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あん摩マッサージ指圧理論ノート03「マッサージ」

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1.マッサージの意義と遠隔
■1)マッサージの意義
①マッサージは疾病の治療、予防、保健の目的で、徒手で一定の手技を方式に従い、皮膚に直接求心性に施術する技術である
応用分野により
②医療マッサージ
保健マッサージ
スポーツマッサージ
産業マッサージ
美顔マッサージ
美容マッサージ
③マッサージという言葉は近世になってフランスで使われるようになった
語源はギリシア語のマッシー(もむ)、あるいはアラビア語のマス(和らげる)という言葉である

■2)マッサージの沿革
①マッサージもあん摩と同様、痛いところをなでる、さするということから発展したとされる
②BC5世紀、ヒポクラテスはマッサージの効果を提唱し、
「およそ医師たるものは、一般医術に関する学理はもちろん、マッサージをも習得されなければならない」
と述べた
③紀元前にマッサージを研究した人には、ギリシアのアスクレピアデス、ローマのガレヌスなどがいた
④16世紀末、アムブロアスパレーは、頭部の充血に対する頚部への誘導マッサージや、長期臥床患者の運動不足解消などのマッサージの研究を行った
⑤18世紀スウェーデンのリングはストックホルムに中央体操院を設立し、スウェーデン式マッサージを築いた
☆体操院:体育大学みたいなもの
⑥マッサージの研究を深めた人物一覧
・オランダ
メッツゲル(*)、その門人のベルグマン
・ドイツ
モーゼンガイル(*)、ザブルドスキー、ホッファー(*)、キルヒベルグ
・フランス
ノムストレーム、デュジャルダン(*)、ホーメッツ、
・オーストリア
ブム、ライブマイル、
・スウェーデン
リング(*)
・イタリア
マギオラ、コロンボ
・アンリか
ケルロック(*)など
⑦わが国への導入は明治18年(1885年)、陸軍軍医総監で赤十字病院長の橋本乗晃がヨーロッパから書物を持ち帰り、部下の長瀬時衡に紹介し、彼が研究を進め広めた

2.マッサージの基本手技とその生理的作用
・マッサージの基本手技6種
軽擦法(按撫法)
揉捏法
強擦法(按捏法)
圧迫法
振戦法
叩打法
☆求心性の心は心臓
☆滑剤を使用する
乾性マッサージ:天花粉など
湿性マッサージ:オイル
■1)軽擦法(按撫法)
6手技の中で最も多く用いられる手技
術者の手を皮膚に密着させ、静脈、リンパの流れに沿って、求心性に撫でさする
(1)手技
①手掌軽擦法
片手または両手の手掌で軽擦する手技
これに母指球軽擦法、小指球軽擦法が含まれる
腹部、背部、上腕、前腕、大腿、下腿など比較的広い施術部に応用する
②母指軽擦
片手または両手の母指頭または母指腹で軽擦する手技
手指や足指、手背や足背の骨幹など比較的狭い部に応用
③二指軽擦法
母指と示指で施術部をはさんで軽擦するもの
手指や足指などに応用
この変法として、環状軽擦法があり、手関節や足関節に用いる
④四指軽擦法
両手または片手の四指腹で軽擦するもの
頭部や顔面に用いる
⑤指軽擦法
四指の基節、中節の手背で軽擦する方法
皮膚の厚い部や筋膜の硬い施術部に応用
(毛がはえている部分、硬い部部に用い、顔面や胸腹部などの柔らかい部には用いない)

