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東洋医学臨床論ノート18「排尿障害」

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【1】現代医学的な考え方
・排尿障害には回数の異常、排尿困難、尿失禁などがある。
①排尿困難
・下部尿路疾患で膀胱の収縮力低下や尿道の抵抗増加などにより
 起こる場合と神経因性膀胱が原因の場合がある。
②尿失禁
・膀胱内圧が尿道内圧を超えると生じる。

A.注意を要するもの
①前立腺肥大症、前立腺癌
・50才以上の男性で夜間頻尿と排尿障害がある。
②急性前立腺炎、尿道炎
・排尿痛、会陰部痛と共に発熱がある。
③腎盂腎炎
・頻尿、排尿痛、膿尿、血尿など膀胱炎の症状に発熱を伴う。
・膀胱炎だけでは顕著な発熱はみられない。

B.適応となるもの
1.慢性前立腺炎
・細菌性(大腸菌、淋菌、ブドウ球菌、連鎖球菌)、非細菌性が
 あり後者は難治性が多い。
・約半数に細菌が認められる。
・非細菌性のものにはクラミジアが関与している。
症状
・排尿困難、頻尿、排尿痛、排尿後不快感、会陰部痛、重圧感や、
 頭痛、倦怠感、神経症様症状を訴える。
・多くは始めから慢性の経過をとる。
2.神経因性膀胱
・排尿をつかさどる神経(骨盤神経、下腹神経、陰部神経)もしくは
 中枢(腰仙髄、大脳皮質)が障害され、膀胱の機能障害を
 生じた状態をいう。
症状
・脳血管障害では頻尿、夜間尿、尿失禁等がみられる。
・骨盤内手術後では排尿困難、尿意の欠如、残尿、尿閉等を生じる。
治療方針
・自律神経機能に影響を与え、排尿機能および全身の調整を図る。
治療法
①マッサージ
・全身調整を図るために腎経、膀胱経、脾経、小腸経を中心に
 全身施術する。
・腰仙部(三焦兪、腎兪、志室、次、膀胱兪など)や、
 下肢部(中封、太谿など)などの反応点に施術する。
・下半身を冷やさないように注意し、腰仙部のホットパックや
 足部に遠赤外線などの温熱療法を施す。
②鍼灸
・下腹部、腰仙部で反応がある経穴や反応点に施術する。
・中極、横骨、腎兪、志室、三焦兪、次、三陰交、中封、太谿等

【2】東洋医学的な考え方
・東洋医学では尿が出ないことをりゅう閉という。
・「りゅう閉の病位は膀胱にあり」とは膀胱の気化機能が悪くなり、
 そのために小便が通じなくなり起こる病である。
A.分類
・膀胱の気化に影響する原因に基づき次の様に分類される。
①肺熱によるもの
・肺は水の上源といわれる。
・肺で熱が盛んになり、そのために粛降機能が悪くなると水道が
 通調しなくなり、水湿が膀胱に下輸しなくなってりゅう閉が
 起こる。
②膀胱湿熱によるもの
・中焦の湿熱が膀胱に影響し、そのために膀胱の気化機能が
 悪くなるとりゅう閉が起こる。
③脾気虚によるもの
・脾虚のために昇降が失調し、そのために清気が昇らず濁気が
 降りなくなり、また膀胱の輸送力が低下するとりゅう閉が起こる。
④腎陽虚によるもの
・腎陽(命門の火)が虚して温煦作用が低下すると、
 膀胱の気化機能も低下し、りゅう閉が起こる。
B.鑑別
(1)実証(①②)
・ともに口の乾きが起こり、舌苔黄、脈数のような熱所見を伴う。
・膀胱湿熱によるものでは口渇はあるが飲みたがらないという
 特徴がある。
・肺熱によるものには咳嗽、呼吸促迫などの肺の症状を伴う。
(2)虚証(③④)
・舌質はともに淡で、脈は弱。
・脾気虚によるものでは下痢や疲れやすいといった
 脾虚、気虚による症状を伴う。
・腎陽虚によるものでは腰膝のだるさや足腰の冷えといった
 腎虚、陽虚の症状を伴う。

【参考症例】肺熱によるりゅう閉(排尿障害)
※②④は教科書に参考症例があります。
病態
・肺に熱邪が侵襲し、肺の粛降機能が低下して水道通調作用の
 阻害によって膀胱に下輸しなくなる。
主要症状
・尿量は少なく黄色、尿点滴、尿閉、尿道痛
随伴症状
・口渇、咳嗽、呼吸促迫
舌脈所見
・舌苔黄、数脈
治療方針
・清熱を図り、肺の水道通調機能を改善する。
治療法
・少商、太淵、合谷
取穴理由
・肺経の井穴である少商に刺絡を施して肺熱を除く。
・また、太淵で肺の宣散粛降作用を促進する。
・更に、肺経と表裏関係にある大腸経の合谷で熱を除去する。
・合谷は内庭とともに全身の熱に有効である。





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