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解剖学ノート06「神経系」02中枢神経系

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2.中枢神経系
1)脊髄
(1)位置
脊柱管内
環椎(第1頚椎)上縁から第1・2腰椎の高さ
(2)形態
円柱状
(3)太さ:1センチ
(4)長さ:約40センチ
(5)重さ:27グラム
(6)脊髄円錐
下端の、円錐状に終わる部
・終糸:脊髄円錐下端より下方に向かい、脊柱管内を下り尾骨後面につく。糸状をていする
(7)頚膨大、腰膨大
・頚膨大
上肢を支配する、やや太くなる部
第2系対から第2胸椎の高さにある
第5・6系対の高さで、最も膨大する
・腰膨大
下肢を支配する、やや太くなる部
第9・10胸椎の高さから始まり、第12胸椎の高さで最も膨大し
脊髄円錐に移行する
(8)表面を縦に走る溝
・前正中裂
前面正中の溝
・後正中溝
後面正中の溝
・前外側溝
外側面前部の溝
・後外側溝
外側面後部の溝
・後中間溝
後正中溝と後外側溝の間の溝
頚髄のみにある

(9)脊髄神経
①数
総数:31対
頚神経(C1~C8):8対
胸神経(Th1~Th12):12対
腰神経(L1~L5):5対
仙骨神経(S1~S5):5対
尾骨神経(Co):1対
②各部の名称
・前根:前外側溝から出る根
・後根:後外側溝から出る根
・脊髄神経幹:前根と後根が椎間孔で合したもの
・脊髄神経節(後根神経節)
後根が脊髄神経幹になる手前にある神経節
椎間孔にある(椎間孔の手前)
・脊髄神経前枝・後枝
脊髄神経幹が椎間孔を出てから分かれる枝
☆前根・後根→脊髄神経幹→前枝・後枝
③脊柱管を出る部位
・頚神経の番号は下の椎骨の番号と一致する
例)第1頚神経(C1)は、後頭骨と環椎の間から出る
C8は、第7頚椎と第1胸椎の間から出る
・胸神経・腰神経の番号は上の椎骨の番号と一致する
例)第1胸神経(Th1)は第1・第2胸椎の間から出る
第5腰神経(L5)は第5腰椎と仙骨の間からでる
・第1~第4仙骨神経(S1~S4)の前枝は前仙骨孔から後枝は後仙骨孔から出る
・第5仙骨神経(S5)と尾骨神経(Co)は仙骨裂溝から出る

④馬尾
下部腰神経、仙骨神経、尾骨神経は、馬のしっぽ状に下降した後、脊柱管を出る
馬のしっぽ状をていする部を馬尾という

⑤頚髄、胸髄、腰髄、仙髄について
頚神経が出る脊髄を頚髄
胸神経が出る脊髄を胸髄
腰神経が出る脊髄を腰髄
仙骨神経と尾骨神経が出る脊髄を仙髄
という
★頚椎の高さにある脊髄がイコール頚髄ではない
例)、仙髄は第10・11胸椎から第1・2腰椎の高さにある

(10)脊髄の内景
灰白質と白質にわけられる
①灰白質
H字形をていする
ア.区分
・前角(前柱):前方に突出する部
後ろから順に底・頭に分ける
・後角(後柱):後方に突出する部
前から順に底・峡・頭・尖に分ける
・中間部(中間体):前角と後角を連ねる部
・側角(側柱):中間部から外側に突出する部
腰髄上部から頚髄下部にかけてある
・中心灰白質
左右の灰白質を連ねる部
中央に直径0.1~0.2ミリメートルの中心管があり、下部で脊髄円錐の中で広くなり、終室となって終わる
中心灰白質のうち、中心管の周囲を中間質中心部(神経膠質)、
その外側を中間質外側部(灰白交連)という
・胸髄核(背核、クラーク柱)
後角底の内側にある、索細胞の集団
腰髄上部から頚髄下部にかけてある
胸髄下部で最も発達する
・網様体
後角と側角の間にある
胸髄上部より上にある
脳幹(延髄)の網様体に続く

イ.構造
前根細胞
索細胞
内細胞 からなる
a.前根細胞
前角にある運動神経細胞である(横紋筋に行く)
総数:約20万個
側角には交感神経の運動神経細胞がある(平滑筋に行く)。これは前根細胞と類似のものである

b.索細胞(ゴルジ1型)
神経突起(軸索)は長く、長いものは脳に達する
c.内細胞(ゴルジ2型)
神経突起(軸索)は短く、脊髄灰白質内に終わる
★索細胞、内細胞は前角、側角以外にある

