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解剖学ノート00「解剖学ノート」

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解剖学ノート全文

1)人体構成の概念
・細胞とは…
・組織とは…
皮膚、筋、結合、神経組織
・器官とは
器官は臓器とも呼ばれる
・器官系
・固体

2)細胞
細胞の数=60兆
その散文の2が血液細胞

*********************************
4月1415日
5p
★成熟卵子は200マイクロメータ(一番大きな細胞)
★神経細胞には長い突起が出ている(本体の大きさはそんなに大きくない)
★細胞の形とその例の細胞の種類を一応覚えておこう
球場:卵細胞、脂肪細胞
扁平:血管内皮細胞
立方:尿細管上皮細胞(腎臓の中にある5センチほどの管び内側の皮)
円柱 腸上皮細胞(腸の内側の皮膚)
棒推計:平滑筋細胞(内臓の筋肉)
星型:神経細胞(脳、脊髄)

★大食細胞=マクロファージ
血液中の白血球の中にある単球が、血管に出たもの
両方とも白血球の成分のひとつ
★小食細胞=ミクロファージ
血管内の好中球が欠陥外に出たもの

(1)細胞の構造
★細胞膜・・・8ナノメータ
★核の中には染色質と1つ以上の核小体を含む
★細胞質には細胞小器官が含まれる
・ライソゾーム(リソゾーム):加水分解酵素を含み不要な物質を分解処理する
・リボゾーム:蛋白合成を行う
・粗面小胞体:蛋白合成を行う
・滑面小胞体:脂質の合成やグリコーゲン・イオンの代謝を行う
・ミトコンドリア(糸粒体):ATP(アデノシン三燐酸)の合成を行う
・ゴルジ装置:分泌顆粒の成熟をうながす
・中心小体:細胞分裂に関係がある

★細胞膜:半透膜:

(2)細胞分裂
無糸分裂・有糸分裂・減数分裂(還元分裂)がある

①無糸分裂;アメーバなどの単細胞生物の分裂にみられる
②有糸分裂:ヒトなどの高等動物にみられる
③減数分裂:精子や卵子(生殖細胞)に見られる

★ヒトの染色体(p14)
46本 性染色体:2本、常染色体:44本
・性染色体:XとY染色体しかない。女性はXX+常染色体、男性はXY+常染色体をもつ

★減数分裂
女性:X+22本の常染色体が二つできる
男性X+22本の常染色体とY+22本の常染色体にわかれる

★有糸分裂
①前期
1.中心小体が分裂して両極に移動し始める
2.※核内に網状に散在する染色質が染色体に変わる
3.※核小体が消失する
②中期
1.※核膜が消失する
2.染色体は細胞質内に出て、赤道面(中央部)に配列する
4.※各染色体には紡錘糸が付着する
③後期
1.各染色体は縦に分裂してそれぞれ2個の娘(ジョウ)染色体、に分かれ両極に移動する
④終期
1※.両極に分かれた娘染色体は再び染色質の状態に戻る
2.※核膜が出現する
3.※核小体が出現する
4.※細胞質がくびれて2個ののむすめ細胞が生まれる

**********************************************
4月16日
p7
◆3.組織
①上皮組織
②結合組織(支持組織)
③筋組織
④神経組織

(1)上皮組織
・皮蓋上皮(表面を覆う上皮
・保護上皮
・※感覚上皮:舌とか鼻の中の内側とか
・吸収上皮
・※分泌上皮(腺上皮、腺):消化液を出す部分、汗腺

★上皮細胞の形
・単層、 重層
・扁平、立方、円柱
・移行上皮(通常は7、8層あるのに引き伸ばされると1、2層になってしまうような上皮。膀胱など
・多列繊毛円柱上皮(繊毛上皮)

(必ず覚えよう)
★上皮組織の例
・単層扁平上皮:血管やリンパ管の内腔を覆う上皮(内皮)、肺胞、しょう膜(腹膜、。胸幕、心膜)
・重層扁平上皮::皮膚の表面を覆う上皮(表皮)
・単層円柱上皮:胃上皮、腸上皮(胃から大腸まで)
・重層円柱上皮:眼瞼結膜上皮(瞼の裏側)
・単層立方上皮:腺上皮、
・重層立方上皮:例なし(腎盤)

・移行上皮:膀胱上皮、腎盂上皮(腎臓の出口)、尿管上皮…泌尿器系
・繊毛上皮(多列繊毛円柱冗費):鼻腔上皮、気管上皮
・色素上皮:皮膚の表面を覆う上皮(表皮)の胚芽層の基底層(メラニン色素のあるところ、表皮の一番深いところが胚芽層で、その下部分が基底層、そこにメラニン細胞がある)

★単層扁平、重層円柱はよく出る
漿膜

**************************************************
4月19日
p9
(2)結合組織(支持組織)
①線維性結合組織
・密性結合組織(有形結合組織)
ex.腱(筋肉の端)、靭帯(関節を補強するもの))、真皮(表皮の下、皮下1ミリぐらいから)
・粗性結合組織
ex.皮下組織
・細網組織
ex.肝臓、脾臓(肝臓の左側)、リンパ節(リンパの関所)、脊髄
=細網内皮系
★肝臓にいるクッペル(クッパー)の星細胞:異物を捕食する食細胞
・脂肪組織
ex.皮下脂肪
・軟骨組織(以下4種)
*硝子(しょうし)軟骨…軟骨の中では人体中最も数が多い
ex.関節軟骨(硝子軟骨の中でもっとも数が多い)、肋軟骨(肋骨と胸骨の間)、鼻軟骨、喉頭軟骨(6種中3種:甲状軟骨、輪状軟骨、披裂軟骨)、気管軟骨
★のど仏=甲状軟骨、

*弾性軟骨
ex.耳介軟骨、外耳道軟骨、喉頭軟骨(残りの3種:小角軟骨、楔状軟骨、喉頭蓋軟骨)
*線維軟骨
ex.椎間円盤軟骨、恥骨結合、関節円盤(膝関節の半月板)
・骨組織
・リンパ、血液
ex.血球:赤血球、白血球、血小板、リンパ球
★血液の有形成分(細胞成分)の種類と数(1ミリ立方中)
赤血球:男約500万、女450万
白血球:約6000個
血小板:約25万個
★白血球の種類と割合
好中球(中性好性白血球):65%
リンパ球:25%
単球:5%(外に出るとマクロファージ)
好酸球(酸好性白血球):3%
好塩基球(塩基好性白血球):0.5%(塩基とはアルカリ)

***********************
4月20日
(3)筋組織
筋愿線維の横紋の有無により、平滑筋と横紋筋にわける。横紋筋は骨格に付着する骨格筋と心臓壁を構成する心筋とに区別される
横紋筋

***************************************
4月21日

a.筋線維(形態、太さ、長さ、核、横紋)
b.支配神経
c.運動
d.運動の鋭敏さ
e.部位
①平滑筋
a.平滑筋線維(紡錘形、直径4~7マイクロメートル、器官により異なる、単核細胞(中央に一つ)、横紋なし)
ex.長さ:小血管壁20マイクロ、腸管壁200マイクロ、妊娠子宮500マイクロ
b.自律神経
c.意志に従わない(不随意筋)
d.緩慢
e.血管壁、管状・袋状の内臓壁を作る(内臓筋とも言う)
立毛筋、瞳孔括約筋、瞳孔散大筋、毛様体筋(レンズの厚さを調節する筋肉)
②骨格筋
a.骨格筋線維(円柱型、直径10~100マイクロ、時に10センチを超える、表面に多数散在(多核細胞)、横紋あり)
★筋愿線維はA帯(暗帯)I帯(明帯)が交互にあり、一本の筋線維では同じ高さにあるため、筋線維に横紋が見られる
★横紋の周期は2マイクロである
b.脳脊髄神経
c.意志に従う(随意筋)
d.敏速
e.全身の骨格に付着する(一本の筋線維が骨格筋の筋頭から筋尾まで達するのはまれ)
③心筋
a.心筋線維(円柱形、直径1~20マイクロ、各筋線維は分岐して近くのものと連絡し合い網状を呈する、中央に一個(単核細胞、横紋あり)
★各筋線維(筋細胞)の境界には横線(光輝線)が見られ、細胞間の収縮情報を伝える
★心臓の刺激伝道系は、特殊心筋線維よりなる
b.自律神経
c.意志に従わない(不随意筋)
d.緩慢
e.心臓の筋層(心臓壁)

p12
(4)神経組織
神経組織は、神経細胞と神経膠(こう)細胞(グリア細胞)よりなる
神経細胞は、神経細胞体とその突起よりなる
・神経系…中枢神経系(脳と脊髄)、抹消神経系(脳神経と脊髄神経、自律神経)
・自律神経…交感神経、副交感神経

*************************************************
4月22日
p12(p13の図参照)

①神経膠細胞(グリア細胞)
中枢神経系の神経細胞体やその突起の隙間を満たし、それを支持するとともに代謝・栄養を助ける細胞。
脳や脊髄以外の末梢神経系で、髄鞘形成にたずさわりグリア細胞と同様の役割を果たす細胞をシュワン細胞という
また、神経節細胞の支持と栄養に関与する細胞を外套細胞という
★グリア細胞は中枢神経系、シュワン細胞は末梢神経にある

②神経細胞体
一般に他の体細胞より大きいものが多く、直径が100マイクロ(0.1ミリ)に達するものもある
細胞体から伸び出る突起の数により、偽単極、双極、多極神経細胞に区別されるが、多極神経細胞がもっとも多い

★神経細胞体は球状
細胞体から一本長く伸びるものが軸索
細胞体から太陽のひげみたいに四方に突起するものが樹状突起
神経細胞体と軸索と樹状突起おセットでニューロン
★軸索の先端が別のニューロンの樹状突起に接続している(シナプス)

③突起
神経細胞体から出る突起には、樹状突起(原形質突起)と軸索(神経突起)がある
樹状突起:神経細胞体から四方に伸び、樹の枝のように多数の枝分かれする突起であり、刺激を受け取り神経細胞体に刺激を導く
軸索:一本で細長く、枝分かれの少ない突起であり、神経細胞体の興奮を遠くへ伝達する
★細胞体は中枢神経にしかない
★シナプスは筋肉にも接続している

(2)神経元(ニューロン)
一個の神経細胞体とその細胞体より出るすべての突起を合わせて神経元またはニューロンという
神経系は神経元の連鎖からなる

(5)シナプス
神経細胞と神経細胞の接続部および、神経細胞と筋細胞の接続部をいう
神経元と神経元の接続部および、運動神経終板と骨格筋の接続部をいう

(6)髄鞘(ミエリン)
光を強く屈折させるため、白く見える
軸索に対する電気的絶縁装置である
髄鞘 有…有髄神経、無…無髄神経
また、ところどころ髄鞘を欠く部をランビエ絞輪という

(7)シュワン鞘
核を有するシュワン細胞が薄く広がってできたもの
機能:髄鞘形成と軸索への栄養供給

(8)灰白質と白質
中枢神経系において、細胞体が密集している部位を灰白質
神経線維(軸索)の密集している部位を白質という
灰白質は灰白色、白質は白色

4.器官と器官系
(1)骨格系
(2)筋肉系(筋系)
★(1)、(2)を合わせて運動器系と呼ぶ
(3)脈間系(循環器系)
血管系、リンパ管計、心臓
(4)消化器系
①消化管…口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸
②消化腺…唾液腺、肝臓、膵臓
(5)呼吸器系
肺、気道、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支
(6)泌尿器系
①尿生成臓器…腎臓
②尿路…尿管(腎臓から膀胱まで)、膀胱、尿道
(7)生殖器系
①弾性生殖器
②女性生殖器
(8)内分泌系
①下垂体(脳下垂体)
②松果体
③甲状腺
④上皮小体
⑤副腎
⑥膵臓のランゲルハンス島(膵島)
★内分泌腺:血液やリンパ内に分泌(ホルモンなど)
外分泌腺:皮膚、または消化管腔中に分泌(汗、胃液、腸液、胆汁、膵液)

(9)神経系
①中枢神経系
②末梢神経系
③自律神経系
(10)感覚器系
①皮膚
②味覚器
③嗅覚器
④視覚器
⑤平衡聴覚器(平衡覚器と聴覚器を合わせていう)
↑五感器
(11)

************************************************
4月26日
p15
【5】人体の発生★ヒトの染色体数=男女とも46個(本)
2個(1対)の性染色体、44個の常染色体
★性染色体:男子=XY、女子=XX
★受精前の生殖細胞
精子(XまたはY+22本の常染色体)、)と卵子(X+22本の常染色体)、)

4月27日
※暗記必須
★各胚葉から分化する主要な器官
(1)外肺葉
①皮膚…表皮、毛、皮膚腺(汗腺、乳腺、皮脂腺)
②神経系…中枢神経(脳、脊髄)、抹消神経(脳神経、脊髄神経、自律神経)
③感覚器…視覚器、聴覚器、平衡覚器、味覚器、嗅覚気
(2)内胚葉
①消化器…胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓
②呼吸器…喉頭、気管、気管支、肺(肺胞)
③尿路…膀胱、尿道、尿管
(3)中胚葉
①骨格系…骨、軟骨、結合組織
②筋系…黄紋筋(骨格筋、心筋)、平滑筋
③循環系…心臓、血管、リンパ管、血液
④非尿生殖器系…腎臓、精巣、卵巣、子宮

3.解剖学的用語

【1】人体の区分
(1)体幹
頭:
下顎の下縁-顎関節-乳様突起-外後頭隆起
★狭義の頭は頭と顔に分類される(眼(眼窩のの上縁)と耳を結ぶ線で分割)
★乳様突起は側頭骨、外後頭隆起は後頭骨
★乳様突起と外後頭隆起との線は上項線という
頚:
胸骨の上縁-鎖骨の上縁-肩甲骨の肩骨-第7頚椎(隆椎)の棘突起

胸骨の剣状突起-左右の肋骨弓-第12胸骨の棘突起
★頚、胸、腹の背面を背(背部)と呼ぶ
★脇窩:前壁は大胸筋、後壁は後背筋

鼡径溝-上前腸骨棘(前に飛び出した骨盤)-腸骨稜(骨盤の上のみね)-尾骨-殿裂-陰部大腿溝
★腹の後外側部を腰部

********************************
4月18日
(2)体肢
体幹
三角胸筋溝(三角筋大胸筋溝)-三角筋起始縁-脇かの最深部を前後に走る線
上肢
①上腕(肘関節でわけられる。肘か-肘頭)
②前腕(手掌-手背)
③手(手根、中手、指)(手掌、手背にわけられる)

体幹
そけい溝-上前腸骨棘(前に飛び出した骨盤)-腸骨稜(骨盤の上のみね)-尾骨-殿裂-陰部大腿溝
下肢
①大腿(膝関節によって分 膝蓋骨-膝か)
②下腿(足背-足底)
③足(足根、中足、指に分類)

2)人体の方向と位置を示す用語
①矢状面:身体を正面から矢で射抜く前後方向の鉛直面
②正中面:矢状面のうち体を左右に折半する鉛直面
正中線:正中面と体表面との交線
③前頭面(前額面):身体を前後に切る鉛直面(矢状面に垂直な鉛直面)
④水平面:地面に平行な面
★矢状面、前頭面、水平面の三者は互いに直行する

⑤内側・概則:正中面に近い方を内側、遠いほうを外側という
⑥浅・深:体表面に近い方を浅、中心に近い方を深という
浅=外、深=内
⑦前・後:身体の前面に近い方を前、後面に近い穂を後。前の方を腹側、後の方を背側
⑧上・下:直立位で上方を上(頭方)、下方を下(尾方)という(頭尾方は体幹部でしか使わない)
⑨近位・遠位:体幹に近い方を近位、遠いほうを遠位(上肢、下肢で使用)
⑩立位 姿位(肢位)
・解剖学的立位:手掌を前に向け、足先を前に向けた直立位
・自然立位:きを付けの姿勢、手掌を体側につける

================
第2章 骨格系
================

1)骨格の役割
①支持
②保護
③運動
④電解質(イオン)の貯蔵
電解質=K、P、Na、Ca
⑤造血作用…骨髄
★骨髄
ア.細網組織よりなる
イ.海面質の骨梁(こつりょう)の間、および管状骨の隋腔にある
ウ.種類:赤色骨髄・黄色骨髄の二種類
・赤色骨髄:小児のすべての骨髄、成人の体幹の骨髄、赤色を呈する
造血作用(赤血球、白血球、血小板を産生)を有する
・黄色骨髄:成人の体肢、赤色骨髄が脂肪化したもので、黄色を呈する
造血作用は有しない

2)骨の数
・体幹:23
・脊柱:26
・胸郭:25
・体肢上肢:32×2=64
・体肢下肢:31×2=62
合計=200

3)骨の形状※
①長骨
ex.大腿骨、上肢骨
区分:骨幹、骨端、髄腔
②短骨
ex.手根骨、足根骨
③扁平骨
ex.頭頂骨、胸骨、肋骨
④含気骨
ex.前頭骨、蝶形骨、上顎骨、篩骨(しこつ)
…副鼻腔を含む骨
前頭洞、蝶形骨洞、上顎洞、篩骨洞

4)骨の構造と化学的性状
①骨の構造
骨膜、骨質、骨髄の三つからなる
ア.骨膜
・密性結合組織からなる
・関節面を除く骨の表面を覆う(関節面には関節軟骨)
・骨質に直角に進入するシャーピー線維により、骨質とかたく結びつく
☆シャーピー線維…線維性結合組織
・筋、腱、靭帯が付着する部は厚くなる
・血管、神経に富む
☆骨に鍼があたると痛い

イ.骨質
・緻密質と海綿質からなる
・長骨の場合、骨端の表面と骨幹の大部分は緻密質
骨端の内部と骨幹の髄腔面は海綿質
・長骨以外は表面は緻密質
内部は海綿質
・扁平骨の緻密質を内板、外板と言い、その間に入っている海綿質を板間層という

a.緻密質の微細構造(重要)(p31、32)
①ハバース管:中心の血管腔(ハバース層板を養う血管が通る)
②ハバース層板:ハバース管を中心とした同心円状の層板(複数ある)
③基礎層板:表層の骨表面に平行な層板
④フォルクマン管:基礎層板を貫く血管腔(基礎層板を貫いたりハバース管をつなげたりする管、骨髄に栄養を送るわけじゃない)
⑤栄養孔:表面の孔で血管(栄養血管)が通る。通常、1~数個ある
★栄養管は骨髄につながっている
⑥骨小腔:ハバース層板に沿って並ぶ小腔で、骨細胞が入る(ハバース層板の層と層の間の隙間
⑦骨細管:隣接する骨小腔を束ねる管で、骨細胞の突起が通る(二相目と3層目の層同士をつなぐ)
骨細胞は突起によって隣接するもの同士が連なる

b.海綿質の微細構造
海綿質における骨質は骨梁(骨柱)という
基礎層板はなく、ハバース層板は不規則
他は緻密質と同じ

ウ.骨髄
★1)骨の役割の⑤造血作用を参照

②化学的性状
・有機質:膠原線維、骨細胞
・無機質:石灰分(その85%はリン酸カルシウム)
★膠原線維=引っ張りにつよい
石灰分は圧力に強い

5)骨の発生と成長
①骨の発生(重要)
「置換骨:軟骨から骨ができる
| →軟骨内骨化(ほとんどの骨がこれ)
|付加骨(被蓋骨):線維性結合組織から骨ができる
| →膜内骨化
L 頭蓋冠、顔面の骨にみられるのみ

ア.置換骨
骨幹では軟骨破壊組織が原始骨髄腔を作り、後に一時髄腔となり、ここに骨組織が作られる
軟骨膜の細胞→骨芽細胞→骨細胞
となる
細胞周囲に硬い基質を作り石灰化(カルシウム沈着)が起こる。これを一時骨化点という
骨端でも骨化点(化骨点)ができる。これを二次骨化点という
両骨化点の間の軟骨層は生後も骨端軟骨として残る
骨端軟骨は思春期以後は骨化して骨端線となる
★骨幹の中心から骨化がおこり、後に骨端でも起こる
★完全に石灰化が終わると、骨幹と骨端の間に線が残る(骨端軟骨の部分)

イ.付加骨(被蓋骨)
線維性結合組織の中に骨化点(化骨点)ができる
骨芽細胞が現れ骨細胞となり、細胞周囲に硬い基質をつくり、石灰化(カルシウム沈着)が起こる
p33の図参照

②骨の成長
ア.長さの成長
軟骨内骨化で、骨端軟骨から骨ができる
イ.太さの成長
膜内骨化で骨膜から骨できる

2.人体各部の骨核
1)頭蓋
・脳頭蓋…5種7個
・顔面頭蓋…10種16個

(1)脳頭蓋の構成
<脳頭蓋骨: 5種7個>
・前橈骨:1
・頭頂骨:2
・後頭骨:1
・側頭骨:2
・蝶形骨:1
★側頭骨と頭頂骨の間は鱗状縫合

①前頭骨
・前頭鱗
・眼窩部
・鼻部
<生体観察ポイント?
ア.前頭洞(副鼻腔 内部の空洞)
前頭鱗の下部から眼窩部にかけてある
内部は薄い骨板により左右に分けられる
イ*.眼窩上縁
外面で前頭鱗と眼窩部の境をなす縁
ウ*.眼窩上孔(眼窩上切痕)
眼窩上縁の内側の三分の一にある孔(切痕)
エ*.前頭切痕(前頭孔)
眼窩上孔の内側の切痕
オ.頬骨突起
外側から下方に出る突起

a.前頭鱗:なし
b.眼窩部:
・涙腺窩:下面外側のくぼみ(涙腺がはいる)
c.鼻部
・鼻棘:下方に出る突起
d.前頭洞口
・鼻棘根部の両側に一対あく口。前頭洞の開口部

②頭頂骨
・頭頂結節:外面中央の大きな結節(頭頂骨の一番張り出している部分)
③後頭骨
<分類>
・底部
・外側部
・後頭鱗

a.大後頭孔(大孔):下部正中の大きな穴
★脳(延髄)と脊髄のさかいをなす

<各部の部位>
ア.底部:なし
イ.外側部
a.後頭顆:下面の突出部。環椎後頭関節の関節頭をなす
*関節で、くぼんでいるほうを関節窩、出ている方を関節頭)
*環椎=第1頚椎
b.頸静脈切痕:外側縁の切痕
c.舌下神経管:後内方から前外方 へ走る管で、後頭顆と頸静脈切痕の間に開口する。舌下神経(12脳神経が通る)
★脳神経(参考)
嗅神経、視神経、動眼神経、滑車神経、三叉神経、外転神経、
顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経。

イ.後頭鱗
a.*外後頭隆起:外面正中の隆起
b.*上項線:外後頭隆起から外方へ走る隆起

④側頭骨
・鱗部
・岩様部(錘体乳突部:錘体部と乳突部(=乳様突起)にわけられる)
・鼓室部
★三部が融合して単一の骨となるのは、生後一年ほどたってからである
ア.鱗部
a.*頬骨突起:外面下部で禅法に出る突起
b.下顎窩:頬骨突起根部の下のくぼみ。顎関節の関節窩をなす
イ.岩様部
a.錐体乳突
①錐体部
・三叉神経圧痕:前面で尖近くのくぼみ(とがっているところに近い)。錐体部の先の方に走る溝。S状洞溝の延長線上
・内耳孔(重要):後面やや内側にあく孔(顔面神経、内耳神経が通る)
・内耳道:内耳孔に続く袋小路の道
・頸静脈切痕:後縁にある切痕、
・頸静脈孔(重要):後頭骨の頸静脈切痕と、側頭骨の頸静脈切痕が合わさってできる孔。舌咽神経、迷走神経、副神経、内頸静脈が通る
・頚動脈管外口:下面にあく口
・頚動脈管内口:尖にあく口
・頚動脈管:頚動脈管外口と頚動脈管内口を連ねる管(内頸動脈が通る)
②乳突部
・乳様突起*:乳突部の大部分を占め、前下方に出る突起
・乳突蜂巣(ほうそう):乳様突起内部の空洞。薄い骨板により区切られ、蜂巣状を呈する
・S状洞溝:乳突部内面と錐体部後面境の溝
ウ.鼓室部
上部のかけた円筒状を呈する
・外耳孔*:鼓室部と鱗部が作る孔
・外耳道*:鼓室部と鱗部と錐体部が作る道。外耳孔に続く袋小路の道
・鼓室:外耳道の奥野空洞。生体では鼓膜の内側をいう
★外耳孔→外耳道→鼓膜→中耳(鼓室、鼓膜と外耳道の突き当たりの間)→内耳(迷路:骨迷路と膜迷路)→
・茎状突起:下面から前下方に出る突起。橈骨、尺骨にも茎状突起がある
・茎乳突孔:茎状突起と乳様突起の間の孔、顔面神経の終枝が通る
・顔面神経管:内耳道底と内耳道と茎乳突孔を連ねる管
・耳管:鼓室前壁と錐体部下面を連ねる管。生体では、鼓室前壁と咽頭鼻部外側壁を連ねる管
・乳突洞:鼓室後壁の空洞で鼓室と乳突蜂巣を連ねる(連絡する)

⑤蝶形骨
・体
・大翼
・小翼
・翼状突起

ア.体
・蝶形骨洞:内部の空洞、薄い骨板により左右に分けられる(副鼻腔の一つ)
・蝶形骨洞口:前面に一対あく口、蝶形骨洞の開孔部
・トルコ鞍:上面のくぼみ、背もたれのあるいすのような形をしている
・下垂体窩:トルコ鞍中央のくぼみ(下垂体が乗っている)、トルコ鞍の座る部分にあるへこみ
★下垂体とは
間脳の視床下部から下垂する内分泌腺
・鞍背:トルコ鞍の後ろの突出部、背もたれの部分
・斜台:鞍背の後上面と後頭骨底部上面で作られる
・視神経交叉:トルコ鞍の前を横走する溝、視神経交叉が伸びる
★視神経交叉:網膜の内側から出ている神経が左右交差する部分
イ.大翼
・上眼窩裂:大翼と小翼との間の裂、動眼神経、滑車神経、外転神経、三叉神経第一枝(眼神経)が通る
・下眼窩裂:大翼と上顎骨(眼窩面)の間の裂、三叉神経第二枝(上顎神経)の(眼窩下神経、頬骨神経が通る
・正円孔:三個あく孔のうち内側(前)のもの、三叉神経第二枝(上顎神経)が通る
・卵円孔:三個あく孔のうち、中央のもの、三叉神経第3枝(下顎神経)
・棘孔:三個あく孔のうち、外側(後ろ)のもの、三叉神経第三枝(下顎神経)の硬膜枝が通る(いったんでたものが入ってくる)
・破裂孔:蝶形骨体と側頭骨底部と側頭骨錐体部が作る孔、生体では線維軟骨で埋められる。
ウ.小翼
・視神経管:根部を前後に貫く管、視神経が通る
エ.翼状突起
内側版と外側板の二枚からなる
・翼突窩:後面で内側板と外側板の間のくぼみ
・翼突管:根部を前後に貫く管

骨の連結
1)線維性の連結
(1)靱帯結合
(2)縫合
シャーピー線維(線維性結合組織)による結合
・冠状縫合
前頭骨と頭頂骨の間の抱合
・矢状縫合:
左右の頭頂骨の間の抱合
・ラムダ縫合(人字縫合)
頭頂骨と後頭骨の間の抱合
・鱗状縫合
頭頂骨と側頭骨の間の抱合
<泉門>
縫合の会合部にある未骨化部をいう
・大泉門:冠状縫合と矢状縫合の会合部にあり、二歳後半で閉じる
・小泉門:矢状縫合とラムダ縫合会合部にあり、生後3ヶ月で閉じる
・前側頭泉門:冠状縫合の外側端の泉門(左右にある)
・後側頭泉門:ラムダ縫合の外側端の泉門(左右にある)

★眼窩を構成する骨(7骨)
上壁:前頭骨の眼窩部、蝶形骨の小翼
下壁:上顎骨の体の眼窩面、口蓋骨の眼窩突起
内壁:篩骨の迷路、涙骨
外壁:頬骨の眼窩面、蝶形骨の大翼

★鼻腔を構成する骨(9骨)
上壁:篩骨の篩板、鼻骨、前頭骨、蝶形骨
下壁:上顎骨の口蓋突起、口蓋骨の水平板
内壁(左右にしきる骨):鋤骨、篩骨の垂直板
外壁:下鼻甲介、涙骨、篩骨、上顎骨の体、口蓋骨の鉛直板、蝶形骨の翼状突起内側板

★副鼻腔と開口部
1.上顎洞:中鼻道に開口
2.前頭洞:中鼻道に開口
3.蝶形骨洞:鼻腔の後上方に開口
4.篩骨洞:大部分は中鼻道(前・中篩骨蜂巣は中鼻道、後篩骨蜂巣は上鼻道)に開口

(2)顔面頭蓋骨(10種16個)
・篩骨:1
・鼻骨:2
・涙骨:2
・下鼻甲介:2
・上顎骨:2
・頬骨:2
・口蓋骨:2
・鋤骨:1
・下顎骨:1
・舌骨:1

①篩骨
・篩板
・垂直板
・篩骨迷路
★篩骨の形状
篩骨の断面はEの字を横倒しにしたもの
上の板(薄め)を篩板
両サイドの集めのたて板は中が小さな空洞がたくさんあって篩骨蜂巣を形成している。そこを篩骨迷路という
中心を縦に分割しているのが垂直板(左右に分ける板)
篩板の上面で垂直板の延長線上にとさかのように飛び出した部分があり、それを鶏冠という
篩骨迷路と垂直板にはさまれた通路が美腔だが、篩骨以外の骨とも組み合わされる
上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介と三つのひさしが篩骨迷路の内側や、篩骨迷路の延長戦の壁にでている
鼻腔下部で、ひさしの内中空を総鼻腔という
篩板の上面から鼻腔へ貫くように縦に孔が開いていて、そこを嗅神経が通る
鼻腔の底部を構成するのは口蓋骨。口蓋骨は水平な底部と、両端に垂直に持ち上がる壁を持っている。両側の壁は篩骨の篩骨迷路とつながる
鋤骨は口蓋骨を直径に持つ半月型をしたモヒカン状のもの。もっとも高くなる部分の前後で篩骨の垂直板と接触している。篩骨の垂直板もまた下に向かうにつれて細くなる下向きの富士山型をしている

ア.篩板
上下に貫く小孔が20個あまりあり、嗅神経(嗅糸)が通る
・鶏冠:上面正中上に立つ薄い板
イ.垂直板
骨性鼻中隔の上部を作る
・骨性鼻中隔:鼻腔を左右にしきる薄い骨板
篩骨垂直板と鋤骨からなる
ウ.篩骨迷路
篩骨の両サイド
・篩骨洞:内部の空洞。薄い骨板により区切られ、蜂巣状を呈するので、篩骨蜂巣という
篩骨蜂巣は比較的厚い骨板により前篩骨蜂巣、中篩骨蜂巣、後篩骨蜂巣に分けられる
・上鼻甲介、中鼻甲介:鼻腔面に突出する隆起で、上のものを上鼻甲介、下のものを中鼻甲介という
・上鼻道と中鼻道:上鼻甲介と中鼻甲介の間を上鼻道、中鼻甲介と下鼻甲介の間を中鼻道という
★下鼻甲介と上顎骨、口蓋骨の間を下鼻道という
・鉤状突起(こうじょうとっき):中鼻甲介下縁から前方に出てのち、後下方に向かう突起
鉤状突起は中鼻道にあり。前篩骨蜂巣は鉤状突起の前に開口する

②鼻骨
鼻根を作る。
★鼻部の説明
正面からみると、天井部は前頭骨(下底の方が台形)、その下を支えるように鼻骨が並ぶ。鼻骨は正中線を挟んで二つあり、前頭骨の下底の3分の2を占めるぐらいの幅。両端の部分は上顎骨の前頭突起。
断面を見ると、前頭骨と尾骨で鼻の傾斜を作っている。前頭骨は中途で斜めに切られたような形。下の方が長い、先のとがった状態。それに合わせて尾骨がつながる(鼻骨の法は上の方が長くとがった状態

③涙骨
上顎骨のサイド後方に位置する。つまり眼窩の内側

④下鼻甲介
下鼻道:下鼻甲介と骨甲介(上顎骨口蓋突起と口蓋骨の水平板)との間
★口腔の上壁は鼻腔の底辺、後が口蓋骨、前が上顎骨

⑤上顎骨
・体
・前頭突起
・頬骨突起
・歯槽突起
・口蓋突起
★上顎骨の4突起は重要
ア.体
・上顎洞:内部の空洞、副鼻腔中最大
(上顎骨にある副鼻腔の一つ)
・上顎洞裂孔:鼻腔面にあく孔で上顎洞の開孔部
・*鼻切痕:内側縁の大きな切痕(梨状口の下外側)
★梨状口:洋ナシの形をしている。その下の2つの角が鼻切痕
・*梨状口:左右の鼻切痕と鼻骨が作る口
三角形の頂点のあたりだけが鼻骨、サイドと底辺は上顎骨
・下眼窩裂:上顎骨体の後外側縁と蝶形骨大翼が作る裂
・眼窩下溝:後縁から前内方に走る溝
・*眼窩下孔:眼窩下縁を作る部より、1.5~2センチ下にあく孔
・眼窩下管::眼窩下溝と眼窩下孔を連ねる管
・歯槽孔:側頭下面に2~3個あく孔

イ.前頭突起
・涙嚢窩:前頭突起と涙骨の間のくぼみ。涙嚢が入る
・鼻涙管:涙嚢窩と下鼻道前部を連ねる管。涙骨、上顎骨、下鼻甲介が作る

ウ.頬骨突起
頬骨と結合する

エ.歯槽突起
・歯槽:歯根が入るくぼみ
★歯肉は歯槽の周りを覆う。歯の歯根と歯槽突起はシャーピー線維で結合される。
歯根が歯槽に埋まっている。この埋まり方を釘植という
・歯槽管:歯槽口と歯槽を連ねる管(歯へつながる神経や血管が走る)

オ.口蓋突起
骨口蓋前部を作る
骨口蓋とは上顎骨口蓋突起と口蓋骨水平板
★骨口蓋の後ろが軟口蓋
・切歯孔:左右の口蓋突起が合する前部にあく孔(歯の後ろにあたる)
・切歯管:切歯孔から上方に続く管。下口は正中の切歯孔であるが、上口は二個あ。したがって切歯管は一対ある(二股になっている)

⑥頬骨
3面、3突起を区別する
(3面)
・*外側面:表面に出ている面
…頬骨顔面孔:外側面にあく孔
・眼窩面:
…頬骨眼窩孔、眼窩面に開くあな
・側頭面
… 頬骨側頭孔:側頭面にあく孔
・頬骨管:頬骨顔面孔、頬骨眼窩孔、頬骨側頭孔をつらねる管。三叉神経第2枝(上顎神経)の頬骨神経が通る

(3突起)
・*前頭突起:前頭骨頬骨突起と連なる
・*側頭突起:側頭骨の頬骨突起と連なる
・上顎突起:上顎骨の頬骨突起と連なる。
・*頬骨弓:側頭骨頬骨突起と頬骨側頭突起が

⑦口蓋骨
・垂直板(鉛直板ともいう)
・水平板

ア.垂直板
・半月裂孔:上顎洞裂孔が篩骨鉤状突起、下鼻甲介、口蓋骨垂直板でふさがれてできる孔。上顎洞は上顎洞裂孔、半月裂孔を経て中鼻道に開口する(p48参照)
・翼口蓋窩:上顎骨と蝶形骨の翼状突起の間にある狭いくぼみ。内側壁は口蓋骨垂直板、前壁は上顎骨の体、後壁は翼状突起によってつくられる。前は下眼窩裂、によって眼窩に、内方は翼口蓋孔によって鼻腔に通じる
・蝶口蓋孔:上端と蝶形骨の体がつくる孔。翼口蓋窩と鼻腔を連ねる。

イ.水平板
骨口蓋の後部を作る
・骨口蓋:前述、上顎骨を参照
・大口蓋孔:外側縁と上顎骨の体の間にあく孔。
・大口蓋管:翼口蓋窩と大口蓋孔を連ねる管
・小口蓋孔:大口蓋孔の後ろに2個あく孔
・小口蓋管:大口蓋管と小口蓋孔を連ねる管
★縦に大口蓋管という大きなトンネルが走る。大口蓋管の途中から二本に枝分かれして斜め下方におりる管が小口蓋管

⑧鋤骨
骨性鼻中隔の下部を作る
・骨性鼻中隔:篩骨の垂直板を参照

⑨下顎骨
・下顎体
・下顎枝(顎関節を作るようにうえにあがった部分)

ア.下顎体
・歯槽:歯根が入るくぼみ(16個ある)
★上顎骨の歯槽は8個ずつ
・オトガイ孔:前面で第二小臼歯歯根部にあく孔
・オトガイ棘:後面正中の棘状の突出部
・二腹筋窩:オトガイ棘の下外方のくぼみ
・顎舌骨筋線:二腹筋窩の上から後上外方に走る隆起
・顎舌骨筋神経溝:・顎舌骨筋線の下をこれと平行して走る溝

イ.下顎枝
・*下顎角:後縁と下顎体下縁が作る角
・咬筋粗面:下顎角外面の粗面
・*筋突起:下顎枝の上縁で前の突起
・関節突起:下顎枝の上縁で後の突起
・下顎頭:関節突起上端の膨大部
・下顎頸:下顎頭の下の細い部
・下顎孔:内側面ほぼ中央にあく孔
・下顎管:下顎孔とオトガイ孔を連ねる管

⑩舌骨
・*体
・*大角
・小角
★舌骨の構成
Uの字型。上部の二本の突起が大角、下部のラインが体
喉頭隆起の上1センチで体、大角に触れる

(3)頭蓋の連結
・縫合
・軟骨結合
・顎関節
・舌骨の連結

①縫合
線維性(シャーピー線維による)の連結である
頭蓋冠、顔面の骨にみられる
縫合は、40歳ごろから骨化が始まる
<例>
冠状縫合、矢状縫合、ラムら(人字)縫合、鱗状縫合(←前述)

<泉門>
特に3~4個の骨が出会うところでは、広い未骨化部ができる
この未骨化部を泉門という
・大泉門:冠状縫合と矢状縫合の会合部(2歳後半で閉じる)
・小泉門:ラムダ縫合お矢状縫合との会合部
・前側頭泉門:冠状縫合の外側端
・後側頭泉門:ラムダ縫合の外側端
★縫合の未骨化部は、胎児の頭が狭い産道を通りやすくするため、

②軟骨結合
骨と骨とが軟骨で結合する
頭蓋底の骨に見られる
骨化するものと一生骨化しないものがある

③顎関節
(構成)
下顎骨の下顎頭と側頭骨の下顎窩との間に楕円関節を作る
(金子解剖では顆状、藤田解剖では蝶板としている)
★楕円関節:関節面の形状による分類
(特徴)
・関節円板がある
・関節包はゆるい
・補強靭帯が内側と外側にある
(運動)
・下顎骨の上下(口の開閉運動)
・下顎骨の前進・後退
・下顎骨の側方への回旋(臼摩運動)

②舌骨の連結
舌骨は下顎骨、側頭骨と舌骨上筋(舌骨上筋群)で連結し、
胸骨、肩甲骨、喉頭軟骨(甲状軟骨)と舌骨下筋(舌骨下筋群)と連結

ア.舌骨上筋(群):5つ
・顎二腹筋前腹
・顎二腹筋後腹
・茎突舌骨筋
・顎舌骨筋
・オトガイ舌骨筋

イ.舌骨下筋(群)=5つ
・肩甲舌骨筋上腹
・肩甲舌骨筋下腹
・胸骨舌骨筋
・胸骨甲状筋
・甲状舌骨筋

(4)頭蓋冠と頭蓋底

頭蓋-脳頭蓋-頭蓋冠
| - 頭蓋底-内頭蓋底
| -外頭蓋底
-顔面頭蓋

・脳頭蓋の内腔は頭蓋腔という
・*頭蓋冠と底の境
外後頭隆起-上項線-乳様突起根部-外耳孔上縁-頬骨弓-眼窩上縁-鼻根
この線より上を頭蓋冠、下を頭蓋底という
・内頭蓋底(頭蓋窩ともいう)は3つに分類
前頭蓋窩、中頭蓋窩、後頭蓋窩
(前頭蓋窩と中頭蓋窩の境)
蝶形骨小翼後縁
(中頭蓋窩と後頭蓋窩の境)
蝶形骨鞍背-側頭骨錐体部上縁

前頭蓋窩:大脳半球の前頭葉がのる
中頭蓋窩:大脳半球の側頭葉がのる
後頭蓋窩:大脳半球の後頭葉がのる

(4)頭蓋の凹窩
・眼窩:眼窩を構成する骨(7骨 参照)
・鼻腔:鼻腔を構成する骨(9骨 参照)
(開口部)
外界への開口部:梨状口
咽頭への開口部:後鼻孔
・側頭窩:頬骨弓の上方にある浅く広い陥凹部
・側頭下窩:頬骨弓の下内方にある深い陥凹部
・翼口蓋窩:口蓋骨 参照

<副鼻腔>
・上顎洞:
上顎洞裂孔→半月裂孔→中鼻道に開口
副鼻腔中最大
解剖学的肢位において最も低い意智にある
出口が二階にあるので一階の水を排出しにくい
・蝶形骨洞:
蝶形骨洞口→鼻腔上壁後部に開口
・前頭洞
前頭洞口→中鼻道に開口
解剖学的肢位において最も高い位置にある
・篩骨洞
前中篩骨蜂巣は中鼻道に開口
後篩骨蜂巣は上鼻道に開口

