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解剖学ノート04「内臓系」

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・内臓系に含まれる器官系
消化器系・呼吸器系・泌尿器系・生殖器系・内分泌系(内分泌腺)。

1.内臓の一般構造
臓器(器官)
中空製造器(器官)と実質製造器(器官)

1)中空(腔)性臓器
膀胱や腸のような内部が空洞の袋状または管上の臓器
内部より順に粘膜・筋層・漿膜または外膜の三層構造

①粘膜
表層(内部)より順に粘膜上皮・粘膜固有層・粘膜筋板・粘膜か組織の4層
粘膜上皮は上皮組織よりなる
粘膜固有層は密生結合組織よりなる
粘膜筋板は消化管粘膜のみにあり平滑筋よりなる
粘膜下組織は粗製結合組織よりなる

②筋層
平滑筋よりなる。通常2層ある
内層の筋線維は輪そう走し、外層の筋線維は縦走する。内輪外縦という

③漿膜(外膜)
ア.漿膜
胃や腸のように自由表面を有する上皮の表面を覆う
なめらかで光沢を有する薄い柔らかな膜である
表面は漿膜上皮(単層扁平上皮)
その下層は漿膜下組織((粗製結合組織)よりなる
イ.外膜
食道や気管のように自由表面を有さず周囲と結合している臓器の表面を覆う
外膜は臓器と周囲を結合するもの
粗製結合組織よりなる

2)実質製造器
肝臓や腎臓のように内部が実質で満たされた臓器

被膜と実質からなる

①被膜
結合組織よりなり表面を覆う
表面を覆った後内部に入り内部を区画に分ける
区画の大きい物を葉、更に分けられた小さい物を少葉という
小葉の大きさは0.3から3立方センチメートルである
内部に入った結合組織を支質という
支質のうちで、小葉の壁を作るものを小葉間結合組織という
支質の中を実質に出入りする脈管(動脈・静脈・リンパ管)、神経)、導管が通る

②実質
内部の器官特有の機能を有する組織よりなる

3)腺
一定の物質を分泌する臓器を腺という
内分泌腺と外分泌腺の二つに分けられる
①内分泌腺
導管がなく分泌部(腺体・週末部)のみの腺で、分泌物(ホルモン)は周囲の血管・リンパ管に吸収される

②外分泌腺
普通、腺というのは外分泌腺である
分泌部(腺体と終末部)と導管よりなり、分泌物は皮膚または粘膜の表面に出される

<外分泌腺の分類>
ア.単一腺と複合腺
・普通、一個の分泌部と一本の導管よりなる腺を単一腺という
例)汗腺、脂腺、胃腺、腸腺
単一腺は皮膚または粘膜の中に埋まっている
・一個の細胞で一個の腺を形成しているものを杯細胞という
消化管、気道の粘膜にあり、粘液を分泌する
・単一腺が多数集まって皮膚または粘膜に一本の導管となって開口している腺を複合腺という
例)食道腺、小唾液腺(小口腔腺)、十二指腸腺
これらの複合腺は粘膜の下層にはみ出している
・複合腺が発達して一個の独立した臓器を作るものがある
例)肝臓、膵臓、大唾液腺(大口腔腺)
☆大唾液腺:耳下腺、顎下腺、舌下腺
イ.分泌部の形態による分類
・胞状腺
分泌部が袋状になっている
・管状腺
分泌部が試験管のような形になっている
・管状胞状腺
前二者の中間形でとっくり状
☆胞状腺は球と管、管状腺は直方体と管からなる感じ
ウ.外分泌腺の呼び方
単一腺、複合腺に分泌部の形態を組み合わせて次のように呼ぶ
「単一胞状腺、単一管状腺、単一管状胞状腺
複合胞状腺、複合管状腺、複合管状胞状腺」

2.消化器系
消化管と消化腺に分類される
・消化管:口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸
・消化腺:唾液腺(口腔腺)、胃腺、肝臓、膵臓、腸腺

1)口腔
(1)口腔
①位置
顔面の前下部にある
前は口裂により外界に続き、後ろは口峡により咽頭に続く
②区分
口腔前庭と固有口腔に分ける
・口腔前庭:歯列、歯槽部の前外側の部。口腔および頬粘膜と歯の間
・固有口腔:歯列、歯槽部の後内側の部
③構造
ア.口腔粘膜
・粘膜上皮は重層扁平上皮
・口唇・頬・軟口蓋を覆う部派やわらかく、歯槽部・硬口蓋を覆う部はかたい
・歯槽部を覆う部を歯肉(粘膜と結合組織)という。歯肉とは一般に言う歯茎のこと
・舌の下面正中から歯肉にかけてある粘膜のひだを舌小帯、口腔底で舌小帯の外側にある粘膜の小さな隆起を舌下小丘、その後外側の細長い隆起を舌下ヒダという
(2)口唇
上を上唇、下を下唇という
上唇と下唇の間を口裂
上唇と下唇の結合部を口角
鼻翼から口角に向かう溝を鼻唇溝
下唇とオトガイの境を横に走る溝をオトガイ唇溝
上唇の外面正中にある浅い溝を人中という
上唇、下唇の内面正中を歯肉に向かって走る粘膜のひだを上唇小帯、下唇小帯という
①構造
口唇の外面は皮膚、内面は粘膜・その間に口輪筋などの筋肉。皮膚と粘膜の移行部を口唇縁(赤色唇縁または赤唇縁)という
(3)頬
①構造
外面は皮膚、内面は粘膜
皮膚と粘膜の間に頬筋、頬骨筋、笑筋などの筋肉がある
(4)歯
上歯列弓と下歯列弓を作る
①乳歯と永久歯
乳歯は6~8ヶ月で生え始め、2~3年ではえそろう
7~8年で永久歯と生え変わる
②歯の数と名称(重要)
・乳歯:20本
上下それぞれ内側(正中)より順に内側切歯、外側切歯、犬歯、前の乳臼歯、後ろの乳臼歯の5種類がある
・永久歯:32本
上下それぞれ内側より順に、内側切歯、外側切歯、検視、第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯、第2大臼歯、第3大臼歯
第3大臼歯のことを智歯(親知らず)ともいう
③歯の各部の名称
・歯冠:外部に現れている部
・歯根:上顎骨、下顎骨の歯槽に入っている部
・歯頸:歯冠と歯根の移行部
・歯髄腔:内部の空洞
・歯根尖:歯根の先端
・歯根尖孔(歯尖孔):歯根尖にあく孔
・歯根管:歯根の中にある管で、歯髄腔と歯根尖孔を連ねる
④歯の形態(p193の図参照)
・切歯:歯冠は四角板状。歯根は単一で円錐形
・犬歯:歯冠は牙状にとがる。歯根は単一で、長い円錐形(最長の歯)
・小臼歯:歯冠の咬合面に頬側・舌側の二つの高まりを有する・歯根は通常単一
・大臼歯:歯冠の咬合面は十字形の溝で、四つの高まりを作る。歯根は2~3、4本に分岐する

歯冠の表面はエナメル質よりなる。この組織は人体中最も硬くほとんどがカルシウムを含む無機質である
歯の主体は象牙質よりなり特殊な骨組織である
歯根の象牙質はセメント質という特殊な骨組織の薄い膜に覆われている
セメント質と歯槽の骨壁を結び付けている線維性結合組織を歯根膜という(この歯槽と歯との結合を釘植)
歯髄は歯髄腔の中にあり、結合組織よりなる
歯髄腔から象牙質に象牙細管が放射状にあき、この中に歯髄にきている神経が入る

(5)口蓋
硬口蓋と軟口蓋に分類
①硬口蓋
口蓋の前3分の2を占め、内部は骨口蓋よりなる
☆骨口蓋:上顎骨口蓋突起、口蓋骨水平板
②軟口蓋
口蓋の後ろ3分の1を占め、内部は口蓋筋よりなる
・口蓋筋
口蓋帆張筋、口蓋帆挙筋、口蓋垂筋、口蓋舌筋、口蓋咽頭筋
・これらはすべて横紋筋であり、収縮により軟口蓋を動かして後鼻腔の開閉、口峡の拡大・縮小を行う
・軟口蓋のことを口蓋帆という
・軟口蓋の後縁を口蓋垂という
・軟口蓋から下に向かって各側2個の粘膜のヒダがある
前にあって舌根に向かうものを口蓋舌弓
後ろにあって咽頭に向かうものを口蓋咽頭弓という
・口蓋舌弓は口蓋舌筋による隆起であり、
口蓋咽頭弓は口蓋咽頭筋によるりゅうきである
・口蓋舌弓と口蓋咽頭弓との間に口蓋扁桃がある
・口蓋粘膜の正中には、胎生時に左右の口蓋が癒合した痕跡である口蓋縫線がある

(6)舌
①区分
・舌体:舌の前3分の2
・舌根:舌の後ろ3分の1
・舌尖:舌の先端
・舌背:舌の上面(舌の下面には特別な名称はない)
・舌正中溝:舌体背面(舌背)正中の溝
・分界溝(重要):舌の背面で舌体と舌根の境にあり、前方に開いたV字形の溝
・舌盲孔:分界溝の頂点にあり、胎生時に甲状腺が落ち込んで生じた甲状舌管のなごりである
・舌小帯:口腔粘膜を参照
・舌根背面に舌扁桃がある
②舌乳頭(重要)
舌体の背面にあり、四種類ある
舌乳頭があるため、舌体の背面は平滑でない

a.位置、b.形態、c.数、d.色、e.機能
ア.糸状乳頭
a.舌体の背面全体
b.先端の別れた糸状。全体ではビロード状
c.無数
d.表面が角化(角質化、ケラチン化)するので白く見える
e.なめとる
★角化とは皮膚または粘膜の表面が角質(ケラチン)になることをいう
イ.茸状乳頭
a.舌体の背面全体
b.先端の丸い茸状。大きさは針の頭大
c.無数
d.表面が角化せず、中の血液が透けて見えるので赤く見える
e.触覚に関与
ウ.有郭乳頭
a.分界溝の前に並ぶ
b.円板状の周りに溝がありその周囲が底帽状に盛り上がる
c.各側数個
d.-—–ーー
e.味蕾を有し、味覚に関与
エ.葉状乳頭
a.舌体の背面、外側縁後部
b.細長いヒダ状
c.各側数個
d.-—–ーー
e.味蕾を有し、味覚に関与。しかし人類では退化している

