各設問に対し適切なものを1つ選びなさい。
1.DNAを構成する塩基でないのはどれか。
1.アデニン
2.シトシン
3.グアニン
4.ウラシル
解答 4
2.誤っている記述はどれか。
1.中心小体はRNAを合成する場所である。
2.染色体の本体は遺伝子である。
3.細胞あるいはウイルスが持つ遺伝子群のことをゲノムという。
4.拡散現象ではATPの消費は見られない。
解答 1
3.細胞内小器官とその機能の組み合わせで、正しいのはどれか。
1.ミトコンドリア ー 分泌顆粒の形成
2.ゴルジ装置 ーーー ATP産生
3.リソゾーム ーーー 細胞内外物質の消化作用
4.粗面小胞体 ーーー 主として脂質の合成
解答 3
4.等興奮系組織でないのはどれか。
1.骨格筋線維
2.平滑筋線維
3.神経線維
4.心筋線維
解答 2
5.細胞膜の電気的変化に関する記述で、誤っているのはどれか。
1.脱分極の際には輸送体のポンプが開いている。
2.オーバーシュート期は細胞内殿位より細胞外殿位の方が低い。
3.脱分極時にはNa+が細胞内へ移動している。
4.再分極の際には細胞膜のK+に対する透過性が高まっている。
解答 1
6.正常値に関する組み合わせで、適切でないのはどれか。
1.ヘマトクリット値 ー 成人男子で約70%
2.血液量 ーーーーーー 体重の約7%
3.血糖値 ーーーーーー 血漿の約0.1%
4.血液蛋白量 ーーーー 血漿の約7%
解答 1
7.白血球に関する記述で.正しいのはどれか。
1.B細胞は最終的に胸腺において完成される。
2.抗体は肥満細胞により産生される。
3.形質細胞はリンフォカインを分泌する。
4.ヘルパーT細胞は、B細胞の機能を高めるサイトカインの
分泌を行う。
解答 4
8.誤っている記述はどれか。
1.白血球において含有量の最も多いのは好中球である。
2.キャッスル内因子の分泌低下は造血に支障を来たす。
3.赤血球数が減少すれば赤血球沈降速度は低下する。
4.不適合輸血により受血者は血清学的溶血を引き起こしてくる。
解答 3
9.血液凝固を促進する物質はどれか。
1.プラスミン
2.ヘパリン
3.カルシウムイオン
4.アンチトロンビンⅢ
解答 3
10.血漿蛋白の作用の内、アルブミンの関与が最も強いのはどれか。
1.血液凝固
2.免疫機能
3.作用物質の運搬
4.膠質滲透圧の維持
解答 4
11.誤っている記述はどれか。
1.慢性感染症ではA/G比が低下してくる。
2.血漿蛋白で最も含有量の多いのはグロブリンである。
3.結晶中脂質の代表的なものには、中性脂肪、コレステロール、
遊離脂肪酸が挙げられる。
4.血漿から線維素原を除いたものを血清という。
解答 2
12.正しい記述はどれか。
1.巨核球から単球が造られる。
2.高地居住は造血を促進してくる。
3.赤血球のほとんどが骨髄において破壊される。
4.血漿の約55%が水分である。
解答 2
13.ABO式血液型で誤っている記述はどれか。
1.凝集素は生後自然発生的に出現する。
2.凝集原のAとBを持つものの血液中には凝集素は存在しない。
3.日本人において最も多いとされている血液型はA型である。
4.凝集原は血漿中に存在する。
解答 4
14.腸肝循環に関する記述はどれか。
1.腸から吸収された糖質は肝臓でグリコゲンとして貯蔵される。
2.腸から吸収された栄養素は門脈により肝臓に運ばれる。
3.胆汁成分の一部は腸から吸収され、肝臓で再び
胆汁成分として利用される。
4.肝臓で作られた胆汁は腸に排泄され、その成分の一部は
便の色に影響を与える。
解答 3
15.呼吸性アルカローシスに関する記述で正しいのはどれか。
1.体液pH値が低下している。
2.過換気症候群が原因となる。
3.血液中の炭酸ガス濃度が上昇している。
4.血液中の酸素濃度が低下している。
解答 2
16.万能受血者とされる血液型はどれか。
1.A型
2.B型
3.O型
4.AB型
解答 4
17.鮮紅色を呈する血液が流れている血管はどれか。
1.肺動脈
2.肺動脈
3.上大静脈
4.下大静脈
解答 2
18.誤っている記述はどれか。
1.固有心筋は機能的合胞体である。
2.洞房結節は心臓の歩調とりを行っている。
3、心筋の不応期(絶対不応期)は、骨格筋や平滑筋より長い。