(2)軽擦法の生理的作用
①軽擦法は直接の圧力や各種反射によって、血液リンパの循環を促進する
モーゼンガイルやライブマイルの実験により上肢や腹部の血行促進や浮腫の吸収が促進されることがわかった
最近では脈波を指標にした実験も行われている
②皮膚に対し強い軽擦法をおこなうと
・皮膚面の分泌物や老廃物を除去し、皮膚の感受性を調整する
・皮脂腺や汗腺の機能を増進させ体温を調整し皮膚呼吸を盛んにする
・皮下静脈やリンパ流を促進し、老廃物の吸収を助け、反射的に皮膚血管を拡張させ充血を起こすこれにより、皮膚温を上昇させ、皮膚の栄養を高め、抵抗力を増す
③知覚神経に対し、弱い軽擦法はその機能を盛んにし、強い軽擦法はこれを減退させ適度の軽擦法は爽快感を与える
④筋に対し強い軽擦法を行えば、筋肉内の血液、リンパの流れを促進し、新陳代謝を盛んにし、栄養を高め疲労物質を吸収させ、筋疲労を回復・予防する
⑤腹部に弱い軽擦法を行うと反射的な作用で、強い軽擦法を行うと直接的な作用で、腹腔内臓器の機能を高め消化吸収、便通を促す

■2)揉捏法
筋肉を対照にもむ手技である
(1)手技
①母指揉捏法
両手または片手の母指で輪状または線状にもむ手技
頭部や顔面、手背や足背の骨間などに応用
両母指揉捏法とは、両母指の間に筋をはさみもむもので、脊柱両側筋群、前腕後面、下腿前面などに応用
②二指揉捏法
母指と示指で筋をはさみ、もむ手技
頚部、肩上部、上肢、下肢などに応用
③四指揉捏法
四指腹でもむ手技で、
頭部顔面部、背部、胸部、腹部などに応用
④手掌把握揉捏法
手掌で筋をつかみ、力を加え絞りこねるようにもむ手技
背部、胸腹部、上肢、下肢などに応用
⑤鋸切状揉捏法
両手を並べて筋をつかみ、筋線維の方向に直角に(筋を横切るように)、両手をかわるがわる反対方向に動かす主義
肩上部、腹部、上肢、下肢などに応用
⑥縦行揉捏法
両手で縦方向に揉捏する
⑦錐揉状揉捏法
両手手掌間に上肢をはさみ、錐を揉むように揉捏する手技
⑧艪盪揉捏法
あん摩参照

(2)揉捏法の生理的作用
①筋に揉捏法を行うと筋肉内の決行を促し、老廃物を除去し栄養を高め、新陳代謝を盛んにする
②筋疲労の回復や予防に役立つ
③腹部に揉捏法を行うと
胃腸の機能を盛んにし、消化、吸収、便通を促す

■3)強擦法(按捏法)
軽擦法と揉捏法の複合手技で主に関節部に用いる
その種類には、うずまき状(渦紋状)強擦法と、らせん状(屋瓦状)強擦法がある
(1)手技
①うずまき状強擦法(渦紋状強擦法)
母指または示指または中指を、施術部の皮膚に直角にあて、輪状または楕円状に、初めは軽く周囲から、徐々に強く中心部に皮膚とともに動かす手技
☆最後に軽擦を入れることも
②らせん状強擦法(屋瓦状強擦法)
母指または示指または中指で、輪状に強擦しながら、屋根瓦が重なるように、屋瓦状(らせん状)に進行する手技
★腱に用いることが多い
(2)強擦法の生理的作用
①外傷や炎症などによる軟部組織の癒着を剥離する
②炎症性産物や病的滲出物を、破砕し吸収させる
③矯正法とともに行い、間接拘縮を改善する
★間接拘縮:間接の軟部組織の問題による間接の運動障害
間接強直:骨の問題による間接運動障害
★矯正法:関節可動域を拡大させるための運動法

■4)圧迫法
圧迫法は手の種々な部を用い圧迫するもので、間歇的圧迫法と持続圧迫法がある
(1)手技
①間歇圧迫法
母指と四指または両手の手掌でいったん圧迫し、その後力をゆるめ、さらに次の部を圧迫する方法
上肢や下肢に応用
関節部に対しては、片手で間接の遠位部を圧迫し、他方で関節部に間歇圧迫を与える
②持続圧迫法
片手、両手の母指、四指、指のいずれかで、神経が骨から皮下に現れるところや、皮下を走行する神経、筋肉などを圧迫する
★神経が骨から皮下に現れるところ(翳風、オトガイ孔など)
皮下を走行する神経、筋肉など(陽陵泉など)
・ワレー圧痛点

