ここではマッサージという行為が「良い」のか「悪い」のかを説明します。
マッサージすると筋肉が硬くなる!?
最近、あんり治療院にお越しの方から「マッサージで筋肉を揉むと、更に筋肉が硬くなって逆効果になるの?」という質問をよくされます。
どこからそうイッタ情報が広まっているのかわかりませんが、主に骨格矯正を行なっている方の主張のようですね。
本日、あんり治療院のホームページにご訪問くださったあなたも、そういった情報を目にしたことがあるのではないでしょうか。
「筋肉を揉むと更に硬くなる」というのは、『半分不正解で半分正解』です。
「マッサージ」という行為は厚生労働省にも医師にも認められている、各種健康保険の適応となる施術ですから、「マッサージすると筋肉が固くなって症状が悪化する」というのが本当であるならば、とうに「医療」から除外されるはずですし、すぐにでも除外されるべきですよね。
医学的な研究でマッサージには大きな効果があると立証されたからこそ、健康保険が適応となる「医療」として認められてますので、マッサージすると筋肉が固くなるというのは「不正解」ですが、「半分は正解」だとも思います。
筋肉には大きい筋肉や小さい筋肉、分厚い筋肉や薄い筋肉など、身体活動を行う上で約400の様々な携帯の筋肉が存在しておりますので、マッサージする上で、押す角度や強さ、揉む歳の手の振り方などを間違えると筋肉を傷付けることもあります。
人体では傷付いた組織が修復される時、傷付く前の組織よりも強く再生されることがあります。
折れた骨が元に戻るときには「贅骨(ぜいこつ)」という、折れた箇所が更に強固な骨となって再生します。
他にも、「ペンダコ」や「マメ」なども、幾度となく繰り返された刺激に負けないよう、皮膚が肥厚して刺激に対する耐性を作る生体反応の一つです。
こういった生体反応があることを考えると、間違ったマッサージ行為は筋肉を傷付けて逆効果になるという可能性も大いにあります。
また、マッサージすることで症状を悪化させる可能性のある疾患なども少なくありません。
ヒトの身体に触れるということは危険性も伴う施術ですので、衣服の上から揉むマッサージ(あん摩)も、地肌に直接施術するアロマオイルマッサージなども、日本で行うには厚生労働大臣認定の国家資格「あん摩マッサージ指圧師免許」を取得しなくてはならないとされています。
あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得するには、基礎医学や東洋医学、基礎技術、臨床実習を経て、人体にとって逆効果になるような施術をすることがないように教育を受けます。
厚生労働省のホームページにも、施術院を選ぶ際の注意事項が掲載されておりますので、参考にしていただければと思います。