3.骨の連結
1)連結の種類
(1)線維性の連結
骨と骨とが線維性結合組織で結合する
①靭帯結合
・強靭な線維性結合組織である靭帯による結合
ex.脛腓靭帯結合、
・線維性結合組織が幅広く膜状をていするものを骨間膜という
ex.前腕骨間膜、下腿骨間膜
②縫合
骨の連結面に直角に走る膠原線維素(シャーピー線維)による結合
ex.冠状縫合
③釘植
歯根膜による歯根と上顎骨下顎骨の歯槽との結合

(2)軟骨性の結合
骨と骨とが軟骨で結合する
ex.第1肋骨・胸骨軟骨結合、恥骨結合、椎体間結合

(3)滑膜性の結合
骨と骨との間に狭い間隙、すなわち関節腔が介在しその内面に滑膜と呼ばれる組織があるものをいう
一般に関節という

2)関節の構造
・関節頭:関節をつくる骨のうち、突出するほう
・関節窩:関節をつくる骨のうち、陥凹するほう
・ 関節面:関節頭と関節窩が接する面
・関節軟骨:関節面にある軟骨、硝子軟骨よりなる
・関節包:関節を包む袋、二層よりなる
外層は骨膜から続く線維性結合組織よりなり、線維膜という
内層は血管に富む柔らかな膜で滑膜といい、滑液を分泌する。滑液は関節面の摩擦を減じ、関節軟骨に栄養を与える
・関節唇:関節頭に比べて関節窩が浅すぎるとき、これを補うために関節窩の周囲にできる線維軟骨の縁
x.肩関節、股関節
・関節半月:関節頭と関節窩の間に隙間があり、しっくりしないとき隙間をうめる関節包から出る線維軟骨の半月状の板。関節面をうまく適させ運動を円滑にするとともに緩衝作用をもつ
ex.膝関節のみ
・関節円盤:関節半月が発達したもので、円板状をていし関節頭と関節窩の間に入り込み、関節腔を二分する(孔の小さなドーナツ状)
ex.顎関節、胸鎖関節、肩鎖関節、橈骨手根関節
・関節腔:関節包の内腔
・関節の補強:靭帯、関節包、筋。腱、皮膚
靭帯には関節外靭帯関節内靭帯がある
関節内靭帯は関節腔内にある靭帯
関節外靭帯は関節包の外にある靭帯
(関節内靭帯)ex.膝十字靱帯、大腿骨頭靱帯

3)関節の分類
ア.関節を作る骨の数による分類
・単関節:一つの関節が2骨の間に作られる
ex.肩関節、指節間関節などたくさん
・複関節:一つの関節が3骨以上の間に作られる
ex.肘関節、橈骨手根関節、距腿関節

イ.運動軸による分類
・一軸性関節:一個の関節運動軸をもつ
ex.指節間関節(蝶番関節)、上橈尺関節(車軸関節)など
・二軸性関節:2個の関節運動軸をもつ
ex.環椎後頭関節、橈骨手根関節など(両方楕円関節)
・多軸性関節:3個以上の寒泄運動軸をもつ
ex.肩関節、股関節(球関節)、股関節(臼状関節)など

ウ.関節面の形状による分類
a.関節頭、b.関節窩、c.運動軸による分類
①球関節
a.球状
b.関節頭に対応する凹面
c.多軸性
ex.肩関節、腕橈関節
★関節窩が特に深いものを臼状関節という
ex.股関節
②蝶番関節
a.骨の長軸と直角方向をなす円柱の一部
b.関節頭に対応する凹面
c.一軸性
ex.腕尺関節、指節間関節
③ラセン関節
a.骨の長軸と直角方向をなす円柱の一部で、ラセン状の凹凸を有する
b.関節頭に対応する凹面
c.一軸性
ex.距腿関節
④車軸関節
a.骨の長軸と平行方向をなす円柱の一部
b.関節頭に対応する凹面
c.一軸性
ex.上橈尺関節、正中環軸関節
⑤楕円関節
a.楕円球状
b.関節頭に対応する凹面
c.二軸性
ex.橈骨手根関節、環椎後頭関節
⑥顆状関節
a.球関節に似るが球状ではない.
b.球関節に似るが浅く関節頭は関節窩の側面に達していない
c.二軸性
ex.中手指節関節、膝関節
⑦鞍関節
a.双曲面
b.関節頭に対応する凹面
c.二軸性
ex.拇指の手根中手関節
⑧平面関節
a.b.関節面は平面
c.わずかに動くに過ぎない
ex.椎間関節
⑨半関節
a.b.関節面は平面であるが複雑な凹凸を有する
c.ほとんど動かない
ex.仙腸関節、脛腓関節

2.脊柱
32~34個の椎骨よりなる
・頚椎:7個
・胸椎:12個
・腰椎:5個
・仙椎:5個
・尾椎:3~5個
★成人の場合1個の仙骨と1個の尾骨となる

(1)真椎と仮椎
・真椎:回旋椎と副真椎
回旋椎:第1~2頚椎
副真椎:第3頚椎から第5腰椎まで
・仮椎:仙椎と尾椎

(1)椎骨の基本形
・椎体:前の円柱状の部分
・椎弓:後ろのアーチ状の部分
・椎孔:椎体と椎弓の間の穴、椎骨が重なって脊柱を作るとき、脊柱管となり脊髄が入る
・椎弓根:椎弓で椎体との境
・上椎切痕:椎弓根の上縁にある切痕
・下椎切痕:椎弓根の下縁にある切痕
・椎間孔:椎骨が重なって脊柱を作るとき、上位椎骨の下椎切痕と下位椎骨の上椎切痕が合わさってできる孔、脊髄神経が通る
<椎弓から出る突起>4種7個
・棘突起:1個、正中後面
・横突起:2個
・上関節突起:2個、椎間関節を作る
・下関節突起:2個、椎間関節を作る
★上関節突起は後面、下関節突起は前面に関節面がある
それぞれの関節面を上関節面、下関節面という

(2)頚椎
①第1頚椎(環椎、アトラス)
前弓、後弓、外側塊の3部に分類
・歯突起窩:前弓後面正中のくぼみ
・上関節窩:外側塊上面のくぼみ
・下関節窩:外側塊下面のくぼみ
★環椎には関節頭はない
・*横突起:外側塊から外方に出る得気、 下顎角と乳様突起の間
・横突孔(重要):横突起を上下に貫く孔、椎骨動脈・静脈が通る
★横突孔は第1~7頚椎にある
椎骨動脈は第6~1まで
椎骨静脈は第1~7
・前結節:前弓前面正中の結節
・後結節:後弓後面正中の結節

②第2頚椎(軸椎)
ア.椎体
・歯突起:上面から情報に出る突起
・上関節面:歯突起の外側にある関節面
イ.棘突起
短い、後方に水平に出る。
先端は二分するか結節状に肥厚する
ウ.横突起
横突孔、前結節、後結節がある
*側頸部で触れる
エ.関節突起
下関節突起のみがある
高さが低い
③第3~7頚椎(第7:隆椎)
ア.椎体
・ルシュカ関節:椎体の上面、下面の周囲が底帽状に隆起し、第3~7頚椎椎体間に関節を作る。これがあるため頚椎では椎間板ヘルニアを起こしにくい
イ.棘突起
下位ほど長く、かつ後下方への傾斜が大きい
先端は二分するか結節状に肥厚する
第7は先端が大きく肥厚する
*第3~6頚椎は表面に項靱帯があるため、触れにくい
第7は触れる
ウ.横突起
横突孔、前結節、後結節がある
*側頸部で触れる
エ.関節突起
上関節突起、下関節突起がある
突起の高さが低い

(3)胸椎
ア.椎体
・肋骨窩:椎体外側面後部のくぼみ。
第1~9胸椎の肋骨窩は上縁と下縁にある
上縁のものを上肋骨窩、下縁のものを下肋骨窩
一個の肋骨がまるまる入るものを全窩
二分の一個の肋骨が入るものを半窩という
<それぞれの胸骨肋骨窩>

| 上肋骨窩 下肋骨窩
ーーーーーーーーーー+ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第1胸椎 | 全窩(第一肋骨) 半窩(第2肋骨)
第2胸骨 | 半窩(第2肋骨) 半窩(第3肋骨)
|
第9肋骨 | 半窩(第9肋骨) 半窩(第10肋骨)
第10 | 半窩(第10肋骨) なし
第11 | 全窩(第11肋骨)…上下肋骨窩の区別なし、どちらかというと上縁に近い
第12 | 全窩(第12肋骨)…上下肋骨窩の区別なし、上下の中あたりから

イ.棘突起
第1~8胸椎は下位ほど長くかつ後下方への傾斜が大きい
第9~12胸椎は下位ほど短く、かつ水平に近づく
ウ.横突起
・横突肋骨窩:先端前面のくぼみ(第11、12胸椎にはない)
エ.関節突起
上関節突起、下関節突起がある。突起は垂直に出る

(4)腰椎
ア.椎体
大きくて厚い
イ.棘突起
短く後方に水平にでる
ウ.横突起
・肋骨突起:見かけ上の横突起で肋骨が退化したもの
・副突起:本来の横突起で肋骨突起根部後面から後方にでる
・乳頭突起:副突起と棘突起の間の突起
エ.関節突起
上関節突起、下関節突起がある
垂直にでる

(4)仙骨
上部(仙骨底)
下部(仙骨尖)
前部
後部

・仙骨管:内部を上下に貫く管で、脊柱管の下部を作る
①上部
なし
②下部
なし
③前部
・岬角:上部で前方に突出する部。
仙骨と第5腰椎の間の前方への突出(p75では)
・前仙骨孔:4対あく孔、真椎の椎間孔にあたる。仙骨管より続く。脊髄神経前枝が通る
・横線:左右の前仙骨孔を連ねる細い隆起
(各千対の境
④後面
・正中仙骨稜:正中を上下に走る隆起。棘突起が癒合したもの
・中間仙骨稜:正中仙骨稜の外則を上下に走る隆起。関節突起が癒合したもの
・外側仙骨稜:中間仙骨稜の外側を上下に走る隆起。横突起が癒合したもの
・上関節突起:中間仙骨稜上端の突起
・*仙骨角:中間仙骨稜下端の突出部
・*仙骨裂孔:左右の仙骨角の間の平らな部。仙骨管の下口をなす
・後仙骨孔:中間仙骨稜と外側仙骨稜の間に、各側4個(左右で4対)あく孔。真椎の椎間孔にあたる
・耳状面:外側仙骨稜の外側の関節面(仙腸関節)

(6)頭蓋と脊柱の連結
①環椎後頭関節
・構成:後頭骨の後頭顆と環椎の上関節窩との間に楕円関節を作る
・運動:頭の前後屈と左右の側屈
②環軸関節
・構成
a.正中環軸関節:軸椎の歯突起と環椎の歯突起窩との間に車軸関節を作る
b.外側環軸関節:環椎の下関節窩と軸椎の上関節面との間の関節
・運動:頭の廻船を行う
③補強靭帯:
p81にイラストあり
ア.環椎十字靱帯(環椎横靱帯、縦束を合わせて)
a.環椎横靱帯:左右の外側塊の内側を連ねる
b.縦束:環椎横靱帯の中央から上は大後頭孔前縁へ、下は軸椎椎体後面
・機能:歯突起の後方への移動を防ぐ

(7)脊柱の連結
・椎体の連結
・椎弓の連結
①椎体の連結(椎体間結合)
椎間円板による軟骨性の結合である
椎間円板は中心部の髄核と周辺部の線維輪よりなる
・髄核:水分を多く含む寒天状の軟部組織
・線維輪:線維軟骨である。膠原線維は外周に沿い平衡ないしらせん状に走る
・機能:身体下部に加わった衝撃が頭部に達するのを和らげる
脊柱の屈伸等の運動により生じた椎体間の間隙を埋める(主として髄核)
※椎間板ヘルニア
線維輪の損傷により髄核が外へ押し出されること
髄核ヘルニアともいう

②」椎弓の連結(椎間関節)
・構成:
上位椎骨の下関節突起の下関節面、下位椎骨の上関節突起の上関節面との間に平面関節を作る
・補強靭帯
a.前縦靱帯:椎体と椎間円板の前面を上下に帯状に走る
b.後縦靱帯:椎体と椎間円板の後面(脊柱管の中)を上下に帯状にはしる
★後縦靱帯骨化症:日本人に多い
c.黄色靱帯:椎弓の間、弾性線維を含み黄色をていする
d.棘間靭帯:棘突起の間
e.棘上靭帯:棘間靭帯の続きで棘突起上を連ねる
★項靱帯:棘上靭帯が頚椎ではったつしたもの。外後頭隆起から第7頚椎棘突起にかけて後部正中皮膚と第1~第6頚椎棘突起の間にはる三角柱状の靭帯。項窩は項靱帯が後部正中皮膚を内部に引くためできる
f.横突間靭帯:横突起の間を連ねる

(8)脊柱の弯曲
胎児では後弯(=一次弯曲)
成長し直立歩行するようになると、頚部と腰部に前弯をみる(二次弯曲)
頚椎前弯は生後3ヶ月ごろ頚がすわるとあらわれる
腰椎前弯は生後一年以後2足直立するころ現れる
成人では
・頚椎:前弯
・胸椎:後弯
・腰椎:前弯
・仙椎、尾椎:後弯
★老人性円背では一次弯曲が強くなるため起こる

(9)棘突起の見つけ方
・第3胸椎棘突起:肩甲棘の内側端を結んだ線上
・第7胸椎棘突起:肩甲骨下角を結んだ線
・第12胸椎棘突起:肘頭を結んだ線上
・第2腰椎棘突起:第12肋骨先端を結んだ線
・第4腰椎棘突起:腸骨稜の最高点を結んだ線(=ジャコビー線、ヤコビー線)

3)胸郭
構成
・胸骨:1個
・肋骨:12対(24個)
・胸椎:12個
計:37個

(1)胸骨
・胸骨柄
・胸骨体
・剣状突起

①胸骨柄
・*頸切痕:上縁正中の切痕
・鎖骨切痕:頸切痕外側の切痕、鎖骨と関節をなす(胸鎖関節)
・肋骨切痕:後述
・*胸骨角:胸骨柄と胸骨体の境、前面の隆起。小児では軟骨性の結合をなし、成人では骨化する

②胸骨体
・肋骨切痕:後述

③剣状突起
小児では軟骨、成人では骨化
・肋骨切痕:胸骨柄と胸骨体の外側縁にある。肋骨と連結する。胸骨柄には第1肋骨と連結する肋骨切痕、胸骨角には第2肋骨と連結する肋骨切痕、胸骨体には第3~6肋骨と連結する肋骨切痕、胸骨体と剣状突起の境には第7肋骨と連結する肋骨背紺がある

<肋骨の見つけ方>
胸骨角を探し、そこにつく第2肋骨を基準とする

(2)肋骨
12対ある
・真肋:上7対(第1~7肋骨)
・仮肋:下5対(第8~12肋骨)
付着肋:第8~10肋骨
浮遊肋:第11、第12肋骨

①肋軟骨:
先端の小部分を占める
硝子軟骨よりなる
成人すると骨化(石灰化)が始まる
②肋硬骨
先端を除く大部分をしめる
肋骨と肋骨頭、肋骨頸、肋骨体にわけられる
・肋骨頭:後端の膨大部
・肋骨頸:肋骨頭に続く細い部、第11、12肋骨にはない
・肋骨体:肋骨頸に続く部で、肋硬骨の大部分をしめる

・肋骨結節:肋骨頸と肋骨体の境、外面下端の結節。第11、12肋骨にはない
・肋骨角:後ろから前への弯曲の強い部、第11、12肋骨にはない
・肋骨溝:下縁近くを下縁に沿い内面を走る溝、第1、12肋骨にはない。肋間神経が通る
★肋骨頸、肋骨角、肋骨結節=第11、12にはない
肋骨溝=第1、12にはない

(3)胸郭の連結
(連結の種類)
・胸椎と胸椎の連結
・肋骨と胸椎の連結
・胸骨と肋骨の連結
・肋骨と肋骨の連結

①胸椎間連結:前述
②肋椎関節
ア.肋骨頭関節
肋骨の肋骨頭と、胸椎椎体の肋骨窩との間の関節
イ.肋横突関節:
肋骨の肋骨結節と、胸椎横突窩との間に半関節を作る
第11、12肋骨と、第11、12胸椎の間にはない。

③胸肋関節
ア.第1肋骨・胸骨軟骨結合
第1肋骨の肋軟骨先端と胸骨柄の肋骨切痕との間の軟骨性結合
イ.胸肋関節
第2~7肋骨と胸骨の肋骨切痕との間の関節

④肋間連結
・.肋骨弓:第8~10肋骨の肋軟骨は上位のものと関節で連なって弓状をていする
・胸骨下角:左右の肋骨弓が作る角

(4)胸郭の全体的観察
左右径は第9肋骨の高さで最大である
左右径は前後径に比べて大きい

4)上肢の骨
片側で8種、32個
・上肢帯骨
・自由上肢骨

(1)上肢帯骨
・鎖骨
・肩甲骨
①鎖骨
・胸骨端
・体
・肩峰端
★外3分の1のところ骨折しやすい(S字の曲がり角の部分)

<体幹と上肢帯との連結>=胸鎖関節
体幹と上肢が関節をなすのはここだけ
(構成)
鎖骨の胸骨端と胸骨の鎖骨切痕との間に鞍関節を作る
関節円板がある

②肩甲骨
2面、3縁、3角を区別する
・2面:前面、*後縁
・3縁:*上縁、*内側縁、*外側縁
・3角:*上角、*下角、外側角

①2面
ア.前面(肋骨面)
肩甲下窩ともいう
イ.後面
背側面ともいう
・*肩甲棘:上部でななめ外上方にはしる大きな隆起
・棘上窩:肩甲棘の上のくぼみ
・棘下窩:肩甲棘の下のくぼみ
・肩峰:肩甲棘の外側端の突出部
・*肩峰角:肩峰の先端:上肢の長さを計測するときの基準点(肩峰点)となる
②3縁
ア..上縁
・肩甲切痕:大きなせっこん
・烏口突起:肩甲切痕の外側で、上方に出て前外方に曲がる突起
イ.内側縁
ウ.外側縁

③3角
ア.上角
内角、または内上角ともいう
イ.下角
ウ。外側角
・関節窩:卵円形のくぼみ、肩関節の関節窩をなす
・関節上結節:関節窩の上の結節
・関節下結節:関節窩の下の結節

<上肢帯の連結>=肩鎖関節
(構成)
肩甲骨の肩峰と鎖骨の肩峰端との間に半関節をつくる
関節円板がある

(2)自由上肢骨
・上腕の骨:上腕骨
・前弯の骨:尺骨、橈骨
・手の骨:手根骨、中手骨、指骨
①上腕骨
・上端
・体
・下端
ア.上端
・*上腕骨頭:半球状の関節面、肩関節の関節頭をなす
・解剖頸:上腕骨頭の基部を取り巻くくびれ
・*大結節:解剖頸の外側面の結節
・*小結節:解剖頸の前面の結節
・大結節稜:大結節から下方に続く隆起
・小結節稜:小結節から下方に続く隆起
・*結節間溝:大結節・大結節稜と小結節・小結節稜との間の溝。上腕二頭筋長頭腱が通る
・*外科頸:上端と体の境、上腕骨上部の骨節は外科頸が多い。上腕切断の箇所となる
イ.体
・三角筋粗面:外側中央の粗面
・*橈骨神経溝:三角筋粗面の後ろで、上内方から下外方へ走る溝。橈骨神経が通る
ウ.下端
・上腕骨滑車:内側の関節面。腕尺関節の関節頭をなす
・上腕骨小頭:外側の関節面。腕橈関節の関節頭をなす
・鉤突窩:前面で上腕骨滑車の上のくぼみ。肘関節を屈曲したとき尺骨の鉤状突起が入る
・肘頭窩:後面で上腕骨滑車の上のくぼみ。肘関節を伸展したとき尺骨の肘頭が入る
・橈骨窩:前面で上腕骨小頭の上のくぼみ。肘関節を屈曲したとき橈骨の橈骨頭が入る
・*内側上顆:内側の突出部
・*外側上顆:外側の突出部
・尺骨神経溝:内側上顆と尺骨の肘頭との間の溝

エ.肩関節
(構成)
上腕骨の上腕骨頭と肩甲骨の関節窩との間に球関節をつくる
関節唇がある
関節窩の面積は、関節頭の面積の3分の1しかない
関節包は関節唇から解剖頸にかけてつく
滑膜は関節包の内面を覆うとともに、関節包内を走る上腕二頭筋長頭腱をつつみ、肩甲下筋の腱下包(滑液包)と交通する
(補強靭帯)
・烏口肩峰靭帯:烏口突起→肩峰につく人体
・烏口上腕靭帯:烏口突起→大結節小結節につく
・関節上腕靭帯:関節唇→大結節・小結節→解剖頸
(関節包の補強)
前面:関節上腕靭帯と肩甲下筋
上面:烏口上腕靭帯と棘上筋・上腕に頭筋長頭腱
後面:棘下筋と小円筋
★肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の停止腱全体が回旋筋腱板(廻船腱板、ローテーターカフ)となり、肩関節を保護する
(関節の固定)
・上からの固定:烏口突起、肩峰、烏口肩峰靭帯、三角筋
・外側方への脱臼を防ぐ:
関節窩の直上につく、上腕二頭筋長頭腱
・下方への脱臼を防ぐ:
関節窩の直下につく、上腕三頭筋長頭腱
(滑液包)
腱と関節包、靭帯、骨、との間に介在し、相互の移動を潤滑にする

②尺骨
・上端
・体
・下端

ア.上端
・滑車切痕:前上方に向かう大きな切痕。腕尺関節の関節窩をなす
・鉤状突起:滑車切痕の下の突起
・*肘頭:滑車切痕の後ろの突出部
・尺骨粗面:鉤状突起の下の粗面
・橈骨切痕:鉤状突起の外側の切痕。上橈尺関節の関節窩をなす

イ.体
・骨間縁:橈骨に向かいあう鋭い縁

ウ.下端
*尺骨頭ともいう
・関節環状面:尺骨頭周囲の関節面、
・*茎状突起:内側から下方に出る突起
回外位で見ると生体か刷できる

③橈骨
ア.上端
橈骨頭ともいう
・橈骨頭窩:橈骨頭上面のくぼみ
・関節環状面:橈骨頭周囲の関節面。上橈尺関節の関節頭をなす
・橈骨頚:橈骨頭の下の細い部

イ.体
・橈骨粗面:橈骨頚の下。前内側の粗面。上腕二頭筋の停止部
・円回内筋粗面:外側中央の粗面
・骨間縁:尺骨に向かい合う鋭い縁。
※前弯骨間膜:尺骨の骨間縁と橈骨の骨間縁の間に張る線維性結合組織の膜
前面・後面に筋がつき、筋の起始面となる

ウ.下端
・尺骨切痕:内側の切痕
・茎状突起:外側から下方に出る突起
・手根関節面:下面の関節面。橈骨手根関節の関節窩をなす
・*後結節(リスターの結節):後面の結節

エ.肘関節
複関節である(上腕骨、橈骨、尺骨)
腕尺関節と腕橈関節、上橈尺関節からなる
(構成)
①腕尺関節
上腕骨の上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕との間に蝶番関節を作る
②腕橈関節
上腕骨の上腕骨小頭と橈骨の橈骨頭窩との間に球関節をつくる
③上橈尺関節
橈骨の橈骨頭の関節環状面と尺骨の橈骨切痕との間に車軸関節を作る
(関節包)
三つの関節が一つの関節包に包まれ、関節腔は共通である

(補強靭帯)
①橈骨輪状靱帯(※)
尺骨の橈骨切痕前縁→橈骨の橈骨頭を取り巻いて→尺骨の橈骨切痕後縁につく
橈骨輪状靱帯は上縁よりも下縁の方が径が小さくせばまっている
そのため橈骨が下方に引っ張られても、靭帯の輪から抜け落ちることはない
2~4歳の用事では橈骨頭がまだ十分に発達せずに小さく、靭帯も上縁と下縁の径がほぼ等しく、せばまっていない
したがって、手または前腕を強く引っぱると橈骨頭は靭帯の輪から抜けることがある
こうして起こる亜脱臼を肘内障という
★上橈尺関節を補強する靭帯。ベルトのように日本の骨を取り巻いて縛っている
②内側側副靭帯
上腕骨の内側上顆→尺骨の肘頭と鉤状突起につく
③外側側副靱帯
上腕骨の外側上顆→橈骨の橈骨輪状靱帯の前縁と後縁につく

(運動)
①腕尺関節
肘関節の屈曲・伸展の運動を行う
1軸性
★2つの側副靱帯が肘の屈曲伸展の可動域を制限している
②腕橈関節
前腕の回内・回外(肘関節の屈曲伸展をしながら)
2軸性の運動軸に限定される
③上橈尺関節
下橈尺関節とともに、前腕の回内・回外をおこなう

オ.下橈尺関節
(構成)
尺骨の尺骨頭の関節環状面と橈骨の尺骨切痕との間に車軸関節をつくる
(運動)
上橈尺関節とともに
前腕の回内・回外を行う
★運搬角(キャリーアングル)
解剖学的立位では前弯の長軸が上腕の長軸に対して10度前後橈側(外側)に傾くこと

④手根骨
8個
・近位列:橈側より順に
舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨
・遠位列:橈側より順に
大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鉤骨

・舟状骨結節:舟状骨前面の結節
・大菱形骨結節:大菱形骨前面の結節
・*有鉤骨鉤:有鉤骨前面の突出部
・橈側手根隆起:舟状骨結節と大菱形骨結節
・*尺側手根隆起:豆状骨と有鉤骨鉤
・手根溝:橈側手根隆起と尺側手根隆起の間の溝
・※手根管:橈側手根隆起と尺側手根隆起の間にはる手関節の補強靭帯である、横手根靭帯(屈筋支帯)により手根溝がふさがれてできる管
・手根管を通るもの
橈側手根屈筋腱、長母指外転筋腱、浅指屈筋腱、深指屈筋腱、正中神経

<手根骨の生体観察>
・橈骨の後結節の延長線上に第3中手骨底を触れる。両者の間の皮膚の陥凹の近位部に月状骨を触れる
・手関節(橈骨手根関節)を外転(橈屈)すると尺骨頭の延長線に三角骨を触れる。内転(尺屈)すると、橈骨の茎状突起の近くに舟状骨を触れる
・手掌面より、舟状骨結節、大菱形骨結節、豆状骨、有鉤骨鉤に触れる

<手の関節>
普通手関節という
・橈骨手根関節
・手根間関節
(構成)
①橈骨手根関節
手根骨近位列の舟状骨、月状骨、三角骨と、橈骨の手根関節面との間に楕円関節を作る(橈骨の法が関節窩)
関節円板がある
★コリー骨節
手根骨は橈骨とのみ関節しているので、転倒して掌をついたとき、力は手から橈骨に加わり橈骨の下部で骨節が起こりやすい。これをコリー骨節といい、老人に多い骨節
②手根間関節
手根骨相互の間の関節で、平面関節をつくる
このうち、近位列と遠位列の間の関節を手根中央関節
三角骨と豆状骨の間の関節を豆状骨関節という
(補強靭帯)
・横手根靭帯(屈筋支帯):前述(手根間)
・側副靱帯:橈骨茎状突起→手根骨
尺骨茎状突起→手根骨
(参考)掌側、背側、橈骨・尺骨間、手根骨間にある
(運動)
①橈骨手根関節
屈曲(掌屈)、伸展(背屈)、内転(尺屈)、外転(橈屈)
楕円関節だから2軸性
②手根間関節:
制限されて運動は小さい(平面関節だから)

④中手骨
第1~5まで(1が拇指の側)
中手骨間を中手骨間隙という
近位より底、体、頭を区分する
★第1指から:母指、示指、中指、薬指、小指

<手根中手関節=CM関節(Carpom Po MetacarpalJoint)>
母指の手根中手関節と第2~5指の中昆虫手関節に分けて考える
(構成)
・母指の手根中手関節
大菱形骨と第1中手骨底との間に鞍関節をつくる
・第2~5指の手根中手関節
手根骨遠位列の大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鉤骨
第2~5中手骨底との間に半関節をつくる
第1は大菱形骨、第2は大菱形骨と小菱形骨、第3は有頭骨、第4と第5は有鉤骨につく
(関節包)
母指の手根中手関節は独立
第2~5指の手根中手関節は共通の関節包
(運動)
・母指の手根中手関節
関節包がゆるいため、球関節様の運動をする
母指の屈曲(対立)、伸展(復位)…手掌面に垂直の動き(親指を小指に倒す)
母指の内転と外転…手掌面に平行の動き
・第2~5指の手根中手関節
制限されて小さい

<中手間関節>
(構成)
第2~5中手骨底の間に平面関節を作る
(関節包)
第2~5指の手根中手関節と共通
(運動)
制限されて小さい

⑥手の指骨
・基節骨
・中節骨
・末節骨
★母指は中節骨がない

・基節骨と中節骨…
近位より、底、体、頭を区別する
・末節骨…
近位より、底、体、末節骨粗面に分ける

<中手指節関節>=MP関節(MetaCarpo Phalangeal Joint)
(構成)
中手骨頭と基節骨底との間に顆状関節を作る
(運動)
補強靭帯により、運動が制限され主として屈曲と伸展(本来は二軸性なんだけど)
(補強靭帯)
掌側に掌側靭帯、両側(内側外側)に側副靱帯がある

