昨今のストレス社会や癒しブームの影響で、整骨院、鍼灸院、マッサージ店、整体・カイロ、リラクゼーション店などが乱立しております。
数あるお店の中からどのお店を選べばいいのか、なかなかわからないのが現実ではないでしょうか。
ここでは、マッサージ店の選び方について、少しお話させていただきます。
初めに
まず、マッサージをするためには国家資格を取得する必要があります。
「あん摩マッサージ指圧師」という名称の資格で、厚生労働大臣が発行している国家資格です。
あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得するためには、厚生労働大臣の認可を受けた専門学校等に3年間就学し、解剖学、生理学、病理学、臨床医学、リハビリテーション医学、衛生学、関連法規、経絡経穴(ツボなど)の東洋医学を学びます。
更に、あん摩・マッサージ・指圧の各基礎技術から臨床応用技術を学び、就学中に臨床経験を積み、専門学校等の卒業と同時に国家試験の受験資格が与えられ、国家試験に合格すると、あん摩マッサージ指圧師の国家資格が取得できます。
医師ほどの膨大な医学は習いませんが、人体に触れるという事はそれだけ危険も多く、学んでおくべき医学も多いというわけです。
街中を見回すと、リラクゼーション、リフレ、ボディケア、もみほぐし、○○式マッサージ、アロマオイルマッサージ、整体、カイロなどといいう名目でマッサージをしているところがたくさんありますが、そのほとんどは国家資格を取得していない人たちです。
車で例えるなら、走っている車のほとんどが無免許運転です。
「資格なんかどうでもいい!技術があれば、上手ならそれでいい!!」
そうおっしゃる方はそれで構わないと思いますが、現在のマッサージ業界は、無資格・無認可のマッサージ店が乱立しているということをお知りおきください。
あんり治療院は3人の全てのスタッフが、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しております(うち2人は鍼灸師の国家資格も取得)。
場所から選ぶ
▼詳細を開く定期的にマッサージすることで症状が悪化することを防いだり、徐々に症状を改善していったり、また、症状の再発を防いだり…と、継続することが必要となることも多いです。
まずはご自宅や勤務先の近くなど、通いやすい所を選ぶことが大切です。
また、症状によっては徒歩や自転車などで通えるとは限りませんので、タクシーやバスを利用したり、車を運転して通うことも考えておいてください。
年配の方にはもう一つ、1階なのか2階、3階なのか、階段なのか、エレベーターがあるのかないのかも大切です。
足腰の症状がひどくなると階段の上り下りが苦手になってきます。
せっかくマッサージしてもらって楽になっても、会談で転んでしまうと重大な怪我になってしまいますのでご注意ください。
今は階段も平気~♪という方でも、5年後、10年後には階段が苦手になってしまっては困りますので、予め1階の店を選んでおくか、階段が苦手にならないよう、しっかり運動して足腰を鍛えておいてくださいね。
あんり治療院は1階の路面店で、前の道路から店内は全て段差なしのバリアフリーですので、段差の苦手な方や車イスをご使用の方にも安心してご利用いただいております。
しかし、商店街のド真中に位置しておりますので、コインパーキングは徒歩1分ほどの所にありますが専用の駐車場はありませんし、タクシーやバスでご来店いただくには少し不便です。
料金から選ぶ
▼詳細を開く一昔前は、10分1000円の60分6000円とか、60分5000円が相場だったようですが、近年では安いところが多くなってきましたね。
60分2980円というところも多くなってきております。
都心部では70分2480円とか90分2980円などというところも出てきております。
美容室のカットでも1000円から1万円以上まで色々とありますので、マッサージ料金についても、納得できる料金の所をお選びください。
あんり治療院ではマッサージ60分4000円+消費税という料金を基準としております。
ちょっとブッチャケ話
マッサージ店などで働くスタッフの給料は、固定給+賞与(ボーナス)という給料形態ではなく、賞与(ボーナス)なしの『歩合給』という所がほとんどです。
歩合給の割合は施術料金の5割~6割という所が多いでしょうか。
例えば、60分3000円なら歩合給は1800円というような感じです。
幹線道路沿いにある「ニーキュッパ」などの多くはそんな感じです。
