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病理学ノート06「進行性病変」

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◎第1節 肥大と増殖
・進行性病変とは
何らかの原因によって組織、臓器が傷害されたとき、関係する細胞が増大、増殖してそれに適応し、機能を回復して正常な生活を保持しようとする病変
・進行性病変の分類
肥大、増殖、再生
化生、移植、創傷の治癒
組織内異物の処理
■1)肥大
・肥大とは
組織や臓器が本来の組織的構造を維持したまま、容積が増大すること
・肥大部の機能
亢進する
(1)性状による分類
・性状による肥大の分類
単純肥大と数的肥大
真性肥大と偽性肥大
①単純肥大と数的肥大
・単純肥大とは
個々の細胞が大きくなっているもの
・数的肥大とは
細胞の数が増えることによる肥大
・数的肥大の別名
増殖、過形成
・単純肥大がみられる組織
再生力の乏しい平滑筋や心筋
・多くの場合は単純肥大と数的肥大が同時に起こる
②真性肥大と偽性肥大
・真性肥大とは
臓器の実質細胞が増大することによる肥大
・偽性肥大とは
臓器の間質細胞が増殖することによる肥大
(実質細胞は萎縮または変性)
・真性、偽性肥大それぞれの機能
真性:亢進
偽性:低下
(2)原因による分類
・肥大の原因による分類
労働性肥大
代償性肥大
刺激性肥大
内分泌性肥大
補腔性肥大
退縮不全性肥大
再生性肥大
特発性肥大
・労働性肥大の別名
作業肥大
・労働性肥大の原因
組織や臓器がより多くの機能を要求されることによる
・労働制肥大の例
スポーツマンの骨格筋、心臓
高血圧症、心弁膜症の心臓
・代償性肥大の原因
一部臓器機能の欠損を補い維持しようとするため
・代償性肥大の例
腎摘出者の残像腎臓の肥大
肝臓一部摘出者の残存肝臓の肥大
・刺激性肥大の原因
持続的な刺激を受けること
・刺激性肥大の例
ペンだこ、座りだこ
・内分泌性肥大(ホルモン性肥大)の原因
ホルモン分泌の過剰または欠損
・内分泌性肥大の例
成長ホルモン(下垂体前葉)過剰による末端肥大
男性ホルモン欠乏による前立腺肥大
・補腔性肥大の原因
組織や臓器に加えられていた周囲からの圧力が失われることによって
・補腔性肥大の例
抜歯時の対向する歯の延長
脳萎縮に伴う頭蓋骨肥大
・退縮不全性肥大とは
退縮すべき組織や臓器が、そのままの大きさを維持しているもの
・退縮不全性肥大の例
思春期以降も残存している胸腺
経産婦の子宮
・再生性肥大とは
組織の再生が適当な程度で泊まらずに、過剰な組織が生成されたもの
・再生性肥大の例
骨折治癒時の贅骨
四肢切断部に見られる断端神経腫
・特発性肥大とは
原因不明の肥大
・特発性肥大の例
魚鱗癬(全身の角質層が増殖する)
多毛症(体毛が増える)

■2)増殖
・増殖の分類
再生、化生
・再生とは
組織や臓器に欠損が生じた際
同一種類の細胞の新生によって欠損部が補充されること
・化生とは
欠損部の細胞がその形態および機能の方向を変えて再生すること

