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ノート・テスト科目一覧

鍼灸理論ノート03「刺鍼の方式と術式」

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■1)刺鍼の方式
(1)撚鍼法
・押手を皮膚にあて、それに沿わせて刺手に持った鍼尖を皮膚に当てる
・押手の形を作り、圧を書けながら刺手をひねって刺入するものである
(2)打鍼法
・安土桃山時代に御薗意斎により始められたもので、主に腹部に用いられる
・押手の示指の爪の上に中指を重ねた中に鍼をはさみ、その鍼の柄の先端を小槌で叩打し刺入する
1から2分でよく、深刺してはならない
☆鍼長は2寸、すりおろし型の鍼を使用
・これに勝ち曳の鍼、火曳の鍼、散ずる鍼、止める鍼、胃快の鍼、吐かす鍼などがある
☆勝ち、火の鍼は瀉法、止めは下痢止め
(3)管鍼法
・杉山和一により創始されたもので、鍼よりやや短い管に入れた鍼のわずかに出た柄を叩打し切皮するものである
・挿管法には片手挿管法と両手挿管法がある

■2)刺鍼の術式
(1)前揉法と後揉法
刺鍼の前または後に刺鍼部位を指頭で押圧(揉圧)する方法である
そのやり方は取穴した部位に押手の示指または母指で皮膚面をこすらずに中心に向かって輪状に深部に達するように揉圧するのが良い
①前揉法の作用
患者の生体に鍼の刺入を予告する
皮膚や筋をやわらげ、刺激にならす
☆前揉捏にも出血の防止作用がある
②後揉法の作用
抜鍼後の鍼の異感覚の防止
小血管からの出血の防止または吸収

(2)押手と刺手
①押手
・押手とは鍼や鍼管を保持し、それらを安定させる
・押手は一般にきき手と反対側の手で行う
・押手の型には半月の押手と満月の押手とがある
・押手のかける圧には左右圧、上下圧、周囲圧の3種がある
ア.左右圧(水平圧)
押手の母指と示指で、鍼体をつまむ圧のことである
イ.上下圧(垂直圧)
押手の母指と示指で刺鍼部位にかける圧のことで刺鍼手技を終えるまで、圧を変化させない
ウ.周囲圧(固定圧)
押手の母指と示指以外の指腹や小指外側、小指球などで患者にかける圧のことで、刺鍼部全体を固定し患者の急動を防ぎ、皮膚や筋が活動して鍼が曲がることを防いだりする
また患者に安心感を与える
②刺手
実際に鍼を持ち、刺入、抜除、刺鍼中の手技などを行う

(3)切皮(穿皮)
切皮とは皮膚に接している鍼尖により、皮膚表面を切ることである
・管鍼法では鍼管より出ている鍼柄を巧打することを弾入という
切皮の方法に、撚鍼法、打鍼法などがある