4.刺激伝導系を構成する組織は神経線維である。
解答 4
19.第1心音の構成音でないのはどれか。
1.房室弁閉鎖音
2.大動脈基部の振動音
3.半月弁の閉鎖音
4.心室筋音
解答 3
20.スターリングの心臓の法則を、最も適切に説明しているのは
どれか。
1.心房に流入する血液量が増加すれば、心拍数が増加する。
2.心房に流入する血液量が増加すれば、心室拍出量が増加する。
3.末梢循環抵抗が増加すれば、心筋は肥厚してくる。
4.末梢循環抵抗が増加すれば、心拍数が増加してくる。
解答 2
21.心周期において、半月弁が閉じてから房室弁が開くまでの時期は
どれか。
1.等容性弛緩期
2.等容性収縮期
3.駆出期
4.流入期
解答 1
22.心電図において、刺激伝道時間を意味するのはどれか。
1.P波
2.QRS群
3.PQ間隔
4.ST部分
解答 3
23.圧受容器反射では出現しない生体反応はどれか。
1.心筋収縮力の低下
2.抵抗血管の拡張
3.カテコールアミンの分泌増加
4.容量血管の拡張
解答 3
24.心臓促進反射はどれか。
1.頸動脈洞反射
2.アシュネル反射
3.大動脈反射
4.化学受容器反射
解答 4
25.心臓神経に関する記述で誤っているのはどれか。
1.迷走神経は持続性インパルスを発している。
2.迷走神経の分布は、心房より心室のほうが蜜である。
3.交感神経の細胞体は、第1~第4胸髄の側角に存在している。
4.交感神経は心房および心室の全体に分布している。
解答 2
26.血圧に関する記述で誤っているのはどれか。
1.間接測定法の触診法では、収縮期血圧しか測定できない。
2.間接測定法の触診法では、コロトコフ音を指標としている。
3.毛細血管圧は、動脈血圧と同じように周期的変化をしてくる。
4.血圧は血管壁性状の変化により、加齢と共に上昇してくる。
解答 3
27.迷走神経の心臓に対する作用でないのはどれか。
1.心筋の刺激閾値の低下
2.心拍数の減少
3.心筋収縮力の低下
4.心筋興奮伝導時間の遅延
解答 1
28.微小循環に関する記述で正しいのはどれか。
1.真毛細血管内は常に血流がみられる。
2.物質の移動は浸透によるものが主である。
3.血管系の中で、この部における血流速度が最も速い。
4.優先路(メタ細動脈)は組織の最低血流需要を賄っている。
解答 4
29.誤っている組み合わせはどれか。
1.静脈 ーーーーー 容量血管
2.毛細血管 ーーー 交換血管
3.細動脈 ーーーー 筋性血管
4.大動脈 ーーーー 抵抗血管
解答 4
30.交感神経性血管拡張神経の支配を受ける血管はどれか。
1.皮膚血管
2.骨格筋の血管
3.唾液腺の血管
4.腎臓の血管
解答 2
31.血管収縮物質はどれか。
1.ヒスタミン
2.乳酸
3.ブラジキニン
4.セロトニン
解答 4
32.臓器と循環血液量の組み合わせで誤っているのはどれか。
1.安静時骨格筋 ー 心拍出量の約20%
2.脳 ーーーーーー 心拍出量の約30%
3.肝臓 ーーーーー 心拍出量の約25%
4.心臓 ーーーーー 心拍出量の約5%
解答 2
33.血圧上昇に関与しないホルモンはどれか。
1.ノルアドレナリン
2.アルドステロン
3.ばぞぷれっしん
4.パラソルモン
解答 4
34.特殊循環に関する記述で誤っているのはどれか。
1.皮膚循環動態は体温調節と密接な関係がある。
2.骨格筋の循環量は、運動を意識した時点から変化している。
3.ウィリスの動脈輪は肝臓内に存在する血管網である。
4.脾臓は交感神経興奮で収縮し、貯血を循環路に補給する。
解答 3
35.肺気量の説明で誤っているのはどれか。
1.残気量は、最大に吐き出した後に肺内に残っている気滞容量。
2.機能的残気量は、予備呼気量と死腔気量を和したもの。
3.予備呼気量は、安静呼息の後に、更に吐き出せる呼気量。
4.肺活量は、1回換気量と予備吸気量と予備呼気量を
和したもの。
解答 2
36.リンパに関する記述で誤っているのはどれか。
1.リンパ球の含有量は血液より少ない。
2.組織液の膠質滲透圧の調節を行っている。
3.小腸のリンパ管のリンパ液は白濁しており乳糜と呼ばれる。
4.リンパ液は最終的に静脈角付近で血液系に合流する。
解答 1
