シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ノート・テスト科目一覧

東洋医学概論ノート02「人体の考え方」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
★コスパ最強の美容メニュー導入に最適!
家庭用高性能フラッシュ式脱毛器【ケノン】
これ1台で脱毛メニュー+美顔メニューに対応。
購入特典はケノン公式HPがイチバンお得♪

・東洋医学の人体の仕組みは、気の類と形の類、経絡類からなっている
・気の類は、活力として働くもので、これには精、気、神があり三宝と呼ぶ
・形の類とは、身体の構造を形作るもので、臓腑、五主、五華、五根などがある
・経絡類とは、気血の通路のことで、内に臓腑と結びつき、外に頭・体幹・四肢・体表部と連絡している

1.気血津液
■1)気の生成と種類
・気、血、津液は臓腑、器官、経絡などの整理活動を営む源となるもの
・気は活力があり、休むことなく活動する、精微な物質である
・血は血液をさす、津液は体内の正常な水分の総称である
・気、血、津液は精が生成変化したものである
・両親より受け継いだ先天の精と、水穀から得た後天の精から原気がつくられる
・天の陽気(呼吸)、地の陰気(水穀)からは、宗気、営気、衛気、血、津液が作られる

■2)精と神
(1)精
精には先天の精と、後天の精がある
A.先天の精
・先天の精とは、両親より受けついた精
・先天の精は人が誕生した後、五臓の腎にしまわれ(特に右腎)、発育、成熟、生殖という基本的な生命活動を起動させる
・右の腎は命門であり、精を宿す
・先天の精は後天の精によって補給され、生きている間は枯渇することはない

B.後天の精
・後天の精とは、飲食物より得られる精をいい、脾胃で造られる
・後天の精からは、営気、衛気、宗気、津液、血が造られる
・後天の精は先天の精を補給し、生命活動を支える

(2)神(神気)
・神とは五臓の中に収まって、生命活動を支配、統制している気である
B)神の分類
・神を分類すれば、神、魂、魄、意、志があげられる
・五臓の蔵するところ、心は神を蔵す、肺は魄を蔵す、肝は魂を蔵す、脾は意を蔵す、腎は志を蔵す
①神
神は神気の中で最上位にあり、生命現象そのものであり、生体のあらゆる活動を主宰している
・神は心拍動や呼吸を適切に行わせる
・知覚活動や精神活動を主宰する言語表現を正しく行わせる
・神は情動を統制する
②魂
・神が意識的活動を支配するのに対して、魂と魄は無意識的、本能的活動を支配し、人格に深く関わる
・魂は陽性の霊を指す
・人の本性を支える神気である
☆本性:普段は隠れていてわからないが、生まれつき持っているその人の性質。自己への信頼、自信につながるもの
③魄
・魄は陰性の霊を指す
・本能的行動や、痛みやかゆみなどの感覚をもたらす
④意
単純な記憶や思想を含んだ心をさす
⑤志
目的をもって思ったり、思いを持続させる心をさす

■3)気
・気の名称はその主な活動部位と働き方によって異なる
(1)原気(元気)
原気とは両親から受け継いだ先天の精が変化生成したもので、生命活動の原動力となる
食欲、性欲、そのほか生きようとする欲求をもたらす
原気は臍下丹田に集まる
(2)宗気
肺において後天の精と天の気が交わって作られる
宗気は胸中に集まる
宗気は五臓の心と肺と三焦のうちの上焦の活動を支える
心拍動、呼吸、発声を行わせる
(3)営気(栄気)
営気は後天の精から得られる陰性の気(水穀の精気)をいう
営気は津液を血に変化させ、血とともに脈中を行く
臓腑や諸器官を栄養しそれらの活動を支える

(4)衛気
・衛気とは後天の精から得られる陽性の気で、水穀の悍気ともいう
・衛気は脈外をめぐる
・特に体表近くで活動し、皮膚を温め、理を開闔し、皮膚を潤す
・外邪に対する防衛的な役割をする
☆理:肌のきめ
☆開闔:開いたり閉じたりすること
☆理の開闔:毛穴の開け閉め

(5)その他の気の概念
A.真気(正気)
・真気とは先天の気と後天の気からなるもので、人体の正常な活動を支える気を総称したものである
☆先天の気:原気
・その働きを要約すると次の5つがある
①推動作用
人の成長、発育やすべての生理的活動および新陳代謝を推し進める働き
②温く作用
臓腑、器官など、すべての組織を暖め体温を保持する働き
☆く:日の右に句、下にれんが
③防御作用
体表において外邪の侵入を防御する働き
④固摂作用
血、津液、精液などをつなぎとどめる働き
血が脈外にもれないようにしたり、汗や尿がむやみにもれ出るのを防いだりする
⑤気化作用
精が気に、気が津液や血に変化したり、津液が汗や尿となって体外に出る働き