<指節間関節>=IP関節(Inter Phalangeal Joint) ・近位指節間関節=PIP関節(Proximal) ・遠位指節間関節=DIP関節(Distal) ★母指は指節間関節のみ(IP関節のみ) (構成) 指骨頭と指骨底との間に蝶番関節をつくる ・母指 基節骨頭と末節骨底との間に蝶番関節をつくる ・第2~5指 基節骨頭と中節骨底との間に蝶番関節をつくる 中節骨頭と末節骨底との間に蝶番関節をつくる (運動) 屈曲と伸展 (補強靭帯) 掌側に掌側靭帯と両側に側副靱帯(3方向から固定) ⑦種子骨 掌側の腱または靭帯の中に包まれている大豆ぐらいの大きさの骨で、普通第1中手骨頭の両側(2個)、第1基節骨頭に1個、第2中手骨頭に1個、第5中手骨頭に1個、計5個ある 5)下肢の骨 ・下肢帯骨 ・自由下肢骨 片側で8種31個 (1)下肢帯骨=寛骨 腸骨、坐骨、恥骨が青年期までは軟骨性の結合。以後は骨化して1個の寛骨となる ・寛骨臼:外面の大きなくぼみ、腸骨、坐骨、恥骨が合する部にある。股関節の関節窩をなす ・寛骨臼窩:寛骨臼中央のくぼみ。大腿骨頭靱帯がつく ①腸骨 ・腸骨体 ・腸骨翼 ア.腸骨体 寛骨臼の上部をつくる イ.腸骨翼 ・*腸骨稜:上縁を前後に走る隆起 ・*上前腸骨棘:腸骨稜前端の突出部 ・下前腸骨棘:上前腸骨棘の下の突出部 ・上後腸骨棘:腸骨稜後端の突出部、この部は体表にくぼみを生じる ・下後腸骨棘:上後腸骨棘の下の突出部 ・腸骨結節:上前腸骨棘の後方5~6センチで、腸骨稜が最も外側に張り出す部 ・*腸骨稜外唇:腸骨翼外面と腸骨稜との境 ・腸骨窩:内面のくぼみ ・耳状面:腸骨窩の後ろの関節面、仙骨の耳状面と仙腸関節をなす ・弓状線:耳状面から前下方に走る隆起 ・後殿筋線:外面後部で後上方から前下方へ走る細い隆起 ・前殿筋線:後殿筋線の前で前上方から後下方へ走る細い隆起 ・下殿筋線:寛骨臼の上を前後に走る細い隆起 ・殿筋面:腸骨翼外面 ②坐骨 ・坐骨体 ・坐骨枝 ア.坐骨体 寛骨臼の後下部をつくる ・坐骨棘:後内方への突出 ・*坐骨結節:後下方への突出部 ・大坐骨切痕:下後腸骨棘と坐骨棘との間の切痕 ・小坐骨切痕:坐骨棘と坐骨結節との間の切痕 イ.坐骨枝 前方は恥骨下枝とつらなる ③恥骨 ・恥骨体 ・恥骨枝 ア.恥骨体 寛骨臼の前下部をつくる イ.恥骨枝 ・恥骨上枝 ・恥骨下枝 a.恥骨上枝 ・腸恥隆起:恥骨上枝と腸骨体の境の隆起 ・恥骨櫛:上縁の細い隆起、腸骨弓状線より続く ・恥骨結節:恥骨櫛の内側の結節 ・恥骨結合面:内側の矢状方向の面 b.恥骨下枝 後方は坐骨枝と連なる ・閉鎖孔(※):坐骨体、坐骨枝、恥骨体、恥骨上枝、恥骨下枝が作る大きな孔。生体では線維性結合組織よりなる閉鎖膜によりふさがれる。ただし、上部はふさがれず閉鎖管となる <体幹と下肢帯の連結>=仙腸関節 (構成) 仙骨の耳状面と腸骨の耳状面との間に半関節を作る (補強靭帯> ・仙棘靱帯:仙骨鼻骨外側縁、腸骨後縁→坐骨棘 ・仙結節靱帯:仙骨鼻骨外側縁、腸骨後縁→坐骨結節につく ★仙棘靱帯、仙結節靱帯により、大坐骨切痕はふさがれて大坐骨孔となり、小坐骨切痕はふさがれて小坐骨孔と成る <恥骨結合> 左右の恥骨の恥骨結合面が恥骨軟骨(線維軟骨)により軟骨性の結合をなす <骨盤> ア.構成 左右の寛骨、仙骨、尾骨よりなる 第5腰椎を入れる場合もある) イ.大骨盤と小骨盤): 分界線より上を大骨盤、分界線より下を小骨盤という ・分界線: 恥骨結合上縁 - 恥骨櫛 - 腸骨弓状線 - 仙骨岬角 を連ねる線 ・骨盤腔:小骨盤の内腔をいう ・骨盤上口:小骨盤の上口(分界線に一致) ・骨盤下口:小骨盤の下口に一致 ウ.恥骨弓 左右の恥骨下枝が弓状をていする状態 ・恥骨下角:左右の恥骨下枝が恥骨結合の下で作る角 エ.性差(※) a.骨盤上口の形 男:ハート型 女:横楕円形 b.恥骨下角 男:小さい。第2指と第3指を広げた時の角度(60度) 女:90度(母指と第2指を広げた時の角度 c.骨盤腔 男:狭く、ろうと形 女:広く、円筒形 d.閉鎖孔の形 男:卵円形 女:三角形 e.仙骨 男:幅狭く長い 女:幅広く短い オ.骨盤径者 直立胃では前方に傾斜し、骨盤上口が水平面となす角度は55~60度である 坐位では0度である カ.骨盤軸 骨盤上口、骨盤腔、骨盤下口の中心を結ぶ線 胎児の頭は骨盤軸にそって産道を下降する キ.骨盤計測 a.真結合線(産科結合線) 仙骨岬角→恥骨結合後面 日本人の平均は11.0センチ、9.0センチ以下を狭骨盤という b.解剖結合線 骨盤上口の言語径 仙骨岬角→恥骨結合上縁 c.体格結合線 仙骨岬角→恥骨結合下縁 (2)自由下肢骨 ・大腿の骨:大腿骨、膝蓋骨 ・下腿の骨:脛骨、髀骨 ・足の骨:足根骨、中足骨、趾骨 ①大腿骨 ア.上端 ・大腿骨頭:内上方に突出する大きな球状の部、股関節の関節頭をなす ・大腿骨頭窩:大腿骨中央のくぼみ。大腿骨頭靭帯がつく ・大腿骨頸:大腿骨頭の下の細い部 ・*大転子:大腿骨頸根部の上外側の突出部 ・小転子:大腿骨頸根部の後内側の突出部 ・転子窩:大転子内側面のくぼみ ・転子間線:前面で大転子と小転子を連ねる細い隆起 ・転子間稜:後面で大転子と小転子を連ねる隆起 ・殿筋粗面:大転子から下方に向かう粗面 ・恥骨筋線:小転子から下方に向かう細い隆起 イ.体 ・粗線:大腿骨粗線ともいう。後面を上下に走る二本の細い隆起。内側のものを内側唇、外側のものを外側唇という。内側唇の上方は転子間線、下方は内側上顆に続く。外側唇の上方は殿筋粗面に下方は外側上顆に続く ウ.下端 ・*内側顆:内側の膨大部 ・*外側顆:外側の膨大部 ・顆間窩:後面で内側顆と外側顆の間のくぼみ ・膝蓋面:前面中央のくぼみ 膝関節の一つ:大腿骨の膝蓋面と膝蓋骨の関節面との間の関節の関節窩をなす(鞍関節) ・*内側上顆:内側顆内側の突出部 ・外側上顆:外側顆外側の突出部 ・内転筋結節:内側上顆の上の結節 ②膝蓋骨 大腿四頭筋腱の中にある一種の種子骨で、骨と腱との間の摩擦を防ぐためにできた骨である ・関節面:後面の関節面 ・*膝蓋骨底:上方の広い部 ・*膝蓋骨尖:下端のとがった部 ☆膝蓋骨の形状 おむすびに似た逆三角形。上の広い部分を底、両側の辺を内側縁、外側縁、先端のとがった部分を尖という <股関節> (構成) 大腿骨の大腿骨頭と寛骨の寛骨臼との間に臼状関節をつくる (特徴) ・関節唇がある (関節包) 関節唇から、前面では転子間線に、後面では転子間稜につく (補強靭帯) ・腸骨大腿靱帯: 関節包の前面を補強する 寛骨臼の腸骨部→転子間線につく 人体中最大の靭帯 身体が後方に倒れないように働く ・恥骨大腿靭帯 関節包の前下面を補強する 寛骨臼の恥骨部→転子間線の下方につく ・坐骨大腿靭帯 関節包の後面を補強する 寛骨臼の坐骨部→大転子前縁につく ・大腿骨頭靱帯 大腿骨頭窩→寛骨臼窩 関節内靭帯 ・輪帯 関節包を補強する 大腿骨頚を鱗状にとりまく靭帯 ★大腿骨頭壊死(P89) 大腿骨の頚部骨折などで大腿骨頭っがくさってしまう (運動) 関節頭の3分の2が関節窩に入り込み、肩関節に比べるとはるかに安定かつ強固な構造を持つが、運動は著しく制限される 屈曲・伸展、内転・外転 、内旋・外旋、 ★先天性股関節脱臼(先股脱) 女児に多い トレンデレンブルグ歩行を示す(腰フリ歩行) ③脛骨 ・上端 ・体 ・下端 ア.上端 ・*内側顆:内側の膨大部 ・*外側顆:外側の膨大部 ・上関節面:内側顆と外側顆の上面の関節面 ・顆間隆起:内側顆と外側顆の上関節面の間の隆起 ・前顆間区:顆間隆起の前の平らな部 ・後顆間区:顆間隆起の後ろの平らなぶ ・髀骨関節面:外側顆の関節面。髀骨の腓骨頭関節面と脛腓関節をなす イ.体 ・脛骨粗面:前縁上部の粗面 ・骨間縁:髀骨に向かい合う鋭い縁 ・ヒラメ筋線:後面の上3分の1の部を上外方から下内方へ走る細い隆起 ウ.下端 ・*内果:内側の突出部 ・内果関節面:内果の外側面の関節面。距腿関節の関節窩の一部をなす ・下関節面:下面の関節面。距腿関節の関節窩の一部をなす ・髀骨切痕:外側の切痕 ④髀骨 ・上端 ・体 ・下端 ア.上端 *腓骨頭ともいう ・腓骨頭関節面:腓骨頭の内側面の関節面。脛骨の髀骨関節面と脛腓関節をなす イ.体 ・骨間縁:脛骨に向かい合う鋭い縁 ・下腿骨間膜:脛骨の骨間縁と髀骨の骨間縁の間にはる陝西結合組織の膜、前・後面に筋がつき、筋の起始面となる ウ.下端 ・*外果:外側の突出部 ・外果関節面:外果の内側面の関節面。距腿関節の関節窩の一部をなす <膝関節> 人体中最大の寒泄 (構成) 複関節である。3つの関節とみなす a.大腿骨の内側顆と脛骨の内側顆の上関節面との間に顆状関節をなす b.大腿骨の外側顆と脛骨の外側顆の上関節面との間に顆状関節をなす c.膝蓋骨の関節面と大腿骨の膝蓋面との間に鞍関節をなす(関節とみなさない場合もあるので注意) (関節包) 3(2)つの関節が、一つの関節包に包まれ関節腔は共通 (特徴) 関節半月がある 脛骨の上関節面の上にあり、機能的には関節窩を深める 内側半月・外側半月がある ・内側半月:大きくて半月状をていする ・外側半月:小さくて円状をていする (補強靭帯)(p90) ・膝十字靱帯:関節内靭帯である(前十字靱帯と後十字靱帯がある ○前十字靭帯::脛骨の前顆間区内側→大腿骨の外側顆 顆間窩面の後部につく。大腿骨が後方にずれるのをふせぐ ○後十字靱帯:脛骨の後顆間区外側→大腿骨の内側顆 果間下面の前部につく。大腿骨前方にずれるのを防ぐ ・内側側副靱帯 大腿骨の内側上顆→脛骨の内側顆につく ・外側側副靱帯 大腿骨の外側上顆→脛骨の外側顆につく ★内側側副靱帯は関節包に密着するが、外側側副靱帯は離れている ★内側・外側側副靱帯の生体観察 膝関節を屈曲して足を反対側の膝の上に乗せ、膝関節を外転・外旋するとふれる ・膝蓋靱帯 大腿四頭筋の腱で膝蓋骨を包んだ後、脛骨粗面につく (その他の保護) ・湿咳支帯:膝蓋骨の両側で大腿筋膜が厚くなったもの ・*腸脛靱帯:大腿筋膜が大腿の外側で発達したもの (運動) 主として屈曲・伸展。屈曲位では若干の廻船(内旋・外旋)が可能である(最大30度)。膝十字靱帯は関節頭部の前後への移動を制限するだけでなく、側屈や廻船を制限する。内側・外側側副靱帯は新点耳に緊張して膝関節を固定する <脛腓連結> ・脛腓関節 骨間膜による連結 ・脛腓靱帯結合 a.脛腓関節 脛骨の髀骨関節面と髀骨の腓骨頭関節面との間に半関節を作る b.骨間膜による連結(下腿骨間膜による連結) 髀骨の体参照 c.脛腓靱帯結合 髀骨下端と脛骨の腓骨切痕の間の結合 前脛腓靭帯と後脛腓靭帯がある ⑤足根骨 7個 ・近位3分の2をつくる2骨:距骨、踵骨 ・遠位3分の1をつくる5骨:舟状骨、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨 ・距骨滑車:距骨上部の関節面。上面、内果面、外果面を区別する。距腿関節の関節頭をなす ・*踵骨隆起:踵骨後部の隆起。いわゆる「かかと」のこと ・*舟状骨粗面:舟状骨内側面の粗面 ⑥中足骨 第1~5まである 中足骨間を中足骨間隙という 近位より底、体、頭を区別する ・第5中足骨粗面:第5中足骨底、外側の粗面 ⑦足の趾骨 手の指骨を参照 近位より基節骨、中節骨、末節骨 母指には中節骨がない ⑧種子骨 普通、第1中足骨頭の底面に2個、第1基節骨頭の底面に1個ある ★足弓 足底のアーチ状の部位。体重を支えるためにある 足弓が低下またはなくなると、偏平足になる 横足弓、内足弓、外足弓がある ■足の関節 普通、足関節という ・距腿関節 ・足根間関節 <距腿関節> (構成) 距骨の距骨滑車の上面、内果面、外果面と脛骨の下関節面、内果関節面、髀骨の外果関節面との間にラセン関節をつくる (補強靭帯) ・三角靭帯: 脛骨の内果→舟状骨上面(脛舟部) 脛骨の内果→距骨内側面(脛距部) 脛骨の内果→踵骨内側面(脛踵部) ・前距脾靭帯:髀骨の外果→距骨外側面の底部 ・後距腓靭帯:髀骨の外果→距骨外側面の後部 ・踵腓靱帯:髀骨の外果→踵骨外側面につく (運動) 解剖学的立位では足の長軸が下腿の長軸に対して90度曲がっているため、 解剖学的立位からの伸展を背屈 解剖学的立位からの屈曲を底屈 <足根間関節> 6種類の関節の総称 (構成) a.距骨下関節 関節頭は踵骨、関節窩は距骨で顆状関節をつくる b.距踵舟関節 関節頭は距骨、関節窩は踵骨と舟状骨で顆状関節をつくる c.踵立方関節 関節頭は踵骨、関節窩は立方骨で鞍関節をつくる d.楔舟関節 内側・中間・外側楔状骨と舟状骨との間に平面関節を作る e.楔間関節 内側楔状骨と中間楔状骨との間に平面関節をつくる 中間楔状骨と外側楔状骨との間に平面関節をつくる f.楔立方関節 外側楔状骨と立方骨との間に平面関節をつくる ☆距踵舟関節お距舟関節と、踵立方関節は横に一直線に並んでいる ★ショパール関節=横足根関節(p94) 距踵舟関節の距舟関節と、踵立方関節は足根を横走し、機能的には一つの関節とみなしうるので、両者を合わせてショパール関節という ☆切断場所となる (補強靭帯) ・長足底靭帯 踵骨の踵骨隆起下面→立方骨下面と第2~5中足骨下面につく ・短足底靭帯(底側踵立方靭帯) 踵骨下面→立方骨下面につく ・底側踵舟靭帯(スプリング靭帯) 踵骨下面→舟状骨下面につく 弾性に富み、スプリング靭帯とも呼ばれ、この靭帯が伸びると足底は扁平となる(偏平足) (運動) 足の内反・外反を行う。足の内反・外反は足根骨関節と足根中足関節で行われるが、主として距骨下関節、距踵舟関節、踵立方関節が働く <足根中足関節>=リスフラン関節 (構成) 内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨と、第1~5中足骨底との間に平面関節を作る (特徴) 関節包は母趾のものだけ独立 第2~4趾のものは共通 p92 ★高所より飛び降りたときの強い刺激で起こるのは脱臼骨折 長時間の歩行で起こる第2足根中足関節に起こるのは行軍骨節 <中足間関節 (構成) 第1~5中足骨底の間に平面関節をつくる (特徴) 関節包は第2~5趾足根中足関節と共通 <中足指節関節>=MP関節 (構成) 第1~5中足骨頭と基節骨底との間に球関節 (補強靭帯) ・深横中足靭帯 中足骨等を横に連ねる この靭帯があるため、母趾は手の母指のように自由な運動はできない ☆歩行の再足で地面をけって前方に踏み出すが、このときに中足指節関節は過伸展の状態になる。だから中足指節関節の関節面は足背に向かって広くなっている。特に母趾は著しい(p92) <指節間関節>=IP関節 ・近位指節間関節=PIP関節 ・遠位指節間関節=DIP ★母趾はIPのみ( ★手の指節間関節を参照 ================ 第3章 筋系 ================ 1.筋の生理作用 ①運動 ②体温の発生 ③筋ポンプ 2.筋の分類 1)筋腹、腱 ・筋腹 筋の中央部 ・腱 筋の両端で骨につく部 密生結合組織よりなる ・腱膜 腱が平たく膜状になったもの 他の筋の腱膜につく ex.上腕二頭筋は橈骨粗面に停止するが、一部は上腕二頭筋腱膜となって前弯腱膜に移行する(p102) 2)起始・停止 ・筋の両端のうちで収縮のとき固定されているか、または動きの少ない端を起始、大きく動く端を停止という 3)筋頭・筋尾 筋の両端のうちで、起始する方を筋頭、停止するほうを筋尾という 起始=筋頭 停止=筋尾 4)作用する関節の数による分類 ①単関節筋(一関節筋) 一個の関節に作用する筋 ex.大腿四頭筋(大腿直筋を除く)・・・膝関節の伸展 ②二関節筋 2個の関節に作用する筋 ex.上腕二頭筋:肩関節と肘関節 ③多関節筋 3個以上の関節に作用する筋 ex.指伸筋…橈骨手根関節、CIP、MP、DIP、PIP、肘関節 5)形態による分類(p98) ①紡錘状筋 ex.腕橈骨筋 ②二頭筋 ex.上腕二頭筋 ③三頭筋 ex.下腿三頭筋、上腕三頭筋 ④四頭筋 ex.大腿四頭筋 ⑤二腹筋 ・中間腱:二つの筋腹の間の腱(折り返し地点の腱) ex.顎二腹筋 ⑥多腹筋 ex.腹直筋 腱画:筋腹の間の腱(腹筋を割る横筋) ⑦羽状筋 ex.大腿直筋 ⑧半羽状筋 ex.長母指屈筋 ⑨多羽状筋 ex.三角筋 ⑩多尾筋 ex.指伸筋 3.筋の名称 教科書参照 4.筋の補助装置(p100) ①筋膜 筋を包む袋(教科書参照) ②滑液包 関節などで、筋や腱と骨の間にあって、動きを円滑にする粘液伊犁の袋 ③滑液鞘(腱鞘) 滑液包が長く腱をとりまいたもの ④種子骨 腱の中にできた豆状の骨 ⑤滑車 筋肉の方向を転換するポイント、骨の隆起や靭帯の環 5.筋の作用 主力筋 拮抗筋:主力筋と逆の動きをする 協力筋:主力筋の動きを助ける(骨を固定したり):個提筋 7.筋の神経支配 運動神経と感覚神経がある 運動神経:60% 感覚神経:40% 運動単位 7.人体各部の筋 1)頭部の筋 ・浅頭筋:表情筋 ・深頭筋:咀嚼筋 (1)浅頭筋(表情筋) 皮筋である 起始:頭蓋骨 停止:顔面の皮膚 支配神経:顔面神経 分類:資料を参照 ★眼を閉じる筋肉は眼輪筋のみ ★えくぼを作る筋肉は笑筋 ★眼輪筋の生体観察 中年以後の弾性で、まれに視察できる ★頬筋が麻痺すると(p108) ★頭蓋表筋の生体観察 前頭部に手掌をあて、眉を上げると帽状腱膜が移動するのがわかる (2)深頭筋(咀嚼筋) 支配神経はすべて三叉神経第3枝下顎神経 下顎の運動に作用する 咬筋と側頭筋は生体観察できる ①咬筋 起始:頬骨の頬骨弓 停止:下顎骨の咬筋粗面 ②側頭筋(垂直線維、水平線維) 垂直線維:耳の前上方(頭頂骨より) 下顎骨の挙上 水平線維:耳の後上方(側頭骨) 下顎骨の後方移動 ③外側翼突筋 起始:側頭下窩 停止:関節突起 ④内側翼突筋 起始:翼突窩 停止:下顎骨の下顎角内面 作用:下顎骨の挙上 ウ.下顎の運動 a.挙上 咬筋、側頭筋、内側翼突筋 歯を噛み合わせるときは: 顎関節では下顎頭が後方に移動し、オトガイが前方に移動して下顎全体としては舌根を通る横軸を運動軸として回転する (下顎角を中心軸に回転する) ・大きく開かれた口を閉じるときは: 側頭筋の後部線維(水平線維)が下顎頭を後方に引く →咬筋と内側翼突筋が下顎を挙上する →歯が噛み合わさると側頭筋の前部線維(垂直線維)が加わり、最も大きな力を発揮する b.下制(開口運動) 舌骨筋(群)が働く( 小さく口を開けるとき以外は、下顎頭の前方移動伴うため、外側翼突筋が補助的に働く c.前方移動 両側の外側翼突筋が同時に収縮する d.後方移動 (両側の)側頭筋の後部線維(水平線維) e.左右運動 例えばオトガイを左方へ移動する時は、右の外側翼突筋と左の側頭筋の後部線維(水平線維)が収縮 ☆歯ぎしり、咬筋の間代性痙攣(寒い吐気にあごががたがた鳴ったり)、コメカミ(p110) 2)頸筋 ・浅頸筋(広頸筋) ・側頸筋(胸鎖乳突筋) ・前頸筋(舌骨筋群) 舌骨上筋群:顎二腹筋前腹、顎二腹筋後腹、茎突舌骨筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋 舌骨下筋群:肩甲舌骨筋上腹、肩甲舌骨筋下腹、胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋、甲状舌骨筋 ☆肩甲舌骨筋の上下は胸鎖乳突筋の上を走るか下を走るかで区別 ・後頸筋 椎前筋:頸長筋、頭長筋、前頭直筋、外側頭直筋 斜角筋:前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋 (1)浅頸筋(=広頸筋) 人体中最大の皮筋である ・起始:下顎骨の下縁 ・停止:鎖骨周辺、口角周囲の表情筋(下唇下制筋) ・支配神経:顔面神経 下側:頚部の皮膚にしわを作り、頚部の皮膚を情報に引く 上側:口角、下唇を下方にひく ・生体観察 オトガイ下部の皮膚を緊張させると喰殺で切る (2)側頸筋(=胸鎖乳突筋) ・起始:胸骨頭(胸骨柄上縁)、差骨頭(鎖骨内側3分の1) 二頭筋 ・停止:乳様突起 ☆二つの停止部の間のくぼみを小鎖骨上窩 ・支配神経:副神経外枝、頸神経叢の筋枝(C2、C3 ・作用 両側同時:頭の前屈 1側のみの作用:同側への側屈と、反対側への廻船(オトガイ部が上に上がる) (3)前頸筋(=舌骨筋群) ①舌骨上筋群 ・起始:さまざま(資料参照) ・停止:すべて舌骨 ・神経、作用:資料参照 ②舌骨下筋群 ・起始:さまざま(資料参照) ・停止:舌骨(胸骨甲状筋を除く) ・支配神経:頸神経わな(ワナ)(p351、355) ・作用:舌骨の下制(引き下げる) (4)後頸筋 ①椎前筋 椎体の前にある筋肉 a.頸長筋) b.頭長筋 c.前頭直筋 d. 外側頭直筋 ・起始、停止:資料参照 ・支配神経:頸神経叢の枝(頸長筋は腕神経叢の枝にも支配される) ・作用: 両側の場合:頭部と頚部の前屈 1側の場合:頭部と頚部の同側への側屈 ②斜角筋 a.前斜角筋 b.中斜角筋 c.後斜角筋 ・起始、停止、作用:資料参照 ・支配神経 前・中斜角筋:頸神経叢の枝、腕神経叢の枝 後斜角筋:腕神経叢の枝のみ ★斜角筋隙(p426、5427) 前斜角筋、中斜角筋、第1肋骨の間隙 斜角筋隙を通るもの… 鎖骨下動脈、腕神経叢 鎖骨下静脈は通らない ☆斜角筋症候群 30歳胃上のなで肩の女性に多い ★※頚部の凹窩(p421) ①頚窩 胸骨の上で左右の胸鎖乳突筋の起始部の間のくぼみ(天突穴) ②前頸三角 正中線、下顎骨、胸鎖乳突筋に囲まれた三角 a.顎下三角 顎二腹筋前腹、顎二腹筋後腹、下顎骨に囲まれた三角 底(深部)には顎下腺がある b.頚動脈三角 顎二腹筋後腹、肩甲舌骨筋上腹、胸鎖乳突筋に囲まれた三角 底には総頸動脈がある(拍動部) ③後頚三角(外側頸三角) 胸鎖乳突筋、僧帽筋(前縁)、鎖骨に囲まれた三角 a.後頭三角 胸鎖乳突筋、僧帽筋、肩甲舌骨筋下腹に囲まれた三角 b.肩甲鎖骨三角(大鎖骨上窩) 胸鎖乳突筋、肩甲舌骨筋下腹、鎖骨に囲まれた三角 c.小鎖骨上窩 胸鎖乳突筋起始部二頭の間のくぼみ ④オトガイ下三角 左右の顎二腹筋前腹、舌骨に囲まれた三角 4)胸筋 ・浅胸筋(大胸筋、小胸筋、鎖骨下筋、前鋸筋) ・深胸筋(外肋間筋、内肋間筋、最内肋間筋、肋下筋、胸横筋、肋骨挙筋) ・横隔膜 ★吸気筋:肋間筋、肋骨挙筋、横隔膜 (1)浅胸筋 ①大胸筋 ・起始:鎖骨内側2分の1、腹直筋鞘前葉、胸骨、2~7肋軟骨 ・停止:上腕骨の大結節稜 ・作用:上腕の内転、内旋 ・神経:内側・外側胸筋神経 ・生体観察:腋窩前壁をつかむ ②小胸筋 ・起始;第2~5肋骨前面 ・停止:烏口突起 ・神経:内側胸神経 ・作用:略 ・生体観察:不可能 ③鎖骨下筋 ・起始:第1肋骨上前面 ・停止:鎖骨下面 ・神経:鎖骨下筋神経 ・作用:略 ・生体観察:不可能 ④前鋸筋 ・起始:1~9肋骨 ・停止:肩甲骨内側縁 ・神経:長胸神経 ・作用:肩甲骨の外転、上方回旋 ・生体観察:腋窩内側壁で触察 ☆⑤胸骨筋 ・胸骨の前面、出現率8% <肩甲骨の上方回旋と下方回旋> ・上方回旋:肩甲骨の下角が外へ、肩峰が上内方へ動く ・下方回旋:内側縁が上へ、外側縁が下へ動く <腋窩の構成> ・前壁:大胸筋 ・後壁:広背筋(大円筋) ・内側壁:前鋸筋 ・外側壁:上腕骨 (2)深胸筋 ・外肋間筋、内肋間筋、最内肋間筋、肋下筋、胸横筋、肋骨挙筋 (3)横隔膜 ・起始:1~4腰椎椎体の前面、12肋骨先端、7~12肋軟骨の内面、剣状突起内面、腹直筋鞘前葉 ・停止:腱中心 ・横隔神経(頸神経叢の枝) ・作用:呼吸筋 ・位置 胸腔と腹腔の境 食道裂孔:第10~11胸椎の高さ ・形態 ドーム状 <横隔膜を貫く孔と中を通るもの> (1)大動脈裂孔 下行大動脈(胸大動脈と腹大動脈の移行部) 胸管 動脈周囲交感神経叢(大・小内臓神経) 奇静脈(実際には腰肋三角) (2)食道裂孔 食道 左右の迷走神経 左横隔神経 (3)大静脈孔 下大静脈 右横隔神経 <胸式呼吸と腹式呼吸> 深胸筋を収縮させ、肋骨を上下させることにより行われる呼吸を胸呼吸(胸式呼吸)という 横隔膜を上下させることにより、行われる呼吸を腹呼吸(腹式呼吸)という <呼吸の仕組み> ・肋骨が上がる、横隔膜が下がる →胸腔が広がる →胸腔内圧が下がる →肺に空気が入る(吸気) ・肋骨が下がる、横隔膜が上がる →胸腔がせばまる →胸腔内圧があがる →肺から空気が出る(呼気) ★呼吸運動に作用する筋 (1)呼気を行う筋 ア.収縮により肋骨を引き下げ胸郭(胸腔)を狭める 内肋間筋、最内肋間筋、肋下筋、胸横筋 イ.弛緩により胸空を狭める 横隔膜 (2)吸気をお子なる筋 ア.収縮により肋骨を引き上げ胸郭(胸腔を広げる 外肋間筋、肋骨挙筋 イ.収縮により胸腔を広げる 横隔膜 4)腹筋 ・前腹筋(腹直筋、錐体筋) ・側腹筋(外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋) ・後腹筋(腰方形筋) (1)前腹筋 ①腹直筋 ・神経:肋間神経 ・作用:体幹の屈曲(主な筋肉) ・生体観察:前腹部で触察、腱画も触察できる ②錐体筋 ・神経:肋間筋、腸骨窩服神経 ・作用:腹直筋の働きを助ける ・生体観察:不可能 (2)側腹筋 ③外腹斜筋 ・作用:側屈、反対側への回旋 ・生体観察:側腹部で触察(側腹筋で生体観察可能なのは外腹斜筋のみ) ④内腹斜筋 ・作用:肋骨を引き上げ、体幹を… ・生体観察:不可能 ⑤腹横筋 ・作用:骨盤を引き上げ、腹圧を高める ・生体観察:不可能 (3)後腹筋 ⑥腰方形筋 ・作用:腰椎の後屈、腰椎の側屈、骨盤の引き上げ ・生体観察:腸骨稜の上で、脊柱起立筋の外側に指をあて、骨盤の引き上げを行うと収縮を触れる <用語> ①腹直筋鞘: 腹直筋を鞘状に包む腱膜 側腹筋の腱膜よりなる 前葉と後葉に分けられる ・前葉:外腹斜筋腱膜と内腹斜筋腱膜前葉よりなる ・後葉:内腹斜筋腱膜後葉と腹横筋腱膜よりなる ・臍輪の下数センチで後葉が弓状に終わる部を弓状線という(P122) ②白癬 左右の腹直筋鞘が正中で交錯、癒合したもので、剣状突起から恥骨結合にいたる強い紐状をていする 臍の部では臍輪となり、円形に腱を欠く この部は抵抗が弱く、臍ヘルニアを起こしやすい(p121) ③鼠径靭帯 外腹斜筋の停止腱膜の下縁が厚くなり、靭帯となったもので、上前腸骨棘と恥骨結節の間に張る 鼠径靱帯の部は、皮膚面に鼠径溝を作る ④鼠径管 鼠径靱帯の中を後上外方から、前下内方に貫く、長さ約4センチの管である 腹腔側(奥)の入り口を深鼠径輪といい、鼠径靱帯のほぼ中央にあり、出口を浅鼠径輪といい、恥骨結合のすぐ上方にある 鼠径管の中を、男は精索、女は子宮円索が通る 浅鼠径輪は抵抗が弱く、鼠径ヘルニア(男は陰嚢ヘルニアともいう)を起こしやすい ⑤腹圧 前腹筋、側腹筋、後腹筋、横隔膜、の収縮により生ずる腹腔内圧をいう 腹圧が加わることにより、起こるもの ・排尿 ・排便 ・咳嗽(せき) ・噴嚔(くしゃみ) ・嘔吐 ・分娩 などがある ⑥腰三角 腸骨稜と広背筋と外腹斜筋に囲まれた三角 この部は抵抗が弱く、腰ヘルニアを起こしやすい 5)背筋 ・浅背筋(僧帽筋、広背筋、肩甲挙筋、小菱形筋、大菱形筋) ・深背筋 1層〔棘突肋骨筋=棘肋筋〕(上後鋸筋、下後鋸筋) 2層〔固有背筋〕 板状筋(頭板状筋、頚板状筋) 脊柱起立筋〔☆体幹起立筋〕(腸肋筋、最長筋、棘筋) 横突棘筋(半棘筋、多裂筋、回旋筋) (1)浅背筋 ①僧帽筋 ・上部線維:外後頭隆起、上項線、項靱帯などから鎖骨外側1/3 ・中部線維:頚と胸の棘突起から肩甲骨 ・下部線維:胸椎から肩甲骨 ・生体観察 上部線維:肩をつかむ 中部線維:肩甲骨を内転すると、肩甲間部で収縮をふれる 下部線維:肩甲骨を内転すると中部線にの下で収縮をふれるが、中部線維ほどはっきりしない ②広背筋 ・作用:よくでるのでチェック ・生体観察:腋窩後壁をつかむ ③肩甲挙筋 ・生体観察:不可能 ④小菱形筋 ⑤大菱形筋 ・菱形筋の生体観察:肩甲骨を内転すると肩甲間部、僧帽筋中部線維の深部で収縮をふれる (2)深背筋 <1層>(棘肋筋) ①上後鋸筋 ②下後鋸筋 ・生体観察:不可能 <2層>(固有背筋) A.板状筋 ①頭板状筋 ・生体観察:乳様突起の後下部に指をあて、頭頚の同側への回旋を行うと収縮をふれる ②頚板状筋 ★頭板状筋は頭部の運動に関わるが、頚板状筋は頚までしか関わらない ・生体観察:不可能 B.脊柱起立筋 ※外側から順に ①(頚、胸、腰)腸肋筋(頚、胸、腰) ②〔頭、頚、胸〕最長筋 ③〔頭、頚、胸〕棘筋 ・起立筋の生体観察:脊柱両側で触察 C.横突棘筋 ①半棘筋〔頭、頚、胸〕 ②多裂筋 ③回旋筋 ★横突棘筋や棘肋筋の起始停止、作用などはあまり重要でない ・横突棘筋の生体観察:固有背筋としてできる。固有背筋は脊柱量側の筋隆起を作る <肩甲骨の運動に関する主動作筋> ・挙上 僧帽筋上部線維、肩甲挙筋 ・下制 僧帽筋下部線維 ・内転 僧帽筋中部線維、大小菱形筋 ・外転 前鋸筋 ・上方回線 僧帽筋上部線維、前鋸筋 ・下方回旋 肩甲挙筋、大小菱形筋 <頭・頚の運動に関する主動作筋> ・前方屈曲(前屈):胸鎖乳突筋(頚部の前方屈曲。頭は後屈) ・後方伸展(後屈):僧帽筋上部線維、脊柱起立筋、板状筋 ・側方屈曲(側屈):胸鎖乳突筋、板状筋 ・右への回旋:左の胸鎖乳突筋、左の僧帽筋上部線維、右の板状筋 ・左への回旋:右の胸鎖乳突筋、右の僧帽筋上部線維、左の板状筋 <体幹の運動に関する主動作筋> ・前方屈曲(前屈):腹直筋 ・後方伸展(後屈):脊柱起立筋 ・側方屈曲(則津):外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、腰方形筋 ・右への回旋:左の外腹斜筋、右の内腹斜筋 ・左への回旋:右の外腹斜筋、左の内腹斜筋 <聴診三角または打診三角> 僧帽筋と広背筋と大菱形筋とに囲まれた三角 胸郭に直接いたる(間に筋肉がない) ☆外上辺:大菱形筋の下縁 内上辺:僧帽筋の内下縁 下辺:広背筋の上縁(内下方から外上方へ) 6)上肢の筋 ・上肢帯筋 ・上腕の筋 ・前弯の筋 ・手の筋 (1)上肢帯筋 ①三角筋 ・生体観察:視察、触察。肩峰直下 ②棘上筋 ・生体観察:肩甲棘上部に指をあて肩関節の外転を行うと、僧帽筋中部線維の深部で収縮を触れる ・上腕の外転運動の始動作筋 ★棘上筋の滑液包 ★肩関節には滑液包がある。棘上筋の腱は、表面側を三角筋下包、深側を肩峰下包にはさまれている ③棘下筋 ・作用:上腕骨の外旋 ・生体観察:肩甲棘の下に指をあて、肩関節の外旋を行うと棘下筋・小円筋の収縮を触れる。両筋のうち、肩甲棘に近いのが棘下筋、肩甲骨外側縁に近いのが小円筋である ④小円筋 ・作用:上腕骨の外旋 ・生体観察:肩甲棘の下に指をあて、肩関節の外旋を行うと棘下筋・小円筋の収縮を触れる ⑤大円筋 ・停止:小結節稜(広背筋と同じ。作用も広背筋と似ている) ・生体観察:肩甲骨下角背面に指をあて、肩関節の内転・内旋・伸展を行うと収縮を触れる(広背筋との区別が難しい) ⑥肩甲下筋 ・生体観察:不可能 <上腕骨の大結節・大結節稜、小結節・小結節稜に停止する筋> ・大結節:棘上筋、棘下筋、小円筋(上から順に) ・大結節稜:大胸筋 ・小結節:肩甲下筋 ・小結節稜:大円筋、広背筋(前から順に) <回旋腱板(回旋筋腱板=ローテーターカフ)> ①棘上筋:肩関節を上方から保護 ②肩甲下筋:肩関節の前方から保護 ③小円筋:肩関節後方から保護 ④棘下筋:肩関節後方から保護 <鎖骨胸筋三角(三角胸筋三角、鎖骨下窩)> 鎖骨と大胸筋と三角筋の間のくぼみ <三角筋胸筋溝> 三角筋と大胸筋の間の溝 <上腕の運動(上腕の外転)> ・第1相:下垂位から水平位 棘上筋(始動作筋)→三角筋(中部線維が主) ※水平位では三角筋がもっとも強力作用する ・第二相:水平位から斜め上方 三角筋、僧帽筋(上部線維が主)、前鋸筋 ・第三相:斜め上方から垂直位まで 三角筋、僧帽筋、前鋸筋に加えて反対側の脊柱起立筋 (2)上腕の筋 A.屈筋群 ①上腕二頭筋 ・生体観察:上腕前部で視察、触察 長頭と短頭との間の溝は上腕前面上部、三角筋の下で触れる 結節間溝(大結節と小結節との間)を通るのは長頭 ②烏口腕筋 ・生体観察:腋窩から外側に向けて母指を上腕内側上部にあて、肩関節を内転すると収縮を触れる ③上腕筋 ・生体観察:上腕二頭筋腱をつかむとその深部で上腕筋を触れる B.伸筋群 ①上腕三頭筋 ・生体観察:上腕後部で視察、触察 ②肘筋 ・生体観察:不可能 <肩関節の運動に関する主動作筋> ・屈曲 三角筋前部線維、烏口腕筋 ・伸展 三角筋後部線維、広背筋、大円筋 ・内転 大胸筋、広背筋、大円筋、烏口腕筋、肩甲下筋 ・外転 三角筋中部線維、棘上筋 ・内旋(重要) 大胸筋、広背筋、大円筋、肩甲下筋 ・外旋(重要) 棘下筋、小円筋 <内側上腕二頭筋溝・外側上腕二頭筋溝> 上腕の筋全体を包む上腕筋膜は屈筋群と伸筋群の間に隔膜を出す これを内側上腕筋間中隔、外側上腕筋間中隔という 内側上腕筋間中隔の部は溝となり内側上腕二頭筋溝という 外側上腕筋間中隔も洞様で、外側上腕二頭筋溝という 皮膚面にも同名の溝を生じる (3)前弯の筋 A屈筋群 (浅層筋) ①円回内筋 ・生体観察: 肘関節を少し屈曲し、前弯の回内を行うと肘窩の内側で収縮を触れる ②橈側手根屈筋 ③長掌筋 ④尺側手根屈筋 ⑤浅指屈筋 ★その他の筋の生体観察 前腕前面下部で橈側より順に 橈側手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋、尺側手根屈筋の4つの腱を触れる 第2~5指の基節の掌面に指を当て、近位指節間関節の屈曲を行うと、浅指屈筋腱にふれる (深層筋) ⑥深指屈筋 ・生体観察: 第2~5指の中節の掌面に指を当て、遠位指節間関節の屈曲を行うと深指屈筋の腱を触れる ⑦長母指屈筋 ・生体観察 第1指の基節の掌面に指を当て、指節間関節の屈曲を行うと長母指屈筋の腱を触れる(手根管を通る) ⑧方形回内筋 ・生体観察:不可能 ★手根管症候群(p147) 絞扼症候群の一つ B.伸筋群 (外側筋群) ①腕橈骨筋 ・生体観察 前腕回内位で抵抗を加えて肘関節の屈曲を行うと収縮を視察・触察 (上腕二頭筋は回外位での屈曲で主に働く) ②長橈側手根伸筋 ③短橈側手根伸筋 ・長短橈側手根伸筋の生体観察 手関節を伸展したとき、腕橈骨筋の外側で収縮を触れる しかし両筋を区別することはできない (浅層筋) ・浅層筋の生体観察 前腕後面の下部、および手関節後面で外側より順に 指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋の腱を触れる 手背で、第2~5指にいく指伸筋腱を触れる 第2~5指の近位指節間関節の背面で末節骨にいく指伸筋腱を触れる ④指伸筋 ⑤小指伸筋 ⑥尺側手根伸筋 (深層筋) ⑦回外筋 ・生体観察:不可能 ⑧長母指外転筋 ⑨短母指伸筋 ⑩長母指伸筋 ・長母指外転筋、短母指伸筋、長母指伸筋の生体観察 手関節の外側において母指の手根中手関節を伸展したとき、3本の腱が緊張する 橈側より順に 長母指外転筋、短母指伸筋、少し離れて長母指伸筋である 短母指伸筋と長母指伸筋の間のくぼみをタバチエール(嗅ぎ煙草入れ(snuff box)、タバコつぼ、橈骨小窩) ⑪示指伸筋 ・生体観察 示指にいく指伸筋腱と慈氏伸筋腱をどう区別するか 第2~5指をすべて伸展したときは両筋の腱を区別することができない 第2指のみを伸展し第3~5指を屈曲して指伸筋の作用をなくし、示指伸筋のみ作用させると示指に行く指伸筋腱は緊張した示指伸筋腱の表面で緩む ☆手関節後面で触れられる腱 橈側から 長母指外転筋、短母指伸筋、長母指伸筋 指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋 <肘関節の運動に関する主動作筋> ・屈曲 上腕二頭筋(回外位で主に) 上腕筋 腕橈骨筋(回内位で主に) ・伸展 上腕三頭筋 <肘窩の構成> 内側は円回内筋 外側は腕橈骨筋 底には、上腕二頭筋権(上)、上腕筋権(下)がある(上=浅、下=深) <前腕の回内・回外の主動作筋> ・回内 円回内筋、方形回内筋 ・回外 上腕二頭筋、回外筋 <テニス肘>(p152) 外側上顆の外傷性の骨膜炎 <手関節の運動に関する主動作筋> ・屈曲(掌屈) 橈側手根屈筋、尺側手根屈筋 ・伸展(背屈) 長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋 ・内転(尺屈) 尺側手根屈筋、尺側手根伸筋 ・外転(橈屈) 橈側手根屈筋、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋 <伸筋支帯>(p153) 伸筋支帯により、六つの区画を分ける(腱区画) 外側から順に 1:長母指外転筋腱、短母指伸筋腱 =橈骨茎状突起部 2:長橈側手根伸筋腱、短橈側手根伸筋腱 3:長母指伸筋腱 4:指伸筋腱(×4)、示指伸筋腱 5:小指伸筋権 6:尺側手根伸筋腱 ★ケルバン病(p153) パチンコをはじきすぎてなる腱鞘炎 ★前腕の運動(p154) <共動屈筋腱>(屈筋群の共同権) 前腕の屈筋群浅層の筋で、円回内筋を除くすべての筋は上腕骨内側上顆より共同の腱として起こる <共同伸筋腱>(伸筋群の共同権) 上腕骨外側上顆より起始する筋のうち、長橈側手根伸筋と回外筋を除くすべての筋(4つ)は共同の腱として起こる <手根管を通るもの> 橈側手根屈筋、浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋、正中神経 (4)手の筋 A.