1)再生
(1)再生の分類
①生理的再生
・芽細胞の分裂増殖によって、常に新しい細胞が補充されること
生理的再生
・欠損部が元通りに修復される再生
完全再生
(例えば生理的再生)
②病的再生
・外傷や疾病が原因で起きた欠損部の再生のこと
・病的再生の特徴
完全再生は起こりにくい
最も再生力旺盛な組織が欠損部をより多く補充する
・再生力王政な組織とは
主に結合組織
(2)再生の法則
・再生能力の原則3つ(動物界全体で)
下等な動物は高等な動物より際勢力が強い
若い動物は高齢のものより再生力が高い
個体内では下等、未分化な細胞は、高等、分化したものより再生力が強い
(3)再生の機転
・再生の機転による分類
生理的に存在する芽細胞の増殖による再生
新しく現れた芽細胞の増殖による再生
芽細胞によらない再生
・生理的に存在する芽細胞の増殖による再生が行われている臓器、組織の例
表皮、粘膜上皮
骨髄、精巣など
・新しく現れた芽細胞の増殖による再生がみられる組織の例、芽細胞の名前
結合組織:線維芽細胞
軟骨組織:軟骨芽細胞
骨組織:骨芽細胞
・特有の基質を分泌しながら芽細胞が増殖し再生が完了すると、芽細胞は消失
・芽細胞によらない再生がみられる組織の例
神経組織、毛細血管
横紋筋線維
・既存の組織が延長し、後に分化して再生が完了
(4)人体組織の再生能力(重要)
・再生力の強い組織、細胞の例
表皮、粘膜上皮
腺の排泄管上皮
漿膜被覆細胞
肝細胞、結合組織
軟骨組織、骨組織
神経膠組織、神経線維
毛細血管、血液など
・再生力の弱い組織、細胞の例
横紋筋、平滑筋
一般の腺上皮細胞など
・まったく再生しない組織、細胞の例
神経細胞
心筋

2)化生
・化生とは
分化・成熟した細胞や組織が
ある一定の範囲内で構造や機能の異なった他種の細胞、組織に変化すること
・化生の原因(これに適応する)
慢性炎症
持続的な刺激(物理、化学的)
・化生で変化が起こる組織
上皮組織内での変化
間葉系組織内での変化にとどまる
(つまり外胚葉、中胚葉の組織)
①上皮組織の化生
・上皮組織の化生が起こる組織
気管支、子宮頚部、尿路など
・上皮組織の化生が起こる細胞の種類
立方上皮、円柱上皮、移行上皮
・化生の結果現れる細胞の種類
重層扁平上皮
・その他化生の例
胃粘膜上皮の腸上皮化生
②間葉系組織の化生
・間葉系組織では何組織から何組織への化生が起こるか
線維性結合組織から
軟骨組織、骨組織へ化生
・間葉系組織の化生の例
乗馬骨(大腿内側にできる)

◎第3節 移植
1)移植の意義
・移植とは
生体の一部を分離して移し植えること
(同一個体の他部位、または他個体)
・移植される組織片
移植片(グラフト)
・移植片を受け入れる生体
受容者(レシピエント)
宿主(ホスト)
2)移植の分類
(1)供給者と受容者との関係による分類
・供給者と受容者との関係による分類
自家移植
同種移植
異種移植
・成功しやすいのは
自家移植、同種移植の同系移植
①自家移植
・一つの個体内での移植のこと
・自家移植される組織の礼
皮膚、血液、血管、骨など
②同種組織
・同種移植の分類
同系移植
異系移植
・同系移植とは
遺伝子系が同じ個体間(近交系間)での移植
(一卵性双生児の間での移植)
・異系移植とは
同一種族の個体間で行われる移植
・拒絶反応を起こす原因
組織適合抗原(HLA)の不適合
・拒絶反応が出ると成功率は低い
・異系移植が行われる臓器の例
血液、角膜、腎臓、
肝臓、心臓、骨髄など
③異種移植
・異種族間での移植のこと
・拒絶反応が起こり、成功する確率が低い
(2)移植の方法による分類
・移植の方法による分類
遊離移植
有柄移植
・遊離移植とは
供給者から移植片を完全に切り離してから
他の場所へ移植する方法
・有柄移植とは
供給者から組織片を完全に切り離さず
その一部に組織的連絡を保ちながら他へ移していくこと
(遊離移植の困難な皮膚移植などで行われる)

3)拒絶反応
・遺伝因子の免疫学的不適合による抗原抗体反応のこと
=HVG(宿主対移植片反応)
・個体の免疫系により認識される、移植片の拒絶を起こす抗原
組織適合性抗原(HLA)
・HLAの中でも強い反応を引き起こすもの
主要組織適合性抗原(MHA)
・拒絶反応が起こると移植片はどうなるか
壊死し排除される
器質化される
(主に細胞性免疫の作用を受けて)
・骨髄移植や大量の輸血の際、移植片の免疫担当細胞が宿主の物質を抗原として攻撃すること
GVH(移植片対宿主反応)
・GVHで障害を受けることのある臓器
皮膚、腸管、肺
肝臓、唾液腺
・同種移植では拒絶反応を抑えるために薬品で受容者の免疫力を低下させる。一方で感染症や悪性腫瘍を抑えるために、移植後は受容者の継続的、漸進的監視が必要