37.誤っている記述はどれか。
1.吸気の約60%が窒素である。
2.吸気中の炭酸ガスの割合は0.03%である。
3.吸気中に含まれる酸素の割合は約20%であり、
呼気中に含まれるそれとほぼ同じ割合である。
4.呼気中の炭酸ガスの割合は、吸気中のそれの約100倍以上に
増加している。
解答 3
38.ガス分圧で誤っているのはどれか。
1.肺胞気O2分圧=100㎜Hg
2.肺胞気CO2分圧=40㎜Hg
3.肺毛細血管静脈血O2分圧=60㎜Hg
4.肺毛細血管静脈血CO2分圧=46㎜Hg
解答 3
39.Hbの酸素解離を促進する因子でないのはどれか。
1.組織pHの低下
2.組織O2分圧上昇
3.組織の温度上昇
4.組織CO2分圧上昇
解答 2
40.血液中に存在する炭酸ガスで最も多いのはどれか。
1.重炭酸として存在しているもの
2.溶解遊離して存在しているもの
3.グロビンと結合して存在しているもの
4.ヘムと結合して存在しているもの
解答 1
41.呼吸中枢の異常によって発生する呼吸でないのはどれか。
1.起坐呼吸
2.ビオー呼吸
3.クスマウル呼吸
4.チェーンストークス呼吸
解答 1
42.唾液腺に関する記述で正しいのはどれか。
1.耳下腺は顔面神経中の、舌下腺は舌咽神経中の副交感神経に
支配されている。
2.耳下腺は消化酵素に富む漿液性の唾液を分泌する。
3.副交感神経興奮時には、ムチンに富む粘稠性の高い唾液が
分泌される。
4.プチアリン(唾液アミラーゼ)は二糖類分解酵素である。
解答 2
43.胃に存在する腺細胞とその分泌物の組み合わせで
誤っているのはどれか。
1.G細胞 ー ガストリン
2.壁細胞 ー 塩酸
3.副細胞 ー 粘液
4.主細胞 ー トリプシノゲン
解答 4
44.誤っている記述はどれか。
1.塩酸の分泌が増加して粘液の分泌が減少している状態は、
潰瘍の発生を促進する。
2.膵液はアルカリ性であるが、その主な要因は電解質である。
3.トリプシンはキモトリプシノゲン活性化する。
4.キモトリブシン、エレプシン、ステアプシンは何れも
蛋白質分解酵素である。
解答 4
45.麦芽糖をグルコース2分子に分解する作用を持つのはどれか。
1.ラクターゼ
2.スクラーゼ
3.コリンエステラーゼ
4.マルターゼ
解答 4
46.腸管の運動に関する記述で誤っているのはどれか。
1.小腸の分節運動は、輪状筋によって行われている運動である。
2.蠕動運動は、輪状筋と縦走筋の共同運動によってなされる。
3.外来神経を切断すれば、小腸の運動は全て停止する。
4.胃ー大腸反射により大腸に大蠕動が発生する。
解答 3
47.小腸における吸収に関する記述で誤っているのはどれか。
1.単糖類の吸収は全て能動輸送によって行われている。
2.水分の8割以上が小腸において吸収されている。
3.脂肪酸は吸収時に水溶性のミセルとなって吸収され、
腸絨毛内で再びカイロミクロンに合成される。
4.グルコースの吸収はNaの存在により促進される。
解答 1
48.肝臓の機能として考えにくいのはどれか。
1.体熱産生
2.消化酵素の分泌
3.グロブリンの生成
4.グリコゲンの貯蔵
解答 2
49.胆汁の作用でないのはどれか。
1.脂肪の分解
2.小腸における脂溶性ビタミンの吸収促進
3.代謝産物、薬物などの排泄
4.腸管内の腐敗防止
解答 1
50.基礎代謝に関する記述で誤っているのはどれか。
1.一般的に筋肉質の人は基礎代謝が高い。
2.アドレナリンは基礎代謝を低下させるホルモンである。
3.発熱時には基礎代謝は亢進している。
4.冬期は夏期よりも基礎代謝が亢進している。
解答 2
51.必須アミノ酸でないのはどれか。
1.トリプトファン
2.フェニルアラニン
3.イソロイシン
4.ゲルタミン
解答 4
52.グルコースの分解に関する記述で誤っているのはどれか。
1.好気的条件下では、ピルビン酸はクエン酸回路に
入っていくことができる。
2.嫌気的条件下では、グルコースはピルビン酸から乳酸に
変化していく。
3.電子伝達系は核内で進められる化学反応過程である。
4.好奇的条件下で産生されるATP量は、嫌気的条件下での
それよりもはるかに多い。
解答 3
53.ビタミンとその欠乏症との組み合わせで過ているのはどれか。
1.ビタミンA ー 脚気