「時給1800円」というと高いように感じる方もおられると思いますが、ベッドの準備やお客さんの着替えなどで時間がとられるので、1日8時間労働でも8人に施術することは難しく、1日6人が上限というのが実際です。
では、上限の1日6人に施術したとして、「1800円×6人=10800円」が1日の給料の上限となりますね。
公務員や会社員と同じように土日祝日休みで月20日働いた場合、「10800円×20日=216000円」が月給の上限になります。
1年間だと、「月給216000円×12か月=2592000円」が年収の上限になります。
この金額は1日8時間労働で土日祝日休みの労働条件での「上限」でしかありませんので、お客さんが来なければさらに給料は下がってしまいます。
給料を増やすには、「勤務時間を増やす」か「休日を減らす」しかなく、毎日12時間労働をしている人も珍しくありません。
激安マッサージの料金設定は、既に生活が崩壊してしまうところまで落ちている気がします。
激安マッサージで働いている人が長続きしないのは、こういったことも原因で、素人で働き始めて研修でマッサージを習い、、ある程度施術できるようになったら辞めてしまう…、そういう事かと思います。
『料金が安い=給料が安い=すぐに辞める』と言っても過言ではない業界ですので、料金から選ぶ際にはこういったことも考えてみてください。
国家資格の有無から選ぶ
▼詳細を開くそれどころか、マッサージをしている人のほとんどが国家資格を取得しておりません。
ですので、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得している人にマッサージをしてほしいという場合は、国家資格を取得しているか確認する必要があります。
確認する方法としてはいくつかあります。
1.マッサージ店に直接電話して、マッサージの国家資格を取得している人に揉んでもらいたいと注文する。
2.保健所に問い合わせをして、マッサージの国家資格を取得しているところを教えてもらう。
3.国家資格を取得しているところがホームページを持っている場合、必ず「取得資格」として掲載していますのでそれを確認する(認定書を国家資格のように掲載している所も多いので要注意)。
4.マッサージ店のホームページなどの「求人」ページをご確認ください(国家資格取得者のみと書かずに、未経験者歓迎などと書いている所は誰にでも施術させている可能性が高いです)。
5.電話で国家資格の有無を直接聞きにくい場合は、その店でのマッサージ料金は医療費控除の対象になるか質問する(国家資格取得者のマッサージ料金は保険外の自費料金でも医療費控除の対象となります)。
確認してみるとわかるかと思いますが、本当にあん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得している店は少ないです。
あんり治療院のすべてのスタッフは、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しておりますが、スタッフ全員が取得している所はほとんどないと思います。
技術・経験から選ぶ
▼詳細を開く知識と技術が一定以上なければ国家試験に合格できませんので、ある一定以上の知識と技術は証明されているというだけです。
あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得していない人でも、国家資格取得者よりも揉むのが上手な人はたくさんいます。
何十年もの経験を積んでいても下手な人もいますし、数年の経験しかなくても上手な人もいます。
マッサージは料理と同じで「好み」で多きくかわります。
甘い肉じゃが、しょう油辛い肉じゃが、味が濃い肉じゃが、薄味の肉じゃが…、それぞれ好きな方がおられます。
大きな指で揉まれたい、細い指で揉まれたい、ツボをキューンとされたい、筋肉を大きく揉み動かされたい、摩るように揉まれたい…、それぞれ好きな方がおられます。
技術から選ぶには、やはり実際に揉んでもらって好みに合うかどうかを確認するしかないですね。
経験に関してはホームページの「求人」のページを確認して、未経験者歓迎とか、研修制度ありなどと書いてある場合は未経験者に当たるかもしれません。
スタッフから選ぶ
▼詳細を開くホームページで比較するなら、スタッフの顔写真が出ているところを選んでください。
ホームページに顔写真が出ていない所は、スタッフがコロコロ変わっていたり、シフト勤務で出勤しているかどうかが不安定な可能性があります。
いきつけの美容室や飲食店に行くと「ホッ」としませんか?