(2)圧迫法の生理的作用
①上肢や下肢に対する間歇圧迫法は無痛性で行い、静脈・リンパの流れを促進する
☆ポンプ作用のようなもの
②腹部に対する間歇圧迫法は胃腸の機能を盛んにする
③神経、筋に対する持続圧迫法は、興奮性を抑制し、神経痛の痛みや、痙攣に効果的である
☆持続圧迫法=沈静作用

■5)叩打法
叩打法は手の種々な部で施術部をリズミカルに叩く手技で、手関節を柔軟にし、
1秒間に2~5回程度の速さで行う
(1)手技
①手拳叩打法
握りこぶしを少し傾け、その小指側で叩く主義
頭部、顔面部、胸部、腹部以外の全身に応用
☆強く行う場合は肘間接を使って、軽い時には手関節だけで行う
②切打法(細切叩打法)
指を伸ばし、指を開きその小指側で軽くたたく手技
顔面以外の全身に応用
③拍打法
指を伸ばし、少しくぼませた手掌面で叩く手技
腹部、胸部、背部などの広い部分に応用
④指頭叩打法
四指頭で叩く手技
これに中指末節で行う打診状叩打法(啄打法)を含める
頭部、顔面、胸部、腹部などに応用
⑤指背叩打法
軽く伸ばし、開いた指背または半ば握った指節の背面で施術する
顔面や背部以外の全身に応用
⑥環状叩打法
母指と示指とを開き、両手同時に施術部を挟むように叩く手技
上肢や下腿に応用

(2)叩打法の生理作用
①通常のゆるやかで短時間の叩打法は、神経、筋の機能を亢進させる(興奮作用)
②皮膚や筋の血管を拡張させ、血行を促進し、栄養を高める
③直接的または反射的作用により、神経や内臓の機能を調節する
☆近くや運動の麻痺に効果的
☆運動前の準備として効果的

■6)振戦法
術者の手や手指を患者の施術部に軽く押し当て振動させ、それを諸組織に伝える手技
(1)手技
①手掌振戦法
これには母指球振戦法、小指球振戦法が含まれる
頭部、胸部、腹部などの施術に応用
変法として母指と四指との間に後頚部や後頭部をはさんで行うものもある
②指頭振戦法
母指から薬指の種々の指先で行う手技
頭部、顔面、腹部、背部などに応用
③牽引性振戦法
術者の両手で患者の上肢または下肢をひっぱりながら振動させる手技
(2)振戦法の生理的作用
①振戦法は叩打法と同様、断続的でリズミカルな刺激を加える手技であるが、叩打法より加える厚保は弱い
②振戦法は神経や筋の興奮性を高める
③腹部に対する振戦法は食物の消化吸収を高め、便通を促す

3.運動法とその生理的作用
■1)徒手筋力検査法(MMT=Manual Massle Test)
患者の筋力を術者の徒手により評価する方法で、6段階がある
①筋力Ⅴ
=正常、N(Normal)、100%
強い抵抗に打ち勝って間接可動域いっぱいに動かすことができる
②筋力Ⅳ
=優、G(Good)、75%
弱い抵抗に打ち勝って間接可動域いっぱいに動かすことができる
③筋力Ⅲ
=良、F(Fare)、50%
抵抗を加えなければ重力に打ち勝って間接可動域いっぱいに動かすことができる
④筋力Ⅱ
=可、P(Poor)、25%
重力を取り除けば、間接可動域いっぱいに動かすことができる
⑤筋力Ⅰ
=不可、T(Trace)、10%
筋収縮により間接を動かすことはできないが、筋の収縮を触知できる
④筋力0
=零、Z(Zero)、0%
筋収縮を触れることができない

