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臨床医学各論ノート10「麻酔科学」

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  麻酔法

  1、麻酔科学の概念
  麻酔=手術の際に薬物により痛覚を一次的に遮断すること。
  麻酔科学=外科的治療に必要な麻酔を、生命の安全を保障しながら行う方法を研究する学問。

  2、麻酔の種類

 (1)全身麻酔
 ・脳内痛覚伝導路ないし脳皮質感覚中枢を遮断して、痛覚をなくす方法、可逆的に意識は消失する。
 a、吸入麻酔
 麻酔薬 ー ハロセン・エンフルレン・イソフルレン・笑気=N2O・サイクロプロペ イン等を使用。
麻酔深度判定のための臨床徴候
・眼球の徴候=瞳孔拡大、対光反射・睫毛反射・角膜反射の消失
・呼吸の徴候=呼吸中枢のPaCO2に対する閾値上昇、肋間筋麻痺。横隔膜麻痺により呼吸停止
・循環系の徴候=麻酔の深度や麻酔薬の種類により血圧状態は変化
・筋肉弛緩。侵害反射消失、脳波はθ波からδ波さらには平坦波となる
吸入麻酔の深度分類
第1期(無痛期)=麻酔開始から意識消失までの時期
第2期(興奮期)=中枢神経系の抑制解除による興奮状態(呼吸不規則・眼球運動・血圧上昇等)
第3期(外科的麻酔期)=生理機能が抑制(呼吸減弱・血圧低下・筋弛緩等)され、手術可能な時期
第4期(延髄麻酔期)=呼吸停止、徐脈、血圧低下、瞳孔散大、放置すると死に至る。
 b、静脈麻酔
麻酔薬 ー バルビタール酸誘導体・ケタミン・ジアゼパム・モルヒネ
 c、NLA(Neuro leptanal gesia、神経遮断無痛法)(バランス麻酔)
 ・幾つかの薬剤を組み合わせて、全身麻酔の鎮静
 ・催眠・鎮痛・自律反射抑制・筋弛緩を得る一方、副作用の軽減をはかる目的で開発された麻酔法。
精神・自律神経抑制作用を持つneuroleptics(ドロレプタンを使用)と鎮静作用を持つanalugesics(フェンタネストを使用)から構成されている。

 (2)広義の局所麻酔
 ・痛覚伝導路の経路のどこかを一時的に遮断する麻酔法を局所麻酔法という。患者の意識は保たれているのが特徴である。
(ア)狭義の局所麻酔
 感覚神経終末部を麻酔薬によって遮断するもの。
 a.表面麻酔
 粘膜に局所麻酔剤の塗布や噴霧を行うことによって、痛覚神経の末端で麻酔を行うもの。(リドカインのスプレー、コカインの塗布)
 b.局所浸潤麻酔
 皮下組織への浸潤法のように、末梢に近い所で神経を遮断する(プロカイン・リドカインの注射)。
(イ)伝導(伝達)麻酔 = 感覚神経を麻酔薬で遮断する。
a.神経ブロック
 外部から注射針によって知覚神経走行路を遮断する方法(リドカイン・プロカイン・メピバカイン等の注入により神経ブロック。坐骨・外側大腿皮・肋間神経を対象としたものが多い)。 
 b.神経叢ブロック
 神経の集合した部分で遮断する方法(リドカイン・メピバカインの注入。腹腔・浅頚神経叢・腕神経叢を対象としたものが多い)。
 c.硬膜外麻酔
 リドカイン・メピバカイン・ブピバカイン等の局麻剤を脊柱管内の硬膜外に注入。
顔面・頭部以外の手術全般、意識を残しておきたい場合、手術による肺合併症の恐れのある場合、ペインクリニックに適応。
交感・知覚神経のみを麻痺させて。運動神経機能だけを残すことが出来る。
d.脊柱(脊椎)麻酔
  テトラカイン・ジブカイン・リドカイン等の局麻剤をくも膜下腔へ注入し脊髄前根・後根を遮断する方法。
T6以下の感覚神経支配領域以下の手術全般、意識を残しておきたい場合。手術による肺合併症の恐れのある場合。代表的なものは腰椎麻酔である。

 (3)特殊な麻酔
(ア)低血圧麻酔=麻酔中、降圧剤により血圧を低下させるもの。脳動脈瘤の手術に利用。
(イ)人工冬眠あるいは強化麻酔=自律神経遮断薬の投与、冷却により体温を下げるの。侵襲に対する耐容性を増す方法。
(ウ)低体温麻酔=麻酔中に人為的に体温を低下させるもの。細胞代謝を低下させ低酸素血症への耐容力を増す方法。
(エ)鍼麻酔

  3、麻酔前投与

 (1)目的
(ア)患者の不安感の解消
(イ)麻酔導入の円滑化と麻酔の補助
(ウ)記憶喪失の招来
(エ)基礎代謝の低下
(オ)鎮痛
(カ)気道分泌の抑制
(キ)迷走神経反射の抑制

 (2)前投薬の種類
(ア)催眠薬 = バルビタール剤・ベンゾジアゼピン誘導体・ブチロフェノン誘導体・ジフェニールメタン誘導体
(イ)鎮痛剤 = 麻薬、非麻薬(ペンタジソン等)
(ウ)唾液・気道分泌の抑制と迷走神経反射抑制(ベラドンナ薬・アトロピン・スコボラミン)





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