1)症状
(1)呼吸困難
①呼吸困難の程度によるヒュージョーンズの分類
・1度は、同年齢の健康者と同様の労作ができ、歩行や階段の昇降も
健康者なみにできる。
・2度は、同年齢の健康者と同様に歩行ができるが、
階段の昇降は健康者なみにはできない。
・3度は、平地でさえ健康者なみに歩けないが自分のペースなら
1km以上歩ける。
・4度は、休みながらでなければ50m以上歩けない。
・5度:会話、着物着脱にも息切れし、息切れのため外出できない。
2)肺理学療法
(1)評価
①肺活量(%肺活量)
・拘束性、正常80%以上。
②1秒率
・70%以上で正常。
③一回換気量
・500ml。
(2)実際
①基本方針
・換気量の増大、有効な呼吸パターンの獲得、気道分泌物の喀出、
脊柱や胸郭の動きの改善、呼吸筋力の増大、体力の増大など。
②方法
・腹式呼吸と口すぼめ呼吸、体位排痰訓練(体位ドレナージ)、
全身調整運動を行う。