母指球筋(橈側より順に) ・母指球筋の生体観察 全体として母指球を作るので、母指球として触れる ①短母指外転筋 ・生体観察 母指を外転したとき、第1中手骨の前で収縮を触れる ②母指対立筋 ③短母指屈筋 ④母指内転筋 ・生体観察 第1・2中手骨間に指をあて、母指の内転を行うと腱を触れる ☆母指球筋の支配神経は重要(起始停止はさほど重要ではない) B.小指球筋(尺側より順に) ・小指球筋の生体観察 全体として小指球を作るので、小指球で触れる ①小指外転筋 ・生体観察 第5指を外転したとき、第5中手骨の前で収縮を触れる ②短小指屈筋 ③短掌筋 ・生体観察 豆状骨の橈側を指で押し、尺骨神経を圧迫すると収縮して手掌の皮膚が尺側に引かれるため、手の内側縁にしわを見る ④小指対立筋 C.中手筋群 ①虫様筋(第1~第4) ②掌側骨間筋 ③背側骨間筋 ・生体観察 第2~4指を外転したとき、手背の中手骨間隙深部で収縮を触れる 中手筋群の生体観察は背側骨間筋のみできる ☆中手筋群の起始・停止は必要ないが、支配神経と作用はやや体節 <手の筋膜> 手掌は手掌腱膜 手背は手背筋膜 指腹のもの:指筋膜 指背のもの:指背腱膜 <手の指の運動に関する主動作筋> ・母指の手根中手関節の屈曲 短母指外転筋、母指対立筋、短母指屈筋、母指内転筋 ・母指の手根中手関節の伸展 長母指外転筋、短母指伸筋、長母指伸筋 ・母指の中手指節関節の屈曲 短母指屈筋 ・母指の中手指節関節の伸展 短母指伸筋 ・母指の指節間関節の屈曲 長母指屈筋 ・母指の指節間関節の伸展 長母指伸筋 ・第2~5指の中手指節関節の屈曲 虫様筋、掌側骨間筋 ・第2~5指の中手指節関節の伸展 指伸筋、小指伸筋(第5指のみ)、示指伸筋(第2指のみ) ・第2~5指のPIPの屈曲 浅指屈筋 ・第2~5指のPIPの伸展 指伸筋、小指伸筋(第5指のみ)、示指伸筋(第2指のみ)、虫様筋、掌側骨間筋 ・第2~5指のDIPの九曲 深指屈筋 ・第2~5指のDIPの伸展 指伸筋、小指伸筋(第5指のみ)、示指伸筋(第2指のみ)、虫様筋、掌側骨間筋 ・母指の内転 母指内転筋 ・母指の外転 長母指外転筋、短母指外転筋 ・第2・4・5指の内転(第3指に近づく運動) 掌側骨間筋 ・第2・3・4の外転(2・3指が橈側へ、3・4指が尺側へ) 背側骨間筋 ・第5指の外転 小指外転筋 7)下肢筋 (1)下肢帯筋 A.内寛骨筋(腸腰筋) ★作用が重要 ・内寛骨筋の生体観察 不可能 ①腸骨筋 ②大腰筋 ③ 小腰筋 (50%の人に欠ける ・起始;第12胸椎、第1腰椎の椎体外側面 ・停止:腸恥隆起 B.外寛骨筋 ①大殿筋 ・生体観察 殿部で視察触察、最表層にある ②中殿筋(※重要) ・生体観察 腸骨稜と大転子との間に指をあて、股関節の外転を行うと収縮を触れる ③小殿筋 中殿筋の補佐的役割 ・生体観察 不可能 ④大腿筋膜張筋 股関節の内旋筋(外旋筋である縫工筋とセットで覚える) ・生体観察 後述の縫工筋を参照 ⑤梨状筋 ⑥内閉鎖筋 ⑦双子筋 ⑧大腿方形筋 ・梨状筋、内閉鎖筋、(上下)双子筋、大腿方形筋 不可能 <大殿筋を除くと、次の筋が見られる> 上から順に 梨状筋、上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、大腿方形筋 外閉鎖筋は下双子筋と大腿方形筋を除くと両筋の前にある ☆大転子につく外寛骨筋 大転子を側面から見ると 後やや上方から梨状筋、上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、大腿方形筋という順番につく 下位の筋になるにつれて、後やや下包から走るようになる <小転子・大転子・転子窩・転子間稜に停止する筋> 小転子:腸骨筋と大腰筋(腸腰筋) 大転子内側面:小殿筋 大転子外側面:中殿筋 大転子上縁:梨状筋 転子窩:上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋・外閉鎖筋 転子間稜:大腿方形筋 <梨状筋上孔と梨状筋下孔「重要」> 梨状筋は仙骨前面外側より起こり、大転子上縁に停止する。 この間、大坐骨孔を通り2分し上の梨状筋上孔と下の梨状筋下孔に分ける。 梨状筋上孔を通るもの:上殿神経 梨状筋下孔を通るもの:下殿神経・坐骨神経・後大腿皮神経・陰部神経 <骨盤部の筋膜> ①腸骨筋膜 内寛骨筋の前面を覆う筋膜で下部は鼠径靱帯と癒合する。 その内側で鼠径靱帯から腸恥隆起に貼る靱帯を腸恥靱帯といい、 これによって鼠径靱帯と寛骨(腸骨・恥骨)の間を 内側の血管裂孔と外側の筋裂孔に分ける。 血管裂孔を大腿動脈・大腿静脈が通る。 筋裂孔を内寛骨筋(腸腰筋)・大腿神経が通る 血管裂孔の内側に裂孔人体がありその内側を大腿輪という。 大腿輪はリンパ管が通る。 ★臀筋膜 大殿筋の全部(すべて)と 中殿筋の一部を多い 上は腸骨稜、内側は仙骨後面に付着し下は大腿筋膜に続く。 8)大腿筋 ★大腿の内転筋群を更に細かく分けると 浅層:薄筋・長内転筋・恥骨筋 深層:短内転筋・大内転筋・外閉鎖筋 ★大腿の屈筋群は膝屈曲筋群(ハムストリングス)ともいう。 A.伸筋群 ①縫工筋 ・生体観察 (縫工筋と大腿筋膜張筋をどう区別するか) いすに腰をかけ、足底を浮かせて上前腸骨棘の下に指をあて、股関節を外旋した時収縮を触れるのが縫工筋(内側より) 内旋したとき、収縮を触れるのが大腿筋膜張筋である(外側より) ②大腿四頭筋 ・生体観察 大腿前面中央に大腿直筋 大腿直筋の内側に内側広筋 大腿直筋の外側に外側広筋を触れる 中間広筋は触れない 膝蓋靱帯は脛骨粗面上部で触れる ★膝蓋腱反射(p174) ③膝関節筋 ・生体観察 不可能 B.屈筋群 ・屈筋群の生体観察 下腿後面の下部、外側より順に 大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の腱を触れる 膝窩は大腿二頭筋腱と半膜様筋腱との間 ①大腿二頭筋 ②半腱様筋 ③半膜様筋 ★ハムストリング筋(ハムストリングス、膝屈曲筋群) 内側ハムストリングス:半腱様筋、半膜様筋 外側ハムストリングス:大腿二頭筋 C.内転筋群 ・内転筋群の生体観察 長内転筋、薄筋のみできる 長内転筋は抵抗を加えて股関節を内転したとき大腿の前面と内側面のさかいで収縮を触れる 薄筋権は半膜様筋腱の内側で触れる <鵞足> 縫工筋、薄筋、半腱様筋の三つの腱は合して脛骨粗面内側部に停止する 停止する腱の状態が鵞鳥の足に似るので鵞足という まず、縫工筋と薄筋が合し、これに半腱様筋の腱が加わる 縫工筋と薄筋が合したものは大腿骨内側上顆の後ろで触れる <腸脛靱帯> 大腿筋膜が外側で発達したもので、大殿筋、大腿筋膜張筋停止部より脛骨外側顆にいたる <伏在裂孔> 大腿筋膜において鼠径靱帯の下で内側を欠く縁を鎌状縁という 鎌状縁と恥骨筋膜がつくる穴を伏在裂孔という 伏在裂孔と大腿輪を連ねる部を大腿管といい、大伏在静脈とリンパ管が通る <大腿三角(スカルパ参画)>(重要) 上は鼠径靱帯、内側は長内転筋 外側は縫工筋に囲まれた三角 底には大腿動脈、大腿静脈、大腿神経、深鼠径リンパ節がある <腸恥窩> 大腿三角の底にあり、腸腰筋と恥骨筋の間のくぼみで上は血管裂孔、下は内転筋管に続く <内転筋管> 長内転筋と大内転筋から内側広筋に腱膜が張ってできた管で、大腿動脈、大腿静脈、伏在神経が通る 内転筋管の下部は内転筋腱裂孔となって、膝窩に続く <トレンデレンブルグ症候(トレンデレンブルグ歩行)>(p164) 異常歩行の一つ 先天性股関節脱臼(女児に多い) 中殿筋麻痺 大腿骨頭骨節 などが原因 <股関節の運動に関する主動作筋> ・屈曲:腸腰筋 ・伸展:大殿筋、大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋 ・内転:薄筋、長内転筋、恥骨筋、短内転筋、大内転筋 ・外転:中殿筋 ・内旋:小殿筋、大腿筋膜張筋 ・外旋:大殿筋、梨状筋、内閉鎖筋、上下双子筋、大腿方形筋、外閉鎖筋 <膝関節の運動に関する主動作筋> ・屈曲 大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋 ・伸展 大腿四頭筋、 (3)下腿の筋 ☆支配神経がポイント A.伸筋群 ・前脛骨筋、長母指伸筋、長指伸筋の生体観察 ①前脛骨筋の筋腹は脛骨の内側で触れる 長指伸筋の筋腹は前脛骨筋の外側で触れる ②足関節の前面で内側より順に前脛骨筋、長母指伸筋、長指伸筋の腱を触れる ③足背で長母指伸筋腱と第2~5指に行く長指伸筋腱を触れる ①前脛骨筋 ②長母指伸筋 ③長指伸筋 ④第3腓骨筋 ・生体観察 不可能 B.髀骨筋群 ①長腓骨筋 ・生体観察 長腓骨筋の筋腹は髀骨上で触れる 長腓骨筋腱は外果の後ろで触れる ②短腓骨筋 ・生体観察 短腓骨筋腱は外果の下から第5中足骨粗面にかけて触れる C.屈筋群 ①下腿三頭筋 1:腓腹筋 2:ヒラメ筋 ・腓腹筋とヒラメ筋を生体観察で区別 いすに腰をかけて膝関節を屈曲すると下腿の後面で腓腹筋の収縮を触れる ついで、つま先立ちをして足関節に抵抗を加えると腓腹筋の両側でヒラメ筋(の外縁)を触れる ヒラメ筋は内側より外側の方が触れやすい ②足底筋 ・生体観察 不可能 ③膝窩筋 ・生体観察 不可能 ④後脛骨筋 ・生体観察 内果の後ろに指を当て、足関節の底屈・足の内反を行うと舟状骨・内側楔状骨に向かう腱を触れる ⑤長指屈筋 ・生体観察 第2~5指の中節の足底面に指を当て、DIPの屈曲を行うと腱を触れる ⑥長母指屈筋 ・生体観察 母指の基節の底面に指をあて、指節間関節の屈曲を行うと腱を触れる <膝窩の構成> 上半部外側:大腿二頭筋 上半部内束:半腱様筋、半膜様筋 下半部外側:腓腹筋外側頭 下半部外側:腓腹筋内側頭 <尖足、掌足> ・尖足(下垂足):深腓骨神経麻痺(前脛骨筋麻痺)でみられる 内反をともなうことが多い ・掌足:脛骨神経麻痺(下腿三頭筋麻痺)でみられる 外反をともなうことが多い <膝関節の内旋・外旋を行う主動作筋> ・内旋 縫工筋、薄筋、半腱様筋、半膜様筋、膝窩筋 ・外旋 大腿二頭筋、大腿筋膜張筋、 <足関節(距腿関節)の運動に関する主動作筋> ・背屈(伸展) 前脛骨筋 ・底屈(屈曲) 下腿三頭筋 ・足の内反(重要) 前脛骨筋、後脛骨筋 ・外反(重要) 長腓骨筋、短腓骨筋 <伸筋支帯・屈筋支帯・腓骨筋支帯> 下腿筋膜が下部で厚くなったもの 内果と外果の間(前面)には上伸筋支帯・下伸筋支帯があり 伸の腱を支持している 内果と踵骨の間(内面)には屈筋支帯があり屈筋深層の腱を支持している 外果と踵骨の間(外面)上腓骨筋支帯・下腓骨筋支帯があり、長短腓骨筋の腱を支持している ☆下伸筋支帯は内果から出て二股に分かれて外果につくYの字) (4)足の筋 ★内側足底神経、外側足底神経は脛骨神経の枝 A.足背筋 ①短母指伸筋 ・生体観察 不可能 ②短指伸筋 ・生体観察 不可能 B.母指球筋 ①母指外転筋 ・生体観察 第1中足骨の下で足の内側縁に指をあて母指の外転を行うと収縮を触れる ②短母指屈筋 ・生体観察 第1中足骨の下で足底に指をあて、母指の中足指節関節の屈曲を行うと腱を触れる ③母指内転筋 ・生体観察 不可能 C..小指球筋 ①小指外転筋 ・生体観察 第5中足骨の下で足の外側縁に指をあて、第5指の外転を行うと収縮を触れる ②短小指屈筋③小指対立筋 ・生体観察 不可能 D中足筋 ・中足筋の生体観察 短指屈筋のみできる 足底に指をあて、第2~5指の中足指節関節・指節間関節の屈曲を行うと収縮を触れる 第2~5指の基節底面に指をあて、第2~5指のPIPの屈曲を行うと収縮を触れる <足底の筋> (表層より順に) 皮膚 短指屈筋 長指屈筋・虫様筋 足底方形筋 母指内転筋 底側骨間筋 ★底側の筋は生体観察できない <足の筋膜> 足底腱膜 足背筋膜 指筋膜 指背腱膜 <足の指の運動に関する主動作筋> ・母趾のMPの屈曲 短母指屈筋 ・母趾のMPの伸展 短母指伸筋 ・母趾のIPの屈曲 長母指屈筋 母趾のIPの伸展 長母指伸筋 ・第2~5指のMPの屈曲 虫様筋 ・第2~5指のMPの伸展 長指伸筋、短指伸筋(第2~4指) ・第2~5指のPIPの屈曲 短指屈筋 ・第2~5指のPIPの伸展 長指伸筋、短指伸筋(第2~4指) ・第2~5指のDIPの屈曲 長指屈筋 ・第2~5指のDIPの伸展 長指伸筋、短指伸筋(第2~4指) ・母趾の内転 母指内転筋 ・母趾の外転 母指外転筋 ・第3~5指の内転 底側骨間筋 ・第2~4指の外転 背側骨間筋 ・第5指の外転 小指外転筋 【まとめ】 <骨の各部から起始または停止する筋> 1:側頭骨の乳様突起 ・起始:顎二腹筋後腹 ・停止:胸鎖乳突筋、頭板状筋、最長筋 2:肩甲骨の烏口突起 ・起始 烏口腕筋、上腕二頭筋短頭 ・停止 小胸筋 3:肩甲骨関節上結節 ・起始 上腕二頭筋長頭 4:肩甲骨関節下結節 上腕三頭筋長頭 5:上腕骨大結節 ・停止 棘上筋、棘下筋、小円筋 6:上腕骨大結節稜 ・停止 大胸筋 7:上腕骨小結節 ・停止 肩甲下筋 8:上腕骨小結節稜 ・停止 広背筋、大円筋 9:上腕骨内側上顆 ・起始 円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋、浅指屈筋 10:上腕骨外側上顆 ・起始 長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋、回外筋 11:尺骨の肘頭 ・停止 上腕三頭筋 12:尺骨の尺骨粗面 ・起始 浅指屈筋 ・停止 上腕筋 13:橈骨の橈骨粗面 ・停止 上腕二頭筋 14:橈骨の茎状突起 ・停止 腕橈骨筋 15:豆状骨 ・停止 尺側手根屈筋 16:腸骨の上前腸骨棘 ・起始 縫工筋、大腿筋膜張筋 17:腸骨の下前腸骨棘 ・起始 大腿四頭筋の大腿直筋 18:坐骨の坐骨結節 ・起始 下双子筋、大腿方形筋、大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋、大内転筋 19:大腿骨の大転子 ・停止 前面:小殿筋 外側面:中殿筋 上縁:梨状筋 20:大腿骨小転子 ・停止 腸腰筋(腸骨筋と大腰筋) 21:大腿骨転子窩 上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、外閉鎖筋 22:大腿骨転子間稜 ・停止 大腿方形筋 23:大腿骨粗線の内側唇 ・起始 大腿四頭筋の内側広筋 ・停止 長内転筋、短内転筋、大内転筋 24:大腿骨粗線の外側唇 ・起始 大腿四頭筋の外側広筋、大腿二頭筋短頭 25:脛骨の脛骨粗面 ・停止 大腿四頭筋 26:脛骨粗面の内側部 ・停止(鵞足の形成) 縫工筋、半腱様筋、薄筋 27:髀骨の腓骨頭 ・起始 長腓骨筋、ヒラメ筋 ・停止 大腿二頭筋 28:踵骨の踵骨隆起 ・停止 下腿三頭筋(アキレス腱、踵骨腱を形成) ??小殿筋の作用に大腿の内旋はないけど、主動作筋? ??大殿筋の作用に大腿の外旋はないけど主動作筋? 穴埋め20問 4問 筋の起始停止3問、筋の神経支配5問、主動作筋5問、三角3問 四択5問 ================ 第4章 内臓系 ================ ・内臓系に含まれる器官系 消化器系・呼吸器系・泌尿器系・生殖器系・内分泌系(内分泌腺)。 1.内臓の一般構造 臓器(器官) 中空製造器(器官)と実質製造器(器官) 1)中空(腔)性臓器 膀胱や腸のような内部が空洞の袋状または管上の臓器 内部より順に粘膜・筋層・漿膜または外膜の三層構造 ①粘膜 表層(内部)より順に粘膜上皮・粘膜固有層・粘膜筋板・粘膜か組織の4層 粘膜上皮は上皮組織よりなる 粘膜固有層は密生結合組織よりなる 粘膜筋板は消化管粘膜のみにあり平滑筋よりなる 粘膜下組織は粗製結合組織よりなる ②筋層 平滑筋よりなる。通常2層ある 内層の筋線維は輪そう走し、外層の筋線維は縦走する。内輪外縦という ③漿膜(外膜) ア.漿膜 胃や腸のように自由表面を有する上皮の表面を覆う なめらかで光沢を有する薄い柔らかな膜である 表面は漿膜上皮(単層扁平上皮) その下層は漿膜下組織((粗製結合組織)よりなる イ.外膜 食道や気管のように自由表面を有さず周囲と結合している臓器の表面を覆う 外膜は臓器と周囲を結合するもの 粗製結合組織よりなる 2)実質製造器 肝臓や腎臓のように内部が実質で満たされた臓器 被膜と実質からなる ①被膜 結合組織よりなり表面を覆う 表面を覆った後内部に入り内部を区画に分ける 区画の大きい物を葉、更に分けられた小さい物を少葉という 小葉の大きさは0.3から3立方センチメートルである 内部に入った結合組織を支質という 支質のうちで、小葉の壁を作るものを小葉間結合組織という 支質の中を実質に出入りする脈管(動脈・静脈・リンパ管)、神経)、導管が通る ②実質 内部の器官特有の機能を有する組織よりなる 3)腺 一定の物質を分泌する臓器を腺という 内分泌腺と外分泌腺の二つに分けられる ①内分泌腺 導管がなく分泌部(腺体・週末部)のみの腺で、分泌物(ホルモン)は周囲の血管・リンパ管に吸収される ②外分泌腺 普通、腺というのは外分泌腺である 分泌部(腺体と終末部)と導管よりなり、分泌物は皮膚または粘膜の表面に出される <外分泌腺の分類> ア.単一腺と複合腺 ・普通、一個の分泌部と一本の導管よりなる腺を単一腺という 例)汗腺、脂腺、胃腺、腸腺 単一腺は皮膚または粘膜の中に埋まっている ・一個の細胞で一個の腺を形成しているものを杯細胞という 消化管、気道の粘膜にあり、粘液を分泌する ・単一腺が多数集まって皮膚または粘膜に一本の導管となって開口している腺を複合腺という 例)食道腺、小唾液腺(小口腔腺)、十二指腸腺 これらの複合腺は粘膜の下層にはみ出している ・複合腺が発達して一個の独立した臓器を作るものがある 例)肝臓、膵臓、大唾液腺(大口腔腺) ☆大唾液腺:耳下腺、顎下腺、舌下腺 イ.分泌部の形態による分類 ・胞状腺 分泌部が袋状になっている ・管状腺 分泌部が試験管のような形になっている ・管状胞状腺 前二者の中間形でとっくり状 ☆胞状腺は球と管、管状腺は直方体と管からなる感じ ウ.外分泌腺の呼び方 単一腺、複合腺に分泌部の形態を組み合わせて次のように呼ぶ 「単一胞状腺、単一管状腺、単一管状胞状腺 複合胞状腺、複合管状腺、複合管状胞状腺」 2.消化器系 消化管と消化腺に分類される ・消化管:口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸 ・消化腺:唾液腺(口腔腺)、胃腺、肝臓、膵臓、腸腺 1)口腔 (1)口腔 ①位置 顔面の前下部にある 前は口裂により外界に続き、後ろは口峡により咽頭に続く ②区分 口腔前庭と固有口腔に分ける ・口腔前庭:歯列、歯槽部の前外側の部。口腔および頬粘膜と歯の間 ・固有口腔:歯列、歯槽部の後内側の部 ③構造 ア.口腔粘膜 ・粘膜上皮は重層扁平上皮 ・口唇・頬・軟口蓋を覆う部派やわらかく、歯槽部・硬口蓋を覆う部はかたい ・歯槽部を覆う部を歯肉(粘膜と結合組織)という。歯肉とは一般に言う歯茎のこと ・舌の下面正中から歯肉にかけてある粘膜のひだを舌小帯、口腔底で舌小帯の外側にある粘膜の小さな隆起を舌下小丘、その後外側の細長い隆起を舌下ヒダという (2)口唇 上を上唇、下を下唇という 上唇と下唇の間を口裂 上唇と下唇の結合部を口角 鼻翼から口角に向かう溝を鼻唇溝 下唇とオトガイの境を横に走る溝をオトガイ唇溝 上唇の外面正中にある浅い溝を人中という 上唇、下唇の内面正中を歯肉に向かって走る粘膜のひだを上唇小帯、下唇小帯という ①構造 口唇の外面は皮膚、内面は粘膜・その間に口輪筋などの筋肉。皮膚と粘膜の移行部を口唇縁(赤色唇縁または赤唇縁)という (3)頬 ①構造 外面は皮膚、内面は粘膜 皮膚と粘膜の間に頬筋、頬骨筋、笑筋などの筋肉がある (4)歯 上歯列弓と下歯列弓を作る ①乳歯と永久歯 乳歯は6~8ヶ月で生え始め、2~3年ではえそろう 7~8年で永久歯と生え変わる ②歯の数と名称(重要) ・乳歯:20本 上下それぞれ内側(正中)より順に内側切歯、外側切歯、犬歯、前の乳臼歯、後ろの乳臼歯の5種類がある ・永久歯:32本 上下それぞれ内側より順に、内側切歯、外側切歯、検視、第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯、第2大臼歯、第3大臼歯 第3大臼歯のことを智歯(親知らず)ともいう ③歯の各部の名称 ・歯冠:外部に現れている部 ・歯根:上顎骨、下顎骨の歯槽に入っている部 ・歯頸:歯冠と歯根の移行部 ・歯髄腔:内部の空洞 ・歯根尖:歯根の先端 ・歯根尖孔(歯尖孔):歯根尖にあく孔 ・歯根管:歯根の中にある管で、歯髄腔と歯根尖孔を連ねる ④歯の形態(p193の図参照) ・切歯:歯冠は四角板状。歯根は単一で円錐形 ・犬歯:歯冠は牙状にとがる。歯根は単一で、長い円錐形(最長の歯) ・小臼歯:歯冠の咬合面に頬側・舌側の二つの高まりを有する・歯根は通常単一 ・大臼歯:歯冠の咬合面は十字形の溝で、四つの高まりを作る。歯根は2~3、4本に分岐する 歯冠の表面はエナメル質よりなる。この組織は人体中最も硬くほとんどがカルシウムを含む無機質である 歯の主体は象牙質よりなり特殊な骨組織である 歯根の象牙質はセメント質という特殊な骨組織の薄い膜に覆われている セメント質と歯槽の骨壁を結び付けている線維性結合組織を歯根膜という(この歯槽と歯との結合を釘植) 歯髄は歯髄腔の中にあり、結合組織よりなる 歯髄腔から象牙質に象牙細管が放射状にあき、この中に歯髄にきている神経が入る (5)口蓋 硬口蓋と軟口蓋に分類 ①硬口蓋 口蓋の前3分の2を占め、内部は骨口蓋よりなる ☆骨口蓋:上顎骨口蓋突起、口蓋骨水平板 ②軟口蓋 口蓋の後ろ3分の1を占め、内部は口蓋筋よりなる ・口蓋筋 口蓋帆張筋、口蓋帆挙筋、口蓋垂筋、口蓋舌筋、口蓋咽頭筋 ・これらはすべて横紋筋であり、収縮により軟口蓋を動かして後鼻腔の開閉、口峡の拡大・縮小を行う ・軟口蓋のことを口蓋帆という ・軟口蓋の後縁を口蓋垂という ・軟口蓋から下に向かって各側2個の粘膜のヒダがある 前にあって舌根に向かうものを口蓋舌弓 後ろにあって咽頭に向かうものを口蓋咽頭弓という ・口蓋舌弓は口蓋舌筋による隆起であり、 口蓋咽頭弓は口蓋咽頭筋によるりゅうきである ・口蓋舌弓と口蓋咽頭弓との間に口蓋扁桃がある ・口蓋粘膜の正中には、胎生時に左右の口蓋が癒合した痕跡である口蓋縫線がある (6)舌 ①区分 ・舌体:舌の前3分の2 ・舌根:舌の後ろ3分の1 ・舌尖:舌の先端 ・舌背:舌の上面(舌の下面には特別な名称はない) ・舌正中溝:舌体背面(舌背)正中の溝 ・分界溝(重要):舌の背面で舌体と舌根の境にあり、前方に開いたV字形の溝 ・舌盲孔:分界溝の頂点にあり、胎生時に甲状腺が落ち込んで生じた甲状舌管のなごりである ・舌小帯:口腔粘膜を参照 ・舌根背面に舌扁桃がある ②舌乳頭(重要) 舌体の背面にあり、四種類ある 舌乳頭があるため、舌体の背面は平滑でない a.位置、b.形態、c.数、d.色、e.機能 ア.糸状乳頭 a.舌体の背面全体 b.先端の別れた糸状。全体ではビロード状 c.無数 d.表面が角化(角質化、ケラチン化)するので白く見える e.なめとる ★角化とは皮膚または粘膜の表面が角質(ケラチン)になることをいう イ.茸状乳頭 a.舌体の背面全体 b.先端の丸い茸状。大きさは針の頭大 c.無数 d.表面が角化せず、中の血液が透けて見えるので赤く見える e.触覚に関与 ウ.有郭乳頭 a.分界溝の前に並ぶ b.円板状の周りに溝がありその周囲が底帽状に盛り上がる c.各側数個 d.------ーー e.味蕾を有し、味覚に関与 エ.葉状乳頭 a.舌体の背面、外側縁後部 b.細長いヒダ状 c.各側数個 d.------ーー e.味蕾を有し、味覚に関与。しかし人類では退化している ★味蕾がない部でも味覚を感じるのは、舌に来ている神経が刺激されるため ③舌筋 すべて横紋筋 第12脳神経の舌下神経の支配を受ける 内舌筋と外舌筋に分ける ア.内舌筋 舌内より起始し舌内に停止する 筋線維の走行により次の三つの筋を区別する ☆縦舌筋、横舌筋、垂直舌筋 イ.外舌筋 舌外より起始し舌内に停止する 以下の3筋を区別する ・舌骨舌筋 舌骨より起始 ・オトガイ舌筋 下顎骨より起始 ・茎突舌筋 側橈骨茎状突起より起始 (7)唾液腺(口腔腺) 粘液性の唾液を分泌するものを粘液腺 漿液性の唾液を分泌するものを漿液腺 前二者の中間型を混合腺 唾液腺はすべて混合腺 大唾液腺(大口腔腺)と、小唾液腺(小口腔腺)に分ける ①大唾液腺(大口腔腺) 分泌部は粘膜から離れており、導管で口腔に開口する ア.耳下腺 大唾液腺中最大 ・位置 外耳道の前、咬筋の表面 上は頬骨弓、下は下顎角、後ろは下顎後窩(下顎枝と胸鎖乳突筋の間) ・導管 耳下腺管という 各側一本 頬骨弓の下、咬筋の表面を前に走り、上顎第2大臼歯に面する頬粘膜を貫き口腔前庭に開口する ・導管の生体観察 頬骨弓の下1センチ、咬筋の表面で触れる ・構造 漿液性の複合胞状腺 イ.顎下腺 ・位置 顎下三角 ・生体観察 顎下三角で梅の実大の顎下腺を触れる ・導管 顎下腺管という 各側一本 固有口腔の舌下小丘に開口する ・構造 混合性の複合管状胞状腺 ウ.舌下腺 ・位置 口腔底の粘膜下 ・導管 舌下腺管という ←大舌下腺管(主腺)と小舌下腺管(副線)がある 各側多数 最前部の一本(大舌下腺管)は顎下腺管とともに舌下小丘に、他(小舌下腺管)は舌下ヒダに開口する ・構造 混合性の複合管状胞状腺 ②小唾液腺(小口腔腺) 大きさは米粒大 多数ある 大部分は混合腺 口唇にあるものを口唇腺 舌にあるものを舌腺 口蓋にあるものを口蓋腺 頬にあるものを頬腺 (8)扁桃 口腔とその周囲にあるリンパ小節の集団(集合リンパ小節)をいう ・舌扁桃 舌根の背面 ・口蓋扁桃 口蓋舌弓と口蓋咽頭弓の間 ・咽頭扁頭 咽頭鼻部の後壁 ・耳管扁桃 耳管咽頭口の開口部(咽頭鼻部外側壁) これら三つの扁桃は、口峡、咽頭を輪状に取り巻くので、合わせてリンパ咽頭輪(ワルダイエルの咽頭輪または扁桃輪)という 2)咽頭 ①位置(p195、p200) 頭蓋底から第⑥頚椎の高さまで 鼻腔、口腔、喉頭の後ろにある ②形態 上方の広いろうと型 ③区分 内腔を咽頭腔という 鼻部、口部、喉頭部に分ける ア.鼻部 鼻腔の後ろにある 鼻腔へは一対の後鼻孔へ続く 頭蓋底の部を咽頭円蓋という 外側壁、下鼻道の後ろに耳管咽頭口があり耳管を経て鼓室に続く 後壁に咽頭扁桃がある イ.口部 口腔の後ろにあたる 口腔へは口峡へ続く ウ.喉頭部 喉頭の後ろにあたる 喉頭へは喉頭口で続く 下は食道に続く ④構造 後壁と外側壁は厚く、約5ミリメートル 粘膜、筋層、外膜の3層構造 ア.粘膜 ・鼻部では粘膜上皮は繊毛上皮 線毛の運動は外鼻孔の方へ向かう ・口部、喉頭部では粘膜上皮は重層扁平上皮 ・粘液性の咽頭腺がある イ.筋層 ・すべて横紋筋(不随意筋) ・周囲の骨より起こる ・縦走する挙筋群 ☆茎突咽頭筋、口蓋咽頭筋 ・横走する収縮筋群 ☆上咽頭収縮筋(頭咽頭筋)、中咽頭収縮筋(舌骨咽頭筋)、下咽頭収縮筋(喉頭咽頭筋) ウ.外膜 周囲の器官と移動性に結合 3)食道 ①位置 第6系対の高さで咽頭より続き、脊柱の前、気管と心臓の後をくだり、次第に左にかたよりながら横隔膜の食道裂孔を通り、第11胸椎の前左側で胃に続く ②形態 ・前後から圧平された管状 ・長さは約25センチ ・狭窄部(生理的狭窄部)が3箇所ある(重要) いずれも癌の好発部位である *食道起始部(輪状軟骨狭窄部):第6頚椎の高さ *気管分岐部(大動脈狭窄部) :第4、5胸椎の高さ、大動脈弓の後ろ *横隔膜貫通部(横隔膜狭窄部):第10、11胸椎の高さ ⑤区分 頚部、頬部、腹部に区分 ・頚部とk上部の境 胸骨の上縁 ・胸部と腹部の境 食道裂孔 ⑥構造 粘膜、筋層、外膜よりなる ア.粘膜 粘膜上皮は重層扁平上皮 縦に走るヒダがある 粘液性の食道腺がある イ.筋層 ・上部は横紋筋、下部は平滑筋よりなる(重要) ・中央部は横紋筋から平滑筋に移行する(移行部では二種類の筋が混在している) ・咽頭筋および食動筋の横紋筋は、自律神経支配で、不随意筋である (内臓筋は普通平滑筋だが、咽頭と食道の筋だけが横紋筋) ・二層よりなり、内走のものは輪走し、外層のものは縦走する ウ.外膜 周囲の気管と移動性に結合する 4)胃 ①位置 第11胸椎の前左側で食道より続き、下は第1腰椎の前右側で小腸(十二指腸)に続く 胃の4分の3は左下肋部に、4分の1は上胃部(心窩部)にある ??上胃部? ②形状 胃は鉤状、または牛角状をていする ③容量 1~1.5リットル ④区分 胃体と幽門部 ・胃体:中央の広い部 ・幽門部:幽門前提という、胃体より続く細い部。幽門の手前3センチまで ・小弯:胃の上縁(内側) ・大弯:胃の下縁(外側) ・胃角(角切痕):小弯で急角度に曲がる部 ア.胃体 ・胃底:胃体のうちで左上方に膨らむ部 ・噴門:食道よいr続く部 ・食道噴門角:食道緒と胃底の間で急角度に曲がる部 イ.幽門部 ・幽門:小腸に続く部 ⑤他の臓器との関係 ・前壁 中央部は前腹壁に、右上部は肝臓に、左上部は横隔膜を隔てて心臓に接する ・後壁 膵臓と左腎臓に接する ・胃底 脾臓と横隔膜に接する ・大弯 横行結腸に接する ⑥構造(p204) 粘膜、筋層、漿膜 ア.粘膜 ・粘膜上皮は単層円柱上皮 ・胃粘膜ヒダ(長い縦ヒダと短い横ヒダ)がある ・表面は直径2~3ミリメートルの胃小区という隆起をなし、ここに胃小窩という多数のくぼみがあり、一個の胃小窩につき胃腺が2~4個開口する a.胃腺 ★胃腺の細胞 主細胞、粘液細胞、傍細胞(塩酸) ・胃底腺(固有胃腺) 位置:胃の全域にあるが、胃体に多い 構造:単一管状腺 作用:胃液を分泌する 主細胞はペプシノゲンを分泌 傍細胞(壁細胞はHCl(塩酸)を分泌 副細胞はムチン(粘液)を分泌 ・幽門腺 位置:幽門部のみに分布 構造:単一管状胞状腺 作用:アルカリ性粘液を分泌する(作用は塩酸の中和) 胃底腺の副細胞に似る一種類の細胞よりなる。 ★幽門腺の開口部付近にG細胞と呼ばれる内分泌細胞が散在し、塩酸の分泌を促すガストリンというホルモンを分泌する b.幽門括約筋 幽門括約筋の部では、粘膜は隆起し、筋とともに幽門弁を作る ☆c.噴門腺(上下噴門腺) 上噴門腺は30~40%の成人に欠如している 下噴門腺は食道の最下部にある イ.筋層 平滑筋よりなり 三層よりなり、内層のものは斜走し、中層のものは輪走し、外層のものは縦走(内斜中輪外縦) 輪走する筋は、幽門で発達して幽門括約筋となる ウ.漿膜 腹膜の一部である 胃の全表面を覆う 前壁と後壁を覆ったものが、小弯で合して小網の肝胃間膜となり肝臓に達し、これを覆う ★小網と大網 小網は、左は肝胃間膜、右は肝十二指腸間膜となる 前壁と後壁を覆った物が大弯で合して大網となり 前掛けのように前腹壁後面に垂れ下がった後、横行結腸に達しこれを覆う 5)小腸 (1)位置 第一腰椎の前右側で、胃より続き腹腔内を迂曲した後、右腸骨窩で大腸に続く (2)長さ 約6メートル (3)区分 十二指腸、空腸、回腸 ①十二指腸 ア.長さ 25センチメートル(食道と同じ) イ.太さ 4~6センチメートル ウ.区分 上部、下行部、下部 ・上部 第一腰椎の前右側で胃の幽門より続き、少し後ろに走った後、同じ高さで下行部に続く ・下行部 下方に走り第3腰椎の前右側で下部に続く ・下部 左上方に走ったのち、第2腰椎の前左側で空腸に続く 上部が下行部に移行する弯曲部を上十二指腸曲 下行部が下部に移行する弯曲部をした十二指腸曲 下部が空腸に移行する弯曲部を十二指腸空腸曲 エ.大十二指腸乳頭、小十二指腸乳頭 ・大十二指腸乳頭は下行部後壁左側の隆起で、膵管と総胆管が合して開口する ここには、輪走する平滑筋が発達して、オッディの括約筋があり、膵液・胆汁の流れを調節する ・小十二指腸乳頭は大十二指腸乳頭の2~3センチメートル上にある小さな隆起で、副膵管が開口する ②空腸 十二指腸を除く、小腸の始めの5分の2を占め、腹腔の左上部を占める ③回腸 十二指腸を除く、小腸の終わりの5分の3を占め、腹腔の右下部を占める 空腸と回腸の境ははっきりしない (5)構造 粘膜、筋層、漿膜または外膜 ①粘膜 ・粘膜上皮は単層円柱上皮である ・輪状ヒダがある。これは、小腸の長軸と直角方向にあり、粘膜全体のヒダである 十二指腸では下方に行くほど増加し、空腸上部で最も発達し、回腸では小さく不規則となり、回腸末端では消失する(重要) ・(重要)絨毛(腸絨毛)がある 長さは0.5~1.2ミリメートルの小さな突起で、粘膜上皮と粘膜固有層よりなる 小腸全体にわたって存在する 絨毛間に小さな孔があり、ここに十二指腸腺、腸腺が開口する ・輪状ヒダと腸絨毛の働き 内容物の流れを遅くする 吸収面積を広げる ・小腸の全表面積は200平方メートル ・腸絨毛の血管とリンパ管 血管は表面をかご状に走る リンパ管は中央に入り込み、中心乳糜腔 ??? ア.十二指腸腺(ブルンネル腺) 十二指腸のみにある 複合管状腺 幽門腺に似る 腸液を分泌 イ.腸腺(リーベルキューン腺) 小腸全体にある 単一管状腺 腸液を分泌する ウ.杯細胞 杯細胞があり、粘液を分泌する エ(重要).リンパ小節がある(重要) 空腸のものは孤立リンパ小節で、大きさはゴマ粒大である 回腸のものは集合リンパ小節で、大きさは幅1~2センチメートル、長さ2~4センチメートルである 回腸下部に多い 集合リンパ小節をパイエル板という ②筋層 ・平滑筋よりなる ・二層よりなり、内走のものは輪走し、外走のものは縦走する ③漿膜または外膜 ・腹膜の一部である ・十二指腸の後面は外膜により後腹壁に固定され、前面は漿膜が覆う ・空腸、回腸は全表面を漿膜が覆い、その続きが腸間膜となって空腸・回腸を後腹壁から吊り下げる 腸間膜の中は血管・リンパ管・神経の通路となる 6)大腸 (1)位置 右腸骨窩で小腸より続き、腹腔内を一周したのち尾骨下端前面で肛門となって終わる (2)長さ 1.6メートル (3)区分 盲腸、結腸、直腸の三つに分ける 結腸はさらに、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられる ①盲腸 回盲口より下の部 ア.回盲口 回盲弁口ともいう 回腸が盲腸に移行する部で、ここに回盲弁がある ・回盲弁の構造(p208) 回腸壁と盲腸壁が合して弁となる イ.虫垂 盲腸の後内側壁から下方へでる袋状の部 長さ7センチメートル前後 太さ6ミリ前後 盲腸に開口する部には虫垂弁がある 虫垂の壁にはリンパ小節が多く集合し、特に若い人ではリンパ球や抗体の産生がさかんである 時に過敏となり、炎症を起こし虫垂炎となる ウ.体表から見た回盲口と虫垂の開口部の位置 ・回盲口:臍と右上前腸骨棘を結んだ線「モンロー線」の中点「マックバーネ点」 ・虫垂の開口部:左右の上前腸骨棘を結んだ線の右3分の1の点「ランツ点」 ②結腸 ア.上行結腸 回盲口から右結腸曲まで 右結腸曲は肝臓の下面にあたる イ.横行結腸 右結腸曲から左結腸曲まで 胃の大弯に沿い、横走する 左結腸曲は脾臓の下面にあたる ウ.下行結腸 左結腸曲から左腸骨稜の高さまで エ.S状結腸 左腸骨稜の高さから、第3仙椎上縁の高さまで ③直腸 ア.位置 第3仙椎上縁の高さから尾骨下端前面まで イ.長さ 20センチ ウ.膨大部 肛門の上部でやや膨らむ部を膨大部という (4)構造 粘膜、筋層、漿膜または外膜 ①粘膜 ・粘膜上皮は単層円柱上皮 ただし、直腸下部では縦走扁平上皮 ・腸腺や孤立リンパ小節はあるが、腸絨毛はない ・杯細胞があり(多い)、粘液を分泌する ・直腸の膨大部では、縦に走るヒダがある。