問題1 関節半月があるのはどれか。
1.肩関節
2.腕尺関節
3.股関節
4.膝関節
正解:4
問題2 股関節が属するのはどれか。
1.白状関節
2.鞍関節
3.車軸関節
4.蝶番関節
正解;1
問題3 副鼻腔について誤っている記述はどれか。
1.上顎洞は上顎骨体内の空洞で副鼻腔の中で最も小さく
鼻腔の外上方に位置している。
2.蝶形骨洞は蝶形骨体内にあり鼻腔の工場法に開口する。
3.前頭洞は前頭骨にある一対の空洞で左右別々に半月裂孔を
通って中鼻道に開く。
4.篩骨洞は鼻腔の上前方で篩板の両脇に位置する篩骨迷路
の中にある多数の小部屋で中鼻道と上鼻道に開く。
正解:1
問題4 脳神経に支配されるのはどれか。
1.胸鎖乳突筋
2.肩甲挙筋
3.斜角筋
4.頭板状筋
正解:1
問題5 橈骨神経支配でないのはどれか。
1.上腕三頭筋
2.腕橈骨筋
3.橈側手根屈筋
4.尺側手根伸筋
正解:3
問題6 上腕骨大結節に停止しないのはどれか。
1.棘上筋
2.棘下筋
3.小円筋
4.大円筋
正解:4
問題7 梨状筋上孔を通り股関節外転の主動作筋を支配
するのはどれか。
1.大腿神経
2.上殿神経
3.下殿神経
4.坐骨神経
正解:2
問題8 ボールを前にける動作で強く働くのはどれか。
1.後脛骨筋
2.下腿三頭筋
3.縫工筋
4.大腿四頭筋
正解:4
問題9 次の文で示す筋の支配神経はどれか。
「この筋の前方には肋骨、後方には肩甲下筋がある。
第1~第7肋骨の外面から起始し肩甲骨の前面を
走りその内側縁に付着する。この筋が収縮すると
肩甲骨を前外方に引くことになる。」
1.長胸神経
2.肩甲背神経
3.腋窩神経
4.胸背心経
正解:1
問題10 日常生活動作と関節の動き、主動作筋の組み合わせで
正しいのはどれか。
1.重い荷物を持ち上げる - 肘関節屈曲
上腕三頭筋
2.帯を結ぶ - 肩関節伸展・外旋
大円筋
3.椅子坐位にて足を組む - 股関節外旋
中殿筋
4.足を前に蹴り上げる - 股関節屈曲
腸腰筋
正解;4
問題11 血管の経路について誤っている記述はどれか。
1.冠状動脈は、上行大動脈より分枝し心筋を栄養したのち
冠状静脈洞となって右心房に注ぐ。
2.大動脈弓の凸側からは近位より、腕頭動脈・左総頸動脈・
左鎖骨下動脈の順に分枝する。
3.椎骨動脈は、鎖骨下動脈より分かれ頚椎の横突起にある
横突起孔を上行したのち延髄の外側で後大脳動脈に移行する。
4.総腸骨動脈は腹大動脈下端より左右に分かれたのち遠位端は
内腸骨動脈と外腸骨動脈とに分枝する。
正解:3
問題12 体表から触知で着ないのはどれか。
1.顔面動脈
2.顎動脈
3.浅側頭動脈
4.後頭動脈
正解:2
問題13 シナプスが存在しないのはどれか。
1.視床
2.脊髄前角
3.脊髄後角
4.脊髄神経節
正解:4
問題14 有髄神経線維について誤っている記述はどれか。
1.中枢神経の白質部にある。
2.C線維はこれに含まれる。
3.跳躍伝導を行う。
4.全か無かの法則に従う。
正解:2
問題15 骨盤神経の活動亢進で見られるのはどれか。
1.排尿筋の収縮
2.内尿道括約筋の収縮
3.外尿道括約筋の収縮
4.腹筋の収縮
正解;1
問題16 膝蓋腱反射について誤っている記述はどれか。
1.受容器は筋紡錘である。
2.α運動ニューロンが関与する。
3.多シナプス反射である。
4.脊髄反射である。
正解:3
問題17 触圧刺激を伝導するのはどれか。
1.Aα線維
2.Aβ線維
3.Aδ線維
4.C線維
正解:2
問題18 自律神経遠心性線維による誤説の特徴について
誤っているのはどれか。
1.二重支配とは同一器官を交感神経・副交感神経の
両方の支配することである。
2.拮抗支配とは同一器官に交感神経・副交感神経の
両方の支配があり、かつその作用が相反的な場合である。
3.緊張性支配とは、自律神経遠心性線維の活動が安静時にも
