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病理学ノート07「炎症」

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◎第1節 炎症の概念
・炎症とは
有害刺激に対する局所組織の防衛反応であって、さまざまな病的変化を伴う複雑な病変
・炎症で見られる病変
組織の変質(退行性病変)
循環障害と滲出(血管反応)
組織の増殖(進行性病変)
・炎症における生体の防衛反応
有害刺激の破壊、排除
勝賀胃組織の修復
・炎症における生体の防衛反応の経過
有害刺激による障害(変性や壊死が起こる)
→破壊組織から化学物質放出
→化学物質によって循環障害が起こる(充血、うっ血)
→血管の透過性亢進
→滲出(血液成分の血管外滲出)
→ 血管外に出た白血球やリンパ球や抗体が炎症の原因を処理
→周辺組織増殖による修復
・破壊された組織から放出される化学物質を何と呼ぶか
ケミカルメディエーター
・炎症性反応が激しすぎて、それ自体が生体を傷害することもある
*・炎症の特徴による分類
変質性炎
滲出性炎
肉芽腫性炎(特異性炎)
増殖性炎

◎第2節 炎症の原因
・炎症の原因となるもの
催炎体、起炎体
・催炎体の量、濃度が生理的限界を超えると炎症が起こる
(1)外因
・外因の催炎体の分類
物理的刺激
化学的刺激
生物学的刺激
・物理的刺激の例
機械的外力、温熱、寒冷
電気、紫外線、放射線
・化学的刺激の例
酸、塩基、オキシダント
薬物、毒物など
・生物学的刺激の例
細菌、ウィルス、リケッチア
真菌、原虫、寄生虫など
(2)内因
・内因の例
体内で作られた
壊死組織、結石
異常代謝産物、毒性物質など
(3)アレルギー
・アレルギーとは
激しすぎる抗原抗体反応
免疫複合物の沈着など

◎第3節 炎症の経過と転帰
・催炎体の種類によって炎症の経過が異なる
・物理、化学的または毒性の強いものによる炎症の経過
短時間に経過
滲出性の変化が中心
・生物による炎症の経過
比較的経過時間が長い(生体内で病原体が増殖するため)
・特に経過時間が長く、増殖性変性が見られる感染症
結核、ハンセン病

◎第4節 炎症の病変
■1)組織の変質
・炎症の初期に起こること
局所の組織破壊(催炎体の作用によって)
・組織破壊の程度は催炎体の種類などによって様々
・障害を受けやすい組織
分化の進んだ高等な機能を営む臓器の実質細胞
・組織破壊の顕著な炎症のことを
変質性炎、実質性炎
・変質性炎の例
劇症肝炎
クロイツフェルトヤコブ病
ジフテリア毒素による心筋炎
・炎症組織が破壊されることによって放出されるもの
ケミカルメディエーター(化学伝達物質)
・ケミカルメディエーターの作用
血管の透過性亢進
これによる循環障害、滲出
・ケミカルメディエーターの種類
ヒスタミン
セロトニン
ブラジキニン
ヴァゾエキシン
プロスタグランジン
・ヒスタミンはどこから放出されるか
組織内の肥満細胞(マスト細胞)
・セロトニンはどこから放出されるか
肥満細胞や血小板
・ブラジキニンは何によって生じるか
血漿中のキニン酸素系の活性化によって
・ヴァゾエキシン、プロスタグランジンは何によって生じるか
組織中の酸素の作用によって作られる

■2)循環障害と滲出
・循環障害や滲出は何として観察されるか
発赤、腫脹
1)炎症性充血
・炎症性充血の第1相
ケミカルメディエーターの刺激
→一過性の細動脈収縮
・炎症性充血の第2相
細動脈収縮による虚血状態
→数分で細動脈拡張
→細静脈収縮
→強い充血
2)滲出
・炎症時に毛細血管の透過性が更新する原因
血管内皮細胞が傷害され、細胞間隙が開くため
・血管内皮を傷害するもの
ヒスタミンやブラジキニンなど
・滲出とは
炎症によって血液成分が血管外に異常に多く流出すること
(アルブミン、グロブリンやフィブリノゲン、赤血球と、炎症が強くなるほどサイズの大きいものが流出する)
・滲出によって血管外に流出したもの
滲出物、滲出液
・炎症局所に滲出物が貯溜したもの
炎症性水腫

