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生理学ノート03「循環」

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1.心臓血管系
■1)体循環と肺循環
ア.体循環(大循環)
左心室→大動脈→動脈→各組織→静脈→大静脈→右心房
組織へのO2や栄養素の供給、組織からのCO2や老廃物の除去
イ.肺循環(小循環)
右心室→肺動脈→肺の毛細血管→肺静脈→左心房
血中のCO2が肺より呼気中に排出され、吸気中のO2が肺より血中に取り込まれる
ウ.血液が体内を一循環する時間
心臓から流出した血液が心臓に戻るには安静時の成人の場合、約1分を要する
エ.安静時の各期間への血液分布
脳:15%
心臓:5%
肝臓:26%
腎臓:25%
骨格筋:17%
皮膚、骨、その他:12%
■2)動脈と静脈
心臓から出る血管を動脈、心臓へ入る血管を静脈という
動脈と静脈の間には、一般に毛細血管が存在する
体循環の動脈波動脈血を静脈は静脈血を運ぶが、肺動脈は静脈血を肺静脈は動脈血を運ぶ

******************************
5月19日
2.心臓
■1)心臓の構造と機能
心臓はにぎりこぶし大の中空器官でポンプとして働く
右心房、右心室、左心房、左心室の四つの部屋からなる
右心房と左心房の間を心房中隔
左心暴徒左心室の間を心室中隔
右心房と右心室の間にある弁を三尖弁(右房室弁)
左心房と左心室の間にある弁を二尖弁(僧帽弁、左房室弁)
左心室と大動脈の間にある弁を大動脈弁
右心室と肺動脈の間にある弁を肺動脈弁
弁は一方向のみ開き、逆流を防ぐ
また、心房が収縮して約0.16秒遅れて心室が収縮する

■2)心筋の基本的性質
心筋とは特殊な横紋筋である
心筋には収縮に適した固有心筋と興奮と伝導に適した特殊心筋がある
心筋は自動能を持ち、不随意筋。自律神経の支配を受ける
ア.固有心筋
心筋細胞は互いに介在板によって吻合している
介在板にはギャップ結合という電気抵抗の著しく低い部分があり、電気的な興奮が洋医に伝わる仕組みになっている
このため、心筋に域値以上の刺激が加わると、すべての細胞が興奮して心房、心室おのおのがあたかも一個の細胞のように機能する
→機能的合胞体
ただし、心房と心室の間は結合組織によって隔てられ、刺激伝導系によってのみ連絡する

*****************************
5月19日

★心筋の構造
Xを横に連ねた形をしている
結合部には介在板が存在する
結合部はギャップ結合という、電気的に抵抗が少ない
機能的合胞体として働くために電気的抵抗が少なく設定されている(電気がスムーズに流れる)
心房と心室の間には線維組織があるため、刺激伝導系を通らなければ収縮運動が伝わらない

イ.刺激伝導系
特殊心筋が関与する
洞房結節の細胞(歩調とり、ペースメーカー)→心房筋→房室結節の細胞→ヒス束→右脚左脚→プルキンエ繊維→心室筋
洞房結節に発生した興奮は、刺激伝導系によってごく短時間に心房、心室に伝えられ、心臓の搏動を引き起こす
正常では洞房結節のペースメーカー細胞の作るリズムで興奮する
(語句の説明)
・洞房結節の細胞:上大静脈と右心房の境界部
・房室結節:右心房の下方で右心室の境界部。
・ヒス束:左右の心室を隔てる心室中隔にある
・右脚左脚:ヒス束から右心室に伸びる繊維を右脚、左心室の法にいくのを左脚
・プルキンエ繊維:心室を下に向かった右脚、左脚からUターンして上にのぼる繊維

ウ.スターリングの心臓の法則
心臓に大量の血液が充満して心筋が伸展されると、その伸展度合いに応じて大きな収縮力を発生すること。右心房に流入する静脈還流量が多いほど、心臓の拍出量が増加する