②脊髄神経の内景
前根は前角(前柱)にある前根細胞の神経突起(軸索突起)
後根は脊髄神経節(後根神経節)にある、後根細胞の神経突起(軸索)である
脊髄神経前枝・後枝は、前根の続きと後根細胞の樹状突起(原形質突起)である
前根は運動根であり、後根は知覚根である(ベル・マジャンディの法則)

③白質
ア.区分
前索、側索、後索
・前索
前正中裂と前外側溝の間の白質
・側索
前外側溝と後外側溝の間の白質
・後索
後外側溝と後正中溝の間の働き
頚髄では後索を2部に分ける(重要)
・薄束 :後正中溝と後中間溝の間の白質
・楔状束:後中間溝と後外側溝の間の白質

イ.伝導路
後索は上行性(脳へ向かう)
側索の表層は上行性、深層は下行性(筋などに向かう)
前索は下行性(筋などに向かう)

a.後索(上行性)
・脊髄延髄路(後索路)*
b.側索
(上行性)
・前脊髄小脳路
・後脊髄小脳路
・脊髄視床路*
・脊髄視蓋路
(下行性)
・外側皮質脊髄路(錐体側索路)*
・赤核脊髄路
・オリーブ脊髄路
・外側前庭脊髄路
c.前索(下行性)
・前皮質脊髄路(錐体前索路)
・視蓋脊髄路
・内束縦束
・前前庭脊髄路

d.前索、側索、後索の深部には、脊髄灰白質内を連ねる固有束がある
前索のものを固有前束
側索のものを固有外側束
後索のものを固有後束
という
e.白前交連(白交連)
前正中裂と中心灰白質との間で、左右の前索を連ねる線維をいう

2)脳
Ⅰ.脳の一般
①位置
頭蓋腔内
②大きさ
前後、160~170mm
左右:140mm
高さ:125mm
③重さ
弾性:1380グラム
女性:1250グラム
④区分
大脳と菱脳に大別する
*大脳…前脳、中脳
前脳:大脳半球(終脳)、間脳
中脳:
*菱脳…後脳、末脳
後脳:橋、小脳
末脳:延髄

・脳幹:脳全体から大脳半球、小脳を除いた部

Ⅱ.脳の各部
(1)延髄の外景
①位置
脊髄の上、橋の下
小脳の前下
後頭蓋窩、斜台に乗る
②表面を立てに走る溝
脊髄と同名のものが脊髄より続く
③区分
頚髄の前索に相当する部を錐体
頚髄の側索に相当する部をオリーブ
頚髄の薄束に相当する部を薄束
頚髄の楔状束に相当する部を楔状束
薄束と楔状束は後方に突出してそれぞれ薄束結節、楔状束結節となる
④延髄から出る脳神経
前外側溝からXⅡ(舌下神経)が起こる
後外側溝で、上から順に
ⅠX(舌咽神経)
X(迷走神経)
XⅠ(副神経)が出る
⑤小脳との連絡
・下小脳脚(索状体):
薄束結節、楔状束結節の上部が後方に伸びて小脳と連絡する

(2)橋の外景
①位置
延髄の上、中脳の下
後頭蓋窩、斜台に乗る
②表面を縦に走る溝
・脳底溝:前面正中、脳底動脈が通る
③区分
・橋底部:前の部
・橋背部:後ろの部
④橋から出る脳神経
橋の外側からⅤ(三叉神経)
下部で延髄との境から出る脳神経を前から順に
Ⅵ(外転神経)、Ⅶ(顔面神経)、Ⅷ(内耳神経)
⑤小脳との連絡
・中小脳脚(橋腕):
橋の外側が伸びて小脳と連絡する

(3)小脳の外景
①位置
橋の後ろ、延髄の後上
中脳の後下
後頭蓋窩にある
②区分
左右の小脳半球
虫部
③溝と回転の特徴
脳で突出する部を回転、
回転と回転の間のくぼみを溝という
小脳の溝と回転は補足、水平に走る
④延髄、橋、中脳との連絡
延髄とは、下小脳脚で
橋とは中小脳脚で
中脳とは上小脳脚(結合腕)で連絡する