★味蕾がない部でも味覚を感じるのは、舌に来ている神経が刺激されるため

③舌筋
すべて横紋筋
第12脳神経の舌下神経の支配を受ける
内舌筋と外舌筋に分ける
ア.内舌筋
舌内より起始し舌内に停止する
筋線維の走行により次の三つの筋を区別する
☆縦舌筋、横舌筋、垂直舌筋
イ.外舌筋
舌外より起始し舌内に停止する
以下の3筋を区別する
・舌骨舌筋
舌骨より起始
・オトガイ舌筋
下顎骨より起始
・茎突舌筋
側橈骨茎状突起より起始

(7)唾液腺(口腔腺)
粘液性の唾液を分泌するものを粘液腺
漿液性の唾液を分泌するものを漿液腺
前二者の中間型を混合腺
唾液腺はすべて混合腺
大唾液腺(大口腔腺)と、小唾液腺(小口腔腺)に分ける
①大唾液腺(大口腔腺)
分泌部は粘膜から離れており、導管で口腔に開口する
ア.耳下腺
大唾液腺中最大
・位置
外耳道の前、咬筋の表面
上は頬骨弓、下は下顎角、後ろは下顎後窩(下顎枝と胸鎖乳突筋の間)
・導管
耳下腺管という
各側一本
頬骨弓の下、咬筋の表面を前に走り、上顎第2大臼歯に面する頬粘膜を貫き口腔前庭に開口する
・導管の生体観察
頬骨弓の下1センチ、咬筋の表面で触れる
・構造
漿液性の複合胞状腺

イ.顎下腺
・位置
顎下三角
・生体観察
顎下三角で梅の実大の顎下腺を触れる
・導管
顎下腺管という
各側一本
固有口腔の舌下小丘に開口する
・構造
混合性の複合管状胞状腺

ウ.舌下腺
・位置
口腔底の粘膜下
・導管
舌下腺管という
←大舌下腺管(主腺)と小舌下腺管(副線)がある
各側多数
最前部の一本(大舌下腺管)は顎下腺管とともに舌下小丘に、他(小舌下腺管)は舌下ヒダに開口する
・構造
混合性の複合管状胞状腺

②小唾液腺(小口腔腺)
大きさは米粒大
多数ある
大部分は混合腺
口唇にあるものを口唇腺
舌にあるものを舌腺
口蓋にあるものを口蓋腺
頬にあるものを頬腺

(8)扁桃
口腔とその周囲にあるリンパ小節の集団(集合リンパ小節)をいう
・舌扁桃
舌根の背面
・口蓋扁桃
口蓋舌弓と口蓋咽頭弓の間
・咽頭扁頭
咽頭鼻部の後壁
・耳管扁桃
耳管咽頭口の開口部(咽頭鼻部外側壁)

これら三つの扁桃は、口峡、咽頭を輪状に取り巻くので、合わせてリンパ咽頭輪(ワルダイエルの咽頭輪または扁桃輪)という

2)咽頭
①位置(p195、p200)
頭蓋底から第⑥頚椎の高さまで
鼻腔、口腔、喉頭の後ろにある
②形態
上方の広いろうと型
③区分
内腔を咽頭腔という
鼻部、口部、喉頭部に分ける
ア.鼻部
鼻腔の後ろにある
鼻腔へは一対の後鼻孔へ続く
頭蓋底の部を咽頭円蓋という
外側壁、下鼻道の後ろに耳管咽頭口があり耳管を経て鼓室に続く
後壁に咽頭扁桃がある
イ.口部
口腔の後ろにあたる
口腔へは口峡へ続く
ウ.喉頭部
喉頭の後ろにあたる
喉頭へは喉頭口で続く
下は食道に続く
④構造
後壁と外側壁は厚く、約5ミリメートル
粘膜、筋層、外膜の3層構造
ア.粘膜
・鼻部では粘膜上皮は繊毛上皮
線毛の運動は外鼻孔の方へ向かう
・口部、喉頭部では粘膜上皮は重層扁平上皮
・粘液性の咽頭腺がある
イ.筋層
・すべて横紋筋(不随意筋)
・周囲の骨より起こる
・縦走する挙筋群
☆茎突咽頭筋、口蓋咽頭筋
・横走する収縮筋群
☆上咽頭収縮筋(頭咽頭筋)、中咽頭収縮筋(舌骨咽頭筋)、下咽頭収縮筋(喉頭咽頭筋)
ウ.外膜
周囲の器官と移動性に結合

3)食道
①位置
第6系対の高さで咽頭より続き、脊柱の前、気管と心臓の後をくだり、次第に左にかたよりながら横隔膜の食道裂孔を通り、第11胸椎の前左側で胃に続く
②形態
・前後から圧平された管状
・長さは約25センチ
・狭窄部(生理的狭窄部)が3箇所ある(重要)
いずれも癌の好発部位である
*食道起始部(輪状軟骨狭窄部):第6頚椎の高さ
*気管分岐部(大動脈狭窄部) :第4、5胸椎の高さ、大動脈弓の後ろ
*横隔膜貫通部(横隔膜狭窄部):第10、11胸椎の高さ
⑤区分
頚部、頬部、腹部に区分
・頚部とk上部の境
胸骨の上縁
・胸部と腹部の境
食道裂孔
⑥構造
粘膜、筋層、外膜よりなる
ア.粘膜
粘膜上皮は重層扁平上皮
縦に走るヒダがある
粘液性の食道腺がある
イ.筋層
・上部は横紋筋、下部は平滑筋よりなる(重要)
・中央部は横紋筋から平滑筋に移行する(移行部では二種類の筋が混在している)
・咽頭筋および食動筋の横紋筋は、自律神経支配で、不随意筋である
(内臓筋は普通平滑筋だが、咽頭と食道の筋だけが横紋筋)
・二層よりなり、内走のものは輪走し、外層のものは縦走する
ウ.外膜
周囲の気管と移動性に結合する

4)胃
①位置
第11胸椎の前左側で食道より続き、下は第1腰椎の前右側で小腸(十二指腸)に続く
胃の4分の3は左下肋部に、4分の1は上胃部(心窩部)にある
??上胃部?
②形状
胃は鉤状、または牛角状をていする
③容量
1~1.5リットル
④区分
胃体と幽門部
・胃体:中央の広い部
・幽門部:幽門前提という、胃体より続く細い部。幽門の手前3センチまで
・小弯:胃の上縁(内側)
・大弯:胃の下縁(外側)
・胃角(角切痕):小弯で急角度に曲がる部
ア.胃体
・胃底:胃体のうちで左上方に膨らむ部
・噴門:食道よいr続く部
・食道噴門角:食道緒と胃底の間で急角度に曲がる部
イ.幽門部
・幽門:小腸に続く部
⑤他の臓器との関係
・前壁
中央部は前腹壁に、右上部は肝臓に、左上部は横隔膜を隔てて心臓に接する
・後壁
膵臓と左腎臓に接する
・胃底
脾臓と横隔膜に接する
・大弯
横行結腸に接する
⑥構造(p204)
粘膜、筋層、漿膜
ア.粘膜
・粘膜上皮は単層円柱上皮
・胃粘膜ヒダ(長い縦ヒダと短い横ヒダ)がある
・表面は直径2~3ミリメートルの胃小区という隆起をなし、ここに胃小窩という多数のくぼみがあり、一個の胃小窩につき胃腺が2~4個開口する
a.胃腺
★胃腺の細胞
主細胞、粘液細胞、傍細胞(塩酸)
・胃底腺(固有胃腺)
位置:胃の全域にあるが、胃体に多い
構造:単一管状腺
作用:胃液を分泌する
主細胞はペプシノゲンを分泌
傍細胞(壁細胞はHCl(塩酸)を分泌
副細胞はムチン(粘液)を分泌

・幽門腺
位置:幽門部のみに分布
構造:単一管状胞状腺
作用:アルカリ性粘液を分泌する(作用は塩酸の中和)
胃底腺の副細胞に似る一種類の細胞よりなる。
★幽門腺の開口部付近にG細胞と呼ばれる内分泌細胞が散在し、塩酸の分泌を促すガストリンというホルモンを分泌する

b.幽門括約筋
幽門括約筋の部では、粘膜は隆起し、筋とともに幽門弁を作る

☆c.噴門腺(上下噴門腺)
上噴門腺は30~40%の成人に欠如している
下噴門腺は食道の最下部にある

イ.筋層
平滑筋よりなり
三層よりなり、内層のものは斜走し、中層のものは輪走し、外層のものは縦走(内斜中輪外縦)
輪走する筋は、幽門で発達して幽門括約筋となる

ウ.漿膜
腹膜の一部である
胃の全表面を覆う
前壁と後壁を覆ったものが、小弯で合して小網の肝胃間膜となり肝臓に達し、これを覆う
★小網と大網
小網は、左は肝胃間膜、右は肝十二指腸間膜となる
前壁と後壁を覆った物が大弯で合して大網となり
前掛けのように前腹壁後面に垂れ下がった後、横行結腸に達しこれを覆う

5)小腸
(1)位置
第一腰椎の前右側で、胃より続き腹腔内を迂曲した後、右腸骨窩で大腸に続く
(2)長さ
約6メートル
(3)区分
十二指腸、空腸、回腸
①十二指腸
ア.長さ
25センチメートル(食道と同じ)
イ.太さ
4~6センチメートル
ウ.区分
上部、下行部、下部
・上部
第一腰椎の前右側で胃の幽門より続き、少し後ろに走った後、同じ高さで下行部に続く
・下行部
下方に走り第3腰椎の前右側で下部に続く
・下部
左上方に走ったのち、第2腰椎の前左側で空腸に続く

上部が下行部に移行する弯曲部を上十二指腸曲
下行部が下部に移行する弯曲部をした十二指腸曲
下部が空腸に移行する弯曲部を十二指腸空腸曲

エ.大十二指腸乳頭、小十二指腸乳頭
・大十二指腸乳頭は下行部後壁左側の隆起で、膵管と総胆管が合して開口する
ここには、輪走する平滑筋が発達して、オッディの括約筋があり、膵液・胆汁の流れを調節する
・小十二指腸乳頭は大十二指腸乳頭の2~3センチメートル上にある小さな隆起で、副膵管が開口する

②空腸
十二指腸を除く、小腸の始めの5分の2を占め、腹腔の左上部を占める

③回腸
十二指腸を除く、小腸の終わりの5分の3を占め、腹腔の右下部を占める
空腸と回腸の境ははっきりしない

(5)構造
粘膜、筋層、漿膜または外膜
①粘膜
・粘膜上皮は単層円柱上皮である
・輪状ヒダがある。これは、小腸の長軸と直角方向にあり、粘膜全体のヒダである
十二指腸では下方に行くほど増加し、空腸上部で最も発達し、回腸では小さく不規則となり、回腸末端では消失する(重要)
・(重要)絨毛(腸絨毛)がある
長さは0.5~1.2ミリメートルの小さな突起で、粘膜上皮と粘膜固有層よりなる
小腸全体にわたって存在する
絨毛間に小さな孔があり、ここに十二指腸腺、腸腺が開口する
・輪状ヒダと腸絨毛の働き
内容物の流れを遅くする
吸収面積を広げる
・小腸の全表面積は200平方メートル
・腸絨毛の血管とリンパ管
血管は表面をかご状に走る
リンパ管は中央に入り込み、中心乳糜腔
???