*************************************************
5月20日
■3)心筋細胞の電気活動
ア.心筋細胞における活動電位
細胞内は-80~-90ミリボルトの静止電位
域値以上の刺激により、活動電位が発生する
活動電位の持続時間が長い(心筋の場合は0.25秒、骨核金の場合は0.005秒、つまり50倍)
その波型の特徴としてオーバーシュートの後に0.2~0.3秒のプラトー相が現れる(カルシウムイオンが細胞内に流入するため)
絶対不応期が長い(心筋の場合0.25秒、骨核筋の場合0.001秒)←収縮の加重が起こらない←心筋は単収縮のみ
心筋の収縮の持続時間は骨格筋に比べて長い(心筋:0.3秒、骨格筋:0.02秒)

★プラトー相(プラトー=平たい(フラット?)
オーバーシュートした後のくだりがなだらかになる。そのくだり部分を指す
Ca+という陽イオンが細胞に流入することで、マイナスの電圧にもどるスピードが下がる。カルシウムは細胞外からやってきて、細胞内の筋小胞体を刺激し、筋小胞体からはさらにCa+が放出される
★収縮の加重
骨格筋は収縮の加重が起こる。持続的に筋肉を収縮させ続けることができる

■4)心機能の腸節)
(1)心周期
心搏動の周期のこと
心周期は約0.8秒(心拍数=75回/分)
このうち、収縮期は約0.3秒、拡張期は約0.5秒持続
ア.収縮期(心室の収縮期)
a.等容性収縮期
心室の収縮が始まってから、動脈弁が開くまでの時期
すべての弁が閉じた状態で、心室が収縮
心室内容積は一定で、心室内圧は上焦
b.駆出期
心室内圧が動脈圧を超えると、動脈弁が開き血液が動脈に駆出される
心室収縮が終わると心室内圧が低下し始め、動脈圧よりも低下すると動脈弁が閉鎖する
イ.拡張期(弛緩期)
a.等容性弛緩期
動脈弁が閉鎖してから房室弁が開くまでの時期
動脈弁と房室弁の両方が閉鎖した状態で、心室が弛緩する
心室容積は一定で、心室内圧が下降する
b.充満期(流入期)
心室内圧が心房内圧より低下すると、房室弁が開き血液が流入する
この時期には動脈弁が閉じており、血液が心室に充満する

(2)心音
心臓の搏動ごとに発生する音。
ア.第1心音(Ⅰ音)
収縮期の開始時、やや低い周波数(30~40Hz)で、やや長く続く音
心尖部で、聴取される
主に房室弁の閉鎖音である
他に、筋の収縮音、動脈内の渦流なども関与する
イ.第2心音(Ⅱ音)
弛緩期の開始時に発言するやや多開周波数(50~70Hz)の短い音
心底部で聴取される
主に動脈弁の閉鎖によって生じる
動脈壁の振動なども関係する
ウ.第3心音(Ⅲ音)
心房から心室への血液の流入によって生じる音で、第2心音の後に心尖部でかすかに聞こえることがある

★心尖部:心臓の下部でとがったところ
心底部:心臓の上部

★搏動の周期0.8としたとき
(収縮期)(弛緩期)
0.3 0.5
ーーーーーーーーーーーーーー-ー
↑ ↑ ↑
Ⅰ Ⅱ Ⅰ

<参考>
●心雑音
器質的な心雑音は弁口が狭くて十分に開かないとき(狭窄)、弁口が完全に閉じないために血瘤が逆に流れるときなどに起こる

(3)心拍数
一分間の心臓の拍動数のこと。
正常成人の安静時の平均は約70回/分
ア.頻脈
心拍数が正常より高いこと
運動時などは生理的な頻脈がみられる
100回/分以上
★貧血、発熱
イ.徐脈
心拍数が正常より低いこと
50~60回以下/分
★スポーツ心臓、甲状腺機能低下症などで発生

ウ.不整脈
不規則な心拍リズムのこと
エ.呼吸性不整脈
呼吸に同期してわずかに変動(吸息時に早い、小児に著しい、健常者にもみられる)