2.ビタミンD ー クル病
3.ビタミンC ー 壊血病
4.ビタミンB12 ー 悪性貧血
解答 1
54.誤っている記述はどれか。
1.クエン酸回路の回転が悪くなると、ケトン体が増加して
アシドーシスの原因となる。
2.CCKは胆嚢筋を収縮させる。
3.ビタミンKが欠乏すると血液凝固過程に支障が出てくる。
4.成人の蛋白質摂取量は、体格に関係なく10g/日程度でよい。
解答 4
55.体温に関する記述で誤っているのはどれか。
1.環境温度の変化に際しても変化しない部の温度を
核心温度という。
2.特異動的作用により、食後30分~90分後に体温が
上昇してくる。
3.女性の基礎体温は排卵日に最も高くなる。
4.安静時に最も熱産生率の高い臓器は肝臓である。
解答 3
56.体温放散に関する記述で正しいのはどれか。
1.25℃前後の環境温であれば、放射による熱放散量が
最も高くなる。
2.限界層が厚くなれば伝導や対流による熱放散量は増加する。
3.通常1日に不感蒸散によって放出される熱量は、
基礎代謝量の約1/10程度である。
4.環境温が体温と同じであれば、放射と蒸発による熱放散量は
ほぼ同じとなる。
解答 1
57.熱産生時にみられない生体反応はどれか。
1.立毛
2.カテコルアミン分泌増加
3.皮膚血管拡張
4.褐色細胞組織の活動促進
解答 3
58.汗腺に関する記述で誤っているのはどれか。
1.温熱性発刊の主役を担うのはエクリン腺である。
2.汗腺は交感神経と副交感神経の両側性支配を受けている。
3.精神性発刊は外界の気温には無関係である。
4.アポクリン腺からの発汗は、エクリン腺からの発汗より
体臭の原因となる。
解答 2
59.誤っている記述はどれか。
1.動静脈吻合の血流量は熱放散時に増加する。
2.うつ熱状態下でも体温調節中枢は正常である。
3.中枢神経内にも温度受容器が存在している。
4.体温調節中枢は延髄にある。
解答 4
60.暑さへの気候順化として考えにくい生体反応はどれか。
1.アルドステロン分泌増加
2.汗腺機能亢進
3.食欲低下
4.バゾプレッシン分泌減少
解答 4
61.腎臓に関する記述で誤っているのはどれか。
1.近位尿細管は皮質に、遠位尿細管は髄室に存在する。
2.糸球体でのろ過、尿細管での再吸収及び分泌の過程を経て
尿が生成される。
3.腎小体と尿細管の数は同じである。
4.腎臓の血管は2回毛細血管網を形成する。
解答 1
62.誤っている組み合わせはどれか。
1.糸球体ろ過量 ー 約180l/日
2.腎血漿流量 ー 約100ml/分
3.腎血液流量 ー 約1200ml/分
4.ろ過比 ー 0.2
解答 2
63.尿細管移動の際にATPを使用しないのはどれか。
1.グルコース
2.アミノ酸
3.ナトリウム
4.尿素
解答 4
64.誤っている記述はどれか。
1.細胞外液の減少はバゾプレッシンの分泌を促進する。
2.バゾプレッシンは尿細管からのCa2+の再吸収を促進する。
3.アルドステロンは尿細管からNa+と共にK+の再吸収を
促進する。
4.血圧が低下してくると、腎臓からのレニンの分泌が増加する。
解答 3
65.正しい記述はどれか。
1.交感神経の興奮により輸入細動脈は拡張し尿量は増加する。
2.腎臓の循環血液量は、全身血圧の変化を受けやすい。
3.血糖値が100㎎/dl以上になると尿糖の出現をみる。
4.体内に不必要な物質程、腎臓におけるクリアランス値は高い。
解答 4
66.下部尿路機能の特徴として妥当でないのはどれか。
1.排尿反射により膀胱内の尿は完全に排出される。
2.膀胱壁の筋は自律神経支配であるが、随意的排尿もできる。
3.膀胱内圧は内容量に比例して高くなる。
4.尿意は膀胱内容量が一定以上になったときに発生してくる。
解答 3
67.尿路に関する記述で誤っているのはどれか。
1.尿管の蠕動運動は交感神経刺激で亢進する。
2.尿管が膀胱に開口する部には、尿の逆流を防止するために
弁が存在している。
3.尿管の支配神経を切断しても尿管の蠕動運動は消失しない。
4.膀胱において、両側尿管口と内尿道口に囲まれた部を
膀胱三角という。
解答 2
68.誤っている組み合わせはどれか。
1.アミンホルモン ー アドレナリン
