1.刺激方法として鍼管を用いないのはどれか。
1.管散術
2.示指打法
3.副刺激術
4.刺鍼転向法
解答: 4
2.撚鍼法の術式で必要ないのはどれか。
1.消毒
2.前揉捏
3.挿管
4.切皮
解答: 3
3.管鍼法の創始者はどれか。
1.石坂宗哲
2.菅沼周桂
3.御園意斉
4.杉山和一
解答: 4
4.体動による折鍼の危険性が少ないのはどれか。
1.間歇術
2.回旋術
3.屋漏術
4.細指術
解答: 4
5.WHOの鍼の基礎教育と安全性に関するガイドライン(1999年)で
鍼治療を避けるべき状態としているのはどれか。
1.出血性の疾患
2.歯科の術後痛
3.手術後の嘔吐
4.つわり
解答: 1
6.鍼治療の偶発症として起こり得るのはどれか。
1.神経障害
2.抑うつ
3.せん妄
4.アフタ性潰瘍
解答: 1
7.鍼による押圧刺激の情報を伝える神経線維はどれか。
1.Aα
2.Aβ
3.Aδ
4.B
解答: 2
8.鍼刺激の局所に出現する現象で適切でないのはどれか。
1.微細な組織損傷
2.CGRPの分泌抑制
3.ポリモーダル受容器の興奮
4.内因性発痛物質の生成
解答: 2
9.エンケファリンの構成成分はどれか。
1.不飽和脂肪酸
2.アミノ酸
3.リン脂質
4.グルコース
解答: 2
10.腰部刺鍼によって下肢に発現する血管拡張の機序はどれか。
1.体性反射
2.体性-内臓反射
3.体性-自律神経反射
4.交叉性伸展反射
解答: 3
11.古代九鍼のうち皮膚刺激を目的とするのはどれか。
1.円鍼
2.員利鍼
3.毫鍼
4.鋒鍼
解答: 1
12.一定の刺入深度に達した後、鍼の上下動で刺激を与える手技で
ないのはどれか。
1.間歇術
2.雀啄術
3.屋漏術
4.回旋術
解答: 4
13.侵害受容器を興奮させない手技はどれか。
1.振せん術
2.単刺術
3.随鍼術
4.管散術
解答: 4
14.抜鍼困難時に使用しない手技はどれか。
1.置鍼術
2.副刺激術
3.鍼尖転移法
4.示指打法
解答: 3
15.折鍼事故の予防対策として適切でないのはどれか。
1.オートクレーブ滅菌による反復使用を避ける。
2.曲がった鍼は伸ばして使う。
3.鍼通電治療に交流電流を用いる。
4.刺鍼中は動かないよう患者に指示する。
解答: 2
16.鎮痛機構における下行性抑制に関与しないのはどれか。
1.ノルアドレナリン
2.ナロキソン
3.セロトニン
4.β-エンドルフィン
解答: 2
17.内因性発痛物質でないのはどれか。
1.アセチルコリン
2.水素イオン
3.ブラジキニン
4.カリウムイオン
解答: 1
18.鍼の「ひびき」を伝える神経線維はどれか。
1.Aα線維
2.Aβ線維
3.B線維
4.C線維
解答: 4
19.刺鍼局所の軸索反射が強く関与する治療的作用はどれか。
1.免疫作用
2.転調作用
3.誘導作用
4.止血作用
解答: 3
20.レイリー現象について正しいのはどれか。
1.血管運動性の障害である。
2.病変には個体差がない。
3.刺激の種類に関係する。
4.障害は限局する。
解答: 1
21.押し手の圧で周囲圧に相当するのはどれか。
1.持続圧
2.水平圧
3.垂直圧
4.固定圧
解答: 4
22.弾入動作を用いて刺激を与える手技でないのはどれか。
1.副刺激術
2.細指術
3.管散術
4.示指打法
解答: 1
23.管鍼法に適した鍼尖の形状はどれか。
1.松葉形
2.卵形
