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ノート・テスト科目一覧

解剖学ノート06「神経系」03末梢神経系

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3.末梢神経系
①脳から出る脳神経
②脊髄から出る脊髄神経
③自律神経
(資料参照)
<補足>
1)脳神経
①嗅神経
・感覚性
・分布
鼻粘膜の嗅上皮(嗅細胞の中心突起(中枢性突起))に分布
・嗅神経は各側20本ある

・無嗅症(p341)
②視神経
・感覚性
・経過:視神経管→眼窩
・分布:網膜
・半交叉
網膜の内側半の線維は交叉し反対側の中枢へ
外側半の線維は交差せず同側の中枢へいく
・半盲
視索の圧迫や切断などで起こる障害
鼻側半盲、耳側半盲がある
③動眼神経
・運動性
外眼筋の内、上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋、上眼瞼挙筋
・中脳の大脳脚内側溝の下部から出る
・動眼神経の中を通る副交感神経の毛様体の平滑筋と虹彩の平滑筋(瞳孔括約筋)の運動線維は眼窩にある毛様体神経節でニューロンを代えた後、毛様体と虹彩に分布する
☆毛様体の平滑筋:水晶体(レンズ)の厚さを調節する
虹彩の平滑筋:眼球に入る光量の調節(瞳孔の大きさを調節)
④滑車神経
・下丘の直下から出る
・運動性
外眼筋のうち、上斜筋
⑥外転神経
・運動性
外眼筋の内、外側直筋のみ
・橋の下部で延髄との境から出る
⑤三叉神経
・混合性
・脳神経中最も太い
・橋の外側から出る
・経過
(知覚線維)
側頭骨錐体の三叉神経圧痕で三叉神経節(半月神経節またはガッセル神経節)を作った後、第1枝(眼振計)、第2枝(上顎神経)、第3枝(下顎神経)に分かれる
1枝:上眼窩裂
2枝:正円孔
眼窩下神経・頬骨神経は正円孔から出た後下眼窩裂に入る
3枝:卵円孔
硬膜枝は棘孔を通って頭蓋腔内に戻る
下歯槽神経は下顎孔からオトガイ孔に抜ける
(運動線維)
第3枝のみ
運動線維は神経節を作らず、第3枝に加わる
三叉神経節には関わらない
☆運動線維はいずれも神経節を作らない
<枝と分布>
ア.眼神経:
上眼窩裂を通って次の枝に分かれる
1.テント枝:小脳テント分布
2.涙腺神経:結膜、涙腺に分布(重要でない)
3.前頭神経:前頭部の皮膚、上眼瞼の皮膚と粘膜
前頭神経は3本の枝に別れる
眼窩上切痕を通る:眼窩上神経外側枝→前頭部へ
前頭切痕を通す:眼窩上神経内側枝→前頭部へ
内眼角のあたりを通る:滑車上神経→前頭部へ
・生体観察
眼窩上神経内枝は前頭切痕で
眼窩上神経外側枝は眼窩上切痕で触察できる
☆眼窩上切痕:内側3分の1
前頭切痕:眼窩上切痕と内眼角の間
4.鼻毛様体神経
4本の枝がある
長毛様体神経:眼球に分布(重要でない)
前篩骨神経:鼻腔上前半の粘膜と外鼻の皮膚と粘膜(重要でない)
後篩骨神経:後篩骨蜂巣の粘膜(重要でない)
滑車下神経:下眼瞼の皮膚と粘膜
イ.上顎神経
正円孔を通り、翼口蓋窩に入る
次の枝に分かれる
1.硬膜枝:脳硬膜(正円孔に入る手前で分かれる)
2.頬神経:顔面の皮膚に分布
正円孔→下眼窩裂→眼窩→頬骨眼窩孔→胸骨角→頬骨管の中で二分し
頬骨顔面枝は頬骨顔面孔を出て顔面へ
頬骨側頭枝は頬骨側頭孔を出て側頭部へそれぞれの皮膚に分布
・生体観察
頬骨顔面孔で頬骨顔面枝を強圧すると痛む
3.眼窩下神経:下眼瞼の皮膚と結膜、鼻翼の皮膚と粘膜、上顎歯の歯肉、上唇の皮膚に分布
正円孔→下眼下裂→眼窩→眼窩下溝→眼窩下管→眼窩下孔→顔面
・生体観察:眼窩下孔で強圧すると痛む
4.上歯槽神経:上顎歯の歯髄
歯槽孔を通って歯槽管→上顎骨歯槽に分布
5.翼口蓋神経
2枝に分かれる
口蓋神経:大口蓋神経と小口蓋神経がある
・大口蓋神経:口腔に分布(中でも硬口蓋の粘膜)
大口蓋管→大口蓋孔→外頭蓋底
・小口蓋神経:口腔に分布(中でも軟口蓋の粘膜)
大口蓋管の中で大口蓋神経より分かれ→小口蓋管→小孔外孔→外頭蓋底
6.後鼻枝:鼻腔下後半の粘膜
蝶口蓋溝→鼻腔
・後鼻枝の終枝の鼻口蓋神経
鼻腔→切歯管→切歯孔→口腔に分布(硬口蓋の粘膜に分布)
ウ.下顎神経
卵円孔を通り側頭下窩に入る
次の枝に分かれる
1.硬膜枝:脳硬膜
卵円孔→棘孔→頭蓋腔に戻る
2.咀嚼筋神経
次の枝に分かれる
・咬筋神経:咬筋
・深側頭神経:側頭筋
・外側翼突筋神経:外側翼突筋
・内側翼突筋神経:内側翼突筋
3.口蓋帆張筋に行く枝:口蓋帆張筋
4.鼓膜張筋に行く枝:鼓膜張筋
☆鼓膜張筋:鼓膜を緊張させる
5.頬神経:頬部の皮膚と粘膜に分布
6.耳介側頭神経
数枝に分かれて耳介の皮膚、外耳道の皮膚、側頭部の皮膚に分布
・生体観察:側頭部を強圧すると痛む
7.下歯槽神経
外側翼突筋と内側翼突筋の間→下顎孔→下顎管→オトガイ神経となりオトガイ孔を出る
・オトガイ神経:下顎歯の歯肉、下唇の皮膚と粘膜、オトガイ部の皮膚
・生体観察:オトガイ孔(第2小臼歯歯根部)を強圧すると痛む
・下顎歯歯髄に行く枝:下顎歯の歯髄
・顎舌骨筋神経:顎舌骨筋、顎二腹筋前腹、オトガイ下部の皮膚に分布
下顎孔のすぐ上方で分かれ、顎舌骨筋神経溝の中を前に走り顎舌骨筋に分布する
8.舌神経:舌の前3分の2の粘膜、口腔底の粘膜、顎下腺・舌下腺(鼓索神経が顎下腺の上にある顎下神経節でニューロンを代えた後、これらの腺に分布する)
☆舌に分布する神経線維
舌の知覚・味覚線維、口腔底の知覚線維、顎下腺・舌下腺の副交感
鼓索神経は顎下神経節でニューロンを代えるが、その顎下神経節は下顎神経に所属するものなので、その後は舌神経に合流するような形になる
外側翼突筋と内側翼突筋の間、下歯槽神経の前を前方に走る
舌神経に顔面神経の鼓索神経が加わる
*舌神経の線維:舌の前3分の2の知覚線維、口腔底の粘膜の近く線維
*鼓索神経の線維:舌の前3分の2の味覚線維、口腔底の粘膜の味覚線維、顔面神経の中を通る副交感神経の顎下線・舌下腺の分泌線維