2.ポリペプチドホルモン ー インスリン
3.ポリペプチドホルモン ー サイロキシン
4.ステロイドホルモン ー アルドステロン
解答 3
69.階層支配型の分泌調節を受けていないのはどれか。
1.パラソルモン
2.コルチゾル
3.サイロキシン
4.エスとロジェン
解答 1
70.下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか。
1.プロラクチン
2.ゴナドトロピン
3.エンケファリン
4.オキシトシン
解答 4
71.下垂体ホルモンの作用に関する記述で誤っているのはどれか。
1.FSHは精細管に作用して精子形成を促進する。
2.LHはプロジェステロンの分泌を促進する。
3.ACTHの分泌が低下すると副腎皮質球状層が退化してくる。
4.オキシトシンは乳線の筋上皮細胞に作用し射乳反射を
起こさせる。
解答 3
72.サイロキシンの作用でないのはどれか。
1.中枢神経系の発育促進
2.糖利用の抑制
3.心機能の促進
4.BMRの亢進
解答 2
73.膵臓に関する記述で誤っているのはどれか。
1.α細胞からグルカゴンが分泌される。
2.ランゲルハンス島の細胞は、トリプシノゲンなどの
酵素を合成している。
3.内分泌細胞ではインスリンを分泌するβ細胞が最も多い。
4.ソマトスタチンはδ細胞から分泌されるが、血液中には
入らず近傍細胞の分泌を抑制している。
解答 2
74.誤っている記述はどれか。
1.グルカゴン分泌亢進により血中遊離脂肪酸の濃度が上昇する。
2.交感神経刺激ではインスリンの分泌は抑制され、
グルカゴンの分泌が亢進する。
3.インスリンは糖の膜輸送を促進する。
4.生長ホルモンはグルカゴンの分泌を抑制する。
解答 4
75.ホルモンの分泌低下と疾病との組み合わせで誤っているのは
どれか。
1.下垂体ホルモン ー シモンズ症候群
2.バゾプレッシン ー 尿崩症
3.サイロキシン ー クレチン病
4.生長ホルモン ー 知能低下を伴う侏儒
解答 4
76.副腎皮質ホルモンの作用に関する記述で誤っているのはどれか。
1.アドレナリンは心拍出量増加作用が強い。
2.アドレナリンやノルアドレナリンは血糖値上昇作用を持つ。
3.ノルアドレナリンは末梢血管を拡張させる作用が強い。
4.アドレナリンやノルアドレナリンは中枢神経系の活動を
促進する作用を持つ。
解答 3
77.糖質コルチコイドに関する記述で正しいのはどれか。
1.このホルモンの過剰投与はうつ状態を招来する。
2.局所におけるヒスタミンの放出を抑制し白血球の遊走を
抑制する作用を有する。
3.胃液中の塩酸の分泌を抑制する。
4.このホルモンは副腎皮質球状層から分泌される。
解答 2
78.ホルモンの分泌異常と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。
1.アルドステロン分泌過剰 ー コン症候群
2.アドレナリン分泌低下 ー アジソン病
3.コルチゾル分泌低下 ー クッシング症候群
4.カテコルアミン分泌低下 ー 褐色細胞腫
解答 1
79.男性ホルモンに関する記述で誤っているのはどれか。
1.テストステロンはライジィッヒ細胞に作用して
精子形成を促進する。
2.副腎皮質の網状層からは、デヒドロエピアンドロゲンが
分泌されている。
3.アンドロゲンはGHとの共存により骨の太さの成長を行う。
4.思春期以前のアンドロゲン分泌低下で類宦官性巨人症となる。
解答 1
80.女性ホルモンに関する記述で誤っているのはどれか。
1.排卵約36時間前にはエストロジェンの分泌が急激に亢進して、
排卵性LHサージが起こる。
2.排卵後の卵胞に黄体が形成される。
3.プロジェステロンは排卵を促進する。
4.プロジェステロンは子宮筋のオキシトシン感受性を
低下させる。
解答 3
81.誤っている記述はどれか。
1.卵巣周期の黄体期は月経周期の分泌期に相当する。
2.月経初日を女性の性周期の初日とする。
3.卵胞期はFSH及びエストロジェンの分泌が低下している。
4.月経(偽)黄体の寿命は14日前後である。
解答 3
82.妊娠に関する記述で正しいのはどれか。
1.通常受精は子宮底で行われる。
2.受精1週間後から胎盤よりプロジェステロンが分泌される。