3.ノゲ形
4.スリオロシ形
解答: 1
24.前揉法の目的で適切でないのはどれか。
1.刺鍼を予告する。
2.精神的緊張をとる。
3.筋肉を弛緩させる。
4.出血を防止する。
解答: 4
25.刺激時間が最も長い鍼法はどれか。
1.散鍼法
2.小児鍼法
3.皮内鍼法
4.鍼通電法
解答: 3
26.ポリモーダル受容器からの求心性神経線維の特徴で
誤っているのはどれか。
1.疼くような痛みを伝える。
2.振動感覚を伝える。
3.伝導速度が遅い。
4.細い神経線維である。
解答: 2
27.内因性オピオイドによる鎮痛効果の特徴で正しいのはどれか。
1.下行性抑制系の賦活
2.発痛物質の生成抑制
3.ナロキソンによる効果の増強
4.脊髄後角での疼痛閾値の低下
解答: 1
28.鍼刺激の影響をみるとき、尿中ウロビリン体量が指標となる
臓器はどれか。
1.肺
2.心臓
3.膵臓
4.肝臓
解答: 4
29.鍼鎮痛に関与しないのはどれか。
1.オピエート受容体
2.ポリモーダル受容器
3.カルシトニン
4.エンドルフィン
解答: 3
30.交感神経-アドレナリン系を中心として説明したのはどれか。
1.サイバネティックス
2.緊急反応
3.過剰刺激症候群
4.汎適応症候群
解答: 2
31.金鍼の特徴はどれか。
1.弾力性が小さい。
2.通電に適する。
3.刺入痛が出やすい。
4.酸化しにくい。
解答: 4
32.切皮後に鍼管を用いて刺激を与える方法でないのはどれか。
1.副刺激術
2.示指打法
3.管散術
4.内調術
解答: 3
33.弾入を繰り返すのはどれか。
1.屋漏術
2.随鍼術
3.間歇術
4.細指術
解答: 4
34.現行の鍼で古代九鍼と同名のものはどれか。
1.毫鍼
2.三稜鍼
3.円皮鍼
4.皮内鍼
解答: 1
35.鍼の副作用と対策との組合せで誤っているのはどれか。
1.脳貧血 …… 返し鍼
2.刺鍼後の違和感 …… 後揉法
3.内出血 …… 迎え鍼
4.抜鍼困難 …… 示指打法
解答: 3
36.ディスポーザブル鍼の滅菌に用いられるのはどれか。
1.エタノール
2.ホルマリン
3.エチレンオキサイド
4.グルタールアルデヒド
解答: 3
37.鍼刺激が迷走神経に及ぼす影響をみる場合に適切でない臓器は
どれか。
1.心臓
2.膵臓
3.小腸
4.膀胱
解答: 4
38.刺鍼による血流改善のメカニズムに関与するのはどれか。
1.軸索反射
2.屈曲反射
3.伸張反射
4.内臓-内臓反射
解答: 1
39.内因性オピオイドが関与するのはどれか。
1.ナトリウムポンプ
2.TCAサイクル
3.レニン・アンジオテンシン系
4.下行性抑制系
解答: 4
40.ストレス学説で交絡抵抗が現れる時期はどれか。
1.ショック期
2.抗ショック期
3.抵抗期
4.疲憊期
解答: 2
41.次の古代九鍼のうち皮膚を切開するのはどれか。
1.毫鍼
2.長鍼
3.大鍼
4.鍼
解答: 4
42.最も古くからある鍼法はどれか。
1.撚鍼法
2.打鍼法
3.管鍼法
4.皮内鍼法
解答: 1
43.1寸6分の3番鍼の太さと長さとの組合せで正しいのはどれか。
1. 0.17mm …… 50mm
2. 0.20mm …… 50mm
3. 0.17mm …… 60mm
4. 0.20mm …… 60mm
解答: 2
44.雀啄を用いる手技はどれか。
1.屋漏術
2.回旋術
3.間歇術
4.内調術
解答: 1
