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解剖学ノート06「神経系」

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・神経系の意義(p317)
受容器で受けた刺激を中枢に運び、中枢で起きた興奮を効果器に運ぶ
例)受容器:網膜など
中枢:脳
効果器:筋肉、分泌腺など
刺激や興奮の伝達、全身諸機関の調整、精神機能を行う器官系が神経系である
神経系による調節機能にもホルモンと同様、意識に上らず自動的に行われる部分があり、これを神経系の自律作用と呼ぶ

1.神経系の構成
1)神経系の分類
①解剖学的分類
中枢神経系 脳
脊髄
末梢神経系 脳脊髄神経
脳神経
脊髄神経
交感神経
・脳脊髄神経は体性神経または動物性神経ともいい、横紋筋、感覚器に分布し、運動、知覚をつかさどる
・自律神経は、内臓神経または植物性神経ともいい、平滑筋、腺に分布し、平滑筋の運動、腺の分泌をつかさどる
②生理学的分類
自律神経 交感神経
副交感神経

★解剖学的分類で副交感神経がないのは、独立して系統を持たず、脳脊髄神経の中を走るため

(1)末梢神経の分類(興奮の伝達方向からみた分類)
求心性神経
遠心性神経
①求心性神経
受容器から中枢に向かう神経である
総称して知覚神経という
このうち、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・平衡覚をつかさどるものを感覚神経ともいう
☆五感器とは:視覚器、平衡聴覚器、味覚器、皮膚
②遠心性神経
中枢から末梢に向かう神経
筋に行く神経を運動神経
腺に行く神経を分泌神経という

2)神経系の素材
神経細胞と神経膠細胞
(総論の神経組織で前述)

3)神経細胞、神経線維に関する用語
①灰白質
中枢神経内の神経細胞体の集団
灰白色をていする
②白質
中枢神経内の神経線維の集団
白色をていする
③核(神経核)
白質内にある神経細胞体の塊
④網様体
中枢神経内の神経細胞体と神経線維の混合体
⑤神経節
末梢神経の経過中にある、神経細胞体の集団
外見上、膨らんで見える
神経節内の神経細胞を神経節細胞という
⑥吻合
末梢神経における神経と神経の連絡枝
⑦神経叢
吻合が発達して網状または叢状をていしたもの
⑧神経路(伝導路)
神経元(ニューロン)の連鎖をいう
・受容器から中枢へ
・中枢内
・中枢から効果器

2.中枢神経系
1)脊髄
(1)位置
脊柱管内
環椎(第1頚椎)上縁から第1・2腰椎の高さ
(2)形態
円柱状
(3)太さ:1センチ
(4)長さ:約40センチ
(5)重さ:27グラム
(6)脊髄円錐
下端の、円錐状に終わる部
・終糸:脊髄円錐下端より下方に向かい、脊柱管内を下り尾骨後面につく。糸状をていする
(7)頚膨大、腰膨大
・頚膨大
上肢を支配する、やや太くなる部
第2系対から第2胸椎の高さにある
第5・6系対の高さで、最も膨大する
・腰膨大
下肢を支配する、やや太くなる部
第9・10胸椎の高さから始まり、第12胸椎の高さで最も膨大し
脊髄円錐に移行する
(8)表面を縦に走る溝
・前正中裂
前面正中の溝
・後正中溝
後面正中の溝
・前外側溝
外側面前部の溝
・後外側溝
外側面後部の溝
・後中間溝
後正中溝と後外側溝の間の溝
頚髄のみにある

(9)脊髄神経
①数
総数:31対
頚神経(C1~C8):8対
胸神経(Th1~Th12):12対
腰神経(L1~L5):5対
仙骨神経(S1~S5):5対
尾骨神経(Co):1対
②各部の名称
・前根:前外側溝から出る根
・後根:後外側溝から出る根
・脊髄神経幹:前根と後根が椎間孔で合したもの
・脊髄神経節(後根神経節)
後根が脊髄神経幹になる手前にある神経節
椎間孔にある(椎間孔の手前)
・脊髄神経前枝・後枝
脊髄神経幹が椎間孔を出てから分かれる枝
☆前根・後根→脊髄神経幹→前枝・後枝
③脊柱管を出る部位
・頚神経の番号は下の椎骨の番号と一致する
例)第1頚神経(C1)は、後頭骨と環椎の間から出る
C8は、第7頚椎と第1胸椎の間から出る
・胸神経・腰神経の番号は上の椎骨の番号と一致する
例)第1胸神経(Th1)は第1・第2胸椎の間から出る
第5腰神経(L5)は第5腰椎と仙骨の間からでる
・第1~第4仙骨神経(S1~S4)の前枝は前仙骨孔から後枝は後仙骨孔から出る
・第5仙骨神経(S5)と尾骨神経(Co)は仙骨裂溝から出る

④馬尾
下部腰神経、仙骨神経、尾骨神経は、馬のしっぽ状に下降した後、脊柱管を出る
馬のしっぽ状をていする部を馬尾という

⑤頚髄、胸髄、腰髄、仙髄について
頚神経が出る脊髄を頚髄
胸神経が出る脊髄を胸髄
腰神経が出る脊髄を腰髄
仙骨神経と尾骨神経が出る脊髄を仙髄
という
★頚椎の高さにある脊髄がイコール頚髄ではない
例)、仙髄は第10・11胸椎から第1・2腰椎の高さにある

(10)脊髄の内景
灰白質と白質にわけられる
①灰白質
H字形をていする
ア.区分
・前角(前柱):前方に突出する部
後ろから順に底・頭に分ける
・後角(後柱):後方に突出する部
前から順に底・峡・頭・尖に分ける
・中間部(中間体):前角と後角を連ねる部
・側角(側柱):中間部から外側に突出する部
腰髄上部から頚髄下部にかけてある
・中心灰白質
左右の灰白質を連ねる部
中央に直径0.1~0.2ミリメートルの中心管があり、下部で脊髄円錐の中で広くなり、終室となって終わる
中心灰白質のうち、中心管の周囲を中間質中心部(神経膠質)、
その外側を中間質外側部(灰白交連)という
・胸髄核(背核、クラーク柱)
後角底の内側にある、索細胞の集団
腰髄上部から頚髄下部にかけてある
胸髄下部で最も発達する
・網様体
後角と側角の間にある
胸髄上部より上にある
脳幹(延髄)の網様体に続く