ア.十二指腸腺(ブルンネル腺)
十二指腸のみにある
複合管状腺
幽門腺に似る
腸液を分泌

イ.腸腺(リーベルキューン腺)
小腸全体にある
単一管状腺
腸液を分泌する

ウ.杯細胞
杯細胞があり、粘液を分泌する
エ(重要).リンパ小節がある(重要)
空腸のものは孤立リンパ小節で、大きさはゴマ粒大である
回腸のものは集合リンパ小節で、大きさは幅1~2センチメートル、長さ2~4センチメートルである
回腸下部に多い
集合リンパ小節をパイエル板という

②筋層
・平滑筋よりなる
・二層よりなり、内走のものは輪走し、外走のものは縦走する

③漿膜または外膜
・腹膜の一部である
・十二指腸の後面は外膜により後腹壁に固定され、前面は漿膜が覆う
・空腸、回腸は全表面を漿膜が覆い、その続きが腸間膜となって空腸・回腸を後腹壁から吊り下げる
腸間膜の中は血管・リンパ管・神経の通路となる

6)大腸
(1)位置
右腸骨窩で小腸より続き、腹腔内を一周したのち尾骨下端前面で肛門となって終わる
(2)長さ
1.6メートル
(3)区分
盲腸、結腸、直腸の三つに分ける
結腸はさらに、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられる

①盲腸
回盲口より下の部
ア.回盲口
回盲弁口ともいう
回腸が盲腸に移行する部で、ここに回盲弁がある
・回盲弁の構造(p208)
回腸壁と盲腸壁が合して弁となる

イ.虫垂
盲腸の後内側壁から下方へでる袋状の部
長さ7センチメートル前後
太さ6ミリ前後
盲腸に開口する部には虫垂弁がある
虫垂の壁にはリンパ小節が多く集合し、特に若い人ではリンパ球や抗体の産生がさかんである
時に過敏となり、炎症を起こし虫垂炎となる
ウ.体表から見た回盲口と虫垂の開口部の位置
・回盲口:臍と右上前腸骨棘を結んだ線「モンロー線」の中点「マックバーネ点」
・虫垂の開口部:左右の上前腸骨棘を結んだ線の右3分の1の点「ランツ点」

②結腸
ア.上行結腸
回盲口から右結腸曲まで
右結腸曲は肝臓の下面にあたる
イ.横行結腸
右結腸曲から左結腸曲まで
胃の大弯に沿い、横走する
左結腸曲は脾臓の下面にあたる
ウ.下行結腸
左結腸曲から左腸骨稜の高さまで
エ.S状結腸
左腸骨稜の高さから、第3仙椎上縁の高さまで

③直腸
ア.位置
第3仙椎上縁の高さから尾骨下端前面まで
イ.長さ
20センチ
ウ.膨大部
肛門の上部でやや膨らむ部を膨大部という

(4)構造
粘膜、筋層、漿膜または外膜
①粘膜
・粘膜上皮は単層円柱上皮
ただし、直腸下部では縦走扁平上皮
・腸腺や孤立リンパ小節はあるが、腸絨毛はない
・杯細胞があり(多い)、粘液を分泌する
・直腸の膨大部では、縦に走るヒダがある。これを肛門柱という
・筋層とともに半月ヒダを作る
②筋層
・平滑筋よりなる
・二層よりなり、内層のものは輪走し外層のものは縦走する
・輪走する筋は肛門で発達して内肛門括約筋となる
その外側には横紋筋性の外肛門括約筋がある
☆内肛門括約筋」自律神経支配(不随意筋)
臥位肛門括約筋:体性神経(陰部神経)支配(随意筋)
・縦走する筋は、結腸で発達して幅1センチの3本の結腸ヒモとなる
結腸紐によって結腸壁は縦に縮められ、外面では結腸膨起、内面では半月ヒダとなる
・結腸ヒモの分類
大網ヒモ(前):大網がつく
間膜ヒモ(上):甌江結腸間膜、S状結腸間膜がつく
自由ヒモ(後):何もつかない

③漿膜または外膜
・漿膜は腹膜の一部である
・盲腸、上行結腸、下行結腸の後面は外膜により後腹壁に固定され、前面は漿膜が覆う
・直腸は前面上部のみ漿膜が覆い、他の大部分は外膜により骨盤壁、周囲の器官に結合する(直腸はほぼ腹膜後器官といっていい)
・横行結腸、S状けっちょうは全表面を漿膜が覆い、この続きが、横行結腸間膜、S状結腸間膜となって横行結腸、S状結腸を後腹壁から吊り下げる
これらの結腸間膜の中は、血管、リンパ管、神経の通路となる
・漿膜は結腸ヒモの部でふくれ、この中に脂肪を入れる。これを腹膜垂という(脂肪を入れる小嚢)

7)肝臓
(1)位置
腹腔内。横隔膜の下面に切歯、右下肋部から左下肋部にかけてある
左端は胃の小弯に接する
(2)形態
不正楔状
右端は厚く、左端は薄い
後縁は丸く前縁はとがる
(3)大きさ
左右20センチ
前後:1センチ
高さ:15センチ
(4)重さ
人体中最大の実質性臓器
約1200グラム、体重の50分の1
新生児では20分の1
(5)体積
1000cc
(6)色
暗赤褐色
(7)区分
前縁、後縁、上面(横隔面)、下面(臓側面)
①前縁
②後縁
大静脈溝があり、下大静脈が入る
③上面
ドーム状を呈する
正中に肝鎌状間膜付着部があり、これが後方で左右に広がり、その間は横隔膜に癒着する(無漿膜野)
このため、呼吸により横隔膜とともに肝臓も上下する
肝鎌状間膜は腹膜の一部で、横隔膜下面を覆った後、肝臓上面を覆う
肝鎌状間膜は横隔膜と肝臓の間にある
・肝鎌状間膜
横隔膜下面と肝臓上面の間にある腹膜のヒダで、正中線に一致して前後に走り、肝臓を右葉と左葉に分ける
矢状面で鎌状を呈する
・肝冠状間膜
横隔膜下面と肝臓後部上面との間にある腹膜のヒダで、肝鎌状間膜が肝臓後部で左右に離解したもの
前頭面で冠状をていする
・三角靭帯(三角間膜)
横隔膜下面と肝臓後部右縁・左縁の間にある腹膜のヒダで、肝冠状間膜の両端にある
④下面(臓側面)
・肝門
中央やや左よりのくぼみ。血管(門脈、固有肝動脈)、リンパ管、肝管、神経が出入りする
・肝門の前、右のくぼみを胆嚢窩といい、胆嚢が入る
・肝門の前、左のくぼみを肝円索裂といい、肝円索が入る
肝円索裂は正中にある
・肝門の後ろ、右の後ろを大静脈溝といい、下大静脈が入る
・肝門の後ろ、左のくぼみを静脈管索部といい、静脈管索がはいる

(8)右葉と左葉
正中、すなわち上面では肝鎌状間膜付着部、下面では肝円索裂より右を右葉、左を左葉という
右葉は全体の4分の3、左葉は全体の4分の1を占める
右葉のうちで、肝門の前を方形葉、後ろを尾状葉という

(9)構造(p213)
複合管状腺である(肝臓は外分泌腺)
肝被膜、肝細胞、胆管、血管よりなる
①肝被膜
・疎性結合組織よりなる
・表面を覆った後、肝門より内部に入り、小葉間結合組織となって、実質を肝小葉にくぎる
この小葉間結合組織をグリソン鞘ともいう
・小葉間結合組織の中を、門脈の枝である小葉間静脈、固有肝動脈の枝である小葉間動脈、胆管の源である小葉間胆管が通る
・肝小葉の大きさ、形
直径1ミリメートル
六角形の柱状をていする
・肝小葉の中央に、中心静脈がある

②肝細胞
立方形または多面体の上皮細胞で、列をなして並び、肝細胞索となり中心静脈周囲に放射状に配列する。
肝細胞索の間に洞様毛細血管(類洞)という内腔の広い毛細血管が走る
★クッペルの星細胞(クッパー細胞)
洞様毛細血管の壁に散在する強力な食作用を持った細胞
★肝小葉をとりまく構造
断面は六角形で、中心に中心静脈がはいり、6つの角には、小葉冠静脈・動脈・小葉肝胆管が流れる。
各角から中心静脈に向かって洞様毛細血管が走り、中心静脈と小葉冠動静脈・胆管を結ぶ
血液は小葉間動静脈から中心静脈に向かって流れる
胆管へは洞様毛細血管から、作られた胆汁が流れ出す

③胆管
肝細胞が分泌した胆汁を運ぶ
肝細胞索の間で毛細胆管として起こり、次第に合して小葉間結合組織の中では小葉肝胆管となり、次第に合して二本の肝管となり肝門を出る
肝管は肝門を出たのち、合して一本の総肝管
④血管(p215の模式図)
・機能血管:門脈(門静脈)
栄養血管:固有肝動脈
・門脈と固有肝動脈の血液を集める血管として、肝静脈がある
☆洞様毛細血管→中心静脈→肝静脈
ア.門脈(門静脈)
1本
肝門より入り次第に枝分かれして小葉間結合組織の中で小葉間静脈となり、肝小葉に達し洞様毛細血管に入って中心静脈に注ぐ
イ.固有肝動脈
1本
肝門より入り、次第に枝分かれして小葉間結合組織の中では小葉間動脈となり、肝小葉に達し洞様毛細血管に入って中心静脈に注ぐ
ウ.肝静脈
数本(普通は3本)
中心静脈より起こり、次第に合して肝臓後縁を貫き、下大静脈に入る
☆肝臓血管の流れ
門脈 →小葉間静脈→ 洞様毛細血管→中心静脈→肝静脈→下大静脈
固有肝動脈→小葉間動脈→↑