45.最も弱い刺激となる手技はどれか。
1.振せん術
2.乱鍼術
3.管散術
4.旋撚術
解答: 3
46.鍼の過誤について誤っている記述はどれか。
1.抜鍼困難な時は回旋術を行う。
2.刺鍼後に残る違和感を予防するために後揉法を丁寧に行う。
3.折鍼した時は静かに皮膚を押し下げて折片を探す。
4.感染防止にはディスポーザブル鍼を使用する。
解答: 1
47.内因性オピオイドの効果を特異的に消失させる物質はどれか。
1.セロトニン
2.ブラジキニン
3.ナロキソン
4.ヒスタミン
解答: 3
48.常習性便秘に対する背部の鍼治療の効果はどの作用によるか。
1.誘導作用
2.転調作用
3.防御作用
4.反射作用
解答: 4
49.鍼刺激が膵臓のホルモンに与える影響を調べる場合、
指標とならないのはどれか。
1.グルカゴン
2.オキシトシン
3.インスリン
4.ソマトスタチン
解答: 2
50.圧発汗反射の学説で圧迫側に起こる反応として正しい組合せは
どれか。
1.発汗 …… 増加
2.腋窩温 …… 低下
3.血圧 …… 上昇
4.鼻粘膜毛細血管 …… 収縮
解答: 2
51.小児鍼に相当する古代九鍼はどれか。
1.鋒鍼
2.円鍼
3.員利鍼
4.毫鍼
解答: 2
52.細指術と管散術とに共通するのはどれか。
1.鍼管を使用する。
2.刺抜を繰り返す。
3.鍼に振動を与える。
4.鍼を皮下に刺入する。
解答: 1
53.呼気に刺入し、吸気で止めるのはどれか。
1.振せん術
2.内調術
3.随鍼術
4.屋漏術
解答: 3
54.抜鍼困難を起こしやすい刺法はどれか。
1.示指打法
2.置鍼術
3.回旋術
4.副刺激術
解答: 3
55.押手について誤っているのはどれか。
1.刺鍼部を固定する。
2.刺入速度を調節する。
3.皮膚の緊張度を調節する。
4.鍼体を保持する。
解答: 2
56.返し鍼を行う場合はどれか。
1.脳貧血
2.折鍼
3.抜鍼困難
4.気胸
解答: 1
57.次のうち刺鍼により一番早く起こる現象はどれか。
1.刺鍼刺激の認知
2.後角細胞の興奮
3.自律神経の興奮
4.痛覚閾値の低下
解答: 2
58.内因性鎮痛物質が作用する受容体はどれか。
1.ムスカリン様受容体
2.オピオイド受容体
3.ニコチン様受容体
4.ノルアドレナリン受容体
解答: 2
59.血管収縮作用をもつ物質はどれか。
1.ヒスタミン
2.ブラジキニン
3.アデノシン
4.セロトニン
解答: 4
60.痛覚を抑制する生体機構でないのはどれか。
1.オピオイドの産生
2.脊髄膠様質細胞(SG細胞)
3.下行性抑制系
4.レニン・アンジオテンシン系
解答: 4
61.次の文で示す刺法はどれか。
「刺入した鍼の鍼柄又は鍼体を鍼管で叩打し振動を与える。」
1.細指術
2.管散術
3.内調術
4.振せん術
解答: 3
62.皮下に刺入しない手技はどれか。
1.管散術
2.雀啄術
3.示指打法
4.回旋術
解答: 1
63.撚鍼法に適した鍼尖の形状はどれか。
1.卵形
2.柳葉形
3.ノゲ形
4.スリオロシ形
解答: 2
64.アレルギー体質の改善を目的とする鍼の作用はどれか。
1.鎮静作用
2.誘導作用
3.反射作用
4.転調作用
解答: 4
65.皮膚のポリモーダル受容器からの求心性線維はどれか。
1.Aα線維
2.Aβ線維
3.B線維
4.C線維
解答: 4
66.刺鍼により交感神経α受容体が関与する反応で正しいのは
