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東洋医学臨床論ノート11「咳嗽」

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1.現代医学的な考え方
咳嗽とは「気道内分泌物や気道に侵入した異物の排除を目的とした生理的防御反射
痰を伴わない乾性咳嗽(咽頭・喉頭・胸膜の疾患)と
痰を伴う湿性咳嗽(気管支・肺疾患)にわけられる。

■1)注意を要するもの
① 高熱 … 肺感染症
② 血痰、喀血 … 肺癌・気管支拡張症・肺結核
③ 多量の喀痰 … 気管支拡張症
④ 胸痛 ………… 気胸・胸膜炎
⑤ 呼吸困難 …… 肺気腫・心臓喘息
⑥ 乾性咳嗽のみ … 肺癌・肺結核の初発症状
⑦ 主に吸気時に喘鳴が聴かれ嗄声を伴う…喉頭の病変

■2)適応となるもの 
① かぜ症候群に起因して生ずる咳嗽
② アレルギー性鼻炎・アレルギー性気管支喘息による咳嗽
③ 気管支炎による湿性咳嗽(程度による)

1)かぜ症候群に起因して生ずる咳嗽
(1)病態
咽頭・喉頭の炎症→ 咳嗽
(2)症状
① 悪寒・発熱・全身倦怠感・鼻炎症状(くしゃみ・鼻汁・鼻閉)
→上気道の異常感
→咽頭・喉頭痛、嗄声
② ときには食欲不振・嘔吐などの消化器症状を伴う。
(3)所見
① 咽頭・喉頭粘膜の充血・腫脹
② 呼吸音の異常はない
(4)治療方針
気道の過敏性の軽減や気道の炎症の軽減
(5)治療法
①マッサージ
・発熱時は安静を保つために臥床させる。
・後頸部、胸鎖乳突筋部、肩甲間部の諸筋の過緊張・圧痛・硬結などの反応点を中心に軽擦・揉捏・圧迫法を施す。
・併用療法として前頸部・胸部にプリースニッツ罨法・ホットパックなどを施すのも効果的である。

☆参考:プリースニッツ罨法
・考案:オーストリアのビンセンツ・プリースニッツ(1790~1851)
・方法:冷湿布を硬く絞り局所にあて、その上を毛布やフランネルで包み込む。
・適応:咽頭炎、気管支炎、気管支喘息など。皮下血管の反射による充血を介し、血流を良くし鎮痛、鎮痙、鎮咳、去痰作用を促進させる。

②鍼灸:前頸部、後頸部を中心に反応点に刺鍼施灸する。
経穴-天突、大杼、尺沢など。

2.東洋医学的な考え方 
・「咳」とは肺気上逆による音をいい、「嗽」とは痰液を喀出することをいう。
・一般的には有声有痰のものを咳嗽、有声無痰のものを咳逆という。
・咳嗽には急性と慢性があり、前者は外感により起こり、後者は内傷により起こる。
・外感新病は実証が多く、内傷久病は虚証のものが多い。

■1)分類)
1)外感性の咳嗽
① 風寒によるもの
風寒の邪が肺を犯し、そのために肺の宣散機能が失調し、肺気が上逆すると咳嗽が起こる
② 風熱によるもの
風熱の邪が肺を犯し、そのために肺の粛降機能が失調し、肺気が上逆すると咳嗽が起こる
2)内傷性の咳嗽
① 痰湿によるもの
脾の運化機能が悪くなると水湿が停滞し痰が生じる
この痰湿が肺に影響して肺の粛降機能が失調すると咳嗽が起こる。
② 肝火によるもの
肝鬱が改善せず化火し、その炎上性より肺に影響し、粛降機能が失調すると咳嗽が起こる
③ 肺腎陰虚による咳嗽
肺陰虚のために燥が生じ、肺が潤いを失って粛降機能が失調すると咳嗽が起こる。

■2)鑑別
1)外感性の咳嗽は表証を伴い、それには風寒と風熱の区別がある。
2)内傷性の咳嗽は、関係ある臓腑の機能失調による証候を伴う。
3)痰の有無および痰の性状からの鑑別を行なう。
・寒性のものでは痰は白く水様を呈する。
・熱性のものでは痰は黄色く粘くなる。
・脾虚によるものでは痰の量は多いが喀痰しやすく、陰虚によるものでは乾いた咳となり、痰の量は少なく、粘る。
・古典では脾は「生痰の源」、肺は「蓄痰の器」と呼ばれている。





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