3.胎盤性性腺刺激ホルモン(HCG)はFSHと類似の作用を
示す。
4.受精後約1週間で着床する。
解答 4
83.各器官の成長に関する記述で誤っているのはどれか。
1.胸腺は40歳頃が最大となりその後徐々に退化していく。
2.副腎は出生後一時期重量が減少する。
3.脳の重量は4~6歳頃までに成人のものと同じとなる。
4.心臓、肝臓、腎臓などの成長は、身長や体重の成長に従った
成長曲線を示す。
解答 1
84.老化に関する記述で正しいのはどれか。
1.80歳代の神経伝導速度は30歳代のそれとほぼ同じ速度である。
2.80歳代の最大換気量は30歳代のそれと比較し20%程度の
低下を示す。
3.カテコルアミンの分泌量は加齢と共に減少していく。
4.80歳代の腎血流量は30歳代の約50%程度に低下している。
解答 4
85.細胞内小器官とその機能の組み合わせで誤っているのはどれか。
1.粗面小胞体 ー 蛋白質の生合成
2.ミトコンドリア ー ATP合成
3.中心小体 ー 分泌顆粒合成
4.リソゾーム ー 細胞内外物質の消化
解答 3
86.細胞膜の電気的現象に関する記述で誤っているのはどれか。
1.脱分極時にはNaチャネルが開いて、Na+の細胞内流入が
みられる。
2.安静状態では細胞外電位より細胞内電位の方が高い。
3.再分極時には、細胞膜のK+に対する透過性が増大している。
4.K+を細胞内へ移動するときにはポンプが開いている。
解答 3
87.赤血球産生に関与しないのはどれか。
1.エリスロポイエチン
2.黄色骨髄
3.ビタミンB12
4.アミノ酸
解答 2
88.リンパ球に関する記述で正しいのはどれか。
1.ヘルパーT細胞からサイトカインが分泌される。
2.NK細胞の成熟も胸腺においてのみなされる。
3.形質細胞はTリンパ球から分化する。
4.Bリンパ球は細胞性免疫に関与する。
解答 1
89.心臓周期に関する記述で正しいのはどれか。
1.最も長い時間を要するのは充実期である。
2.等容性収縮期は、心房内圧より心室内圧のほうが
低くなった時点から始まる。
3.半月弁が開いてから閉じるまでの時期を等容性弛緩期という。
4.等容性弛緩期は、房室弁が閉じてから半月弁が開くまでの
時期である。
解答 1
90.圧受容器反射で出現しない生体反応はどれか。
1.心筋収縮力の低下
2.カテコールアミンの分泌増加
3.静脈血管拡張
4.心拍数の減少
解答 2
91.ヘモグロビンの酸素開離を促進する因子でないのはどれか。
1.組織の温度上昇
2.組織のCO2分圧上昇
3.組織のO2分圧上昇
4.組織のpH低下
解答 3
92.胃に存在する腺細胞と分泌物の組み合わせで正しいのはどれか。
1.主細胞 ー 粘液
2.副細胞 ー ペプシノゲン
3.G細胞 ー コレシストキニン
4.壁細胞 ー 塩酸
解答 4
93.グルコースの分解に関する記述で誤っているのはどれか。
1.電子伝達系は核内で進められる化学反応過程である。
2.好気的条件下では、ピルビン酸はクエン酸回路に
入っていくことができる。
3.嫌気的条件下では、グルコースはピルビン酸から
乳酸に変化していく。
4.好気的条件下でのグルコース分解によって産生される
ATP量は、嫌気的条件下でのそれよりもはるかに
多いものとなる。
解答 1
94.糸球体濾過圧上昇の要因とならないのはどれか。
1.ボーマン嚢内圧抵か
2.糸球体血圧上昇
3.輸入細動脈収縮
4.糸球体血漿膠質浸透圧低下
解答 3
95.下部尿路機能の特徴として妥当でないのはどれか。
1.排尿反射により膀胱内の尿は完全に排出される。
2.膀胱壁の筋は自律神経支配であるが随意的排尿も可能である。
3.尿意は膀胱内容量がある一定以上になると発生してくるう。
4.膀胱内圧は内容量に比例して高くなる。
解答 4
96.ビタミンと欠乏症の組み合わせで正しいのはどれか。
1.ビタミンB1 ー 壊血病
2.葉酸 ー ペラグラ
3.ビタミンC ー 脚気
4.ビタミンA ー 夜盲症
解答 4
97.熱産生時に観られない生体反応はどれか。
1.立毛
2.カテコールアミン分泌増加
3.褐色脂肪組織の活動亢進
4.皮膚血管拡張
解答 4
98.誤っている組み合わせはどれか。
1.アミンホルモン ー アドレナリン
