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臨床医学総論ノート10「生化学的検査」

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■1)生化学的検査の概要
①血液生化学的検査
 総蛋白、血清電解質、酵素、ホルモンなど
②尿生化学的検査
 尿中電解質、クレアチニン、クレアチン、ホルモンなど
③髄液生化学的検査
 LDH、免疫グロブリン
④免疫・血清学的検査
・体液性免疫機能:γグロブリン、自己抗体など
・細胞性免疫機能:末梢リンパ球数など
・CRP
・補体

2.血液生化学的検査
(1)総蛋白、血清蛋白分画、A/G比
①正常値
・総蛋白:7.4g/dl
・アルブミン:4~5g/dl
・グロブリン:2.4~3.0g/dl
・A/G比:1.2~1.8
・タンパク分画
アルブミン:55~71%
α1グロブリン:2~4%
α2グロブリン:6~11%
βグロブリン:7~12%
γグロブリン:7~20%
②異常
・低タンパク血症
 栄養不足、肝機能障害、ネフローゼ症候群、
・低γグロブリン血症
 免疫不全疾患
・高γグロブリン血症
 肝障害、自己免疫疾患、悪性腫瘍、慢性感染症

(2)脂質
①正常値
・総コレステロール:150~220mg/dl
・トリグリセリド(中性脂肪):70~130mg/dl
・リン脂質:160~250mg/dl
・遊離脂肪酸:340~760μEq/l
②異常
・高コレステロール血症
 肥満、糖尿病、ネフローゼ症候群、高脂血症、粘液水腫
・低コレステロール血症
 甲状腺機能亢進症、肝硬変、貧血
☆甲状腺亢進ではエネルギーをたくさん使うようになるからか
・高トリグリセリド血症:糖尿病、甲状腺機能低下症
・高遊離脂肪酸:糖尿病

(3)尿素窒素(BUN)
①正常値
 10~15mg/dl
②異常
・血清BUN高値:腎疾患(尿中BUNは低値となる)
・血清BUN低値:肝疾患(尿中BUNも低値となる)
☆肝臓でのアンモニアから尿素への代謝ができない
(4)尿酸(UA)
①正常値
 男子:4.7~6.1mg/dl
 女子:3.6~4.8mg/dl
②異常
 高尿酸血症:痛風、白血病、レッシュ・ナイハン症候群
☆レッシュ・ナイハン症候群:伴性遺伝による核酸代謝異常
(5)クレアチン、クレアチニン
①正常値
・血清クレアチン:男子0.3~0.8、女子0.3~1.2mg/dl
・血清クレアチニン:男子0.6~1.1、女子0.5~0.9mg/dl
※尿中クレアチニン:15~30mg/Kg/日
☆クレアチンはローマン反応で使われる。クレアチニンはクレアチンからできるもので、通常は尿中に排泄される
②異常
・血清クレアチン上昇:筋疾患(尿中クレアチンも上昇)
・血清クレアチニン上昇:腎機能障害(尿中クレアチニンは低下)

(6)ビリルビン(直接型・間接型)
①正常値
・総ビリルビン:0.3~1.2mg/dl
・直接型ビリルビン:0~0.4mg/dl
・間接型ビリルビン:0.2~0.7mg/dl
②異常
・直接型ビリルビン増加:肝細胞障害、閉塞性黄疸
・間接型ビリルビン増加:溶血性疾患

(7)AST(GOT)、ALT(GPT)
☆以前はGOT、GPTが使われていた
☆アミノ基転移酵素のこと。アミノ基とはNH2で、アミノ酸に必ず含まれる構造。
☆GOTは筋、肝臓、腎臓などに含まれる
GPTは主に肝臓に含まれる
①正常値
・AST:8~40IU/l
・ALT:5~35IU/l
②異常
・AST、ALTともに上昇:肝障害
・AST上昇、ALT正常:心筋梗塞、進行性筋ジストロフィー症
(8)γ-GTP、LAP
☆酵素の一種。グルタミルトランスペプチダーゼ
①正常値
・γ-GTP:4~45IU/l
・LAP:30~70IU/l
②異常
・γ-GTP、LAPの上昇:閉塞性黄疸
・γ-GTP上昇:アルコール性肝障害
★血性膠質反応
 A/G比の低下により血清蛋白が不安定な状態になったときの反応で、ZTTとTTTがある。
①正常値
・ZTT(硫酸亜鉛混濁試験):3~14U
・TTT(チモール混濁試験):0~5U
②異常
・ZTT、TTTの上昇:肝疾患(肝硬変など)
(9)LDH(乳酸脱水素酵素)、AL-P(アルカリフォスファターゼ)
☆主に筋に含まれている酵素
①正常値
・LDH:200~360IU/l
・AL-P:18~71IU/l
②異常
・LDHの上昇
 心筋梗塞、白血病、各種肝疾患、悪性腫瘍、筋疾患
・AL-Pの上昇:閉塞性黄疸、骨の悪性腫瘍

