スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ノート・テスト科目一覧
ブログランキング
★にほんブログ村」のランキングに参加中!!
このサイトが役にたったら、1日1クリックの応援をお願いします。

病理学ノート09「免疫異常」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

◎第1節 免疫の仕組み
■1)免疫の一般
・免疫とは
自己に対して非自己(抗原)を認識し、これを除去する物質を産生、抗原を中和破壊し、生体の恒常性を保とうとする働き
・自己とは自らの正常な細胞
・非自己の例
外部から侵入した物質
体内で産生した有害物質(癌細胞、変性物質など)
・免疫の3つの特徴
自己と非自己とを識別
特異性
抗原の記憶と二次反応
・免疫の特異性とは
抗体はそれを作り出すきっかけとなった抗原とのみ反応すること
・抗原の記憶と二次反応とは
一度摂食した抗原を記憶する
再び同じ抗原と接触した際には速やかに大量の抗体を産生する
■2)抗原と抗体
1)抗原
・抗原とは
生体の免疫系を発動する物質
・抗原の分類
完全抗原
不完全抗原(脂質など)
・不完全抗原とは
蛋白と結合することによって初めて抗体が作られるもの
?・不完全抗原の別名(覚える)
ハプテン
・抗原の特異性を決定するもの
抗原決定基(立体的化学構造)
・抗原決定基が抗体の結合部位と合致するときに反応が起こる
2)抗体
・抗体とは
抗原の刺激によって作られ、その抗原と特異的に反応する物質
・抗体を2種に大別
液性抗体(液性免疫の主体をなす)
細胞性抗体(細胞性免疫の主体をなす)
・液性抗体とは
免疫グロブリンのこと(抗体産生細胞であるB細胞が産生)
・細胞性抗体とは
生きている感作リンパ系細胞が活性化されたもの
・感作リンパ系細胞とは
T細胞
■3)免疫グロブリン
・抗体としての作用を持つ血漿蛋白
・免疫グロブリンをアルファベットで
Ig
・免疫グロブリン5種類
IgG、IgA
IgM、IgD
IgE
・免疫グロブリンはY字型
・部位の名称
上半部:可変部
下半部:不変部
・可変部とは
アミノ酸配列が多様
無数の抗原に対して、それぞれが特異性を示す物質に変化する部分
・不変部とは
アミノ酸配列が個体によってほぼ一定
他のものと結合する部分
・不変部に結合するもの
マクロファージ
リンパ球、補体
・免疫グロブリンの中で最も量が多いのは
IgG
・感染防衛作用を持つIg
IgG、IgA
・分子量の多いIg
IgM
・病原体の感染に際して最初に現れるIg
IgM
・特に強力な傷害作用を持つIg
IgE
①IgG
・胎児におけるIgGの働き
母体から胎児の血液中に入り、免疫機構の不十分な乳児を有害物質から守る
②IgA
IgAが多く存在する部位
消化器、気道粘膜の粘液中
母乳の初乳
・IgAの分類
血清IgA
粘膜IgA
③IgM
・IgMの別名
マクログロブリン
・IgGの出現を待ってこれと交代する
④IgD
・骨髄腫患者の血清から発見された
・IgDの働き
B細胞の表面に限ってIg受容体として出現
(IgMとともに)
⑤IgE
・どのようなものと結合して存在するか
肥満細胞、好塩基球
・抗原と反応した時に何を放出するか(放出するのは肥満細胞や好塩基球)
ヒスタミン、セロトニン
■4)免疫応答の仕組み
1)免疫担当細胞
・免疫担当細胞を2つに大別
抗原提示細胞、抗原排除細胞
(1)抗原提示細胞
・抗原提示細胞とは
抗原を捕らえ、その情報をリンパ球などへ伝える細胞
・抗原提示細胞の種類
マクロファージ
樹状細胞
・貪食作用をもつ免疫提示細胞は
マクロファージ(樹状細胞にはない)
・マクロファージの役割
抗原や免疫複合体などを貪食氏、細胞膜上にその抗原情報を示してほかの免疫担当細胞に伝達する
・樹状細胞の形状
細胞表面に無数の樹枝状の突起をもつ
・樹状細胞が多く存在する場所
脾臓、リンパ節
・樹状細胞の働き
血液やリンパに乗って流れてきた抗原を突起で捕らえ、リンパ球などにその常法を提示する
☆樹状細胞とは組織球の一種
・オプソニン反応
微生物などの抗原と結合し、細菌などが貪食されやすいように感受性を高めるもの
血漿や体液に存在する
(2)抗原排除細胞
・抗原排除細胞の種類
B細胞、T細胞
ナチュラルキラー細胞
①B細胞
・骨髄の幹細胞で作られる
・B細胞の表面にあるもの
抗原受容体(免疫グロブリン)
・抗原情報の提示を受けて何に分化するか
形質細胞(プラズマ細胞)
・プラズマ細胞の働き
免疫グロブリンの大量産生
・プラズマ細胞への分化をさらに促進すること
同じ抗原に感作されたヘルパーT細胞の作用を受けること
・抗原刺激を受けたときにB細胞の一部が分化する形質細胞以外の細胞
記憶細胞
・記憶細胞の働き
抗原情報を長期間記憶し、次に同じ抗原の侵入を受けたときに速やかに反応して大量のIgを放出する
②T細胞
・T細胞の種類
ヘルパーT細胞
サプレッサーT細胞
細胞障害性T細胞
遅延反応T細胞
・T細胞が成熟分化する場所
胸腺
・T細胞の働き
抗体(Ig)産生の調節作用
細胞性免疫作用(自ら抗原を処理)
・T細胞の一部も記憶細胞となる
ア.ヘルパーT細胞(TH)
・抗原情報によって活性化
・THの働き
B細胞の分化成熟を促す
細胞免疫に関与するT細胞の働きを盛んにする
イ.サプレッサーT細胞(TS)
・TSの働き
B細胞の抗体産生機能を抑制
細胞性免疫に関与するT細胞の働きを抑制
ウ.細胞障害性T細胞(TC)
・TCの放出する物質
リンフォカイン
☆リンフォカイン:リンパ球由来の活性因子で,遅延型アレルギーなどの細胞免疫現象を仲介する一連の作用物質の総称
・TCの働き
抗原となっている細胞を破壊
エ.遅延反応T細胞(TD)
・TDの働き
マクロファージを活性化
遅延型免疫反応を起こす(リンフォカインを放出して)
・遅延型免疫反応の例
接触性皮膚炎
移植後
③ナチュラルキラー細胞(NK)
・NKの働き
癌化した細胞の破壊
抗原を破壊することもある(抗原と結合したIGの誘導によって)

