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解剖学ノート07「感覚器系」03外皮(皮膚)

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3.外皮(皮膚)
①厚さ
数ミリ~数センチ
②色
メラニン色素の量により決定される
③蒙古斑
 蒙古人種の乳幼児の殿部や背部を中心として見られる青い斑点を蒙古斑という。これは、皮膚の真皮の中にメラニン色素が溜まったものである。
④皮膚理紋
 小さな皮膚の隆起である皮膚小稜が規則正しく集まったものを皮膚理紋という。皮膚理紋のうち、指のものを指紋、手掌のものを掌紋、足底のものを足底紋という。
⑤熱傷
熱傷などで体表面積の3分の1を超える皮膚が失われると、生命の危険がある
1)構造
表皮、真皮、皮下組織に分ける
(1)表皮
①厚さ
部位により異なるが、普通0.05ミリ~0.2ミリ
手掌や足底では1ミリにも達する
重層扁平上皮よりなる
②構造
3層よりなる
表層より順に
角質層、中間層、胚芽層
ア.角質層
細胞は角質化(ケラチン化)しており、一日あたり6~14グラム脱落する
イ.中間層
淡明層と顆粒層に分かれる
・淡明層
細胞は死滅している
・顆粒層
細胞内に角質(ケラチン)となる前段階の、ケラトヒアリン渦流を含む
ウ.胚芽層
有棘層と基底層
・有棘層
マルピギー網ともいう
細胞は細胞間橋を介して互いに連なり、網状をていする
・基底層
表皮が新生する部で、メラニン色素を含む
表皮はここで新生され続ける
胚芽層は中間層になり、中間層はやがて角質層となり脱落する
メラニンを産生する細胞であるメラノサイトがある

(2)真皮
①厚さ
部位により異なるが、普通1~2ミリ
手掌、足底では3ミリ以上にも達する
②密生結合組織よりなる
③構造
2層よりなる
表層より順に
乳頭層、網状層
ア.乳頭層
皮膚乳頭となって表皮に突出する
皮膚乳頭には2種類あり、神経乳頭と血管乳頭がある
*神経乳頭の中には触覚小体(マイスネル小体)が入る
*血管乳頭では、皮膚に来る血管が終わる
(表皮には血管がないが、神経は表皮までくる)
イ.網状層
結合組織が網状に配列する

(3)皮下組織
疎性結合組織と脂肪よりなる

2)皮膚にある神経終末
自由神経終末と終末神経小体がある
これらは感覚受容器である
(1)自由神経終末
裸の軸索で表皮に達する
主として痛覚を感受する
(2)終末神経小体
神経の末端にある特殊な装置である
触圧覚を感受する
①触覚細胞(メルケル細胞)
表皮の胚芽層にある
②触覚小体(マイスネル小体)
真皮の神経乳頭にある
③層板小体(ファーテル・パチニ小体)
真皮の下層から皮下組織にかけてある
直径0.5ミリ
①~③は触圧覚を感受
④その他
ア.クラウゼ小体
真皮にある
冷覚を感受する
イ.ルフィニ小体
真皮の下層から皮下組織にかけてある
触圧覚を感受する(教科書では温度覚を感受するとなっているが、実際には関与しない)