8)胆嚢
(1)位置
肝臓の胆嚢窩
(2)形態
茄子型
(3)大きさ
およそ母指大
長さ:8センチ
幅 :最大で3センチ
(4)区分
前から順に、底、体、頚
頚は胆嚢管に続く
(5)色
濃緑色
(6)体表から見た位置
右腹直筋外側縁と肋骨弓が交わるところ
(7)内面のヒダ
縦横に走る細いヒダが格子状をていし、伸展しても消失しない
(8)構造
粘膜、筋層、漿膜または外膜
ア.粘膜
粘膜上皮は単層円柱上皮
イ.筋層
1層の平滑筋よりなる
底、体では斜走または縦走する
頚では輪走する
胆嚢収縮(p217)
☆胆のうを収縮させるホルモン=コレシストキニン
ウ.漿膜または外膜
下面は漿膜が覆う
上面は肝臓の胆嚢窩で外膜と接する
(9)胆路
毛細胆管→小葉肝胆管→肝管→総肝管→
胆嚢管→→胆嚢→胆嚢管→総胆管→膵管と合して大十二指腸乳頭に開口する

10)膵臓
(1)位置
胃の後ろ。第1・2腰椎の高さ
後腹壁に癒着する(腹膜後器官)
(2)形
三角柱状、S字状に弯曲する
(3)大きさ
長さ:15センチメートル
幅:3~5センチメートル
厚さ:2センチメートル
(4)色
帯紅白色(赤みを帯びた白色)
(5)重さ
60~70グラム
(6)区分
膵頭、膵体、膵尾の三つに分ける
①膵頭
十二指腸の上部、下行部、下部の弯曲の中に入る
右側
②膵体
膵頭に続く部
③膵尾
膵体に続く部で、左の腎臓の前から脾臓の下面に達する

(7)構造
被膜と実質からなる
①被膜
結合組織からなり。表面を覆った後内部に入り内部を小葉にわける
②実質
外分泌部と内分泌部からなる
ア.外分泌部
・膵液を分泌する
耳下腺に似る
・漿液性の複合胞状腺
・消化酵素を含む渦流を細胞質にいっぱい満たした分泌細胞が、一層にならび、腺腔を球状に囲む
この分泌細胞の集まりが分枝した枝の先に連結し、ぶどうの房を思わせる
・導管は二本ある(膵管と副膵管)
膵管は膵尾、膵体、膵頭からす胃液を集め、総胆管とともに大十二指腸乳頭に開口する
・副膵管は膵頭から膵液を集め、小十二指腸乳頭に開口する

イ.内分泌部
内分泌部=ランゲルハンス島(膵島)
・大きさ、0.5ミリメートルに満たない
多くは100から200マイクロメーターの球形の細胞塊である
・膵頭、膵体に少なく、膵尾に多い
・膵臓全体で約100万個ある
・分泌細胞は3種類
A(α)細胞:25%
…ブドウ糖を増加させる(血糖値をあげる)
B(β)細胞:70%
…インスリンを分泌(ブドウ糖を減少させる)
D(δ)細胞:約5%
…ソマトスタチンを分泌

3.呼吸器系
鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺
・鼻、咽頭:上気道
・喉頭、気管、気管支:下気道
・肺:呼吸部
1)鼻
外鼻と鼻腔に分ける
(1)外鼻
①位置
顔面中央
②区分
鼻根、鼻背、鼻翼、鼻尖、外鼻孔
(2)鼻腔
①鼻中隔
鼻腔を左右に分ける隔壁をいう
骨性鼻中隔(篩骨垂直板と鋤骨)、軟骨性鼻中隔(硝子軟骨からなる)
②区分
骨格系の鼻腔を参照
③副鼻腔
骨格系の副鼻腔を参照
④鼻涙管
癌化と下鼻道前部を連ねる管
涙液を運ぶ
⑤皮膚および粘膜
ア.皮膚
・鼻前庭:外鼻孔から約2センチまでの部分
皮膚が覆う
外皮の続きで、鼻毛を有する
イ.粘膜
鼻粘膜という
呼吸部と嗅部にわける
a.呼吸部
内側壁では鼻中隔下半、外側壁では中鼻甲介以下を覆う
粘膜上皮は線毛上皮
多数の杯細胞、粘液腺、漿液腺がある
これらの腺の分泌物を鼻汁という
血管に富、特に中鼻甲介下鼻甲介では豊富な静脈叢、すなわち鼻甲介海綿層を作る
鼻中隔前下部では粘膜が破れて出血しやすい。ここをキーゼルバッハ部位という

b.嗅部
上鼻甲介と、これに対応する鼻中隔にあり、嗅覚をつかさどる
嗅上皮ともいう

2)咽頭
消化器系の咽頭を参照

3)喉頭
(1)位置
第4~6頚椎の高さ
前と外側は舌骨下筋に覆われ、後ろは咽頭の喉頭部に接する
下は気管に続く
後上方は咽頭腔に向かって突出し、喉頭口により咽頭腔に通じる
(2)長さ
男性:4.4センチ
女性:3.3センチ
(3)構造
軟骨、筋、粘膜よりなる
ア.軟骨
喉頭軟骨という
硝子軟骨および弾性軟骨よりなる
6種、9個
軟骨は、関節と靭帯で連結する
20~30歳で石灰沈着
<喉頭軟骨>
a.数、b.位置、c.形態、d.生体観察
①甲状軟骨(硝子軟骨)
a.1個
b.喉頭の前下部
c.兜状。左右が四角い板状
d.可能。甲状軟骨は後頭隆起(喉仏)を作る
②輪状軟骨(硝子軟骨)
a.1個
b.甲状軟骨の下
c.輪状
d.可能。甲状軟骨の下
③喉頭蓋軟骨(弾性軟骨)
a.1個
b.舌骨と甲状軟骨の後ろ。喉頭蓋の支柱をなす
c.後面のくぼんださじ状
d.不可能
★嚥下時に反射性に後上方から前上方に喉頭口をふさぐ
④披裂軟骨(硝子軟骨)
a.1対
b.輪状軟骨の後縁に乗る
c.三角錐体状
d.不可能
⑤小角軟骨(弾性軟骨)
a.1対
b.披裂軟骨の上にのる
c.つの状
d.不可能
⑥楔状軟骨(弾性軟骨)
a.1対
b.披裂軟骨と喉頭蓋軟骨の間に張る披裂喉頭蓋ヒダの中(小角軟骨の前外側)
c.楔状
d.不可能
☆人によってかけていることがある

イ.筋
喉頭筋という
すべて横紋筋
収縮により軟骨を動かし、声門裂を開閉し発声を行う
8種15個ある
★喉頭筋(甲状披裂筋のみ覚えれば)
・輪状甲状筋 :1対
・外側輪状披裂筋 :1対
・後輪状披裂筋 :1対
・横披裂筋 :1個
・斜披裂筋 :1対
・甲状披裂筋 :1対(=声帯筋)
・甲状喉頭蓋筋 :1対
・披裂喉頭蓋筋 :1対

ウ.粘膜
・外側壁に上下一対ずつの、前後に走るヒダがある
上のものを室ヒダ、下のものを声帯ヒダという
(室ヒダ)
発生に関わらない。帯ヒダの湿気を保つためにある
(声帯ヒダ)
声帯ともいう
長さ 男性=13ミリ、女性=10ミリ
甲状軟骨と被裂軟骨の間に張る
声帯ヒダの内部は、内側に声帯靭帯、外側に声帯筋がある
ともに(声帯筋と声帯靭帯)甲状軟骨から披裂軟骨にかけてある
(声帯靭帯)
声帯ヒダの支柱をなす
(声帯筋)
喉頭筋の甲状披裂筋である
・左右の声帯ヒダの間を声門裂(声帯裂)という
・声帯ヒダと声門裂を合わせて、声門という
・声帯筋が収縮して声門裂が閉じ、ここを空気が通ると発声が起こる
普通の呼吸時には声門裂は開いている
・粘膜上皮は線毛上皮
線毛の運動は、喉頭口の方へ向かう
喉頭蓋の自由縁と声帯ヒダは重層扁平上皮
混合性の喉頭腺がある

4)気管
(1)位置
第6頚椎~第5胸椎の高さ
喉頭の輪状軟骨より続き、正中で食道の前を下り、第5胸椎の高さで左右の気管支に分かれる(=気管分岐部)
(2)長さ
10~13センチメートル
(3)太さ
約2センチ
(4)生体観察
頚窩で触れる
(5)構造
軟骨、筋層、粘膜、外膜よりなる
①軟骨(気管支軟骨参照)
気管軟骨という
約20個
②筋層(気管支参照)
③粘膜(気管支参照)
④外膜(気管支参照)

5)気管支
(1)左右気管支の差異(重要)
左右気管支の差異は心臓が左にあることによって
正中線となす角度の差異により、気管支に入った異物は、右肺に落ち込みやすい
①右気管支
・形状:太く短い
・長さ:3センチ
・軟骨の数:6~8個
・枝の数:3本
・正中線となす角度:25度
②左気管支
・形状:細長い
・長さ:5センチ
・軟骨の数:9~12個
・枝の数:2本
・正中線となす角度:45度

(2)気管および気管支の構造
軟骨、筋層、粘膜、外膜よりなる
①軟骨
・気管のものを気管軟骨
気管支のものを気管支軟骨という
・硝子軟骨よりなる
・後部を欠く馬蹄形を呈する
・軟骨は輪状靱帯で連結する
②筋
気管のものを気管筋、気管支のものを気管支筋という
平滑筋よりなる
軟骨のない部(後部)にある
2層よりなり内層のものは横走し、外層のものは縦走する(内横外縦)
③粘膜
・粘膜上皮は繊毛上皮
・混合性の気管腺、気管支腺がある
・これらの腺の分泌物が痰である
④外膜
周囲の器官と結合する
軟骨を欠き、粘膜・筋層・外膜よりなる部を膜性部(膜性壁)という()後ろの部