⑦顔面神経
・混合性
・起始:橋の下部で延髄との境、外転神経の後ろ
・経過(重要)
内耳孔→内耳道→顔面神経管→茎乳突孔
顔面神経管の始めの部で後下方に曲がる部を顔面神経膝という
・線維
a.横紋筋の運動線維:表情筋、広頚筋
b.舌の前3分の2の粘膜の味覚線維
c.顔面神経の中を通る副交感神経の涙腺、顎下腺、舌下腺の分泌線維
bとcを合わせて中間神経という
bは顔面神経膝で膝神経節(顔面神経説)を作る
☆”く”の字の管の中に顔面神経が走る
上辺の入り口が内耳孔
くの曲がり角に顔面神経膝があり、そこに神経節(膝神経節=顔面神経説)がある
膝部分で下に曲がらずに直進するように枝分かれするのが大錐体神経
大錐体神経は三叉神経の上顎神経の翼口蓋神経節を経由して涙腺に分布
“く”の字の下辺が茎乳突孔に出るまでの間に、鼓室に向かって二本の枝を出す
1本目はアブミ骨筋神経
2本目は鼓索神経→三叉神経の下顎神経の顎下神経節を経由→顎下腺・舌下腺に分布
茎乳突孔を出た線維は7本の枝に別れる(重要でない)
後耳介神経
二腹筋枝と茎突舌骨筋枝
側頭枝
頬骨枝
頬枝
下顎縁枝
頚枝
・枝(p334)
1.大錐体神経
*分布顔面神経の中を通る副交感神経の涙腺の分泌線維
*経過:
膝神経節から起こり
→交感神経の深錐体神経とともに蝶形骨の翼突管を通り
→翼口蓋窩にある翼口蓋神経節でニューロンを代える
→上顎神経の中に入り→頬骨神経→涙腺神経→涙腺
2.アブミ骨筋神経
*経過:顔面神経管→鼓室→中耳
*分布:アブミ骨筋
3.鼓索神経
*経過:顔面神経管から起こり→鼓室→三叉神経の下顎神経の舌神経に加わる(舌神経参照)
*分布:顎下腺、舌下腺
4.終枝
・後耳介神経
・二腹筋枝と茎突舌骨筋枝
・側頭枝
・頬骨枝
・頬枝
・下顎縁枝
・頚枝
*経過:茎乳突孔を出て→後耳介神経、二腹筋枝と茎突舌骨筋枝を出した後
耳下腺の中で耳下腺神経叢を作り終枝に分枝する
*分布
後耳介神経は後頭前頭筋の後頭筋と後耳介筋
顎二腹筋枝はは顎二腹筋幸福
茎突舌骨筋枝は茎突舌骨筋
終枝は顔面筋に分布
⑧内耳神経
・感覚性
・起始:橋の下部で延髄との境。顔面神経の後ろ
・経過
内耳孔→内耳道で2本の神経に分かれる(前庭神経・蝸牛神経)
*前庭神経:平衡覚
*蝸牛神経:聴覚
ア.前庭神経
・経過
内耳孔→内耳道底で前庭神経節を作る
・分布
前庭の中にある球形嚢・卵形嚢の平衡斑(受容器)
骨半規管の膨大部の中にある膨大部稜(受容器)
イ.蝸牛神経
・経過
内耳孔→内耳道→蝸牛軸でらせん神経節を作る
・分布
コルチ器(らせん器)

