近年、パソコンやスマートフォンの普及により、首や肩のコリ、腰痛、足のむくみなどに悩む方がとても増えています。
その影響で、マッサージや整体、リラクゼーションなどを利用する方も年々増えています。
一方で「違いがよく分からない」「どこに行けばいいのか分からない」という声も非常に多く聞きます。
このページでは、あまり知られていないマッサージ業界の仕組みを、現場の立場から分かりやすく解説します。
あん摩・マッサージ・指圧の違い
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あん摩・マッサージ・指圧は、それぞれ発祥や考え方、手技に違いがあります。
| あん摩 | マッサージ | 指圧 | |
| 発祥 | インド | ヨーロッパ | 日本 |
| 施術方法 | 衣服の上から揉む | 皮膚へ直接触れる | 指で押す |
| 方向 | 体の中心から末端へ | 末端から中心へ | 体の中心から末端へ |
| 考え方 | 血液循環を促す | リンパや血液を戻す | 体の機能を整える |
※文献によって解釈は多少異なります
現在の呼び方について
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現在ではこれらをまとめて「マッサージ」と呼ばれることが多くなっています。
「あん摩」という言葉は近年あまり使われなくなりましたが、本来は「手でさすり安らぎを与える」という意味を持つ言葉です。
国家資格について
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マッサージには厚生労働省が認める国家資格があります。
資格を取得するには、3年間専門学校で医学や技術を学び、国家試験に合格する必要があります。
解剖学・生理学・病理学・臨床医学・東洋医学・リハビリ・法律など、幅広い分野を学びます。
そのうえで臨床実習を重ね、国家資格として「あん摩マッサージ指圧師」が与えられます。
マッサージは国家資格が必要です
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法律上、医師またはあん摩マッサージ指圧師の資格を持つ者しかマッサージを業として行うことはできません。
しかし実際には、無資格で施術を行っている店舗も多く存在しています。
もちろん全てが悪いわけではありませんが、身体に触れる以上、一定の知識と技術が必要です。
お店選びの際は「資格の有無」を一つの判断基準にしてください。
国家資格と民間資格の違い
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あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
揉む・押す・さするなどの施術を行う専門資格
はり師・きゅう師(国家資格)
鍼やお灸を行う専門資格
柔道整復師(国家資格)
骨折・脱臼・捻挫など外傷を扱う資格
整体・カイロ(民間資格)
法的な資格制度はなく、団体ごとに認定基準が異なります。
健康保険が使える条件
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それぞれの資格で健康保険が使える条件は異なります。
マッサージ
筋麻痺・関節拘縮など、医師の同意がある場合
鍼灸
神経痛・五十肩・腰痛など慢性疾患(医師の同意が必要)
整骨院
骨折・脱臼・捻挫・打撲など急性の外傷
慢性的な肩こりや腰痛に健康保険は原則使えません。
知っておいてほしい大切なこと
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整骨院で慢性的な症状に健康保険が使われているケースがあるのも事実です。
書類には患者本人の署名が必要となるため、内容をよく確認することが大切です。
健康保険は国民全員で支える大切な制度です。
正しい知識を持ち、安心して施術を受けられる環境を選んでください。
最後に
マッサージ・鍼灸・整骨院・整体など、それぞれに役割があります。
大切なのは「自分の症状に合った場所を選ぶこと」です。
そして安心して任せられる施術者に出会うことです。
このページが、あなたの治療院選びの参考になれば幸いです。
