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ノート・テスト科目一覧

生理学ノート12「内臓の自律神経性調節」

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1.自律神経系の特徴
■1)自律神経系の概要
p325
(1)節前ニューロンと絶後ニューロン
・節前ニューロン
中枢神経系内に細胞体を持つニューロンのこと
・節後ニューロン
自律神経節内に細胞体を持つ

■2)交感神経系
(1)特徴
節前ニューロンの線維は第1胸髄から第2(ないし3)腰髄から出る(白質の側角から出る)
・交換神経幹
脊柱の左右に配列した交感神経節が上下に連絡したもの
・自律神経の分節性
自律神経は全身に分布し、大まかではあるが分節性が認められる
p329参照

(2)経路
①頭部、頚部、胸部
側角→前根→白交通枝→椎傍神経節でシナプス形成
→効果器

②血管・汗腺・立毛筋
側角→前根→白交通枝→椎傍神経節でシナプス形成
→灰白交通枝→効果器
☆白交通枝は有髄線維のB線維
灰白交通枝は無髄線維のC線維

③腹部内臓
側角→前根→白交通枝→椎傍神経節でシナプスを形成しない
→椎前神経節(腹腔神経節、上腸間膜神経節、下腸間膜神経説)でシナプス形成
→効果器
☆椎前神経節は腹大動脈の枝である腹腔動脈などが、枝分かれする根元部分にある

④例外
副腎髄質は節前ニューロンによって直接支配されている

■3)副交感神経系
(1)特徴
脳幹および第2~4仙髄から始まり、効果器の近傍あるいは
効果器の壁内にある神経節でシナプスを形成し
効果器に達する
つまり、節前線維がより長い

■4)自律神経調節の特徴
(1)二重支配
交感神経・副交感神経の両方によって支配されていること
例)心臓、異聴、膀胱など
・交感神経のみの支配
例)瞳孔散大筋、副腎髄質、脾臓、立毛筋、汗腺、大部分の血管
・副交感神経のみの支配
例)瞳孔括約筋、一部の血管

(2)拮抗支配
同一効果器に対する相反的作用のこと
☆拮抗的支配でないのは唾液腺

(3)神経のトーヌス(トーヌス=自発性活動)
自律神経は一般に安静状態においても、常時自発性に活動している

2.自律神経系の神経伝達物質と受容体
■1)神経伝達物質
アセチルコリンを放出するニューロンのことをコリン作働性ニューロンといい、
ノルアドレナリンを放出するニューロンのことをアドレナリン作働性ニューロンという
例外として汗腺の交感神経節後ニューロン末端からはアセチルコリンが放出される
☆アセチルコリンは交感副、交感神経の節前線維と副交感神経の節後線維
ノルアドレナリンは交感神経の節後線維で

(1)神経伝達物質の合成と分解
①アセチルコリン
神経終末において、アセチルコリン合成酵素により、コリンとアセチルCoAから合成され、シナプス小胞内に貯蔵される
放出されたアセチルコリンは、アセチルコリン分解酵素により、コリンと酢酸になる
コリンは神経終末に取り込まれ、再利用される
・アセチルコリン合成酵素
コリンアセチルトランスフェラーゼ(CAT、ChAT)
・アセチルコリン分解酵素
アセチルコリンエステラーゼ(AChE)
②ノルアドレナリン
神経終末において、チロシン、ドパ、ドパミンとなり、シナプス小胞内に入り、そこでノルアドレナリンに変換され、貯蔵される
放出されたノルアドレナリンは効果器に作用した後、次のようになる
ア.大部分は神経終末に再取り込みされ、再利用される
イ.再取り込みされたものの内、一部はミトコンドリアにあるMAO(モノアミン酸化酵素)により分解され、不活性化
ウ.一部は再取り込みされず、COMT(カテコール-O-メチル基転移酵素)により、ノルメタネフリン(NMN)に分解され不活性化
エ.一部は循環血中に入り、肝臓において代謝

■2)受容体
(1)アドレナリン受容体
ノルアドレナリンとアドレナリンが作用する受容体のこと
①α受容体
ア.α1受容体
血管平滑筋や胃腸・膀胱の括約筋に分布し、これらの筋の収縮に関与
イ.α2受容体
アドレナリン作動性ニューロンのシナプス前終末に存在し、神経伝達物質の放出に抑制的に働く
②β受容体
ア.β1受容体
主として心臓に分布し、心拍数・心収縮の増大に関与
ほかに、脂肪細胞に存在し、脂肪分解の促進に関与
イ.β2受容体
骨格筋の血管・気管支・胃腸などの平滑筋に分布し、これらの筋の弛緩に関与

(2)アセチルコリン受容体
①ニコチン受容体
自律神経節の節後ニューロンや、副腎髄質細胞に存在
少量のニコチンによって刺激され、大量のニコチンや神経節遮断薬によって遮断される

②ムスカリン受容体
平滑筋などの効果器に存在
ムスカリンで刺激され、アトロピンで遮断される
☆アトロピン:副交感遮断薬

★自律神経刺激・遮断薬
・交感神経刺激薬
アドレナリン(エピネフリン)
・交感神経遮断薬
α・β遮断薬
・副交感神経刺激薬
ムスカリン、ピロカルピン(縮瞳など)
・副交感神経遮断薬
アトロピン(散瞳などの効果)

3.自律神経反射
■1)内臓内臓反射(内臓自律神経反射)
圧受容器反射 など
■2)体性-内臓反射(体性-自律神経反射)
寒冷刺激による皮膚血管の交感神経の活動亢進により、皮膚血管が収縮
(1)体性-内臓反射の特徴
①脊髄反射
皮膚表面(特に体幹の)を刺激して、その皮膚分節を支配する神経を刺激する
②上脊髄反射
手足からの体性刺激が脳幹に知多割統合され、反射を引き起こす

■3)内臓-体性反射(内臓運動反射))
・ヘーリングブロイエル反射
・筋性防禦
内臓の病変で、激しい腹痛が起こったとき、腹筋が緊張すること

P329、330
■まとめ)
効果器 交感神経 副交感神経
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目 散瞳 縮瞳
涙腺 なし 分泌亢進
唾液腺 分泌亢進 分泌亢進
心臓 心拍数増加 心拍数現象
気道、肺 気管支筋弛緩 気管支筋収縮
脾臓 血管収縮 なし
副腎髄質 カテコールアミン分泌増加なし
胃腸 平滑筋弛緩 平滑筋収縮
分泌抑制 分泌促進
膵臓 分泌抑制 分泌促進
腎臓 レニン分泌 なし
直腸 平滑筋収縮 平滑筋弛緩(平滑筋=内肛門括約筋)
膀胱 排尿筋弛緩 排尿筋収縮
内尿道括約筋収縮内尿道括約筋弛緩
男性生殖器 射精 勃起
汗腺 分泌促進 なし
立毛筋 収縮 なし





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