3)白血球の遊走
・炎症局所での白血球の動き
血液の滞留によって血管壁近くを流れるようになり、血管内壁に付着
・血管内壁に付着した白血球はどうなるか
アメーバ様運動により血管外に出る
・白血球遊走因子の例
ロイコエグレシン
ロイコカイン
リンフォカイン
細菌毒素
補体の分解産物など
・白血球が白血球遊走因子に向かって郵送する性質
走化性
・炎症巣に向かって郵送する細胞を
炎症細胞
・炎症細胞の主なもの
好中球
(好酸球、好塩基球、単球、リンパ球、肥満細胞なども含む)

4)各滲出物の役割
・滲出物の種類
水、白血球
単球、免疫グロブリン、補体
フィブリノゲン
・水の役割
催炎体濃度を薄め、処理をしやすくする
・白血球の役割
炎症巣に集まり病原体を貪食、破壊する
・炎症初期、慢性期それぞれに主に働く白血球
初期:好中球
慢性期:リンパ球
・単球の役割
組織の破壊産物や異物を貪食し、患部を清掃する
・免疫グロブリンと補体の働き
病原体およびその毒素を破壊、中和する
・フィブリノゲンの働き
線維素の網を作り、病原体を閉じ込めてその拡散を防ぐ
白血球の攻撃を容易にする

5)滲出液と漏出液との比較
・滲出液とは
炎症の際に組織間隙に貯留する液
・漏出液とは
水腫の際に組織間隙にしみだすもの
★滲出液と漏出液の比較
・原因
滲出液:炎症による血管壁の障害
漏出液:水症(水腫)を起こす疾患
・蛋白質含有量
滲出液:多い
漏出液:少ない
・線維素
滲出液:多い
漏出液:少ない
・凝固性
滲出液:強い
漏出液:弱い
・比重
滲出液:重い
漏出液:軽い
・リベルタ反応
滲出液:陽性
漏出液:陰性
・リベルタ反応とは
蛋白質の含有量を検査するもの(多いほど陽性)

6)滲出物の相違による炎症の分類
・循環障害と滲出が著名な炎症のこと
滲出炎
・滲出物の相違による炎症の分類
漿液性炎
線維素性炎
化膿性炎
出血性炎
カタル性炎
腐敗性炎
(1)漿液性炎
・漿液性炎とは
漿液が滲出する炎症
(漿液は血清と組成がほぼ同じ)
・漿液性炎の例
胸膜炎、腹膜炎、心外膜炎
(漿液性の)
・皮膚に漿液が溜まる炎症の例(水疱ができる)
虫刺され
第2度の火傷(水疱性火傷)
(2)線維素性炎
・線維素性炎で滲出する液の特徴
血漿に類似する(フィブリノゲンも含まれている)
・線維素性炎が後発する部位
漿膜、粘膜、肺
①漿膜の線維素性炎
・漿膜の線維素性炎では線維素がどこに現れるか
胸膜、心外膜、腹膜といった漿膜
・線維素性炎を起こした漿膜はどうなるか
滑らかさを失って粗造となる
・漿膜の線維素性炎の理学的検査所見
膜の摩擦音を聴取
・線維素が肉芽組織に置き換えられて器質化氏、漿膜同士の癒着が起こることもある
・心外膜に無数の線維素が付着したもの
絨毛心