いつもの雰囲気で、いつもの顔ぶれで、いつものサービスを受けに行く、気を使わず自然体で…という心理がマッサージにもすごく大切です。
自分のことを知ってもらい、相手のことも知っていくと、安心感や信頼感が高まり、マッサージの効果も最大限まで引き上げることができます。
まずは決まった店を選んで頂き、その店の中から決まったスタッフを選んでもらい、「ホッ」とした空気・関係が気付ければ理想です。
スタッフがコロコロと変わったり、シフト制で週3日勤務とか4時間だけ勤務とかではなかなか「ホッ」とした関係を作れませんので、スタッフが安定しているところを選んでください。
雰囲気から選ぶ
▼詳細を開くハワイ風やアジアン風の内装、間接照明の薄暗い部屋、ムーディーなBGM、小声で囁くような会話…、どんな雰囲気のところでマッサージをしてもらうかを重要視される方もおられます。
ホームページで比較するなら、店内の写真や施術中の写真をご確認ください。
長い目で選ぶ
▼詳細を開くその半数以上の方が十数年、数十年とマッサージに通っておられる方々です。
元々、行き付けのマッサージ店があったのに、高齢になって引退された…とか、店を閉められた…とか、郷に帰られた…とか、独立するといって辞めてしまった…など、行き付けのマッサージ店を失ったり、お気に入りのマッサージ師がいなくなったので、新しくマッサージ店を探していた所、あんり治療院を見つけたとおっしゃる方が多いです。
先にも述べたように、マッサージが適応となる症状は慢性的なものが多いので、自分の症状を何とかしてもらう前に、先にマッサージ師が辞めてしまうなんてこともよくあるようです。
何年も通って心安い関係になっていたのに、また1からやり直しになってしまうストレスはものすごいものだそうです。
そうならない為にも、いつまで揉んでもらえるかを考えてみてください。
自分と同世代か年下、地元の人、独立心などは大きな判断材料になります。
あんり治療院は2040年まで同じ場所で、同じスタッフで頑張ります。
商店街の建て替えなどで移転の可能性はありますが、徒歩5分の所に住んでいますので、移転したとしてもすぐ近くでします。
スタッフは長男、次男、次男の嫁の3人ですから、別で独立することもありませんので、ずっと安定した施術を提供し続けられます。
ネット検索の注意点『NO1』
▼詳細を開く○○市で人気NO1の整体院/△△整体院
○○市で顧客満足度NO1の△△整骨院
○○市で骨格矯正実績NO1の△△カイロプラクティック
こういう風なタイトルのホームページが出てきたら、気になってホームページを見ちゃいますよね。
NO1というフレーズに騙されちゃうんです。
チラシや広告、テレビやラジオなどのCM、ホームページなど、広告媒体の全ては『景品表示法』という法律で規制されています。
景品表示法は、消費者が虚偽や誇大広告によって不利益を蒙ることがないよう、企業側に対して規制を行えるようにしている法律です。
つい騙されてしまう『NO1』のフレーズにも、NO1の仕様に関しての取り決めがあります。
法律に縛られないNO1には、当店人気NO1や、当社の実績NO1など、自社の中でNO1を決めているものは景品表示法には含まれません。
法律で罰せられるNO1には、地域で人気NO1や、業界実績NO1など、他社(他者)との比較として使用しているものになります。
しかし、他社(他者)との比較でNO1を使用してはいけないという訳ではなく、他社との比較でNO1を使用する場合、第三者機関の調査に基づく結果であるとの証明が必要となります。
CDの売上ランキングなどでは「オリコン調べ」とか、化粧品の売上ランキングでは「DHC調べ」とか、そういった第三者機関の調査であると明記しなくてはなりません。