どれか。
1.心拍数増加
2.気管支筋弛緩
3.唾液アミラーゼの分泌
4.皮膚血管収縮
解答: 4
67.内臓痛について正しい記述はどれか。
1.局在が明確である。
2.炎症時には痛みが増強する。
3.自律神経症状を伴わない。
4.関連痛を伴わない。
解答: 2
68.ゲートコントロール説で正しいのはどれか。
1.脊髄における鎮痛機序の学説
2.脳内モルヒネ様物質の学説
3.過剰刺激と自律神経との学説
4.発痛促進物質の学説
解答: 1
69.鍼刺激が腎機能に与える影響をみるとき指標となるのはどれか。
1.ウロビリノーゲン排泄量
2.ウロペプシン排泄量
3.クレアチニン・クリアランス値
4.ヘマトクリット値
解答: 3
70.サイバネティックスの学説で提唱されたのはどれか。
1.ホメオスターシス
2.フィードバック
3.生体の全機性
4.脳幹網様体賦活系
解答: 2
71.押手の圧で母指と示指が鍼体をつまむ圧はどれか。
1.水平圧
2.垂直圧
3.固定圧
4.持続圧
解答: 1
72.次の文で示す刺法はどれか。
「刺入時および抜鍼時に鍼を半回転ずつ交互に回しながら行う。」
1.回旋術
2.旋撚術
3.屋漏術
4.間歇術
解答: 2
73.渋鍼の対処法で不抜鍼に行う刺法はどれか。
1.乱鍼術
2.示指打法
3.鍼尖転移法
4.刺鍼転向法
解答: 2
74.古代九鍼で皮膚切開などに用いられたのはどれか。
1.鍼
2.円鍼
3.毫鍼
4.鍼
解答: 4
75.低周波鍼通電療法について誤っている記述はどれか。
1.自律神経機能を調整する。
2.異常知覚を改善する。
3.脳脊髄圧を上昇させる。
4.痛みを抑制する。
解答: 3
76.鍼刺激による胃の蠕動の調節に関与する神経節はどれか。
1.星状神経節
2.腹腔神経節
3.上腸間膜動脈神経節
4.骨盤神経節
解答: 2
77.刺鍼時における心電図の変化で正しいのはどれか。
1.R-R間隔の延長
2.PQ間隔の短縮
3.R波の抑制
4.陰性T波の出現
解答: 1
78.鎮痛に関与する内因性オピオイドはどれか。
1.ノルアドレナリン
2.ヒスタミン
3.エンケファリン
4.プロスタグランジン
解答: 3
79.内因性発痛物質でないのはどれか。
1.ブラジキニン
2.サブスタンスP
3.セロトニン
4.ドパミン
解答: 4
80.正しい組み合わせはどれか。
1.サイバネティックス …… フィードバック
2.ゲートコントロール …… 筋性防御
3.ホメオスターシス …… 条件反射
4.レイリー現象 …… 交絡感作
解答: 1
81.次の文で示す刺法はどれか。
「目的とする経穴を中心に弾入のみを繰り返す。」
1.示指打法
2.内調術
3.細指術
4.管散術
解答: 3
82.前揉法について誤っている記述はどれか。
1.鍼の刺入を予告する。
2.皮膚や筋肉を弛緩させる。
3.刺激に慣れさせる。
4.血管を収縮させて出血を防ぐ。
解答: 4
83.古代九鍼の鋒鍼と同じ目的の鍼はどれか。
1.皮内鍼
2.小児鍼
3.三稜鍼
4.円皮鍼
解答: 3
84.刺鍼による交感神経機能抑制でみられる現象はどれか。
1.気管支筋弛緩
2.心拍数減少
3.腸蠕動減弱
4.副腎髄質機能の亢進
解答: 2
85.痛みの識別に関係する伝導路はどれか。
1.脊髄小脳路
2.脊髄網様体路
3.脊髄視床路
4.後索路
解答: 3
86.鍼麻酔の鎮痛機構に関与する主な部位はどれか。