6)肺
(1)位置
心臓の両側で胸腔内に一対ある
(2)形態
半円錐状
(3)色
淡紅色
(4)体積
右:1200cc、左:1000cc(右が大きい)
心臓があるため、左の方が小さい
(5)重さ
右:600グラム、左:500グラム
(6)区分
②肺尖、肺底
肺の上部を肺尖、肺の下部を肺底という
肺尖は鎖骨の後ろで鎖骨より2~3センチ上に出る
②肋骨面、横隔面、縦隔面
肋骨に面する部を肋骨面
横隔膜に面する部を横隔面または底面
縦隔に面する部を縦隔面または内側面という
③肺門と肺根
・肺門:縦隔面中央のくぼみ。気管支、血管(肺動静脈、気管支動静脈)、リンパ管、心敬が出入りする
・肺根:肺門に出入りする気管支、血管、リンパ管、神経はまとまって一つの束を形成する。この束を肺根という
(7)葉間裂
斜裂と水平裂がある
①斜裂
左右両肺にある
第3胸椎の高さから、前下方に走り、第6肋骨前端にいたる
②水平裂
右肺のみにある
斜裂が腋窩線と交わる点から、第4肋骨に沿い前方にいたる
③肺葉
右肺は斜裂と水平裂により、上葉・中葉・下葉に分かれる
左肺は斜裂により上葉・下葉に分かれる
(8)構造
被膜と実質からなる
①被膜
肺胸膜という
表面を覆った後、各葉の間から内部に入り、小葉間結合組織となって内部を小葉に区切る
肺小葉の大きさは0.3~3センチメートル
表面から見ると四角形ないし六角形を呈する
②実質
気管支、肺胞、血管からなる
複合胞状腺とみなす
腺体に相当するのが肺胞、導管に相当するのが気管支である
ア.気管支
a.気管支の分類
・上葉、中葉、下葉に一本ずつ入る気管支を(肺)葉気管支という
・葉気管支が2~4本に分かれたものが区域気管支
・さらに枝分かれして細気管支→終末気管支→呼吸細気管支となり
・さらに枝分かれすると肺胞が周囲に現れ肺胞管、肺胞嚢となって終わる
・一本の肺胞管の先端には10~20個の肺胞がある
・一本の区域気管支が支配する領域を、肺区域という
☆肺葉気管支⇒区域気管支⇒細気管支⇒終末器官氏⇒呼吸細気管支⇒肺胞管、肺胞嚢
☆肺胞嚢は気管支の終末部

b.肺内気管支と肺外気管支との差異
肺内気管支:肺葉気管支から末端まで
肺外気管支:気管分岐部から肺葉気管支まで
・肺内のものは、細くなるに従い軟骨が鱗状となり、さらに細くなると消失する
・肺内のものは、細くなるに従い平滑筋が全周を取り巻くが、さらに細くなると平滑筋も消失する
・肺内のものは細くなるに従い、粘膜が薄くなり気管支腺は消失し、さらに細くなると上皮組織のみになり肺胞が周囲に現れる

イ.肺胞
・半球状を呈する
・両肺合わせて7~8置く個の肺胞がある
・総表面積:約90平方メートル
・大きさ:0.1~0.3ミリメートル
・構造:単層で線毛がなく、二種類の上皮細胞からなる
核のある立方形の細胞(大肺胞細胞またはⅡ型細胞)
核のない扁平な細胞(扁平肺胞細胞またはⅠ型細胞)、
・肺胞壁の粘膜上皮(上皮細胞)を呼吸上皮という
ウ.血管
・機能血管として肺動脈、肺静脈
肺動脈:各側1本、肺静脈:各側2本
・栄養血管として気管支動脈、気管支静脈がる(それぞれ各側数本ずつ)
a.肺動脈(各側1本)
肺門より入り、枝分かれした後肺胞壁で毛細血管網を作る
b.肺静脈(各側2本)
各側の毛細血管網より起こり次第に合して肺門を出る
c.気管支動脈(各側数本)
胸大動脈から分枝
肺門より入り、枝分かれしたのち毛細血管となって気管支筋・気管支腺、小葉間結合組織、肺胞壁、胸膜などに分布する
d.気管支静脈(各側数本)
気管支動脈の続きの毛細血管より起こり、次第に合して肺門を出る

③胸膜(肋膜)
肺の表面と胸壁の内面を覆う漿膜を胸膜という
肺胸膜(臓側葉)は左右の肺お表面を直接包んだ後、肺門で折れかえって壁側胸膜(壁側葉)に移行する
壁側胸膜は部位により肋骨胸膜、横隔胸膜、縦隔胸膜に分ける
ア.肋骨胸膜
胸壁の内面を覆う部分で、肺の六骨面に向かい合う
イ.横隔胸膜
横隔膜の上面を覆う部分で、肺の横隔面に向かい合う
ウ.縦隔胸膜
縦隔腔に面する部分で、肺の縦隔面に向かい合う

エ.胸膜腔
肺胸膜と壁側胸膜との間には狭い胸膜腔があり、その中に少量の漿液(漿膜液)があって、両胸膜面の摩擦を少なくしている
胸膜腔内圧は肺の中の気圧に比べてかなり低い(陰圧)ので、肺は壁側胸膜に向かって吸い付けられ、胸壁横隔膜の運動に完全に従うから、もし胸腔内に空気が入ると肺はその弾力性により肺門に向かって収縮する。これを気胸という

オ.縦隔(重要)
左右の肺に挟まれた部分を縦隔という
前は胸骨、後ろは胸椎で境され、上は胸郭上口を通じて頚部に続き、下は横隔膜に境されている
左右の肺根の後ろを通る前頭面を境にして前縦隔と後縦隔に分ける
・前縦隔には心臓、上行大動脈、上大静脈、下大静脈、肺動脈、気管・気管支・胸腺がある
・後縦隔には食道、下行大動脈、奇静脈、肺奇静脈、胸管、迷走神経、交感神経幹がある

4.泌尿器系
腎臓、尿管、膀胱、尿道
1)腎臓
左右一対ある
(1)位置
第11胸椎から第3腰椎の高さ
後腹壁に癒着する(腹膜後器官である)、腎臓の前面に腹膜がある
肝臓の右葉が大きいため、右は二分の一対低い位置にある
体位、呼吸、栄養状態によって腎臓の位置は移動する(約2.5センチ遊走する)
(2)形態
インゲン豆状
(3)大きさ
高さ:約10センチ
幅:約5センチ
厚さ:約3センチ
(4)重さ
約100グラム
(5)区分
前面、後面、上縁、下縁、内側縁、外側縁

・上縁に副腎(腎上体)が乗る
・内側縁のくぼみを腎門といい、尿管、血管(腎動脈、腎静脈)、リンパ管、神経が出入りする
腎門は第1腰椎の高さにある
・腎門の奥の空洞を腎洞という
(6)構造
被膜と実質からなる
実質は皮質と髄質からなる
①被膜
三層からなり外走より順に
ア.脂肪被膜
脂肪組織よりなる
副腎をも共通に包む
イ.線維被膜
強靭な線維性結合組織よりなる(はぎとりやすい)
ウ.筋質膜
平滑筋線維に富む(実質と固着している)
②実質
ア.皮質と髄質
・複合管状腺とみなす
・実質は皮質と髄質に分ける
・皮質は表層を占め、髄質は内部を占める
・髄質は十個ほどの腎錐体よりなる
・腎錐体は底を外側(皮質側)に向けて並ぶ
・腎錐体の先端を腎乳頭といい、腎乳頭は腎門の方向く
・腎錐体の底から、髄質が皮質の中に放射状に侵入する・これを放線部
・腎錐体の間に入り込んだ皮質を腎柱という
・一個の腎錐体とこれを取り巻く皮質を合わせて腎葉という(右の腎柱半分と腎錐体と左の腎柱半分で一つの腎葉)

イ.腎小体と尿細管
・皮質および髄質の中にある
a.腎小体(マルピギー小体)
皮質の中にある
大きさ:約0.2ミリメートル
数:一個の腎臓に約100から250万個ある
腎小体は糸球体と糸球体嚢(ボーマン嚢)からなる
b.糸球体
糸球体嚢の中で作る血管の塊(毛細血管が毛玉状を呈したもの)
腎動脈の枝の枝である輸入管(輸入細動脈)が糸球体嚢の中で糸球体を作り、輸出管(輸出細動脈)となって糸球体嚢を出る
c.糸球体嚢(ボーマン嚢)
二層よりなり内層は糸球体に密着し、外層は内層との間に空洞を作り、尿細管に移行する

d.尿細管
皮質から髄質にわたってある
・長さ:約5センチ
・起始部は糸球体嚢と同じく単層扁平上皮よりなり、他の大部分は単層立方、または単層円柱上皮よりなる
・5部に区分される
*近位尿細管(第1曲尿細管)
皮質にある。糸球体嚢外層より続き、腎小体の周囲を迂曲する
*ヘンレのわな(ヘンレループまたはヘンレ係蹄)
髄質にある
近位尿細管より続き、腎乳頭近くまで下行し、180度曲がり、皮質の方向に戻る
*遠位尿細管(第2曲尿細管)
皮質にある
ヘンレのわなより続き、迂曲する
*集合管
髄質にある
遠位尿細管より続き、、これを集める
*乳頭管
髄質にある
集合管より続き、これを集め腎乳頭に開口する

e.腎単位(ネフロン)
一個の腎小体とこれに続く尿細管(近位尿細管から遠位尿細管まで)を合わせて腎単位(ネフロン)という
腎臓の構造上の単位

ウ.腎杯と腎盤(腎盂)
腎乳頭をさや状に取り巻く部を腎杯という
腎杯には小腎杯と大腎杯がある
大腎杯が集まって腎盤となり、尿管に続く
腎杯・腎盤の粘膜上皮は移行上皮である

