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ノート・テスト科目一覧

解剖学ノート04「内臓系」03呼吸器系

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3.呼吸器系
鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺
・鼻、咽頭:上気道
・喉頭、気管、気管支:下気道
・肺:呼吸部
1)鼻
外鼻と鼻腔に分ける
(1)外鼻
①位置
顔面中央
②区分
鼻根、鼻背、鼻翼、鼻尖、外鼻孔
(2)鼻腔
①鼻中隔
鼻腔を左右に分ける隔壁をいう
骨性鼻中隔(篩骨垂直板と鋤骨)、軟骨性鼻中隔(硝子軟骨からなる)
②区分
骨格系の鼻腔を参照
③副鼻腔
骨格系の副鼻腔を参照
④鼻涙管
癌化と下鼻道前部を連ねる管
涙液を運ぶ
⑤皮膚および粘膜
ア.皮膚
・鼻前庭:外鼻孔から約2センチまでの部分
皮膚が覆う
外皮の続きで、鼻毛を有する
イ.粘膜
鼻粘膜という
呼吸部と嗅部にわける
a.呼吸部
内側壁では鼻中隔下半、外側壁では中鼻甲介以下を覆う
粘膜上皮は線毛上皮
多数の杯細胞、粘液腺、漿液腺がある
これらの腺の分泌物を鼻汁という
血管に富、特に中鼻甲介下鼻甲介では豊富な静脈叢、すなわち鼻甲介海綿層を作る
鼻中隔前下部では粘膜が破れて出血しやすい。ここをキーゼルバッハ部位という

b.嗅部
上鼻甲介と、これに対応する鼻中隔にあり、嗅覚をつかさどる
嗅上皮ともいう

2)咽頭
消化器系の咽頭を参照

3)喉頭
(1)位置
第4~6頚椎の高さ
前と外側は舌骨下筋に覆われ、後ろは咽頭の喉頭部に接する
下は気管に続く
後上方は咽頭腔に向かって突出し、喉頭口により咽頭腔に通じる
(2)長さ
男性:4.4センチ
女性:3.3センチ
(3)構造
軟骨、筋、粘膜よりなる
ア.軟骨
喉頭軟骨という
硝子軟骨および弾性軟骨よりなる
6種、9個
軟骨は、関節と靭帯で連結する
20~30歳で石灰沈着
<喉頭軟骨>
a.数、b.位置、c.形態、d.生体観察
①甲状軟骨(硝子軟骨)
a.1個
b.喉頭の前下部
c.兜状。左右が四角い板状
d.可能。甲状軟骨は後頭隆起(喉仏)を作る
②輪状軟骨(硝子軟骨)
a.1個
b.甲状軟骨の下
c.輪状
d.可能。甲状軟骨の下
③喉頭蓋軟骨(弾性軟骨)
a.1個
b.舌骨と甲状軟骨の後ろ。喉頭蓋の支柱をなす
c.後面のくぼんださじ状
d.不可能
★嚥下時に反射性に後上方から前上方に喉頭口をふさぐ
④披裂軟骨(硝子軟骨)
a.1対
b.輪状軟骨の後縁に乗る
c.三角錐体状
d.不可能
⑤小角軟骨(弾性軟骨)
a.1対
b.披裂軟骨の上にのる
c.つの状
d.不可能
⑥楔状軟骨(弾性軟骨)
a.1対
b.披裂軟骨と喉頭蓋軟骨の間に張る披裂喉頭蓋ヒダの中(小角軟骨の前外側)
c.楔状
d.不可能
☆人によってかけていることがある

イ.筋
喉頭筋という
すべて横紋筋
収縮により軟骨を動かし、声門裂を開閉し発声を行う
8種15個ある
★喉頭筋(甲状披裂筋のみ覚えれば)
・輪状甲状筋 :1対
・外側輪状披裂筋 :1対
・後輪状披裂筋 :1対
・横披裂筋 :1個
・斜披裂筋 :1対
・甲状披裂筋 :1対(=声帯筋)
・甲状喉頭蓋筋 :1対
・披裂喉頭蓋筋 :1対