これを肛門柱という ・筋層とともに半月ヒダを作る ②筋層 ・平滑筋よりなる ・二層よりなり、内層のものは輪走し外層のものは縦走する ・輪走する筋は肛門で発達して内肛門括約筋となる その外側には横紋筋性の外肛門括約筋がある ☆内肛門括約筋」自律神経支配(不随意筋) 臥位肛門括約筋:体性神経(陰部神経)支配(随意筋) ・縦走する筋は、結腸で発達して幅1センチの3本の結腸ヒモとなる 結腸紐によって結腸壁は縦に縮められ、外面では結腸膨起、内面では半月ヒダとなる ・結腸ヒモの分類 大網ヒモ(前):大網がつく 間膜ヒモ(上):甌江結腸間膜、S状結腸間膜がつく 自由ヒモ(後):何もつかない ③漿膜または外膜 ・漿膜は腹膜の一部である ・盲腸、上行結腸、下行結腸の後面は外膜により後腹壁に固定され、前面は漿膜が覆う ・直腸は前面上部のみ漿膜が覆い、他の大部分は外膜により骨盤壁、周囲の器官に結合する(直腸はほぼ腹膜後器官といっていい) ・横行結腸、S状けっちょうは全表面を漿膜が覆い、この続きが、横行結腸間膜、S状結腸間膜となって横行結腸、S状結腸を後腹壁から吊り下げる これらの結腸間膜の中は、血管、リンパ管、神経の通路となる ・漿膜は結腸ヒモの部でふくれ、この中に脂肪を入れる。これを腹膜垂という(脂肪を入れる小嚢) 7)肝臓 (1)位置 腹腔内。横隔膜の下面に切歯、右下肋部から左下肋部にかけてある 左端は胃の小弯に接する (2)形態 不正楔状 右端は厚く、左端は薄い 後縁は丸く前縁はとがる (3)大きさ 左右20センチ 前後:1センチ 高さ:15センチ (4)重さ 人体中最大の実質性臓器 約1200グラム、体重の50分の1 新生児では20分の1 (5)体積 1000cc (6)色 暗赤褐色 (7)区分 前縁、後縁、上面(横隔面)、下面(臓側面) ①前縁 ②後縁 大静脈溝があり、下大静脈が入る ③上面 ドーム状を呈する 正中に肝鎌状間膜付着部があり、これが後方で左右に広がり、その間は横隔膜に癒着する(無漿膜野) このため、呼吸により横隔膜とともに肝臓も上下する 肝鎌状間膜は腹膜の一部で、横隔膜下面を覆った後、肝臓上面を覆う 肝鎌状間膜は横隔膜と肝臓の間にある ・肝鎌状間膜 横隔膜下面と肝臓上面の間にある腹膜のヒダで、正中線に一致して前後に走り、肝臓を右葉と左葉に分ける 矢状面で鎌状を呈する ・肝冠状間膜 横隔膜下面と肝臓後部上面との間にある腹膜のヒダで、肝鎌状間膜が肝臓後部で左右に離解したもの 前頭面で冠状をていする ・三角靭帯(三角間膜) 横隔膜下面と肝臓後部右縁・左縁の間にある腹膜のヒダで、肝冠状間膜の両端にある ④下面(臓側面) ・肝門 中央やや左よりのくぼみ。血管(門脈、固有肝動脈)、リンパ管、肝管、神経が出入りする ・肝門の前、右のくぼみを胆嚢窩といい、胆嚢が入る ・肝門の前、左のくぼみを肝円索裂といい、肝円索が入る 肝円索裂は正中にある ・肝門の後ろ、右の後ろを大静脈溝といい、下大静脈が入る ・肝門の後ろ、左のくぼみを静脈管索部といい、静脈管索がはいる (8)右葉と左葉 正中、すなわち上面では肝鎌状間膜付着部、下面では肝円索裂より右を右葉、左を左葉という 右葉は全体の4分の3、左葉は全体の4分の1を占める 右葉のうちで、肝門の前を方形葉、後ろを尾状葉という (9)構造(p213) 複合管状腺である(肝臓は外分泌腺) 肝被膜、肝細胞、胆管、血管よりなる ①肝被膜 ・疎性結合組織よりなる ・表面を覆った後、肝門より内部に入り、小葉間結合組織となって、実質を肝小葉にくぎる この小葉間結合組織をグリソン鞘ともいう ・小葉間結合組織の中を、門脈の枝である小葉間静脈、固有肝動脈の枝である小葉間動脈、胆管の源である小葉間胆管が通る ・肝小葉の大きさ、形 直径1ミリメートル 六角形の柱状をていする ・肝小葉の中央に、中心静脈がある ②肝細胞 立方形または多面体の上皮細胞で、列をなして並び、肝細胞索となり中心静脈周囲に放射状に配列する。 肝細胞索の間に洞様毛細血管(類洞)という内腔の広い毛細血管が走る ★クッペルの星細胞(クッパー細胞) 洞様毛細血管の壁に散在する強力な食作用を持った細胞 ★肝小葉をとりまく構造 断面は六角形で、中心に中心静脈がはいり、6つの角には、小葉冠静脈・動脈・小葉肝胆管が流れる。 各角から中心静脈に向かって洞様毛細血管が走り、中心静脈と小葉冠動静脈・胆管を結ぶ 血液は小葉間動静脈から中心静脈に向かって流れる 胆管へは洞様毛細血管から、作られた胆汁が流れ出す ③胆管 肝細胞が分泌した胆汁を運ぶ 肝細胞索の間で毛細胆管として起こり、次第に合して小葉間結合組織の中では小葉肝胆管となり、次第に合して二本の肝管となり肝門を出る 肝管は肝門を出たのち、合して一本の総肝管 ④血管(p215の模式図) ・機能血管:門脈(門静脈) 栄養血管:固有肝動脈 ・門脈と固有肝動脈の血液を集める血管として、肝静脈がある ☆洞様毛細血管→中心静脈→肝静脈 ア.門脈(門静脈) 1本 肝門より入り次第に枝分かれして小葉間結合組織の中で小葉間静脈となり、肝小葉に達し洞様毛細血管に入って中心静脈に注ぐ イ.固有肝動脈 1本 肝門より入り、次第に枝分かれして小葉間結合組織の中では小葉間動脈となり、肝小葉に達し洞様毛細血管に入って中心静脈に注ぐ ウ.肝静脈 数本(普通は3本) 中心静脈より起こり、次第に合して肝臓後縁を貫き、下大静脈に入る ☆肝臓血管の流れ 門脈 →小葉間静脈→ 洞様毛細血管→中心静脈→肝静脈→下大静脈 固有肝動脈→小葉間動脈→↑ 8)胆嚢 (1)位置 肝臓の胆嚢窩 (2)形態 茄子型 (3)大きさ およそ母指大 長さ:8センチ 幅 :最大で3センチ (4)区分 前から順に、底、体、頚 頚は胆嚢管に続く (5)色 濃緑色 (6)体表から見た位置 右腹直筋外側縁と肋骨弓が交わるところ (7)内面のヒダ 縦横に走る細いヒダが格子状をていし、伸展しても消失しない (8)構造 粘膜、筋層、漿膜または外膜 ア.粘膜 粘膜上皮は単層円柱上皮 イ.筋層 1層の平滑筋よりなる 底、体では斜走または縦走する 頚では輪走する 胆嚢収縮(p217) ☆胆のうを収縮させるホルモン=コレシストキニン ウ.漿膜または外膜 下面は漿膜が覆う 上面は肝臓の胆嚢窩で外膜と接する (9)胆路 毛細胆管→小葉肝胆管→肝管→総肝管→ 胆嚢管→→胆嚢→胆嚢管→総胆管→膵管と合して大十二指腸乳頭に開口する 10)膵臓 (1)位置 胃の後ろ。第1・2腰椎の高さ 後腹壁に癒着する(腹膜後器官) (2)形 三角柱状、S字状に弯曲する (3)大きさ 長さ:15センチメートル 幅:3~5センチメートル 厚さ:2センチメートル (4)色 帯紅白色(赤みを帯びた白色) (5)重さ 60~70グラム (6)区分 膵頭、膵体、膵尾の三つに分ける ①膵頭 十二指腸の上部、下行部、下部の弯曲の中に入る 右側 ②膵体 膵頭に続く部 ③膵尾 膵体に続く部で、左の腎臓の前から脾臓の下面に達する (7)構造 被膜と実質からなる ①被膜 結合組織からなり。表面を覆った後内部に入り内部を小葉にわける ②実質 外分泌部と内分泌部からなる ア.外分泌部 ・膵液を分泌する 耳下腺に似る ・漿液性の複合胞状腺 ・消化酵素を含む渦流を細胞質にいっぱい満たした分泌細胞が、一層にならび、腺腔を球状に囲む この分泌細胞の集まりが分枝した枝の先に連結し、ぶどうの房を思わせる ・導管は二本ある(膵管と副膵管) 膵管は膵尾、膵体、膵頭からす胃液を集め、総胆管とともに大十二指腸乳頭に開口する ・副膵管は膵頭から膵液を集め、小十二指腸乳頭に開口する イ.内分泌部 内分泌部=ランゲルハンス島(膵島) ・大きさ、0.5ミリメートルに満たない 多くは100から200マイクロメーターの球形の細胞塊である ・膵頭、膵体に少なく、膵尾に多い ・膵臓全体で約100万個ある ・分泌細胞は3種類 A(α)細胞:25% …ブドウ糖を増加させる(血糖値をあげる) B(β)細胞:70% …インスリンを分泌(ブドウ糖を減少させる) D(δ)細胞:約5% …ソマトスタチンを分泌 3.呼吸器系 鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺 ・鼻、咽頭:上気道 ・喉頭、気管、気管支:下気道 ・肺:呼吸部 1)鼻 外鼻と鼻腔に分ける (1)外鼻 ①位置 顔面中央 ②区分 鼻根、鼻背、鼻翼、鼻尖、外鼻孔 (2)鼻腔 ①鼻中隔 鼻腔を左右に分ける隔壁をいう 骨性鼻中隔(篩骨垂直板と鋤骨)、軟骨性鼻中隔(硝子軟骨からなる) ②区分 骨格系の鼻腔を参照 ③副鼻腔 骨格系の副鼻腔を参照 ④鼻涙管 癌化と下鼻道前部を連ねる管 涙液を運ぶ ⑤皮膚および粘膜 ア.皮膚 ・鼻前庭:外鼻孔から約2センチまでの部分 皮膚が覆う 外皮の続きで、鼻毛を有する イ.粘膜 鼻粘膜という 呼吸部と嗅部にわける a.呼吸部 内側壁では鼻中隔下半、外側壁では中鼻甲介以下を覆う 粘膜上皮は線毛上皮 多数の杯細胞、粘液腺、漿液腺がある これらの腺の分泌物を鼻汁という 血管に富、特に中鼻甲介下鼻甲介では豊富な静脈叢、すなわち鼻甲介海綿層を作る 鼻中隔前下部では粘膜が破れて出血しやすい。ここをキーゼルバッハ部位という b.嗅部 上鼻甲介と、これに対応する鼻中隔にあり、嗅覚をつかさどる 嗅上皮ともいう 2)咽頭 消化器系の咽頭を参照 3)喉頭 (1)位置 第4~6頚椎の高さ 前と外側は舌骨下筋に覆われ、後ろは咽頭の喉頭部に接する 下は気管に続く 後上方は咽頭腔に向かって突出し、喉頭口により咽頭腔に通じる (2)長さ 男性:4.4センチ 女性:3.3センチ (3)構造 軟骨、筋、粘膜よりなる ア.軟骨 喉頭軟骨という 硝子軟骨および弾性軟骨よりなる 6種、9個 軟骨は、関節と靭帯で連結する 20~30歳で石灰沈着 <喉頭軟骨> a.数、b.位置、c.形態、d.生体観察 ①甲状軟骨(硝子軟骨) a.1個 b.喉頭の前下部 c.兜状。左右が四角い板状 d.可能。甲状軟骨は後頭隆起(喉仏)を作る ②輪状軟骨(硝子軟骨) a.1個 b.甲状軟骨の下 c.輪状 d.可能。甲状軟骨の下 ③喉頭蓋軟骨(弾性軟骨) a.1個 b.舌骨と甲状軟骨の後ろ。喉頭蓋の支柱をなす c.後面のくぼんださじ状 d.不可能 ★嚥下時に反射性に後上方から前上方に喉頭口をふさぐ ④披裂軟骨(硝子軟骨) a.1対 b.輪状軟骨の後縁に乗る c.三角錐体状 d.不可能 ⑤小角軟骨(弾性軟骨) a.1対 b.披裂軟骨の上にのる c.つの状 d.不可能 ⑥楔状軟骨(弾性軟骨) a.1対 b.披裂軟骨と喉頭蓋軟骨の間に張る披裂喉頭蓋ヒダの中(小角軟骨の前外側) c.楔状 d.不可能 ☆人によってかけていることがある イ.筋 喉頭筋という すべて横紋筋 収縮により軟骨を動かし、声門裂を開閉し発声を行う 8種15個ある ★喉頭筋(甲状披裂筋のみ覚えれば) ・輪状甲状筋 :1対 ・外側輪状披裂筋 :1対 ・後輪状披裂筋 :1対 ・横披裂筋 :1個 ・斜披裂筋 :1対 ・甲状披裂筋 :1対(=声帯筋) ・甲状喉頭蓋筋 :1対 ・披裂喉頭蓋筋 :1対 ウ.粘膜 ・外側壁に上下一対ずつの、前後に走るヒダがある 上のものを室ヒダ、下のものを声帯ヒダという (室ヒダ) 発生に関わらない。帯ヒダの湿気を保つためにある (声帯ヒダ) 声帯ともいう 長さ 男性=13ミリ、女性=10ミリ 甲状軟骨と被裂軟骨の間に張る 声帯ヒダの内部は、内側に声帯靭帯、外側に声帯筋がある ともに(声帯筋と声帯靭帯)甲状軟骨から披裂軟骨にかけてある (声帯靭帯) 声帯ヒダの支柱をなす (声帯筋) 喉頭筋の甲状披裂筋である ・左右の声帯ヒダの間を声門裂(声帯裂)という ・声帯ヒダと声門裂を合わせて、声門という ・声帯筋が収縮して声門裂が閉じ、ここを空気が通ると発声が起こる 普通の呼吸時には声門裂は開いている ・粘膜上皮は線毛上皮 線毛の運動は、喉頭口の方へ向かう 喉頭蓋の自由縁と声帯ヒダは重層扁平上皮 混合性の喉頭腺がある 4)気管 (1)位置 第6頚椎~第5胸椎の高さ 喉頭の輪状軟骨より続き、正中で食道の前を下り、第5胸椎の高さで左右の気管支に分かれる(=気管分岐部) (2)長さ 10~13センチメートル (3)太さ 約2センチ (4)生体観察 頚窩で触れる (5)構造 軟骨、筋層、粘膜、外膜よりなる ①軟骨(気管支軟骨参照) 気管軟骨という 約20個 ②筋層(気管支参照) ③粘膜(気管支参照) ④外膜(気管支参照) 5)気管支 (1)左右気管支の差異(重要) 左右気管支の差異は心臓が左にあることによって 正中線となす角度の差異により、気管支に入った異物は、右肺に落ち込みやすい ①右気管支 ・形状:太く短い ・長さ:3センチ ・軟骨の数:6~8個 ・枝の数:3本 ・正中線となす角度:25度 ②左気管支 ・形状:細長い ・長さ:5センチ ・軟骨の数:9~12個 ・枝の数:2本 ・正中線となす角度:45度 (2)気管および気管支の構造 軟骨、筋層、粘膜、外膜よりなる ①軟骨 ・気管のものを気管軟骨 気管支のものを気管支軟骨という ・硝子軟骨よりなる ・後部を欠く馬蹄形を呈する ・軟骨は輪状靱帯で連結する ②筋 気管のものを気管筋、気管支のものを気管支筋という 平滑筋よりなる 軟骨のない部(後部)にある 2層よりなり内層のものは横走し、外層のものは縦走する(内横外縦) ③粘膜 ・粘膜上皮は繊毛上皮 ・混合性の気管腺、気管支腺がある ・これらの腺の分泌物が痰である ④外膜 周囲の器官と結合する 軟骨を欠き、粘膜・筋層・外膜よりなる部を膜性部(膜性壁)という()後ろの部 6)肺 (1)位置 心臓の両側で胸腔内に一対ある (2)形態 半円錐状 (3)色 淡紅色 (4)体積 右:1200cc、左:1000cc(右が大きい) 心臓があるため、左の方が小さい (5)重さ 右:600グラム、左:500グラム (6)区分 ②肺尖、肺底 肺の上部を肺尖、肺の下部を肺底という 肺尖は鎖骨の後ろで鎖骨より2~3センチ上に出る ②肋骨面、横隔面、縦隔面 肋骨に面する部を肋骨面 横隔膜に面する部を横隔面または底面 縦隔に面する部を縦隔面または内側面という ③肺門と肺根 ・肺門:縦隔面中央のくぼみ。気管支、血管(肺動静脈、気管支動静脈)、リンパ管、心敬が出入りする ・肺根:肺門に出入りする気管支、血管、リンパ管、神経はまとまって一つの束を形成する。この束を肺根という (7)葉間裂 斜裂と水平裂がある ①斜裂 左右両肺にある 第3胸椎の高さから、前下方に走り、第6肋骨前端にいたる ②水平裂 右肺のみにある 斜裂が腋窩線と交わる点から、第4肋骨に沿い前方にいたる ③肺葉 右肺は斜裂と水平裂により、上葉・中葉・下葉に分かれる 左肺は斜裂により上葉・下葉に分かれる (8)構造 被膜と実質からなる ①被膜 肺胸膜という 表面を覆った後、各葉の間から内部に入り、小葉間結合組織となって内部を小葉に区切る 肺小葉の大きさは0.3~3センチメートル 表面から見ると四角形ないし六角形を呈する ②実質 気管支、肺胞、血管からなる 複合胞状腺とみなす 腺体に相当するのが肺胞、導管に相当するのが気管支である ア.気管支 a.気管支の分類 ・上葉、中葉、下葉に一本ずつ入る気管支を(肺)葉気管支という ・葉気管支が2~4本に分かれたものが区域気管支 ・さらに枝分かれして細気管支→終末気管支→呼吸細気管支となり ・さらに枝分かれすると肺胞が周囲に現れ肺胞管、肺胞嚢となって終わる ・一本の肺胞管の先端には10~20個の肺胞がある ・一本の区域気管支が支配する領域を、肺区域という ☆肺葉気管支⇒区域気管支⇒細気管支⇒終末器官氏⇒呼吸細気管支⇒肺胞管、肺胞嚢 ☆肺胞嚢は気管支の終末部 b.肺内気管支と肺外気管支との差異 肺内気管支:肺葉気管支から末端まで 肺外気管支:気管分岐部から肺葉気管支まで ・肺内のものは、細くなるに従い軟骨が鱗状となり、さらに細くなると消失する ・肺内のものは、細くなるに従い平滑筋が全周を取り巻くが、さらに細くなると平滑筋も消失する ・肺内のものは細くなるに従い、粘膜が薄くなり気管支腺は消失し、さらに細くなると上皮組織のみになり肺胞が周囲に現れる イ.肺胞 ・半球状を呈する ・両肺合わせて7~8置く個の肺胞がある ・総表面積:約90平方メートル ・大きさ:0.1~0.3ミリメートル ・構造:単層で線毛がなく、二種類の上皮細胞からなる 核のある立方形の細胞(大肺胞細胞またはⅡ型細胞) 核のない扁平な細胞(扁平肺胞細胞またはⅠ型細胞)、 ・肺胞壁の粘膜上皮(上皮細胞)を呼吸上皮という ウ.血管 ・機能血管として肺動脈、肺静脈 肺動脈:各側1本、肺静脈:各側2本 ・栄養血管として気管支動脈、気管支静脈がる(それぞれ各側数本ずつ) a.肺動脈(各側1本) 肺門より入り、枝分かれした後肺胞壁で毛細血管網を作る b.肺静脈(各側2本) 各側の毛細血管網より起こり次第に合して肺門を出る c.気管支動脈(各側数本) 胸大動脈から分枝 肺門より入り、枝分かれしたのち毛細血管となって気管支筋・気管支腺、小葉間結合組織、肺胞壁、胸膜などに分布する d.気管支静脈(各側数本) 気管支動脈の続きの毛細血管より起こり、次第に合して肺門を出る ③胸膜(肋膜) 肺の表面と胸壁の内面を覆う漿膜を胸膜という 肺胸膜(臓側葉)は左右の肺お表面を直接包んだ後、肺門で折れかえって壁側胸膜(壁側葉)に移行する 壁側胸膜は部位により肋骨胸膜、横隔胸膜、縦隔胸膜に分ける ア.肋骨胸膜 胸壁の内面を覆う部分で、肺の六骨面に向かい合う イ.横隔胸膜 横隔膜の上面を覆う部分で、肺の横隔面に向かい合う ウ.縦隔胸膜 縦隔腔に面する部分で、肺の縦隔面に向かい合う エ.胸膜腔 肺胸膜と壁側胸膜との間には狭い胸膜腔があり、その中に少量の漿液(漿膜液)があって、両胸膜面の摩擦を少なくしている 胸膜腔内圧は肺の中の気圧に比べてかなり低い(陰圧)ので、肺は壁側胸膜に向かって吸い付けられ、胸壁横隔膜の運動に完全に従うから、もし胸腔内に空気が入ると肺はその弾力性により肺門に向かって収縮する。これを気胸という オ.縦隔(重要) 左右の肺に挟まれた部分を縦隔という 前は胸骨、後ろは胸椎で境され、上は胸郭上口を通じて頚部に続き、下は横隔膜に境されている 左右の肺根の後ろを通る前頭面を境にして前縦隔と後縦隔に分ける ・前縦隔には心臓、上行大動脈、上大静脈、下大静脈、肺動脈、気管・気管支・胸腺がある ・後縦隔には食道、下行大動脈、奇静脈、肺奇静脈、胸管、迷走神経、交感神経幹がある 4.泌尿器系 腎臓、尿管、膀胱、尿道 1)腎臓 左右一対ある (1)位置 第11胸椎から第3腰椎の高さ 後腹壁に癒着する(腹膜後器官である)、腎臓の前面に腹膜がある 肝臓の右葉が大きいため、右は二分の一対低い位置にある 体位、呼吸、栄養状態によって腎臓の位置は移動する(約2.5センチ遊走する) (2)形態 インゲン豆状 (3)大きさ 高さ:約10センチ 幅:約5センチ 厚さ:約3センチ (4)重さ 約100グラム (5)区分 前面、後面、上縁、下縁、内側縁、外側縁 ・上縁に副腎(腎上体)が乗る ・内側縁のくぼみを腎門といい、尿管、血管(腎動脈、腎静脈)、リンパ管、神経が出入りする 腎門は第1腰椎の高さにある ・腎門の奥の空洞を腎洞という (6)構造 被膜と実質からなる 実質は皮質と髄質からなる ①被膜 三層からなり外走より順に ア.脂肪被膜 脂肪組織よりなる 副腎をも共通に包む イ.線維被膜 強靭な線維性結合組織よりなる(はぎとりやすい) ウ.筋質膜 平滑筋線維に富む(実質と固着している) ②実質 ア.皮質と髄質 ・複合管状腺とみなす ・実質は皮質と髄質に分ける ・皮質は表層を占め、髄質は内部を占める ・髄質は十個ほどの腎錐体よりなる ・腎錐体は底を外側(皮質側)に向けて並ぶ ・腎錐体の先端を腎乳頭といい、腎乳頭は腎門の方向く ・腎錐体の底から、髄質が皮質の中に放射状に侵入する・これを放線部 ・腎錐体の間に入り込んだ皮質を腎柱という ・一個の腎錐体とこれを取り巻く皮質を合わせて腎葉という(右の腎柱半分と腎錐体と左の腎柱半分で一つの腎葉) イ.腎小体と尿細管 ・皮質および髄質の中にある a.腎小体(マルピギー小体) 皮質の中にある 大きさ:約0.2ミリメートル 数:一個の腎臓に約100から250万個ある 腎小体は糸球体と糸球体嚢(ボーマン嚢)からなる b.糸球体 糸球体嚢の中で作る血管の塊(毛細血管が毛玉状を呈したもの) 腎動脈の枝の枝である輸入管(輸入細動脈)が糸球体嚢の中で糸球体を作り、輸出管(輸出細動脈)となって糸球体嚢を出る c.糸球体嚢(ボーマン嚢) 二層よりなり内層は糸球体に密着し、外層は内層との間に空洞を作り、尿細管に移行する d.尿細管 皮質から髄質にわたってある ・長さ:約5センチ ・起始部は糸球体嚢と同じく単層扁平上皮よりなり、他の大部分は単層立方、または単層円柱上皮よりなる ・5部に区分される *近位尿細管(第1曲尿細管) 皮質にある。糸球体嚢外層より続き、腎小体の周囲を迂曲する *ヘンレのわな(ヘンレループまたはヘンレ係蹄) 髄質にある 近位尿細管より続き、腎乳頭近くまで下行し、180度曲がり、皮質の方向に戻る *遠位尿細管(第2曲尿細管) 皮質にある ヘンレのわなより続き、迂曲する *集合管 髄質にある 遠位尿細管より続き、、これを集める *乳頭管 髄質にある 集合管より続き、これを集め腎乳頭に開口する e.腎単位(ネフロン) 一個の腎小体とこれに続く尿細管(近位尿細管から遠位尿細管まで)を合わせて腎単位(ネフロン)という 腎臓の構造上の単位 ウ.腎杯と腎盤(腎盂) 腎乳頭をさや状に取り巻く部を腎杯という 腎杯には小腎杯と大腎杯がある 大腎杯が集まって腎盤となり、尿管に続く 腎杯・腎盤の粘膜上皮は移行上皮である ③血管 腎動脈、腎静脈がある 腹大動脈の直接枝である 腎動脈(各側一本)は腎門より入り葉間動脈(髄質内)→弓状動脈(髄質・皮質)→小葉間動脈となり、さらに枝分かれして輸入管→糸球体→輸出管となるものと 尿細管で毛細血管網を作るものになる 輸出管もこの上記の毛細血管網に加わる 腎静脈は尿細管の毛細血管網より起こり、次第に合して小葉間静脈→弓状静脈→葉肝静脈→腎静脈隣腎門を出る <模式図> →⑪直細動脈→⑫毛細血管網→ ⑬直細静脈→⑦ ↑ (髄質内=ヘンレ・集合管の尿細管周囲 ①腎動脈→ ②葉間動脈→③弓状動脈→ ④小葉間動脈→ ⑤毛細血管網→ (腎門) 髄質内) (皮質髄質内) (皮質内) (皮質内=近遠位の尿細管周囲) ↓ ↑ →輸入管→糸球体→輸出管 ⑤→⑥小葉間静脈→ ⑦弓状静脈→⑧葉肝静脈→⑨腎静脈→⑩下大静脈 ・直細動脈は弓状動脈から分かれ、髄質の尿細管周囲で毛細血管網を作る 直細静脈はこの毛細血管網より起こり、弓状静脈に入る 2.尿管 (1)位置 腎盤より続き、後腹壁に癒着して下行し膀胱底の尿管口に開口する(腹膜後器官) (2)形態 管状 (3)長さ 約30センチ (4)太さ 4~7ミリメートル (5)狭窄部 3箇所ある ①腎盤から尿管への移行部 ②総腸骨動脈との交叉部 ③膀胱貫通部 特に③は狭い。またいずれも尿路結石などの通過障害を生じる (6)構造 粘膜、筋層、外膜 ①粘膜 粘膜上皮は移行上皮 縦に走るヒダがある ②筋層 平滑筋よりなる 2層よりなり、内層のものは縦走し、外層のものは輪走する(内縦外輪) 下部では最外層に縦走する層がある 尿は蠕動運動により周期的に(一分間に4・5回)、少量ずつしごくように膀胱へ送られる ③外膜 周囲の器官と結合する 3.膀胱 1個ある (1)位置 骨盤腔内 男性:恥骨と直腸の間 女性:恥骨と子宮・膣の間 (2)形態 中が空の時は四面体 中等度充満したときは球状 充満したときは卵状 (3)最大容量 700cc (4)区分 膀胱尖、膀胱体、膀胱底(前から) ・膀胱体の両側から臍に向かう臍動脈索(一対)がある これは胎生時の臍動脈の遺物である ・膀胱底の前下端には内尿道口(1個)があり尿道に続く 膀胱底の後部両側には尿管口(1対)があり、尿管が開口する これら三つの口に囲まれた部を膀胱三角という ☆前から見ると、下に内尿道口があり その上方の左右に尿管口がある (5)構造 粘膜、筋層、漿膜または外膜よりなる ①粘膜 粘膜上皮は移行上皮 尿が少ない時はしわをみる。ただし膀胱三角ではしわはない 膀胱が知人でいるときは、表面を覆う移行上皮は7~8層の丈の高い細胞の重なりよりなるが、尿が充満し膀胱壁が引き伸ばされると、上皮細胞は扁平化し細胞の重なりも2層ほどに過ぎなくなる ②筋層 平滑筋よりなる ・三層よりなり、内層のものは縦走し、中層のものは輪走し、外層のものは縦走する(内縦中輪外縦) ・中層の輪走筋は、内尿道口で発達して、膀胱括約筋(内尿道括約筋)となる 膀胱括約筋の下方数センチメートルのところに、尿道を取り巻く横紋筋でできた尿道括約筋(外尿道括約筋)がある ③漿膜または外膜 膀胱尖の上面、膀胱体の上面は漿膜が覆い、他は外膜により周囲の器官と結合する (4)尿道 生殖器で後述 5.生殖器系 1)男性生殖器 ・精巣(睾丸) ・精巣上体(副睾丸) ・精管 ・尿道 ・陰茎 ・付属生殖腺(精嚢、前立腺、尿道球腺) (1)精巣(睾丸) 一対 ①位置 陰嚢内 ②形態 左右から圧平された長楕円体形 ③長径 4~5センチ ④重さ 10~15グラム ⑤構造 複合管状腺 被膜と実質からなる ア.被膜 外層は漿膜である精巣鞘膜が覆う その内層は多量の膠原線維を含み、白色を呈する結合組織よりなる白膜が覆う 白膜は精巣の後縁で厚くなり、精巣縦隔を作る イ.実質 a.精巣縦隔から白膜の続きである精巣中隔が放射状にのび、内部を多数の精巣小葉に分ける 精巣小葉は約250ある b.精巣小葉の中は数本の精細管とその間を満たす疎性結合組織の間質よりなる 精細管の太さ:0.2ミリメートル 精細管の長さ:1メートル c.精細管の壁の上皮を精上皮といい、分裂して精子となる *精子の産生 精祖細胞→精母細胞→精娘細胞→精子細胞→精子 *セルトリ細胞 精子産生細胞を保持し栄養を与える d.間質の中の間細胞(ライディッヒ細胞)が男性ホルモン(テストステロン)を分泌する e.精細管は精巣縦隔で集まって精巣網となり、ここから数本の精巣輸出管が出て、精巣上体管に続く ★精巣の下行(p240~241) (2)精巣上体(副睾丸)(p240) ①位置 陰嚢内 精巣の上縁から後縁にかけてある ②形態 コンマ状 ③区分 前から順に 精巣上体頭、精巣上体体、精巣上体尾 精巣上体尾は精管に続く ④構造 内部は精巣上体管を作り、粘膜、筋層、漿膜よりなる (3)陰嚢 精巣および精巣上体を包む袋で、4層よりなる ※陰嚢は腹壁が伸びだしたもので、腹壁と同じ構造を示す 表層より順に ア.皮膚 腹壁の皮膚の続きである 皮下脂肪を欠き、下層に肉様膜という平滑筋の薄い層を有する 汗腺に富む イ.外精筋膜 外腹斜筋の続きである ウ.精巣挙筋(挙睾筋、てい睾丸筋) 内腹斜筋および腹横筋の続きである *挙睾筋反射:大腿内側の上部をこすると硬癌が持ち上がる エ.内精筋膜 横筋筋膜の続きである (4)精管 一対 ①位置 陰嚢内で精巣上体尾の部で、精巣上体管より続き、鼠径管を通り、骨盤腔内に入り、膀胱の後ろから前立腺を貫き左右別々に前立腺の中で尿道に開口する ②形態 管状 ③長さ 40センチ ④太さ 3ミリ ⑤区分 膀胱行の後ろでは太くなり膨大部といい、前立腺の中では細くなり射精管と呼ばれる ⑥構造 粘膜、筋層、外膜よりなる (5)精索 一対 精巣上体から鼠径管にいたる陰嚢内の索状物である 太さ:小指大 ①構成 ・精管 ・精巣挙筋 ・腸骨鼠径神経の終枝 ・陰部大腿神経の陰部枝 ・精巣動脈・静脈(精巣動脈は腹大動脈の直接枝) ・精管動脈・静脈 ・リンパ管 (6)精嚢 一対 ①位置 膀胱底の後壁(膀胱の下後壁)に接する ②形態 細長い袋状 ③長さ 3~5センチ ④構造 粘膜、筋層、外膜よりなる 内部は小室に別れ、粘液を分泌する細胞が並ぶ 精嚢は膀胱の後ろで前立腺に入る手前の精管に開口する ⑤機能 精子を一時蓄えるとともに、粘液を分泌し精子に加える 分泌物は黄色みを帯び、寡糖とプロスタグランジンを含み、精子のエネルギー源となる ☆プロスタグランジンとは脂肪酸の総称 (7)前立腺 1個 ①位置 膀胱の下にある 上は膀胱に、下は恥骨結合に、後ろは直腸に接する 内部は一本の尿道とこれに開口する左右の精管(射精管)に貫かれる ②形態 先端を下に向けた栗の実状 ③大きさ 栗の実代 ④重さ 15グラム ⑤構造 複合管状胞状腺である 腺組織の間に平滑筋を含み、その収縮により射精時に多数の導管から尿道へ分泌物を放出する ⑥機能 分泌物は乳白色漿液性、弱アルカリ性を呈する フォスファターゼなど、種々のタンパク分解酵素を含む 前立腺の分泌物は特有の精臭を有する (8)尿道球腺 一対 カウパー腺(cowper'sgrand)とも呼ばれる ①位置 前立腺の下にある ②形態 球状 ③大きさ グリンピース代 ④構造 複合管状胞状腺 導管は前立腺の下の尿道に開口する ⑤機能 分泌物は無色透明 粘稠性の液体 射精に先立ち亀頭の表面を潤す (9)精液と精子 p245~246参照 ・射精量:2~4mm3 ・このうち90%は液性成分 3分の2は精嚢から、3分の1あ前立腺からの分泌物 ・10%が精子 ・一度の射精で2~4億の精子が含まれる(精液1ミリ立方の中に1億) (10)陰茎 ①区分 陰茎根、陰茎体、陰茎亀頭 陰茎根は恥骨下枝より起始する 陰茎体と陰茎亀頭は露出する ②構造 外皮、海綿体 ア.外皮 腹壁、陰嚢の皮膚の続きである 陰茎亀頭の表面を覆う部を包被という 包被は成人では陰茎体と陰茎亀頭の境にまで後退する ・包皮腺:包皮の内面と亀頭の後部にある。脂腺の一種である ・真性包茎 ・仮性包茎 イ.海綿体(重要)p243 2種、3個ある 背側に一対の陰茎海綿体 腹側に一個、尿道を取り巻いて尿道海綿体がある 通常の場合、背側が前、後ろが腹側 陰茎亀頭を作る亀頭海綿体は、尿道海綿体の続きである ①構造 結合組織と平滑筋が網状にはり、小柱を作る 小柱の間を海綿体洞という 勃起は海綿体洞が充血することにより起こる 海綿体を包む硬い結合組織の膜を白膜という ★住血:動脈血がうっ滞すること うっ血:上膜血がうっ滞すること (11)尿道 ①尿道 膀胱の内尿道口より起こり、前立腺と陰茎の尿道海綿体中を通り、陰茎亀頭の外尿道口に開口する ②尿道括約筋(外尿道括約筋) 尿生殖隔膜を貫く部では、横紋筋性の尿道括約筋がある ・尿生殖隔膜:骨盤下口にある、横紋筋性の筋板で、恥骨下枝の間にはる ③長さ 20センチ ④尿道に開口するもの ・精管の射精管(2本) ・前立腺の導管(多数) ・尿道球腺の導管(2本) ⑤構造 粘膜、筋層よりなる 粘膜には、尿道腺がある 筋層は平滑筋よりなる 2)女性生殖器 卵巣、卵管、子宮、膣、腟前庭 (1)卵巣 一対 ①位置 子宮の両側で骨盤上口の外側壁に接し、子宮広間膜の中にある 内側端は固有卵巣索で、子宮壁に 外側端は卵巣堤索で骨盤内側壁に固定される ②形状 扁平楕円体形 ③大きさ 母指頭大(3×1.5センチ) ④重さ 5~8グラム ⑤区分 前縁のくぼみを卵巣門といい、血管・リンパ管・心敬が出入りする ⑥構造 被膜と実質からなる 実質は皮質と髄質からなる ア.被膜 二層よりなる 外層は漿膜よりなる胚芽上皮が覆う その内層は結合組織よりなる白膜が覆う イ.実質 皮質は表層を占め、髄質は内部を占める a.皮質 ・さまざまな発育段階にある卵胞よりなる 一個の卵胞の中には一個の卵子(卵細胞)がある ・幼弱な卵胞を一次卵胞()原始卵胞といい、卵子が一層の卵胞上皮に取り囲まれた卵胞である 成熟した排卵直前の卵胞を二次卵胞(胞状卵胞またはグラーフ卵胞)といい、大きな液胞を持つ大型の卵胞である 卵胞の壁を構成する細胞からは、卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌される ・左右いずれかの卵巣の二次卵胞が28日に一戸ずつ破裂して、卵子を卵巣の外に出す。これを排卵という ・排卵直後の卵胞を赤体(出血卵胞)という 3~4日後に卵胞は黄色い色素を含む細胞で埋められ、黄体という 黄体は通常8~10日で退化し、結合組織で置き換えられ白体となる ・排出された卵子が受精し、子宮に着床すると黄体は妊娠黄体となり、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌し続け、妊娠を持続させる ・卵子の大きさ:直径0.2ミリメートル ・排卵直前の卵胞の大きさ:2~3ミリ ・一個の卵巣にある卵胞の数:40万個(左右合わせて80万個) ・一生のうちに排出される卵子の数:400個 したがって大半の卵胞は発育が停止し、閉鎖卵胞となって萎縮し消失する b.髄質 疎性結合組織と血管網よりなる (2)卵管 一対 ①位置 子宮底の外側角から子宮底の上縁にそい、外側にのびて卵巣に連なる ②形態 外側端が広がった管状 ③長さ 11センチ ④区分 卵管峡部、卵管膨大部、卵管漏斗 ア.卵管峡部 子宮に接する部 子宮への開口部を卵管子宮口という イ.卵管膨大部 卵管峡部より続く部 長さ:7~8センチ ウ.卵管漏斗 卵管膨大部より続く部で、先端はいくつかに分かれ、これを卵管采という 開口部を卵管腹腔口という ⑤構造 粘膜、筋層、漿膜からなる ア.粘膜 粘膜上皮は繊毛上皮である 線毛の運動は子宮の方へ向かう イ.筋層 平滑筋よりなる 2層よりなり、内層のものは輪走し、外層のものは縦走する ウ.漿膜 <卵巣と卵管の関係> 卵巣と卵管の関係は卵巣を卵管采が包み込むようにして存在する ちょうど卵巣の上から前にかけてボールを手でつかんだように卵管采がある 卵巣と卵管は接触している場合もあるし、離れている場合もある 排卵時に卵巣の表面に出された卵子が「腹腔内に出される」と表現されるのは、卵巣と卵管が接触していない場合があるからである 卵子は卵管采の平滑筋の運動と線毛による腹膜液の流れにより、あたかも掃除機の中にごみが吸い込まれるように卵管に入る 卵管内での卵子の移動は卵管上皮の線毛運動と卵管壁の平滑筋の蠕動運動による 子宮広間膜(漿膜)に前表面を覆われる 女性の腹膜腔は卵管、子宮、膣を通じて外界に通じるが、男性の腹膜腔は外界と通じることはない(卵管采は卵巣と直接接続せず、腹膜腔に開口しているので卵管、子宮、膣を通じて外界とつながる) 受精は卵管膨大部で行われる (3)子宮 1個 ①位置 骨盤腔の中央で、膀胱と直腸の間にある ②形態 前後から圧平された茄子状 ③大きさ 長さ(上下):7センチ 幅(左右):4センチ 厚さ(前後):2.5センチ ④区分 子宮体、子宮頸、内腔を子宮腔という ア.子宮体 上部3分の2を占める 最も幅の広い部を子宮底という 子宮底の外側角は卵管子宮口により卵管に続く 子宮腔は子宮体の下部でせまくなり峡管という イ.子宮頸 下部3分の1をしめる 下部の腟内に突出する部を子宮腟部という 子宮頸の内腔を子宮頸管という 子宮が膣に開口する部を子宮口という ⑤構造 粘膜、筋層、漿膜または外膜 ア.粘膜 子宮内膜ともいう 粘膜上皮は繊毛上皮である 線毛の運動は膣の方へ向かう 子宮腺がある イ.筋層 平滑筋よりなる 厚さ1センチ 3層よりなり、内層のものは縦走し、中層のものは輪走し、外層のものは縦走する(内縦中輪外縦)(☆膀胱と同じ) 妊娠が進むと平滑筋線維は長くなり数も増える ウ.漿膜または外膜 a.漿膜 子宮外膜ともいう 前面を覆ったものと後面を覆ったものが外側で合して子宮広間膜となり骨盤内側壁に向かう 子宮広間膜の中には卵巣、卵管、固有卵巣索、子宮円索がある *子宮円索 子宮体の上外側面で、卵管付着部付近より起こり、子宮広間膜の中を外側方へ走り、ついで前方に走り、鼠径管を通って大陰唇の皮下に終わる 子宮円索は、子宮が後方に倒れないように子宮を前外側方から引っ張っている b.外膜 膣と接する部にある ★p252の胎盤については「胎児循環」で後述 (4)膣 1個 ①位置 尿道と直腸の間 上端は子宮腟部を囲む 下端は膣前庭に開口する ②形態 前後から圧平された管状 ③長さ 8センチ ④区分 膣の上端には子宮腟部が突出し、子宮腟部を取り巻くくぼみを腟円蓋という 開口部を膣口といい、ここに処女では粘膜よりなる処女膜がある ⑤構造 粘膜、筋層、外膜よりなる ア.粘膜 粘膜上皮は重層扁平上皮 前壁および後壁に横走するヒダがある(一周する) イ.筋層 平滑筋よりなる 2層よりなり、内層のものは輪走し、外層のものは縦走する(内輪外縦) ウ.外膜 周囲の組織と結合する (5)膣前庭(女の外陰部) ア.大陰唇 一対の皮下脂肪に富む皮膚のヒダ 左右の大陰唇の間を陰裂という イ.小陰唇 大陰唇の内側にある一対の皮膚のヒダである 左右の小陰唇の間を膣前庭という 腟前庭の両側には男性の尿道海綿体に相当する勃起装置である前庭球がある 腟前庭には前から順に陰核、外尿道口、膣口がある ウ.