2.ポリペプチドホルモン ー インスリン
3.ポリペプチドホルモン ー サイロキシン
4.ステロイドホルモン ー アルドステロン
解答 3
99.サイロキシンの作用として考えにくいのはどれか。
1.中枢神経系の発育促進
2.糖利用の抑制
3.心機能の促進
4.BMRの亢進
解答 2
100.ホルモン分泌異常と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。
1.アドレナリン分泌低下 ー アジソン病
2.アルドステロン分泌過剰 ー コン症候群
3.コルチゾル分泌低下 ー クッシング症候群
4.カテコールアミン分泌低下 ー 褐色細胞腫
解答 2
101.誤っている記述はどれか。
1.卵巣周期の黄体期は月経周期の分泌期に相当すす。
2.月経初日を女性の性周期の初日とする。
3.卵胞期はFSH及びエストロジェンの分泌が低下している。
4.月経(偽)黄体の寿命は14日前後である。
解答 3
102.神経の構造などに関する記述で誤っているのはどれか。
1.跳躍伝導は有髄神経に見られる伝達様式である。
2.有髄神経には1~2㎜間隔でランビエの絞輪が存在している。
3.軸索と髄鞘との間にシュワン鞘が存在している。
4.樹状突起は他のニューロンからの情報を細胞体に導く。
解答 3
103.伝導速度による神経線維の分類と機能などの組み合わせで
正しいのはどれか。
1.Aγ線維 ー 筋紡錘への運動神経
2.C線維 ー 交感神経節前線維
3.Aβ線維 ー 筋紡錘環ラセン終末からの求心性線維
4.B線維 ー 遅い痛覚
解答 1
104.求心性神経線維とその機能などの組み合わせで
誤っているのはどれか。
1.Ⅰb線維 ー ゴルジ腱受容器
2.Ⅳ群線維 ー 無髄線維
3.Ⅱ群線維 ー 速い傷み
4.Ⅰa線維 ー 固有感覚
解答 3
105.シナプスに関する記述で誤っているのはどれか。
1.中枢神経内のシナプス結合は思春期を過ぎると
固定的なものとなる。
2.シナプス部は神経線維よりも速く疲労に陥る。
3.1本の神経線維の伝道時間よりも、1個のシナプス部の
伝道時間のほうが長くかかる。
4.シナプス前ニューロンの末端が分子し、多数の
シナプス後ニューロンと結合する様式を発散という。
解答 1
106.脳神経と支配領域との組み合わせで正しいのはどれか。
1.顔面神経 ー 舌の前2/3の味覚と触圧覚
2.滑車神経 ー 下斜筋
3.動眼神経 ー 毛様体筋
4.内耳神経 ー 鼓膜張筋
解答 1
107.脊髄神経に関する記述で誤っているのはどれか。
1.胸髄から出る前根中には交感神経線維が含まれている。
2.体幹の皮膚感覚の情報は、脊髄神経節の偽単極細胞により
脊髄などに伝達される。
3.仙髄から出る前根中には副交感神経線維が含まれている。
4.ベルマジャンディーの法則によると、前根は知覚性の
神経線維束であり後根は運動性の神経線維束である。
解答 4
108.副交感神経のみの支配を受けるのはどれか。
1.立毛筋
2.気管の平滑筋
3.汗腺
4.瞳孔括約筋
解答 4
109.自律神経線維束端と効果器間の伝達物質が
ノルアドレナリンであるものはどれか。
1.交感神経性血管収縮神経
2.交感神経性血管拡張神経
3.汗腺を支配する交感神経
4.胃腸管を支配する副交感神経
解答 1
110.カテコルアミン受容体のα受容体の作用によるものはどれか。
1.胃腸管括約筋の収縮
2.心筋収縮力の増大
3.気管支拡張
4.血管拡張
解答 1
111.体性ー内臓反射に属するのはどれか。
1.血圧調節
2.呼吸運動
3.体温調節
4.排便反射
解答 3
112.ブラウン・セガール症候群において反切断側に出現する
症状はどれか。
1.随意運動麻痺
2.触圧覚の消失
3.温度覚、痛覚の消失
4.深部感覚の喪失
解答 3
113.延髄に存在しない中枢はどれか。
1.立直り反射中枢
2.まばたき反射中枢
3.呼吸中枢
4.血管運動中枢
解答 1
114.小脳症状でないのはどれか。
1.企図振戦
2.指鼻テスト異常
3.前方突進歩行
4.筋トーヌス低下
解答 3
115.機能局在の組み合わせで誤っているのはどれか。
1. 1次聴覚野 ー 下頭頂小葉(19・18野)
2. 1次運動野 ー 中心前回(4野)