2)免疫機能の活性物質
・免疫機能の活性物質の例
サイトカイン
補体
(1)サイトカイン
・サイトカインを放出する細胞
リンパ球、マクロファージ
線維芽細胞、内皮細胞
・糖蛋白よりなる
・サイトカインの働き
免疫担当細胞間の情報伝達や活性化
(生理活性物質の創傷)
・リンパ球から放出されるサイトカイン
リンフォカイン
・サイトカインに含まれるもの
インターロイキン(IL)
インターフェロン(IFN)
抗腫瘍因子(TNF)など
(2)補体
・血清中に存在する不安定な酵素系物質
・補体の働き(何と結合して活性化するか)
抗原と結合しているIGと結合して活性化し
抗原を破壊する
・現在9種類が知られる
3)胸腺の役割
・胸腺の働き
T細胞を分化成熟させる
自己の細胞に反応するT細胞の除去
(自己の細胞に対する免疫寛容を保つため)

◎第2節 免疫応答の異常
・免疫応答異常の種類
免疫応答の過常(アレルギー)
免疫応答の減退()(免疫不全症)
自己と非自己の識別不良(自己免疫疾患)
■1)アレルギー
・アレルギー(過敏症)とは
過常な免疫応答によって、細胞や組織が障害されること
・即時型アレルギーの肩
Ⅰ~Ⅲ型
・遅延型アレルギーの型
Ⅳ型(比較的緩やかに発症)
1)Ⅰ型アレルギー
・Ⅰ型アレルギーの別名
アナフィラキシー型
・Ⅰ型アレルギーの主体をなすもの
IgE(=レアギン)
・IgEの産生を促す抗原刺激の例
花粉、薬剤、ハウス出すとなど
・産生されたIgEは何に結合するか
肥満細胞、好塩基球、血小板などの細胞表面
・アナフィラキシーの機序
一度目の抗原侵入でIgEが蒸気の細胞と結合
→二度目の抗原侵入
→IgEとの間に激しい抗原抗体反応
・この抗原抗体反応で何が何を放出するか
肥満細胞が
ヒスタミンやセロトニンを放出
・ヒスタミンやセロトニンの作用
平滑筋の収縮
腺細胞の分泌作用亢進など
・Ⅰ型アレルギーによる疾患の例(局所性)(重要)
気管支喘息
じんま疹、花粉症
アトピー性皮膚炎
食餌性アレルギー
・Ⅰ型アレルギーによる疾患の例(全身性)
ペニシリンショック
・花粉症の機序
花粉が鼻粘膜の肥満細胞に付着
→感作が成立(抗原提示によって)
→肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質放出
→鼻粘膜の知覚神経を刺激
→くしゃみ、鼻水