(10)CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)
☆筋に含まれる
☆CPK=CK
①正常値
・男子:50~280IU/l、女子:33~165IU/l
②異常
・CPK高値:筋疾患、心筋梗塞、脳血管障害急性期
(11)血清・尿中アミラーゼ
☆アミラーゼを作っている臓器の疾患によって血管に滲出
①正常値
・血清アミラーゼ:135~364IU/l
・尿中アミラーゼ:267~1,500IU/l
②異常
・血清・尿中アミラーゼ高値:急性膵炎、耳下腺炎
(12)血糖
①正常値
 空腹時70~110mg/dl
②異常
・高血糖:空腹時120~150mg/dl以上
 (糖尿病の診断基準は126以上)
 糖尿病、クッシング症候群、下垂体機能亢進、褐色細胞腫
・低血糖:空腹時40~60mg/dl以下
 下垂体機能不全、アジソン病、甲状腺機能低下
③その他
 確定診断には経口ブドウ糖負荷試験などの負荷試験を行う。

(13)血清電解質
①正常値
・ナトリウム:136~149mEq/l
・カリウム:3.7~5.3mEq/l
・クロール(塩素):98~107mEq/l
②異常
 下痢やホルモン異常、腎疾患などで平衡が崩れる。
・高ナトリウム血症:脱水、アルドステロン症
・高カリウム血症:腎機能障害

(14)血清カルシウム、無機リン
①正常値
・カルシウム:8.0~10.0mg/dl
・無機リン:2.5~4.5mg/dl
②異常
・高カルシウム血症:副甲状腺機能亢進症
・低カルシウム血症:副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏
(15)血清鉄、不飽和鉄結合能、血清総鉄結合能
★不飽和鉄結合能(UIBC)
 血漿中の鉄はトランスフェリンという蛋白(βグロブリンの一属)と結合して存在している。正常では、トランスフェリンは1/3が鉄と結合しているが、残りの2/3は鉄を結合しうる予備として存在する。この予備トランスフェリンの鉄と結合しうる能力を不飽和鉄結合能といい、結合しうる鉄量で表す。
★総鉄結合能(TIBC)
 血漿中のトランスフェリンを中心とする蛋白体の鉄を結合する総能力をいい、鉄と結合しうる全ての蛋白体を鉄と結合させたときの鉄量で表す。
☆トランスフェリンは血漿蛋白の一つ
①正常値
・血清鉄(SI,Fe):男80~160μg/dl、女60~140μg/dl
・不飽和鉄結合能(UIBC):190~270μg/dl
・総鉄結合能(TIBC):男300~400、女250~350μg/dl
②異常
・血清鉄低下、UIBC・TIBC上昇:鉄欠乏性貧血
・UIBC低下:再生不良性貧血
☆鉄と結合しているトランスフェリンが増えている。つまり赤血球生成に使われるはずの鉄が使われていない
・UIBC・TIBC低下:肝疾患、感染症、腫瘍
☆トランスフェリンの数自体が減っている。肝臓でトランスフェリンがうまく作られていない
(16)血液ガス分析
 O2分圧(PO2)やCO2分圧(PCO2)、pHを測定する。通常動脈血で行う。
①正常値
・O2分圧:90mmHg
・CO2分圧:40mmHg
・pH:7.35~7.45
②異常
・pH低下、PCO2低下:代謝性アシドーシス
・pH上昇、PCO2上昇:代謝性アルカローシス
・pH低下、PCO2上昇:呼吸性アシドーシス
・pH上昇、PCO2低下:呼吸性アルカローシス
(17)腫瘍マーカー
 腫瘍組織から生成されるもので、腫瘍で高値となる。
・α-フェトプロテイン:肝臓癌
・CEA(癌胎児性抗原):膵臓癌
<主な肝機能検査>
・AST、ALT
・AL-P(アルカリフォスファターゼ)
・γ-GTP
・LAP
・LDH(乳酸脱水素酵素)
・血清膠質反応(ZTT、TTT)
・ビリルビン
<主な腎機能検査>
・BUN(尿素窒素)
・クレアチニン
・尿酸
・電解質