(4)心拍出量
ア.一回拍出量
一回の心臓拍動によって、左心室から拍出される血液量のこと
正常成人の安静時で70~80ミリリットルである
イ.毎分心拍出量
一分間の拍出量のこと
一回拍出量 × 心拍数 でもとめられる
★正常成人安静時:70×70回
★一回心拍出量はある程度までしか上がらない。運動時などは、心拍数が上がることで毎分心拍出量が増える

p56
■5)心電図
(1)心電図(ECG)
心筋の活動電位の総和を体表から記録したもの
心臓の異常の診断に用いられる
心電図は活動電位そのものではなく、細胞外液中に伝わった、電位変化の経時的記録である

(2)心電図の記録方法
記録には通常、以下の12誘導が用いられる
①標準肢誘導(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)
右手、左手、左足に電極をおき、そのうちの二つを組み合わせて、二点間の殿位差を記録する方法
・第Ⅰ誘導:右手と左手
・第Ⅱ誘導:右手と左足
・第Ⅱ誘導:左手と左足

②増幅単極肢誘導(aVR、aVl、aVF)
電極の置き方は標準肢誘導と同じ
ある部位の電気変動を他の二箇所の電位の平均値を基準にして記録

③単極胸部誘導(V1~V6)
心臓近くの胸壁の六ヶ所に電極を置く
各部位の電位変動を右手、左手、左足の電位の平均値を基準にして記録
心臓の状態をより直接的に把握
★V1~6の位置(暗記の必要なし)
V1:第4肋間の胸骨右縁
V2:第4肋間の胸骨左縁
V3:V2とV4との中
V4:第5肋間で、左鎖骨中線上
V5:左前腋窩線上
V6:左中腋窩線上
★V1、2は右心室、V3、4は心室中隔、V5、6は左心室の電位を主に反映

(3)心電図の波形
一回の心拍ごとに普通、一回出現する
ア.P波
心房の興奮をあらわす
脱分極をあらわす
イ.QRS群
心室の興奮を現す
心室の脱分極をあらわす
R波型の高さを表すのは1ミリボルト
ウ.T波
心室の興奮の消退
心室の再分極をあらわす
★心房の再分極は、QRSの大きな波型に飲み込まれている
エ.PQ間
心房筋の興奮開始から、心室筋の興奮開始まで
成人では0.12~0.2秒
オ.QS間
心室筋が興奮し始めてから心室内を伝導する時期
カ.ST間
心室筋が全体的に興奮(脱分極)している時期

★R-R間隔
心拍数の求め方
心拍数=60/RR間隔

****************************************************
6月3日
p59
★心電図の異常
心筋の異常や刺激伝導系の傷害 → PQ間隔の変動、QRS群の変動
心室筋に傷害 → T波に変化

6)心臓の神経支配
心臓の活動の調節は自律神経による変時作用(心拍数)、変伝導作用(刺激伝導での興奮伝導の速度)、変力作用(深筋の収縮力、によって収縮される
①交感神経
活動亢進により、心拍数が増加、興奮伝導時間の短縮、心筋収縮力の増大
②副交感神経(迷走神経)
活動亢進により心拍数の減少、興奮伝導時間の延長

(参考)
心臓支配の交感神経は、脊髄の上部胸髄より出て、心房、洞房結節、房室結節、心室などに分布する
心臓の迷走神経は延髄より出て、洞房結節と心房に分布する

*********************************************
6月4日
p62
3.血管系の構造と機能
■1)血管の構造
(機能、太さから)
大動脈、動脈(中動脈)、細動脈、毛細血管、細静脈、静脈(中静脈)、大静脈
に分類される
(血管壁)
血管壁は原則として外膜、中膜、内膜よりなる
外膜は結合組織
中膜は平滑筋が主(弾性線維、膠原線維なども含む)
内膜は内皮細胞が主(膠原線維を含むことがある)