(4)刺入法
鍼を半回転ずつさせながら行うものを、旋撚刺法と、刺手の重みで沈めるようにしたり、母指と示指で送り込むようにする送り込み刺法とがある

(5)刺鍼の角度
これには直刺、斜刺、横刺(地平刺、水平刺)がある

(6)刺鍼中の手技
①単刺術
鍼を目的の深さまで刺入し、すぐに抜除する手技
きわめて弱い刺激を目的とする
②雀啄術
鍼を刺入する時または、一定の深度まで刺入してから刺手で身体か鍼柄を持って、雀がえさをついばむように上下に進退させる手技
上下動の早さ、深さ(幅)、時間などにより強刺激にも弱刺激にもなる
③間歇術
鍼を目的の深さに刺入し、しばらくとどめ、ある程度抜いてしばらくとどめ、再び前の深さまで刺入ししばらくとどめることを繰り返す手技
強刺激となる
④屋漏術
刺鍼の深さを決定し、その深さを三等分して行う
まず3分の1を刺入し、留置または雀啄を行う。次の3分の1を刺入し、留置または雀啄を行う。最後に残りの3分の1を刺入し留置または雀啄を行う
抜鍼時も3分の1ずつ同様に行う
血管拡張、筋、神経の鎮静作用がある
⑤振せん術
目的の深さまで刺入し鍼の鍼柄を刺手でつまみ振動させる手技
時間の長短により鎮静的にも興奮的にも働く
弱刺激にも強刺激にも働く
⑥置鍼術(留置術)
鍼を刺入下まましばらくの間とどめておき、生体反応を見極めた後抜鍼する方法
穏やかな刺激を持続的に与え、鎮静的に作用する
⑦旋撚術
刺入時または抜鍼時に鍼を左右に半回転ずつ構語に行う方法と、目的組織にまで刺入した後に鍼を構語に半回転ずつさせる方法とがある
⑧回旋術
鍼を1方向に回しながら刺入し、反対方向に回しながら抜鍼する方法と目的の組織に達してから一方向に回し、刺激を与え、その後もとの位置に戻してから抜鍼する方法とがある
強刺激を与える
⑨乱鍼術
一定の方式に従わず、数種の手技を併用する方法
⑩副刺激術(気拍法)
刺入した鍼の周囲の皮膚を鍼管や指頭で叩打したり押さえたりする方法
抜鍼困難時などに応用することが多い
⑪示指打法(軽打術)
鍼を目的の組織まで刺入しその鍼に鍼管をかぶせ、鍼管の両端を弾入のように叩く手技
抜鍼困難時などに応用することが多い
⑫随鍼術
患者の呼吸に合わせ行う手技で、刺入時には呼気時に刺入し吸気時にとめ、抜鍼時は吸気時に抜き呼気時にとめる手技
⑬内調術
刺入した鍼の鍼柄を鍼管で叩打する手技
⑭細指術
弾入を行うが、鍼柄が鍼管内に入る前に刺手で鍼柄を抜きあげ、再び弾入を行う手技
強刺激を与える
⑮管散術
鍼を用いず、施術部位に立てた鍼管の上端を弾入のように叩打する手技
初心者や知覚過敏者などに応用する
⑯鍼尖転移法(術)
弾入ののち、鍼尖を皮下にとどめ、押手と刺手を同時に縦横または輪状に動かす手技
掻破様の強刺激を与える
⑰刺鍼転向法
一度刺入した鍼を皮下にまで引き上げ、別の方向に刺鍼する手技

(7)特殊鍼法
①小児鍼
ア.種類
・接触鍼
集毛鍼、振子鍼、いちょう鍼など
・摩擦鍼
車鍼(ローラー鍼)、いちょう鍼、ウサギ鍼
☆材質はステンレスのものが多いが、以前は洋銀や銀、真鍮など
イ.対象と適応
・生後二週間ごろから小学生ごろまで、または成人でも過敏な人、刺入に抵抗がある人
・成長過程で自律神経のバランスのくずれにより、症状が現れるもの
…疳虫(小児神経症)、夜泣き、夜驚、食思不振、扁桃炎、気管支喘息など
☆食思不振:食欲不振
・藤井秀二(ふじいひでじ)によると小児鍼は皮膚に加わる刺激により交感神経をコントロールすることにより効果があるとされる
②皮内鍼・円皮鍼
ア.皮内鍼
・種類
赤羽幸兵衛の発案によるもので3~7ミリの鍼を皮内に水平に刺入し、長時間留置するもの
竜頭はリング型、板状(平軸型)、丸軸型などがある
☆シワのできる方向に平衡に指すこと
・知熱感度測定法を考案し、経絡の知熱感度を測定した
感度の悪い経絡の原穴に皮内鍼を行う
・適応
疼痛疾患に効果的である
イ.円皮鍼
・種類
画鋲状の鍼で長さ1~2ミリのものを皮膚に垂直に刺入
中国ではきん鍼とも言われる
☆きん:てへんに鉄
・適応
筋疲労や痛みなど、スポーツ競技者によく使われる
また極小のものは耳鍼に使われる
③灸頭鍼
・方法
置鍼した鍼の鍼柄に球状にしたもぐさをつけ、点火することで鍼の機械的刺激と灸の温熱刺激を同時に与えようとするものである
鍼はもぐさの重量を支え、皮膚との距離を保つために必要な太さ、長さのあるものを使用する
灸頭鍼に用いる鍼の鍼柄は金属で、かしめ式のものを用いる
灸頭鍼の熱の伝わり方は、大半が輻射熱である
・適応
肩こり、腰痛、下痢、下肢の冷えなど

④低周波鍼通電療法
・方法
刺入した針に電極を取り付け、0.5~50Hz程度の低周波を流す方法である
使用鍼はステンレス製で、腐蝕を考慮するため3~5番以上の鍼を用いる
・適応
麻痺、神経痛、鍼麻酔など
⑤その他
・イオン鍼
異種金属の電位差を利用するもので金と銀、亜鉛と銅などを使用する
主に奇経治療に使用し、八宗穴に刺鍼する
・レーザー鍼
刺鍼の代わりに波長720nmの低出力レーザーを経穴部位に照射するもの
疼痛疾患や星状神経節ブロックなどに用いられる
・刺絡(絡刺)
三稜鍼を用い井穴などから瀉血する方法





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