イ.構造
前根細胞
索細胞
内細胞 からなる
a.前根細胞
前角にある運動神経細胞である(横紋筋に行く)
総数:約20万個
側角には交感神経の運動神経細胞がある(平滑筋に行く)。これは前根細胞と類似のものである

b.索細胞(ゴルジ1型)
神経突起(軸索)は長く、長いものは脳に達する
c.内細胞(ゴルジ2型)
神経突起(軸索)は短く、脊髄灰白質内に終わる
★索細胞、内細胞は前角、側角以外にある

②脊髄神経の内景
前根は前角(前柱)にある前根細胞の神経突起(軸索突起)
後根は脊髄神経節(後根神経節)にある、後根細胞の神経突起(軸索)である
脊髄神経前枝・後枝は、前根の続きと後根細胞の樹状突起(原形質突起)である
前根は運動根であり、後根は知覚根である(ベル・マジャンディの法則)

③白質
ア.区分
前索、側索、後索
・前索
前正中裂と前外側溝の間の白質
・側索
前外側溝と後外側溝の間の白質
・後索
後外側溝と後正中溝の間の働き
頚髄では後索を2部に分ける(重要)
・薄束 :後正中溝と後中間溝の間の白質
・楔状束:後中間溝と後外側溝の間の白質

イ.伝導路
後索は上行性(脳へ向かう)
側索の表層は上行性、深層は下行性(筋などに向かう)
前索は下行性(筋などに向かう)

a.後索(上行性)
・脊髄延髄路(後索路)*
b.側索
(上行性)
・前脊髄小脳路
・後脊髄小脳路
・脊髄視床路*
・脊髄視蓋路
(下行性)
・外側皮質脊髄路(錐体側索路)*
・赤核脊髄路
・オリーブ脊髄路
・外側前庭脊髄路
c.前索(下行性)
・前皮質脊髄路(錐体前索路)
・視蓋脊髄路
・内束縦束
・前前庭脊髄路

d.前索、側索、後索の深部には、脊髄灰白質内を連ねる固有束がある
前索のものを固有前束
側索のものを固有外側束
後索のものを固有後束
という
e.白前交連(白交連)
前正中裂と中心灰白質との間で、左右の前索を連ねる線維をいう

2)脳
Ⅰ.脳の一般
①位置
頭蓋腔内
②大きさ
前後、160~170mm
左右:140mm
高さ:125mm
③重さ
弾性:1380グラム
女性:1250グラム
④区分
大脳と菱脳に大別する
*大脳…前脳、中脳
前脳:大脳半球(終脳)、間脳
中脳:
*菱脳…後脳、末脳
後脳:橋、小脳
末脳:延髄

・脳幹:脳全体から大脳半球、小脳を除いた部

Ⅱ.脳の各部
(1)延髄の外景
①位置
脊髄の上、橋の下
小脳の前下
後頭蓋窩、斜台に乗る
②表面を立てに走る溝
脊髄と同名のものが脊髄より続く
③区分
頚髄の前索に相当する部を錐体
頚髄の側索に相当する部をオリーブ
頚髄の薄束に相当する部を薄束
頚髄の楔状束に相当する部を楔状束
薄束と楔状束は後方に突出してそれぞれ薄束結節、楔状束結節となる
④延髄から出る脳神経
前外側溝からXⅡ(舌下神経)が起こる
後外側溝で、上から順に
ⅠX(舌咽神経)
X(迷走神経)
XⅠ(副神経)が出る
⑤小脳との連絡
・下小脳脚(索状体):
薄束結節、楔状束結節の上部が後方に伸びて小脳と連絡する

(2)橋の外景
①位置
延髄の上、中脳の下
後頭蓋窩、斜台に乗る
②表面を縦に走る溝
・脳底溝:前面正中、脳底動脈が通る
③区分
・橋底部:前の部
・橋背部:後ろの部
④橋から出る脳神経
橋の外側からⅤ(三叉神経)
下部で延髄との境から出る脳神経を前から順に
Ⅵ(外転神経)、Ⅶ(顔面神経)、Ⅷ(内耳神経)
⑤小脳との連絡
・中小脳脚(橋腕):
橋の外側が伸びて小脳と連絡する

(3)小脳の外景
①位置
橋の後ろ、延髄の後上
中脳の後下
後頭蓋窩にある
②区分
左右の小脳半球
虫部
③溝と回転の特徴
脳で突出する部を回転、
回転と回転の間のくぼみを溝という
小脳の溝と回転は補足、水平に走る
④延髄、橋、中脳との連絡
延髄とは、下小脳脚で
橋とは中小脳脚で
中脳とは上小脳脚(結合腕)で連絡する

(4)第4脳室(重要)
①位置
延髄、橋の後ろで、小脳の前
②連絡
上は中脳水道に
下は延髄中心管を経て脊髄中心管に続く
③前下壁と後上壁
ア.前下壁:
・延髄と橋の背面が作る
・菱形窩という凹みがある
菱脳の名称はこの菱形窩に由来する
菱形窩は上下3センチ、左右、2センチ、
・上角・下角・外側角の四つの角を区別する
下角に延髄中心管が開口する
イ.後上壁
・小脳の前面が作る
・上半と下半に分ける
その境で、第4脳室が後方に広くなる部を室頂という(テントの屋根の最上点)
・上半には前髄帆という白質の膜があり
・下半には、前に第4脳室脈絡組織
後ろに後髄帆という白質の膜がある
・第4脳室脈絡組織には、第4脳室とくも膜下腔を連絡する3個の口がある
・菱形窩の下角に一致して、第4脳室正中口(マジャンディ口)
外側角に一致して第4脳室外側口(ルシュカ口)がある
☆マジャンディ口は延髄中心管に続く

(5)中脳の外景
①位置
橋の上、間脳と大脳半球の下、小脳の前上。
後頭蓋窩
②区分
中脳水道を境にして後ろの中脳蓋(四丘体)と、
前の、広義の大脳脚に分ける
ア.中脳蓋(四丘体)
背面に上1対、下1対の隆起を有する
上のものを上丘(視蓋)、下のものを下丘という
イ.広義の大脳脚
・内側の大脳脚内側溝
外側の中脳外側溝を境として、
前にある狭義の大脳脚と、後ろにある被蓋に分ける
・狭義の大脳脚は橋底部に続き
被蓋の下は橋背部に続く
・左右の大脳脚の間を脚間窩という
??狭義の?
・脚間窩の底は、血管が通る小孔を有し、これを後有孔質という
☆水平断すると
ミッキーマウスの顔の形
耳の部分が狭義の大脳脚
顔の中心に中脳水道が貫通する
四丘体は中脳水道より後ろの部分