■2)運動法
運動法には自動運動法(自動介助運動法を含む)
他動運動法、抵抗運動法、矯正法がある
①自動運動法
術者は被術者に運動の方法や回数を定め、被術者自身が行う運動法である
筋力Ⅲに適する
自動運動法の中で筋力Ⅱのように重力について介助しながら行わせるものを自動介助運動法という
自動運動法は関節内の血行を促進し関連する筋の機能を高める
②他動運動法
術者が被術者の間接を目的の方向にゆっくりと円滑にROMいっぱいに動かす方法
筋力0と筋力Ⅰに適する
関節周囲の腱や靭帯、関節包などの軟部組織を伸展し、血液リンパの流れを促進
新陳代謝を盛んにし、栄養を高め拘縮や癒着を予防する
★ROM
関節可動域、Range Of Mortion
③抵抗運動法(反抗運動法)
被術者が行う関節運動に対し、術者が徒手により抵抗を加える方法である
筋力Ⅳに適する
これに被術者が上肢下肢を曲げる方向に動かすのに抵抗を加える、求心性抵抗運動法と
伸ばすことに抵抗を加える遠心性抵抗運動法とがある
抵抗運動法は筋力増強作用がある
④矯正法
間接拘縮などで間接可動域制限がある場合、他動的にその間接の可動範囲を広げ、軟部組織の癒着を除去し徐々に伸張し正常な関節可動範囲に戻そうとするものをいう
矯正法には徒手矯正法と機械矯正法とがある

4.結合織マッサージ
■1)結合織マッサージの意義と沿革
①結合織マッサージはドイツのエリザベート・ディッケにより20世紀前半に創始された
②結合織マッサージは、砒化結合組織に牽引刺激を与える目的で、皮膚をずらすようにして行う
■2)結合織マッサージの基本手技
(1)手技
結合織マッサージの手技には、擦過軽擦とカギ形軽擦とがある
①擦過軽擦
中指と薬指をそろえ、PIPとDIPをともに軽度屈曲し、皮膚にしわを作りながら術者の手関節の方向にこすっていく手技
②カギ形軽擦
擦過軽擦の終わりに術者の母指側に引っ張って、皮膚のしわを引っ掛けるようにする手技
(2)結合織マッサージの実際
①診断法
結合織の異常を調べる方法に結合織の緊張を調べるものと、皮膚血管の反射を見るものとがある
②術式
施術にあたっては、体幹の後面、特に腰椎下部から仙骨部(L2~S2)、頚椎下部(C8)を重視して行う

5.その他のマッサージ
■1)骨膜マッサージ
(1)骨膜マッサージの概要
①骨膜マッサージはベルリンのフォグラー教授より創始されたもので、骨膜に対しリズミカルな点状圧迫を加える
②骨膜マッサージは骨膜の栄養起点および増殖過程を賦活し、局所の骨膜、骨、間接などに直接影響するとともに、周囲数センチにまで作用する
また、自律神経反射機構を介して内臓にも影響する
③適応疾患として
疼痛性疾患
各種関節の疾患(五十肩など)
自律神経疾患(耳鳴、めまいなど)
末梢循環障害など
(2)施術部位および施術方法
①施術部位
限局した骨部に直接趣旨を当てることが可能な部であれば適応する
すなわち、筋などによって深く覆われていない部
②施術方法
まず過敏点を見つけ、徐々に垂直圧を加えながら、ほとんどわからない程度の円運動を行う

■2)リンパマッサージ
(1)リンパマッサージの概要
①リンパマッサージは老廃物をリンパ系に吸収させる目的で行う方法である
②手技には
擦法(さする方法)と揉捏(もむ方法)とがあり、硬結部に揉捏し、後にリンパに沿って擦法を行う
③リンパの方向(求心性)に擦法を行うときは力を入れ、戻すときは力を抜く
その時、指や手掌を離さない