(4)第4脳室(重要)
①位置
延髄、橋の後ろで、小脳の前
②連絡
上は中脳水道に
下は延髄中心管を経て脊髄中心管に続く
③前下壁と後上壁
ア.前下壁:
・延髄と橋の背面が作る
・菱形窩という凹みがある
菱脳の名称はこの菱形窩に由来する
菱形窩は上下3センチ、左右、2センチ、
・上角・下角・外側角の四つの角を区別する
下角に延髄中心管が開口する
イ.後上壁
・小脳の前面が作る
・上半と下半に分ける
その境で、第4脳室が後方に広くなる部を室頂という(テントの屋根の最上点)
・上半には前髄帆という白質の膜があり
・下半には、前に第4脳室脈絡組織
後ろに後髄帆という白質の膜がある
・第4脳室脈絡組織には、第4脳室とくも膜下腔を連絡する3個の口がある
・菱形窩の下角に一致して、第4脳室正中口(マジャンディ口)
外側角に一致して第4脳室外側口(ルシュカ口)がある
☆マジャンディ口は延髄中心管に続く

(5)中脳の外景
①位置
橋の上、間脳と大脳半球の下、小脳の前上。
後頭蓋窩
②区分
中脳水道を境にして後ろの中脳蓋(四丘体)と、
前の、広義の大脳脚に分ける
ア.中脳蓋(四丘体)
背面に上1対、下1対の隆起を有する
上のものを上丘(視蓋)、下のものを下丘という
イ.広義の大脳脚
・内側の大脳脚内側溝
外側の中脳外側溝を境として、
前にある狭義の大脳脚と、後ろにある被蓋に分ける
・狭義の大脳脚は橋底部に続き
被蓋の下は橋背部に続く
・左右の大脳脚の間を脚間窩という
??狭義の?
・脚間窩の底は、血管が通る小孔を有し、これを後有孔質という
☆水平断すると
ミッキーマウスの顔の形
耳の部分が狭義の大脳脚
顔の中心に中脳水道が貫通する
四丘体は中脳水道より後ろの部分

③中脳から出る脳神経
下丘の直下からⅣ滑車神経()が出る
大脳脚内側溝の下部からⅢ(動眼神経)が出る
④小脳との連絡
・上小脳脚(結合腕)
中脳蓋の外側が伸びて小脳と連絡する
⑤中脳水道
長さ1.5センチ
水平断面では頂点を前に向けた三角状を呈する
上は第3脳室に、下は第4脳室に続く

(6)間脳の外景
①位置
中脳の上、周囲は大脳半球に囲まれる
下面は脳底に露出する
中頭蓋窩から後頭蓋窩にかけてある
②区分
視床脳と視床下部に分ける
・視床脳
視床、視床上部、視床後部の三つにわける
☆視床は幅の広い板
板の上に視床の半分以下の太さの角材が左右に乗っている、これが視床
二本の視床の間には隙間が開いており、そこが第3脳室
二本の視床の上、後ろの方に乗っているのが視床上部
視床の後部、視床下部から飛び出して突出する部を視床後部
ア.視床脳
a.視床
前を前結節、後ろを視床枕という
外側は大脳半球に続く
内側は第3脳室の外側壁を作る
下は視床下部に続く
b.視床上部
前のたずなと、後ろの松果体よりなる
前の手綱が合する部を手綱交連という
☆前の方が太く、後ろに行くほど細くなる
c.視床後部(重要)
内側の内側膝状体
外側の外側膝状体
内側膝状体と中脳の下丘を連ねる線維を下丘腕という
外側膝状体と中脳の上丘を連ねる線維を上丘腕という

イ.視床下部
前と外側は大脳半球に続く
後ろは広義の大脳脚に続く
上の中央は第3脳室の底(下壁)を作り、その外側は視床に続く
下は脳底に露出する
脳底に露出する部には、次のものがある。後ろから順に
・乳頭体(1対)
・灰白隆起(1個)
・下垂体(1個)
・視神経交叉(1個)
下垂体は漏斗の先端にある
下垂体は蝶形骨の下垂体窩に乗り、視神経交叉は蝶形骨の視神経交叉溝にのる
外側膝状体から、視索が出て視神経交叉となり、視神経交叉は視神経に続き眼球(網膜)に連なる
☆視神経交叉
視神経交叉は半交叉である
右眼球から出た視神経で、内側のものは交叉して左側の視索へ
外側のものは交叉せずに右の視索へ行く
視索は間脳の外側膝状体に入る