③中脳から出る脳神経
下丘の直下からⅣ滑車神経()が出る
大脳脚内側溝の下部からⅢ(動眼神経)が出る
④小脳との連絡
・上小脳脚(結合腕)
中脳蓋の外側が伸びて小脳と連絡する
⑤中脳水道
長さ1.5センチ
水平断面では頂点を前に向けた三角状を呈する
上は第3脳室に、下は第4脳室に続く

(6)間脳の外景
①位置
中脳の上、周囲は大脳半球に囲まれる
下面は脳底に露出する
中頭蓋窩から後頭蓋窩にかけてある
②区分
視床脳と視床下部に分ける
・視床脳
視床、視床上部、視床後部の三つにわける
☆視床は幅の広い板
板の上に視床の半分以下の太さの角材が左右に乗っている、これが視床
二本の視床の間には隙間が開いており、そこが第3脳室
二本の視床の上、後ろの方に乗っているのが視床上部
視床の後部、視床下部から飛び出して突出する部を視床後部
ア.視床脳
a.視床
前を前結節、後ろを視床枕という
外側は大脳半球に続く
内側は第3脳室の外側壁を作る
下は視床下部に続く
b.視床上部
前のたずなと、後ろの松果体よりなる
前の手綱が合する部を手綱交連という
☆前の方が太く、後ろに行くほど細くなる
c.視床後部(重要)
内側の内側膝状体
外側の外側膝状体
内側膝状体と中脳の下丘を連ねる線維を下丘腕という
外側膝状体と中脳の上丘を連ねる線維を上丘腕という

イ.視床下部
前と外側は大脳半球に続く
後ろは広義の大脳脚に続く
上の中央は第3脳室の底(下壁)を作り、その外側は視床に続く
下は脳底に露出する
脳底に露出する部には、次のものがある。後ろから順に
・乳頭体(1対)
・灰白隆起(1個)
・下垂体(1個)
・視神経交叉(1個)
下垂体は漏斗の先端にある
下垂体は蝶形骨の下垂体窩に乗り、視神経交叉は蝶形骨の視神経交叉溝にのる
外側膝状体から、視索が出て視神経交叉となり、視神経交叉は視神経に続き眼球(網膜)に連なる
☆視神経交叉
視神経交叉は半交叉である
右眼球から出た視神経で、内側のものは交叉して左側の視索へ
外側のものは交叉せずに右の視索へ行く
視索は間脳の外側膝状体に入る

③間脳から出る脳神経
視神経交叉からⅡ(視神経)が出る(視索は外質膝状体から出る)

(7)第3脳室
①位置
間脳の中
後下方は中脳水道に続き、
前下方は左右の室間孔(モンロー孔)により、左右の側脳室に続く
②構成
前壁:終板と前交連からなる
咬癖:後交連と松果体からなる
上壁:第3脳室脈絡組織からなる
下壁:視床下部からなる
外側壁:視床からなる
・終板は、灰白質よりなる
・前交連、後交連は白質よりなる
・左右の視床を連ねる灰白質の視床間橋がある

(8)大脳半球(終脳)の外景
①位置
間脳の周囲を囲み
下は中脳にも続く
②大脳縦裂と大脳横裂(大脳小脳裂)
・大脳縦裂
左右の大脳半球の間
・大脳横裂(大脳小脳裂)
大脳半球と小脳の間
③区分
外套と嗅脳に分ける
ア.外套
a.区分
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、島に分ける
前頭葉と頭頂葉の境は中心溝
頭頂葉と後頭葉の境は頭頂後頭溝
前頭葉・頭頂葉と側頭葉の境は外側溝
後頭葉と側頭葉の境ははっきりしない
島は、外側溝の奥に隠されている部
b.溝と回転
大脳溝と大脳回

☆中心溝の前後に平行して、前後中心溝が走る
前中心溝から水平に近い角度で、前から後ろに二本の溝、上下前頭溝が走る
後中心溝から水平に近い角度で後ろに向かって一本の溝、頭頂間溝が走る
側透光から後斜め上に向かって二本の溝が平行に走る溝を上下側頭溝という
☆回
中心溝の前後、前後中心溝の中心溝との間を、中心前溝、中心跡溝という
上下前頭溝で前頭葉を上下3つにわけ、上中下前頭回
頭頂間溝で頭頂葉を上下二つにわけ、上下頭頂小葉
頭頂後頭溝の下部を外側溝当会
上下側頭溝で側頭葉を上下3つにわけ、上中下側頭回。上側頭回は外側溝と上側頭溝
☆大脳半球内側面
大脳の外套部分の下にあるのが、脳梁と脳弓
帯状溝は脳梁の外側を平行にやや上部を走り、頭頂葉の後部にぬける
脳梁のすぐ外側を走るのが脳梁溝
頭頂後頭溝の下を波打って走るのが鳥距溝
帯状溝と脳梁溝の間を帯状回
前頭葉の内面を上前頭回
脳弓の下に外側溝が走る、外側溝の後下に海馬傍回がある

c.脳梁
水平な板状をていする白質である
外側は脳梁放線といい、線維が大脳半球の中に侵入する
左右の大脳半球を連ねる線維(左右で分かれない)
・区分
正中断面では前方に湾曲した「つ」の字の形をなし、前から順に
脳梁吻、脳梁膝、脳梁幹、脳梁膨大に分ける

d.脳弓
正中断面では脳梁の下の透明中隔の下にある
乳頭体と海馬傍回を連ねる白質である
左右一個ずつある
☆透明中隔とは脳梁と脳弓の間を隔てる透明のもの
・区分
前から順に、脳弓柱、脳弓体、脳弓脚、海馬采に分ける

e.海馬(アンモン角)
側副溝の内側にある海馬溝によってできる側脳室下角内側壁の隆起
☆側副溝は鳥距溝を起始に下に向かって伸びる溝
☆外部(内側面)から海馬溝が凹みを作ることで側脳腔の内部が盛り上がり、その隆起が海馬と呼ばれる。側脳室の下の部分が下角