ア.大動脈
・内径:25mm(直径)
・壁厚:2mm
中膜に弾性線維が豊富
→別名を弾性血管とも

イ.動脈(中動脈)
・内径:4mm
・壁厚:1mm
中膜の平滑筋が発達
→別名を筋性血管とも

ウ.細動脈
・内径:30μm
・壁厚:20μm
血管抵抗が大きい
→別名を抵抗血管とも
血管収縮神経が豊富で、血流調節に重要

エ.毛細血管
・内径:8μm
・壁厚:1μm
物質の透過性が高く、物質交換がさかん
→別名を交換血管とも
1層の内皮細胞とそれを取り囲む基底膜からなる

オ.静脈系
静脈は壁が薄く、血管の抵抗が小さく、伸展しやすい
血液の貯蔵庫として働く
→別名を容量血管とも
・細静脈
内径:20μm
壁厚:2μm
・静脈
内径:5mm
壁厚:0.5mm
・大静脈
内径:30mm
壁厚:30mm

■2)脈拍
心臓の拍出によって、大動脈の血管壁が収縮、拡張されるが、その振動波が抹消の動脈へ伝えられる
これを脈波という
橈骨動脈などではそれを触知できる
これを脈拍という

■3)血流
血管の中を血液が圧の高い方から低い方に流れること
ア.血流量
血管の断面を単位時間に通過する血液量
血流量 = 血管の断面積 × 血流速度
*血流速度:血液が単位時間に移動する距離

・総断面積:毛細血管部は、大動脈の約1000倍
・血流速度:毛細血管部では大動脈の1000分の1

■4)毛細血管の循環
(1)毛細血管の構造
ア.優先路
血液が常時流れている毛細血管
イ.真毛細血管
組織の活動に応じて流れる毛細血管
入り口には前毛細血管括約筋があり血流の調節を行う

ウ.動静脈吻合
動脈と静脈を毛細血管を介さずに直接つなぐ連絡路
手足、口唇、鼻、耳など外気にさらされる皮膚で発達
体温調節に関与する

(2)毛細血管における物質の移動
濃度差による拡散と毛細血管両側の液圧差にもとづくろ過によって行われる
ア.O2やCO2などの脂溶性物質
毛細血管壁(血管内火細胞)そのものを通過
イ.水や電解質、アミノ酸、グルコースなど(=水溶性の物質)
内皮細胞間隙
チャネルや輸送体の助けをかりる場合もある

ウ.水と水溶性物質
毛細血管の場所によっては小孔があいており、動脈側ではろ過によって小孔から間質液中に出る(小孔は内皮細胞上にあって、細胞がうすっぺらくなった部分)

エ.血漿タンパクのような高分子
毛細血管壁を通りにくい(分枝が大きいので)

(3)膠質滲透圧と水分の移動
ア.膠質滲透圧
血漿タンパクの作る浸透圧
血漿の方が間質液に比べ、タンパク質濃度が高く、水分は間質液から毛細血管内へ吸引される力となる
イ.水分の移動
毛細血管圧は動脈側で高く(約35mmHg)、静脈側で低い(約15mmHg)
<動脈側では>
35-25=10mmHg
の力で水分が血管内から組織へ押し出される
<静脈側では>
25-15=10mmhg
の力で水分が組織から血管内へ吸収される

毛細血管に吸収されなかった間質液は、毛細リンパ管に吸収される

■5)静脈
静脈系は血液を貯溜して心臓に戻る静脈還流量を調節する
静脈圧は動脈圧に比べ低く、細静脈でも15mmHgに過ぎない
細静脈、静脈、大静脈、右心房と順次圧が低下するので、心房に血液が流れる
①静脈還流を促す因子
・心室収縮に伴う心房内圧低下時に心房内に吸引される
・静脈弁による逆流防止
・骨格筋の収縮、弛緩が静脈内の血液をポンプのように押し出す
=筋肉ポンプ
特に歩行時に顕著
・吸息時胸腔内圧が低下することによって血液が胸腔内に吸引される
(横隔膜が下がることで腹腔内圧があがり、胸腔内圧がさがる。それによって胸腔に腹の血液が上がりやすくなる)

■6)血管の神経支配
①血管運動神経
主として中膜周辺部の平滑筋に分布
ア.血管収縮神経
ほぼ全身に分布する交感神経である
特に皮膚、腎臓、などで分布密度が高い
動脈、細動脈、前毛細血管括約筋、細静脈、静脈など広く分布するが、細動脈への分布が特に密である
毛細血管には分布しない
神経伝達物質としてノルアドレナリンを萌出することから、交感神経アドレナリン作動性血管収縮神経ともいう
ノルアドレナリンがα受容体に反応して血管を収縮させる
血管収縮神経は常時ある程度興奮しており、この自発性活動(トーヌス)のために軽度な収縮状態にある