では上記で挙げたタイトルではどうでしょうか…。
○○市で人気NO1
○○市全体で人気ランキングを作ろうと思っても調査の方法なんてありませんよね。
○○市で顧客満足度NO1
○○市全体で顧客満足度なんて調べられるはずがありませんよね。
○○市で骨格矯正実績NO1
○○市全体の治療院で施術実績を調査する事なんて不可能ですよね。
はい。こんなタイトルを付けているホームページは、景品表示法違反、虚偽広告、誇大広告でバンバン釣ってくるようなところなので注意してください。
景品表示法違反の治療院を探してやろう…と、「地域名+NO1」の検索をしてみると…。
○○市でクチコミ評判NO1の△△鍼灸マッサージ治療院
こんなタイトルのホームページもたくさん出てきます。
ホームページの中を見てみると、「エキテン」というクチコミサイトでクチコミ数がNO1だったり、他のクチコミサイトやランキングサイトでNO1だと明記している場合もあります。
こういう場合、第三者機関による調査という証拠がありますので、景品表示法に違反するNO1ではなく、正真正銘のNO1ということになります。
ですが、今のご時世、この業界はそんなにクリーンではありません。
皆さんが思ってる以上に「ダーク」です。
この業界のクチコミの実際はネット検索の注意点『クチコミ』をご覧ください。
ネット検索の注意点『クチコミ』
▼詳細を開く日本人の国民性なんでしょうか、商品やサービスを受ける際、クチコミや評判の高いものはよく売れるらしいです。
クチコミが多ければそれを見たたくさんの人が来店してくれる…とあって、マッサージ業界でもクチコミを集めるのに必死になっています。
また、マッサージ店の選び方のネット検索の注意点『NO1』でも書きましたが、ネット検索した際にキラリと輝く『NO1』のフレーズをゲットできるので一石二鳥なんですね。
新しい人を集めるのは経営的にも重要なので、マッサージの業界では、「クチコミを書いてくれたら500円引きクーポンを渡す」みたいな手法を巧みに使ってクチコミを集めているところも少なくありません。
まぁ、クーポンで釣ってクチコミをかき集めるというのは、ドロ臭い手法ですが企業努力ということでまぁまぁクリーンでしょうか。
残念ながら、この業界にはもっとダークな手法が存在しています。
以下、あんり治療院に届いた、あるメールです。
「口コミ使って大幅に売り上げを伸ばす方法」でございますが、
一言で申しますと、
御社の業界にとって、多大な影響力を有する口コミサイトに
御社のよい評判を書き込みさせていただくものでございます。
「売上が昨年の1.8倍になった」 「ホームページのアクセスが2.2倍になった」など
正直なところ、弊社のクライアント様にはかなりの効果を実感していただいております。
現状、口コミにより購買行動に影響を与える率が85.3%というデータもあるとおり
消費者が商品・サービスを選ぶ基準で一番の判断材料となるものが
【口コミ】であることは明らかです。
しかしながら、このように非常に集客効果が高い口コミですが、
未だ【自然発生するのを「待つ」】企業様が圧倒的に多い状況です。
あまり大きな声でも言えないサービスであることも事実でございますが、
但し、効果は保障いたします!
また、書き込みメディアや書き込みの内容について事前にご要望を伺い、
プロのライターが内容作成させていただいているだけでなく、
投稿前に「いつ、どのメディアに、どのような内容で」投稿するかを
ご確認いただけるからです。
投稿内容についてはご要望を完璧に反映させることが可能です!