イ.嗅脳
神経交叉の前の小部である
・区分
前部と後部に分ける
前部…嗅葉と梁下野に分ける
嗅葉…嗅球、嗅索、嗅三角
後部…前有孔質、終板傍回
☆梁下野は脳梁の下、さらにその下に休養がある
終板傍回は脳梁の「つ」の字の終わり部分あたりと視神経交叉の上に載っている終板との間ぐらい
脳を下から見たときに、前の方は正中に割れ目が亜は要っており、その左右の前端のところにあるのが嗅球。
嗅球から後ろに伸びる索が嗅索
後端で三またに分かれて嗅三角を作る
前有孔質は嗅三角の後ろの辺をなす孔の開いた部分

④大脳半球から出る脳神経
嗅脳の嗅球からⅠ(嗅神経)が出る

⑤側脳室
左右の大脳半球の中に一個ずつある
左右の側脳室の境には、2枚の薄い結合組織の膜である透明中隔がある
左右の透明中隔の間を第5脳室という
・区分
前角、中心部、後角、下角
前角と中心部の間に室間孔があり、第3脳室と連絡する
☆側脳室を矢状面で切ると
母指と示指を伸ばして横から見たような形
示指の先の方が前角
母指の先の方が下角、手くび部分が後角、指の付け根が中心部
水平断しても同じような手の形
正中に近い方に示指側があり、手くび部分は後ろの方

(8)延髄、橋、中脳、間脳、大脳半球、小脳の内景
(資料p17~)
【灰白質】
・脳神経所属の核(脳神経核)
・伝導路の中継核
・大脳皮質
・大脳核(基底核または大脳基底核)
・小脳皮質
・小脳核
①伝導路の中継核(補足)
・赤核
中脳の被蓋にある
鉄を含むので亜核見える
・黒質
中脳の被蓋にある
メラニン色素を含むので黒く見える
☆錐体外路=不随意運動
☆皮質脊髄路=随意運動

③大脳核(大脳基底核)
ア.大脳皮質
・大脳皮質は6層あり、細胞構築と髄構築よりなる
・神経細胞の数:100から140億個
・暑さ約3ミリ(表層から)
・機能の局在
a.運動領
主として中心前回
b.体性感覚領
主として中心後回
体性感覚領は体感覚領、体性知覚領、体知覚領ともいう
c.視覚領
鳥距溝の付近
d.聴覚領
上側頭回の上面
e.味覚領
海馬傍回とその付近
f.嗅覚領
海馬傍回とその付近
g.連合領
上記以外の部
各機能を有する部を連絡する
・言語中枢(連合領の一つ)は、以下の3つに分けられる
運動性言語中枢(ブローカの中枢):下前頭回の底部(左前頭葉の底部)
感覚性言語中枢(ウェルニッケの中枢、聴覚性言語中枢ともいう):上側頭回の上面後部(左側頭葉)
視覚性言語中枢:下頭頂小葉の後部(頭頂葉)
・失語症(p332参照)

イ.大脳核(大脳基底核)の種類(生理学p310)
位置 形態 機能
尾状核 側脳室外側壁 前方に開いた弓状 錐体外路系
レンズ核 尾状核と視床の外側 凸レンズ状 錐体外路系
前障 レンズ核の外側 板状 不明
扁桃体 側脳室下角を前からふさぐ不正球状 嗅覚

尾状核を前から順に、頭、体、尾に分ける
レンズ核を内側の淡蒼球と外側の被殻に分ける
※尾状核と被殻を合わせて線条体という
☆大脳を水平断面で切ったもの
翼のように左右に開いた状態で側脳室がある
側脳室の後部に視床と第3脳室がある。
第3脳室を中心に、その左右に視床がある
側脳室の外胆の後ろ側あたりにくっつくように尾状核がある
視床の少し離れたま横にレンズ核
レンズ核のさらに外側に前後に長細い板状の前障がある
視床の後やや外側(大脳のかなり後ろ部分)にまるっこくあるのが扁桃体
被殻はレンズ核の前障よりの部分
レンズ核と前障の間が外包
前障の外側が最外包
前は尾状核と側脳室、内側は視床、外側はレンズ核に囲まれた部を内包
レンズ核は内向きに核を向けた正三角形の形
尾状核は頭が前、続いて体、尾。コンマ型をしており、膨らんでいる部分が頭

⑤小脳皮質
三層よりなる
表層より順に
分子層(灰白層)、神経細胞層(プルキンエ細胞層)、顆粒層

⑥小脳核
位置 数 形態
室頂核 第4脳室室頂近く 各側1個 棍棒状
弓状核 室頂核の外側 各側数個 球状
栓状核 弓状核の外側 各側1個 棍棒状
歯状核 栓状核の外側 各側1個 嚢状(巾着状)
※歯状核は小脳核中最大
☆水平段すると
一番内側が室頂核。頭の丸い短く太い棒で、下に短い脚がはえているような
次に弓状核。円形がいくつか並ぶ
栓状核は弓状核の外側で、細長い棒状
歯状核が最も外側

【白質】(資料p19)
・上行性:知覚
・下行性:運動

①大脳白質(大脳髄質)
連合線維路
交連線維路
投射線維路の三つがある
ア.連合線維路
同側の大脳皮質を連絡する連合線維よりなる
例)外包:レンズ核と前障の間の白質
最外包:前障と島の間の白質
イ.交連繊維路
大脳皮質の左右対称部位を連絡する交連線維よりなる
例)脳梁(大脳溝と大脳回で前述)
前交連、間脳の後交連(第3脳室で前述)
ウ.投射線維路
大脳皮質と下位中枢を連絡する投射線維よりなる
例)内包:尾状核とレンズ核と視床の間の白質
水平断面では”く”の字状をていし、前から順に前脚、膝、後脚に分ける
内包は身体各部の運動線維、知覚遷移を含み、脳出血などでここが犯されると運動障害や知覚障害を起こす
☆内包を栄養する動脈は中大脳動脈の枝
脳弓
★大脳辺縁系(p331)
旧皮質ともいう
帯状回、透明中隔、脳弓、視床核、視床下部
嗅球、下垂体、乳頭体、扁桃体、海馬