陰核 海綿体と包皮よりなる 海綿体は恥骨下枝より起始する 陰核の尖端を亀頭という エ.大前庭腺(バルトリン腺) 膣口後壁の両側で前庭球の後端にある また、膣口周囲には多数の小前庭腺がある <男女生殖器の対比> 男性 女性 精巣 卵巣 精管 卵管 陰嚢 大陰唇 陰茎の皮膚 小陰唇 尿道海綿体 前庭球 尿道球腺 大前庭腺(バルトリン腺) 陰茎 陰核 (6)尿道 ①位置 膀胱の内尿道口より起こり膣の前を下り、腟前庭の外尿道口に開口する ②尿道括約筋(外尿道括約筋) 尿生殖隔膜を貫く部では横紋筋性の尿道括約筋がある ③長さ 3~5センチ(男性は20センチ) ④構造 粘膜、筋層、外膜よりなる 3)会陰筋 骨盤下口をふさぐ横紋筋である (1)骨盤隔膜 肛門挙筋と尾骨筋よりなる (2)尿生殖隔膜 尿道括約筋と深会陰横筋よりなる (3)その他 浅会陰横筋がある 付録)腹膜 ☆漿膜…腹膜、胸膜、心膜 腹部内臓の表面を覆うものを臓側腹膜という 腹壁の内面を覆うものを壁側腹膜という 両者の間を腹膜腔といい、摩擦を軽減するため、ここに腹膜液がある (1)腹膜と器官の関係 ・全表面が腹膜に覆われる器官 胃、空腸、回腸、横行結腸、S状結腸、脾臓、卵巣、卵管 ・全表面の大部分が腹膜に覆われるが、一部分腹膜を欠く器官 盲腸、上行結腸、下行結腸、肝臓、精巣、、子宮、膀胱(直腸は腹膜後器官に近い) ・腹膜の後ろにある器官(腹膜後器官) 十二指腸、膵臓、腎臓、副腎、尿管、直腸 (2)腹膜各部の名称 ①肝鎌状間膜 横隔膜下面と肝臓上面の間にある腹膜のヒダで正中線に一致して前後に走り、肝臓を右葉と左葉とに分ける ①-1肝冠状間膜 横隔膜下面と肝臓後部上面との間にある腹膜のヒダで、肝鎌状間膜が肝臓後部で左右に離解したもの ①-1三角靭帯(三角間膜) 前述 ②小網 肝臓下面から胃の小弯までの間膜をい、小弯の右は肝臓下面から十二指腸にいたる肝十二指腸間膜となる ③大網 胃の前壁と後壁を覆った臓側腹膜が大弯で合して前腹壁後面を垂れ下がり、のちに上行して横行結腸に達するまでの腹膜のヒダである ④横行結腸間膜 横行結腸を後腹壁から吊り下げる壁側腹膜のヒダである ⑤網嚢 肝臓、小網、胃、大網、横行結腸、横行結腸間膜、膵臓に囲まれた腹膜腔をいう ⑥網嚢孔 肝十二指腸間膜にあく孔で、網嚢と他の腹膜腔を連絡する ⑦腸間膜(小腸間膜) 空腸、回腸を後腹壁から吊り下げている長い壁側腹膜のヒダ(長さ約12~25センチ)である 腸間膜によって空腸と回腸は可動性に富む 腸間膜が後腹壁に付着する部を腸間膜根といい、第2腰椎の左側から起こり後腹壁を右下方ななめに一線をなして走り、右腸骨窩にいたる 腸間膜根は二枚の漿膜とその間に介在する疎性結合組織からなり、結合組織内に小腸に分布する血管、神経、リンパ管・節、脂肪塊が含まれる ⑧S状結腸間膜 S状結腸を後腹壁から吊り下げる壁側腹膜のヒダである ⑨虫垂間膜 虫垂を後腹壁から吊り下げる壁側腹膜のヒダである ⑩直腸子宮窩(ダグラス窩)(重要) 直腸と子宮との間のくぼみ(女性) 解剖学的姿位において最も低位にある腹膜腔である ⑪膀胱子宮窩 膀胱膀胱と子宮との間のくぼみ(女性) ⑫直腸膀胱窩 直腸と膀胱との間のくぼみ(男性) ⑬子宮広間膜 子宮の前面と後面を覆った腹膜が子宮の外側角から骨盤の側壁に達して作る腹膜の大きなヒダ 子宮を胴体にたとえ、卵管を腕として横に伸ばせば、和服のたもとにあたるぶぶんが子宮広間膜である 前後2葉間には、卵管、卵巣、固有卵巣索、子宮円索などが抱合される ⑭精巣鞘膜 精巣および精巣上体を覆う 6.内分泌系 ・標的器官・標的細胞 特定のホルモンにより、機能に影響を受ける特定の器官・細胞 <内分泌腺に属する器官> ・下垂体 ・松果体 ・甲状腺 ・上皮小体(副甲状腺) ・胸腺 ・副腎 ・ランゲルハンス島(省略) ・精巣(省略) ・卵巣(省略) ・パラガングリオン 1)下垂体(脳下垂体とも) (1)位置 間脳の視床下部から下垂し、蝶形骨の下垂体窩に乗る (2)形態 楕円体 (3)大きさ 小指頭大 (4)重さ 0.5グラム (5)区分 前葉、中間部、後葉 (6)発生 前葉と中間部は咽頭粘膜から発生する 前葉を腺性下垂体という 後葉は間脳から発生する 後葉を神経性下垂体という (7)構造 ①前葉 被膜と実質よりなる ア.被膜 結合組織よりなる 表面を覆った後、内部に入り内部を網の目状に区切る イ.実質 腺細胞が索状または塊状に配列する 腺細胞の多くは細胞質内に分泌顆粒を蓄えている 分泌顆粒の染色性により、腺細胞を3種に分ける ・酸好性細胞 成長ホルモンを分泌する細胞とプロラクチンを分泌する細胞が含まれる ・塩基好性細胞 甲状腺刺激ホルモンを分泌する細胞と、性腺刺激ホルモンを分泌する細胞が含まれる ・色素嫌性細胞 副腎皮質刺激ホルモンを分泌する細胞と濾胞細胞が含まれる *濾胞細胞は小さな腔を囲んで細胞が球状に集まる これらの細胞は分泌顆粒を持たず、どの細胞にも分化しうる予備細胞である ②中間部 甲状腺に似る ③後葉 被膜と実質からなる ア.被膜 結合組織よりなる 表面を覆った後内部に入り、内部を網の目状に区切る ウ.実質 神経膠細胞、神経膠線維、無髄神経線維よりなる 後葉ホルモンは視床下部の視索上核、室傍核の神経細胞で前駆物質が産生され、この物質が神経線維の中を通って下垂体後葉に運ばれ、神経線維末端から血液中に放出される このような神経分泌経路を視床下部下垂体系(路) *視索上核、室傍核=神経核(神経細胞の集合) (8)分泌の方式(p265) ・視床下部下垂体系(路) 神経細胞が分泌物を産生し輸送し、放出(分泌)する現象をいう 下垂体後葉に見られる ・視床下部漏斗系 下垂体柄の付け根近くにある視床下部の神経細胞体である隆起核で、前葉ホルモン放出因子が産生され、この物質が神経線維の中を通って、下垂体柄の漏斗部の血液中に放出される このような神経分泌経路を、視床下部漏斗系という ・下垂体門脈系 下垂体柄(漏斗部)の毛細血管中に吸収された全容ホルモン放出因子は、特殊な血管ループである細静脈を介して、前葉ホルモン分泌細胞周囲の毛細血管まで運ばれ、前葉ホルモン分泌の調整を行う この、前葉ホルモン放出因子を運ぶ細静脈(下垂体門脈)は、前葉で再び毛細血管になる特異な血管系であり、これを下垂体門脈系という ☆上下垂体動脈(前葉)=ウィリスの動脈輪の枝 ☆下下垂体道脈(後葉)=内頸動脈の枝 ☆下垂体の漏斗部にある毛細血管のかたまりに、視床下部の神経細胞が放出因子を分泌 上下垂体動脈は、二股に分かれて漏斗部の毛細血管と本体部の毛細血管両方に流れ込む 下垂体門脈は漏斗部の毛細血管と本体部の毛細血管を結ぶ細静脈で、漏斗部の毛細血管に分泌された放出因子を本体部の毛細血管に運ぶ 下垂体前葉の本体部分にも毛細血管のかたまりがあり、放出因子が流れ込むとそこで前葉ホルモンが分泌される (9)分泌物 <前葉> ・成長ホルモン(GH) ・プロラクチン(PRL、乳腺刺激ホルモン) ・甲状腺刺激ホルモン(TSH) ・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) ・性腺刺激ホルモン(GnH) <後葉> ・バゾプレッシン(ADH、抗利尿ホルモン) ・オキシトシン 2)松果体 (1)位置 間脳の後上部(重要) (2)形態 松笠状 (3)大きさ 小豆大 (4)構造 被膜と実質からなる ①被膜 結合組織よりなり、表面を覆った後、内部を小葉に分ける ②実質 松果体細胞、神経膠細胞、脳砂(カルシウム、マグネシウムを含む桑の実状の凝固物)よりなる (5)分泌物 メラトニン 3)甲状腺 (1)位置 前頸部で喉頭および気管上部に接する 甲状軟骨の前面下部をU字状に囲む (2)形態 U字形(兜状)、またはH字形 (3)重さ 18グラム (4)区分()p266 右葉、左葉、峡部に分ける 峡部が上方に伸び、錐体葉となることがある (5)大きさ 右葉、左葉の大きさは栗の実大 (6)発生 舌粘膜から (7)構造 被膜と実質よりなる ①被膜 被膜は結合組織よりなる 表面を覆ったのち内部に入り、内部を小葉にわける ②実質 単層立方上皮よりなる濾胞(甲状腺小胞)と呼ばれる、直系約0.2ミリメートル前後の無数の袋の集まりで、濾胞内部は膠様質で満たされる ★濾胞の表面に並ぶ細胞:濾胞上皮細胞 濾胞腔には甲状腺ホルモンが分泌される 濾胞は毛細血管と結合している ・傍濾胞細胞 カルシトニンを分泌する 濾胞上皮近傍にある (8)分泌物 ・サイロキシン(T4) ・トリヨードサイロニン(T3) 4)上皮小体(傍甲状腺) (1)位置 甲状腺の後外側縁(背面)で食道両側にある 上下一対ずつある(上上皮小体、下上皮小体) (2)形態 球状または楕円退場 (3)大きさ 米粒大 (4)数 各側2個(計4個) (5)構造 被膜と実質よりなる ①被膜 結合組織よりなり、表面を覆ったのち内部に入り、内部を小葉に分ける ②実質 立方形の上皮細胞が列をなして並び、互いに連なって網状を呈する (6)分泌物 パラソルモン 5)胸腺 (1)位置 胸骨の後ろで心臓の前上方(前縦隔)にある (3)形態 扁平三角状 (4)区分 右葉と左葉 (5)大きさ 新生児:8~15グラム 2~3歳:さかんに発育 その後:ゆっくりと発育 思春期:30~40グラム 思春期以後:退化し、脂肪組織となる (5)胸腺リンパ体質 胸腺の退化が抑制され、リンパ性器官が肥大し、刺激に対して特異な過敏症を示す異常体質のこと (6)構造 被膜と実質からなる ①被膜 結合組織よりなり、表面を覆ったのち内部に入り、内部を小葉に分ける ②実質 細網組織、胸腺細胞、ハッサル小体(上皮細胞が集まったたまねぎ状の塊)よりなる (7)分泌物 Tリンパ球 6)副腎(腎上体) (1)位置 腎臓の上端にのる 腎臓と結合組織線維で結合する (結合組織とは線維被膜の続き) (2)形態(p268) 右は扁平三角状(幅広く高さが短い) 左は半月状 (3)重さ 7グラム (4)発生 皮質は腹膜から髄質は交感神経から発生する (5)構造 被膜と実質よりなる ①被膜 結合組織よりなり、表面を覆う ②実質 皮質と髄質からなる ア皮質. 結合組織よりなる 脂肪滴を含む大型の上皮細胞が 外層より順に球状帯、束状帯、網状帯を作る イ.髄質 クロム酸塩で褐色と黄色に染まる二種類のクローム親性(親和性、好性)細胞と、交感神経細胞が存在する (6)分泌物 ①皮質 電解質コルチコイド(アルドステロン) 糖質コルチコイド(コルチゾル、コルチコステロン) 副腎アンドロジェン ②具区腎髄質 アドレナリン ノルアドレナリン ドパミン 7)膵臓ランゲルハンス島 消化器の膵臓で前述 8)精巣 男性生殖器で前述 9)卵巣 女性生殖器で前述 10)パラガングリオン(傍神経節、傍節) パラ:傍ら グリオン:神経節 パラガングリオンとは、クロム親和性細胞と交感神経要素(交感神経細胞および交感神経線維)が合わさったもの 例) ・副腎髄質: アドレナリン、ノルアドレナリンを分泌 ・大動脈傍体(腰部パラガングリオン) 腹大動脈の周囲に数個ある ・尾骨小体 正中仙骨動脈の周囲に数個ある ・頸動脈小体 総頸動脈が内頸動脈と外頸動脈に分かれる部に一個ある ================ 第5章 脈管系 ================ 脈管系は循環系ともいう ・脈管系 - 血管系 - リンパ(管)系 1.血管系の構成 心臓、動脈、静脈、毛細血管(太さ約10μm) 1)血管の構造 (1)一般的構造 三層よりなり、内層より順に内膜、中膜、外膜 ア.内膜 単層扁平上皮の内皮と結合組織の薄い膜よりなる ★血管内日とリンパ管内皮は一般に単層扁平上皮である イ.中膜 ・輪走する平滑筋線維と弾性線維よりなる ・動脈では多量の平滑筋線維と弾性線維を含む ・心臓に近い動脈では、弾性線維が平滑筋線維を量的にしのぐ(弾性動脈) ・太さ1センチ以下の中等度の動脈では、弾性線維は内膜および外膜の近くに集まり、内弾性板、外弾性板を作る(筋性動脈) ウ.外膜 なし (2)毛細血管の構造 単層扁平上皮の内皮と、結合組織の薄い基底膜よりなる 小孔を有し血漿、白血球は通過する (3)動脈と静脈の差異 ・動脈の方が血管壁がより厚く、弾力性がある ・静脈には静脈弁がある 静脈弁は内膜の2~3枚のヒダで、ポケット状をていし、凹面を心臓の方に向ける 血液の逆流を防ぐためにある 3)血管の分枝状態 (1)吻合 血管と血管を連絡する枝 (2)側副血行路 一つの動脈が閉塞しても、吻合を経て分布区域に血液が供給される経路 (3)終動脈(重要) ・吻合のない動脈 ・終動脈は脳、肺にみられる ・終動脈の決行が遮断されると、限局性の血行障害により臓器や器官の一部が変成し、壊死に陥る これを梗塞という(p276) ・吻合が細いと血液供給が不十分で、梗塞を生ずることがある。このような動脈を機能的終動脈という 心臓、脾臓、腎臓などに見られる (4)脈管網(動脈網) 吻合が発達して、網状となったもの (5)脈管叢(静脈叢) 吻合が発達して叢状になったもの (6)脈管のの脈管 太い血管ではそれ自体を養う血管を有する これを脈管の脈管という 4)血管の神経支配 交感神経が収縮を行う 副交感神経の支配はない(実際には拡張作用はある) 骨格筋では1平方ミリメートルあたり、毛細血管は約2000本(非常に多い) 血流速度は0.05ミリメートル/秒(非常に遅い) ☆体重1キログラム増加につき、毛細血管は1キロメートル延長するといわれる 5)心臓 (1)位置と形状 ①位置 前縦隔で横隔膜の上にある ②形態 桃の実状 ③大きさ 手拳大 長さ:14センチ 幅:10センチ 厚さ:8センチ ⑤心底・心尖 上部の膨大部を心底 下部のとがった部を心尖という ⑥心軸 心底の中央と心尖の中央を連ねる軸で、後上右方から前下左方に向かう ⑦他の器官との肝経 左右の肺に挟まれ、3分の2は正中より左に 3分の1は正中より右にある 前面は前胸壁に、後面は横隔膜に接する ⑧表面の溝 ・冠状溝(重要) 上3分の1の部を横に一周する ・前室間溝(重要) 冠状溝より下で前面を縦に走る溝 ・後室間溝(重要) 冠状溝より下で後面を縦に走る溝 (2)内腔 心房中隔と心室中隔 房室中隔と房室口により 右心房、右心室、左心房、左心室を区別する ①右心房 ・交通 右房室口により右心室と交通する ・入る血管(各1本) 上大静脈 下大静脈 冠状静脈洞 ・右心耳 前壁の一部で前左方に膨隆する部 ・卵円窩 心房中隔の下部にあるくぼみで、胎生時の卵円孔の痕跡である ②右心室 ・交通 右房室口により右心房と交通する ・出る血管 肺動脈(1本) (心臓を出た後左右に分かれる) 肺動脈が起始する部は、円錐状をていし、これを動脈円錐という 動脈円錐の先端の肺動脈口により肺動脈に移行する ③左心房 ・交通 左房室口により左心室と交通する ・入る血管 肺静脈(4本…各肺二本) ・左心耳 前壁の一部で前右方に膨隆する部 ④左心室 ・交通 左房室口により左心房と交通する ・出る血管 大動脈(1本) 大動脈が起始する部は円錐状をていし、これを動脈円錐という 動脈円錐の大動脈口で大動脈に移行する (3)心臓の弁装置 房室弁、動脈弁 ①房室弁 ア.位置 房室口にある 右のものを右房室弁(三尖弁) 左のものを左房室弁(二尖弁、僧帽弁) イ.構造 弁が折れかえらないように働く ・弁尖:心内膜のヒダである ・腱索:結合組織よりなり、弁尖と乳頭筋を連ねる(直接心室壁から起こるものもある) ・乳頭筋:心筋よりなる。心筋の突起である ②動脈弁 肺動脈弁(右心室)、大動脈弁(左心室) ☆洞脈口を上から見ると、円形を120度ずつで放射状に三等分されている。その三つの扇形のヒダのそれぞれを半月ヒダという ア.肺動脈弁 ・位置 肺動脈口にある ・構造 心内膜のヒダである三個の弁(それぞれを半月弁という)がポケット状をなし 凹面を末梢の法に向ける イ.大動脈弁 ・位置 大動脈口 ・構造 肺動脈弁に同じ (4)心臓の対骨格位置(p277) ①心尖 左第5肋間、乳腺のやや内側 ②肺動脈口 胸骨左縁で左第3胸肋関節のあたり ③大動脈口 胸骨の後ろで第3肋間 ④右房室口 胸骨の後ろで、右第5胸肋関節と左第3胸肋関節を結ぶ線上 ⑤左房室口 左第3・第4胸肋関節の高さ (5)心臓の構造 心内膜、心筋層、心外膜(漿膜) ①心内膜 血管内皮の続きである 単層扁平上皮の内皮と結合組織の薄い膜よりなる ②心筋層 心筋線維よりなる(横紋筋) 横線または光輝線が見られる 心房の筋と心室の筋は独立している 心房と心室の間には、房室口を取り巻いて線維輪という結合組織の輪状帯がある 心房壁は二層よりなり内層のものは縦走し、外層のものは輪走する(内縦外輪) 心室壁は三層よりなり、内層のものは縦走し、中層のものは輪走し、外層のものは斜走する(内縦中輪外斜) 心房壁より心室壁が厚く、左心室壁は右心室壁より3倍厚い ③心外膜 漿膜である 心膜の臓側葉である(心膜については後述) (6)刺激伝導系(p279、281) 心拍動を規則正しく行わせるための機構である ・構造 心内膜と心筋層の間にあり、筋形質に富み、筋原線維の少ない特殊心筋線維よりなる ・洞房結節=ペースメーカー ・洞房系と房室系の2系統がある ①洞房系(重要) 心房を収縮させる 洞房結節(キース・フラックの結節)とここから起こる線維よりなる 線維は左右の心房壁に分布する 洞房結節は特殊心筋線維の網状のかたまりで大きさ2.5センチ×0.2センチ 上大静脈開口部と右心耳の間にある ②房室系(重要) 心室を収縮させる 房室結節(田原の結節またはアショッフ・田原の結節) とここから起こる線維よりなる 線維は房室束(ヒス束)となって線維輪を貫き心室中隔に達し、右脚(1本)と左脚(3本)に分かれ、プルキンエ線維となって心室壁に分布する 房室結節は特殊心筋線維の密なかたまりで 房室結節は大きさ0.5×0.3センチ ・房室結節の場所 冠状静脈洞と下大静脈開口部にある ・期外収縮、房室ブロックについては教科書を参照 (7)心臓の血管(p281、283) 動脈:冠状動脈 静脈:冠状静脈洞 ①冠状動脈 一対ある 上行大動脈より起始する ア.右冠状動脈 上行大動脈起始部前面より起こり、肺動脈と右心耳の間を通り、冠状溝を右に回って心臓後面に達し、 後室間枝となって、後室間溝を通り、心尖に向かって下降する イ.左冠状動脈 上行大動脈起始部左側より起こり、肺動脈と左心耳の間から冠状溝に達し、 前室間枝と回旋枝に分かれる 前室間枝は前室間溝を通り心尖に向かって下降する 回旋枝は冠状溝を左に回って後面に至り、右冠状動脈と吻合する ②冠状静脈洞(1個) 静脈の大半は冠状溝を走る 冠状静脈洞に集まり、右心房にそそぐ ★狭心症、心筋梗塞(p282) 壊死したものが心筋梗塞 (8)心膜(心嚢) 心臓の表面を覆う漿膜である 壁側葉と臓側葉に分ける ①壁側葉 2層よりなり、内層の漿膜性心膜と外層の線維性心膜よりなる ②臓側葉 壁側葉の内層側、漿膜性心膜の続きである これを心外膜という 臓側葉の漿膜性心膜が心臓表面を覆った後、心臓から出る大血汗起始部を包む、反転して壁側葉の漿膜性心膜に移行する ③心膜腔、心膜液 壁側葉と臓側葉の間を心膜腔といい、両葉の摩擦を防ぐため、心膜液がある ☆心臓を覆う幕 ・内層…心臓表面を直接覆う 臓側葉(漿膜性心膜、心外膜) 臓側葉は血管の根元で折りかえる ・外層内側: 壁側葉の内層(漿膜性心膜) ・外層外側: 壁側葉の外層(線維性心膜) (9)心臓の神経 交感神経と副交感神経(迷走神経の中を通る)の二重支配を受ける ・交感神経:心拍動を促進(亢進) ・副交感神経:心拍動を抑制 6)肺循環(小循環)と体循環(大循環) (1)肺循環 肺呼吸を行う 右心室→肺動脈→肺胞の毛細血管→肺静脈→左心房 (2)体循環 組織呼吸を行う 左心室→大動脈→全身組織の毛細血管→大静脈→右心房 7)肺循環の動脈 (1)肺動脈(1本) ・肺動脈の経過 肺動脈口(胸骨左縁で左第3胸肋関節のあたり) →上行大動脈の前を上左後方をねじれてのぼり →大動脈弓の下で左右に分かれ →肺門に入る (2)肺静脈(各側2本合計4本) ・肺静脈の経過 肺門を出て →左心房 8)体循環の動脈 動脈系の本幹 太さ:2~3センチ ・上行大動脈 ・大動脈弓 ・下行大動脈 胸大動脈、腹大動脈 (1)上行大動脈 ・上行大動脈の経過 左心室の大動脈口(第3肋間で胸骨の後ろ)から起こり 右第2胸肋関節の後ろで大動脈弓に続く ・長さ:5~6センチ ・枝 左右の冠状動脈が分枝する (2)大動脈弓 ・大動脈弓の経過 右第2胸肋関節の後ろで上行大動脈より続き 第4胸椎前左で下行大動脈(胸大動脈)に続く ・枝(重要) 前から順に(分枝する順に) 腕頭動脈、左総頸動脈、左鎖骨下動脈 (3)動脈管(ボタロー管) 大動脈弓の下面から肺動脈にかけて 胎児では動脈管(ボタロー管)がある 生後は動脈管索(ボタロー索)となる (4)腕頭動脈 ・腕頭動脈の経過 大動脈弓から起こり 右胸鎖関節の後ろで 右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分かれる (5)総頸動脈 ・総頸動脈の経過 右総頸動脈は右胸鎖関節の後ろで 腕頭動脈より分かれ 左総頸動脈は大動脈弓より起こり 気管・喉頭の外側を上行し、 甲状軟骨上縁の高さで外頸動脈と内頸動脈に分かれる ・生体観察 頸動脈三角で拍動を触れる (6)外頸動脈 ・分布 前頸部、顔面部 ・経過 甲状軟骨上縁の高さで総頸動脈より分かれ 顎二腹筋後腹、茎突舌骨筋、の内側 →下顎枝の後内側を通り →下顎頸の高さで浅側頭動脈と顎動脈の2終枝に分かれる ・枝 ①上甲状浅動脈 ②上行咽頭動脈 ③舌動脈 ④顔面動脈(重要) ・生体観察 下顎角の前2センチで拍動を触れる(大迎) 顔面動脈の枝の眼角動脈、上唇動脈、下唇動脈の拍動も触れる 眼角動脈は内眼角で 上唇動脈は上唇で、下唇動脈は下唇で触れる ⑤胸鎖乳突筋動脈 ⑥後頭動脈 ・生体観察 外後頭隆起の外側3センチで拍動を触れる ⑦後耳介動脈 ・生体観察 乳様突起の表面で拍動を触れる ⑧浅側頭動脈 ・生体観察 耳珠の前で拍動を触れる ⑨顎動脈 (7)内頸動脈 ・分布 脳、眼窩(眼球) ・内頸動脈の経過 甲状軟骨上縁の高さで総頸動脈より分かれ →咽頭の外側 →頸動脈管外口 →頸動脈管 →頸動脈管内口 →頸動脈溝 →視神経管の後ろで眼動脈を出す →後方に走り、前大脳動脈と中大脳動脈に分かれる ★頸動脈洞(p286参照) 内頸動脈の起始部にある 圧受容器 ★頸動脈小体(p288) 内外頚動脈の分岐部 化学受容器 ・枝 ①眼動脈 ・枝 網膜中心動脈 ②前大脳動脈(重要) ③中大脳動脈(重要) ④前交通動脈 左右の前大脳動脈の間を水平に走って二本の血管をつなぐ ⑤後交通動脈 後大脳動脈と中大脳動脈をつなぐ(左右1本ずつある) ★ウィリスの動脈輪 前交通動脈、前大脳動脈、後交通動脈、後大脳動脈 で構成される7角形 中大脳動脈は含まない (8)鎖骨下動脈 ・分布 脳、頚部、胸壁 ・鎖骨下動脈の経過 右鎖骨下動脈は右胸鎖関節の後ろで腕頭動脈より分かれ 左鎖骨下動脈は大動脈弓より起こり →肺尖の上を外方に向かい →斜角筋隙の中、第1肋骨上面の鎖骨下動脈溝を通り その外側で腋窩動脈に続く ・枝 ①椎骨動脈 ・分布 脳 ・椎骨動脈の経過 鎖骨下動脈の起始部より上方に向かって起こり →第6から第1頚椎の横突孔 →環椎の椎骨動脈孔 →大後頭孔 →左右の椎骨動脈は合して一本の脳底動脈となり 橋の脳底溝を上行し →左右の後大脳動脈に分かれる ②内胸動脈 ・分布 前胸壁、前腹壁 ・内胸動脈の経過 椎骨動脈の起始部の反対側より下に向かって起こり →前斜角筋の内側 →胸鎖関節の後ろ →胸骨の外側1センチを下る →第7肋骨の高さで、上腹壁動脈と筋横隔動脈に分かれる ・枝 ア.前肋間枝 上位6個の肋間に分布する イ.上腹壁動脈 腹直筋の中または後面で外腸骨動脈の枝である下腹壁動脈と吻合する ウ.筋横隔動脈 ・筋横隔動脈の枝 横隔膜に行く枝 前肋間枝;下位5個の肋間に行く ★内胸動脈の前肋間枝、内胸動脈の筋横隔動脈の前肋間枝は第1・第2肋間に行く鎖骨下動脈の肋頚動脈の最上肋間動脈と、第3から第11肋間に行く胸大動脈の肋間動脈と吻合して「動脈の胸郭」をつくる ☆最上肋間動脈と肋間動脈は肋骨に沿って横走し、 前肋間枝は縦に走る、縦横が交わってかご状をていする ③甲状頸動脈 ④肋頚動脈 ・枝 最上肋間動脈:第1第2肋間に行く 深頸動脈 ⑤頸横動脈 (9)腋窩動脈 ・分布 胸壁、肩、上腕 ・経過 斜角筋隙の外側、第1肋骨上面の鎖骨下動脈溝の外側で、鎖骨下動脈より続き →腋窩外側壁、大胸筋腱の高さで上腕動脈に続く ・生体観察 腋窩外側壁で搏動をふれる ・腋窩動脈の枝 ①最上胸動脈 ②胸肩峰動脈 ③外側胸動脈 ④肩甲下動脈 ⑤前上腕回旋動脈 ⑥後上腕回旋動脈 (10)上腕動脈 ・分布 上腕、前腕、手 ・上腕動脈の経過 腋窩外側壁、大胸筋腱の高さで腋窩動脈より続き →内側上腕二頭筋溝をとおり →上腕二頭筋腱の内側 →肘窩で橈骨動脈と尺骨動脈に分かれる ・生体観察 内側上腕二頭筋溝から肘窩にかけて拍動を触れる ・上腕動脈の枝 ①筋枝 ②上腕深動脈 ③肘関節動脈網に行く枝 (11)橈骨動脈 ・分布 前腕、手 ・橈骨動脈の経過 肘窩で上腕動脈より分かれ →腕橈骨筋の内側 →腕橈骨筋と橈側手根屈筋の間 →橈骨茎状突起の下 →手背 →第1背側骨間筋の2頭の間 →手掌に達し、母指主動脈と深掌動脈弓に分かれる ・生体観察 腕橈骨筋腱と橈側手根屈筋腱の間で拍動を触れる(太淵) ・枝 ①筋枝 ②浅掌枝 ☆尺骨動脈の浅掌動脈弓と吻合 ③第1背側中手動脈 ④母指主動脈 ⑤深掌動脈弓 ☆尺骨動脈の深掌枝と吻合 ⑥肘関節動脈網に行く枝(重要じゃない) ⑦背側手根動脈網に行く枝(重要じゃない) 掌側手根動脈網に行く枝(重要じゃない) (12)尺骨動脈 ・分布 前腕、手 ・尺骨動脈の経過 肘窩で上腕動脈より分かれ、円回内筋の後ろ →浅指屈筋と深指屈筋の間 →尺側手根屈筋の外側を通り →豆状骨の外側 →手掌に達し浅掌動脈弓と深掌枝に分かれる ・生体観察 尺側手根屈筋の外側で拍動を触れる ・枝 ①筋枝 ②総骨間動脈 ・枝 ア.前骨間動脈 イ.後骨間動脈 ③浅掌動脈弓 ④深掌枝 ⑤小指背面尺側に行く枝 ⑥肘関節動脈網に行く枝 ⑦背側手根動脈網に行く枝 掌側手根動脈網に行く枝 ★手掌の動脈の特徴 ・尺骨動脈の浅掌動脈弓と橈骨動脈の浅掌枝は吻合する 浅掌動脈弓から第1から第3総掌側指動脈が出て、第2~5指の対向縁に行く固有掌側指導脈(6本)となる ・浅掌動脈弓から第5指尺側に行く枝が出る ・橈骨動脈の母指主動脈の枝は、母趾の外側、母趾・示指対向縁に行く ・橈骨動脈の深掌動脈弓と深掌枝は吻合する 深掌動脈弓から第1~第3掌側中手動脈が出て、第1~3総掌側指動脈に加わる ★手背の動脈の特徴 ・背側手根動脈網から、第2~第4背側中手動脈が出て、その枝は第2~第5指対向縁に行く ・尺骨動脈の小指背面尺側に行く枝は同じ部(小指背面尺側)に行く ・橈骨動脈の第1背側中手動脈の枝は、母指外側、母指・示指対向縁に行く ・手掌・手背の動脈の生体観察 母指基節掌面外側で母指・示指の基節掌面対向縁、母指主動脈の枝の拍動を触れる 第2~第5指基節掌面対向縁で固有掌側指導脈の拍動を触れる 長母指伸筋腱の内側で第1背側中手動脈の拍動を触れる (13)胸大動脈 ・経過  第4胸椎の前左側で大動脈弓より続き  次第に正中に向かい食道の後ろをこれと交叉して  第12(11)胸椎の前、横隔膜の大動脈裂孔の部で腹大動脈へ続く ・分布  胸壁、胸部内臓 ・枝  壁側枝と臓側枝に大別される  <壁側枝>  ①肋間動脈   9対ある   第3~11肋間   (第1・2肋間へは鎖骨下動脈の肋頚動脈の最上肋間動脈が分布する) ②肋下動脈 1対 第12肋骨の下を通る  ★第2肋間に行く最上肋間動脈と、第3~11肋間に行く肋間動脈は第2~第11肋骨の肋骨溝を走る ③上横隔動脈 1対 <臓側枝> ①気管支動脈(数本) ②食道動脈(数本) ③縦隔枝(数本) (14)腹大動脈 ・経過 第12(11)胸椎の前、横隔膜の大動脈裂孔の部で胸大動脈より続き 第4腰椎の前で左右の総腸骨動脈と正中仙骨動脈とに分かれる ・分布 腹壁と腹部内臓 ・枝 壁側枝と臓側枝に大別される <壁側枝> ①腰動脈 4対 ②下横隔動脈 1対 <臓側枝>(重要) ★消化器系に行く動脈は消化管が一本の管から発生したため、無対である 泌尿生殖器系に行く動脈は泌尿生殖器系が左右別々に発生したため、有対である ①腹腔動脈 1本(無対) ・起始 腹大動脈起始部(第12胸椎の高さ) ・分布 胃、十二指腸、膵臓、脾臓、肝臓、胆嚢(p290参照) 左胃動脈、総肝動脈、脾動脈などに枝分かれしてそれぞれの臓器へ ②上腸間膜動脈 1本 ・起始 腹腔動脈起始部の下1センチ ・分布 十二指腸、膵臓、空腸、回腸、盲腸、上行結腸、横行結腸 大膵十二指腸動脈、中結腸動脈などに分枝する(重要でない) ③下腸間膜動脈 1本 ・起始 第3腰椎の高さ ・分布 下行結腸、S状結腸、直腸上部 左結腸動脈、S状結腸動脈、上直腸動脈などに分枝 ④中副腎動脈 2本(有対) ・分布 副腎 ⑤腎動脈 ・分布 腎臓 ⑥精巣動脈、卵巣動脈 2本 <腹大動脈から出る動脈(直接枝)>(上から)(重要) 腹腔動脈 上腸間膜動脈 中副腎動脈 腎動脈 精巣、卵巣動脈 下腸間膜動脈 (15)総腸骨動脈 ・経過 第4腰椎の前で腹大動脈よりわかれ、外下方に進み 仙腸関節の前で内腸骨動脈と外腸骨動脈に分かれる ☆腹大動脈からYの字型に左右の総腸骨動脈が出る。正中仙骨動脈はそのYの字またの間から正中を真下に下りる細い動脈 (16)内腸骨動脈 ・経過 仙腸関節の前で総腸骨動脈より分かれ骨盤腔内に入り 前枝と後枝に分かれる ・分布 骨盤壁、骨盤内臓 ・枝 <前枝 壁側枝> ①閉鎖動脈 ②下殿動脈 <前枝 臓側枝> ①上膀胱動脈 ②下膀胱動脈 ③精管動脈、子宮動脈 ④中直腸動脈 ⑤内陰部動脈 <後枝> ①腸腰動脈 ②外側仙骨動脈 ③上殿動脈 (17)外腸骨動脈 ・経過 仙腸関節の前で総腸骨動脈より分かれ 大腰筋の内側を下り、 鼡径靭帯の下、血管裂孔の部で大腿動脈に続く ・分布 腹壁、骨盤壁、大腿、下腿 ・枝 ①下腹壁動脈 腹直筋の中または後面を上行し、鎖骨下動脈の内胸動脈の上腹壁動脈と吻合する 上腹壁動脈と下腹壁動脈は下肢に行く動脈の側副血行路となる ②深腸骨回旋動脈 (18)大腿動脈 ・経過 鼡径靭帯の下、血管裂孔の部で外腸骨動脈より続き 腸恥窩→内転筋管→内転筋腱裂孔の部(膝窩)で膝窩動脈に続く ・分布 大腿、(下腿、足) ・生体観察 大腿三角で拍動を触れる ・枝 ①浅腹壁動脈 ②大腿深動脈 ③下行膝動脈 (19)膝窩動脈 ・経過 膝窩、内転筋腱裂孔の部で大腿動脈より続き ヒラメ筋腱弓の前で前脛骨動脈と後脛骨動脈に分かれる ・分布 下腿、足 ・生体観察 膝窩中央で拍動を触れる ・枝 ①筋枝 ②膝関節動脈網に行く枝 (20)前脛骨動脈 ・経過 ヒラメ筋腱弓の前で膝窩動脈より分かれ 下腿骨間膜上部を貫き 下腿骨間膜前面に出て 下腿骨間膜前面をくだり 前脛骨筋の外側を経て 前脛骨筋と長母指伸筋の間を下り 下伸筋支帯の下を下り その下縁で足背動脈となる ・分布 下腿、足 ・生体観察 足関節の上3センチで前脛骨筋腱と長母指伸筋腱の間で拍動を触れる ・枝 ①筋枝 ②足背動脈 ③膝関節動脈網に行く枝 ④内果動脈網に行く枝 外果動脈網に行く枝 (21)足背動脈 ・経過 下伸筋支帯の下縁で前脛骨動脈より続き 長母指伸筋腱の外側を通って第1中足骨間隙に達し、第1背側中足動脈と深足底枝に分かれる ・分布 足 ・生体観察 足背後部、長母指伸筋腱の外側で拍動を触れる ・枝 ①弓状動脈 ・経過 足根中足関節上を外方へ走る ②第1背側中足動脈 ③深足底枝 (22)後脛骨動脈 ・経過 ヒラメ筋腱弓の前で膝窩動脈より分かれ 下腿屈筋群浅層と深層との間から 内果の後ろを経て、屈筋支帯の下 足底に出て内側足底動脈と外側足底動脈に分かれる ・分布 下腿と足 ・生体観察 内果の後ろで拍動を触れる ・枝 ①筋枝 ②内側足底動脈 ③外側足底動脈 ④腓骨動脈 ⑤内果動脈網に行く枝 外果動脈網に行く枝 <足底の動脈> 後脛骨動脈の外側足底動脈は内方に向かい足底動脈弓となり 前脛骨動脈の足背動脈の深足底枝と吻合する 足底動脈弓からは第1~4総底側指動脈が出て、母趾内側~母指から第5指対向縁に行く固有底側指動脈となる 第5指外側に行く固有底側指動脈も出る <足背の動脈> 前脛骨動脈の足背動脈の第1背側中足動脈の背側枝動脈は 母指内側と母指・第2指対向縁に行く 前脛骨動脈の足背動脈の弓状動脈から第2~第4背側中足動脈が出て 第2~5指の対向縁に行く背側指動脈となる 弓状動脈から第5指外側に行く背側指動脈も出る ☆前脛骨動脈の枝のうち足背に行くのは足背動脈 足背動脈は足首から親指に向かって内側を走る そのまま前に進んで第1背側中足動脈になる 第1背側中足動脈から3又に分かれて、母指外側、内側、第2指内側へ行く背側枝動脈となる 弓状動脈は背側の途中で背側動脈から分かれて足背にアーチを描く そのアーチからそれぞれ中足動脈が出て行く 9)体循環の静脈 (1)体循環における動脈と静脈の差異 ・心臓に出入りする本幹は、上行大動脈のみであるが、 静脈は上大静脈と下大静脈の二本ある ・深在の細い動脈に相当する静脈は動脈に沿い、しかも二本ある これを伴行静脈という ☆動脈の両サイドに静脈がくっついて走る。3本セットになっている ・動脈は深部を走るが静脈は比較的浅いところを走る 皮下を走る静脈を皮静脈(浅静脈)という 深いところを走る静脈を深静脈という 動脈の末梢を枝 静脈の源を根という 動脈→枝→毛細血管→根→静脈 (2)上肢の静脈 深静脈と皮静脈からなる ①深静脈 橈骨静脈と尺骨静脈→上腕静脈→腋窩静脈→鎖骨下静脈 ②浅静脈(皮静脈) ア.橈側皮静脈 ・経過 手背静脈網から起こり →前腕橈側 →外側上腕二頭筋溝 →鎖骨胸筋三角 →腋窩静脈に入る(合流する) イ.尺側皮静脈 ・経過 手背静脈網から起こり →前腕尺側 →内側上腕二頭筋溝 →上腕静脈に入る ウ.前腕正中皮静脈 手掌静脈網より起こり →前腕前面正中を上行し次の2パターンの経路をとる(人によって違う) 1→橈側皮静脈か尺側皮静脈のいずれかに入る 2→二分し、一本は橈側正中皮静脈となって橈側皮静脈に入る 一本は尺側正中皮静脈となって尺側皮静脈へ入る(確実に二股に分かれる) ★橈側正中皮静脈と尺側正中皮静脈のなす角が鈍角となり、 両者が直線上を呈するものを肘正中皮静脈という (3)腕頭静脈(p294の図参照) 胸鎖関節の後ろで、上肢の血液を集める鎖骨下静脈と 頭頚部の血液を集める内頚静脈が合して起こり 右第1肋軟骨内側端の後ろで左右のものが合して上大静脈となる 鎖骨下静脈と内頚静脈の合流部を静脈角という(リンパが入るところ) (4上大静脈 ・経過 右第1肋軟骨内端側の後ろで左右の腕頭静脈が合して起こり →上行大動脈の右側で右気管支と右肺動脈の前を下り →右心房に入る ・長さ:7センチ (5)下肢の静脈 深静脈と浅静脈 ①深静脈 前脛骨静脈→膝窩静脈→大腿静脈→外腸骨静脈 後脛骨静脈 ②浅静脈(皮静脈) ア.大伏在静脈 ・経過 足背静脈網から起こり →内果の前 →下腿内側 →大腿内側 →伏在裂孔 →大腿静脈に合流する イ.小伏在静脈 足背静脈網から起こり →外果の後ろ →下腿後面中央 →膝窩静脈に合流数r (6)総腸骨静脈 仙腸関節の前で下肢の血液を集める外腸骨静脈と 骨盤部の血液を集める内腸骨静脈が合して起こり 第4腰椎前右側で左右の総腸骨静脈が合し 下大静脈となる (7)下大静脈 第4腰椎の前右側で左右の総腸骨静脈が合して起こり →肝臓の大静脈溝 →横隔膜の大静脈孔 →右心房に終わる 途中、腰静脈、腎静脈、肝静脈が入る ☆腰静脈は四対平衡に走り、下大静脈に直接入る 奇静脈は腰静脈と垂直に交わり、それぞれと交通する (7)門脈(門静脈)p297 腹腔動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈の支配区域(支配臓器)から血液を集める ・経過 下腸間膜静脈(下行結腸静脈、S状結腸静脈、上直腸静脈が合したもの)、 脾静脈が合し、これに膵頭の後ろで上腸間膜静脈(上腸間膜動脈が分布する臓器の静脈が合したもの)が合して起こり 肝十二刺腸間膜の中を上行する途中に、左右の胃静脈や胃大網静脈などの腹腔動脈の分布する臓器の静脈が合流しながら肝門より肝臓内に入る ・長さ:6.5せんち ・門脈の主静脈 脾静脈、下腸間膜静脈、上腸間膜静脈 ☆門脈系あるいは門脈循環、門脈圧亢進については教科書 (9)奇静脈、半奇静脈 下大静脈と上大静脈を結ぶ静脈 ・経過 総腸骨静脈より上行腰静脈として起こり 下大静脈に入る腰静脈を縦に連ね 右は奇静脈、左は半奇静脈となる ☆奇静脈は右総腸骨動脈と下大静脈を結び、 半奇静脈は左総腸骨動脈と奇静脈を結ぶ 半奇静脈は、奇静脈の方(右方)に向かう途中で枝を出し、左腕頭動脈に合流する。