◎第4節 創傷の治療
■1)肉芽組織
・肉芽組織とは
例えば傷口から盛り上がってくる赤く軟らかい新生組織
・肉芽組織を構成するもの
毛細血管、線維芽細胞が中心
白血球、リンパ球などの遊走細胞なども
・肉芽組織の働き
結合組織の欠損
創傷の治癒
再生力の弱い組織の修復
炎症や異物の処理
変性、壊死組織のあとしまつ
・良い肉芽、悪い肉芽の特徴
良い肉芽:鮮紅色で、毛細血管や線維芽細胞に富む
悪い肉芽:遊走細胞や浸出液が多い(線維芽細胞の代わりに)
・肉芽組織の経時的変化
毛細血管、線維芽細胞の減少
→膠原線維形成(線維化)
→結合組織化
→瘢痕組織となる(組織全体が硬く収縮)
・瘢痕化の結果みられるもの
臓器、皮膚表面の陥凹
気道、消化管の狭窄

■2)創傷の治癒
・治癒の分類
完全治癒(跡形もなく回復)
不完全治癒(多少とも瘢痕を残す)
・治癒の二つの種類(重要)
外科的治癒(第一次治癒)
肉芽形成治癒(第二次治癒)
・第一次治癒とは
肉芽組織の増殖がわずかで、その上を表皮が覆い、跡形の小さな治癒
・第一次治癒がみられる創傷の例
傷口が密着している(メスによる傷など)
細菌感染がないもの
・第二次治癒とは
欠損部を補うために大量の肉芽組織が増殖し、その上を表皮が覆うもの
肉芽組織が瘢痕化し、跡形を残す
・第二次治癒がみられる創傷の例
傷口が開いている
細菌感染がある

■3)細胞や分子レベルでの修復
・細胞には事故修復機能がある
・DNAの変異の修復に働くもの
修復基点
・細胞の修復機能の障害によって起こること
突然変異
細胞の腫瘍化
・細胞の変異や腫瘍化を抑制するもの
癌抑制遺伝子

◎第5節 異物の処理
・体外、体内からの異物の例
体外:金属片、寄生虫の卵
体内:血栓、壊死組織、炎症性滲出物
*・異物処理の種類
排除
器質化
被包
(1)排除
・排除の分類
吸収
貪食
融解
・最も簡単な異物処理の方法は
吸収
①吸収
・吸収されやすい異物
水溶性の異物
・どこに吸収されるか
血管やリンパ管
②貪食
・貪食細胞の例
好中球、マクロファージ
・貪食されやすい異物
小さな異物(炭粉や細菌など)
・大型異物の処理に活躍するもの
多核性で大型の異物型巨細胞(マクロファージが変化したもの)
(外科組織の縫合糸なども貪食)
・異物処理のための巨細胞の例(重要)
類上皮細胞(結核症やサルコイドーシスの病変部に見られる)
ラングハンス巨細胞(同上)
アショッフ細胞(リウマチ性心筋炎)
…リウマチ熱で作られるアショッフ結節も同様
破骨細胞(骨折治癒過程で見られる)
トートン型巨細胞(高脂血症)=黄色腫
③融解
・融解の対象となるもの
線維素塊(炎症などで滲出)
壊死組織(貪食されなかったもの)
・融解を引き起こす物質(重要)
白血球から放出される蛋白融解酵素
(融解跡は吸収される)

2)器質化
・器質化とは
異物の周囲に肉芽組織が形成され、線維芽細胞によって結合組織に置き換えられること
・器質化によって処理される異物
大きな血栓
線維素性肺炎の線維素塊

3)被包
・被包によって処理される異物の例
鍼のような金属(簡単には排除できない)
大きな壊死巣
・被包とは
異物の周囲に肉芽組織が増殖し、やがて結合組織の袋で包み込むこと





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