②小脳の白質(小脳髄質ともいう)
ア.小脳内の繊維の特徴
・小脳に来る繊維はプルキンエ細胞に終わる
・プルキンエ細胞から出る繊維は小脳核に行く
・小脳核を出る繊維は小脳を出る
★生命樹
小脳の白質が矢状断面において、樹枝の分岐をていする状態

【中心管と脳室系】
①構成
上から順に
左右の側脳室、室間孔、第3脳室、中脳水道、第4脳室、延髄中心管、脊髄中心管
②脳脊髄液
中心管および脳室系の内部は、脳脊髄液で満たされる
脳脊髄液はリンパである
脳脊髄液は側脳室脈絡組織、第3脳室脈絡組織、第4脳室脈絡組織で産生され
第4脳室脈絡組織にあく第4脳室正中口(マジャンディ口)の方から第4脳室外側口(ルシュカ口)を経てくも膜下腔に至り、硬膜静脈洞から静脈系に入る
③上衣細胞
内面は上衣細胞というグリア性の単層立方上皮に覆われる
④○○脳室脈絡組織
・三層よりなり
内層は上皮性脈絡板
☆脈絡組織=脈絡叢
中層は脈絡叢
外層は脳軟膜の一系である
・脈絡叢は上衣細胞に覆われた毛細血管網である
・脳脊髄液はここで血液から造られる

4)脳脊髄の被膜
・膵膜ともいう
・脳膜と脊髄膜の二つがある
・結合組織よりなる
・表層より順に
硬膜、クモ膜、軟膜
(1)硬膜
・最も厚く膠原線維よりなる
・内葉と外葉がある
内葉は狭義の硬膜で外葉は脊柱管と頭蓋腔の内面の骨膜に相当する
・内葉は脊髄では密に結合せず、その間を硬膜上腔といい、脂肪組織と静脈叢が入る
脳では密に結合しところどころ内葉と外癰は離れ硬膜静脈洞を作る
・脳では内葉は列の中に入り込む(重要)
大脳縦裂に入り込むものを大脳鎌
大脳横裂(大脳小脳裂)に入り込むものを小脳テント
後面で左右の小脳半球の間に入り込むものを小脳鎌
(2)クモ膜
・血管がない
・軟膜に向かって結合組織線維が出て連絡する
結合組織線維はクモの巣状をていする
・硬膜との間の隙間を硬膜下腔といい、リンパが入る
・硬膜静脈洞へ粟粒大ないし小麦粒大の突起であるクモ膜顆粒を出し、くも膜下腔内の脳脊髄液を硬膜静脈洞へ送る
(3)軟膜
・軟膜は脳脊髄の表面に密着するが、クモ膜は凹みを飛び越えて、脳であれば回転の表面を覆う
・軟膜とクモ膜の間をくも膜下腔といい、脳脊髄液が入る

5)脳脊髄の血管
(1)脊髄の動脈系
①椎骨動脈から分枝
→前脊髄動脈・跡脊髄動脈
・前脊髄動脈は前正中裂の中を上下に走る
・後脊髄動脈は後根の近くを上下に走る
②下降大動脈→脊髄枝
(2)脊髄の静脈系
前2本、後ろ1本の上下に走る脊髄静脈となり
脊柱管の内と外で内椎骨静脈叢と、外椎骨静脈叢を作り
上大静脈、下大静脈、奇静脈に入る

(3)脳の血管については脈管系を参照

3.末梢神経系
①脳から出る脳神経
②脊髄から出る脊髄神経
③自律神経
(資料参照)
<補足>
1)脳神経
①嗅神経
・感覚性
・分布
鼻粘膜の嗅上皮(嗅細胞の中心突起(中枢性突起))に分布
・嗅神経は各側20本ある