みられその活動の変化によって効果器の機能が調節される
場合である。
4.自律神経により支配されている全ての器官で二重支配・
拮抗支配・緊張性支配が見られる。
正解:4
問題19 血液について誤っている記述はどれか。
1.赤血球は血球の中で最も数が多く成分には鉄を
含み、酸素の運搬作用を有する。
2.白血球は機能や形態により数種に大別され、浸透圧
の調節作用・遊走作用・抗体産生作用などを有する。
3.血小板は血球の中で赤血球に次いで数が多く、寿命
は数日と短く、血液凝固作用を有する。
4.血漿は血球成分以外の液性成分で、アルブミン・
グロブリン・フィブリノーゲンの3種の血漿蛋白が
含まれる。
正解;2
問題20 血液凝固に関与しないのはどれか。
1.カリウムイオン
2.プロトロンビン
3.ビタミンK
4.フィブリノーゲン
正解:1
問題21 立位における呼息に最も関係するのはどれか。
1.重力
2.胸郭の拡張
3.内肋間筋
4.下後鋸筋
正解:1
問題22 心周期について誤っている記述はどれか。
1.等容性収縮は心室の収縮が始まってから動脈弁が
開くまでの期間ですべての弁が閉じている状態である。
2.駆出期は心室内圧が動脈圧を越えて動脈弁が開いて、
血液が動脈に駆出される時期である。
3.等容性弛緩期は動脈弁が閉鎖してから房室弁が開くまでの
期間で心室内圧は下降する。
4.充満期は心房内圧が上昇し房室弁と動脈弁が開いて
血液が心室内に流入する時期である。
正解:4
問題23 呼吸循環の調節で正しい記述はどれか。
1.血圧が基準値以下に下降すると圧受容器の活動が減少し
血圧は上昇してある基準値で安定する。
2.化学受容器反射は呼吸中枢に作用して呼吸機能を低下させ
循環中枢にも伝えられ副交感神経活動を高める。
3.へーリングブロイエル反射では肺が吸息により伸展されると
肺の伸展受容器が興奮しその結果呼息中枢が抑制される。
4.中枢性化学受容器領野の細胞は脳脊髄液のpHの減少を
感受してその結果呼吸が抑制される。
正解:1
問題24 ホルモンについて誤っている記述はどれか。
1.下垂体前葉からは成長ホルモンが分泌されるが
成人以降に過剰に分泌されると末端巨大症を生じる。
2.副腎髄質より分泌されるアドレナリンは血糖上昇作用
を持つがこれに拮抗する作用を持つのは膵臓の
ランゲルハンス島から分泌されるインスリンである。
3.甲状腺から分泌されるカルシトニンは上皮小体より
分泌されるパラソルモンと協調してカルシウムの骨への
沈着を促進する。
4.プロゲステロンは排卵後に黄体より分泌され子宮内膜の
増殖・妊娠の維持等の作用を有する。
正解:3
問題25 次の文で示す健康者に起こる生体反応で
適切でない記述はどれか。
「22歳の男性、室温33℃の室内で自転車こぎ運動を
20分間行った。運動により心拍数は1分間に
70回~120回増加し多量の発汗が見られた。
運動終了後のどが渇いたので水を300ml飲んだ。」
1.筋運動により熱が産生される。
2.体温調節中枢のセットポイントが上昇する。
3.発汗は主にエクリン腺から起こる。
4.間脳の浸透圧受容器の興奮が起こる。
正解:2
問題26 次の文で示す患者に対して最初に確認する必要が
あるのはどれか。
「40歳の男性。脳腫瘍で現在は自宅療養中である。
軽度の頭痛と疲労感に対するマッサージ治療の
往診依頼があった。治療の前に名前を呼んだが
返事がなくさらに体を揺すっても目を覚まさない。」
1.血圧
2.脈拍
3.呼吸
4.体温
正解:3
問題27 次の文で示す体操法はどれか。
「患側は左。右足を前にして足を前後に開く。
右膝をやや屈曲させ、上体を前かがみにする。
左上肢下垂でリラックスした手に重錘を持ち、
重錘の重みを利用して振子様運動を行う。
この体操は自動振り子運動が主体であり、腱や
関節包が肩峰と上腕骨頭の間にはさみこまれない