これを副半奇静脈という 肋間静脈も腰静脈と同様平行に走り、垂直に奇静脈、半奇静脈に入る ①奇静脈 横隔膜の腰肋三角を通り 上行して第3胸椎の高さで上大静脈に入る ??奇静脈は大動脈裂孔を通る? ②半奇静脈 横隔膜の腰肋三角を通り 上行して第7~9胸椎の高さで右に向かい 奇静脈に合流する 左腕頭静脈と奇静脈または半奇静脈を連ねる静脈を 副半奇静脈という 奇静脈、半奇静脈、副半奇静脈の根は肋間静脈である ★胸肋三角および腰肋三角は、横隔膜の起始部にできる三角である ☆横隔膜が起こる部分で、筋線維のすきまができる 胸肋三角では頬骨と肋骨のつなぎ目、腰肋三角では椎体と肋骨のつなぎ目で隙間ができ、腱中心に向かって細くなる三角形を作る <脳に分布する動脈・静脈> 10)脳の動脈系 脳は内頚動脈と鎖骨下動脈の椎骨動脈に栄養される (1)内頚動脈 ・経過 頚動脈管外口→頚動脈管→頚動脈管内口(以上側頭骨)→ 蝶形骨の頚動脈口→蝶形骨の視神経管の後ろで眼動脈を出す ★ 眼動脈は網膜に分布する網膜中心動脈を出す(視神経とともに視神経管を通って眼球に入る) ・枝 前大脳動脈と中大脳動脈 ①前大脳動脈 大脳半球内側面に分布 ②中大脳動脈 大脳半球外側面に分布 ③前交通動脈 左右の前大脳動脈を連ねる ④後交通動脈 同側の中大脳動脈と後大脳動脈を連ねる (2)椎骨動脈 ・経過 第6~1頚椎の横突孔 →第1頚椎の椎骨動脈溝 →後頭骨の大後頭孔 →左右の椎骨動脈が合して一本の脳底動脈となり橋の脳底溝 →左右の後大脳動脈に分かれる ・枝および分布 ①後大脳動脈 大脳半球後部に分布 ★脳に行く内頚動脈や椎骨動脈がこのように複雑に迂曲しているのは、心臓の拍動により脳が受ける血液の衝撃を和らげ、平均した血液量を脳に送るためである ★ウィリスの大脳動脈輪(大脳動脈輪) 前交通動脈:1対 前大脳動脈:1本 後交通動脈:1対 後大脳動脈:1対 以上の7本の動脈は脳底で7角形の動脈の輪を作る これをウィリスの大脳動脈輪という なお、ウィリスの大脳動脈輪の構成には中大脳動脈も含まれる ・機能((p338参照) 動脈の相互補償と血圧の調整 11)脳の静脈系 脳の静脈は大大脳静脈と硬膜静脈洞に集まる ・経過 大大脳静脈・下矢状静脈洞(硬膜静脈洞の一つ) →直静脈洞(硬膜静脈洞の一つ) →上矢状静脈洞と合して静脈洞交会 →左右横静脈洞 →S状静脈洞 →(脛静脈孔を出て)内頚静脈 ☆上下矢状静脈洞は大脳の表面側と間脳側とを、正中(左右の大脳半球のはざま)で二重のアーチを描くように走る 上のアーチが上矢状静脈洞 下のアーチが下矢状静脈洞 大大脳静脈は脳の中心部(陥凹とか)をめぐって後部で下矢状動脈洞と合する 下矢状動脈洞は脳の後部で第大脳静脈と合流する この二本が合わさったものが直静脈洞となる 直静脈洞と上矢状静脈洞がさらに後部で合する。その部分を静脈洞交会という 交会から左右に横静脈洞が出て、S字に前方へ進み、内頚静脈となって大静脈孔から頭蓋を出る ①大大脳静脈 中脳蓋と脳梁の間を後方に走る ②上矢状静脈洞 大脳鎌の中、上縁にある 前頭骨、頭頂骨、後頭骨の上矢状洞溝を通る ③下矢状静脈洞 大脳鎌の中、下縁にある ④直静脈洞 大脳鎌の中、下縁にあり、①と③が合したもの ⑤横静脈洞 後頭骨の横洞溝を通る ⑥S状静脈洞 側頭骨のS状洞溝を通る ⑦内頚静脈 脛静脈孔から頭蓋底を出る 12)胎児の循環(p360) (1)特徴 ・母体の胎盤を通じて酸素、二酸化炭素、栄養素、老廃物の交換が行われる ・肺呼吸がない (2)循環の実際 ①臍静脈(1本) ・経過 胎盤→臍→前腹壁後面正中 →肝門で門脈に合流する ・生後は臍静脈索となる 肝臓の下面にある部を肝円索ともいう ★名前は「静脈」だが動脈血が流れる ②静脈管(アランチウス管)一本 ・経過 門脈に入る手前で臍静脈より分かれ 肝臓の下面を通り、下大静脈に入る (肝臓を経由しない血管→母体で行っているので解毒する必要がない) ・生後は静脈管索(アランチウス索)となる ③卵円孔(1個) ・部位 心房中隔にあき、右心房と左心房を連ねる (肺循環の必要性がないので、左右の心房で血液が流れる) ・生後は閉鎖して卵円窩となる ④動脈管(ボタロー管)(1本) ・経過 肺動脈より起こり、大動脈弓下面に入る (肺循環の必要性がないため) ・生後は動脈管索(ボタロー索)となる ⑤臍動脈(2本) ・経過 内腸骨動脈より起こり →前腹壁後面正中 →胎児の臍 →母体の胎盤 ★名前は「動脈」だが静脈血が流れる ・生後、膀胱上部までは上膀胱動脈として残るそれより末梢は、臍動脈索となる 2.リンパ系 リンパ系 1)リンパ系の構成 毛細リンパ管・リンパ管・リンパ節・リンパ性器官 これらの中を流れる液体をリンパという。 2)リンパ管の走行 全身組織より毛細リンパ管として起こり次第に合してリンパ管となり最終的には2本の本幹となって 静脈系(静脈角)に入る。 2本の本幹とは胸管と右リンパ本管 3)狭義のリンパと広義のリンパ リンパ管内の液体を狭義のリンパ リンパ管内と全身組織細胞の間にある組織液を会わせて広義のリンパという。 組織液は毛細血管を経て再び血液の中で吸収されるが 約10%は毛細リンパ管に入る。 4)リンパの組成 赤血球を含まず無色透明、漿液性の液体で血漿に似る。 タンパク質の量は血漿より少ない。 リンパは吸収した脂肪を含み乳白色を呈する。これを乳糜という。 5)リンパ管 ①経路 毛細リンパ管→浅リンパ管・深リンパ管。 深リンパ管は血管、ことに静脈と平行して走り動脈、あるいは静脈1本に対し 2本以上ある。 ②構造 ほぼ静脈と同じである。毛細リンパ管は単層扁平上皮の内皮よりなる。 太いリンパ管は内膜・中膜・外膜よりなる。弁を有する。 6)リンパ節 ①位置 リンパ管の経過中にある。 ②形態 球状または楕円体 ③大きさ 米粒大から空豆大(直径1から25ミリ) ④所属リンパ節(リンパ中心) リンパ節は集団を作っている。各集団は付近の一定範囲からリンパを集めているので それぞれの集団をその局所の所属リンパ節(リンパ中心)という。 例えば鼠径リンパ節は下肢の所属リンパ節である。 ⑤構造 被膜と実質からなる。 ア.被膜 結合組織よりなり表面を覆った後、小柱となって 内部に突出する。 イ.実質 ①細網組織よりなる。 ②皮質と髄質に分ける。 ③皮質では細網組織は球状のリンパ小節となり、その中心部は染色で明澄に染まり、 胚中心といいリンパ球の産生が旺盛である。 ④髄質の細網組織は索状の髄索という。 ⑤内部の空洞をリンパ洞という。リンパ洞の壁は単層扁平上皮の内皮よりなり 食作用を有する。 ⑥リンパ洞に輸入リンパ管がはいり輸出リンパ管が出る。 ⑦輸出リンパ管は輸入リンパ管より太く、かつ数が少ない。 輸出リンパ管はリンパ門によりリンパ節を出る。 7)リンパ性器官 リンパ球と細網組織よりなる器官をいう。 これにはリンパ節・リンパ小節・扁桃・脾臓などの二次リンパ性器官と 胸腺の一次リンパ性器官がある。 8)リンパ管の本幹「重要」 右リンパ本管(右胸管)と胸管がある。 ①右リンパ本管 右上半身のリンパを集める。 右頭頸部のリンパを集める右頸リンパ本幹と、右上肢のリンパを集める 右鎖骨下リンパ本管と、右胸部内臓のリンパを集める機関士縦隔リンパ本管が合した物で 右静脈角に注ぐ。 長さ1センチ ②胸管 下半身と左上半身のリンパを集める。 第2腰椎の高さ、横隔膜の下、腹大動脈の右後側で 下肢のリンパを集める左右の腰リンパ本管と 腹部内臓のリンパを集める腸リンパ本幹が合して起こり 腹大動脈に沿って上行し横隔膜の大動脈裂孔を通り 第7頸椎の高さで前に曲がり 左頭頸部のリンパを集める左頸リンパ本幹と左上肢のリンパを集める 左鎖骨下リンパ本管を合した後、左静脈角に注ぐ。 太さ色鉛筆の芯大、起始部はやや太くなり乳糜槽という。 9)身体各部のリンパ節とリンパ管 ◎…病的に腫大すると触れることができる (1)頸リンパ本幹 ①◎後頭リンパ節(数個) ②◎耳下腺リンパ節(数個) ☆おたふく風邪(流行性耳下腺炎、ムンプスウィルス)のときに晴れる ③◎顎下リンパ節(6~10個) ④深顔面リンパ節(数個)(重要でない) ⑤◎浅頚リンパ節(数個) ⑥深頸リンパ節(20~30個) (2)鎖骨下リンパ本幹 ①浅肘リンパ節(1~2個) ②深肘リンパ節(数個) ③◎腋窩リンパ節(20~40個)(重要) (3)気管支縦隔リンパ本幹 ①胸骨傍リンパ節 ②前縦隔リンパ節 ③後縦隔リンパ節 ④肋間リンパ節 ⑤肺リンパ節 ⑥気管支リンパ節(重要) 臨床上、肺門リンパ節ともいう ⑦気管リンパ節 (4)腸リンパ本幹 ①小腸間膜リンパ節(100~200個) ②結腸間膜リンパ節(02~50個) ③膵脾リンパ節(10個) ④左胃リンパ節 ⑤右胃リンパ節 ⑥肝リンパ節 ⑦腹腔リンパ節 (5)腰リンパ本幹 ①◎膝窩リンパ節(数個)(重要) ②鼡径リンパ節(重要) ◎浅鼡径リンパ節(6~13個) 深鼡径リンパ節 ③肛門直腸リンパ節 ④内腸骨リンパ節(9~12個) ⑤仙骨リンパ節(4~10個) ⑥腰リンパ節(20~30個) ★ウィルヒョウのリンパ節 左鎖骨上窩のリンパ節 胃がんの転移部署として有名 3.脾臓 (1)位置 腹腔の左上部。第9~11肋骨の前内側 長径は第12肋骨に平行である (2)形態 扁平楕円体 (3)大きさ 長さ:10センチ 幅6~7センチ 暑さ:3センチ (4)重さ 80~150グラム 内部の血液量により変動 (5)色 暗赤色 (6)区分 横隔面と臓側面に分ける ①横隔面 横隔膜の下面に接する ②臓側面 胃底、膵尾、左結腸曲、左腎臓に接する 中央の凹みを脾門といい、血管、リンパ管、神経が出入りする (7)構造 被膜と実質からなる ①被膜 結合組織よりなり、表面を覆った後、脾柱となって内部に入り、内部を網の目状に区切る ②実質 細網組織よりなり、脾髄という これを赤脾髄と白脾髄に分ける ・赤脾髄 赤血球で満たされ、暗赤色をていする この中に脾洞という内腔の広い特殊な毛細血管がある 脾洞では赤血球の破壊を行う ・白脾髄 赤脾髄の中に散在する白い斑点で、脾臓小節(脾リンパ小節、マルピギー小節)といい、リンパ小節よりなる リンパ球を産生する ③血管 ・脾動脈(1本) 脾門より入り、脾柱動脈となって脾柱をとおり、中心動脈となり脾小節を貫き、筆毛動脈、莢動脈を経て、脾洞に開口する 脾静脈()(1本) 脾静脈は脾洞より起こり、次第に合して脾門を出る 脾洞→鞘静脈→筆毛静脈→中心静脈→脾柱静脈→脾静脈→脾門 ☆脾静脈は門脈に入る 4.血液 (1)血液量 血液量は体重の13分の1(8%) 成人男子で約5リットル(女子はやや少ない) (2)出血 動脈出血の場合、全血液量の3分の1を失うと生命の危険がある 静脈出血の場合、全血液量の2分の1を失っても救命できる (3)有形成分と液性成分 ①有形成分(55%) 赤血球、白血球、血小板 ア.赤血球 ・数:男:500万個、女:450万個(1ミリリットル) ・形状:中央のくぼんだ円板状 ・直径:7μm ・暑さ:1.8~2μm ・核:無核。赤芽細胞が核を失って赤血球となる ・ヘモグロビン(血色素)を含む ☆ヘム:鉄を含む黄緑色の色素 グロビン:タンパク ・骨髄で産生される ★白血球と血小板については生理学を参照 ②液性成分(45%) 血漿 ================ 第6章 神経系 ================ ・神経系の意義(p317) 受容器で受けた刺激を中枢に運び、中枢で起きた興奮を効果器に運ぶ 例)受容器:網膜など 中枢:脳 効果器:筋肉、分泌腺など 刺激や興奮の伝達、全身諸機関の調整、精神機能を行う器官系が神経系である 神経系による調節機能にもホルモンと同様、意識に上らず自動的に行われる部分があり、これを神経系の自律作用と呼ぶ 1.神経系の構成 1)神経系の分類 ①解剖学的分類 中枢神経系 脳 脊髄 末梢神経系 脳脊髄神経 脳神経 脊髄神経 交感神経 ・脳脊髄神経は体性神経または動物性神経ともいい、横紋筋、感覚器に分布し、運動、知覚をつかさどる ・自律神経は、内臓神経または植物性神経ともいい、平滑筋、腺に分布し、平滑筋の運動、腺の分泌をつかさどる ②生理学的分類 自律神経 交感神経 副交感神経 ★解剖学的分類で副交感神経がないのは、独立して系統を持たず、脳脊髄神経の中を走るため (1)末梢神経の分類(興奮の伝達方向からみた分類) 求心性神経 遠心性神経 ①求心性神経 受容器から中枢に向かう神経である 総称して知覚神経という このうち、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・平衡覚をつかさどるものを感覚神経ともいう ☆五感器とは:視覚器、平衡聴覚器、味覚器、皮膚 ②遠心性神経 中枢から末梢に向かう神経 筋に行く神経を運動神経 腺に行く神経を分泌神経という 2)神経系の素材 神経細胞と神経膠細胞 (総論の神経組織で前述) 3)神経細胞、神経線維に関する用語 ①灰白質 中枢神経内の神経細胞体の集団 灰白色をていする ②白質 中枢神経内の神経線維の集団 白色をていする ③核(神経核) 白質内にある神経細胞体の塊 ④網様体 中枢神経内の神経細胞体と神経線維の混合体 ⑤神経節 末梢神経の経過中にある、神経細胞体の集団 外見上、膨らんで見える 神経節内の神経細胞を神経節細胞という ⑥吻合 末梢神経における神経と神経の連絡枝 ⑦神経叢 吻合が発達して網状または叢状をていしたもの ⑧神経路(伝導路) 神経元(ニューロン)の連鎖をいう ・受容器から中枢へ ・中枢内 ・中枢から効果器 2.中枢神経系 1)脊髄 (1)位置 脊柱管内 環椎(第1頚椎)上縁から第1・2腰椎の高さ (2)形態 円柱状 (3)太さ:1センチ (4)長さ:約40センチ (5)重さ:27グラム (6)脊髄円錐 下端の、円錐状に終わる部 ・終糸:脊髄円錐下端より下方に向かい、脊柱管内を下り尾骨後面につく。糸状をていする (7)頚膨大、腰膨大 ・頚膨大 上肢を支配する、やや太くなる部 第2系対から第2胸椎の高さにある 第5・6系対の高さで、最も膨大する ・腰膨大 下肢を支配する、やや太くなる部 第9・10胸椎の高さから始まり、第12胸椎の高さで最も膨大し 脊髄円錐に移行する (8)表面を縦に走る溝 ・前正中裂 前面正中の溝 ・後正中溝 後面正中の溝 ・前外側溝 外側面前部の溝 ・後外側溝 外側面後部の溝 ・後中間溝 後正中溝と後外側溝の間の溝 頚髄のみにある (9)脊髄神経 ①数 総数:31対 頚神経(C1~C8):8対 胸神経(Th1~Th12):12対 腰神経(L1~L5):5対 仙骨神経(S1~S5):5対 尾骨神経(Co):1対 ②各部の名称 ・前根:前外側溝から出る根 ・後根:後外側溝から出る根 ・脊髄神経幹:前根と後根が椎間孔で合したもの ・脊髄神経節(後根神経節) 後根が脊髄神経幹になる手前にある神経節 椎間孔にある(椎間孔の手前) ・脊髄神経前枝・後枝 脊髄神経幹が椎間孔を出てから分かれる枝 ☆前根・後根→脊髄神経幹→前枝・後枝 ③脊柱管を出る部位 ・頚神経の番号は下の椎骨の番号と一致する 例)第1頚神経(C1)は、後頭骨と環椎の間から出る C8は、第7頚椎と第1胸椎の間から出る ・胸神経・腰神経の番号は上の椎骨の番号と一致する 例)第1胸神経(Th1)は第1・第2胸椎の間から出る 第5腰神経(L5)は第5腰椎と仙骨の間からでる ・第1~第4仙骨神経(S1~S4)の前枝は前仙骨孔から後枝は後仙骨孔から出る ・第5仙骨神経(S5)と尾骨神経(Co)は仙骨裂溝から出る ④馬尾 下部腰神経、仙骨神経、尾骨神経は、馬のしっぽ状に下降した後、脊柱管を出る 馬のしっぽ状をていする部を馬尾という ⑤頚髄、胸髄、腰髄、仙髄について 頚神経が出る脊髄を頚髄 胸神経が出る脊髄を胸髄 腰神経が出る脊髄を腰髄 仙骨神経と尾骨神経が出る脊髄を仙髄 という ★頚椎の高さにある脊髄がイコール頚髄ではない 例)、仙髄は第10・11胸椎から第1・2腰椎の高さにある (10)脊髄の内景 灰白質と白質にわけられる ①灰白質 H字形をていする ア.区分 ・前角(前柱):前方に突出する部 後ろから順に底・頭に分ける ・後角(後柱):後方に突出する部 前から順に底・峡・頭・尖に分ける ・中間部(中間体):前角と後角を連ねる部 ・側角(側柱):中間部から外側に突出する部 腰髄上部から頚髄下部にかけてある ・中心灰白質 左右の灰白質を連ねる部 中央に直径0.1~0.2ミリメートルの中心管があり、下部で脊髄円錐の中で広くなり、終室となって終わる 中心灰白質のうち、中心管の周囲を中間質中心部(神経膠質)、 その外側を中間質外側部(灰白交連)という ・胸髄核(背核、クラーク柱) 後角底の内側にある、索細胞の集団 腰髄上部から頚髄下部にかけてある 胸髄下部で最も発達する ・網様体 後角と側角の間にある 胸髄上部より上にある 脳幹(延髄)の網様体に続く イ.構造 前根細胞 索細胞 内細胞 からなる a.前根細胞 前角にある運動神経細胞である(横紋筋に行く) 総数:約20万個 側角には交感神経の運動神経細胞がある(平滑筋に行く)。これは前根細胞と類似のものである b.索細胞(ゴルジ1型) 神経突起(軸索)は長く、長いものは脳に達する c.内細胞(ゴルジ2型) 神経突起(軸索)は短く、脊髄灰白質内に終わる ★索細胞、内細胞は前角、側角以外にある ②脊髄神経の内景 前根は前角(前柱)にある前根細胞の神経突起(軸索突起) 後根は脊髄神経節(後根神経節)にある、後根細胞の神経突起(軸索)である 脊髄神経前枝・後枝は、前根の続きと後根細胞の樹状突起(原形質突起)である 前根は運動根であり、後根は知覚根である(ベル・マジャンディの法則) ③白質 ア.区分 前索、側索、後索 ・前索 前正中裂と前外側溝の間の白質 ・側索 前外側溝と後外側溝の間の白質 ・後索 後外側溝と後正中溝の間の働き 頚髄では後索を2部に分ける(重要) ・薄束 :後正中溝と後中間溝の間の白質 ・楔状束:後中間溝と後外側溝の間の白質 イ.伝導路 後索は上行性(脳へ向かう) 側索の表層は上行性、深層は下行性(筋などに向かう) 前索は下行性(筋などに向かう) a.後索(上行性) ・脊髄延髄路(後索路)* b.側索 (上行性) ・前脊髄小脳路 ・後脊髄小脳路 ・脊髄視床路* ・脊髄視蓋路 (下行性) ・外側皮質脊髄路(錐体側索路)* ・赤核脊髄路 ・オリーブ脊髄路 ・外側前庭脊髄路 c.前索(下行性) ・前皮質脊髄路(錐体前索路) ・視蓋脊髄路 ・内束縦束 ・前前庭脊髄路 d.前索、側索、後索の深部には、脊髄灰白質内を連ねる固有束がある 前索のものを固有前束 側索のものを固有外側束 後索のものを固有後束 という e.白前交連(白交連) 前正中裂と中心灰白質との間で、左右の前索を連ねる線維をいう 2)脳 Ⅰ.脳の一般 ①位置 頭蓋腔内 ②大きさ 前後、160~170mm 左右:140mm 高さ:125mm ③重さ 弾性:1380グラム 女性:1250グラム ④区分 大脳と菱脳に大別する *大脳…前脳、中脳 前脳:大脳半球(終脳)、間脳 中脳: *菱脳…後脳、末脳 後脳:橋、小脳 末脳:延髄 ・脳幹:脳全体から大脳半球、小脳を除いた部 Ⅱ.脳の各部 (1)延髄の外景 ①位置 脊髄の上、橋の下 小脳の前下 後頭蓋窩、斜台に乗る ②表面を立てに走る溝 脊髄と同名のものが脊髄より続く ③区分 頚髄の前索に相当する部を錐体 頚髄の側索に相当する部をオリーブ 頚髄の薄束に相当する部を薄束 頚髄の楔状束に相当する部を楔状束 薄束と楔状束は後方に突出してそれぞれ薄束結節、楔状束結節となる ④延髄から出る脳神経 前外側溝からXⅡ(舌下神経)が起こる 後外側溝で、上から順に ⅠX(舌咽神経) X(迷走神経) XⅠ(副神経)が出る ⑤小脳との連絡 ・下小脳脚(索状体): 薄束結節、楔状束結節の上部が後方に伸びて小脳と連絡する (2)橋の外景 ①位置 延髄の上、中脳の下 後頭蓋窩、斜台に乗る ②表面を縦に走る溝 ・脳底溝:前面正中、脳底動脈が通る ③区分 ・橋底部:前の部 ・橋背部:後ろの部 ④橋から出る脳神経 橋の外側からⅤ(三叉神経) 下部で延髄との境から出る脳神経を前から順に Ⅵ(外転神経)、Ⅶ(顔面神経)、Ⅷ(内耳神経) ⑤小脳との連絡 ・中小脳脚(橋腕): 橋の外側が伸びて小脳と連絡する (3)小脳の外景 ①位置 橋の後ろ、延髄の後上 中脳の後下 後頭蓋窩にある ②区分 左右の小脳半球 虫部 ③溝と回転の特徴 脳で突出する部を回転、 回転と回転の間のくぼみを溝という 小脳の溝と回転は補足、水平に走る ④延髄、橋、中脳との連絡 延髄とは、下小脳脚で 橋とは中小脳脚で 中脳とは上小脳脚(結合腕)で連絡する (4)第4脳室(重要) ①位置 延髄、橋の後ろで、小脳の前 ②連絡 上は中脳水道に 下は延髄中心管を経て脊髄中心管に続く ③前下壁と後上壁 ア.前下壁: ・延髄と橋の背面が作る ・菱形窩という凹みがある 菱脳の名称はこの菱形窩に由来する 菱形窩は上下3センチ、左右、2センチ、 ・上角・下角・外側角の四つの角を区別する 下角に延髄中心管が開口する イ.後上壁 ・小脳の前面が作る ・上半と下半に分ける その境で、第4脳室が後方に広くなる部を室頂という(テントの屋根の最上点) ・上半には前髄帆という白質の膜があり ・下半には、前に第4脳室脈絡組織 後ろに後髄帆という白質の膜がある ・第4脳室脈絡組織には、第4脳室とくも膜下腔を連絡する3個の口がある ・菱形窩の下角に一致して、第4脳室正中口(マジャンディ口) 外側角に一致して第4脳室外側口(ルシュカ口)がある ☆マジャンディ口は延髄中心管に続く (5)中脳の外景 ①位置 橋の上、間脳と大脳半球の下、小脳の前上。 後頭蓋窩 ②区分 中脳水道を境にして後ろの中脳蓋(四丘体)と、 前の、広義の大脳脚に分ける ア.中脳蓋(四丘体) 背面に上1対、下1対の隆起を有する 上のものを上丘(視蓋)、下のものを下丘という イ.広義の大脳脚 ・内側の大脳脚内側溝 外側の中脳外側溝を境として、 前にある狭義の大脳脚と、後ろにある被蓋に分ける ・狭義の大脳脚は橋底部に続き 被蓋の下は橋背部に続く ・左右の大脳脚の間を脚間窩という ??狭義の? ・脚間窩の底は、血管が通る小孔を有し、これを後有孔質という ☆水平断すると ミッキーマウスの顔の形 耳の部分が狭義の大脳脚 顔の中心に中脳水道が貫通する 四丘体は中脳水道より後ろの部分 ③中脳から出る脳神経 下丘の直下からⅣ滑車神経()が出る 大脳脚内側溝の下部からⅢ(動眼神経)が出る ④小脳との連絡 ・上小脳脚(結合腕) 中脳蓋の外側が伸びて小脳と連絡する ⑤中脳水道 長さ1.5センチ 水平断面では頂点を前に向けた三角状を呈する 上は第3脳室に、下は第4脳室に続く (6)間脳の外景 ①位置 中脳の上、周囲は大脳半球に囲まれる 下面は脳底に露出する 中頭蓋窩から後頭蓋窩にかけてある ②区分 視床脳と視床下部に分ける ・視床脳 視床、視床上部、視床後部の三つにわける ☆視床は幅の広い板 板の上に視床の半分以下の太さの角材が左右に乗っている、これが視床 二本の視床の間には隙間が開いており、そこが第3脳室 二本の視床の上、後ろの方に乗っているのが視床上部 視床の後部、視床下部から飛び出して突出する部を視床後部 ア.視床脳 a.視床 前を前結節、後ろを視床枕という 外側は大脳半球に続く 内側は第3脳室の外側壁を作る 下は視床下部に続く b.視床上部 前のたずなと、後ろの松果体よりなる 前の手綱が合する部を手綱交連という ☆前の方が太く、後ろに行くほど細くなる c.視床後部(重要) 内側の内側膝状体 外側の外側膝状体 内側膝状体と中脳の下丘を連ねる線維を下丘腕という 外側膝状体と中脳の上丘を連ねる線維を上丘腕という イ.視床下部 前と外側は大脳半球に続く 後ろは広義の大脳脚に続く 上の中央は第3脳室の底(下壁)を作り、その外側は視床に続く 下は脳底に露出する 脳底に露出する部には、次のものがある。後ろから順に ・乳頭体(1対) ・灰白隆起(1個) ・下垂体(1個) ・視神経交叉(1個) 下垂体は漏斗の先端にある 下垂体は蝶形骨の下垂体窩に乗り、視神経交叉は蝶形骨の視神経交叉溝にのる 外側膝状体から、視索が出て視神経交叉となり、視神経交叉は視神経に続き眼球(網膜)に連なる ☆視神経交叉 視神経交叉は半交叉である 右眼球から出た視神経で、内側のものは交叉して左側の視索へ 外側のものは交叉せずに右の視索へ行く 視索は間脳の外側膝状体に入る ③間脳から出る脳神経 視神経交叉からⅡ(視神経)が出る(視索は外質膝状体から出る) (7)第3脳室 ①位置 間脳の中 後下方は中脳水道に続き、 前下方は左右の室間孔(モンロー孔)により、左右の側脳室に続く ②構成 前壁:終板と前交連からなる 咬癖:後交連と松果体からなる 上壁:第3脳室脈絡組織からなる 下壁:視床下部からなる 外側壁:視床からなる ・終板は、灰白質よりなる ・前交連、後交連は白質よりなる ・左右の視床を連ねる灰白質の視床間橋がある (8)大脳半球(終脳)の外景 ①位置 間脳の周囲を囲み 下は中脳にも続く ②大脳縦裂と大脳横裂(大脳小脳裂) ・大脳縦裂 左右の大脳半球の間 ・大脳横裂(大脳小脳裂) 大脳半球と小脳の間 ③区分 外套と嗅脳に分ける ア.外套 a.区分 前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、島に分ける 前頭葉と頭頂葉の境は中心溝 頭頂葉と後頭葉の境は頭頂後頭溝 前頭葉・頭頂葉と側頭葉の境は外側溝 後頭葉と側頭葉の境ははっきりしない 島は、外側溝の奥に隠されている部 b.溝と回転 大脳溝と大脳回 ☆中心溝の前後に平行して、前後中心溝が走る 前中心溝から水平に近い角度で、前から後ろに二本の溝、上下前頭溝が走る 後中心溝から水平に近い角度で後ろに向かって一本の溝、頭頂間溝が走る 側透光から後斜め上に向かって二本の溝が平行に走る溝を上下側頭溝という ☆回 中心溝の前後、前後中心溝の中心溝との間を、中心前溝、中心跡溝という 上下前頭溝で前頭葉を上下3つにわけ、上中下前頭回 頭頂間溝で頭頂葉を上下二つにわけ、上下頭頂小葉 頭頂後頭溝の下部を外側溝当会 上下側頭溝で側頭葉を上下3つにわけ、上中下側頭回。上側頭回は外側溝と上側頭溝 ☆大脳半球内側面 大脳の外套部分の下にあるのが、脳梁と脳弓 帯状溝は脳梁の外側を平行にやや上部を走り、頭頂葉の後部にぬける 脳梁のすぐ外側を走るのが脳梁溝 頭頂後頭溝の下を波打って走るのが鳥距溝 帯状溝と脳梁溝の間を帯状回 前頭葉の内面を上前頭回 脳弓の下に外側溝が走る、外側溝の後下に海馬傍回がある c.脳梁 水平な板状をていする白質である 外側は脳梁放線といい、線維が大脳半球の中に侵入する 左右の大脳半球を連ねる線維(左右で分かれない) ・区分 正中断面では前方に湾曲した「つ」の字の形をなし、前から順に 脳梁吻、脳梁膝、脳梁幹、脳梁膨大に分ける d.脳弓 正中断面では脳梁の下の透明中隔の下にある 乳頭体と海馬傍回を連ねる白質である 左右一個ずつある ☆透明中隔とは脳梁と脳弓の間を隔てる透明のもの ・区分 前から順に、脳弓柱、脳弓体、脳弓脚、海馬采に分ける e.海馬(アンモン角) 側副溝の内側にある海馬溝によってできる側脳室下角内側壁の隆起 ☆側副溝は鳥距溝を起始に下に向かって伸びる溝 ☆外部(内側面)から海馬溝が凹みを作ることで側脳腔の内部が盛り上がり、その隆起が海馬と呼ばれる。側脳室の下の部分が下角 イ.嗅脳 神経交叉の前の小部である ・区分 前部と後部に分ける 前部…嗅葉と梁下野に分ける 嗅葉…嗅球、嗅索、嗅三角 後部…前有孔質、終板傍回 ☆梁下野は脳梁の下、さらにその下に休養がある 終板傍回は脳梁の「つ」の字の終わり部分あたりと視神経交叉の上に載っている終板との間ぐらい 脳を下から見たときに、前の方は正中に割れ目が亜は要っており、その左右の前端のところにあるのが嗅球。 嗅球から後ろに伸びる索が嗅索 後端で三またに分かれて嗅三角を作る 前有孔質は嗅三角の後ろの辺をなす孔の開いた部分 ④大脳半球から出る脳神経 嗅脳の嗅球からⅠ(嗅神経)が出る ⑤側脳室 左右の大脳半球の中に一個ずつある 左右の側脳室の境には、2枚の薄い結合組織の膜である透明中隔がある 左右の透明中隔の間を第5脳室という ・区分 前角、中心部、後角、下角 前角と中心部の間に室間孔があり、第3脳室と連絡する ☆側脳室を矢状面で切ると 母指と示指を伸ばして横から見たような形 示指の先の方が前角 母指の先の方が下角、手くび部分が後角、指の付け根が中心部 水平断しても同じような手の形 正中に近い方に示指側があり、手くび部分は後ろの方 (8)延髄、橋、中脳、間脳、大脳半球、小脳の内景 (資料p17~) 【灰白質】 ・脳神経所属の核(脳神経核) ・伝導路の中継核 ・大脳皮質 ・大脳核(基底核または大脳基底核) ・小脳皮質 ・小脳核 ①伝導路の中継核(補足) ・赤核 中脳の被蓋にある 鉄を含むので亜核見える ・黒質 中脳の被蓋にある メラニン色素を含むので黒く見える ☆錐体外路=不随意運動 ☆皮質脊髄路=随意運動 ③大脳核(大脳基底核) ア.大脳皮質 ・大脳皮質は6層あり、細胞構築と髄構築よりなる ・神経細胞の数:100から140億個 ・暑さ約3ミリ(表層から) ・機能の局在 a.運動領 主として中心前回 b.体性感覚領 主として中心後回 体性感覚領は体感覚領、体性知覚領、体知覚領ともいう c.視覚領 鳥距溝の付近 d.聴覚領 上側頭回の上面 e.味覚領 海馬傍回とその付近 f.嗅覚領 海馬傍回とその付近 g.連合領 上記以外の部 各機能を有する部を連絡する ・言語中枢(連合領の一つ)は、以下の3つに分けられる 運動性言語中枢(ブローカの中枢):下前頭回の底部(左前頭葉の底部) 感覚性言語中枢(ウェルニッケの中枢、聴覚性言語中枢ともいう):上側頭回の上面後部(左側頭葉) 視覚性言語中枢:下頭頂小葉の後部(頭頂葉) ・失語症(p332参照) イ.大脳核(大脳基底核)の種類(生理学p310) 位置 形態 機能 尾状核 側脳室外側壁 前方に開いた弓状 錐体外路系 レンズ核 尾状核と視床の外側 凸レンズ状 錐体外路系 前障 レンズ核の外側 板状 不明 扁桃体 側脳室下角を前からふさぐ不正球状 嗅覚 尾状核を前から順に、頭、体、尾に分ける レンズ核を内側の淡蒼球と外側の被殻に分ける ※尾状核と被殻を合わせて線条体という ☆大脳を水平断面で切ったもの 翼のように左右に開いた状態で側脳室がある 側脳室の後部に視床と第3脳室がある。 第3脳室を中心に、その左右に視床がある 側脳室の外胆の後ろ側あたりにくっつくように尾状核がある 視床の少し離れたま横にレンズ核 レンズ核のさらに外側に前後に長細い板状の前障がある 視床の後やや外側(大脳のかなり後ろ部分)にまるっこくあるのが扁桃体 被殻はレンズ核の前障よりの部分 レンズ核と前障の間が外包 前障の外側が最外包 前は尾状核と側脳室、内側は視床、外側はレンズ核に囲まれた部を内包 レンズ核は内向きに核を向けた正三角形の形 尾状核は頭が前、続いて体、尾。コンマ型をしており、膨らんでいる部分が頭 ⑤小脳皮質 三層よりなる 表層より順に 分子層(灰白層)、神経細胞層(プルキンエ細胞層)、顆粒層 ⑥小脳核 位置 数 形態 室頂核 第4脳室室頂近く 各側1個 棍棒状 弓状核 室頂核の外側 各側数個 球状 栓状核 弓状核の外側 各側1個 棍棒状 歯状核 栓状核の外側 各側1個 嚢状(巾着状) ※歯状核は小脳核中最大 ☆水平段すると 一番内側が室頂核。頭の丸い短く太い棒で、下に短い脚がはえているような 次に弓状核。円形がいくつか並ぶ 栓状核は弓状核の外側で、細長い棒状 歯状核が最も外側 【白質】(資料p19) ・上行性:知覚 ・下行性:運動 ①大脳白質(大脳髄質) 連合線維路 交連線維路 投射線維路の三つがある ア.連合線維路 同側の大脳皮質を連絡する連合線維よりなる 例)外包:レンズ核と前障の間の白質 最外包:前障と島の間の白質 イ.交連繊維路 大脳皮質の左右対称部位を連絡する交連線維よりなる 例)脳梁(大脳溝と大脳回で前述) 前交連、間脳の後交連(第3脳室で前述) ウ.投射線維路 大脳皮質と下位中枢を連絡する投射線維よりなる 例)内包:尾状核とレンズ核と視床の間の白質 水平断面では"く"の字状をていし、前から順に前脚、膝、後脚に分ける 内包は身体各部の運動線維、知覚遷移を含み、脳出血などでここが犯されると運動障害や知覚障害を起こす ☆内包を栄養する動脈は中大脳動脈の枝 脳弓 ★大脳辺縁系(p331) 旧皮質ともいう 帯状回、透明中隔、脳弓、視床核、視床下部 嗅球、下垂体、乳頭体、扁桃体、海馬 ②小脳の白質(小脳髄質ともいう) ア.小脳内の繊維の特徴 ・小脳に来る繊維はプルキンエ細胞に終わる ・プルキンエ細胞から出る繊維は小脳核に行く ・小脳核を出る繊維は小脳を出る ★生命樹 小脳の白質が矢状断面において、樹枝の分岐をていする状態 【中心管と脳室系】 ①構成 上から順に 左右の側脳室、室間孔、第3脳室、中脳水道、第4脳室、延髄中心管、脊髄中心管 ②脳脊髄液 中心管および脳室系の内部は、脳脊髄液で満たされる 脳脊髄液はリンパである 脳脊髄液は側脳室脈絡組織、第3脳室脈絡組織、第4脳室脈絡組織で産生され 第4脳室脈絡組織にあく第4脳室正中口(マジャンディ口)の方から第4脳室外側口(ルシュカ口)を経てくも膜下腔に至り、硬膜静脈洞から静脈系に入る ③上衣細胞 内面は上衣細胞というグリア性の単層立方上皮に覆われる ④○○脳室脈絡組織 ・三層よりなり 内層は上皮性脈絡板 ☆脈絡組織=脈絡叢 中層は脈絡叢 外層は脳軟膜の一系である ・脈絡叢は上衣細胞に覆われた毛細血管網である ・脳脊髄液はここで血液から造られる 4)脳脊髄の被膜 ・膵膜ともいう ・脳膜と脊髄膜の二つがある ・結合組織よりなる ・表層より順に 硬膜、クモ膜、軟膜 (1)硬膜 ・最も厚く膠原線維よりなる ・内葉と外葉がある 内葉は狭義の硬膜で外葉は脊柱管と頭蓋腔の内面の骨膜に相当する ・内葉は脊髄では密に結合せず、その間を硬膜上腔といい、脂肪組織と静脈叢が入る 脳では密に結合しところどころ内葉と外癰は離れ硬膜静脈洞を作る ・脳では内葉は列の中に入り込む(重要) 大脳縦裂に入り込むものを大脳鎌 大脳横裂(大脳小脳裂)に入り込むものを小脳テント 後面で左右の小脳半球の間に入り込むものを小脳鎌 (2)クモ膜 ・血管がない ・軟膜に向かって結合組織線維が出て連絡する 結合組織線維はクモの巣状をていする ・硬膜との間の隙間を硬膜下腔といい、リンパが入る ・硬膜静脈洞へ粟粒大ないし小麦粒大の突起であるクモ膜顆粒を出し、くも膜下腔内の脳脊髄液を硬膜静脈洞へ送る (3)軟膜 ・軟膜は脳脊髄の表面に密着するが、クモ膜は凹みを飛び越えて、脳であれば回転の表面を覆う ・軟膜とクモ膜の間をくも膜下腔といい、脳脊髄液が入る 5)脳脊髄の血管 (1)脊髄の動脈系 ①椎骨動脈から分枝 →前脊髄動脈・跡脊髄動脈 ・前脊髄動脈は前正中裂の中を上下に走る ・後脊髄動脈は後根の近くを上下に走る ②下降大動脈→脊髄枝 (2)脊髄の静脈系 前2本、後ろ1本の上下に走る脊髄静脈となり 脊柱管の内と外で内椎骨静脈叢と、外椎骨静脈叢を作り 上大静脈、下大静脈、奇静脈に入る (3)脳の血管については脈管系を参照 3.末梢神経系 ①脳から出る脳神経 ②脊髄から出る脊髄神経 ③自律神経 (資料参照) <補足> 1)脳神経 ①嗅神経 ・感覚性 ・分布 鼻粘膜の嗅上皮(嗅細胞の中心突起(中枢性突起))に分布 ・嗅神経は各側20本ある ・無嗅症(p341) ②視神経 ・感覚性 ・経過:視神経管→眼窩 ・分布:網膜 ・半交叉 網膜の内側半の線維は交叉し反対側の中枢へ 外側半の線維は交差せず同側の中枢へいく ・半盲 視索の圧迫や切断などで起こる障害 鼻側半盲、耳側半盲がある ③動眼神経 ・運動性 外眼筋の内、上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋、上眼瞼挙筋 ・中脳の大脳脚内側溝の下部から出る ・動眼神経の中を通る副交感神経の毛様体の平滑筋と虹彩の平滑筋(瞳孔括約筋)の運動線維は眼窩にある毛様体神経節でニューロンを代えた後、毛様体と虹彩に分布する ☆毛様体の平滑筋:水晶体(レンズ)の厚さを調節する 虹彩の平滑筋:眼球に入る光量の調節(瞳孔の大きさを調節) ④滑車神経 ・下丘の直下から出る ・運動性 外眼筋のうち、上斜筋 ⑥外転神経 ・運動性 外眼筋の内、外側直筋のみ ・橋の下部で延髄との境から出る ⑤三叉神経 ・混合性 ・脳神経中最も太い ・橋の外側から出る ・経過 (知覚線維) 側頭骨錐体の三叉神経圧痕で三叉神経節(半月神経節またはガッセル神経節)を作った後、第1枝(眼振計)、第2枝(上顎神経)、第3枝(下顎神経)に分かれる 1枝:上眼窩裂 2枝:正円孔 眼窩下神経・頬骨神経は正円孔から出た後下眼窩裂に入る 3枝:卵円孔 硬膜枝は棘孔を通って頭蓋腔内に戻る 下歯槽神経は下顎孔からオトガイ孔に抜ける (運動線維) 第3枝のみ 運動線維は神経節を作らず、第3枝に加わる 三叉神経節には関わらない ☆運動線維はいずれも神経節を作らない <枝と分布> ア.