2)Ⅱ型アレルギー
・Ⅱ型アレルギーの別名
細胞障害型
・Ⅱ型アレルギーで抗原となるもの
各種血球などの細胞自信
・抗原に結合する抗体
IgG、IgMなど
・補体の役割が重要
・Ⅱ型アレルギーの流れ
抗原に抗体が結合
→これに補体が作用
→マクロファージにより貪食
同時に補体系の活性化
→細胞の障害
・Ⅱ型アレルギーで結果として怒ること
赤血球の溶解など
・Ⅱ型アレルギーによる疾患の例
免疫性溶血性貧血
特発性血小板減少症
無顆粒球症、橋本病
重症筋無力症、新生児溶血病
グッドパスチャー症候群
☆グッドパスチャー症候群:肺出血や腎障害
3)Ⅲ型アレルギー
・Ⅲ型アレルギーの別名
免疫複合体型
・Ⅲ型アレルギーの流れ
抗原と抗体(IgG、IgM)と結合
→抗原・抗体複合物(免疫複合体)となる
→免疫複合体に補体が結合
同時に発生した白血球遊走因子が血管壁の透過性亢進、そこに集まってきた好中球が蛋白質誘拐酵素を出す
→組織障害
・Ⅲ型アレルギーによる疾患の例
血清病、糸球体腎炎
関節リウマチ
全身性エリテマトーデス
・関節リウマチにはIgM、腎炎にはIgAが関与すると言われる
4)Ⅳ型アレルギー
・Ⅳ型アレルギーの別名
細胞免疫型
・Ⅳ型アレルギー反応の原因
抗原によって感作されたT細胞が放出するリンフォカイン
→組織障害
リンフォカインの作用で集まってきたマクロファージや白血球から放出される化学物質
→炎症
・Ⅳ型が遅延型アレルギーになる理由
細胞性免疫に関連するアレルギー
(抗原に接してから反応が起こるまでに12時間以上かかる)
・Ⅳ型アレルギーによる疾病の例
結核症、ハンセン病
真菌症、接触性皮膚炎(うるし銀杏によるかぶれ)
移植時の拒絶反応
ツベルクリン反応
5)Ⅴ型アレルギー
・Ⅴ型アレルギーの別名
刺激型、機能亢進型
・何型アレルギーに類するか
Ⅱ型アレルギー
・Ⅴ型アレルギー反応の流れ
ホルモン受容体に対する抗体が作られる
→ホルモン受容体が刺激され臓器や組織の機能が亢進し
→有害な症状を表す
・Ⅴ型アレルギーによる疾病
バセドウ病

■2)免疫不全
・免疫不全とは
免疫不全細胞や関係臓器の帰納的器質的障害によって、免疫能力が減退または消失した状態
・感染症にかかりやすくなる
(1)先天性(原発性)免疫不全
・多くは遺伝性疾患
①液性抗体が欠如するもの
・何が障害されるか
B細胞の形質細胞への成熟分化が阻害されIG産生が低下する
・細胞免疫には異常は起こらない
・液性抗体の欠如による疾患の例
ブルトン型無γグロブリン血症
②細胞性免疫の欠損
・細胞性免疫欠損の原因
胸腺の発育不全
・胸腺の発育不全によって何が起こるか
血液中のT細胞が見られない
・液性免疫には異常は起こらない
・細胞性免疫欠損による疾患の例
デイジョージ症候群
(胸腺低形成、副甲状腺低形成による疾患)
③混合型
・B細胞、T細胞ともに欠損するもの
・混合型の原因
胸腺の発育不全
リンパ球の未成熟化
・混合型の例
スイス無γグロブリン血症
④その他
・その他の免疫異常
血清補体系の欠損や機能異常
マクロファージや好中球の貪食機能異常など
(2)後天性(続発性)免疫不全
・後天的に免疫系臓器に障害を受けたもの
①免疫系臓器の疾患
・骨髄やリンパ節の疾患
・免疫系臓器の疾患の例
慢性リンパ性白血病
多発性骨髄腫
ホジキン病
②医原性のもの
・医原性の免疫不全の例
移植に伴う免疫抑制剤の投与
悪性腫瘍の治療に用いる抗がん剤や放射線照射
ステロイド剤の使用
③感染症
・代表的なものはエイズ
・エイズはHIV(レトロウィルス)の観戦によって起こる
・エイズの発症によって引き起こされること
T細胞の破壊
→日和見感染(カリニ肺炎、カポジ肉腫)
・HT細胞の破壊によって、B細胞がIgを産生できなくなる
④その他
・その他免疫力を低下させること
腎不全、低栄養状態
癌末期

■3)自己免疫疾患
・免疫学的寛容とは
ある物質に対して特に抗体が作られず免疫反応が起こらない状態
・通常、体成分(自己抗原)に対しては自己抗体が作られないよう免疫学的寛容が働いている
・免疫反応抑制機能の主体をなすもの
サプレッサーT細胞
・自己免疫疾患とは
免疫学的寛容が何らかの原因によって破綻し、自己抗原に対する抗体が作られるようになったもの
・自己免疫疾患の例
橋本病、アジソン病
重症筋無力症
自己免疫性溶血性貧血
シェーグレン症候群
膠原病
☆シェーグレン症候群:乾性角結膜炎、口腔乾燥症、慢性関節リウマチその他の結合組織疾患(膠原病)を三主要症状とする症候群
・膠原病の例
全身性エリテマトーデス
関節リウマチ、リウマチ熱
強皮症、皮膚筋炎
結節性動脈炎
☆リウマチ熱:アショッフ結節三焦、心臓との関わりがある
・橋本病はⅡ型アレルギーに分類される(甲状腺腫などが見られる)





スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.