また、豊富な経験を持つライター、サポートスタッフが担当させていただきますので
投稿メディアや内容についてのご相談も承ることが可能でございます。
更に弊社は、クラスB以上分散している書き込み用のIPを2000以上保有しているため、まったく違う場所、違う人物からの投稿としてメディア運営者に見せることが可能です。
このように、投稿には何重にも渡るチェック段階を経ております。
SEOやリスティグなどに多額の広告費を払い、
御社をようやく知ったお客様もホームページを見ただけでは、すぐにサービス利用には結び付きません。
なぜかというとホームページの情報だけでは
「客観的な情報」が伝わらないからです。
たとえ、いくらお客様の喜びの声をホームページに載せても
それは客観的な情報と感じる方はほとんどいらっしゃらないのが事実です。
ところがホームページの情報に加え、第三者が運営している口コミサイト上などで評判がよかったらいかがでしょうか。
代表者様ご自身も、
評判がいいからという理由で商品を購入したというご経験は
一度や二度はあるのではないでしょうか。
尚、口コミが飽和しすぎることによる効果低下を避けるため
先着順となっておりますので、
競合に先手を取らせる前に是非とも一度お問い合わせ
いただければと思います。
御社の
ご発展及び売り上げアップに貢献できるよう
スタッフ一同全力でお手伝いする所存でございます。
まずは以下まで、お気軽にご連絡いただけますと幸いでございます。
●●●@●●●.●●●
ご連絡をお待ち致しております。
何卒ご検討よろしくお願いいたします。
●●
なかなかのブラックでしょ?(爆)
ハラ立つ手法で儲けている業者なのでメールアドレスと名前を公開してやろうかとも思ったんですが、うちの悪いクチコミをあらゆるところで書かれても困るので伏字にしました。
うちみたいな小さな田舎町の小さな治療院にも届いているメールですから、日本中の治療院や整骨院、整体院やカイロプラクティック院にも届いていると思います。
治療院系のホームページには「メールでお問合せ」をしているところが多いですし、クチコミサイトを見れば治療院系のリストはすぐに手に入りますからね。
さぁ、クチコミの実際、いかがでしょうか…。
100%信じていいクチコミはネットクチコミではなく、家族から聞いた…とか、近所のオバチャンが言ってた…とか、友達から聞いた…とか、そういうリアルクチコミくらいじゃないでしょうか。
私はクチコミも読んだりしますけど、クチコミで見ているところは「悪い評価」だけですね。
悪い評価を見て、それを許せるか、許せないか、そういう風に使っています。
どんな業界にも溢れている「クチコミ」、信じるも自由、信じないも自由、それはアナタの気持ち次第…(なんてね)。
番外編・整体・カイロプラクティックの選び方
▼詳細を開く「矯正」といってマッサージすると違法になりますが、整体やカイロプラクティック独自の手技で施術することは法的に認められています。
※法律で認められているというよりも、法制化されていないので、取り締まる事が出来ずに放置されている状態です。
カイロプラクティックが発祥したアメリカをはじめ、諸外国ではカイロプラクティック大学なども設立されており、医師に並ぶ国家資格として認められておりますが、日本には資格制度はなく、誰でもすぐにでも始められる職業です。
カイロプラクティックを学ぶために渡米し、国家資格を取得してから日本でカイロプラクティックをされている方もおられれば、勉強無しに開業している人もおり、知識・技術にかなりの差があることに加え、日本では法制化されていませんので、「世界基準」「WHO認定」等という「ホンモノっぽい言葉」も自由に使用できますので惑わされないようにしてください。
整体に関しては、日本にも諸外国にも国家資格はなく、一定の水準などはありませんのでこちらもご注意ください。
yahoo!やgoogleの検索窓に「整体」と入力して検索してみてください。
通信教育で39800円とかで民間認定証を発行している団体とかが出てくるかも知れません。
「それならどうやって選んだらええの?」
技術や知識などは実際に施術を受けてみないとわからないですが、「きちんとしている」かどうかは調べることができます。
整体やカイロプラクティックを施術するに当たり、厚生労働省から禁止されている事項があります。
1.施術してはいけない傷病