************************************
6月9日
イ.血管拡張神経
a.交感神経コリン作動性血管拡張神経
猫ではその存在が確認されているが、人、サルでは不明
b.副交感神経性血管拡張神経
顔面、唾液腺、甲状腺、生殖器、脳などの血管には交感神経以外に副交感神経性血管拡張神経が分布
伝達物質は従来はアセチルコリンであったが、VIP、サブスタンスP、などの血管拡張性ペプチド、NO(一酸化窒素、=血管内皮細胞由来弛緩因子)なども関与
c.脊髄後根神経による血管拡張(軸索反射)

②血管求心性神経
頚動脈洞にある圧受容器や大動脈弓にある化学受容器の情報は迷走神経や舌咽神経を通って脳幹に伝えられる

4.血圧
血管内の圧力のこと
大動脈が最も高く、動脈、細動脈、毛細血管、抹消に行くにつれて低くなり、大静脈でほとんど0になる
肺動脈圧は大動脈圧に比べ、著しく低い
■1)血圧の測定
血圧は動脈にカテーテルを挿入して測定する直接法と、以下に述べる間接法とがある
①聴診法
1.上腕の中ほどにマンシェット(圧迫帯)をまく
2.肘窩部に聴診器をあてる(上腕動脈の拍動がよく触れるところ)
3.マンシェットの圧を上げていくと上腕動脈の血流が阻止されて音が聞こえなくなる
4.次に圧迫圧を徐々に下げていくと、澄んだ音が聞こえ始める。この点をスワン第1点といい、最高血圧をあらわす
5.さらに圧を下げていくと、雑音性になる(スワン第2点)
6.その後音が再び澄んだ音(スワン第3点)になる
7.音が急に小さくなる(スワン第4点)
8.まったく音が聞こえなくなる(スワン第5点)
第4または第5点を最低血圧という
★血管音のことをコロトコフ音

②触診法
聴診法と異なるところは、聴診器を用いず、橈骨動脈の脈拍を触診する点である
圧を徐々に下げていき、脈拍がはじめて触れるようになった点を最高血圧とする
聴診法より10mmHg程度低い
最低血圧は計れない

p69
■2)最高血圧と最低血圧、脈圧
①最高血圧(収縮期血圧)
収縮期における血圧のこと
②最低血圧(拡張期血圧)
拡張期における血圧のこと

③脈圧
最高血圧と最低血圧の圧差のこと

④平均血圧
1心周期に見られる、すべての圧の変動の平均値
最低血圧に脈圧の3分の1を加算した値に近い

⑤血圧の変動
ア.性別
女性の方が低い
イ.年齢
年がいくほど高くなる
年齢+90 が目安(血管の弾力が失われたりして)
ウ.精神的、身体的状態
緊張状態で血圧が上昇したり
エ.日内変動
日中高く、夜間睡眠中に低い
オ.気温
寒いときたかくなる、など
<参考>
・高血圧症:最高血圧140mmHg以上、または最低血圧90mmHg以上
・底血圧症:最高血圧100mmHg以下
・至適血圧:120/80(最高血圧/最低血圧)
・正常血圧:130/85

