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東洋医学臨床論ノート31「不眠」

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【1】現代医学的な考え方
※不眠の型
・入眠障害、早朝覚醒、熟眠障害、全く眠れない。
A.注意を要するもの
①統合失調症
・執着傾向や強迫症状など異常な精神状態がみられるもの。
②うつ病
・早朝に目が覚めてしまう、無気力な症状があるもの。
B.適応となるもの
1.機会性不眠
病態
・騒音など外界からの刺激や生活環境の乱れ、一過性の
 精神的緊張などによって睡眠が阻害されたり、
 睡眠リズムが崩れることに起因する。
症状
・いずれの不眠症状の型もみられる。
治療方針
・精神的興奮を鎮静させ、全身調整を図り悪循環を断ち切る。
治療法
①マッサージ
・側臥位または伏臥位で、頭部や頸肩背部に心地よい力度で
 軽擦法、揉捏法、軽い圧迫法を施す。
・必要に応じて腹部への施術法の一つとして、
 臍部へ両手指を重ねて置き、軽い圧迫を加えながら、
 ゆっくり腹式呼吸をさせ、心身のリラックスを図る。
・その他、上肢、下肢、腰部へ軽い軽擦法、揉捏法、圧迫法を行い、
 肩こりや全身の疲労を除くようにする。
・特に下肢では、足底部への圧迫法、叩打法、圧迫揉捏法は
 効果がある。
・就寝前にぬるめの温度の入浴をさせ、副交感神経を
 優位にした状態で施術すると、より効果的である。
②鍼灸
・百会、会、天柱、風池、完骨、肩井

(2)神経症性不眠
病態
・機会性不眠が心理的規制により、完全に固着してしまう場合と、
 さしたる誘因も認められないにもかかわらず発症する場合がある。
・いずれも患者の性格傾向が大きく関与しているとされる。
症状
・入眠障害が多いといわれる。
・重症の場合、全く眠れないと訴えることもある。
治療方針
・機会性不眠と同様であるが、心理的配慮がより重要。
治療法
・機会性不眠と同様。

【2】東洋医学的な考え方
A.分類
①痰熱による不眠
・飲食不節や運化の失調により痰湿が生じ、それが鬱すると
 痰熱が生じる。この痰熱が心神に影響すると不眠が起こる。
②肝火による不眠
・抑鬱や激怒することにより情志を損傷し、そのために
 肝の条達が悪くなると気鬱という病態が生じる。
・この状態が改善されないと化火しやすいという特徴がある。
・火の炎上性により火が心神に影響すると不眠が起こる。
③心脾両虚による不眠
・思慮過度、心労、労倦などは心脾を損傷しやすい。
・心を損傷して陰血を損耗すると神志を主れなくなる。
・脾を損傷し気血の生成が悪くなると、心を栄養できなくなり、
 そのために心神不安となって不眠が起こる。
④心腎不交による不眠
・房事過多、久病などにより腎陰を損傷すると、腎陰が心陰を
 バックアップできなくなって心火が亢進し、心腎相交の関係が
 失調して心腎不交となる。
・また五志過極により心火が亢進すると、同様に心腎相交の関係が
 失調して心腎不交となる。この心火により心神が影響をうけると
 不眠が起こる。

B.鑑別
(1)虚実
・①②は実証、③は虚証、④は虚実挟雑証。
(2)随伴症状・舌脈所見
①痰熱によるもの
・痰による胸苦しさ、胃部のつかえ、気、めまいなどを伴い、
 熱により舌質は紅、舌苔は黄膩、脈は数滑を呈する。
②肝火によるもの
・頭痛、めまい、耳鳴り、口苦などを伴い、舌質は紅、舌苔は黄、
 脈は弦数を呈する。
③心脾両虚によるもの
・心悸、健忘、倦怠、食欲不振などを伴い、舌質は淡、
 脈は細弱を呈する。
④心腎不交によるもの
・腎陰虚による五心煩熱、盜汗、めまい、耳鳴り、健忘、
 腰の症状を伴い、心火亢進のため舌質は紅、脈は数、ただし
 陰虚のために細を呈する。

(注)①と④は教科書に参考症例があります。
※ 第33章「疲労と倦怠」は省略します。





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