③血管
腎動脈、腎静脈がある
腹大動脈の直接枝である
腎動脈(各側一本)は腎門より入り葉間動脈(髄質内)→弓状動脈(髄質・皮質)→小葉間動脈となり、さらに枝分かれして輸入管→糸球体→輸出管となるものと
尿細管で毛細血管網を作るものになる
輸出管もこの上記の毛細血管網に加わる
腎静脈は尿細管の毛細血管網より起こり、次第に合して小葉間静脈→弓状静脈→葉肝静脈→腎静脈隣腎門を出る
<模式図>
→⑪直細動脈→⑫毛細血管網→ ⑬直細静脈→⑦
↑ (髄質内=ヘンレ・集合管の尿細管周囲
①腎動脈→ ②葉間動脈→③弓状動脈→ ④小葉間動脈→ ⑤毛細血管網→
(腎門) 髄質内) (皮質髄質内) (皮質内) (皮質内=近遠位の尿細管周囲)
↓ ↑
→輸入管→糸球体→輸出管
⑤→⑥小葉間静脈→ ⑦弓状静脈→⑧葉肝静脈→⑨腎静脈→⑩下大静脈

・直細動脈は弓状動脈から分かれ、髄質の尿細管周囲で毛細血管網を作る
直細静脈はこの毛細血管網より起こり、弓状静脈に入る

2.尿管
(1)位置
腎盤より続き、後腹壁に癒着して下行し膀胱底の尿管口に開口する(腹膜後器官)
(2)形態
管状
(3)長さ
約30センチ
(4)太さ
4~7ミリメートル
(5)狭窄部
3箇所ある
①腎盤から尿管への移行部
②総腸骨動脈との交叉部
③膀胱貫通部
特に③は狭い。またいずれも尿路結石などの通過障害を生じる
(6)構造
粘膜、筋層、外膜
①粘膜
粘膜上皮は移行上皮
縦に走るヒダがある
②筋層
平滑筋よりなる
2層よりなり、内層のものは縦走し、外層のものは輪走する(内縦外輪)
下部では最外層に縦走する層がある
尿は蠕動運動により周期的に(一分間に4・5回)、少量ずつしごくように膀胱へ送られる
③外膜
周囲の器官と結合する

3.膀胱
1個ある
(1)位置
骨盤腔内
男性:恥骨と直腸の間
女性:恥骨と子宮・膣の間
(2)形態
中が空の時は四面体
中等度充満したときは球状
充満したときは卵状
(3)最大容量
700cc
(4)区分
膀胱尖、膀胱体、膀胱底(前から)
・膀胱体の両側から臍に向かう臍動脈索(一対)がある
これは胎生時の臍動脈の遺物である
・膀胱底の前下端には内尿道口(1個)があり尿道に続く
膀胱底の後部両側には尿管口(1対)があり、尿管が開口する
これら三つの口に囲まれた部を膀胱三角という
☆前から見ると、下に内尿道口があり
その上方の左右に尿管口がある

(5)構造
粘膜、筋層、漿膜または外膜よりなる
①粘膜
粘膜上皮は移行上皮
尿が少ない時はしわをみる。ただし膀胱三角ではしわはない
膀胱が知人でいるときは、表面を覆う移行上皮は7~8層の丈の高い細胞の重なりよりなるが、尿が充満し膀胱壁が引き伸ばされると、上皮細胞は扁平化し細胞の重なりも2層ほどに過ぎなくなる
②筋層
平滑筋よりなる
・三層よりなり、内層のものは縦走し、中層のものは輪走し、外層のものは縦走する(内縦中輪外縦)
・中層の輪走筋は、内尿道口で発達して、膀胱括約筋(内尿道括約筋)となる
膀胱括約筋の下方数センチメートルのところに、尿道を取り巻く横紋筋でできた尿道括約筋(外尿道括約筋)がある
③漿膜または外膜
膀胱尖の上面、膀胱体の上面は漿膜が覆い、他は外膜により周囲の器官と結合する

(4)尿道
生殖器で後述

5.生殖器系
1)男性生殖器
・精巣(睾丸)
・精巣上体(副睾丸)
・精管
・尿道
・陰茎
・付属生殖腺(精嚢、前立腺、尿道球腺)

(1)精巣(睾丸)
一対
①位置
陰嚢内
②形態
左右から圧平された長楕円体形
③長径
4~5センチ
④重さ
10~15グラム
⑤構造
複合管状腺
被膜と実質からなる
ア.被膜
外層は漿膜である精巣鞘膜が覆う
その内層は多量の膠原線維を含み、白色を呈する結合組織よりなる白膜が覆う
白膜は精巣の後縁で厚くなり、精巣縦隔を作る
イ.実質
a.精巣縦隔から白膜の続きである精巣中隔が放射状にのび、内部を多数の精巣小葉に分ける
精巣小葉は約250ある
b.精巣小葉の中は数本の精細管とその間を満たす疎性結合組織の間質よりなる
精細管の太さ:0.2ミリメートル
精細管の長さ:1メートル
c.精細管の壁の上皮を精上皮といい、分裂して精子となる
*精子の産生
精祖細胞→精母細胞→精娘細胞→精子細胞→精子
*セルトリ細胞
精子産生細胞を保持し栄養を与える
d.間質の中の間細胞(ライディッヒ細胞)が男性ホルモン(テストステロン)を分泌する
e.精細管は精巣縦隔で集まって精巣網となり、ここから数本の精巣輸出管が出て、精巣上体管に続く
★精巣の下行(p240~241)

(2)精巣上体(副睾丸)(p240)
①位置
陰嚢内
精巣の上縁から後縁にかけてある
②形態
コンマ状
③区分
前から順に
精巣上体頭、精巣上体体、精巣上体尾
精巣上体尾は精管に続く
④構造
内部は精巣上体管を作り、粘膜、筋層、漿膜よりなる

(3)陰嚢
精巣および精巣上体を包む袋で、4層よりなる
※陰嚢は腹壁が伸びだしたもので、腹壁と同じ構造を示す
表層より順に
ア.皮膚
腹壁の皮膚の続きである
皮下脂肪を欠き、下層に肉様膜という平滑筋の薄い層を有する
汗腺に富む
イ.外精筋膜
外腹斜筋の続きである
ウ.精巣挙筋(挙睾筋、てい睾丸筋)
内腹斜筋および腹横筋の続きである
*挙睾筋反射:大腿内側の上部をこすると硬癌が持ち上がる
エ.内精筋膜
横筋筋膜の続きである
(4)精管
一対
①位置
陰嚢内で精巣上体尾の部で、精巣上体管より続き、鼠径管を通り、骨盤腔内に入り、膀胱の後ろから前立腺を貫き左右別々に前立腺の中で尿道に開口する
②形態
管状
③長さ
40センチ
④太さ
3ミリ
⑤区分
膀胱行の後ろでは太くなり膨大部といい、前立腺の中では細くなり射精管と呼ばれる
⑥構造
粘膜、筋層、外膜よりなる

(5)精索
一対
精巣上体から鼠径管にいたる陰嚢内の索状物である
太さ:小指大
①構成
・精管
・精巣挙筋
・腸骨鼠径神経の終枝
・陰部大腿神経の陰部枝
・精巣動脈・静脈(精巣動脈は腹大動脈の直接枝)
・精管動脈・静脈
・リンパ管

(6)精嚢
一対
①位置
膀胱底の後壁(膀胱の下後壁)に接する
②形態
細長い袋状
③長さ
3~5センチ
④構造
粘膜、筋層、外膜よりなる
内部は小室に別れ、粘液を分泌する細胞が並ぶ
精嚢は膀胱の後ろで前立腺に入る手前の精管に開口する
⑤機能
精子を一時蓄えるとともに、粘液を分泌し精子に加える
分泌物は黄色みを帯び、寡糖とプロスタグランジンを含み、精子のエネルギー源となる
☆プロスタグランジンとは脂肪酸の総称

(7)前立腺
1個
①位置
膀胱の下にある
上は膀胱に、下は恥骨結合に、後ろは直腸に接する
内部は一本の尿道とこれに開口する左右の精管(射精管)に貫かれる
②形態
先端を下に向けた栗の実状
③大きさ
栗の実代
④重さ
15グラム
⑤構造
複合管状胞状腺である
腺組織の間に平滑筋を含み、その収縮により射精時に多数の導管から尿道へ分泌物を放出する
⑥機能
分泌物は乳白色漿液性、弱アルカリ性を呈する
フォスファターゼなど、種々のタンパク分解酵素を含む
前立腺の分泌物は特有の精臭を有する

(8)尿道球腺
一対
カウパー腺(cowper’sgrand)とも呼ばれる
①位置
前立腺の下にある
②形態
球状
③大きさ
グリンピース代
④構造
複合管状胞状腺
導管は前立腺の下の尿道に開口する
⑤機能
分泌物は無色透明
粘稠性の液体
射精に先立ち亀頭の表面を潤す

(9)精液と精子
p245~246参照
・射精量:2~4mm3
・このうち90%は液性成分
3分の2は精嚢から、3分の1あ前立腺からの分泌物
・10%が精子
・一度の射精で2~4億の精子が含まれる(精液1ミリ立方の中に1億)

(10)陰茎
①区分
陰茎根、陰茎体、陰茎亀頭
陰茎根は恥骨下枝より起始する
陰茎体と陰茎亀頭は露出する
②構造
外皮、海綿体
ア.外皮
腹壁、陰嚢の皮膚の続きである
陰茎亀頭の表面を覆う部を包被という
包被は成人では陰茎体と陰茎亀頭の境にまで後退する
・包皮腺:包皮の内面と亀頭の後部にある。脂腺の一種である
・真性包茎
・仮性包茎

イ.海綿体(重要)p243
2種、3個ある
背側に一対の陰茎海綿体
腹側に一個、尿道を取り巻いて尿道海綿体がある
通常の場合、背側が前、後ろが腹側
陰茎亀頭を作る亀頭海綿体は、尿道海綿体の続きである
①構造
結合組織と平滑筋が網状にはり、小柱を作る
小柱の間を海綿体洞という
勃起は海綿体洞が充血することにより起こる
海綿体を包む硬い結合組織の膜を白膜という
★住血:動脈血がうっ滞すること
うっ血:上膜血がうっ滞すること

(11)尿道
①尿道
膀胱の内尿道口より起こり、前立腺と陰茎の尿道海綿体中を通り、陰茎亀頭の外尿道口に開口する
②尿道括約筋(外尿道括約筋)
尿生殖隔膜を貫く部では、横紋筋性の尿道括約筋がある
・尿生殖隔膜:骨盤下口にある、横紋筋性の筋板で、恥骨下枝の間にはる
③長さ
20センチ
④尿道に開口するもの
・精管の射精管(2本)
・前立腺の導管(多数)
・尿道球腺の導管(2本)