ように棘上筋の収縮を除外し、肩甲上腕関節に
牽引を加え。関節包を伸張することによって
肩関節の可動性の維持を図ることを目的とし
ている。」
1.ウイリアムズ体操
2.ショルダーホイール体操
3.プーリー体操
4.コッドマン体操
正解:4
問題28 神経系の診察法について正しい記述はどれか。
1.昏睡状態では自力で筋収縮を行えないため、
顔面神経麻痺は診断できない。
2.バビンスキー徴候の判定には母指の背屈運動が他指の
開扇運動より重用である。
3.脳性麻痺における舞踏病運動は緩慢な不随意運動が特徴
である。
4.錐体外路疾患における筋固縮は筋の触診によって判定する。
正解:2
問題29 歩行について誤っている記述はどれか。
1.末梢性腓骨神経麻痺では足関節を背屈する筋麻痺
することにより足関節が強く底屈し足先が垂れ下がった
歩き方となる。
2.脳性小児麻痺では下肢は内転・内旋・尖足となり
膝を高く上げて機械人形のような歩き方となる。
3.デュシュンヌ型筋ジストロフィー症では骨盤で大きな
アーチを描き、足を振り回しながら進む歩き方となる。
4.脊髄後根・後索障害では深部知覚の障害により大きく
下肢を開き足を高く上げて目で足元を確かめながら進む
歩き方となる。
正解:3
問題30 脊髄後索機能の検査として適切でないのはどれか。
1.関節位置覚検査
2.不動覚検査
3.回内回外反復運動試験
4.ロンベルグ試験
正解:3
問題31 次の文で示す患者に対して適切でない検査法は
どれか。
「50歳の男性。1週間前から手の痺れや痛みがある。
洗顔時は平気であるがうがいをすると痺れや痛みが
増強する。時々、食事中に箸を落とすことがある。
眩暈、耳鳴り、動悸、息切れ、上肢の発汗異常はない。
枕の高さが変わると夜中に痺れが出現して
目が覚めることがある。歩行障害はない。」
1.椎骨動脈循環不全を調べるため、頚部の血管雑音を聴診する。
2.脊髄神経前枝の刺激症状を調べるため、
上肢の筋力テスト及び腱反射を行う。
3.脊髄神経後枝の刺激症状を調べるため
上肢の感覚テストを調べる。
4.根障害を調べるため、頚椎圧迫テストを行う。
正解:1
問題32 頸髄損傷で見られないのはどれか。
1.上肢知覚障害
2.バビンスキー徴候
3.上肢筋萎縮
4.下肢筋繊維束攣縮
正解:4
問題33 母指と示指の痺れを起こす神経が出るのはどれか。
1.第3・第4頚椎間
2.第4・第5頚椎間
3.第5・第6頚椎間
4.第6・第7頚椎間
正解:3
問題34 次の文で示す麻痺はどれか。
「母指球の萎縮により母指と四指とを合わせる事
ができなくなり物がつかめなくなった。
母指から中指にかけての末節の屈曲が障害され
前腕の回内も困難となった。知覚障害は手掌橈側に
見られた。」
1.橈骨神経麻痺で、落下手と呼ばれる。
2.尺骨神経麻痺で、鷲手と呼ばれる。
3.正中神経麻痺で、猿手と呼ばれる。
4.筋皮神経麻痺で、伸展手と呼ばれる。
正解:3
問題35 次の文で示す患者の病名はどれか。
「40歳の男性、5年前から血圧が高く、仕事
でストレスがたまると増悪する。1ヶ月
ほど前、仕事中に頭痛と嘔吐があり痙攣と
共に2時間程度の意識障害が起こった。
その後左片麻痺・失語・失行・失認などの
症状が現れた。検査の結果、髄液圧の亢進
とCTによる血腫が認められる。」
1.クモ膜下出血
2.脳出血
3.脳血栓症
4.脳塞栓症
正解:2
問題36 帯状疱疹について誤っている記述はどれか。
1.脊髄神経節・脳神経節に存在する細菌が起こす水疱性皮膚
疾患の一つである。
2.神経の支配領域に知覚過敏が出現し、後に神経痛様
疼痛を訴える。
3.胸部の肋間神経領域や顔面の三叉神経領域に好発する。
4.神経の支配領域に帯状に発赤・発疹が出現すると共に
水疱を形成する。
正解:1
問題37 過敏性腸症候群で見られないのはどれか。
1.便秘
2.下痢