②粘膜の線維素性炎
・粘膜の線維素性炎の原因
ジフテリアなど
・炎症が起こる場所
喉頭や気管の粘膜
・粘膜の線維素性炎で起こること
線維素と壊死した粘膜上皮が混じって偽膜を作る
③肺の線維素性炎
・肺の線維素性炎の例
大葉性肺炎
・大葉性肺炎の原因
肺炎双球菌
・大葉性肺炎の正常な経過
肺胞内に線維素が充満
→蛋白融解酵素によって融解(白血球から放出される)
→痰として排出
・線維素が器質化され肺胞としての機能を失うこともある

(3)化膿性炎
・化膿性炎とは
滲出物中に多量の好中球が含まれており、
これが膿となる炎症のこと
・膿の特徴
淡黄白色
濃厚不透明
アルカリ性
・膿の構成物
脂肪変性を起こした白血球、
組織細胞の破片、細菌など
・膿の周囲への影響
周囲の組織を融解して広がる
(白血球が放出した蛋白融解酵素による)
・化膿性炎を起こす菌の例
ブドウ球菌、淋菌
緑膿菌
・上記のような菌を
化膿菌
・無菌性の化膿性炎を引き起こす物質
テレピン油、クロトン油
硝酸銀
・化膿性炎の種類(重要)
膿瘍、蓄膿
蜂巣織炎(蜂窩織炎)
膿性カタル(膿漏)
①膿瘍
・膿瘍とは
膿によって組織内に空洞が作られ、これに膿が貯留したもの
・膿瘍の特徴
膿の持つ蛋白融解作用によって他へ流れ新たな膿瘍を作ることがある
・上記のようにして生まれた膿瘍を(重要)
流注膿瘍
・膿が流れた管を
瘻孔、瘻管
(皮膚に開口することもある)
・膿瘍は何を中心に形成されることが多いか
毛根
・毛根を中心に形成された膿瘍を(重要)
、疔
・や丁が集まったもの(重要)
癰(よう)
②蓄膿
・蓄膿とは
副鼻腔、胸腔、心嚢などの空所に膿が貯溜するもの
③蜂巣織炎
・蜂巣織炎とは
膿が組織間隙に広くびまん性に広がるもの
・蜂巣織炎がみられる疾患
急性虫垂炎
指先に起こる疽
顔面に見られる面疔
④膿性カタル
・膿性カタルとは
粘液に膿が混じるもの
・膿性カタルの例
膿性鼻カタル
淋菌による尿道の膿性カタル
歯槽膿漏

(4)出血性炎
・出血性炎とは
滲出液中に赤血球が含まれるもの
・出血性炎がみられる疾患
インフルエンザによる肺炎
出血性大腸炎
発疹チフスなど
(5)カタル性炎
・カタル性炎とは
粘膜から多量の粘液が滲出するもの
・カタル性炎がみられる疾患
アレルギー性の鼻炎
胃腸の炎症
(6)腐敗性炎
・腐敗性炎の別名
壊疽性炎
・腐敗性炎とは
炎症によって壊死した組織に腐敗筋が感染し、滲出液や壊死組織が腐敗するもの
・腐敗性炎の例
肺壊疽、壊疽性気管支炎
壊疽性子宮内膜炎など

■3)組織の増殖
・炎症局所に見られる組織増殖は、能動的な防衛修復反応の現れ
・組織の増殖が顕著となる場合
催炎体からの刺激が慢性化したとき
・慢性的炎症によって組織増殖が顕著となった炎症を
増殖性炎
①遊離細胞の増殖
・炎症局所に増殖する遊離細胞
マクロファージ
(病原体、組織の残骸を貪食、清掃する)
・マクロファージが形を変えたものの種類3種
組織球、類上皮細胞
巨細胞
②固定細胞の増殖
・組織修復のために特に顕著な増殖が見られる実質細胞は
肉芽組織
・組織破壊によってできた空所をうずめていく過程
線維芽細胞が盛んに膠原線維を作る
→空所を埋める
→結合組織化する
→修復終了
・増殖性炎の例
慢性肝炎による肝硬変
珪肺症(珪酸吸入による)