③間脳から出る脳神経
視神経交叉からⅡ(視神経)が出る(視索は外質膝状体から出る)

(7)第3脳室
①位置
間脳の中
後下方は中脳水道に続き、
前下方は左右の室間孔(モンロー孔)により、左右の側脳室に続く
②構成
前壁:終板と前交連からなる
咬癖:後交連と松果体からなる
上壁:第3脳室脈絡組織からなる
下壁:視床下部からなる
外側壁:視床からなる
・終板は、灰白質よりなる
・前交連、後交連は白質よりなる
・左右の視床を連ねる灰白質の視床間橋がある

(8)大脳半球(終脳)の外景
①位置
間脳の周囲を囲み
下は中脳にも続く
②大脳縦裂と大脳横裂(大脳小脳裂)
・大脳縦裂
左右の大脳半球の間
・大脳横裂(大脳小脳裂)
大脳半球と小脳の間
③区分
外套と嗅脳に分ける
ア.外套
a.区分
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、島に分ける
前頭葉と頭頂葉の境は中心溝
頭頂葉と後頭葉の境は頭頂後頭溝
前頭葉・頭頂葉と側頭葉の境は外側溝
後頭葉と側頭葉の境ははっきりしない
島は、外側溝の奥に隠されている部
b.溝と回転
大脳溝と大脳回

☆中心溝の前後に平行して、前後中心溝が走る
前中心溝から水平に近い角度で、前から後ろに二本の溝、上下前頭溝が走る
後中心溝から水平に近い角度で後ろに向かって一本の溝、頭頂間溝が走る
側透光から後斜め上に向かって二本の溝が平行に走る溝を上下側頭溝という
☆回
中心溝の前後、前後中心溝の中心溝との間を、中心前溝、中心跡溝という
上下前頭溝で前頭葉を上下3つにわけ、上中下前頭回
頭頂間溝で頭頂葉を上下二つにわけ、上下頭頂小葉
頭頂後頭溝の下部を外側溝当会
上下側頭溝で側頭葉を上下3つにわけ、上中下側頭回。上側頭回は外側溝と上側頭溝
☆大脳半球内側面
大脳の外套部分の下にあるのが、脳梁と脳弓
帯状溝は脳梁の外側を平行にやや上部を走り、頭頂葉の後部にぬける
脳梁のすぐ外側を走るのが脳梁溝
頭頂後頭溝の下を波打って走るのが鳥距溝
帯状溝と脳梁溝の間を帯状回
前頭葉の内面を上前頭回
脳弓の下に外側溝が走る、外側溝の後下に海馬傍回がある

c.脳梁
水平な板状をていする白質である
外側は脳梁放線といい、線維が大脳半球の中に侵入する
左右の大脳半球を連ねる線維(左右で分かれない)
・区分
正中断面では前方に湾曲した「つ」の字の形をなし、前から順に
脳梁吻、脳梁膝、脳梁幹、脳梁膨大に分ける

d.脳弓
正中断面では脳梁の下の透明中隔の下にある
乳頭体と海馬傍回を連ねる白質である
左右一個ずつある
☆透明中隔とは脳梁と脳弓の間を隔てる透明のもの
・区分
前から順に、脳弓柱、脳弓体、脳弓脚、海馬采に分ける

e.海馬(アンモン角)
側副溝の内側にある海馬溝によってできる側脳室下角内側壁の隆起
☆側副溝は鳥距溝を起始に下に向かって伸びる溝
☆外部(内側面)から海馬溝が凹みを作ることで側脳腔の内部が盛り上がり、その隆起が海馬と呼ばれる。側脳室の下の部分が下角

イ.嗅脳
神経交叉の前の小部である
・区分
前部と後部に分ける
前部…嗅葉と梁下野に分ける
嗅葉…嗅球、嗅索、嗅三角
後部…前有孔質、終板傍回
☆梁下野は脳梁の下、さらにその下に休養がある
終板傍回は脳梁の「つ」の字の終わり部分あたりと視神経交叉の上に載っている終板との間ぐらい
脳を下から見たときに、前の方は正中に割れ目が亜は要っており、その左右の前端のところにあるのが嗅球。
嗅球から後ろに伸びる索が嗅索
後端で三またに分かれて嗅三角を作る
前有孔質は嗅三角の後ろの辺をなす孔の開いた部分