3)角質器
表皮の変形したものを角質器という
毛、爪がある
(1)毛
手掌、足底、口唇など、特定の場所を除き、ほとんど全身の皮膚に生えている
①各部の名称
毛幹と毛根に分ける
・毛幹は表皮の角質層に相当し、毛孔より皮膚上に出る
・毛根は皮膚内にあり、先端の膨大部を毛球、
毛球の中心を毛乳頭という
・毛球は表皮の胚芽層に相当し、分裂・増殖し、毛の成長を行う
・毛乳頭は真皮の乳頭に相当し、毛球に栄養分を与えている
・毛包は、毛根を鞘状に包み、白色寒天状をていする
2層よりなり、内層のものは表皮性
外層は結合組織性である
・毛包には立毛筋がつき、脂腺が開口する
③立毛筋
平滑筋よりなり、毛の皮膚面に対する鈍角側(皮膚内からみて)にある
真皮より起こり、毛包につく
・交感神経の支配を受ける
・機能
収縮により毛を立たせる
動物では毛の間の空気の層を厚くして体温の放散を防ぐ
人では毛を立たせると皮膚面に鳥肌をみる
④毛の構造
・毛の中心部と表層、際表層の分類
中心部:髄質
表層:皮質
最外層:毛小皮
⑤身体各部の毛の名称(重要でない)
頭髪:頭毛
腋の毛:腋毛
眉の毛:眉毛
まつげ:睫毛
顔の毛:須毛
耳の毛:耳毛
鼻の毛:鼻毛
陰部の毛:陰毛
うぶ毛:生毛
⑥毛ののびる速度(重要でない)
資料参照
⑦毛の寿命(重要でない)
資料参照

(2)爪(p397)
①各部の名称
・表面に出ている部を爪体
皮膚の中にある部を爪根という
・爪体の下層を爪床といい表皮の胚芽層と真皮よりなる
・爪の潜入線と外側縁を覆う皮膚の隆起を爪部といい、
爪部の表面の角質層は周囲の皮膚と同一の構造を示し、爪体の後部と外側部は連続して覆われる
これを上爪皮という
・爪床の胚芽層を舌爪皮という
②爪の成長
爪根と爪体の根元の胚芽層で行われる
その一部が半月として表面からみえる
・半月は爪の上皮の角化が完全に終わって折らす、深層の血管が透視できないため白く見える
③爪の伸びる速度(重要でない)
資料参照
④爪の表面の溝(重要でない)
資料参照

4)皮膚腺
表皮が真皮や皮下組織に落ち込んだものである(皮膚内にある)
脂腺、汗腺、乳腺がある
(1)脂腺(P394)
・単一胞状腺
・皮脂を分泌する
・毛のあるところに脂腺がある
ただし、睫毛にはない(睫毛のところには眼板腺=マイボーム腺がある)
・毛に関係なく皮膚に開く独立脂腺が口唇、肛門、乳輪、陰茎亀頭、などに見られる
・脂腺は毛包に開口し、立毛筋の収縮により皮脂を皮膚上に出す
・皮脂は脂腺の分泌部(腺体)が脂肪化してできたものである
・皮脂の機能
皮膚面を滑らかにする
体温の放散を防ぐ
(2)汗腺
単一管状腺
真皮の下層から皮下組織にかけてある
腺体は糸のかたまり状をていし、導管は表皮内でらせん状に湾曲する
手掌、足底では 皮膚小稜の上に1列に並んで開口する
・小汗腺と大汗腺に分類
①小汗腺(エクリン腺)
普通の汗腺で汗のみ分泌する
分泌物「汗」は体温調節を行う
②大汗腺(アポクリンセン)
小汗腺よりも腺細胞や腺腔が大きい
汗とともに腺体が破壊されたものを分泌する
大汗腺の分泌物は臭気を有し、胃性をひきつける体臭を作り出す
例)
・腋窩線:腋窩にある
・耳道腺:外耳道にある
・乳輪腺:乳輪にある
・肛門周囲腺:肛門周囲にある
(3)乳腺(P399)
・乳房の中にある
乳房は第2~第7肋骨の高さにある
乳房は乳房体と乳頭に分けられる
①乳房体
内部は脂肪と乳腺よりなる
②乳腺
複合管状胞状腺
乳房体の中に十数個の乳腺葉があり、乳腺葉は結合組織とよく発達した脂肪組織によりへだてられる
乳腺葉は小葉間中隔により多数の乳腺小葉に分けられる
分泌部を腺胞という
③乳頭
第4肋間にある
1個の乳腺葉に1個の乳管がある
乳管は乳頭の中で乳管洞というやや広くなった部を作ったのち、乳口に開口する
乳頭を囲む輪上部を乳輪(乳暈)という
・分泌物:乳汁
・分泌機序:p399参照

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