腫瘍性、出血性、感染性疾患、リュウマチ、筋萎縮性疾患、心疾患等にくわえ、骨格矯正によって症状が悪化する可能性が高い、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、環軸椎亜脱臼、不安定脊椎、側彎症、二分脊椎症、脊椎すべり症などと明確な診断がなされているものについては、施術を禁止されています。
2.一部の危険な手技の禁止
頸椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止されています。
※頭を持って急激に首を捩じり「バキボキ」ってならす主義です。
整体院やカイロプラクティック院のホームページなどに「1」に挙げられている傷病も治療すると書かれているところは「きちんとしていない」可能性が高いです。
電話で確認する場合は、「首にヘルニアがあるからか、首肩がこるんです」と訪ねて見てください。
施術しますよと言われたら「きちんとしていない」可能性が高いです。
「2」のスラスト法に関しては実際に施術を受けないとわかりませんが、「首をバキボキっていうの嫌いなんです」と伝えれば別の手技で対応してくれるはずです。
整体やカイロプラクティックで麻痺や脊髄傷害などが起きている事件の多くは、このスラスト法によるものと報道されています。
整体やカイロプラクティックは、マッサージなどよりも重大な事故になってしまう可能性が高い技術ですので、入念にお選びください。
番外編・整骨院の選び方
▼詳細を開く肩こりや腰痛でも保険が使える所。
健康保健を使って15分500円のマッサージ
足腰が悪い年寄りが毎日集まる集会所。
そういったところではありません。
「骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷の治療をするところです」
整骨院で健康保険が適応となるのは、原因が明らかな急性・亜急性の外傷のみで、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)の5外傷です。
肩こりや慢性的な腰痛、加齢による膝の痛み、五十肩、ヘルニアなどは整骨院では健康保険の適応となりません。
さらに、単なる肩こりや腰痛などの治療は整骨院で行うことも禁止されています。
「えっ!?そんな怪我してないけど保険使えてるで?」
そういった方がほとんどだと思いますが、上記5外傷しか健康保険は適応されませんので、知らないうちに健康保険詐欺の片棒を担がされているかもしれません。
月初めに「白紙の申請書にサイン」していませんか?
肩こりや腰痛、膝痛などで整骨院に通っておられる場合、白紙の申請書のサインは1カ月後に、「捻挫や打撲を3ヵ所しています。間違いありません」という書類の患者確認のサインになっているかも知れません。
整骨院では骨折や脱臼は応急処置しか出来ず、継続した治療は医師の指示が必要であり、捻挫や打撲に関しては整骨院の判断で健康保険が適応される治療ができます。
整骨院はこういった説明をする義務がありますので、きちんと説明してくれる整骨院を選んでください。
また、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)の治療に「整体」や「カイロプラクティック」などの骨格矯正を施術する必要は全くありません。
固定して安静にしておけば勝手に治ります。
でも、「地域名+整骨院」で検索してみると…。
○○市の整体なら△△整骨院
○○市のカイロプラクティックなら△△整骨院
○○市の肩こり専門整体の△△整骨院
こんなタイトルのホームページはたくさん出てきます。
本来の業務範囲(専門分野)である、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)の治療を専門に行っている整骨院では、上記のようなホームページのタイトルを付けることはありませんので、本当に骨折や打撲などの症状で通うなら、やめた方がいいかもしれませんね。
骨折や捻挫などで整骨院に通う場合の料金につきましても、3割負担は500円、1割負担は200円というような所は絶対に行かないでください。
捻挫や打撲を1ヵ所している場合、3割負担で200円程度、1割負担で60円程度です。
3ヵ所の捻挫や打撲で請求することを前提に料金を掲示している可能性が高いです。