④大脳半球から出る脳神経
嗅脳の嗅球からⅠ(嗅神経)が出る

⑤側脳室
左右の大脳半球の中に一個ずつある
左右の側脳室の境には、2枚の薄い結合組織の膜である透明中隔がある
左右の透明中隔の間を第5脳室という
・区分
前角、中心部、後角、下角
前角と中心部の間に室間孔があり、第3脳室と連絡する
☆側脳室を矢状面で切ると
母指と示指を伸ばして横から見たような形
示指の先の方が前角
母指の先の方が下角、手くび部分が後角、指の付け根が中心部
水平断しても同じような手の形
正中に近い方に示指側があり、手くび部分は後ろの方

(8)延髄、橋、中脳、間脳、大脳半球、小脳の内景
(資料p17~)
【灰白質】
・脳神経所属の核(脳神経核)
・伝導路の中継核
・大脳皮質
・大脳核(基底核または大脳基底核)
・小脳皮質
・小脳核
①伝導路の中継核(補足)
・赤核
中脳の被蓋にある
鉄を含むので亜核見える
・黒質
中脳の被蓋にある
メラニン色素を含むので黒く見える
☆錐体外路=不随意運動
☆皮質脊髄路=随意運動

③大脳核(大脳基底核)
ア.大脳皮質
・大脳皮質は6層あり、細胞構築と髄構築よりなる
・神経細胞の数:100から140億個
・暑さ約3ミリ(表層から)
・機能の局在
a.運動領
主として中心前回
b.体性感覚領
主として中心後回
体性感覚領は体感覚領、体性知覚領、体知覚領ともいう
c.視覚領
鳥距溝の付近
d.聴覚領
上側頭回の上面
e.味覚領
海馬傍回とその付近
f.嗅覚領
海馬傍回とその付近
g.連合領
上記以外の部
各機能を有する部を連絡する
・言語中枢(連合領の一つ)は、以下の3つに分けられる
運動性言語中枢(ブローカの中枢):下前頭回の底部(左前頭葉の底部)
感覚性言語中枢(ウェルニッケの中枢、聴覚性言語中枢ともいう):上側頭回の上面後部(左側頭葉)
視覚性言語中枢:下頭頂小葉の後部(頭頂葉)
・失語症(p332参照)

イ.大脳核(大脳基底核)の種類(生理学p310)
位置 形態 機能
尾状核 側脳室外側壁 前方に開いた弓状 錐体外路系
レンズ核 尾状核と視床の外側 凸レンズ状 錐体外路系
前障 レンズ核の外側 板状 不明
扁桃体 側脳室下角を前からふさぐ不正球状 嗅覚

尾状核を前から順に、頭、体、尾に分ける
レンズ核を内側の淡蒼球と外側の被殻に分ける
※尾状核と被殻を合わせて線条体という
☆大脳を水平断面で切ったもの
翼のように左右に開いた状態で側脳室がある
側脳室の後部に視床と第3脳室がある。
第3脳室を中心に、その左右に視床がある
側脳室の外胆の後ろ側あたりにくっつくように尾状核がある
視床の少し離れたま横にレンズ核
レンズ核のさらに外側に前後に長細い板状の前障がある
視床の後やや外側(大脳のかなり後ろ部分)にまるっこくあるのが扁桃体
被殻はレンズ核の前障よりの部分
レンズ核と前障の間が外包
前障の外側が最外包
前は尾状核と側脳室、内側は視床、外側はレンズ核に囲まれた部を内包
レンズ核は内向きに核を向けた正三角形の形
尾状核は頭が前、続いて体、尾。コンマ型をしており、膨らんでいる部分が頭

⑤小脳皮質
三層よりなる
表層より順に
分子層(灰白層)、神経細胞層(プルキンエ細胞層)、顆粒層

⑥小脳核
位置 数 形態
室頂核 第4脳室室頂近く 各側1個 棍棒状
弓状核 室頂核の外側 各側数個 球状
栓状核 弓状核の外側 各側1個 棍棒状
歯状核 栓状核の外側 各側1個 嚢状(巾着状)
※歯状核は小脳核中最大
☆水平段すると
一番内側が室頂核。頭の丸い短く太い棒で、下に短い脚がはえているような
次に弓状核。円形がいくつか並ぶ
栓状核は弓状核の外側で、細長い棒状
歯状核が最も外側

