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東洋医学臨床論ノート29「肥満」

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【1】現代医学的な考え方
〔参考〕
1.標準体重
①ブローカ指数
・標準体重(kg)=(身長(cm)-100)×0.9
・この標準体重に対する患者の体重を割合であらわす。
・20%以上が肥満。
②BMI:肥満係数(日本肥満学会による)
・体重(kg)÷身長(m)の二乗…22が標準
・26.4以上が肥満、18.5未満が痩せ。
・従って、標準体重は身長(m)の二乗×22(Kg)となる。
2.肥満の分類
①単純性(一次性)肥満
・過食、摂食パターンの乱れ、運動不足などが関与するもので、
 摂食カロリーオーバーの肥満。
②症候性(二次性)肥満
・食事とは無関係に体内で脂肪が合成され、分解が障害されて
 起こる肥満症。
・内分泌性、視床下部性、遺伝性などの因子が関与する。
・クッシング症候群、ローレンス・ムーン症候群、
 クラインフェルター症候群
[参考]
①ローレンス・ムーン症候群
・肥満、色変、知能低下、性器発育不全、多指症を示す
 常染色体性劣性遺伝病。
②クラインフェルター症候群
・XXY症候群、男性性腺機能不全のうち最も多い疾患で、
 女性化乳房、小陰茎、小精巣、無精子症等の症状を呈する。
A.注意を要するもの
①クッシング症候群
・中心性肥満・満月様顔貌などの内分泌障害がある場合
②ステロイド中毒
・ステロイド投与の既往のあるもの
B.適応となるもの
1.単純性肥満
・肥満の約95%を占める。
治療方針
・減食と運動療法、全身代謝の促進
治療法
①マッサージ
・運動療法の補助的効果としては、全身の筋緊張の緩解を
 目的として行う。
・殊に下肢への揉捏法を中心に、下腿に運動法を施す。
・併用療法として、食事療法と運動療法を組み合わせることが大切。
②鍼灸
・全身の代謝を促進させる目的で行う。
・天枢、脾兪、腎兪、曲池、足三里

【参考】健康日本21より
・体重維持の最低エネルギーは、体重1Kgにつき1日30~35Kcalの
 ため、減量する場合は標準体重×25Kcal位に設定する。但し、
 1200Kcal以下では長期間続けられない。男性で1600Kcal、
 女性で1400Kcalは必要。
・食事は一日3回、規則正しく食べる。食事の回数が減ると
 飢えに対する自衛作用が働き、体脂肪が合成されやすくなる。
・糖質・脂質を減らすが、糖質は一日最低100g、脂質は最低20gは
 取る必要がある、タンパク質は標準体重×1~1.2gは確保する。
 ビタミン・ミネラルも充分に摂取する。
・激しい運動法は避けて、水泳・ウォーキング等の適度な運動を
 すすめる。

【2】東洋医学的な考え方
・古典には肥満の記載は少ないが「太ったものには気虚が多い」、
 「太ったものには痰が多い」と言われる。
・脾気虚は痰湿を作りやすく、痰湿は気虚の原因となる。
・よって臨床では脾気虚によるものと痰湿によるものが
 挟雑しているのが実際である。
A.分類
①痰湿による肥満
・長期にわたる食欲亢進、美食、甘いものや油っこいものの
 偏食などの原因により、脾の運化が失調して痰湿や脂膏が生じ、
 それが肌肉に停滞すると肥満が起こる。
・胃腸の熱を伴うことが多い。
②気虚による肥満
・飲食不節や労倦などにより脾虚となり、そのために
 痰湿が生じ肌肉に停滞すると肥満が起こる。
B.鑑別
(1)虚実
・①は実証であり、②は虚証であるが、実際は2つとも
 虚実挟雑証であることが多い。
(2)症状
①痰湿によるもの
・肌肉は張っている、胸のつかえ、腹のつかえ、身体の重だるさ、
 口渇、口臭、痰が多い、食欲あり、便秘ぎみ、顔面紅潮、暑がり、
 舌質胖、舌苔膩、脈有力などの特徴がある。
※胃腸に熱があると食欲が亢進する。
※胖舌
・湿熱による紅い胖舌と陽虚水毒による淡い胖舌がある。
・ここでは前者をさす。
②気虚によるもの
・肌肉はたるんでいる、無力感、息切れ、自汗、横になりたがる、
 話すのがおっくう、軟便、寒がり、脈弱などの特徴がある。

注)気虚によるものは教科書に症例があるので参考にする事。
※第30章 発熱 は既習の第1章 頭痛 第10章 咳嗽 を参照。





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