6.マッサージの応用分野
マッサージ導入当初(明治)には、傷痍軍人の治療に用いられていた
(1)医療マッサージ
医療分野で応用されるマッサージ
①治療マッサージ
疾病の治療を目的とする
・内科
胃アトニー、胃下垂、胃酸過多、慢性の便秘・下痢、鬱血肝、腸神経症などの内臓疾患に応用
神経痛、知覚異常、筋の麻痺、痙攣などに応用
・整形外科
前処置(口蓋裂、内反足、股関節脱臼などの手術前に行う)
後療法(不動作性萎縮の後など)
・産婦人科
乳汁分泌障害に対する乳房マッサージ
胎児の位置異常の修正
・神経科
自律神経の調整(ヒステリー、不眠症など)
②看護マッサージ
褥瘡の予防など
関節拘縮の予防
(2)保健衛生マッサージ
①保健マッサージ
健康の維持増進を目的とする
②美容マッサージ
美容、美顔、健康増進を目的とする
不眠、便秘の予防
良肢位の保持
美顔マッサージは顔面に特化した美容マッサージ
オイルマッサージが主
③スポーツマッサージ
スポーツ選手のスポーツ障害の防止と記録向上を目的とする
基礎医学のみならず体育生理学なども学ぶ必要あり
コンディションの調整、身体のアンバランスな発達の予防
錐揉状揉捏、振動法などを中心にリズミカルに行う
競技前マッサージ、競技中マッサージ、競技後マッサージ、中間日マッサージの4つに分類できる
・競技前マッサージ
興奮を鎮めるなど
・競技中マッサージ
競技の合間のわずかな時間に行う
局所を短く
・競技後マッサージ
疲労回復
・中間日マッサージ
シーズンオフや練習のない日に行う
太りすぎの予防など
・世界で最も古いのは、フランス式スポーツマッサージ
昭和6年にはすでに日本でスポーツマッサージが行われていた
譫語は野球選手を中心に盛んになった
芹澤勝助が不及に寄与した
スウェーデン式(叩打法中心)、フィンランド式(揉捏を中心)、ドイツ式(振動、振戦を多用)などがある
④産業マッサージ
労働能力の向上と健康の増進

6.マッサージに応用できる体操法
■1)ウィリアムズ体操
腰痛の治療に応用する
①両膝を曲げゆっくりと状態を起こし、腹筋を強化する
②両手を腹の上で組み、殿筋に力を入れ、骨盤を持ち上げる
③膝を腋窩に近づけるようにし、背部・腰部・仙骨部の筋や靭帯を他動的に伸展する
④③と同じ動作を膝関節伸展位で行い、下肢後側筋群を伸ばす。ただし、神経根症状のある場合は禁忌
☆神経根症状:椎間板ヘルニアなど神経根が圧迫されている症状
⑤立位で片側の膝を曲げ、もう一方の膝を伸ばしたまま、体重を前下方に移し、大腿後面の筋群を伸展する
⑥両下肢を左右に少し離して立ち、床からかかとを離さないようにして立ったりしゃがんだりする
☆殿筋と腹筋を鍛え、大腿後面と背部を引き伸ばす

■2)コッドマン体操
50肩(肩関節周囲炎)の治療体操で、アイロン体操とも言われる
①1~2キログラムの錘を患側上肢で持ち、上体を90度前かがみにし、腕が自由に動く姿勢をとらせる
②腕を前後に振る
③腕を左右に振る
④円を描くように運動させ、徐々にその円を大きくする

■3)棒体操
50肩のための体操法で、球間棒を用いる
①患側の手で球間棒の中央を握り、外側へ90度挙上した状態で、内外旋を行う
②棒の両端を両手掌で握り、健側で患側の手を側方へ突き上げる
③身体の正面で手掌を身体の方へ向け、棒の中ほどを両手で握り、両腕を伸ばしたまま前方挙上する
④棒の中ほどを頭の上で手掌を後方に向け、両手で握らせ、肘を曲げて肩の高さまで後ろへ下ろさせる
⑤腰の後ろで手掌を前方へ向け、棒の中ほどを握り、両手を伸ばしたまま後方挙上する
⑥腰の後ろで手掌を後方に向け、棒の中ほどを握らせ、棒を身体にこするように肘を曲げ、背中の方に上げる

