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東洋医学臨床論ノート30「のぼせ」

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【1】現代医学的な考え方

A.注意を要するもの
A)のぼせ
①多血症の重症例
・動悸、息切れ、ピンク色の痰の排出、乏尿などを伴うもの。
②上大静脈症候群
・胸部、上肢に静脈怒張がみられるもの。
③カルチノイド症候群
・のぼせ以外に腹痛、腹鳴、水様性下痢、喘息様症状を伴うもの。

〔参考〕
①多血症(赤血球増加症)
・相対的なものと絶対的なものに分けられる。
・絶対的なものには骨髄の過形成によるものと、
 エリスロポエチン産生増加による二次性のものがある。
②カルチノイド腫瘍
・形態学的に癌に類似するが、悪性度の低い一群の腫瘍。
・消化管、肺、気管にでき、ヒスタミンやセロトニンなど
 種々の生理活性物質を産生し、腫瘍が増大すると臨床的に
 カルチノイド症候群(顔面紅潮、下痢、喘息様発作、
 心弁膜症などが特徴的症状)を呈する。

B)冷え
①貧血症
・動悸、息切れ、眼瞼結膜の貧血等が診られるもの。
②四肢血管障害(大動脈炎症候群、レイノー病、バージャー病など)
・四肢末端の潰瘍・傷が治りにくいなどの症状があるもの。

B.適応となるもの
①更年期障害
・閉経期の内分泌異常に伴う自律神経機能の異常により、
 局所の血管調節が乱れて、局所の血流が多くなったり、
 妨げられたりして、顔面紅潮・発汗・局所の冷感・
 皮膚の蒼白などの症状を起こすものをいう。

C.治療方針・治療法
治療方針
・内分泌系・自律神経系を調節する。
・局所の血流を調節する。
治療法
①のぼせ
・頸部に軽擦法を主とした施術を行い、後に肩背部に軽擦法・
 揉捏法を加え筋の過緊張を除く。
・肩甲上部(肩外兪・肩井・天など)にはやや強めの
 圧迫法を加える。
・側頭部・後頭部に疼痛が限局してある場合、その部位に
 手根圧迫法・振顫法行う。
・ネーゲリーの伸頭法も効果的である。
・慢性ののぼせには、頭寒足熱という考え方で、入浴(温浴)などと
 共に、心身の安静を図り、頸部・肩背部に軽擦法・圧迫法・
 揉捏法、さらに四肢に誘導マッサージを行う。
②冷え
・全身施術を適当な間隔をもって行ない体力の増進を図る。
・特に冷えを感ずる局所に軽擦法・軽度の母指圧迫法を行なって
 循環を改善し、その回復を図る。
・低血圧・貧血を伴う者には、生活指導(規則正しい生活・適度な運動・休養など)と食餌療法を併用する。
③特効穴
・身柱、次、三陰交、足三里、太衝

【2】東洋医学的な考え方
①のぼせ
・のぼせは女性に多くみられ、顔がほてる、頭がのぼせるなどを
 訴える。
・また、下半身の冷えと上半身ののぼせを同時に伴っている場合は
 「上熱下寒」といわれている。
・腎は全身の陰陽の根本であり「水火の宅」といわれている。
・心と腎について相対的にいうと、心の性は火であり陽に属し、
 腎の性は水であり陰に属している。
・心と腎の間には陰陽のバランス、水火のバランスがあり、
 このバランスが失調すると心腎不交となり「上熱下寒」が現れる。
②冷え症
・冷え症は陽虚、寒湿、血などが関係して起こるものが多い。
・冷え症は女性に多くみられるが、これは月経の来潮時や産後に
 不注意でいると寒邪をうけやすいこととも関係が ある。

以下、のぼせと冷えが同時に出るものを述べる。

症例
・心腎不交によるのぼせ・冷え
病態
・慢性疾患・房事過多・出産、陰陽(水火)のバランス失調、
 心腎不交、上熱下寒となる。
主要症状
・頭顔面部ののぼせ、腰部・下肢・腹部の冷え
随伴症状
・顔面紅潮、眩暈、目の充血、咽喉部の乾き、口渇、
 腰部鈍痛、寒がり、小便清長、下痢
舌脈所見
・舌質紅または舌尖紅、舌苔少、細弱脈
治療方針
・心腎の交通を図る。
・陰陽のバランスを回復させる。
治療法
・内関、神門、大椎、長強、三陰交、太谿、腎兪、関元、百会
取穴理由
・内関・神門で心の陽気を除去し、大椎・長強は腎を
 補強する作用があり、腎気の充足で陰陽が自然に調節される。
・また、三陰交・太谿・腎兪・関元の諸穴で腎を補い、
 腰を強めて虚火を降ろす。
・更に、百会で陰気を上昇させる。





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