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東洋医学臨床論ノート27「高血圧症」

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【1】 現代医学的な考え方
〔基準〕単位:mmHg(収縮期、拡張期の順)
・正常血圧:130未満かつ85未満
・正常高値血圧:130~139または85~89
・高血圧:140以上または90以上
・軽症高血圧(グレード1):140~159または90~99
・中等症高血圧(グレード2):160~179または100~109
・重症高血圧(グレード3):180以上または110以上

A.注意を要するもの
(1)症候性高血圧症
①腎疾患の既往があるもの
・腎性高血圧(糸球体腎炎、腎盂腎炎、腎動脈狭窄症など)
②クッシング症候群、褐色細胞腫、原発性アルドステロン症
・満月様顔貌、周期性四肢麻痺、発作性高血圧などがあるもの
※周期性四肢麻痺
・多くは血中カリウム濃度の低下によりおこる弛緩性麻痺である。
・甲状腺機能亢進症や原発性アルドステロン症の症状として出現。
③心臓・血管性高血圧
・血圧値が左右の上肢で異なる、下肢で血圧値低下をみる、
 腹部に血管雑音があるなどの症状を呈するもの
(2)本態性高血圧症の進行例
①高血圧性心疾患
・動悸、息切れ、浮腫などを伴うもの
②高血圧性脳疾患
・頭痛、めまい、耳鳴、四肢のしびれ感、不眠、悪心を伴うもの
③高血圧性腎疾患
・夜間多尿、蛋白尿、浮腫、視力障害、食欲不振症状のあるもの

B.適応となるもの:上記以外の本態性高血圧症
症状
・大多数は無症状だが、高血圧が著しいと
 頭痛、耳鳴り、肩こりなどを呈する。
治療方針
・血圧の安定・全身調整を図り、脳卒中や臓器障害の進行の予防。
治療法
①マッサージ
・不定愁訴に応じて軽く行うが、進行した高血圧症は禁忌である。
・全身(天柱・人迎・心兪・腎兪・門)へは短時間で施術。
・併用療法として、水治療法(39℃位のぬるま湯が有効)、
 パラフィン浴(手足の冷え・痛み・シビレ感に有効)がある。
・塩分制限、肥満予防、過労やストレスの回避、
 休養等の生活指導をする。
②鍼灸
・天柱、人迎、心兪、腎兪、門

【2】東洋医学的な考え方
・高血圧症は情志の失調、飲食不節、虚損などの因子と
 密接な関係がある。
・肝腎の陰陽のバランス失調が高血圧症の基本病理であり、
 病態としては「本虚標実」を呈する。
A.分類
①肝火による高血圧症
・長期にわたる精神的緊張や情志の失調により肝鬱となり、それが
 化火すると肝火が炎上することにより高血圧症が起こる。
②痰濁による高血圧症
・油っこい物や甘い物の偏食、過度の飲酒などにより痰濁が生じ、
 それが体内にこもると化火する。火の炎上性により肝風とともに
 頭顔面部に上衝すると高血圧症が起こる。
③陰虚陽亢による高血圧症
・房事過多や老化などにより腎陰が不足し、その為に肝陰も不足して
 肝陽を制御できなくなると、肝陽が亢進して高血圧症が起こる。
B.鑑別
(1)虚実
・「肝火によるもの」「痰濁によるもの」は実証であり、
 「陰虚陽亢によるもの」は虚実挟雑証である。
(2)随伴症状
①肝火によるもの
・めまい、頭痛、耳鳴りなどを伴う。
・舌質は紅、舌苔は黄色、脈は弦数
②痰濁によるもの
・肝風によるめまい、頭重感、胸悶、食欲不振などを伴う。
・舌苔は厚膩、脈は滑。
③陰虚陽亢によるもの
・腎陰不足による腰のだるさ、健忘、耳鳴りなどを伴う。
・舌質は紅、舌苔は少なく脈は弦細数

C.参考症例 陰虚陽亢による高血圧症
※②は教科書に症例があります。
病態
・房事過多・老化による腎陰不足により肝陽を制御できず、
 肝陽亢進となって起こる。
主要症状
・高血圧、頭痛、耳鳴、めまい
随伴症状
・腰のだるさ、健忘、不眠、五心煩熱
舌脈所見
・舌質紅、舌苔少、細数脈または弦脈
治療方針
・腎陰の不足を補い、肝陽の亢進を抑える。
治療法
・風池、曲池、内関、三陰交、太谿
取穴理由
・風池は陽維脈と胆経の合会穴で、頭と目の気血循環を改善させ、
 めまいを止める。
・曲池は多気多血の陽明経の要穴で、陽邪を除くのに用いられる。
 風池と共に曲池には去風作用がある。
・内関で精神機能の安定を図る。
・太谿で腎気を補い、三陰交で足の三陰経を補う。





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