眼神経: 上眼窩裂を通って次の枝に分かれる 1.テント枝:小脳テント分布 2.涙腺神経:結膜、涙腺に分布(重要でない) 3.前頭神経:前頭部の皮膚、上眼瞼の皮膚と粘膜 前頭神経は3本の枝に別れる 眼窩上切痕を通る:眼窩上神経外側枝→前頭部へ 前頭切痕を通す:眼窩上神経内側枝→前頭部へ 内眼角のあたりを通る:滑車上神経→前頭部へ ・生体観察 眼窩上神経内枝は前頭切痕で 眼窩上神経外側枝は眼窩上切痕で触察できる ☆眼窩上切痕:内側3分の1 前頭切痕:眼窩上切痕と内眼角の間 4.鼻毛様体神経 4本の枝がある 長毛様体神経:眼球に分布(重要でない) 前篩骨神経:鼻腔上前半の粘膜と外鼻の皮膚と粘膜(重要でない) 後篩骨神経:後篩骨蜂巣の粘膜(重要でない) 滑車下神経:下眼瞼の皮膚と粘膜 イ.上顎神経 正円孔を通り、翼口蓋窩に入る 次の枝に分かれる 1.硬膜枝:脳硬膜(正円孔に入る手前で分かれる) 2.頬神経:顔面の皮膚に分布 正円孔→下眼窩裂→眼窩→頬骨眼窩孔→胸骨角→頬骨管の中で二分し 頬骨顔面枝は頬骨顔面孔を出て顔面へ 頬骨側頭枝は頬骨側頭孔を出て側頭部へそれぞれの皮膚に分布 ・生体観察 頬骨顔面孔で頬骨顔面枝を強圧すると痛む 3.眼窩下神経:下眼瞼の皮膚と結膜、鼻翼の皮膚と粘膜、上顎歯の歯肉、上唇の皮膚に分布 正円孔→下眼下裂→眼窩→眼窩下溝→眼窩下管→眼窩下孔→顔面 ・生体観察:眼窩下孔で強圧すると痛む 4.上歯槽神経:上顎歯の歯髄 歯槽孔を通って歯槽管→上顎骨歯槽に分布 5.翼口蓋神経 2枝に分かれる 口蓋神経:大口蓋神経と小口蓋神経がある ・大口蓋神経:口腔に分布(中でも硬口蓋の粘膜) 大口蓋管→大口蓋孔→外頭蓋底 ・小口蓋神経:口腔に分布(中でも軟口蓋の粘膜) 大口蓋管の中で大口蓋神経より分かれ→小口蓋管→小孔外孔→外頭蓋底 6.後鼻枝:鼻腔下後半の粘膜 蝶口蓋溝→鼻腔 ・後鼻枝の終枝の鼻口蓋神経 鼻腔→切歯管→切歯孔→口腔に分布(硬口蓋の粘膜に分布) ウ.下顎神経 卵円孔を通り側頭下窩に入る 次の枝に分かれる 1.硬膜枝:脳硬膜 卵円孔→棘孔→頭蓋腔に戻る 2.咀嚼筋神経 次の枝に分かれる ・咬筋神経:咬筋 ・深側頭神経:側頭筋 ・外側翼突筋神経:外側翼突筋 ・内側翼突筋神経:内側翼突筋 3.口蓋帆張筋に行く枝:口蓋帆張筋 4.鼓膜張筋に行く枝:鼓膜張筋 ☆鼓膜張筋:鼓膜を緊張させる 5.頬神経:頬部の皮膚と粘膜に分布 6.耳介側頭神経 数枝に分かれて耳介の皮膚、外耳道の皮膚、側頭部の皮膚に分布 ・生体観察:側頭部を強圧すると痛む 7.下歯槽神経 外側翼突筋と内側翼突筋の間→下顎孔→下顎管→オトガイ神経となりオトガイ孔を出る ・オトガイ神経:下顎歯の歯肉、下唇の皮膚と粘膜、オトガイ部の皮膚 ・生体観察:オトガイ孔(第2小臼歯歯根部)を強圧すると痛む ・下顎歯歯髄に行く枝:下顎歯の歯髄 ・顎舌骨筋神経:顎舌骨筋、顎二腹筋前腹、オトガイ下部の皮膚に分布 下顎孔のすぐ上方で分かれ、顎舌骨筋神経溝の中を前に走り顎舌骨筋に分布する 8.舌神経:舌の前3分の2の粘膜、口腔底の粘膜、顎下腺・舌下腺(鼓索神経が顎下腺の上にある顎下神経節でニューロンを代えた後、これらの腺に分布する) ☆舌に分布する神経線維 舌の知覚・味覚線維、口腔底の知覚線維、顎下腺・舌下腺の副交感 鼓索神経は顎下神経節でニューロンを代えるが、その顎下神経節は下顎神経に所属するものなので、その後は舌神経に合流するような形になる 外側翼突筋と内側翼突筋の間、下歯槽神経の前を前方に走る 舌神経に顔面神経の鼓索神経が加わる *舌神経の線維:舌の前3分の2の知覚線維、口腔底の粘膜の近く線維 *鼓索神経の線維:舌の前3分の2の味覚線維、口腔底の粘膜の味覚線維、顔面神経の中を通る副交感神経の顎下線・舌下腺の分泌線維 ⑦顔面神経 ・混合性 ・起始:橋の下部で延髄との境、外転神経の後ろ ・経過(重要) 内耳孔→内耳道→顔面神経管→茎乳突孔 顔面神経管の始めの部で後下方に曲がる部を顔面神経膝という ・線維 a.横紋筋の運動線維:表情筋、広頚筋 b.舌の前3分の2の粘膜の味覚線維 c.顔面神経の中を通る副交感神経の涙腺、顎下腺、舌下腺の分泌線維 bとcを合わせて中間神経という bは顔面神経膝で膝神経節(顔面神経説)を作る ☆"く"の字の管の中に顔面神経が走る 上辺の入り口が内耳孔 くの曲がり角に顔面神経膝があり、そこに神経節(膝神経節=顔面神経説)がある 膝部分で下に曲がらずに直進するように枝分かれするのが大錐体神経 大錐体神経は三叉神経の上顎神経の翼口蓋神経節を経由して涙腺に分布 "く"の字の下辺が茎乳突孔に出るまでの間に、鼓室に向かって二本の枝を出す 1本目はアブミ骨筋神経 2本目は鼓索神経→三叉神経の下顎神経の顎下神経節を経由→顎下腺・舌下腺に分布 茎乳突孔を出た線維は7本の枝に別れる(重要でない) 後耳介神経 二腹筋枝と茎突舌骨筋枝 側頭枝 頬骨枝 頬枝 下顎縁枝 頚枝 ・枝(p334) 1.大錐体神経 *分布顔面神経の中を通る副交感神経の涙腺の分泌線維 *経過: 膝神経節から起こり →交感神経の深錐体神経とともに蝶形骨の翼突管を通り →翼口蓋窩にある翼口蓋神経節でニューロンを代える →上顎神経の中に入り→頬骨神経→涙腺神経→涙腺 2.アブミ骨筋神経 *経過:顔面神経管→鼓室→中耳 *分布:アブミ骨筋 3.鼓索神経 *経過:顔面神経管から起こり→鼓室→三叉神経の下顎神経の舌神経に加わる(舌神経参照) *分布:顎下腺、舌下腺 4.終枝 ・後耳介神経 ・二腹筋枝と茎突舌骨筋枝 ・側頭枝 ・頬骨枝 ・頬枝 ・下顎縁枝 ・頚枝 *経過:茎乳突孔を出て→後耳介神経、二腹筋枝と茎突舌骨筋枝を出した後 耳下腺の中で耳下腺神経叢を作り終枝に分枝する *分布 後耳介神経は後頭前頭筋の後頭筋と後耳介筋 顎二腹筋枝はは顎二腹筋幸福 茎突舌骨筋枝は茎突舌骨筋 終枝は顔面筋に分布 ⑧内耳神経 ・感覚性 ・起始:橋の下部で延髄との境。顔面神経の後ろ ・経過 内耳孔→内耳道で2本の神経に分かれる(前庭神経・蝸牛神経) *前庭神経:平衡覚 *蝸牛神経:聴覚 ア.前庭神経 ・経過 内耳孔→内耳道底で前庭神経節を作る ・分布 前庭の中にある球形嚢・卵形嚢の平衡斑(受容器) 骨半規管の膨大部の中にある膨大部稜(受容器) イ.蝸牛神経 ・経過 内耳孔→内耳道→蝸牛軸でらせん神経節を作る ・分布 コルチ器(らせん器) ⑨舌咽神経 ・起子:延髄後外側溝 ・経過:(p348) 脛静脈孔を出て→ 内頚動脈の外側を下り →舌枝と咽頭枝に分かれる 知覚神経(味覚線維も含む)は脛静脈孔の入り口のところで、状神経節と下神経節を作る ・線維 a.横紋筋の運動線維:咽頭筋など b.粘膜の知覚線維:舌の後3分の1と咽頭粘膜 c.舌の後3分の1の味覚線維 d.舌咽神経の中を通る副交感神経の耳下腺および咽頭腺の分泌線維 ・枝 1.鼓室神経 舌咽神経の中を通る副交感神経の耳下腺の分泌線維 *経過:下神経節→鼓室→*小錐体神経となり鼓室を出る→側頭下窩にある*耳神経節(三叉神経の下顎神経の所属)でニューロンを代えたのち→三叉神経の下顎神経の耳介側頭神経に加わり耳下腺に分布 2.茎突咽頭筋枝 *分布:茎突咽頭筋 3.舌枝 *線維としては舌の後3分の1の粘膜の知覚線維・味覚線維 *分布:舌の後3分の1の粘膜 4.咽頭枝 *横紋筋の運動線維 咽頭粘膜の知覚線維 舌咽神経の中を通る副交感神経の咽頭腺の分泌線維 *経過 迷走神経の咽頭枝、交感神経の咽頭枝とともに咽頭壁で咽頭神経叢を作る *分布 茎突咽頭筋を除く咽頭筋 口蓋帆張筋を除く口蓋筋 咽頭粘膜、咽頭腺 ☆口蓋帆張筋は三叉神経の下顎神経の口蓋帆張筋に行く枝 ⑩迷走神経 ・混合性 脳神経中で最も分布範囲が広い 脳神経中で最も分布範囲が長い ・起始:延髄の後外側溝、舌咽神経の下 ・経過:脛静脈孔→内頚動脈・総頚動脈の後外側を下る→胸腔に入る →右は右鎖骨下動脈の前、左は大動脈弓の前を下り →気管支の後ろ →右は食道の後ろ、左は食道の前を下り →横隔膜の食道裂孔を通り腹腔に入る ※知覚線維は脛静脈孔の中で、上神経節、下神経節を作る ・区分 頭部、頚部、胸部、腹部に分ける 上神経節までが東部 下神経節以下から反回神経の起始部までが頚部 食道裂孔から上が胸部、下が腹部 ・線維 a.横紋筋の運動線維: b.皮膚・粘膜・脳硬膜の知覚線維 c.迷走神経の中を通る副交感神経の平滑筋、心筋の運動線維と、各部内臓の腺の分泌線維 ・枝 1.硬膜枝 上神経節より出る *分布:脳硬膜に分布 2.耳介枝 上神経節より出る *分布:耳介の皮膚、外耳道の皮膚 3.咽頭枝 下神経節より出る 咽頭神経叢を作る(舌咽神経で前述) *分布: 茎突咽頭筋を除く咽頭筋 口蓋帆張筋を除く口蓋筋 咽頭粘膜、咽頭腺 4.上喉頭神経(内外枝の名前ぐらいでよい) 下神経節より出る 喉頭に達して外枝と内枝に分かれる *分布 外枝:輪状甲状筋、下咽頭収縮筋(喉頭咽頭筋) 内枝:声帯ヒダより上の喉頭粘膜、鉤頭腺 5.反回神経 *経過: 右は右鎖骨下動脈の前、左は大動脈弓の前で本幹より別れ →これらの動脈の下跡を通り、食道と気管の間の溝を上行して →下喉頭神経となり喉頭に分布 *分布 輪状甲状筋を除く喉頭筋 声帯ヒダより下の喉頭粘膜、喉頭腺 6.心臓枝 *経過 上心臓枝(1対)は頚部本幹より 下心臓枝(1対)は反回神経より出る 交感神経の心臓枝とともに、大動脈弓壁で心臓神経叢を作る *分布:心筋 7.食道枝 本数は多数ある *経過 反回神経と胸部本幹より出る 交感神経の食道枝とともに食道壁で食道神経叢を作る *分布:食道の筋、粘膜、食道腺 8.気管枝 数本ある *経過 反回神経より出る 交感神経の枝とともに気管付近で神経叢をつくる *分布 気管の筋、粘膜、腺 9.気管支枝 多数本ある *経過 胸部本幹より出る 交感神経の肺枝とともに気管支壁で肺神経叢をつくる *分布:気管支の筋、粘膜、腺 10.終枝 *経過 横隔膜の食道裂孔を通り →腹腔に入る →交感神経とともに腹腔神経叢、上腸間膜動脈神経叢、下腸管膜動脈神経叢をつくる *分布 すべての腹部内臓の粘膜、腺、平滑筋 大腸は左結腸極まで(横行結腸まで) 骨盤内臓には分布しない ⑪副神経 ・運動性 ・起始:延髄の後外側溝、迷走神経の下 ・経過 脛静脈孔の中で内枝と外枝に分かれる 1.内枝 迷走神経に加わる 迷走神経の口蓋筋、咽頭筋、喉頭筋の運動線維は、副神経内枝からの線維と見られる 2.外枝 C2、3の前枝と吻合して胸鎖乳突筋に分布する C3、4の前枝と吻合して僧帽筋に分布する ⑫舌下神経 ・運動性 ・起始:延髄の前外側溝 ・経過(p351) 舌下神経管→迷走神経、内頚動脈、外頚動脈の外側を斜め前下方に下り →舌筋枝と吻合枝に分かれる ・分布 舌筋枝:すべての舌筋とオトガイ舌骨筋 吻合枝:C1~4と吻合して頚神経ワナをつくり、舌骨下筋群に分布する ☆C1~4の頚神経が順に上のものに合流し一本の神経となる。 C4の下で、頚神経と平行に下ってきた舌下神経の吻合枝と合流してU字を作る U字の底から出る神経が舌骨下筋群を支配する これらを頚神経ワナという 2)脊髄神経 (1)枝 硬膜枝と交通枝が出る ①硬膜枝(1本) 脊髄神経幹より分かれ、脊柱管へ逆行し、脊髄硬膜に分布する ②交通枝(普通1本、まれに2~3本あるヒトも) 脊髄神経幹より分かれ、椎間孔を出て交感神経の幹神経節(交感神経節、椎傍神経節)と交通する (2)脊髄神経前枝と後枝 ①太さと長さ 前枝は後枝より強大 ②分布区域(重要) ・前枝 頚の前面・外側面の皮膚と筋 体幹の前面・外側面の皮膚と金 上肢と下肢の全面の皮膚と筋 ・後枝 頚の後面の皮膚と筋 帯環の後面の皮膚と筋 (3)脊髄神経後枝について 前枝が後枝より強大であるが、c1とc2は例外で後枝の方が強大である C1・2の後枝は特別な名称を有する ・C1=後頭下神経 分布:後頭下筋(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋) ・C2=大後頭神経(重要) 経過:外後頭隆起の外側3センチを上行する 分布:喉頭部の皮膚 生体観察:外後頭隆起の外側3センチを強圧すると痛む ☆C3~Coには特別な名称はない (4)脊髄神経前枝について ①神経叢 ・神経叢を作る ただし、胸神経は神経叢を作らない ・神経叢の種類(重要) C1~C4:頚神経叢 C5~Th1:腕神経叢 Th1~Th12:神経叢を作らず肋間神経となる Th12~L4:腰神経叢 L4~S5:仙骨神経叢 CoはS4S5と小さな神経ワナを作る ②神経叢から出る神経について(資料p2) ☆全暗記 ・皮枝と筋枝がある 皮枝:皮膚に分布 筋枝:筋に分布 3)自律神経 (1)解剖学的特徴 (資料参照) (2)交感神経 ①構造 交換神経幹 交通枝 末梢枝 ア.交換神経幹 ・位置 脊柱の両側(椎体の前外側) 各側1個 頭蓋底から尾骨にかけてある ・形態 数珠状 ・区分 交感神経節(幹神経節)、横枝、節間枝よりなる *交感神経節 各側20個あまりある *横枝:同じ高さにある左右の交感神経節を連ねる *節間枝:同側の交感神経節を連ねる イ.交通枝 交感神経節とこれに対応する(同じ高さにある)脊髄神経と交通する 普通、1本。まれに2~3本 ・線維には2種類ある 白交通枝と灰白交通枝(資料参照) ウ.末梢枝 エ.交感神経節 ・頭頚部、胸部、腹部、骨盤部の4部に分ける *頭頚部:上頚神経節、中頚神経節、下頚神経節がある 上頚神経節:第3・4頚椎 中頚神経節:第6頚椎 下頚神経節:第7頚椎 星状神経節(資料参照) 心臓枝:上中下神経節から各側1本ずつ、上中下心臓神経が出る 迷走神経の心臓枝とともに大動脈弓壁で心臓神経叢を作る 心筋に分布 *胸部 各側10から12個の胸神経説からなる(胸椎の両側) 主な末梢枝: 胸心臓神経 肺枝 食道枝 大内臓枝 *腹部 各側4~5個の腰神経節よりなる(腰椎の両側にある) 腹部内臓(横行結腸まで)の平滑筋と腺に分布 主な末梢枝:(資料参照) 1.腹腔神経叢(重要) 2.上腸間膜動脈神経叢 3.下腸間膜動脈神経叢 ※3つ合わせて椎前神経節 ※左右の腹腔神経節を合わせて太陽神経節 4.下腹神経叢 5.上腹神経叢 *骨盤部 交感神経節は各側4~5個の仙骨神経説よりなる 仙骨前面にある 主な交通枝:仙骨神経、尾骨神経と交通する 主な末梢枝: ・臓側枝(仙骨内臓神経)は副交感神経の仙骨神経の臓側枝、骨盤内臓神経とともに直腸、膀胱の外側で、下下腹神経叢(骨盤神経層)をつくる この神経叢の中にある神経節を骨盤神経節という 下下腹神経叢の分布:骨盤内臓(大腸は下行結腸より下の部)の平滑筋と腺 胃と腸に分布するものはその壁で多数の神経節を持つ3層の腸筋神経叢を作る 腸筋神経叢:マイスネル粘膜下神経叢、アウエルバッハ筋層間神経叢、漿膜下神経叢 (3)交感神経の各線維の経過 ・交感神経の全身の血管の平滑筋の運動線維 ・交感神経の全身の汗腺の分泌線維 ・交感神経の全身の立毛筋の運動線維 以上三つの線維は以下の経路をとる a.交感神経節 →灰白交通枝 →脊髄神経の中を通る b.交感神経節 →動脈に沿って走る (4)副交感神経の補足 仙骨神経の中を通るもの 仙骨神経の臓側枝(骨盤内臓神経)の中を通るもの 骨盤内臓の平滑筋の運動線維と腺の分泌線維 ・節前線維 S2~S4の高さにある前柱(前角)の神経細胞 →前根を通り →骨盤神経節 ・節後線維 骨盤神経節 →骨盤内臓(大腸は下行結腸より下の部)の平滑筋と腺に分布 ================= 第7章 感覚器系 ================= ・五感器 視覚器 平衡聴覚器 嗅覚器(前述) 味覚器(前述) 外皮 1.視覚器 眼球と副眼器に分ける 1)眼球 (1)大きさ 直径:25ミリ (2)表面の名称 前を前極、後ろを後極という 前極と後極を結ぶ軸を眼球軸という (3)構造(資料参照) 眼球壁と眼球内容に分ける ・眼球壁:眼球外膜、眼球中膜、眼球内膜に分ける ・眼球内容:眼房水と水晶体、硝子体に分ける ①眼球壁 ア.眼球外膜(眼球線維膜) 強膜、角膜(前の部分) 角膜:直径1センチ、厚さ:1ミリ イ.眼球中膜(眼球血管膜) 脈絡膜(ブドウ膜)、毛様体、虹彩 いずれもメラニンを含む ・毛様体は脈絡膜の前部にあり、環状をていする 水晶体の周囲に位置し、水晶体とは網様体小体(チン帯)で結び付く 平滑筋よりなる(毛様体筋) 輪状に走る線維と(副交感神経支配)→水晶体を厚くし知覚を見るのに適するようになる 放射状に走る線維(交感神経支配)→水晶体を薄くし遠くを見るのに適するようになる ・虹彩 毛様体と水晶体の前にある 円板状をていし、中央に瞳孔がある 平滑筋よりなる 輪状に走る線維(瞳孔括約筋)→副交感神経支配 放射状に走る線維(瞳孔散大筋)→交感神経支配 ウ.眼球内膜(眼球神経膜) 脈絡膜の内層にある 表層から、色素上皮層、網膜 ・網膜 視覚部と盲部に分ける 毛様体の後面で、外側の視覚部と盲部との境を鋸状縁という 網膜後部の内面を眼底という ・視神経乳頭(視神経円盤):視神経が眼球を出る部) 後極の2、3ミリ内側 視神経乳頭は色素上皮層、視細胞を欠きマリオットの盲点となる ・黄斑と中心窩 黄斑は後極の外側1ミリ ・中心窩 黄斑の中心部にあるくぼみ ・網膜中心動脈 視神経の中心を通り眼球に入り、視神経乳頭の中心から網膜に放散する 内頚動脈の枝 ・網膜中心静脈 集まって視神経乳頭の中心から視神経の中を通り、眼球を出る ・視細胞(p382) 網膜は第1~第3ニューロンよりなり、色素上皮層から中心部の硝子体に向かって 第1ニューロン(感覚上皮) 第2ニューロン(網膜神経説) 第3ニューロン(視神経説) の順で配列する 第1ニューロンの神経細胞が視細胞である 視細胞には錐状体細胞と杆状体細胞がある 錐状体細胞の原形質突起である錐状体と 杆状体細胞の原形質突起である杆状体が光を感受する 各錐状体と各杆状体に光を強く屈折する外節と、弱く屈折する内節を区別する 外節は錐状体では太い紡錘状 杆状体では細い棒状をていする 中心窩では錐状体のみが存在する 錐状体と杆状体の比率(資料参照) ②眼球内容 眼房水 水晶体 硝子体 ア.眼房水 リンパである 眼房水は毛様体と虹彩で産生され、角膜と強膜の境にある強膜静脈洞(シュレム管)を経て静脈系に入る(重要) 眼房水の産生・排出のバランスが失われると、眼圧に変化をきたす 眼圧が上がる病変を緑内障(あおぞこひ、海ぞこひ) ☆正常眼圧=10~20.5mHg ・前眼房 角膜と虹彩の間 ・後眼房 毛様体と虹彩と水晶体の間 イ.水晶体 虹彩の後ろ 毛様体に囲まれている 直径=1センチ 凸レンズ状をていし、彎曲は後面が大きい 水晶体線維とその間を満たす接合質よりなる 機能は補助レンズ 年齢とともに水分が減少して弾力性を失うと、調節力が低下し老眼となる 水晶体が白濁する病変を白内障(しろぞこひ) ウ.硝子体 水晶体の後ろにある 眼球内容の大部分を占める 統名かんてん状をていする 硝子体線維とその間を満たす液体よりなる 水分が90%を占める 機能:眼球内圧を保つ。光を網膜に導く 2)副眼器 眼瞼 結膜 涙器 眼筋(外眼筋) (1)眼瞼 各部の名称 上のものを上眼瞼、下のものを下眼瞼という その間を眼瞼裂という 上下眼瞼の会う部の内側を内眼角、外側を外眼角という 上下眼瞼には睫毛(睫)がある ①構造 外層より順に、皮膚、筋板、眼瞼板、眼瞼結膜よりなる 筋板は眼輪筋の一部である 眼瞼板は結合組織よりなり、その中に脂腺の一種である眼板腺(マイボーム腺)がある(重要) この腺の導管は睫毛の後ろに一列に開口し、 分泌物は涙が眼瞼裂からあふれるのを防ぐ 麦粒腫(ものもらい) (2)結膜(p384) 眼瞼の内面を覆った眼瞼結膜は、眼球の表面を覆う眼球結膜に続く 眼球結膜は角膜の部にはない 眼瞼結膜が眼球結膜に移行する部を上結膜円蓋、下を下結膜円蓋という (3)涙器 涙腺と涙路からなる ①涙腺 前頭骨の涙腺窩に入り、大きさは小指頭大 漿液性の複合管状腺で、導管が多数あり、上結膜円蓋の外側に開口する ②涙路 涙点→涙小管→涙嚢→鼻涙管 ・涙点:上下眼瞼の内側にあく小さな孔 ・涙小管:涙点より起こり、上下眼瞼の中を内方に走り涙嚢にいたる ・涙嚢:上顎骨と涙骨が作る涙嚢窩にある ・鼻涙管:涙嚢より起こり、下鼻道の前部に開口する (4)外眼筋 上直筋、下直筋 内側直筋、 外側直筋 上斜筋、下斜筋 上眼瞼挙筋 ★起子、停止、作用、神経については資料参照 2.平衡聴覚器 ・平衡覚器 ・聴覚器 外耳、中耳、内耳からなる 1)外耳 耳介、外耳道、鼓膜からなる (1)耳介 耳介軟骨(弾性軟骨)と 皮膚よりなる ①各部の名称 ・周囲の隆起を耳輪(耳介外周部分) ・耳輪の続きで外耳孔の上に至る部を耳輪脚 ・耳輪の内側を対輪(外側の法を走る溝) ・対輪の前のくぼみを耳甲介腔 ・耳甲介腔の中央に外耳孔がある ・外耳孔の前の突出部を耳珠 ・耳珠の後下の突出部を対珠 ・耳珠と対珠の間を珠間切痕 ・対珠の下の柔らかい部を耳垂 (2)外耳道 長さ:2.5センチ ・S字状に曲がる ・外側3分の1を軟骨性外耳道といい、弾性軟骨よりなる ・内側3分の2を骨性外耳道といい、側頭骨錐体の中にある ・外耳道の皮膚には特殊な大汗腺(アポクリンセン)である耳道腺がある この分泌物が耳垢である (3)鼓膜 ・位置 外耳と中耳の境をなす ・形態 円形をなす 中央が内に向かってくぼみ、菅笠状をていする ・大きさ 直径:1センチ 厚さ:1ミリ ・傾斜 上外方から下内方へ40~50度傾斜 ・鼓膜臍(鼓膜の中心部)と傾斜は、鼓膜が空気の衝撃により敗れるのを防いでいる ①各部の名称 ・外面から見て鼓膜臍から上方に向かう白い条を ツチ骨条といい、ツチ骨柄がすけて見える ・鼓膜上部の緩んだ部を弛緩部 ・他の大部分の緊張している部を緊張部という ②構造 3層からなる ・外層より順に 外耳道の皮膚の続きの重層扁平上皮 結合組織 鼓室の粘膜の続きの単層立方上皮よりなる ・結合組織は2層よりなり内層のものは線維が輪走し、外層のものは線維が縦走する 2)中耳 中耳の内腔を鼓室といい、ここに耳小骨、耳小骨筋がある (1)鼓室 内側壁、外側壁、前壁、後壁、上壁、下壁に分ける ・外側壁には鼓膜がある ・内側壁には内耳に続く前庭窓(卵円窓)と蝸牛窓(正円窓)の二つの孔がある ・前壁上部には耳管鼓室孔があり、耳管をへて咽頭鼻部外側壁にある耳管咽頭孔に続く ・後壁上部には乳突洞があり、乳突蜂巣に続く (2)耳小骨 3個ある ・大きさ 米粒大から小豆大 ・それぞれ関節でつながる ・外側より順にツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨 ①区分 ツチ骨;頭、頚、外側突起、前突起、柄 キヌタ骨:身体、長脚、短脚 アブミ骨:頭、前脚、後脚、底 ・ツチ骨柄:鼓膜の内面につく ・アブミ骨底:前庭窓に入る (3)耳小骨筋 2個ある 横紋筋である ①鼓膜張筋 ・起始:鼓膜張筋半管(前壁上部にある) ・停止:ツチ骨柄 ・作用:鼓膜を緊張させる ・神経:三叉神経第3枝(下顎神経)の鼓膜張筋に行く枝 ②アブミ骨筋 ・起始:鼓室後壁 ・停止:アブミ骨頭 ・作用:鼓膜を弛緩させる ・神経:顔面神経のアブミ骨筋神経 (4)耳管 ・位置 咽頭と鼓室(中耳)を連ねる ・長さ:3~4センチ ①各部の名称 ・咽頭側の開口部を耳管咽頭孔といい ・耳管咽頭孔は咽頭鼻部外側壁、下鼻道の後ろに開口する ・鼓室側の開口部を耳管鼓室孔といい、鼓室前壁上部に開口する ②構造 内面は粘膜よりなり、粘膜上皮は繊毛上皮である 咽頭側3分の2は軟骨の支柱(主として硝子軟骨)を有し、 鼓室側3分の1は側頭骨の中にある ③機能 鼓室内圧を咽頭内圧、すなわち臥位気圧と等しくする 平時は圧平され閉じているが、嚥下時には口蓋帆張筋の収縮により開く ・自声強聴(p388) (5)中耳の粘膜 鼓室内面と耳小骨、耳小骨筋の表面を覆う 蝸牛窓をふさぐ部を第2鼓膜という 粘膜上皮は単層立方上皮 ただし、耳管鼓室孔付近では繊毛上皮である 3)内耳 迷路ともいう 骨迷路と膜迷路が区別される 内耳は側頭骨錐体の中にあり、長さ2センチ、幅:1センチである ・骨迷路は厚さ2~3ミリの、骨の中でも緻密質よりなり、 膜迷路は骨迷路の中にある結合組織の嚢である 骨迷路、膜迷路の間にあるリンパを外リンパ 膜迷路の中にあるリンパを内リンパという (1)骨迷路(389、390、391) 前から順に 蝸牛、前庭、骨半規管 ①前庭 中耳とは前庭窓、蝸牛窓で続く 側頭骨錐体後面とは、前庭水管で続く イ.骨半規管 3本の半輪状の部よりなる 前骨半規管、後骨半規管、外側骨半規管がある 前骨半規管は、錐体の長軸と直角位に 後骨半規管は、錐体の長軸と平行位に 外側骨半規管は、水平位にある 各骨半規管は骨端脚と骨膨大部を有する 骨膨大部脚で前庭に開口する 前骨半規管の骨端脚と 後骨半規管の骨端脚は合わさって前庭に開口する これを骨双脚という ウ.蝸牛 ・前庭より始まり、2回と4分の3回巻く、巻き貝状をていする ・長さ:3センチ(伸ばした長さ) ☆高さ:4~5ミリ ・外側で蝸牛の頂点を蝸牛頂という ・内側で蝸牛の底面を蝸牛底という ・蝸牛頂と蝸牛底を連ねる骨軸を蝸牛軸 ・巻き貝状の管を蝸牛ラセン管(ラセン管)といい、この中に蝸牛軸から出て外周に達しない薄い骨の板である、骨ラセン板が出る ・骨ラセン板により蝸牛ラセン管を外側の前庭階と内側の鼓室階に分ける ・前庭階は前庭の前庭窓より続き、鼓室階は前庭の蝸牛窓より続く ・前庭階と鼓室階は蝸牛頂の部で蝸牛孔により連絡する (1)膜迷路 ・前庭の中には球形嚢と卵形嚢がある ・骨半規管の中には半規管(膜半規管)がある ・蝸牛の中には蝸牛管がある 上記の三つは骨迷路同様、連続している ①球形嚢と卵形嚢 ・前に球形嚢、後ろに卵形嚢があり、連嚢管により連絡する ・連嚢管からは内リンパ管が出て、前庭水管の中を通り、側頭骨錐体後面にある内リンパ嚢にいく ②半規管(膜半規管) ・卵形嚢より起こる ・前骨半規管の中に前半規管 後骨半規管の中に後半規管 外側骨半規管の中に外側半規管がある ・骨膨大部に一致して膨大部がある ③蝸牛管 ・球形嚢より続く結合管より始まり、蝸牛ラセン管の中を蝸牛頂に達して終わる ・蝸牛ラセン管の断面を見ると、前庭階、蝸牛管、鼓室階の3部に分けられる ・蝸牛管の内で、上壁(内側壁)は前庭階壁を 下壁は骨ラセン板および基底板(基底膜)をおおい、鼓室階壁(ラセン膜)という 外側壁は骨膜の一部が厚くなり、ラセン靭帯という ・基底板(基底膜)は骨ラセン板とラセン靱帯の間にある ・蝸牛管は鼓室階壁と基底板により鼓室階に接する ☆鼓室階と蝸牛管の間のへだて 鼓室階側:基底板 蝸牛管側:鼓室階壁 ☆前庭階と鼓室階の隔て 骨ラセン板が内側のへだて 途中から鼓室階壁と基底膜になり、蝸牛管とのへだてにつながる ④膜迷路にある感覚受容器 ア.平衡斑(p391) ・球形嚢と卵形嚢にある ・単層円柱上皮よりなる有毛細胞と、その上にのる、平衡砂膜により構成される ・有毛細胞の毛を平衡毛(感覚毛)という ・機能 頭部の傾斜と直鍼方向、加速度を感受する 平衡砂膜の有毛細胞に加わる重さの変化を感受することにより、上記の感覚が起こる イ.膨大部稜(p391) ・半規管の膨大部にある ・構造 単層円柱上皮よりなる有毛細胞により構成される 有毛細胞の毛は筆の先状をていし、先端を膨大部頂(小帽)という 有毛細胞の毛を平行毛(感覚毛)という ・機能 頭部の回転の方向(多軸性)、回転の加速度を感受する 内リンパの移動を有毛細胞が感受することにより、上記の感覚が起こる あらゆる方向の回転に対応するため半規管は三本あり、いずれも方向がことなる ウ.コルチ器(ラセン器) 蝸牛管の中、鼓室階壁(ラセン膜)にのる ・構造 単層円柱上皮よりなる有毛細胞と、その上を覆う蓋膜により構成される 有毛細胞の毛を聴毛という ・機能 聴覚を感受する ・聴覚の起こり方 音源 →空気の振動 →鼓膜の振動 →耳小骨の振動→アブミ骨の振動 →前庭階の外リンパの振動 →蝸牛頂まで達する →鼓室階の外リンパの振動 →外リンパの振動により蝸牛管の内リンパの振動に変わる →内リンパの振動をコルチ器の有毛細胞が感受する 3.外被(皮膚) ①厚さ 数ミリ~数センチ ②色 メラニン色素の量により決定される ③蒙古斑  蒙古人種の乳幼児の殿部や背部を中心として見られる青い斑点を蒙古斑という。これは、皮膚の真皮の中にメラニン色素が溜まったものである。 ④皮膚理紋  小さな皮膚の隆起である皮膚小稜が規則正しく集まったものを皮膚理紋という。皮膚理紋のうち、指のものを指紋、手掌のものを掌紋、足底のものを足底紋という。 ⑤熱傷 熱傷などで体表面積の3分の1を超える皮膚が失われると、生命の危険がある 1)構造 表皮、真皮、皮下組織に分ける (1)表皮 ①厚さ 部位により異なるが、普通0.05ミリ~0.2ミリ 手掌や足底では1ミリにも達する 重層扁平上皮よりなる ②構造 3層よりなる 表層より順に 角質層、中間層、胚芽層 ア.角質層 細胞は角質化(ケラチン化)しており、一日あたり6~14グラム脱落する イ.中間層 淡明層と顆粒層に分かれる ・淡明層 細胞は死滅している ・顆粒層 細胞内に角質(ケラチン)となる前段階の、ケラトヒアリン渦流を含む ウ.胚芽層 有棘層と基底層 ・有棘層 マルピギー網ともいう 細胞は細胞間橋を介して互いに連なり、網状をていする ・基底層 表皮が新生する部で、メラニン色素を含む 表皮はここで新生され続ける 胚芽層は中間層になり、中間層はやがて角質層となり脱落する メラニンを産生する細胞であるメラノサイトがある (2)真皮 ①厚さ 部位により異なるが、普通1~2ミリ 手掌、足底では3ミリ以上にも達する ②密生結合組織よりなる ③構造 2層よりなる 表層より順に 乳頭層、網状層 ア.乳頭層 皮膚乳頭となって表皮に突出する 皮膚乳頭には2種類あり、神経乳頭と血管乳頭がある *神経乳頭の中には触覚小体(マイスネル小体)が入る *血管乳頭では、皮膚に来る血管が終わる (表皮には血管がないが、神経は表皮までくる) イ.網状層 結合組織が網状に配列する (3)皮下組織 疎性結合組織と脂肪よりなる 2)皮膚にある神経終末 自由神経終末と終末神経小体がある これらは感覚受容器である (1)自由神経終末 裸の軸索で表皮に達する 主として痛覚を感受する (2)終末神経小体 神経の末端にある特殊な装置である 触圧覚を感受する ①触覚細胞(メルケル細胞) 表皮の胚芽層にある ②触覚小体(マイスネル小体) 真皮の神経乳頭にある ③層板小体(ファーテル・パチニ小体) 真皮の下層から皮下組織にかけてある 直径0.5ミリ ①~③は触圧覚を感受 ④その他 ア.クラウゼ小体 真皮にある 冷覚を感受する イ.ルフィニ小体 真皮の下層から皮下組織にかけてある 触圧覚を感受する(教科書では温度覚を感受するとなっているが、実際には関与しない) 3)角質器 表皮の変形したものを角質器という 毛、爪がある (1)毛 手掌、足底、口唇など、特定の場所を除き、ほとんど全身の皮膚に生えている ①各部の名称 毛幹と毛根に分ける ・毛幹は表皮の角質層に相当し、毛孔より皮膚上に出る ・毛根は皮膚内にあり、先端の膨大部を毛球、 毛球の中心を毛乳頭という ・毛球は表皮の胚芽層に相当し、分裂・増殖し、毛の成長を行う ・毛乳頭は真皮の乳頭に相当し、毛球に栄養分を与えている ・毛包は、毛根を鞘状に包み、白色寒天状をていする 2層よりなり、内層のものは表皮性 外層は結合組織性である ・毛包には立毛筋がつき、脂腺が開口する ③立毛筋 平滑筋よりなり、毛の皮膚面に対する鈍角側(皮膚内からみて)にある 真皮より起こり、毛包につく ・交感神経の支配を受ける ・機能 収縮により毛を立たせる 動物では毛の間の空気の層を厚くして体温の放散を防ぐ 人では毛を立たせると皮膚面に鳥肌をみる ④毛の構造 ・毛の中心部と表層、際表層の分類 中心部:髄質 表層:皮質 最外層:毛小皮 ⑤身体各部の毛の名称(重要でない) 頭髪:頭毛 腋の毛:腋毛 眉の毛:眉毛 まつげ:睫毛 顔の毛:須毛 耳の毛:耳毛 鼻の毛:鼻毛 陰部の毛:陰毛 うぶ毛:生毛 ⑥毛ののびる速度(重要でない) 資料参照 ⑦毛の寿命(重要でない) 資料参照 (2)爪(p397) ①各部の名称 ・表面に出ている部を爪体 皮膚の中にある部を爪根という ・爪体の下層を爪床といい表皮の胚芽層と真皮よりなる ・爪の潜入線と外側縁を覆う皮膚の隆起を爪部といい、 爪部の表面の角質層は周囲の皮膚と同一の構造を示し、爪体の後部と外側部は連続して覆われる これを上爪皮という ・爪床の胚芽層を舌爪皮という ②爪の成長 爪根と爪体の根元の胚芽層で行われる その一部が半月として表面からみえる ・半月は爪の上皮の角化が完全に終わって折らす、深層の血管が透視できないため白く見える ③爪の伸びる速度(重要でない) 資料参照 ④爪の表面の溝(重要でない) 資料参照 4)皮膚腺 表皮が真皮や皮下組織に落ち込んだものである(皮膚内にある) 脂腺、汗腺、乳腺がある (1)脂腺(P394) ・単一胞状腺 ・皮脂を分泌する ・毛のあるところに脂腺がある ただし、睫毛にはない(睫毛のところには眼板腺=マイボーム腺がある) ・毛に関係なく皮膚に開く独立脂腺が口唇、肛門、乳輪、陰茎亀頭、などに見られる ・脂腺は毛包に開口し、立毛筋の収縮により皮脂を皮膚上に出す ・皮脂は脂腺の分泌部(腺体)が脂肪化してできたものである ・皮脂の機能 皮膚面を滑らかにする 体温の放散を防ぐ (2)汗腺 単一管状腺 真皮の下層から皮下組織にかけてある 腺体は糸のかたまり状をていし、導管は表皮内でらせん状に湾曲する 手掌、足底では 皮膚小稜の上に1列に並んで開口する ・小汗腺と大汗腺に分類 ①小汗腺(エクリン腺) 普通の汗腺で汗のみ分泌する 分泌物「汗」は体温調節を行う ②大汗腺(アポクリンセン) 小汗腺よりも腺細胞や腺腔が大きい 汗とともに腺体が破壊されたものを分泌する 大汗腺の分泌物は臭気を有し、胃性をひきつける体臭を作り出す 例) ・腋窩線:腋窩にある ・耳道腺:外耳道にある ・乳輪腺:乳輪にある ・肛門周囲腺:肛門周囲にある (3)乳腺(P399) ・乳房の中にある 乳房は第2~第7肋骨の高さにある 乳房は乳房体と乳頭に分けられる ①乳房体 内部は脂肪と乳腺よりなる ②乳腺 複合管状胞状腺 乳房体の中に十数個の乳腺葉があり、乳腺葉は結合組織とよく発達した脂肪組織によりへだてられる 乳腺葉は小葉間中隔により多数の乳腺小葉に分けられる 分泌部を腺胞という ③乳頭 第4肋間にある 1個の乳腺葉に1個の乳管がある 乳管は乳頭の中で乳管洞というやや広くなった部を作ったのち、乳口に開口する 乳頭を囲む輪上部を乳輪(乳暈)という ・分泌物:乳汁 ・分泌機序:p399参照 4.味覚 味覚の受容器は味蕾である 味蕾については(p392) ①大きさ 長さ:80マイクロ 直径:40マイクロ ②存在する部 舌の有郭乳頭(分界溝の前) 葉状乳頭(人類では退化) その他茸状乳頭、舌下面、喉頭蓋、咽頭壁などに散在する ③構造 粘膜面の味孔の下に味細胞と支持細胞の2種類の円柱形の細胞があり、味細胞が味の刺激を感受する 5.嗅覚器 嗅覚の受容器は嗅上皮である 嗅上皮(p393) ①部位 上鼻甲介とこれに対応する鼻中隔にある 周囲の鼻粘膜に比べてやや黄色く見える ②構造 嗅細胞と支持細胞の2種類の丈の高い細胞が1列に並ぶ 嗅細胞は神経細胞である 神経突起(軸索)が嗅神経となり、嗅脳の嗅球に達する 嗅細胞の先端は膨れて内部に多くのミトコンドリアを入れる また、先端の膨大部からは数本の嗅毛が出て表層の粘膜層の中を長く伸びる





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