B.臓気
五臓におさまり、それぞれの活動を支えている気
例)脾気は脾の働きを支える、

C.経気
経絡中を行き、全身をめぐり、それぞれの経絡の活動を支えている気をいう

D.胃気
胃を働かせる気、および胃の働きによって得られた後天の気のことをいう
胃気の有無は予後に重大な影響を及ぼす
脈診の中脈で胃気をうかがう

■4)血
血とは脈中を流れる赤色の液成仏をいう
A.血の生成
血は精から作られる
精血同源
★精血同源:精から血を、血から精を互いに作り出すことができるということ
脾は水穀の精微から得た営気と津液を合成して血を作る
★精微:エキス
肺が取り入れた気が血の生成に関与する

B.血の働き
血は営気とともに脈中を流れ、四肢や臓腑を潤し、その働きを支える
これを血の滋養作用という

C.血と五臓の関係
血は心肝脾と関係が深い
心は脈を介して血を全身に送り出し、血の循環や拍動に関与する
肝は血を貯蔵し、また昼夜の別や活動する部位、器官に応じて血量を調節している
脾は血の生成に関与し、また営気を介して血が脈外に漏れないようにしている
・脾の働きをまとめて何作用というか
統血作用

■5)津液
津液とは津と液のことで、体内の水分を総称したものである
津液の源は飲食物である
津液の潤す働きを滋潤作用という
A.津
津とは陽性の水分をい、澄んで粘り気がなく主として体表部を潤す
体温調節にも関与する
また汗や尿となって体外に排泄される
B.液
液とは陰性の水分をいい、粘り気があり、体内をゆっくりと流れるもので、骨や髄を潤す
体表部では目鼻口などの粘膜や皮膚に潤いを与える
C.津液と臓腑の関係
津液は脾胃(中焦)、肺(上焦)、腎、膀胱(下焦)と関係が深い
脾胃は水穀から津液を分離し、脾の働きによってこれを上部の肺へ送る
肺は脾胃から送られた津液を全身に散布する
これを肺の宣発粛降作用という
腎は津液を管理し不用のものを膀胱に貯めて尿として排泄する

2.五臓六腑(蔵象)
A.東洋医学の内臓観
東洋医学では、内臓についてこれを単なる体の構成部分ではなく、経脈とならぶ人体の生理、病理現象や精神活動の中心となるものとしてとらえる
臓腑が精神や体の各部に影響を及ぼすのは、精(血、津液を含む)と気と神を介してである

■1)臓腑概説
(1)臓腑とは
臓腑とは五臓(肝心脾肺腎)、六腑(胆、象徴、胃、大腸、膀胱)、および奇恒の腑(骨、髄、脳、脈、胆、女子胞)を指す
五臓の共通の特性は主として神気を内に蔵している実質器官である
生命活動の中心となって働く
六腑は中空器官で飲食物を受け入れ、これを消化して次の器官に送るとともに、水分の吸収、配布、排泄に関与する
奇恒の腑とは、形体は腑に似ているが、性質や働きは臓に似ているものである
臓腑間には表裏の関係があり、一対となって五行の内の一行に属している
肝と胆は木に、心と小腸は君火、心包と三焦は相火に、肺と大腸は金に、腎と膀胱は水に属する

■2)五臓の機能
(1)心
①心は神を蔵し五臓六腑を統括する
神は人間の生命にとって最も重要である
心は生の本
心は君主の官
神明これより出づ
☆神明出づ:精神活動を発揮すること
心は五臓六腑の大主といわれている
①心は血脈を主る(つかさどる)
心は脈を介して血液を全身にくまなく運行させる
③心の状態は顔面の色艶に反映する
④心は舌に開竅する
心は舌の運動を支配し、味覚をつかさどる
⑤心の液は汗である

