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東洋医学臨床論ノート14「腹痛」

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1. 現代医学的な考え方
■1)注意を要するもの
① 突然、激烈な腹痛で始まり、ショック状態を示し、その痛みが持続性である場合
急性腹症
(注)急性腹症の例…腹膜炎、イレウス、急性膵炎、虫垂炎、卵巣茎捻転、胃穿孔、肝臓破裂、子宮外妊娠など
② 発熱、下痢、嘔吐、心窩部痛、脱水症状、ショック症状などを示す場合
食中毒
③ 頑固な腹痛、便秘、グル音、腹部膨満感、蠕動不穏などがみられる場合
腸の狭窄・閉塞(イレウス)
④ 食事に関係なく出現する腹痛
消化器系以外の原因による腹痛
・所見
筋性防御や反動痛(ブルンベルグ徴候)がある場合は腹膜炎が疑われる。

■2)適応となるもの
① 心窩部痛
慢性胃炎、胃下垂症、胃神経症
② 右悸肋部痛
胆石症
③ 臍部痛
慢性腸炎
④ 左腸骨窩部痛
過敏性腸症候群
⑤ 下腹部
神経性腸疾患
1)上記の疾患で治療の対象となる症状は、
・持続性の心窩部鈍痛、膨満感、重圧感、食欲不振など
・不安・緊張などの精神的ストレス、精神的・肉体的疲労などが誘因となり発症する腹痛および消化器症状

2) 胆石症の軽い疝痛発作
(1)所見
腹部や背部に筋緊張、硬結、圧痛などがみられる。
(2)治療方針
疼痛の緩解(鎮痛)
(3)治療法
①マッサージ
・ 発作時・・・胸椎・腰椎の両側反応点(肝兪・胆兪・脾兪等)を中心に持続的圧迫法を施す。
・鎮痛後、腹部(期門・日月など)に軽い軽擦法を行う。
・ 適宜、短時間に全身施術を施して、疲労を回復させる。

3)胃神経症
(1)所見
腹部や背部に筋緊張・硬結・圧痛などがみられる。
(2)治療方針
疼痛の緩解(鎮痛)
(3)治療法
・ 精神的ストレスが強く起因するので患者の話をよく聞き、心身のリラックスが図れるような生活指導をする。
・ 特に、後頸部から肩甲間部にかけて一般的施術をする。
・ 東洋医学的には肝気の抑鬱に対して、太衝・肝兪・足三里・脾兪・中などに施術。特効的には内関・梁門に持続的圧迫法。

①鍼灸
中、天枢、膈兪、肝兪、脾兪

2.東洋医学的な考え方
 東洋医学では腹部を大腹、小腹、少腹の3つに分けている。
 剣状突起下端から臍までの部分を胃部という。

■1)分類
1) 上腹部痛(胃痛)の分類
① 寒邪によるもの
寒邪の侵入を受けたり、生ものや冷たい物を過食して胃気が抑止され滞ると胃痛が起こる
② 食滞によるもの
暴飲暴食などにより飲食が停滞し、腑気が降りなくなり胃に気滞が生じると胃痛が起こる。
③ 肝鬱によるもの
情志の失調により肝鬱となり、疏泄機能が失調して胃の気機が悪くなると胃痛が起こる
☆肝気犯胃の状態
☆気機:気の働き
④ 脾胃虚寒によるもの
労倦や不規則な食生活などにより脾胃を損傷し、脾陽不振のために虚寒が生じ、胃がうまく温煦されないと胃痛が起こる。

2) 下腹部痛の分類
① 寒邪によるもの
寒邪の侵入を受けたり、または生ものや冷たい物を過食すると中焦の陽気が失調するため脾の運化機能が低下し、また寒の収引作用の影響を受けると腹痛が起こる。
② 食滞によるもの
暴飲暴食により飲食停滞となったり、味の濃い物や辛い物などを食べたために、胃腸の消化・伝  導機能が失調し、腹部の気機が悪くなると腹痛が起こる。
③ 肝鬱によるもの
木克土により起こるものが多い。また足厥陰肝経脈は少腹部を通過しており、そのために少腹部に腹痛が起こるものもある。
④脾陽虚による腹痛・
平素から陽気が不足していたり、脾陽不振により運化機能が失調し、そのために寒湿が停 滞すると腹痛が起こる。

■1)鑑別
(1)虚実の鑑別
・拒按は実証であり、喜按は虚証である。
・食をとると疼痛が増強するものは実証であり、食後に疼痛が軽減するものは虚証である

(2) 疼痛の性質の鑑別
・隠痛は虚寒に多くみられる。
・急に起こる脹痛は気滞に多くみられ、痛む部位が一定せず、排ガスで楽になる。
・激痛で拘急して痛むものは寒邪に多くみられる。
・固定性の刺痛は血に多くみられる。
・張って苦しく痞満するものは食滞に多くみられる。
☆痞満:つかえて苦しい感じ

(3) 寒熱の鑑別
・寒証では温めると腹痛が軽減または消失し、冷やすと腹痛が増強する。
・熱証では冷やすと腹痛が軽減または消失し、温めると腹痛は増強する。

(4)病位の鑑別
 心と胃とは部位が隣接しているので、心痛と胃痛との鑑別を行なう必要がある。
・心痛:胸悶、息切れ、心悸、胸部の絞痛があり背部に放散するなどの症状を伴う。
・胃痛:胃部の膨満感、嘔吐、食欲減少などの症状を伴う。





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