1.赤核
2.中脳水道周囲灰白質
3.尾状核
4.歯状核
解答: 2
87.ポリモーダル受容器の性質として正しい記述はどれか。
1.伝導速度はAβ帯域である。
2.機械的、化学的および熱刺激に反応する。
3.非侵害性の受容器である。
4.筋の張力も感受する。
解答: 2
88.圧発汗反射の圧迫側の反応で正しいのはどれか。
1.発汗の減少
2.皮膚温の上昇
3.痛覚閾値の低下
4.鼻粘膜毛細血管の収縮
解答: 1
89.体性ー内臓反射における遠心路を構成する神経線維はどれか。
1.AβとB
2.AγとB
3.BとB
4.BとC
解答: 4
90.ストレス学説で交絡感作期ともいわれるのはどれか。
1.警告反応期のショック相
2.警告反応期の抗ショック相
3.抵抗期
4.疲憊期
解答: 3
91.エンドルフィンの拮抗物質はどれか。
1.セロトニン
2.ドーパミン
3.アセチルコリン
4.ナロキソン
解答: 4
92.ストレス学説における生体反応として関係のないのはどれか。
1.副腎皮質の肥大
2.脾臓の肥大
3.胸腺の萎縮
4.十二指腸の潰瘍
解答: 2
93.次の文で示す刺鍼中の手技はどれか。
「鍼が目的の深さに達したら、半分抜いてしばらくそこにとどめ、
また前の深さまで刺入して、しばらくそこにとどめることを
繰り返す。」
1.間歇術
2.屋漏術
3.刺鍼転向法
4.乱鍼術
解答: 1
94.皮膚のポリモーダル受容器からの求心性線維はどれか。
1.Aα線維
2.Aβ線維
3.Aγ線維
4.C線維
解答: 4
95.刺鍼による脳貧血の際に行うのはどれか。
1.迎え鍼
2.返し鍼
3.渋り鍼
4.置き鍼
解答: 2
96.深部痛覚の特徴について誤っている記述はどれか。
1.痛みの局在が明瞭な場合が多い。
2.自律神経反射を伴うことが多い。
3.痛みの感受性には部位差がある。
4.骨格筋の反射性収縮を起こすことが多い。
解答: 1
97.鍼を使用しない手技はどれか。
1.内調術
2.管散術
3.単刺術
4.細指術
解答: 2
98.自律神経失調症やアレルギー体質などを改善する鍼の作用は
どれか。
1.鎮静作用
2.誘導作用
3.転調作用
4.消炎作用
解答: 3
99.打鍼法で使用する鍼の鍼尖の形状はどれか。
1.スリオロシ形
2.ノゲ形
3.松葉形
4.卵形
解答: 1
100.刺鍼により手部皮膚血管は一過性に収縮する。
機序として正しいのはどれか。
1.交感神経α受容体系の反応である。
2.交感神経β受容体系の反応である。
3.副交感神経亢進反応である。
4.交感神経抑制反応である。
解答: 1
101.古代九鍼の用法のうち摩擦や圧迫を目的とした鍼はどれか。
1.鍼
2.鋒鍼
3.鍼
4.毫鍼
解答: 1
102.刺鍼した鍼の周囲の皮膚を鍼管または指頭で叩き、
刺激を与える手技はどれか。
1.示指打法
2.内調術
3.細指術
4.副刺激術
解答: 4
103.抜鍼が困難な鍼(渋鍼)の周囲に刺鍼して筋肉を
弛緩させてから抜鍼する処置法はどれか。
1.返し鍼
2.通し鍼
3.散鍼
4.迎え鍼
解答: 4
104.刺鍼により心拍数は減少する。このメカニズムとして
考えられないのはどれか。
1.交感神経機能の低下
2.副交感神経機能の亢進
3.交感神経機能の亢進と副交感神経機能の低下
4.交感神経機能の低下と副交感神経機能の亢進
解答: 3
105.内部環境という言葉で恒常性について述べたのは誰か。