(付録)心包(心包経)と中
心包とは心を包んで保護し、心に代わって邪を受ける
心包は心包絡、あるいは中ともいわれる
中は臣使の官、喜楽これより出づ

(2)肝
①肝は魂を蔵し、判断力や計画性などの精神活動を支配する
また、身体の活動を円滑に行わせる
肝は将軍の官、謀慮これより出づ
☆計画を立てる、はかりごとをする
☆肝は罷極の本
②肝は血を蔵する
肝は血液の貯蔵庫となり、身体各部の血流量を、活動状況に応じて調整する
③肝は筋を主る
肝は筋の運動を支配する
④肝の状態は爪に反映する
爪は筋の余りであるとされ、筋とともに肝の状態をよく反映する
⑤肝は目に開竅する
⑥肝の液は涙である
⑦肝は疏泄を主る
☆疏泄:円滑に流す
「肝は疏泄を主る」とは、肝には気(神を含む)や、血の流れを円滑に、かつのびやかにする働きがある
☆神:五神、つまり精神活動のこと

(3)脾
①脾は営を蔵し、後天の本となる
脾は胃と一体となって働き、飲食物の消化や吸収をつかさどり、後天の精を取り出す
脾胃は倉廩の官、五味これより出づ
②脾は肌肉をつかさどる
③脾は口に開竅し、その状態は唇に反映する
④脾は津液を作り出す
脾は水穀から津液を吸収し肺に送る
⑤脾の液は涎
⑥脾には
運化作用、昇清作用、統血作用
☆運化:消化、吸収、運搬
☆昇清:☆清いものを上らせる
☆統血:血に統一性をもたせる
・運化とは、水穀を消化して、後天の精や津液、血、営衛などを吸収して全身に送り出す元である
・昇清とは、運化に際して吸収したものを、胃から上の肺へ送ることをさす
また、臓腑、器官が下がらぬようにする
・統血とは
営気を脈中に送ることにより、血が脈外へ漏れずに順調にめぐるようにする働きを指す

(4)肺
①肺は気を主る
・肺は呼吸を通して天の陽気を体内に取り入れる
・肺は気の本
・肺は相ふの(扶でも可)官
☆にんべんに甫の下に寸
そうふ:相談相手になる。心の相談相手
・治節これより出づ
☆節度をもって治療する
②肺は皮毛をつかさどる
衛気と津液を巡らせることにより、皮毛に潤いを与えこれを養う
③肺は鼻に開竅し、その液は涕である
④肺は宣発・粛降をつかさどり水の上源となる
・宣発とは津液と気と全身に散布し行き渡らせたり、理を調節することをさす
理が開くと汗が出る
・粛降とは津液を腎や膀胱に輸送する作用
・肺には水道通調作用がある

(5)腎
①腎は精を蔵し、生命力の根源である原気をもたらす
腎は作強の官、伎巧これより出づ
②腎は津液を主り、全身の水分代謝を調節する
津液が不要となったあと、腎がこれを集めて処理する
③腎は骨をつかさどり、その状態は髪に反映する
④腎は耳と二陰に開竅する
二陰の前陰は小便口、後陰は大便口である
⑤腎の液は唾である
⑥腎は納気をつかさどる。これは深い呼吸に関わるもので、吸気を臍下丹田まで取り入れて精を元気に化し、これを活性化する

(付録)命門
腎精の数ある働きのうち、基礎活力をもたらす元気と、子孫を残す生殖について、これを命門の働きとした

■3)六腑の機能
(1)胆
①胆は決断や勇気を主る
胆は中正の官、決断出づ
☆裁判官のような役割
②胆は精汁(胆汁)を蔵する
精汁を流すことで脾胃の消化機能を助けている
③胆は奇恒の腑の一つである

(2)胃
噴門部を上、幽門部を下、胃の中央部を中と呼ぶ
胃は脾とともに飲食物を消化吸収する
脾胃は倉廩の官、五味出づ
胃を働かせる気、および脾胃の働きによって得た後天の気を総称して胃気と呼ぶ
・胃気の有無は病人の予後を判断する上で重要である

(3)小腸
小腸と大腸の連なるところをらん門という
☆らん:門がまえに東
・小腸は胃から送られてきた糟粕(飲食物のかす)を受け取り、それを水分と子経分にわける
水分は前の膀胱へ、固型分は後ろの大腸に送られる
小腸は受盛の官、化物出づ

(4)大腸
大腸は小腸から送られてきた糟粕を転送しながら変化させ、糞便として肛門から排泄する
これを糟粕の伝化作用という
大腸は伝導の官、変化出づ

(5)膀胱
人体内に取り入れられた水分は、全身をめぐった後、器化作用によって膀胱に集め蓄えられ、やがて尿となって排泄される
州都の官、津液ここに蔵し、気化すときはすなわちよく出づ