■3)血圧に影響を与える因子
動脈圧 = 心拍出量 × 総末梢抵抗
* 総末梢抵抗:体循環全体の血管抵抗の総和

・血流量
・血管の断面積
・血管壁の弾性
・一回拍出量
・血液の粘性

5.循環の調節
■1)調節の仕組み
局所性、神経性およびホルモン性に行われる
(1)局所性
①心筋、血管平滑筋の収縮性
筋は伸展されると筋固有性(筋原性)の働きで収縮する
ア.心筋
スターリングの心臓の法則により、流入する血液が増えても局所的に心臓の収縮力が高まって、増えた血液量を排出することができる
イ.血管平滑筋
細動脈などの血管壁の伸展が著しくなると、筋原性に収縮し血流を一定に保とうとする
②代謝産物
水素イオン、アデノシン、二酸化炭素、乳酸など
以上のような代謝産物は、血管を拡張させる
③血管内皮細胞由来因子
・エンドセリン:血管収縮に働く
・NO(一酸化窒素:血管拡張に働く
④その他
・組織の損傷などによって局所に産生されるヒスタミン、ブラジキニン:血管拡張に働く
・セロトニン:血管をしゅうしゅくさせる
⑤自己調節
血管が血流を一定に保とうとする玄証で、腎臓、脳および心臓の血管で特に顕著

(2)神経性調節
局所性、ホルモン性調節に比べ、短時間(秒単位)で後下を発揮

(3)ホルモン性調節
循環を中期(分短胃)、あるいは長期(時間単位または日短胃)で調節

ア.カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンを合わせて)
↑*副腎髄質ホルモンのことを指す
血管の収縮に作用
イ.バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)
↑*下垂体後葉から分泌されるホルモン
水分の再吸収(血液量の調節)を促す
ウ.心房性ナトリウム利尿ペプチド
血液量の増加により、心房筋が伸展されたときに心房で分泌される
腎臓に作用して水とナトリウムイオンの排出を促し、血液量を減少させる
また、血管平滑筋を弛緩させ、血圧を低下させる

エ.レニン・アンギ(ジ)オテンシン系
血圧低下、循環血液量の減少、血中ナトリウムイオン濃度の低下

腎臓の糸球体近接細胞からレニンが分泌

レニンによりアンギオテンシノーゲンが活性化され、アンギオテンシンⅠになる

肺などにあるアンギオテンシン変換酵素(ACE)によりアンギオテンシンⅡになる

アンギオテンシンⅡにより副腎皮質からアルドステロンが分泌

ナトリウムイオンの再吸収の促進、水分の再吸収を促進

細胞外液量の増加

血液量が増加

血圧上昇

※アンギオテンシンⅡにはそれ事態に血管収縮能力がる

■2)循環中枢(心臓血管中枢)
延髄の網様体にある、血圧維持をつかさどる中枢
特に延髄の吻側延髄腹外側は昇圧部として
尾側延髄腹外側部は降圧部として重要

■3)循環の反射性調節
★反射の流れ
受容器→求心路→中枢→遠心路→効果器
(1)圧受容器反射(別名高圧受容器反射)
血圧上昇

頚動脈洞や大動脈弓の圧受容器の活動が亢進

迷走神経や舌咽神経

延髄の循環中枢

交感神経の活動の低下および迷走神経(迷走神経中の副交感神経)の活動の亢進(遠心路の変化)

心臓:心拍数の低下、心筋収縮力の低下、心拍出量の減少
血管:末梢の抵抗血管の拡張、容量血管の拡張、
副腎髄質:カテコールアミンの分泌の減少

血圧の低下
★頚動脈洞:頚動脈は総頚動脈から二股に外頚動脈と内頚動脈に分かれる。その分岐店の内頚動脈側に少し膨らんだ部があり、そこを頚動脈洞という。頚動脈洞には圧受容器がある

(2)化学受容器反射
動脈血中のO2の減少、CO2やH+の増加

頚動脈小体や大動脈小体の末梢性化学受容器が興奮

舌咽神経や迷走神経

延髄の呼吸中枢や循環中枢

呼吸機能の亢進、心拍数の増加、心拍出量の増大、血圧上昇

(3)心肺部圧受容器反射(低圧受容器反射)
血液量の増加

心肺部圧受容器が興奮

迷走神経

延髄の循環中枢 - 視床下部 - 下垂体後葉

バゾプレッシンの減少

尿量の増加

血液量の減少
★心肺部圧受容器:大静脈と右心房、葉胃静脈と左心房の接合部などにある

ア.ベインブリッジ反射
血液量の増加

心肺部圧受容器が興奮

迷走神経

延髄の循環中枢

交感神経の活動の亢進

心拍数の増加

(4)体性感覚刺激による循環反射
皮膚などへの刺激は反射性に循環を調節
★体性感覚刺激:たとえばあんまなど

(5)脊髄後根神経による血管拡張
・軸索反射
皮膚への有痛性刺激

求心性の神経線維の興奮

中枢神経系に伝えられるのと同時に、別の側枝にも伝導

サブスタンスP、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)