7.マッサージに応用される物理療法
物理療法とは、電気・熱・音波などのエネルギーを使って治療する方法
(1)電気療法
①電気が生体に及ぼす作用
筋収縮、痛みの減少、筋の再教育(麻痺筋の運動)、血行増進など
②電気療法の種類
・感電電気療法(昔の手法)
・平流電気療法
直流の電流を流す
・低周波電気療法(断続平流電気療法)
0.5~1000ヘルツの電流
10ヘルツ以下なら単収縮が起こるが、20ヘルツを超えると不完全強縮になり、100~200ヘルツ程度は完全強縮、それ以上になると収縮を認めなくなる
☆ヘルツとは、一秒間に何回電気のオン、オフがあるか
③陽極通電と陰極通電
・陽極通電
刺激導子に陽極、不関導子に陰極を用いるもの
刺激導子よりも不感導子の方が面積を広くする
・陰極通電
刺激導子に陰極、不関導子に陽極を用いるもの
・興奮作用を目的とするとき
神経、筋の麻痺や知覚鈍麻などがあるとき、その機能を亢進させるため、比較的低い周波数で陽極通電を行う(10ヘルツ以下程度)
・沈静作用を目的とする
神経痛や痙攣など、その機能を抑制したいときには、比較的高い周波数で陰極通電を行う(100~1000ヘルツ程度)

(2)光線療法
紫外線療法、赤外線療法などがある
①紫外線療法
皮膚病やくる病などの治療に応用するもの
☆現在はあまり使用されない
☆皮膚病:水虫、白癜(メラニン色素が突然抜ける)
②赤外線療法
温熱作用がある
皮膚表面に対する作用が強い
遠赤外線は、近赤外線より、皮下深達度が高い

(3)温熱療法
ア.温熱の生体に対する作用
皮膚毛細血管の拡張
新陳代謝の促進
知覚神経の調整
筋緊張の緩和
イ.熱移動の種類
・伝導熱
湿布
ホットパック
パラフィン浴
浴療法
・対流熱
熱風療法
・輻射熱
赤外線療法
極超短波療法

(3)温熱療法の実際
①罨法
・冷罨法
10~20度の冷水にひたした、湿布を頻繁に交換し、局所を冷やす方法
皮膚血管を収縮させ、新陳代謝を抑制し、沈静・鎮痛・抗炎作用がある

・温罨法
お湯にひたした湿布を局所にあて、頻繁に交換する
局所の循環促進、新陳代謝亢進が起こり、鎮痛作用がある
・プリースニッツ罨法
冷湿布をあて、その上を毛布などで覆っておく(湿布は交換しない)
血液、リンパの循環を促進し、鎮痛、鎮痙、鎮咳、去痰作用がある
胸部に対するプリースニッツ罨法は、咽頭炎、肺炎、気管支炎、気管支喘息などに効果がある

②ホットパック
木綿の袋に珪酸塩を入れたものを70~80度の温水で暖め、水分と熱を吸収させる。それをバスタオルなどでくるみ、患部に当てるもの
ホットパックを暖める装置を、ハイドロコレーター

③パラフィン浴
50度で解けるパラフィンを55度程度に暖め、そこへ手部・足部を何度もつける
パラフィンの膜ができると、その上を布で覆っておく

④赤外線療法
⑤転換熱を利用したもの
いずれも深部加熱を目的とするもので、極超短波療法(マイクロウェーブ)、超短波療法、超音波療法などがある
・極超短波療法
波長12.5センチ、周波数2450mHzの電磁波を照射するものである
強さは、80~120ワット
注意としては、内部に金属プレートなどを挿入している場合、顔面、睾丸などには照射してはならない
・超短波療法
波長6メートル、周波数50mHzの電磁波を照射するもの
注意事項は極超短波と同じ
マイクロよりもより深部を暖めることができる
・超音波療法
金属プレート挿入者にも利用できる

⑥牽引療法
直接牽引と介達牽引とがある
直接牽引は骨折の整復などで直接骨に硬線を差し入れ牽引するもの
介達牽引は皮膚上から引っ張るものである
持続牽引と間欠牽引に分けることもできる
持続牽引は重りと滑車を使用して行うもので、間欠牽引は牽引機を利用して行うものである
・牽引の強さ
頚椎の牽引は体重の6分の1
腰椎の牽引は体重の2分の1を上限とする

⑦水治療法
水圧と浮力を利用し、水の中で行う運動法
これに用いる特殊な浴槽をハバードタンクという
☆手足を自由に動かせるひょうたん型の浴槽





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