【白質】(資料p19)
・上行性:知覚
・下行性:運動

①大脳白質(大脳髄質)
連合線維路
交連線維路
投射線維路の三つがある
ア.連合線維路
同側の大脳皮質を連絡する連合線維よりなる
例)外包:レンズ核と前障の間の白質
最外包:前障と島の間の白質
イ.交連繊維路
大脳皮質の左右対称部位を連絡する交連線維よりなる
例)脳梁(大脳溝と大脳回で前述)
前交連、間脳の後交連(第3脳室で前述)
ウ.投射線維路
大脳皮質と下位中枢を連絡する投射線維よりなる
例)内包:尾状核とレンズ核と視床の間の白質
水平断面では”く”の字状をていし、前から順に前脚、膝、後脚に分ける
内包は身体各部の運動線維、知覚遷移を含み、脳出血などでここが犯されると運動障害や知覚障害を起こす
☆内包を栄養する動脈は中大脳動脈の枝
脳弓
★大脳辺縁系(p331)
旧皮質ともいう
帯状回、透明中隔、脳弓、視床核、視床下部
嗅球、下垂体、乳頭体、扁桃体、海馬

②小脳の白質(小脳髄質ともいう)
ア.小脳内の繊維の特徴
・小脳に来る繊維はプルキンエ細胞に終わる
・プルキンエ細胞から出る繊維は小脳核に行く
・小脳核を出る繊維は小脳を出る
★生命樹
小脳の白質が矢状断面において、樹枝の分岐をていする状態

【中心管と脳室系】
①構成
上から順に
左右の側脳室、室間孔、第3脳室、中脳水道、第4脳室、延髄中心管、脊髄中心管
②脳脊髄液
中心管および脳室系の内部は、脳脊髄液で満たされる
脳脊髄液はリンパである
脳脊髄液は側脳室脈絡組織、第3脳室脈絡組織、第4脳室脈絡組織で産生され
第4脳室脈絡組織にあく第4脳室正中口(マジャンディ口)の方から第4脳室外側口(ルシュカ口)を経てくも膜下腔に至り、硬膜静脈洞から静脈系に入る
③上衣細胞
内面は上衣細胞というグリア性の単層立方上皮に覆われる
④○○脳室脈絡組織
・三層よりなり
内層は上皮性脈絡板
☆脈絡組織=脈絡叢
中層は脈絡叢
外層は脳軟膜の一系である
・脈絡叢は上衣細胞に覆われた毛細血管網である
・脳脊髄液はここで血液から造られる

4)脳脊髄の被膜
・膵膜ともいう
・脳膜と脊髄膜の二つがある
・結合組織よりなる
・表層より順に
硬膜、クモ膜、軟膜
(1)硬膜
・最も厚く膠原線維よりなる
・内葉と外葉がある
内葉は狭義の硬膜で外葉は脊柱管と頭蓋腔の内面の骨膜に相当する
・内葉は脊髄では密に結合せず、その間を硬膜上腔といい、脂肪組織と静脈叢が入る
脳では密に結合しところどころ内葉と外癰は離れ硬膜静脈洞を作る
・脳では内葉は列の中に入り込む(重要)
大脳縦裂に入り込むものを大脳鎌
大脳横裂(大脳小脳裂)に入り込むものを小脳テント
後面で左右の小脳半球の間に入り込むものを小脳鎌
(2)クモ膜
・血管がない
・軟膜に向かって結合組織線維が出て連絡する
結合組織線維はクモの巣状をていする
・硬膜との間の隙間を硬膜下腔といい、リンパが入る
・硬膜静脈洞へ粟粒大ないし小麦粒大の突起であるクモ膜顆粒を出し、くも膜下腔内の脳脊髄液を硬膜静脈洞へ送る
(3)軟膜
・軟膜は脳脊髄の表面に密着するが、クモ膜は凹みを飛び越えて、脳であれば回転の表面を覆う
・軟膜とクモ膜の間をくも膜下腔といい、脳脊髄液が入る

5)脳脊髄の血管
(1)脊髄の動脈系
①椎骨動脈から分枝
→前脊髄動脈・跡脊髄動脈
・前脊髄動脈は前正中裂の中を上下に走る
・後脊髄動脈は後根の近くを上下に走る
②下降大動脈→脊髄枝
(2)脊髄の静脈系
前2本、後ろ1本の上下に走る脊髄静脈となり
脊柱管の内と外で内椎骨静脈叢と、外椎骨静脈叢を作り
上大静脈、下大静脈、奇静脈に入る

(3)脳の血管については脈管系を参照

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