⑨舌咽神経
・起子:延髄後外側溝
・経過:(p348)
脛静脈孔を出て→
内頚動脈の外側を下り
→舌枝と咽頭枝に分かれる
知覚神経(味覚線維も含む)は脛静脈孔の入り口のところで、状神経節と下神経節を作る
・線維
a.横紋筋の運動線維:咽頭筋など
b.粘膜の知覚線維:舌の後3分の1と咽頭粘膜
c.舌の後3分の1の味覚線維
d.舌咽神経の中を通る副交感神経の耳下腺および咽頭腺の分泌線維
・枝
1.鼓室神経
舌咽神経の中を通る副交感神経の耳下腺の分泌線維
*経過:下神経節→鼓室→*小錐体神経となり鼓室を出る→側頭下窩にある*耳神経節(三叉神経の下顎神経の所属)でニューロンを代えたのち→三叉神経の下顎神経の耳介側頭神経に加わり耳下腺に分布
2.茎突咽頭筋枝
*分布:茎突咽頭筋
3.舌枝
*線維としては舌の後3分の1の粘膜の知覚線維・味覚線維
*分布:舌の後3分の1の粘膜
4.咽頭枝
*横紋筋の運動線維
咽頭粘膜の知覚線維
舌咽神経の中を通る副交感神経の咽頭腺の分泌線維
*経過
迷走神経の咽頭枝、交感神経の咽頭枝とともに咽頭壁で咽頭神経叢を作る
*分布
茎突咽頭筋を除く咽頭筋
口蓋帆張筋を除く口蓋筋
咽頭粘膜、咽頭腺
☆口蓋帆張筋は三叉神経の下顎神経の口蓋帆張筋に行く枝