・無嗅症(p341)
②視神経
・感覚性
・経過:視神経管→眼窩
・分布:網膜
・半交叉
網膜の内側半の線維は交叉し反対側の中枢へ
外側半の線維は交差せず同側の中枢へいく
・半盲
視索の圧迫や切断などで起こる障害
鼻側半盲、耳側半盲がある
③動眼神経
・運動性
外眼筋の内、上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋、上眼瞼挙筋
・中脳の大脳脚内側溝の下部から出る
・動眼神経の中を通る副交感神経の毛様体の平滑筋と虹彩の平滑筋(瞳孔括約筋)の運動線維は眼窩にある毛様体神経節でニューロンを代えた後、毛様体と虹彩に分布する
☆毛様体の平滑筋:水晶体(レンズ)の厚さを調節する
虹彩の平滑筋:眼球に入る光量の調節(瞳孔の大きさを調節)
④滑車神経
・下丘の直下から出る
・運動性
外眼筋のうち、上斜筋
⑥外転神経
・運動性
外眼筋の内、外側直筋のみ
・橋の下部で延髄との境から出る
⑤三叉神経
・混合性
・脳神経中最も太い
・橋の外側から出る
・経過
(知覚線維)
側頭骨錐体の三叉神経圧痕で三叉神経節(半月神経節またはガッセル神経節)を作った後、第1枝(眼振計)、第2枝(上顎神経)、第3枝(下顎神経)に分かれる
1枝:上眼窩裂
2枝:正円孔
眼窩下神経・頬骨神経は正円孔から出た後下眼窩裂に入る
3枝:卵円孔
硬膜枝は棘孔を通って頭蓋腔内に戻る
下歯槽神経は下顎孔からオトガイ孔に抜ける
(運動線維)
第3枝のみ
運動線維は神経節を作らず、第3枝に加わる
三叉神経節には関わらない
☆運動線維はいずれも神経節を作らない
<枝と分布>
ア.眼神経:
上眼窩裂を通って次の枝に分かれる
1.テント枝:小脳テント分布
2.涙腺神経:結膜、涙腺に分布(重要でない)
3.前頭神経:前頭部の皮膚、上眼瞼の皮膚と粘膜
前頭神経は3本の枝に別れる
眼窩上切痕を通る:眼窩上神経外側枝→前頭部へ
前頭切痕を通す:眼窩上神経内側枝→前頭部へ
内眼角のあたりを通る:滑車上神経→前頭部へ
・生体観察
眼窩上神経内枝は前頭切痕で
眼窩上神経外側枝は眼窩上切痕で触察できる
☆眼窩上切痕:内側3分の1
前頭切痕:眼窩上切痕と内眼角の間
4.鼻毛様体神経
4本の枝がある
長毛様体神経:眼球に分布(重要でない)
前篩骨神経:鼻腔上前半の粘膜と外鼻の皮膚と粘膜(重要でない)
後篩骨神経:後篩骨蜂巣の粘膜(重要でない)
滑車下神経:下眼瞼の皮膚と粘膜
イ.上顎神経
正円孔を通り、翼口蓋窩に入る
次の枝に分かれる
1.硬膜枝:脳硬膜(正円孔に入る手前で分かれる)
2.頬神経:顔面の皮膚に分布
正円孔→下眼窩裂→眼窩→頬骨眼窩孔→胸骨角→頬骨管の中で二分し
頬骨顔面枝は頬骨顔面孔を出て顔面へ
頬骨側頭枝は頬骨側頭孔を出て側頭部へそれぞれの皮膚に分布
・生体観察
頬骨顔面孔で頬骨顔面枝を強圧すると痛む
3.眼窩下神経:下眼瞼の皮膚と結膜、鼻翼の皮膚と粘膜、上顎歯の歯肉、上唇の皮膚に分布
正円孔→下眼下裂→眼窩→眼窩下溝→眼窩下管→眼窩下孔→顔面
・生体観察:眼窩下孔で強圧すると痛む
4.上歯槽神経:上顎歯の歯髄
歯槽孔を通って歯槽管→上顎骨歯槽に分布
5.翼口蓋神経
2枝に分かれる
口蓋神経:大口蓋神経と小口蓋神経がある
・大口蓋神経:口腔に分布(中でも硬口蓋の粘膜)
大口蓋管→大口蓋孔→外頭蓋底
・小口蓋神経:口腔に分布(中でも軟口蓋の粘膜)
大口蓋管の中で大口蓋神経より分かれ→小口蓋管→小孔外孔→外頭蓋底
6.後鼻枝:鼻腔下後半の粘膜
蝶口蓋溝→鼻腔
・後鼻枝の終枝の鼻口蓋神経
鼻腔→切歯管→切歯孔→口腔に分布(硬口蓋の粘膜に分布)
ウ.下顎神経
卵円孔を通り側頭下窩に入る
次の枝に分かれる
1.硬膜枝:脳硬膜
卵円孔→棘孔→頭蓋腔に戻る
2.咀嚼筋神経
次の枝に分かれる
・咬筋神経:咬筋
・深側頭神経:側頭筋
・外側翼突筋神経:外側翼突筋
・内側翼突筋神経:内側翼突筋
3.口蓋帆張筋に行く枝:口蓋帆張筋
4.鼓膜張筋に行く枝:鼓膜張筋
☆鼓膜張筋:鼓膜を緊張させる
5.頬神経:頬部の皮膚と粘膜に分布
6.耳介側頭神経
数枝に分かれて耳介の皮膚、外耳道の皮膚、側頭部の皮膚に分布
・生体観察:側頭部を強圧すると痛む
7.下歯槽神経
外側翼突筋と内側翼突筋の間→下顎孔→下顎管→オトガイ神経となりオトガイ孔を出る
・オトガイ神経:下顎歯の歯肉、下唇の皮膚と粘膜、オトガイ部の皮膚
・生体観察:オトガイ孔(第2小臼歯歯根部)を強圧すると痛む
・下顎歯歯髄に行く枝:下顎歯の歯髄
・顎舌骨筋神経:顎舌骨筋、顎二腹筋前腹、オトガイ下部の皮膚に分布
下顎孔のすぐ上方で分かれ、顎舌骨筋神経溝の中を前に走り顎舌骨筋に分布する
8.舌神経:舌の前3分の2の粘膜、口腔底の粘膜、顎下腺・舌下腺(鼓索神経が顎下腺の上にある顎下神経節でニューロンを代えた後、これらの腺に分布する)
☆舌に分布する神経線維
舌の知覚・味覚線維、口腔底の知覚線維、顎下腺・舌下腺の副交感
鼓索神経は顎下神経節でニューロンを代えるが、その顎下神経節は下顎神経に所属するものなので、その後は舌神経に合流するような形になる
外側翼突筋と内側翼突筋の間、下歯槽神経の前を前方に走る
舌神経に顔面神経の鼓索神経が加わる
*舌神経の線維:舌の前3分の2の知覚線維、口腔底の粘膜の近く線維
*鼓索神経の線維:舌の前3分の2の味覚線維、口腔底の粘膜の味覚線維、顔面神経の中を通る副交感神経の顎下線・舌下腺の分泌線維

⑦顔面神経
・混合性
・起始:橋の下部で延髄との境、外転神経の後ろ
・経過(重要)
内耳孔→内耳道→顔面神経管→茎乳突孔
顔面神経管の始めの部で後下方に曲がる部を顔面神経膝という
・線維
a.横紋筋の運動線維:表情筋、広頚筋
b.舌の前3分の2の粘膜の味覚線維
c.顔面神経の中を通る副交感神経の涙腺、顎下腺、舌下腺の分泌線維
bとcを合わせて中間神経という
bは顔面神経膝で膝神経節(顔面神経説)を作る
☆”く”の字の管の中に顔面神経が走る
上辺の入り口が内耳孔
くの曲がり角に顔面神経膝があり、そこに神経節(膝神経節=顔面神経説)がある
膝部分で下に曲がらずに直進するように枝分かれするのが大錐体神経
大錐体神経は三叉神経の上顎神経の翼口蓋神経節を経由して涙腺に分布
“く”の字の下辺が茎乳突孔に出るまでの間に、鼓室に向かって二本の枝を出す
1本目はアブミ骨筋神経
2本目は鼓索神経→三叉神経の下顎神経の顎下神経節を経由→顎下腺・舌下腺に分布
茎乳突孔を出た線維は7本の枝に別れる(重要でない)
後耳介神経
二腹筋枝と茎突舌骨筋枝
側頭枝
頬骨枝
頬枝
下顎縁枝
頚枝
・枝(p334)
1.大錐体神経
*分布顔面神経の中を通る副交感神経の涙腺の分泌線維
*経過:
膝神経節から起こり
→交感神経の深錐体神経とともに蝶形骨の翼突管を通り
→翼口蓋窩にある翼口蓋神経節でニューロンを代える
→上顎神経の中に入り→頬骨神経→涙腺神経→涙腺
2.アブミ骨筋神経
*経過:顔面神経管→鼓室→中耳
*分布:アブミ骨筋
3.鼓索神経
*経過:顔面神経管から起こり→鼓室→三叉神経の下顎神経の舌神経に加わる(舌神経参照)
*分布:顎下腺、舌下腺
4.終枝
・後耳介神経
・二腹筋枝と茎突舌骨筋枝
・側頭枝
・頬骨枝
・頬枝
・下顎縁枝
・頚枝
*経過:茎乳突孔を出て→後耳介神経、二腹筋枝と茎突舌骨筋枝を出した後
耳下腺の中で耳下腺神経叢を作り終枝に分枝する
*分布
後耳介神経は後頭前頭筋の後頭筋と後耳介筋
顎二腹筋枝はは顎二腹筋幸福
茎突舌骨筋枝は茎突舌骨筋
終枝は顔面筋に分布
⑧内耳神経
・感覚性
・起始:橋の下部で延髄との境。顔面神経の後ろ
・経過
内耳孔→内耳道で2本の神経に分かれる(前庭神経・蝸牛神経)
*前庭神経:平衡覚
*蝸牛神経:聴覚
ア.前庭神経
・経過
内耳孔→内耳道底で前庭神経節を作る
・分布
前庭の中にある球形嚢・卵形嚢の平衡斑(受容器)
骨半規管の膨大部の中にある膨大部稜(受容器)
イ.蝸牛神経
・経過
内耳孔→内耳道→蝸牛軸でらせん神経節を作る
・分布
コルチ器(らせん器)