1.ウォルター・キャノン
2.クロード・ベルナール
3.ハンス・セリエ
4.ノーバート・ウイナー
解答: 2
106.鍼の雀啄刺激の後、刺激した部位に鈍痛が残った。
原因として考えにくいのはどれか。
1.侵害受容器の興奮
2.発痛物質の出現
3.血管透過性の亢進
4.固有受容器の興奮
解答: 4
107.痛覚に関する組合せで正しいのはどれか。
1.Aδ神経線維 …… 鈍痛
2.C神経線維 …… 刺痛
3.ブラジキニン …… 発痛物質
4.ヒスタミン …… 血管収縮
解答: 3
108.体幹部の痛覚の伝導路はどれか。
1.外側脊髄視床路
2.前脊髄小脳路
3.延髄視床路
4.視蓋脊髄路
解答: 1
109.低周波鍼通電療法で通常、電極として使う鍼はどれか。
1.金鍼
2.銀鍼
3.ステンレス鍼
4.絶縁鍼
解答: 3
110.自律神経について誤っている記述はどれか。
1.アトロピンは副交感神経遮断剤である。
2.副交感神経節前ニューロンの伝達物質はアドレナリンである。
3.交感神経節前ニューロンの伝達物質はアセチルコリンである。
4.交感神経節後ニューロンの伝達物質はノルアドレナリンで
ある。
解答: 2
111.正しいのはどれか。
1.エンドルフィン類は痛覚の抑制に関与する。
2.かゆい感じは触覚受容器が強く刺激されて起こる。
3.皮膚の痛覚の受容器には低閾値機械的受容器と
ポリモーダル受容器とがある。
4.皮膚の痛覚は主としてB線維群によって伝えられる。
解答: 1
112.鍼を目的の深度まで刺入して右または左の一方向に
回す手技はどれか。
1.旋撚術
2.回旋術
3.刺鍼転向術
4.鍼尖転移術
解答: 2
113.痛み情報を伝達するAδ(デルタ)神経線維について
正しいのはどれか。
1.無髄の神経線維である。
2.刺すような鋭い痛みを伝達する。
3.局在が不明瞭な痛みを伝達する。
4.ルフィニ触覚盤やパチニ小体からの情報を伝達する。
解答: 2
114.刺鍼による脳貧血の発生が少ない場合はどれか。
1.刺激量の過剰
2.睡眠不足
3.腰部への刺激
4.頚部、肩甲上部への刺激
解答: 3
115.発痛に関連しない物質はどれか。
1.ソマトスタチン
2.セロトニン
3.ブラディキニン
4.カリウムイオン
解答: 1
116.正しい組合わせはどれか。
1.五臓に応ずる刺法 …… 短刺
2.杉山流管鍼法 …… 随鍼術
3.十二節に応ずる刺法 …… 遠道刺
4.九変に応ずる刺法 …… 直鍼刺
解答: 2
117.WHOでは鍼治療の適応といえる疾患として41疾患を
あげているが、そのなかに含まれないのはどれか。
1.胃酸過多症
2.メニエール病
3.頚腕症候群
4.血友病
解答: 4
118.鈍い痛みを伝える神経線維はどれか。
1.Aα線維
2.Aβ線維
3.B線維
4.C線維
解答: 4
119.レイリー現象の特性で誤っているのはどれか。
1.刺激を受けた場所から遠く離れた臓器にも障害が起こる。
2.過剰刺激によって現れる障害には個体差がない。
3.過剰刺激はいかなる種類の刺激でも障害が起こる。
4.交感神経系に加えられた過剰刺激によって
血管運動性の障害が起こる。
解答: 2
120.鍼刺激を与えたときの手指皮膚血管の一般的な反応はどれか。
1.一過性に拡張したのち収縮する。
2.一過性に収縮したのち拡張する。
3.一定した反応を示さない。
4.反応しない。
解答: 2