3.腹痛
4.下血
正解:4
問題38 左心房のうっ血によって起こるのはどれか。
1.心筋梗塞
2.心臓喘息
3.心臓神経症
4.狭心症
正解:2
問題39 次の文で示す検査法が陽性になるのはどれか。
「検者の抵抗に対して前腕回外を行わせると
肩関節部に痛みが生じる。」
1.過外転症候群
2.上腕二頭筋長頭腱炎
3.三角筋下滑液包炎
4.棘上筋症候群
正解:2
問題40 第7頸髄までの機能が残存している場合の機能的
予後はどれか。
1.短下肢装具で1本杖歩行が可能である。
2.長下肢装具で松葉杖歩行が可能である。
3.車椅子移動が可能である。
4.電動車椅子が必要である。
正解:3
問題41 胸郭出口症候群に属さないのはどれか。
1.頸肋症候群
2.斜角筋症候群
3.棘上筋症候群
4.過外転症候群
正解:3
問題42 五十肩の検査法はどれか。
1.ライトテスト
2.スピードテスト
3.ラセーグテスト
4.アプレーテスト
正解:2
問題43 気管支喘息について誤っている記述はどれか。
1.発作性の呼吸困難で、気管支平滑筋の弛緩・粘液の分泌低下
によって気道が狭くなる事で起こる。
2.花粉などのアレルゲンによって発生する原因性のものと
気管支炎に喘息が合併する内因性のものとに分類される。
3.喘息発作は突然起こる呼気性呼吸困難で夜間就寝時に
起こる事が多い。
4.発作が始まる頃に粘り気のある痰と喀出し、クルシュマン
の螺旋体やシャルコーライデン結晶などが認められる。
正解:1
問題44 次の症例に見られない所見はどれか。
「50歳の女性。1年前から血圧が上昇し
周期性四肢麻痺が見られるようになった。
血液生化学的検査では、低力リウム血症・
低力カルシウム血症・代謝性アルカローシス性化し、
尿浸透圧は低下していた。」
1.血漿レニン活性高値
2.心電図異常
3.多飲・多尿
4.テタニー
正解:1
問題45 糖尿病について誤っている記述はどれか。
1.インスリン不足により過血糖状態になり血糖値が持続的
に上昇する。
2.一次性と二次性に分類され一次性はインスリン非依存型
二次性はインスリン依存型である。
3.ニューロンパチーは合併症状の一つであり痺れなどの
末梢神経障害が出現する。
4.腎機能が低下し人工透析を受ける例も多い。
正解:2
問題46悪性腫瘍の治療について正しい記述はどれか。
1.内分泌療法が有効なのは内分泌臓器に発生した腫瘍
である。
2.マイクロ波などを用いた温熱療法の効果は癌周囲組織の
血流増加によるものである。
3.放射線療法は末文化型よりも文化型腺癌に効果が大きい。
4.局所化学療法は抗腫効果に比べて副作用が少ない。
正解:4
問題47 疾患と症状との組み合わせで誤っているのはどれか。
1.全身性エリトマトーデス - 蝶形紅斑
2.猩紅熱 - イチゴ舌
3.麻疹 ー 偽膜形成
4.心臓喘息 - 混合性呼吸困難
正解:3
問題48 次の文で示す患者の病態として正しいのはどれか。
「50歳の女性。数日前から右肩を動かすと肩関節周囲
に激痛を訴える、夜間痛があり、よく眠れない、
発症のきっかけについて特に心当たりはない
ダウバーン徴候陰性、ストレッチテスト陽性」
1.肩関節包炎
2.回旋筋腱板炎
3.上腕二頭筋長頭腱の炎症
4.肩関節のインビンジメント症候群
正解:3
次の文で示す患者について問題49、問題50に答えよ。
「40歳の女性、10年前に整形外科で関節リウマチと診断された。
現在は左右の示指・中指・薬指と右膝関節に炎症が見られる。
右手示指のPIP関節過伸展・DIP関節過屈曲がみられる。」
問題49 関連した所見として適切でないのはどれか。
1.朝のこわばり
2.皮下結節
3.CRP低値
4.骨萎縮像
正解:3
問題50 右手示指に見られる変形はどれか。
1.スワンネック変形
2.ボタン穴変形
3.オペラグラスハンド
4.尺側偏位
正解:1