⑤構造
粘膜、筋層よりなる
粘膜には、尿道腺がある
筋層は平滑筋よりなる

2)女性生殖器
卵巣、卵管、子宮、膣、腟前庭
(1)卵巣
一対
①位置
子宮の両側で骨盤上口の外側壁に接し、子宮広間膜の中にある
内側端は固有卵巣索で、子宮壁に
外側端は卵巣堤索で骨盤内側壁に固定される
②形状
扁平楕円体形
③大きさ
母指頭大(3×1.5センチ)
④重さ
5~8グラム
⑤区分
前縁のくぼみを卵巣門といい、血管・リンパ管・心敬が出入りする
⑥構造
被膜と実質からなる
実質は皮質と髄質からなる
ア.被膜
二層よりなる
外層は漿膜よりなる胚芽上皮が覆う
その内層は結合組織よりなる白膜が覆う
イ.実質
皮質は表層を占め、髄質は内部を占める
a.皮質
・さまざまな発育段階にある卵胞よりなる
一個の卵胞の中には一個の卵子(卵細胞)がある
・幼弱な卵胞を一次卵胞()原始卵胞といい、卵子が一層の卵胞上皮に取り囲まれた卵胞である
成熟した排卵直前の卵胞を二次卵胞(胞状卵胞またはグラーフ卵胞)といい、大きな液胞を持つ大型の卵胞である
卵胞の壁を構成する細胞からは、卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌される
・左右いずれかの卵巣の二次卵胞が28日に一戸ずつ破裂して、卵子を卵巣の外に出す。これを排卵という
・排卵直後の卵胞を赤体(出血卵胞)という
3~4日後に卵胞は黄色い色素を含む細胞で埋められ、黄体という
黄体は通常8~10日で退化し、結合組織で置き換えられ白体となる
・排出された卵子が受精し、子宮に着床すると黄体は妊娠黄体となり、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌し続け、妊娠を持続させる
・卵子の大きさ:直径0.2ミリメートル
・排卵直前の卵胞の大きさ:2~3ミリ
・一個の卵巣にある卵胞の数:40万個(左右合わせて80万個)
・一生のうちに排出される卵子の数:400個
したがって大半の卵胞は発育が停止し、閉鎖卵胞となって萎縮し消失する

b.髄質
疎性結合組織と血管網よりなる

(2)卵管
一対
①位置
子宮底の外側角から子宮底の上縁にそい、外側にのびて卵巣に連なる
②形態
外側端が広がった管状
③長さ
11センチ
④区分
卵管峡部、卵管膨大部、卵管漏斗
ア.卵管峡部
子宮に接する部
子宮への開口部を卵管子宮口という
イ.卵管膨大部
卵管峡部より続く部
長さ:7~8センチ
ウ.卵管漏斗
卵管膨大部より続く部で、先端はいくつかに分かれ、これを卵管采という
開口部を卵管腹腔口という
⑤構造
粘膜、筋層、漿膜からなる
ア.粘膜
粘膜上皮は繊毛上皮である
線毛の運動は子宮の方へ向かう
イ.筋層
平滑筋よりなる
2層よりなり、内層のものは輪走し、外層のものは縦走する
ウ.漿膜
<卵巣と卵管の関係>
卵巣と卵管の関係は卵巣を卵管采が包み込むようにして存在する
ちょうど卵巣の上から前にかけてボールを手でつかんだように卵管采がある
卵巣と卵管は接触している場合もあるし、離れている場合もある
排卵時に卵巣の表面に出された卵子が「腹腔内に出される」と表現されるのは、卵巣と卵管が接触していない場合があるからである
卵子は卵管采の平滑筋の運動と線毛による腹膜液の流れにより、あたかも掃除機の中にごみが吸い込まれるように卵管に入る
卵管内での卵子の移動は卵管上皮の線毛運動と卵管壁の平滑筋の蠕動運動による
子宮広間膜(漿膜)に前表面を覆われる
女性の腹膜腔は卵管、子宮、膣を通じて外界に通じるが、男性の腹膜腔は外界と通じることはない(卵管采は卵巣と直接接続せず、腹膜腔に開口しているので卵管、子宮、膣を通じて外界とつながる)
受精は卵管膨大部で行われる

(3)子宮
1個
①位置
骨盤腔の中央で、膀胱と直腸の間にある
②形態
前後から圧平された茄子状
③大きさ
長さ(上下):7センチ
幅(左右):4センチ
厚さ(前後):2.5センチ
④区分
子宮体、子宮頸、内腔を子宮腔という
ア.子宮体
上部3分の2を占める
最も幅の広い部を子宮底という
子宮底の外側角は卵管子宮口により卵管に続く
子宮腔は子宮体の下部でせまくなり峡管という
イ.子宮頸
下部3分の1をしめる
下部の腟内に突出する部を子宮腟部という
子宮頸の内腔を子宮頸管という
子宮が膣に開口する部を子宮口という

⑤構造
粘膜、筋層、漿膜または外膜
ア.粘膜
子宮内膜ともいう
粘膜上皮は繊毛上皮である
線毛の運動は膣の方へ向かう
子宮腺がある
イ.筋層
平滑筋よりなる
厚さ1センチ
3層よりなり、内層のものは縦走し、中層のものは輪走し、外層のものは縦走する(内縦中輪外縦)(☆膀胱と同じ)
妊娠が進むと平滑筋線維は長くなり数も増える

ウ.漿膜または外膜
a.漿膜
子宮外膜ともいう
前面を覆ったものと後面を覆ったものが外側で合して子宮広間膜となり骨盤内側壁に向かう
子宮広間膜の中には卵巣、卵管、固有卵巣索、子宮円索がある
*子宮円索
子宮体の上外側面で、卵管付着部付近より起こり、子宮広間膜の中を外側方へ走り、ついで前方に走り、鼠径管を通って大陰唇の皮下に終わる
子宮円索は、子宮が後方に倒れないように子宮を前外側方から引っ張っている
b.外膜
膣と接する部にある

★p252の胎盤については「胎児循環」で後述

(4)膣
1個
①位置
尿道と直腸の間
上端は子宮腟部を囲む
下端は膣前庭に開口する
②形態
前後から圧平された管状
③長さ
8センチ
④区分
膣の上端には子宮腟部が突出し、子宮腟部を取り巻くくぼみを腟円蓋という
開口部を膣口といい、ここに処女では粘膜よりなる処女膜がある
⑤構造
粘膜、筋層、外膜よりなる
ア.粘膜
粘膜上皮は重層扁平上皮
前壁および後壁に横走するヒダがある(一周する)
イ.筋層
平滑筋よりなる
2層よりなり、内層のものは輪走し、外層のものは縦走する(内輪外縦)
ウ.外膜
周囲の組織と結合する

(5)膣前庭(女の外陰部)
ア.大陰唇
一対の皮下脂肪に富む皮膚のヒダ
左右の大陰唇の間を陰裂という
イ.小陰唇
大陰唇の内側にある一対の皮膚のヒダである
左右の小陰唇の間を膣前庭という
腟前庭の両側には男性の尿道海綿体に相当する勃起装置である前庭球がある
腟前庭には前から順に陰核、外尿道口、膣口がある

ウ.陰核
海綿体と包皮よりなる
海綿体は恥骨下枝より起始する
陰核の尖端を亀頭という
エ.大前庭腺(バルトリン腺)
膣口後壁の両側で前庭球の後端にある
また、膣口周囲には多数の小前庭腺がある

<男女生殖器の対比>
男性 女性
精巣 卵巣
精管 卵管
陰嚢 大陰唇
陰茎の皮膚 小陰唇
尿道海綿体 前庭球
尿道球腺 大前庭腺(バルトリン腺)
陰茎 陰核

(6)尿道
①位置
膀胱の内尿道口より起こり膣の前を下り、腟前庭の外尿道口に開口する
②尿道括約筋(外尿道括約筋)
尿生殖隔膜を貫く部では横紋筋性の尿道括約筋がある
③長さ
3~5センチ(男性は20センチ)
④構造
粘膜、筋層、外膜よりなる

3)会陰筋
骨盤下口をふさぐ横紋筋である
(1)骨盤隔膜
肛門挙筋と尾骨筋よりなる
(2)尿生殖隔膜
尿道括約筋と深会陰横筋よりなる
(3)その他
浅会陰横筋がある

付録)腹膜
☆漿膜…腹膜、胸膜、心膜
腹部内臓の表面を覆うものを臓側腹膜という
腹壁の内面を覆うものを壁側腹膜という
両者の間を腹膜腔といい、摩擦を軽減するため、ここに腹膜液がある

(1)腹膜と器官の関係
・全表面が腹膜に覆われる器官
胃、空腸、回腸、横行結腸、S状結腸、脾臓、卵巣、卵管
・全表面の大部分が腹膜に覆われるが、一部分腹膜を欠く器官
盲腸、上行結腸、下行結腸、肝臓、精巣、、子宮、膀胱(直腸は腹膜後器官に近い)
・腹膜の後ろにある器官(腹膜後器官)
十二指腸、膵臓、腎臓、副腎、尿管、直腸