ウ.粘膜
・外側壁に上下一対ずつの、前後に走るヒダがある
上のものを室ヒダ、下のものを声帯ヒダという
(室ヒダ)
発生に関わらない。帯ヒダの湿気を保つためにある
(声帯ヒダ)
声帯ともいう
長さ 男性=13ミリ、女性=10ミリ
甲状軟骨と被裂軟骨の間に張る
声帯ヒダの内部は、内側に声帯靭帯、外側に声帯筋がある
ともに(声帯筋と声帯靭帯)甲状軟骨から披裂軟骨にかけてある
(声帯靭帯)
声帯ヒダの支柱をなす
(声帯筋)
喉頭筋の甲状披裂筋である
・左右の声帯ヒダの間を声門裂(声帯裂)という
・声帯ヒダと声門裂を合わせて、声門という
・声帯筋が収縮して声門裂が閉じ、ここを空気が通ると発声が起こる
普通の呼吸時には声門裂は開いている
・粘膜上皮は線毛上皮
線毛の運動は、喉頭口の方へ向かう
喉頭蓋の自由縁と声帯ヒダは重層扁平上皮
混合性の喉頭腺がある

4)気管
(1)位置
第6頚椎~第5胸椎の高さ
喉頭の輪状軟骨より続き、正中で食道の前を下り、第5胸椎の高さで左右の気管支に分かれる(=気管分岐部)
(2)長さ
10~13センチメートル
(3)太さ
約2センチ
(4)生体観察
頚窩で触れる
(5)構造
軟骨、筋層、粘膜、外膜よりなる
①軟骨(気管支軟骨参照)
気管軟骨という
約20個
②筋層(気管支参照)
③粘膜(気管支参照)
④外膜(気管支参照)

5)気管支
(1)左右気管支の差異(重要)
左右気管支の差異は心臓が左にあることによって
正中線となす角度の差異により、気管支に入った異物は、右肺に落ち込みやすい
①右気管支
・形状:太く短い
・長さ:3センチ
・軟骨の数:6~8個
・枝の数:3本
・正中線となす角度:25度
②左気管支
・形状:細長い
・長さ:5センチ
・軟骨の数:9~12個
・枝の数:2本
・正中線となす角度:45度

(2)気管および気管支の構造
軟骨、筋層、粘膜、外膜よりなる
①軟骨
・気管のものを気管軟骨
気管支のものを気管支軟骨という
・硝子軟骨よりなる
・後部を欠く馬蹄形を呈する
・軟骨は輪状靱帯で連結する
②筋
気管のものを気管筋、気管支のものを気管支筋という
平滑筋よりなる
軟骨のない部(後部)にある
2層よりなり内層のものは横走し、外層のものは縦走する(内横外縦)
③粘膜
・粘膜上皮は繊毛上皮
・混合性の気管腺、気管支腺がある
・これらの腺の分泌物が痰である
④外膜
周囲の器官と結合する
軟骨を欠き、粘膜・筋層・外膜よりなる部を膜性部(膜性壁)という()後ろの部

6)肺
(1)位置
心臓の両側で胸腔内に一対ある
(2)形態
半円錐状
(3)色
淡紅色
(4)体積
右:1200cc、左:1000cc(右が大きい)
心臓があるため、左の方が小さい
(5)重さ
右:600グラム、左:500グラム
(6)区分
②肺尖、肺底
肺の上部を肺尖、肺の下部を肺底という
肺尖は鎖骨の後ろで鎖骨より2~3センチ上に出る
②肋骨面、横隔面、縦隔面
肋骨に面する部を肋骨面
横隔膜に面する部を横隔面または底面
縦隔に面する部を縦隔面または内側面という
③肺門と肺根
・肺門:縦隔面中央のくぼみ。気管支、血管(肺動静脈、気管支動静脈)、リンパ管、心敬が出入りする
・肺根:肺門に出入りする気管支、血管、リンパ管、神経はまとまって一つの束を形成する。この束を肺根という
(7)葉間裂
斜裂と水平裂がある
①斜裂
左右両肺にある
第3胸椎の高さから、前下方に走り、第6肋骨前端にいたる
②水平裂
右肺のみにある
斜裂が腋窩線と交わる点から、第4肋骨に沿い前方にいたる
③肺葉
右肺は斜裂と水平裂により、上葉・中葉・下葉に分かれる
左肺は斜裂により上葉・下葉に分かれる
(8)構造
被膜と実質からなる
①被膜
肺胸膜という
表面を覆った後、各葉の間から内部に入り、小葉間結合組織となって内部を小葉に区切る
肺小葉の大きさは0.3~3センチメートル
表面から見ると四角形ないし六角形を呈する
②実質
気管支、肺胞、血管からなる
複合胞状腺とみなす
腺体に相当するのが肺胞、導管に相当するのが気管支である
ア.気管支
a.気管支の分類
・上葉、中葉、下葉に一本ずつ入る気管支を(肺)葉気管支という
・葉気管支が2~4本に分かれたものが区域気管支
・さらに枝分かれして細気管支→終末気管支→呼吸細気管支となり
・さらに枝分かれすると肺胞が周囲に現れ肺胞管、肺胞嚢となって終わる
・一本の肺胞管の先端には10~20個の肺胞がある
・一本の区域気管支が支配する領域を、肺区域という
☆肺葉気管支⇒区域気管支⇒細気管支⇒終末器官氏⇒呼吸細気管支⇒肺胞管、肺胞嚢
☆肺胞嚢は気管支の終末部