■4)肉芽腫の形成
・炎症が慢性化することによって生じる、独特の症状を持った肉芽腫
特異性肉芽腫
・特異性肉芽腫が生じるような炎症を
肉芽腫性炎(特異性炎)
・特異性肉芽腫の特徴
残存している病原体が肉芽組織の増殖に影響を与える
肉芽組織に抗原が混じる
抗原抗体反応によって生じた物質が蓄積
・肉芽腫性炎による疾患
結核症
サルコイドーシス
梅毒
ハンセン病
①結核症
・結核で見られる肉芽腫
結核結節
・結核結節の中心に見られる凝固壊死巣
乾酪変性(黄白色、チーズのよう)
・乾酪変性部で起こること
結核菌の増殖
・乾酪変性部の周囲に見られる細胞
類上皮細胞、ラングハンス巨細胞
(結核菌と戦う細胞)
・上記の細胞の周囲に見られる細胞
リンパ球、形質細胞
線維芽細胞
②サルコイドーシス
・サルコイドーシスとは
肺、リンパ節、肝、脾など、多くの臓器に結核結節に似た肉芽腫を作る原因不明の疾患
・結核結節との相違点
中心部に乾酪変性を作らない
③梅毒
・性行為によって感染
・梅毒の第1期とは
感尖部の潰瘍、リンパ節の腫大
・梅毒の第2期とは
皮膚の発疹や脱毛
・梅毒の第3期とは
ゴム腫と呼ばれる肉芽腫、びまん性増殖性間質炎
・第3期で上記のような病変が現れる部位
肝、精巣、皮膚、大動脈
・梅毒の病原体が脳、脊髄を侵したもの
脳:麻痺性痴呆
脊髄:脊髄癆
・妊婦の梅毒感染によって先天性梅毒の子供が生まれる
・先天性梅毒に特徴的にみられる症状
(第2、3期の病変が同時に出現)
実質性角膜炎
迷路性聾(内耳性聾)または難聴
ハッチンソンの歯
・上記の3症状をまとめて
ハッチンソンの3徴候
④ハンセン病
・ハンセン病で形成される肉芽腫
らい結節
⑤その他
・肉芽腫を作るその他の疾患の例
リウマチ熱、関節リウマチ
真菌症、クローン病
野兎病、腸チフスなど

◎第5節 炎症の5大徴候と病変との関係
・炎症の5大徴候
発赤、腫脹、発熱
疼痛、機能傷害
・発赤とは
炎症性充血によって局所が赤くなること
・腫脹の原因(一般に)
充血とそれにともなう滲出液の貯溜
・腫脹の原因(慢性化した場合)
肉芽組織の増殖による炎症部の腫脹
・発熱の原因
充血による
・疼痛の原因(何が知覚神経を刺激するか)
炎症による諸般脳
ブラジキニンなどの化学伝達物質
滲出物による圧迫
・機能傷害の原因
疼痛、組織の破壊、腫脹

◎第6節 炎症の全身への影響
・炎症の全身への影響
発熱、白血球の増加
リンパ球や脾臓の腫大
赤血球沈降速度の亢進
①発熱
・炎症による全身発熱の原因
細菌の毒素
マクロファージが産生する物質
・上記の物質のどんな作用によって発熱するか
視床下部の体温調節中枢の刺激
②白血球の増加
・全身的な白血球増加の原因
炎症生産物による骨髄の刺激
・炎症の種類と増加する白血球のタイプ
化膿性炎症:好中球
寄生虫感染:好酸球
慢性炎症:リンパ球、単球
③リンパ節や脾臓の腫大
・リンパ節や脾臓の腫大の原因
病原体やその分解産物による細網内皮系組織の反応
④赤血球沈降速度の亢進
・血沈亢進がみられる疾患
感染症、悪性腫瘍
心筋梗塞、各種の血液疾患





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