⑨舌咽神経
・起子:延髄後外側溝
・経過:(p348)
脛静脈孔を出て→
内頚動脈の外側を下り
→舌枝と咽頭枝に分かれる
知覚神経(味覚線維も含む)は脛静脈孔の入り口のところで、状神経節と下神経節を作る
・線維
a.横紋筋の運動線維:咽頭筋など
b.粘膜の知覚線維:舌の後3分の1と咽頭粘膜
c.舌の後3分の1の味覚線維
d.舌咽神経の中を通る副交感神経の耳下腺および咽頭腺の分泌線維
・枝
1.鼓室神経
舌咽神経の中を通る副交感神経の耳下腺の分泌線維
*経過:下神経節→鼓室→*小錐体神経となり鼓室を出る→側頭下窩にある*耳神経節(三叉神経の下顎神経の所属)でニューロンを代えたのち→三叉神経の下顎神経の耳介側頭神経に加わり耳下腺に分布
2.茎突咽頭筋枝
*分布:茎突咽頭筋
3.舌枝
*線維としては舌の後3分の1の粘膜の知覚線維・味覚線維
*分布:舌の後3分の1の粘膜
4.咽頭枝
*横紋筋の運動線維
咽頭粘膜の知覚線維
舌咽神経の中を通る副交感神経の咽頭腺の分泌線維
*経過
迷走神経の咽頭枝、交感神経の咽頭枝とともに咽頭壁で咽頭神経叢を作る
*分布
茎突咽頭筋を除く咽頭筋
口蓋帆張筋を除く口蓋筋
咽頭粘膜、咽頭腺
☆口蓋帆張筋は三叉神経の下顎神経の口蓋帆張筋に行く枝

⑩迷走神経
・混合性
脳神経中で最も分布範囲が広い
脳神経中で最も分布範囲が長い
・起始:延髄の後外側溝、舌咽神経の下
・経過:脛静脈孔→内頚動脈・総頚動脈の後外側を下る→胸腔に入る
→右は右鎖骨下動脈の前、左は大動脈弓の前を下り
→気管支の後ろ
→右は食道の後ろ、左は食道の前を下り
→横隔膜の食道裂孔を通り腹腔に入る
※知覚線維は脛静脈孔の中で、上神経節、下神経節を作る
・区分
頭部、頚部、胸部、腹部に分ける
上神経節までが東部
下神経節以下から反回神経の起始部までが頚部
食道裂孔から上が胸部、下が腹部
・線維
a.横紋筋の運動線維:
b.皮膚・粘膜・脳硬膜の知覚線維
c.迷走神経の中を通る副交感神経の平滑筋、心筋の運動線維と、各部内臓の腺の分泌線維
・枝
1.硬膜枝
上神経節より出る
*分布:脳硬膜に分布
2.耳介枝
上神経節より出る
*分布:耳介の皮膚、外耳道の皮膚
3.咽頭枝
下神経節より出る
咽頭神経叢を作る(舌咽神経で前述)
*分布:
茎突咽頭筋を除く咽頭筋
口蓋帆張筋を除く口蓋筋
咽頭粘膜、咽頭腺
4.上喉頭神経(内外枝の名前ぐらいでよい)
下神経節より出る
喉頭に達して外枝と内枝に分かれる
*分布
外枝:輪状甲状筋、下咽頭収縮筋(喉頭咽頭筋)
内枝:声帯ヒダより上の喉頭粘膜、鉤頭腺
5.反回神経
*経過:
右は右鎖骨下動脈の前、左は大動脈弓の前で本幹より別れ
→これらの動脈の下跡を通り、食道と気管の間の溝を上行して
→下喉頭神経となり喉頭に分布
*分布
輪状甲状筋を除く喉頭筋
声帯ヒダより下の喉頭粘膜、喉頭腺
6.心臓枝
*経過
上心臓枝(1対)は頚部本幹より
下心臓枝(1対)は反回神経より出る
交感神経の心臓枝とともに、大動脈弓壁で心臓神経叢を作る
*分布:心筋
7.食道枝
本数は多数ある
*経過
反回神経と胸部本幹より出る
交感神経の食道枝とともに食道壁で食道神経叢を作る
*分布:食道の筋、粘膜、食道腺
8.気管枝
数本ある
*経過
反回神経より出る
交感神経の枝とともに気管付近で神経叢をつくる
*分布
気管の筋、粘膜、腺
9.気管支枝
多数本ある
*経過
胸部本幹より出る
交感神経の肺枝とともに気管支壁で肺神経叢をつくる
*分布:気管支の筋、粘膜、腺
10.終枝
*経過
横隔膜の食道裂孔を通り
→腹腔に入る
→交感神経とともに腹腔神経叢、上腸間膜動脈神経叢、下腸管膜動脈神経叢をつくる
*分布
すべての腹部内臓の粘膜、腺、平滑筋
大腸は左結腸極まで(横行結腸まで)
骨盤内臓には分布しない

