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東洋医学臨床論ノート17「悪心と嘔吐」

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1.現代医学的な考え方
■1)注意を要するもの
① 意識障害、頭痛、眼痛、めまい、胸痛、発熱などの随伴症状がみられる場合
脳、眼、内耳、心臓などの障害
② 女性の嘔吐で原因不明の場合
妊娠(つわり)、妊娠中毒症
③ 注意を要する腹痛の症状を伴う場合

■2)適応となるもの
・過飲・過食による急性・慢性胃炎、胃神経症などに随伴するもの
・精神的ストレスによって生ずるもの

1) 急性・慢性胃炎
(1)症状
悪心、嘔吐、胃部膨満感、食欲不振、上腹部痛など。
(2)治療方針
①一般的には安静と食事療法による体力回復を図る。
★備考
食事療法の主眼は、炎症に陥った胃粘膜を庇護することにある
多くは胃酸減少症があるため蛋白質の消化が悪くなるので、炭水化物を多く摂り、
過熱・過冷の飲食物、刺激性食品、飲酒、喫煙を禁ずる。
症状が良くなれば蛋白質を徐々に増やす。
②理療施術では消化器系の機能回復を図る。
(3)治療法
①マッサージ
・肩背腰部、特に脊柱両側筋群(膈兪、肝兪、脾兪、胃兪、三焦兪、腎兪など)へ揉捏すると共に
第7~11胸椎両側に持続的圧迫法を施す
これによって、内臓体性反射として現れる肩こりをはじめ、背腰部諸筋の緊張の緩解を図り
胃の消化力、吸収力を高める。
・腹直筋(中、巨闕、梁門など)に揉捏、圧迫法を施して緊張過度を除く
これにより、胃の内容物を腸に送り込む。
・ 便秘のある場合、腸への施術を行う。
・ 必要に応じて、全身状態の改善を図るために全身施術をする
特に、効果的なのは内関、梁丘への持続的圧迫法である。
・ 併用療法として胃部への温熱療法、坐浴、全身浴も効果的である。

②鍼灸
・上腹部、背部の反応点や筋緊張部に施術。
・巨闕、中、膈兪、肝兪、脾兪などに軽刺激。

2.東洋医学的な考え方
胃の和降作用が失調すると胃気が上逆し悪心嘔吐がおこる。
☆和降作用=降濁作用
■1)分類
① 外邪による悪心嘔吐
手太陰肺経は中焦より起こり、大腸に絡し、さらに胃口に循行している
また肺は表を主っている
外邪を受け、それが表から直接胃を犯し、胃気の「降」が悪くなり上逆すると悪心、嘔吐が起こる。
②食滞による悪心嘔吐
飲食過多や生もの、冷たいもの、油っこいものを食べ、
それが胃に停滞し、胃気の「降」が悪くなって上逆して起こる。
③ 肝鬱による悪心嘔吐
 情志失調により肝鬱となり木克土となって胃を犯し
そのために胃気の「降」が悪くなって上逆しておこる。
☆肝気犯胃
④痰飲による悪心嘔吐
飲食不節などにより脾胃を損傷し痰飲を形成し
それが中焦に停滞して痰飲が上逆して起こる。
⑤脾胃虚弱による悪心、嘔吐
平素からの脾胃虚弱や、労倦などで脾を損傷すると運化機能が低下し、
水穀が中焦に停滞し上逆して起こる。
⑥胃陰虚による悪心、嘔吐
熱病による胃陰の損傷、心や肝の火旺による胃陰の損傷で、
胃の潤いや栄養が悪くなり、胃気の「降」が悪くなり上逆すると起こる。

■2)鑑別
1) 虚実の鑑別
・実証の悪心、嘔吐は急に発病し、経過が短い。
・虚証の悪心、嘔吐はたびたび起こり、経過が長い。
2) 原因による特徴
① 外邪によるものは、表証を伴う。
② 食滞によるものは、食物の臭いを嗅いだだけで悪心したり酸腐臭物を嘔吐する。
③ 肝鬱によるものは、精神緊張や情緒の変化により誘発しやすい。
④ 痰飲によるものは、水様の痰涎(よだれ)を嘔吐する。
⑤ 脾胃虚弱によるものは、四肢倦怠、食欲不振、軟便などの脾気虚の症状を伴う。
⑥ 胃陰虚によるものは、虚熱による舌脈所見、空えづき、空腹感はあるが食べたくない、便の乾燥などを伴う。

■3)参考症例 肝鬱による悪心嘔吐(実証)
(1)病態
情志の失調→肝鬱→木克土→胃気の通降作用に障害→胃気の上逆
(2)主要症状
悪心、嘔吐、呑酸、頻繁な気
(3)随伴症状
胸脇脹痛、煩悶、情緒変動により悪心、嘔吐の発作または増強
(4)舌脈所見
舌苔薄、弦脈
(5)治療方針
肝鬱を改善、胃の気の通降作用を回復する。
(6)治療法
中、足三里、内関、公孫、太衝
(7)取穴理由
太衝で肝の疏泄機能を調整し、間接的に胃気の通降作用の改善を図る。
中、足三里の募合配穴によって胃を調整し、嘔吐を抑制する
内関、公孫は八総穴で、同じく胃を調整し、胸部の違和感を除く。





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