■3)免疫・血清学的検査
1)CRP(C反応性蛋白)
☆CRP=C Reactive prottain
☆炎症で見られる3第所見:CRP陽性、血沈亢進、白血球増加
炎症状態や組織壊死の変性に伴い血清中に出現する。病気の急性期や活動期にみられ、回復期には消失する。
陽性:炎症性疾患、細菌感染、悪性腫瘍、心筋梗塞
2)ASO値(ASLO値、抗ストレプトリジン-O値)
A群β溶連菌の毒素に対する抗体でA群溶連菌感染症の診断に用いられる。
上昇:リウマチ熱、溶連菌の上気道感染、急性糸球体腎炎
☆リウマチ熱は自己免疫疾患ではない。関節痛が現れるという意味でリウマチと名づけられた
下降:免疫不全
3)リウマチ因子(RA因子)
変性したヒトIgGに対する抗体である。
陽性:関節リウマチ、SLE
4)抗核抗体、抗DNA抗体、LE細胞
・抗核抗体:核の構成物質に対する自己抗体の総称。
・抗DNA抗体:DNAに対する抗体。
・LE細胞:無構造な封入体をもつ顆粒球由来の細胞。
陽性:膠原病、特にSLE
5)抗甲状腺抗体
・サイログロブリン(TG)抗体
・マイクロゾーム(MC)抗体
 陽性:橋本病、バセドウ病
☆橋本病は甲状腺炎
6)クームス試験
抗グロブリン血清を用いて赤血球膜表面に結合している赤血球抗体または補体を検出する。
☆自らの赤血球に対する自己抗体が存在するかどうかを検出
陽性:自己免疫性溶血性貧血
7)感染症診断のための血清検査
(1)梅毒血清反応
・脂質抗原(カルジオリピン抗原)に対する抗体を検出する方法(STS法)
・梅毒トレポネーマ抗原に対する抗体を検出する方法 
(TP法)
(2)ウイルス肝炎の血清学的診断
・A型肝炎:HAV抗体の検出
・B型肝炎:HBs抗原・抗体、HBc抗原・抗体、
      HBe抗原・抗体の検出
・C型肝炎:HCV抗体の検出
(3)エイズ(AIDS)の血清学的診断
HIV抗体を測定する。感染後6~8週で抗体陽性となる。
(4)ATL(成人T細胞白血病)の血清学的診断
HTLV-I抗体を検査する。
(5)ヴィダール反応
患者の血清とその起炎細菌との間の凝集反応をみるもので、腸チフス、パラチフスの診断に用いられる。
(6)ポール・バンネル反応
EBウイルスによる伝染性単核症において、血清中のヒツジ赤血球凝集素価が上昇することを診断に応用したものである。
(7)その他
・マイコプラズマ感染症:マイコプラズマ抗体の検出
・サイトメガロウイルス感染症:抗体の検出
・ロタウイルス感染症:血清抗体価と便中の抗原の検出
・風疹:風疹抗体の検出
・ヘルペスウイルス感染症:抗体の検出
(8)ツベルクリン反応
結核感染やその抗体の有無をみるための検査で、ツベルクリン抗原を皮内に注射し、48時間後の発赤をみる。
☆反応が出る方が正常。もともと抗体を持っていると即座に免疫グロブリンが中和イしてしまう
8)体液性免疫機能
免疫グロブリン(IgA、IgG、IgMなど)、補体、トランスフェリンなどを測定して免疫機能を評価する。





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