⑪副神経
・運動性
・起始:延髄の後外側溝、迷走神経の下
・経過
脛静脈孔の中で内枝と外枝に分かれる
1.内枝
迷走神経に加わる
迷走神経の口蓋筋、咽頭筋、喉頭筋の運動線維は、副神経内枝からの線維と見られる
2.外枝
C2、3の前枝と吻合して胸鎖乳突筋に分布する
C3、4の前枝と吻合して僧帽筋に分布する

⑫舌下神経
・運動性
・起始:延髄の前外側溝
・経過(p351)
舌下神経管→迷走神経、内頚動脈、外頚動脈の外側を斜め前下方に下り
→舌筋枝と吻合枝に分かれる
・分布
舌筋枝:すべての舌筋とオトガイ舌骨筋
吻合枝:C1~4と吻合して頚神経ワナをつくり、舌骨下筋群に分布する
☆C1~4の頚神経が順に上のものに合流し一本の神経となる。
C4の下で、頚神経と平行に下ってきた舌下神経の吻合枝と合流してU字を作る
U字の底から出る神経が舌骨下筋群を支配する
これらを頚神経ワナという

2)脊髄神経
(1)枝
硬膜枝と交通枝が出る
①硬膜枝(1本)
脊髄神経幹より分かれ、脊柱管へ逆行し、脊髄硬膜に分布する
②交通枝(普通1本、まれに2~3本あるヒトも)
脊髄神経幹より分かれ、椎間孔を出て交感神経の幹神経節(交感神経節、椎傍神経節)と交通する
(2)脊髄神経前枝と後枝
①太さと長さ
前枝は後枝より強大
②分布区域(重要)
・前枝
頚の前面・外側面の皮膚と筋
体幹の前面・外側面の皮膚と金
上肢と下肢の全面の皮膚と筋
・後枝
頚の後面の皮膚と筋
帯環の後面の皮膚と筋
(3)脊髄神経後枝について
前枝が後枝より強大であるが、c1とc2は例外で後枝の方が強大である
C1・2の後枝は特別な名称を有する
・C1=後頭下神経
分布:後頭下筋(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)
・C2=大後頭神経(重要)
経過:外後頭隆起の外側3センチを上行する
分布:喉頭部の皮膚
生体観察:外後頭隆起の外側3センチを強圧すると痛む
☆C3~Coには特別な名称はない
(4)脊髄神経前枝について
①神経叢
・神経叢を作る
ただし、胸神経は神経叢を作らない
・神経叢の種類(重要)
C1~C4:頚神経叢
C5~Th1:腕神経叢
Th1~Th12:神経叢を作らず肋間神経となる
Th12~L4:腰神経叢
L4~S5:仙骨神経叢
CoはS4S5と小さな神経ワナを作る
②神経叢から出る神経について(資料p2)
☆全暗記
・皮枝と筋枝がある
皮枝:皮膚に分布
筋枝:筋に分布

3)自律神経
(1)解剖学的特徴
(資料参照)

(2)交感神経
①構造
交換神経幹
交通枝
末梢枝
ア.交換神経幹
・位置
脊柱の両側(椎体の前外側)
各側1個
頭蓋底から尾骨にかけてある
・形態
数珠状
・区分
交感神経節(幹神経節)、横枝、節間枝よりなる
*交感神経節
各側20個あまりある
*横枝:同じ高さにある左右の交感神経節を連ねる
*節間枝:同側の交感神経節を連ねる
イ.交通枝
交感神経節とこれに対応する(同じ高さにある)脊髄神経と交通する
普通、1本。まれに2~3本
・線維には2種類ある
白交通枝と灰白交通枝(資料参照)
ウ.末梢枝
エ.交感神経節
・頭頚部、胸部、腹部、骨盤部の4部に分ける
*頭頚部:上頚神経節、中頚神経節、下頚神経節がある
上頚神経節:第3・4頚椎
中頚神経節:第6頚椎
下頚神経節:第7頚椎
星状神経節(資料参照)
心臓枝:上中下神経節から各側1本ずつ、上中下心臓神経が出る
迷走神経の心臓枝とともに大動脈弓壁で心臓神経叢を作る
心筋に分布
*胸部
各側10から12個の胸神経説からなる(胸椎の両側)
主な末梢枝:
胸心臓神経
肺枝
食道枝
大内臓枝
*腹部
各側4~5個の腰神経節よりなる(腰椎の両側にある)
腹部内臓(横行結腸まで)の平滑筋と腺に分布
主な末梢枝:(資料参照)
1.腹腔神経叢(重要)
2.上腸間膜動脈神経叢
3.下腸間膜動脈神経叢
※3つ合わせて椎前神経節
※左右の腹腔神経節を合わせて太陽神経節
4.下腹神経叢
5.上腹神経叢
*骨盤部
交感神経節は各側4~5個の仙骨神経説よりなる
仙骨前面にある
主な交通枝:仙骨神経、尾骨神経と交通する
主な末梢枝:
・臓側枝(仙骨内臓神経)は副交感神経の仙骨神経の臓側枝、骨盤内臓神経とともに直腸、膀胱の外側で、下下腹神経叢(骨盤神経層)をつくる
この神経叢の中にある神経節を骨盤神経節という
下下腹神経叢の分布:骨盤内臓(大腸は下行結腸より下の部)の平滑筋と腺
胃と腸に分布するものはその壁で多数の神経節を持つ3層の腸筋神経叢を作る
腸筋神経叢:マイスネル粘膜下神経叢、アウエルバッハ筋層間神経叢、漿膜下神経叢

(3)交感神経の各線維の経過
・交感神経の全身の血管の平滑筋の運動線維
・交感神経の全身の汗腺の分泌線維
・交感神経の全身の立毛筋の運動線維
以上三つの線維は以下の経路をとる
a.交感神経節
→灰白交通枝
→脊髄神経の中を通る
b.交感神経節
→動脈に沿って走る

(4)副交感神経の補足
仙骨神経の中を通るもの
仙骨神経の臓側枝(骨盤内臓神経)の中を通るもの
骨盤内臓の平滑筋の運動線維と腺の分泌線維

・節前線維
S2~S4の高さにある前柱(前角)の神経細胞
→前根を通り
→骨盤神経節
・節後線維
骨盤神経節
→骨盤内臓(大腸は下行結腸より下の部)の平滑筋と腺に分布





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