(6)三焦
三焦の働きは、体温調節作用
気、血、津液の調整作用、水分代謝を円滑に行わせる作用
三焦は決涜の官、水道出づ
☆涜は溝という意味。決涜とは溝の流れを円滑にするという意味
・三焦は上焦、中焦、下焦に分けたとき、その働きがそれぞれ異なる
上焦は霧の如し、中焦はおうの如し、下焦は涜の如し
☆おう:さんずいへんに謳のつくり

■4)奇恒の腑
(1)骨、髄、脳
①骨
体表から最深部にあり、 硬く、中に髄を入れる
骨は髄の府、
②髄
髄は骨の中にあり、骨格を滋養する
③脳
脳は髄の大きなもので、下は脊髄に連なる
脳は髄の海
脳は肢体の運動を円滑にし、耳・眼を聡明にし長寿を保つ
(2)脈
脈は営気と血液を中に通し、もれないようにして、全身に行き渡らせる
脈は血の府
(3)女子胞
女子胞とは女性生殖器の働きを持つもので、腎気(精)の影響を受けて機能する
女子胞からは奇経の任脈と衝脈が起こる

3.臓腑経絡論
■1)経絡概説
経絡とは気血の運行する通路のことである
人体を縦方向に走る経脈と、経脈から分枝して身体各部に広く分布する絡脈を総称する
(2)経絡の構成
経絡は体内で臓腑と連なる経脈を中心に、そこから枝分かれしている絡脈とさらにそこから細かく分かれる孫脈(孫絡)とからなる
経脈には十二経脈(正経)と奇経八脈と十二経別がある
☆十二経別:正経の流注で本筋から離れている部分
広義の絡脈には十五別絡と狭義の絡脈と孫脈
経絡の関連機関として十二臓腑、十二経筋、十二皮部がある
★経絡系統図
・経脈 十二経脈(正経)…
奇経八脈
十二経別
・絡脈 十五別絡(大絡)
(広義) 絡脈(狭義)
孫脈
(3)経絡の機能
経絡の働きを要約すると次の3点がある
①生理特性
経絡は循行上の臓腑、皮肉筋骨などに気血をめぐらせ、健全な生理活動を維持する
②病理特性
経絡は気血の過不足や外邪の侵入などに応じて疾病の生ずるところとなる
③診断、治療特性
経絡は病態に応じて診断するところでもあり、治療を施すところでもある

(4)十二経脈について
(A)十二経脈の相互関係
十二経脈の相互関係では、三陰三陽の表裏関係にあるもの(太陰と陽明、少陰と太陽、厥陰と少陽)は親和性が強い
同陰、同陽同士は(手の陽明と足の陽明など)も緊密な関係にある
(B)十二経脈の走行
十二経脈を気血のめぐる順は、中焦に始まり、肺から手の太陰肺経→陽明大腸経と順次各経脈をめぐって再び中焦から肺へという循環を繰り返す

(C)経脈の長さ
省略
(D)脈気循行の速度
脈気循行の速度は1呼吸の間に6寸行き、270回呼吸すると人体の経脈の1循となる
一日では人体を50周する
(F)経脈の気血の量
経脈により気血の量の違いがある
(F)経脈の気血の量
経脈により気血の量の違いがある
太陽は常に血多く気少なし
少陽は常に血少なく気多し
陽明は常に血多く気多し
少陰は常に血少なく気多し
厥陰は常に血多く気少なし
太陰は常に血少なく気多し

(5)奇経八脈
奇経八脈とは、督脈、任脈、陰脈、陽脈、陰維脈、陽維脈、衝脈、帯脈をいう
十二経脈が臓腑と内属し、かつ表裏関係を有するのに対して
奇経八脈はそのような関係を持っていない
奇経の働きは正経を通常の河川に奇経を臨時の水脈にたとえている
十二経脈を流れる気血が盛んになりすぎて溢れそうなとき、奇経が余分な気血を引き入れる

(6)その他の経絡系
(A)十二経別
十二経別とは、正経の一部位より分かれて人体(臓腑や頭頂など)をめぐり再びある部位で自経や表裏関係にある経脈と合する
(B)十五別絡(大絡)
十五別絡とは正経の一部位(絡穴の存在するところ)から分かれてめぐる支脈のことをいう
その特徴は表裏関係の経脈を連絡する
例外的な別絡として、任脈の別、督脈の別、脾の大絡の別があり、正系の十二と合わせて十五別絡となる
(C) 十二経筋
十二経脈の走行上にある筋群をいう
(D)十二皮部
十二経楽の体表部における分布領域をいう





シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.