⑩迷走神経
・混合性
脳神経中で最も分布範囲が広い
脳神経中で最も分布範囲が長い
・起始:延髄の後外側溝、舌咽神経の下
・経過:脛静脈孔→内頚動脈・総頚動脈の後外側を下る→胸腔に入る
→右は右鎖骨下動脈の前、左は大動脈弓の前を下り
→気管支の後ろ
→右は食道の後ろ、左は食道の前を下り
→横隔膜の食道裂孔を通り腹腔に入る
※知覚線維は脛静脈孔の中で、上神経節、下神経節を作る
・区分
頭部、頚部、胸部、腹部に分ける
上神経節までが東部
下神経節以下から反回神経の起始部までが頚部
食道裂孔から上が胸部、下が腹部
・線維
a.横紋筋の運動線維:
b.皮膚・粘膜・脳硬膜の知覚線維
c.迷走神経の中を通る副交感神経の平滑筋、心筋の運動線維と、各部内臓の腺の分泌線維
・枝
1.硬膜枝
上神経節より出る
*分布:脳硬膜に分布
2.耳介枝
上神経節より出る
*分布:耳介の皮膚、外耳道の皮膚
3.咽頭枝
下神経節より出る
咽頭神経叢を作る(舌咽神経で前述)
*分布:
茎突咽頭筋を除く咽頭筋
口蓋帆張筋を除く口蓋筋
咽頭粘膜、咽頭腺
4.上喉頭神経(内外枝の名前ぐらいでよい)
下神経節より出る
喉頭に達して外枝と内枝に分かれる
*分布
外枝:輪状甲状筋、下咽頭収縮筋(喉頭咽頭筋)
内枝:声帯ヒダより上の喉頭粘膜、鉤頭腺
5.反回神経
*経過:
右は右鎖骨下動脈の前、左は大動脈弓の前で本幹より別れ
→これらの動脈の下跡を通り、食道と気管の間の溝を上行して
→下喉頭神経となり喉頭に分布
*分布
輪状甲状筋を除く喉頭筋
声帯ヒダより下の喉頭粘膜、喉頭腺
6.心臓枝
*経過
上心臓枝(1対)は頚部本幹より
下心臓枝(1対)は反回神経より出る
交感神経の心臓枝とともに、大動脈弓壁で心臓神経叢を作る
*分布:心筋
7.食道枝
本数は多数ある
*経過
反回神経と胸部本幹より出る
交感神経の食道枝とともに食道壁で食道神経叢を作る
*分布:食道の筋、粘膜、食道腺
8.気管枝
数本ある
*経過
反回神経より出る
交感神経の枝とともに気管付近で神経叢をつくる
*分布
気管の筋、粘膜、腺
9.気管支枝
多数本ある
*経過
胸部本幹より出る
交感神経の肺枝とともに気管支壁で肺神経叢をつくる
*分布:気管支の筋、粘膜、腺
10.終枝
*経過
横隔膜の食道裂孔を通り
→腹腔に入る
→交感神経とともに腹腔神経叢、上腸間膜動脈神経叢、下腸管膜動脈神経叢をつくる
*分布
すべての腹部内臓の粘膜、腺、平滑筋
大腸は左結腸極まで(横行結腸まで)
骨盤内臓には分布しない

⑪副神経
・運動性
・起始:延髄の後外側溝、迷走神経の下
・経過
脛静脈孔の中で内枝と外枝に分かれる
1.内枝
迷走神経に加わる
迷走神経の口蓋筋、咽頭筋、喉頭筋の運動線維は、副神経内枝からの線維と見られる
2.外枝
C2、3の前枝と吻合して胸鎖乳突筋に分布する
C3、4の前枝と吻合して僧帽筋に分布する

⑫舌下神経
・運動性
・起始:延髄の前外側溝
・経過(p351)
舌下神経管→迷走神経、内頚動脈、外頚動脈の外側を斜め前下方に下り
→舌筋枝と吻合枝に分かれる
・分布
舌筋枝:すべての舌筋とオトガイ舌骨筋
吻合枝:C1~4と吻合して頚神経ワナをつくり、舌骨下筋群に分布する
☆C1~4の頚神経が順に上のものに合流し一本の神経となる。
C4の下で、頚神経と平行に下ってきた舌下神経の吻合枝と合流してU字を作る
U字の底から出る神経が舌骨下筋群を支配する
これらを頚神経ワナという