3. 1次視覚野 ー 鳥距溝付近(17野)
4. 1次体性感覚野 ー 中心後回(3・1・2野)
解答 1
116.最も周波数の多い脳波はどれか。
1.α波
2.θ波
3.δ波
4.β波
解答 4
117.レム睡眠に関する記述で誤っているのはどれか。
1.加齢とともに全睡眠に占める割合だ多くなってくる。
2.すばやい眼球運動がみられる。
3.正常睡眠を経てからレム睡眠に入る。
4.夢を見たりする時期である。
解答 1
118.誤っている記述はどれか。
1.「慣れ」は非連合学習である。
2.動物が起こした行動の結果に、報酬や罰を与える学習を
結果学習(オペラント条件付け)という。
3.屈曲反射は無条件反射である。
4.中性刺激を条件刺激にするためには、無条件刺激の後に
与えなければならない。
解答 4
119.骨格筋の横紋構造に関する記述で誤っているのはどれか。
1.I帯の中央にZ帯が存在している。
2.細いフィラメントの全長にわたる領域をA帯という。
3.A帯の中央にH帯が存在している。
4.Z帯間を筋節(金小節)という。
解答 2
120.筋の収縮に際しても長さの変化しない領域はどれか。
1.A帯
2.I帯
3.H帯
4.Z帯間
解答 1
121.白筋に関する記述でないのはどれか。
1.ミオグロビンを多く含む。
2.疲労しやすい。
3.俊敏な運動に適する。
4.解糖系酵素を多く含む。
解答 1
122.興奮収縮(EC)連環に関する記述で誤っているのはどれか。
1.筋小胞体の終末槽(末端膨大部)には大量にCa2+が
存在している。
2.筋膜の興奮は直接的に筋小胞体に伝えられる。
3.T管系は筋線維と直行する位置に存在している。
4.筋収縮に先んじてCa2+が放出される。
解答 2
123.酸素の有無によりその発生熱量が大きく変化するのはどれか。
1.静止熱
2.収縮熱
3.回復熱
4.弛緩熱
解答 3
124.順応時間の最も遅い感覚はどれか。
1.固有感覚
2.視覚
3.触圧覚
4.聴覚
解答 1
125.触圧覚受容器の中で、振動刺激を受容し順応速度の
最も速いのはどれか。
1.パチニー小体
2.メルケル盤
3.マイスナー小体
4.毛包受容器
解答 1
126.多様式侵害(ポリモーダル)受容器に関する記述で
誤っているのはどれか。
1.構造的には自由神経終末である。
2.機械的刺激、熱刺激、化学的刺激に対して反応する。
3.痛覚を発生する。
4.Aδ神経線維が興奮を伝える。
解答 4
127.皮膚痛覚の発痛物質として考えにくいのはどれか。
1.アセチルコリン
2.ヒスタミン
3.セロトニン
4.アドレナリン
解答 4
128.深部感覚に関する記述で誤っているのはどれか。
1.振動刺激を受容する受容器はパチニ小体である。
2.骨膜には痛覚受容器は存在していない。
3.腱紡錘の閾値は筋紡錘のそれより高い。
4.深部感覚の発痛物質の代表的なものとして乳酸が挙げられる。
解答 2
129.前庭器の部位と感受する刺激との組み合わせで
誤っているのはどれか。
1.球形嚢 ー 左右方向への加速度
2.球形嚢 ー 上下方向への加速度
3.卵形嚢 ー 前後方向への加速度
4.三半規管 ー 回転の加速度
解答 1
130.聴覚器に関する記述で誤っているのはどれか。
1.耳小骨は鼓膜側からキヌタ骨、ツチ骨、アブミ骨と
連なっている。
2.耳管は中耳腔と咽頭腔を連絡し、中耳腔内圧を調節している。
3.蝸牛管内には内リンパが存在している。
4.中耳筋の鼓膜張筋は三叉神経に、鐙骨筋は顔面神経に
支配されている。
解答 1
131.近くの物体を見ているときの反応でないのはどれか。
1.水晶体の肥厚
2.毛様体筋収縮
3.視軸の輻輳
4.洞孔の拡大
解答 4
132.網膜に関する記述で誤っているのはどれか。
1.中心窩は錐状体細胞のみで構成される。
2.杆状体細胞より錐状体細胞の数の方が多い。
3.視細胞は視神経乳頭部には存在していない。
4.視神経は神経節細胞の軸索突起である。
解答 2
133.誤っている記述はどれか。
1.視神経交叉部での障害では両鼻側半盲となる。
2.暗順応の主役を担うのは杆状体細胞である。
3.視神経交叉は、網膜の内側半分を支配する神経線維のみが
交叉している。
4.外眼筋は全て動眼神経により支配されている。
解答 1