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ノート・テスト科目一覧

生理学ノート07「体温」

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1.体温の部位差と変動
(1)核心温度と外殻温度
①核心温度
深部体温のことで、外気温が変化しても一定のレベル内に保たれている体温のこと
・腋窩温(36度~36.7度)
・口腔温(36.5度~37度)
・直腸温(37度~37.5度)
②外殻温度
皮膚温で代表されるもので、外気温の影響を受ける体温のこと
体幹部から四肢に向かっていくにつれ低温になる

(2)体温の変動
①概日リズム(日内変動)
夜間から早朝にかけて低く、日中高い
(0.5~0.7度)
②体温は身体活動で上昇
③月経周期に対応した体温変化
ア.基礎体温
早朝覚醒直後に安静状態で測定した口腔温のこと
イ.基礎体温の変化
月経時から排卵前まで低温期が続き、排卵を境に高温期となり、次の月経で再び低温期に入る
その差は0.5度である
これは黄体ホルモン(プロジェステロン)によるものである

2.体熱の産生と放散のしくみ
■1)熱産生(産熱)
安静時の産熱は主として内臓(特に肝臓)で行われ、活動時には骨格筋による産熱が増加

(1)基礎代謝量
(2)筋収縮による産熱
運動時の骨格筋や姿勢保持などに関与する筋の緊張により、熱が発生する
ア.震え産熱
寒いときに骨格筋が不随意的に細かく律動的に収縮し、産熱が起こること
(3)特異動的作用(食事誘発性産熱反応)
※以前のノートを参照
(4)非震え産熱
筋肉の収縮によらず、代謝を高めて行う産熱
肝臓などの臓器で起こる
新生児では褐色脂肪組織での非震え産熱が寒冷時の産熱に重要
(5)ホルモンの作用
・甲状腺ホルモン:代謝促進作用
・カテコールアミン:グリコーゲンを分解して血糖を高め、産熱を促す
・黄体ホルモン:代謝の促進作用
(6)放熱の防止
寒いとき
→交感神経の活動が亢進
→皮膚血管の収縮、血流の減少
→体熱放散の防止

■2)熱放散(放熱)
放熱は物理的機序によって行われる
主として体表面から行われるが、呼気、尿、便からも行われる
(1)放射(輻射)
人体からそれと接触していない他の物体へ熱が伝達されること
皮膚温と外気温との差および
体表面席の大きさに比例
(2)伝導・対流
伝導とは人体からそれと接している他の物質に熱が流れること
風などの対流があると、放熱はさらに効果的に行われる
(3)蒸発
①不感蒸散
常時起こっている身体からの水分の蒸発現象で、一般に意識に上らないものをさす
皮膚から600~700ミリリットル
肺から150~450ミリリットル
合計で約1リットルに及ぶ
②発汗
外気温が30度を超えると急激に増大し、35度以上になると発汗のみによる放熱で体温上昇を防ぐ
ア.汗腺
交感神経によって支配
a.エクリン腺
ほぼ全身に分布(口唇など以外)
b.アポクリン腺
腋窩、陰部、乳輪に分布する腺
イ.温熱性発汗
外気温が上昇すると、手掌、足底を除く全身に起こる発汗のこと
平均約600ミリリットル/日
夏季は最大10リットル/日
視床下部の体温調節中枢によって制御
ウ.精神性発汗
精神的な緊張時に、外気温の影響を受けることなく、手掌、足底、腋窩、に起こる発汗のこと
大脳皮質により制御される
(4)皮膚血管の拡張
外気温が高い
→皮膚血管の交感神経活動減少
→皮膚血管拡張、血流増加
→皮膚音の上昇
→放熱

3.体温調節のしくみ
■1)体温の調節
(1)温度受容器と体温調節中枢
・体温調節中枢=視床下部
・温度受容器=外気温の変化を感受するもので、皮膚にある
冷受容器は30度付近
温受容器は43度で最も高頻度に発火する
??発火?
・温度受容ニューロン
核心温度の変化を感受
視床下部にある

(2)体温調節反応
①外気温29度前後
産熱が最小
放熱は皮膚血管により調節
暑さ、寒さを感じない
温熱中性帯という
②外気温低下時
ア.交感神経の活動亢進により放熱を防止
イ.甲状腺ホルモン、カテコールアミンの分泌亢進により、産熱が亢進

ウ.震え産熱
エ.核心温度が
33~34度になると、意識が失われ
25度から30度で心筋に細動が起こり死にいたる
③外気温上昇時
ア.発汗と皮膚血管の拡張により、放熱亢進
イ.発汗により水分排泄がさかんになるが、バゾプレッシン分泌増加により、腎臓からの水分排泄が抑制される
ウ.食欲不振、運動量減少などによって、産熱が減少する
エ.核心温度が43度を超えるとタンパク質が変成し、やがて死にいたる

■2)体温調節の障害
(1)設定値(セットポイント)
体温調節中枢によって保たれている一定範囲の体温
(2)発熱
セットポイントが正常よりも高いレベルにずれることによって起こる
①発熱物質
外気温に関係なく視床下部の体温調節中枢に作用して、産熱を高め、放熱を抑制する
ア.外因性発熱物質
細菌、ウィルスなど
イ.内因性発熱物質
外因性発熱物質が誘引となり、生体内で産生される物質
インターロイキン、インターフェロンなど
②解熱
発熱の原因の除去により、産熱が元に戻り放熱が高まる
通常、発汗が起こり体温が元に戻る

(3)うつ熱
放熱より産熱が多くなったり、環境から受ける熱が異常に大きくなって体温が上昇する場合にいう
セットポイントは正常
解熱剤を投与しても体温が下がらない
対処法は唯一冷やすこと
熱中症

■3)暑さ寒さへの適応
気候順化(生理的適応)
長期にわたる気候の変化に身体が耐えられるようになること
(1)暑さへの適応
汗腺の働きが亢進
皮膚血管の拡張で放熱が促進される
発汗による水分や塩分の喪失の防止
・アルドステロン分泌の増加
・バゾプレッシンの分泌の増加
・口渇による水分摂取促進

(2)寒さへの適応
・皮下脂肪の肥厚、皮膚血管の収縮
→放熱の抑制
・産熱がより効率のよい非震え産熱に変化





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