2)脊髄神経
(1)枝
硬膜枝と交通枝が出る
①硬膜枝(1本)
脊髄神経幹より分かれ、脊柱管へ逆行し、脊髄硬膜に分布する
②交通枝(普通1本、まれに2~3本あるヒトも)
脊髄神経幹より分かれ、椎間孔を出て交感神経の幹神経節(交感神経節、椎傍神経節)と交通する
(2)脊髄神経前枝と後枝
①太さと長さ
前枝は後枝より強大
②分布区域(重要)
・前枝
頚の前面・外側面の皮膚と筋
体幹の前面・外側面の皮膚と金
上肢と下肢の全面の皮膚と筋
・後枝
頚の後面の皮膚と筋
帯環の後面の皮膚と筋
(3)脊髄神経後枝について
前枝が後枝より強大であるが、c1とc2は例外で後枝の方が強大である
C1・2の後枝は特別な名称を有する
・C1=後頭下神経
分布:後頭下筋(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)
・C2=大後頭神経(重要)
経過:外後頭隆起の外側3センチを上行する
分布:喉頭部の皮膚
生体観察:外後頭隆起の外側3センチを強圧すると痛む
☆C3~Coには特別な名称はない
(4)脊髄神経前枝について
①神経叢
・神経叢を作る
ただし、胸神経は神経叢を作らない
・神経叢の種類(重要)
C1~C4:頚神経叢
C5~Th1:腕神経叢
Th1~Th12:神経叢を作らず肋間神経となる
Th12~L4:腰神経叢
L4~S5:仙骨神経叢
CoはS4S5と小さな神経ワナを作る
②神経叢から出る神経について(資料p2)
☆全暗記
・皮枝と筋枝がある
皮枝:皮膚に分布
筋枝:筋に分布

3)自律神経
(1)解剖学的特徴
(資料参照)

(2)交感神経
①構造
交換神経幹
交通枝
末梢枝
ア.交換神経幹
・位置
脊柱の両側(椎体の前外側)
各側1個
頭蓋底から尾骨にかけてある
・形態
数珠状
・区分
交感神経節(幹神経節)、横枝、節間枝よりなる
*交感神経節
各側20個あまりある
*横枝:同じ高さにある左右の交感神経節を連ねる
*節間枝:同側の交感神経節を連ねる
イ.交通枝
交感神経節とこれに対応する(同じ高さにある)脊髄神経と交通する
普通、1本。まれに2~3本
・線維には2種類ある
白交通枝と灰白交通枝(資料参照)
ウ.末梢枝
エ.交感神経節
・頭頚部、胸部、腹部、骨盤部の4部に分ける
*頭頚部:上頚神経節、中頚神経節、下頚神経節がある
上頚神経節:第3・4頚椎
中頚神経節:第6頚椎
下頚神経節:第7頚椎
星状神経節(資料参照)
心臓枝:上中下神経節から各側1本ずつ、上中下心臓神経が出る
迷走神経の心臓枝とともに大動脈弓壁で心臓神経叢を作る
心筋に分布
*胸部
各側10から12個の胸神経説からなる(胸椎の両側)
主な末梢枝:
胸心臓神経
肺枝
食道枝
大内臓枝
*腹部
各側4~5個の腰神経節よりなる(腰椎の両側にある)
腹部内臓(横行結腸まで)の平滑筋と腺に分布
主な末梢枝:(資料参照)
1.腹腔神経叢(重要)
2.上腸間膜動脈神経叢
3.下腸間膜動脈神経叢
※3つ合わせて椎前神経節
※左右の腹腔神経節を合わせて太陽神経節
4.下腹神経叢
5.上腹神経叢
*骨盤部
交感神経節は各側4~5個の仙骨神経説よりなる
仙骨前面にある
主な交通枝:仙骨神経、尾骨神経と交通する
主な末梢枝:
・臓側枝(仙骨内臓神経)は副交感神経の仙骨神経の臓側枝、骨盤内臓神経とともに直腸、膀胱の外側で、下下腹神経叢(骨盤神経層)をつくる
この神経叢の中にある神経節を骨盤神経節という
下下腹神経叢の分布:骨盤内臓(大腸は下行結腸より下の部)の平滑筋と腺
胃と腸に分布するものはその壁で多数の神経節を持つ3層の腸筋神経叢を作る
腸筋神経叢:マイスネル粘膜下神経叢、アウエルバッハ筋層間神経叢、漿膜下神経叢

(3)交感神経の各線維の経過
・交感神経の全身の血管の平滑筋の運動線維
・交感神経の全身の汗腺の分泌線維
・交感神経の全身の立毛筋の運動線維
以上三つの線維は以下の経路をとる
a.交感神経節
→灰白交通枝
→脊髄神経の中を通る
b.交感神経節
→動脈に沿って走る

(4)副交感神経の補足
仙骨神経の中を通るもの
仙骨神経の臓側枝(骨盤内臓神経)の中を通るもの
骨盤内臓の平滑筋の運動線維と腺の分泌線維

・節前線維
S2~S4の高さにある前柱(前角)の神経細胞
→前根を通り
→骨盤神経節
・節後線維
骨盤神経節
→骨盤内臓(大腸は下行結腸より下の部)の平滑筋と腺に分布

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