「腰が痛い」と整骨院に行って3割負担で500円払っているのはボッタクリですからね(初検料や再検料などの加算がある場合はこの限りではありません)。
全国の整形外科でのレントゲンやMRIなどの検査、手術や電気・温熱治療などの医療費の総額は約5500億円ですが、全国の整骨院の医療費の総額は約4400億円と公表されていますので、日本は捻挫打撲大国ですね(汗)。
新聞やニュースなどで報道されているような、不正請求や医療保険詐欺、ボッタクリにご注意ください。
※鍼灸整骨院について
「整骨院」は骨折、打球、捻挫、打撲、挫傷のご外傷のみが業務範囲であり、肩こりや腰痛などの慢性的な傷病を治療することは認められておりませんが、鍼灸師の資格も持つ「鍼灸整骨院」では、慢性的な傷病に対して鍼灸治療が行えます。
整骨院の資格である柔道整復師は5外傷のみの治療しか許されておりませんが、鍼灸師にはどのような傷病でも鍼灸治療が認められております。
鍼灸治療の健康保険が適応となる傷病には、リウマチ、神経痛、五十肩、頚腕症候群(首肩こり)、腰痛症、頸椎捻挫後遺症(むちうち後遺症)、その他、慢性疼痛性疾患とされておりますが、鍼灸治療で健康保険を使用するには「医師の指示」が必要とされています。
ご自身で病院に行き、医師からの鍼灸治療の指示書をもらってい無い場合は健康保険は使用できません。
鍼灸整骨院で医師の指示が無くても健康保険で治療できるのは、捻挫と打撲のみですが、医師の指示があれば、骨折、脱臼、神経痛、リウマチ、五十肩、頚腕症候群、腰痛症、頸椎捻挫後遺症と適応症病宇は広がります。
さらに、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得している場合は、筋麻痺(筋肉が動かない)、関節拘縮(関節が動かない)場合には、医師の指示があれば健康保険が適応されます。
番外編・訪問マッサージの選び方
▼詳細を開く前述したように、マッサージは筋麻痺(筋肉が動かない)、関節拘縮(関節が動かない)場合には、医師の指示があれば健康保険が適応されます。
介護を必要とする方々、特に独りで外出できない方、車イスをお使いの方、寝たきりの方などに対して、健康保険を利用してご自宅まで訪問して15分~20分のマッサージで機能を回復させようというものです。
治療院からご自宅までの距離によってご負担額は変わりますが、1割負担の方で1回300円~500円程度でご利用いただけます(料金にはご自宅までの訪問料金も含まれます)。
このような訪問医療マッサージをされているところには、「初回無料体験」というサービスがあることが多いので、色んな治療院の無料体験を受けてみてください。
その中でポイントとなるのは、料金、施術者、マッサージの目的です。
料金につきましては、治療院からご自宅までの距離で変わりますので、それぞれの治療院に料金はいくらになるのかを確認してください。
月額3000円で何度でも…みたいなところは絶対にやめてください。
安くマッサージをしてもらえるという事でうれしいかもしれませんが、医療費の自己負担分を値引することは禁止されていますので、そういった勧誘をするところは儲け一辺倒の可能性が高いです。
施術者に関しては、何より話しやすい人、話を聞いてくれる人をお選びいただきたいのですが、無料体験の時に来てくれた人が今後も来てくれるとは限らないという事もお知りおきください。
評判のいい施術者を無料体験に行かせて契約を取り、契約後は別の施術者が来ることになる…なんてこともよくあります。
なので、「いつも同じ人が来てくれるのか」を確認してください。
最後にマッサージの目的ですが、施術者が思っていることと、利用者が思っていることがズレているなんてこともよくあります。
ご自身が訪問医療マッサージを受けることによって、どういった目標があるのかをきちんと伝え、施術者が共に頑張ってくれることが大切です。
例えば、何とか自分のチカラでトイレに行けるようになりたいという利用者の想いと、その為にはどういった段階を踏み、どういったことから1つ1つクリアしていけばいいか、どういう頻度でどういった施術を行えばいいかという施術者の想いが合致した時に最大限の効果が発揮されます。
独りでトイレに行きたいという想いと、ただ気持ちよく揉んであげたいという合致しない想いでは目標が達成できません。
なので、話しやすく話を良く聞いてくれる、自分の想いに共感して頑張ってくれる人を選んでください。