b.肺内気管支と肺外気管支との差異
肺内気管支:肺葉気管支から末端まで
肺外気管支:気管分岐部から肺葉気管支まで
・肺内のものは、細くなるに従い軟骨が鱗状となり、さらに細くなると消失する
・肺内のものは、細くなるに従い平滑筋が全周を取り巻くが、さらに細くなると平滑筋も消失する
・肺内のものは細くなるに従い、粘膜が薄くなり気管支腺は消失し、さらに細くなると上皮組織のみになり肺胞が周囲に現れる

イ.肺胞
・半球状を呈する
・両肺合わせて7~8置く個の肺胞がある
・総表面積:約90平方メートル
・大きさ:0.1~0.3ミリメートル
・構造:単層で線毛がなく、二種類の上皮細胞からなる
核のある立方形の細胞(大肺胞細胞またはⅡ型細胞)
核のない扁平な細胞(扁平肺胞細胞またはⅠ型細胞)、
・肺胞壁の粘膜上皮(上皮細胞)を呼吸上皮という
ウ.血管
・機能血管として肺動脈、肺静脈
肺動脈:各側1本、肺静脈:各側2本
・栄養血管として気管支動脈、気管支静脈がる(それぞれ各側数本ずつ)
a.肺動脈(各側1本)
肺門より入り、枝分かれした後肺胞壁で毛細血管網を作る
b.肺静脈(各側2本)
各側の毛細血管網より起こり次第に合して肺門を出る
c.気管支動脈(各側数本)
胸大動脈から分枝
肺門より入り、枝分かれしたのち毛細血管となって気管支筋・気管支腺、小葉間結合組織、肺胞壁、胸膜などに分布する
d.気管支静脈(各側数本)
気管支動脈の続きの毛細血管より起こり、次第に合して肺門を出る

③胸膜(肋膜)
肺の表面と胸壁の内面を覆う漿膜を胸膜という
肺胸膜(臓側葉)は左右の肺お表面を直接包んだ後、肺門で折れかえって壁側胸膜(壁側葉)に移行する
壁側胸膜は部位により肋骨胸膜、横隔胸膜、縦隔胸膜に分ける
ア.肋骨胸膜
胸壁の内面を覆う部分で、肺の六骨面に向かい合う
イ.横隔胸膜
横隔膜の上面を覆う部分で、肺の横隔面に向かい合う
ウ.縦隔胸膜
縦隔腔に面する部分で、肺の縦隔面に向かい合う

エ.胸膜腔
肺胸膜と壁側胸膜との間には狭い胸膜腔があり、その中に少量の漿液(漿膜液)があって、両胸膜面の摩擦を少なくしている
胸膜腔内圧は肺の中の気圧に比べてかなり低い(陰圧)ので、肺は壁側胸膜に向かって吸い付けられ、胸壁横隔膜の運動に完全に従うから、もし胸腔内に空気が入ると肺はその弾力性により肺門に向かって収縮する。これを気胸という

オ.縦隔(重要)
左右の肺に挟まれた部分を縦隔という
前は胸骨、後ろは胸椎で境され、上は胸郭上口を通じて頚部に続き、下は横隔膜に境されている
左右の肺根の後ろを通る前頭面を境にして前縦隔と後縦隔に分ける
・前縦隔には心臓、上行大動脈、上大静脈、下大静脈、肺動脈、気管・気管支・胸腺がある
・後縦隔には食道、下行大動脈、奇静脈、肺奇静脈、胸管、迷走神経、交感神経幹がある

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