血管拡張

■4)高位中枢からの影響
大脳皮質の連合野なども循環機能に影響を及ぼす

6.特殊な部位の循環
■1)冠状循環(冠循環)
心拍出量の5%を占める
心筋は左右の冠状動脈から血液の供給を受ける
冠血流量は左心室が収縮する細に著しく妨げられる
循環の調節は主として代謝産物によってなされる

■2)肺循環
肺動脈の血圧は収縮期血圧で約25mmHgである

■3)肝循環
心拍出量の20~30%を占める
肝臓を流れる血液の30%は固有肝動脈
約70%は門脈より流入する
門脈系は腸および脾臓などからの血液を肝臓に送る血管系で、固有肝動脈と肝臓内で合流し、
洞様毛細血管→中心静脈、→肝静脈→下大静脈
へ注ぐ
★門脈:栄養豊富
固有肝動脈:O2豊富
★肝小歯
六角形の各頂点からそれぞれの頂点に向かってひいた体格線上に肝細胞がならび、その合間を血管などがながれる。対角線の交点である中心部には中心静脈がながれる
肝臓には肝小歯がたくさん並んでいる

■4)脳循環
心拍出量の15%を占める
内頚動脈、椎骨動脈から血液の供給を受ける
脳血管は自己調節作用が著しい
脳血管はCO2の増加により拡張する
血液脳関門が存在する
←有害物質が作用するのを防ぐ
脳の毛細血管は他の毛細血管と異なり、神経膠細胞(グリア細胞)の突起で取り囲まれている
毛細血管の内皮細胞自体、あるいは内皮細胞の楔合部分(タイトジャンクション)は物質に対する透過性が低い
★タイトジャンクションのことや、グリア細胞など、全部含めて血液脳関門

■5)皮膚循環
動静脈吻合と皮下静脈叢が発達しており、体温調節に重要
交感神経血管収縮神経によって、血流が調節される

■6)筋循環
安静時で、心拍出量の約20%
激しい運動中では約80%を占める

<参考>
血管の機能による分類
・機能血管
・栄養血管
( 肺 ) 肺の場合、ガス交換という役割をになっている。肺でガス交換を行う血管つまり肺動脈と肺静脈が機能血管。栄養血管は気管支動脈
(心臓)心臓における栄養血管は冠状動脈
心臓の役割はポンプ作用、心臓の機能血管は愛動脈、肺動脈、下大・上大静脈、肺静脈
(肝臓)肝臓の栄養血管は固有肝動脈、機能血管は門脈

7.リンパ系
■1)リンパ系の機能
①リンパ系
毛細リンパ管→集合リンパ管→右リンパ本管・胸管→左右の静脈角

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6月22日
・胸管:
第5胸椎から上行
下肢、腹部、左半身からのリンパを集める
・右リンパ本管
右上半身からのリンパを集める

②特徴
毛細リンパ管は毛細血管より透過性が高いため、体内に侵入した異物の大部分はリンパ系に取り込まれ、リンパ節で食作用によって取り除かれる

③機能
・過剰な間質液の吸収
・体外から侵入した異物の除去
・膠質滲透圧の維持
・小腸内のリンパは消化された脂肪の吸収

(2)リンパの生成と組成
間質液がリンパ管に流入したものをリンパという
成分は間質液とほぼ同じ
タンパク質濃度は血漿より低い
リンパ節で作られたリンパ球を含む(特に胸管内に多い)

■3)リンパの輸送
①能動的な輸送
毛細リンパ管以外のリンパ管には平滑筋があり、一分間に2~6回収縮する
また、リンパ管には多数の弁があり、逆流を防ぐ
②受動的な輸送
・骨格筋の収縮
・呼吸運動
・消化管の運動
・動脈の拍動など





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