(2)腹膜各部の名称
①肝鎌状間膜
横隔膜下面と肝臓上面の間にある腹膜のヒダで正中線に一致して前後に走り、肝臓を右葉と左葉とに分ける
①-1肝冠状間膜
横隔膜下面と肝臓後部上面との間にある腹膜のヒダで、肝鎌状間膜が肝臓後部で左右に離解したもの
①-1三角靭帯(三角間膜)
前述
②小網
肝臓下面から胃の小弯までの間膜をい、小弯の右は肝臓下面から十二指腸にいたる肝十二指腸間膜となる
③大網
胃の前壁と後壁を覆った臓側腹膜が大弯で合して前腹壁後面を垂れ下がり、のちに上行して横行結腸に達するまでの腹膜のヒダである
④横行結腸間膜
横行結腸を後腹壁から吊り下げる壁側腹膜のヒダである
⑤網嚢
肝臓、小網、胃、大網、横行結腸、横行結腸間膜、膵臓に囲まれた腹膜腔をいう
⑥網嚢孔
肝十二指腸間膜にあく孔で、網嚢と他の腹膜腔を連絡する
⑦腸間膜(小腸間膜)
空腸、回腸を後腹壁から吊り下げている長い壁側腹膜のヒダ(長さ約12~25センチ)である
腸間膜によって空腸と回腸は可動性に富む
腸間膜が後腹壁に付着する部を腸間膜根といい、第2腰椎の左側から起こり後腹壁を右下方ななめに一線をなして走り、右腸骨窩にいたる
腸間膜根は二枚の漿膜とその間に介在する疎性結合組織からなり、結合組織内に小腸に分布する血管、神経、リンパ管・節、脂肪塊が含まれる
⑧S状結腸間膜
S状結腸を後腹壁から吊り下げる壁側腹膜のヒダである
⑨虫垂間膜
虫垂を後腹壁から吊り下げる壁側腹膜のヒダである
⑩直腸子宮窩(ダグラス窩)(重要)
直腸と子宮との間のくぼみ(女性)
解剖学的姿位において最も低位にある腹膜腔である
⑪膀胱子宮窩
膀胱膀胱と子宮との間のくぼみ(女性)
⑫直腸膀胱窩
直腸と膀胱との間のくぼみ(男性)
⑬子宮広間膜
子宮の前面と後面を覆った腹膜が子宮の外側角から骨盤の側壁に達して作る腹膜の大きなヒダ
子宮を胴体にたとえ、卵管を腕として横に伸ばせば、和服のたもとにあたるぶぶんが子宮広間膜である
前後2葉間には、卵管、卵巣、固有卵巣索、子宮円索などが抱合される
⑭精巣鞘膜
精巣および精巣上体を覆う

6.内分泌系
・標的器官・標的細胞
特定のホルモンにより、機能に影響を受ける特定の器官・細胞
<内分泌腺に属する器官>
・下垂体
・松果体
・甲状腺
・上皮小体(副甲状腺)
・胸腺
・副腎
・ランゲルハンス島(省略)
・精巣(省略)
・卵巣(省略)
・パラガングリオン

1)下垂体(脳下垂体とも)
(1)位置
間脳の視床下部から下垂し、蝶形骨の下垂体窩に乗る
(2)形態
楕円体
(3)大きさ
小指頭大
(4)重さ
0.5グラム
(5)区分
前葉、中間部、後葉
(6)発生
前葉と中間部は咽頭粘膜から発生する
前葉を腺性下垂体という
後葉は間脳から発生する
後葉を神経性下垂体という
(7)構造
①前葉
被膜と実質よりなる
ア.被膜
結合組織よりなる
表面を覆った後、内部に入り内部を網の目状に区切る
イ.実質
腺細胞が索状または塊状に配列する
腺細胞の多くは細胞質内に分泌顆粒を蓄えている
分泌顆粒の染色性により、腺細胞を3種に分ける
・酸好性細胞
成長ホルモンを分泌する細胞とプロラクチンを分泌する細胞が含まれる
・塩基好性細胞
甲状腺刺激ホルモンを分泌する細胞と、性腺刺激ホルモンを分泌する細胞が含まれる
・色素嫌性細胞
副腎皮質刺激ホルモンを分泌する細胞と濾胞細胞が含まれる
*濾胞細胞は小さな腔を囲んで細胞が球状に集まる
これらの細胞は分泌顆粒を持たず、どの細胞にも分化しうる予備細胞である

②中間部
甲状腺に似る
③後葉
被膜と実質からなる
ア.被膜
結合組織よりなる
表面を覆った後内部に入り、内部を網の目状に区切る
ウ.実質
神経膠細胞、神経膠線維、無髄神経線維よりなる
後葉ホルモンは視床下部の視索上核、室傍核の神経細胞で前駆物質が産生され、この物質が神経線維の中を通って下垂体後葉に運ばれ、神経線維末端から血液中に放出される
このような神経分泌経路を視床下部下垂体系(路)
*視索上核、室傍核=神経核(神経細胞の集合)

(8)分泌の方式(p265)
・視床下部下垂体系(路)
神経細胞が分泌物を産生し輸送し、放出(分泌)する現象をいう
下垂体後葉に見られる

・視床下部漏斗系
下垂体柄の付け根近くにある視床下部の神経細胞体である隆起核で、前葉ホルモン放出因子が産生され、この物質が神経線維の中を通って、下垂体柄の漏斗部の血液中に放出される
このような神経分泌経路を、視床下部漏斗系という
・下垂体門脈系
下垂体柄(漏斗部)の毛細血管中に吸収された全容ホルモン放出因子は、特殊な血管ループである細静脈を介して、前葉ホルモン分泌細胞周囲の毛細血管まで運ばれ、前葉ホルモン分泌の調整を行う
この、前葉ホルモン放出因子を運ぶ細静脈(下垂体門脈)は、前葉で再び毛細血管になる特異な血管系であり、これを下垂体門脈系という
☆上下垂体動脈(前葉)=ウィリスの動脈輪の枝
☆下下垂体道脈(後葉)=内頸動脈の枝
☆下垂体の漏斗部にある毛細血管のかたまりに、視床下部の神経細胞が放出因子を分泌
上下垂体動脈は、二股に分かれて漏斗部の毛細血管と本体部の毛細血管両方に流れ込む
下垂体門脈は漏斗部の毛細血管と本体部の毛細血管を結ぶ細静脈で、漏斗部の毛細血管に分泌された放出因子を本体部の毛細血管に運ぶ
下垂体前葉の本体部分にも毛細血管のかたまりがあり、放出因子が流れ込むとそこで前葉ホルモンが分泌される

(9)分泌物
<前葉>
・成長ホルモン(GH)
・プロラクチン(PRL、乳腺刺激ホルモン)
・甲状腺刺激ホルモン(TSH)
・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
・性腺刺激ホルモン(GnH)
<後葉>
・バゾプレッシン(ADH、抗利尿ホルモン)
・オキシトシン

2)松果体
(1)位置
間脳の後上部(重要)
(2)形態
松笠状
(3)大きさ
小豆大
(4)構造
被膜と実質からなる
①被膜
結合組織よりなり、表面を覆った後、内部を小葉に分ける
②実質
松果体細胞、神経膠細胞、脳砂(カルシウム、マグネシウムを含む桑の実状の凝固物)よりなる
(5)分泌物
メラトニン

3)甲状腺
(1)位置
前頸部で喉頭および気管上部に接する
甲状軟骨の前面下部をU字状に囲む
(2)形態
U字形(兜状)、またはH字形
(3)重さ
18グラム
(4)区分()p266
右葉、左葉、峡部に分ける
峡部が上方に伸び、錐体葉となることがある
(5)大きさ
右葉、左葉の大きさは栗の実大
(6)発生
舌粘膜から
(7)構造
被膜と実質よりなる
①被膜
被膜は結合組織よりなる
表面を覆ったのち内部に入り、内部を小葉にわける
②実質
単層立方上皮よりなる濾胞(甲状腺小胞)と呼ばれる、直系約0.2ミリメートル前後の無数の袋の集まりで、濾胞内部は膠様質で満たされる
★濾胞の表面に並ぶ細胞:濾胞上皮細胞
濾胞腔には甲状腺ホルモンが分泌される
濾胞は毛細血管と結合している
・傍濾胞細胞
カルシトニンを分泌する
濾胞上皮近傍にある
(8)分泌物
・サイロキシン(T4)
・トリヨードサイロニン(T3)

4)上皮小体(傍甲状腺)
(1)位置
甲状腺の後外側縁(背面)で食道両側にある
上下一対ずつある(上上皮小体、下上皮小体)
(2)形態
球状または楕円退場
(3)大きさ
米粒大
(4)数
各側2個(計4個)
(5)構造
被膜と実質よりなる
①被膜
結合組織よりなり、表面を覆ったのち内部に入り、内部を小葉に分ける
②実質
立方形の上皮細胞が列をなして並び、互いに連なって網状を呈する
(6)分泌物
パラソルモン

5)胸腺
(1)位置
胸骨の後ろで心臓の前上方(前縦隔)にある
(3)形態
扁平三角状
(4)区分
右葉と左葉
(5)大きさ
新生児:8~15グラム
2~3歳:さかんに発育
その後:ゆっくりと発育
思春期:30~40グラム
思春期以後:退化し、脂肪組織となる
(5)胸腺リンパ体質
胸腺の退化が抑制され、リンパ性器官が肥大し、刺激に対して特異な過敏症を示す異常体質のこと
(6)構造
被膜と実質からなる
①被膜
結合組織よりなり、表面を覆ったのち内部に入り、内部を小葉に分ける
②実質
細網組織、胸腺細胞、ハッサル小体(上皮細胞が集まったたまねぎ状の塊)よりなる
(7)分泌物
Tリンパ球

6)副腎(腎上体)
(1)位置
腎臓の上端にのる
腎臓と結合組織線維で結合する
(結合組織とは線維被膜の続き)
(2)形態(p268)
右は扁平三角状(幅広く高さが短い)
左は半月状
(3)重さ
7グラム
(4)発生
皮質は腹膜から髄質は交感神経から発生する
(5)構造
被膜と実質よりなる
①被膜
結合組織よりなり、表面を覆う
②実質
皮質と髄質からなる
ア皮質.
結合組織よりなる
脂肪滴を含む大型の上皮細胞が
外層より順に球状帯、束状帯、網状帯を作る
イ.髄質
クロム酸塩で褐色と黄色に染まる二種類のクローム親性(親和性、好性)細胞と、交感神経細胞が存在する
(6)分泌物
①皮質
電解質コルチコイド(アルドステロン)
糖質コルチコイド(コルチゾル、コルチコステロン)
副腎アンドロジェン
②具区腎髄質
アドレナリン
ノルアドレナリン
ドパミン

7)膵臓ランゲルハンス島
消化器の膵臓で前述

8)精巣
男性生殖器で前述

9)卵巣
女性生殖器で前述

10)パラガングリオン(傍神経節、傍節)
パラ:傍ら
グリオン:神経節
パラガングリオンとは、クロム親和性細胞と交感神経要素(交感神経細胞および交感神経線維)が合わさったもの
例)
・副腎髄質:
アドレナリン、ノルアドレナリンを分泌
・大動脈傍体(腰部パラガングリオン)
腹大動脈の周囲に数個ある
・尾骨小体
正中仙骨動脈の周囲に数個ある
・頸動脈小体
総頸動脈が内頸動脈と外頸動脈に分かれる部に一個ある





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